Crystal Reports がサポートするエクスポート形式は、ページ ベース形式とレコード ベース形式の 2 つの形式に大別できます。
一般に、ページ ベース形式の方が、出力の精度が高くなります。この形式では、レイアウトの表示と書式設定に重点が置かれます。書式設定とは、フォント スタイル、テキスト カラー、テキストの配置、背景色などの属性を指します。レイアウトとは、オブジェクト位置、オブジェクト サイズ、およびこれらの属性と他のオブジェクトとの関係を指します。選択する形式によっては、すべてのレイアウトと書式設定を完全には維持できない場合もありますが、通常、ページ ベース形式では、これらのプロパティが可能な限り正確に維持されます。
レコード ベース形式の場合は、レイアウトや書式設定よりもデータに重点が置かれます。ただし形式によっては、一部の書式設定がエクスポートされます。また、データ交換だけを行うレコード ベース形式もあります。
Adobe Acrobat(PDF)
Adobe Acrobat 形式は、ページ ベース形式です。この形式でのドキュメントのエクスポートは、印刷と再配分を目的とします。Acrobat 形式では、[プレビュー]タブで表示されるレポートの外観を忠実に再現するために、レイアウトと書式設定の両方がエクスポートされます。Acrobat 形式では、ドキュメントに表示される TrueType フォントが埋め込まれます。TrueType 以外のフォントはサポートされません。このエクスポート形式は、中国語(香港)文字セットなど、一部の拡張文字セットのサポートに使用される Microsoft 社の Font Link 機能をサポートしていません。そのため、レポートで使用するフォントには、必要なグリフがすべて含まれている必要があります。“http:”、“https:”、および“mailto:”のハイパーリンクについては、URI タイプがサポートされます。
Crystal Reports(RPT)
この形式は、元のレポートを変更することなく、現在のデータを含むレポートをエクスポート(保存)します。
Microsoft Word - 編集可能(RTF)
Microsoft Word - 編集可能(RTF)形式は、Microsoft Word(RTF)形式とは異なり、ページ ベースの形式ですが、出力時に保持されないレイアウトや書式設定があります。この形式は、すべてのレポート オブジェクト コンテンツをテキスト行に変換します。Microsoft Word(RTF)形式とは異なり、テキスト フレームは使用しません。テキストの書式設定は保持されますが、背景色や塗りつぶしパターンなどの属性は保持されない場合があります。レポートに含まれるすべての画像はテキスト コンテンツに従って配置されますが、Microsoft Word でのドキュメントの編集時に、画像は自動的にテキストに変換されます。この形式では、レポートに含まれる線オブジェクトやボックス オブジェクトはエクスポートされません。
Microsoft Word - 編集可能(RTF)形式は、各レポート ページの最後に改ページを挿入するオプションを備えています。このオプションは、Microsoft Word が作成する改ページとは異なる場合があり、主にレポート ページ コンテンツの区切りに使用されます。
リッチ テキスト形式(RTF)
リッチ テキスト形式(RTF)は、Microsoft Word(RTF)形式に類似した形式です。
カンマ区切り値(CSV)
カンマ区切り値形式は、レコード ベースのデータ交換形式です。この形式は、レポート オブジェクトの内容を、カンマで区切られた値としてエクスポートします。
レコード スタイル形式と同様に、このカンマ区切り値形式もレポートに含まれる各レコードに対して 1 行の値を作成します。レコードには、デザイン ビューに表示されるレポートの各セクションの全フィールドが含まれます。つまり、最初にレポート ヘッダー セクションがエクスポートされ、これにページ ヘッダー セクション、グループ ヘッダー セクション、ボディ セクション、グループ フッター セクション、レポート フッター セクションのエクスポートが続き、最後にページ フッター セクションがエクスポートされます。
カンマ区切り値形式は、クロスタブを含むレポートのエクスポートには使用できません。また、ページ ヘッダーやページ フッターのセクションにサブレポートがあるレポートのエクスポートにも使用できません。