チュートリアル: Rational Team Concert JUnit のサンプル・プロジェクトの学習

この摘要ガイドは、Rational® Team Concert JUnit のサンプル・プロジェクトの手引きです。 ここに記載された概要に従って、ユーザーは自分自身で学習を開始することができます。
この JUnit プロジェクトは、JUnit バージョン 4.4 の配信を目的とした現実的なソフトウェア開発プロジェクトに基づいています。 チームで Rational Team Concert を使用することにより、リリースを計画、追跡、コラボレーション、および配信します。 Jazz™ Team Server で JUnit のサンプル・プロジェクトが作成されると、チームが既に作業を開始しているかのように、既存の成果物が表示されます。

学習目標

このガイドでは、試用およびさらに進んだ学習を開始するための十分な知識を得ることができますが、プロジェクトのステップバイステップの説明は行いません。

    1. JUnit のサンプル・プロジェクトの作成
    2. JUnit プロジェクト・エリアのユーザーおよびクライアント・アクセス・ライセンス
    3. JUnit プロジェクトの反復および計画された作業
    4. JUnit プロジェクトのソース・コード
    5. JUnit プロジェクトのビルド
    6. JUnit プロジェクト・レポート (Standard Edition のみ)
    7. Web インターフェースでの JUnit プロジェクトの学習

所要時間

20 分

1. JUnit のサンプル・プロジェクトの作成

Jazz Team Server で JUnit のサンプル・プロジェクトを作成するには、JazzAdmin アクセス権があり、かつ、開発者クライアント・アクセス・ライセンスが割り当てられている必要があります。
「Team Concert サンプル・プロジェクトのセットアップ」ウィザードを開きます (「ファイル」 > 「新規」 > 「サンプル」とクリックし、プロンプトに従って Team Concert のサンプル・プロジェクトをインストールします)。

2. JUnit プロジェクト・エリアのユーザーおよびクライアント・アクセス・ライセンス

JUnit サンプル・プロジェクトには 8 ユーザーが含まれています。 これらのチーム・メンバーのうちの任意のメンバーとして JUnit プロジェクトにログインし、役割および割り当てをさまざまな観点から眺めることができます。 しかし、これらのユーザーのいずれかとして JUnit プロジェクトを十分に学習するには、ユーザーに開発者クライアント・アクセス・ライセンスが割り当てられている必要があります。 このサンプルに対して割り当て可能なライセンスの数は、ご使用のサーバーに残っているライセンスの数によって制限されます。
このタスクについて
ヒント: 各ユーザーの初期パスワードは、それぞれのユーザー ID と同じです。 例えば、Bill のパスワードは「bill」です。 テスト・サーバーで詳細な学習を行う予定の場合には、これらの初期パスワードを変更することができます。
表 1. JUnit プロジェクト・エリアのユーザー
ユーザー ユーザー ID/パスワード 役割/説明
Bill Cassavelli bill / bill JUnit チーム・リーダー。 Bill は、JUnit チームのコンポーネントのリーダーです。 反復の計画を立てるとともに、リリースに向けてのいくつかの概略的なワークアイテムの所有者でもあります。
ビルド build / build ビルドを実行する特別なユーザーです。
Freddy Freund freddy / freddy  
Jason Mitchell jason / jason JUnit チーム・メンバー。 Jason には多くのワークアイテムが割り当てられています。
Jennifer Ginness jennifer / jennifer  
Markus Kent markus / markus JUnit チーム・メンバー。 Markus には多くのワークアイテムが割り当てられています。
Marlene Stamp marlene / marlene  
Rick Yuen rick / rick  
クライアント・アクセス・ライセンスは、Jazz Team Server の特定のフィーチャーに対するアクセス権限が、どのユーザーに付与されるかを制御します。 使用可能なクライアント・アクセス・ライセンスの数は、ご使用の Rational Team Concert のエディションによって変わります。 通常、開発者クライアント・アクセス・ライセンスを持っているユーザーには成果物の作成権限があります。一方、コントリビューター・クライアント・アクセス・ライセンスを持っているユーザーはワークアイテムを作成することはできますが、他のほとんどの成果物については表示のみが可能です。

詳しくは、Rational Team Concert 1.0.1 のエディションおよびライセンスおよびクライアント・アクセス・ライセンスの管理を参照してください。

ユーザーにライセンスを割り当てるには、以下のようにします。

  1. 管理者特権を持つユーザー (新規のサーバー・インストール済み環境では ADMIN/ADMIN) として JUnit プロジェクト・エリアにログインします。
  2. 「チーム編成 (Team Organization)」ビュー (「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「チーム編成 (Team Organization)」) で、「Markus Kent」を右クリックして「開く」をクリックします。
  3. 「ユーザー」エディターの「クライアント・アクセス・ライセンス (Client Access Licenses)」で「Rational Team Concert - 開発者 (Rational Team Concert - Developer)」を選択して、「保存」をクリックします。

    このイメージは、クライアント・アクセス・ライセンスを定義する「ユーザー」エディターを示しています

タスクの結果

チーム編成 (Team Organization)」ビューには、JUnit チームに属しているユーザーのみが表示されます。 他のユーザーにクライアント・アクセス・ライセンスを割り当てるには、Jazz Team Server Web インターフェースを使用します (「管理」 > 「ユーザー管理 (User Management)」とクリック)。 このインターフェースには、サーバー上のすべてのユーザーがリストされます。

Jazz Team
Server Web インターフェースの「ユーザー管理 (User Management)」セクション

ヒント:

別のユーザーとしてログインするには、リポジトリー接続のプロパティーを変更して、別のユーザー ID を指定します。

接続プロパティーを変更して別のユーザーとしてログインする

3. JUnit プロジェクトの反復および計画された作業

JUnit プロジェクトでは、アジャイルな反復型の手法を使用して JUnit の 4.4 リリースを完成させます。 チームは Eclipse Way プロセスに従い、いくつかの反復を定義しています。 それぞれの反復に対してチームは計画文書を作成し、その反復に対するワークアイテムを定義しています。
  1. 「プロジェクト・エリア」エディターで JUnit プロジェクトを開くことによって、「プロセス反復」を表示することができます。

    JUnit のプロセス反復

  2. 反復計画を調べるには、「チーム成果物」ビューから計画を開きます。

    JUnit の計画を表示する「チーム成果物」ビューの「計画 (Plans)」ノード

  3. JUnit の 4.4M2 反復計画を見てみます。 「計画済みの項目 (Planned Items)」タブに、その反復で計画されているすべてのワークアイテムが表示されます。

    ヒント: 「計画エディター」では、ドロップダウン・メニューを使用することにより、ワークアイテムの特定の属性を素早く変更することができます。

    「計画エディター」からのワークアイテムの優先順位の変更

  4. ワークアイテムの詳細を表示するには、「計画済みの項目 (Planned Items)」ページで項目をダブルクリックします。 ワークアイテム・エディターにその項目が開きます。自分の役割およびプロセス構成に応じて変更を行うことができます。

    例えば、JUnit チーム・メンバーの Markus Kent としてログインした場合には、「ディスカッション (Discussion)」セクションを使用して、ワークアイテムにコメントを追加してみてください。

    ディスカッションが表示されたワークアイテム・エディター

4. JUnit プロジェクトのソース・コード

JUnit コードは、Jazz Team Server リポジトリー内でソース管理の下に置かれます。 Markus および他のチーム・メンバー (開発者クライアント・アクセス・ライセンスを割り当てたメンバー) は、変更をストリームに提出することができます。
このタスクについて

チーム成果物」ビューで、JUnit プロジェクトに、JUnit チームが所有する JUnit という単一のソース管理ストリームが含まれているのが分かります。 このストリームには、同じく JUnit と呼ばれる単一のコンポーネントが含まれています。 次のスクリーン・ショットでは、この JUnit コンポーネントが初期ベースラインにあります。

「チーム成果物」ビューに表示された JUnit ストリーム、コンポーネント、およびロード済みリポジトリー・ワークスペース

上のスクリーン・ショットでは、現行ユーザーが JUnit というリポジトリー・ワークスペースをロードしていることも分かります。 他のユーザーのリポジトリー・ワークスペースを検索してロードするか、独自のリポジトリー・ワークスペースを作成することができます。

リポジトリー・ワークスペースをロードすると、ロードされたコンポーネントの一部であるプロジェクトを開発環境内で取り扱えるようになります。 JUnit コンポーネントには、3 つのプロジェクトがあります。

「パッケージ・エクスプローラー」にロードされて表示されている JUnit ソース・コード・プロジェクト
少し学習が進んだところで、Jazz ソース管理の概念および作業のいくつかについて、より詳しく学習します。

ストリーム、コンポーネント、リポジトリー・ワークスペース、および他の概念について詳しくは、Jazz ソース管理の概要セクションを参照してください。

試しに、Java™ ファイルに変更を行い、「保留中の変更 (Pending Changes)」ビューでその変更を送信します。 ベスト・プラクティスは、変更を関連するワークアイテムと関連付けることです。
「保留中の変更 (Pending Changes)」ビューでの変更セットの提出

5. JUnit プロジェクトのビルド

JUnit プロジェクトには、1 つのビルド定義および 1 つのビルド・エンジンが含まれています。 JUnit のビルドについて学習し、これを試用するには、別途インストールされたビルド・ツールキットを使用してビルド・エンジンをセットアップし、開始する必要があります。
始める前に
  • ビルド・エンジンを実行するには、Rational Team Concert ビルド・システム・ツールキットがインストールされている必要があります。 このツールキットは、インストール・ランチパッドからインストールするか、jazz.net からダウンロードすることができます。 インストールされると、installdir/buildsystem フォルダーが作成されます。
  • この junit のサンプルでは、ユーザー ID「build」に、ビルド・システム・クライアント・アクセス・ライセンスが割り当てられている必要があります。
このタスクについて
JUnit プロジェクトのビルド・エンジンを開始するには、以下のようにします。
  1. コマンド行で installdir/buildsystem/buildengine/eclipse にナビゲートします。ここで、installdir はインストール・ディレクトリーです。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    jbe -repository https://localhost:9443/jazz -userId build -pass build -engineId junit -sleeptime 5
    ビルド・ツールキットを使用して正常に開始されたエンジンは、要求待機状態になります。 この特定のビルド・エンジンで実行するように定義されたビルド定義のみがサポートされます。

    要求を待機する実行中のビルド・エンジンを示すコマンド・ウィンドウ

  3. junit」ビルドを要求します。

    ビルドの要求

  4. ビルドが完了したら、「ビルド」ビューからビルド結果を開きます。 ビルド結果の「要約」、「コンパイル (Compilation)」、および「JUnit」タブを表示して、ビルド結果から知ることができる情報のおおよその種類を確認してください。
次のタスク
ヒント: 30 分ごとに自動実行されるように junit ビルドをスケジューリングしてみてください。 それには、ビルド定義の「スケジュール」タブを編集します (「チーム成果物」ビューの「junit」ビルドを右クリックして、「ビルド定義のオープン (Open Build Definition)」をクリックします)。

チーム・ビルド、およびビルドの管理方法について詳しくは、ヘルプのJazz によるビルドセクションを参照してください。 独自のビルド・スクリプトを作成する際に使用可能な Ant タスクの作成についての学習も開始することができます。

6. JUnit プロジェクト・レポート (Standard Edition のみ)

レポートを使用して進行状況を追跡し、JUnit のプロジェクト・エリアおよびチームをモニターすれば、JUnit プロジェクトを詳しく学習することができます。 ただし、レポートにはヒストリカルな集合データが必要になるため、JUnit プロジェクトに、レポートの作成を開始する初期データ・ポイントはありません。
このタスクについて
レポートでは、リポジトリー・データの日別のスナップショットを取ることが一般的であるデータウェアハウスを使用します。 これらのスナップショットには、レポートに必要なヒストリカル・データ・ポイントがあります。 JUnit のレポートを表示するには、ある程度時間をかけてスナップショットを 1 回以上開始する必要があります。 例えば、今すぐスナップショットを取った後いくつかのコード変更を配信して何回かビルドを実行するか、いくつかのワークアイテムを開いてから別のスナップショットを取ることが考えられます。

データのスナップショットを手動で開始するには、以下のようにします。

  1. Markus Kent に JazzDWAdmin アクセス権があることを確認してから、Rational Team Concert Web インターフェースに Markus としてログインします。
    注: Markus Kent に JazzAdmin アクセス権を付与した場合、Markus は自分自身に JazzDWAdmin アクセス権を割り当てることができます。 それ以外の場合は、自分自身のユーザー ID を使用してログインし、Markus に JazzDWAdmin アクセス権を割り当てる必要があります。
  2. レポート」ページに移動して、「データウェアハウスの管理 (Administer Data Warehouse)」をクリックします。
  3. すべてのスナップショット・データの更新 (Update All Snapshot Data)」をクリックします。
タスクの結果
それぞれの時点を表すいくつかのスナップショットを取ると、JUnit プロジェクトに対して表示するレポートがより価値のあるものになります。
次のタスク
レポートは以下の 2 つの場所から実行できます。
  • Web インターフェースの「レポート」ページ。

    Web インターフェースの「レポート」ページ

  • チーム成果物」ビューの JUnit プロジェクトの下にある「レポート」ノード。

    「チーム成果物」ビューから開かれた「レポート」

レポート・フィーチャーについて詳しくは、ヘルプのレポートによるデータの追跡セクションを参照してください。

7. Web インターフェースでの JUnit プロジェクトの学習

このガイドの大部分では、リッチ・クライアントを使用してきました。 Rational Team Concert の Web インターフェースにもリッチ環境が用意されており、チームとのコラボレーションという同じ目標の多くを実現することができます。
このタスクについて

Web インターフェースでの JUnit プロジェクト

Web インターフェースでの JUnit プロジェクト・エリアについて学習するには、以下のようにします。
  1. ブラウザーを開いて Web インターフェースを表示します。 ローカルで実行している場合、デフォルトの URL は以下のとおりです。

    https://localhost:9443/jazz/web/projects/JUnit%20Project

  2. Web インターフェースを一通り確認してください。 以下に例を示します。
    • ワークアイテム」ページでは、ワークアイテムの検索および作成を行います。
    • ソース管理」ページでは、リポジトリー内のソース・コードを参照します。
    • 反復計画 (Iteration Plans)」ページでは、プロジェクトの計画をレビューします。
    • ダッシュボード (Dashboards)」ページ (Standard Edition のみ) では、チーム・ダッシュボードおよび個人用ダッシュボードを処理します。
    • レポート」ページ (Standard Edition のみ) では、プロジェクトの状況および進行状況を確認します。

要約

このミニ・チュートリアルでは、JUnit のサンプル・プロジェクトの基礎について学習しました。 この JUnit プロジェクトは、ソフトウェア開発プロジェクトで Rational Team Concert を使用してチームとコラボレーションする方法についての学習を始めるための優れた方法です。
要確認: JUnit のサンプル・プロジェクトの作業完了時には、サンプル・ユーザーからクライアント・アクセス・ライセンスを除去してください。 そうすることによって、実ユーザーに割り当てるためのライセンスが解放されます。
その他の有益な情報については、以下の入門トピックを参照してください。

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