[リリース 5.1 以降]WebSphere MQ キュー接続ファクトリー設定

このパネルを使用して、WebSphere MQ JMS プロバイダーで使用する選択済みキュー接続ファクトリーの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーは、関連する JMS キュー宛先への接続の作成方法を制御します。

キュー接続ファクトリーは、キュー宛先への JMS 接続を作成するために使用します。 キュー接続ファクトリーは、WebSphere MQ JMS プロバイダーによって作成されます。 WebSphere MQ JMS プロバイダーのキュー接続ファクトリーには、以下のプロパティーがあります。

注:

この管理コンソール・ページを表示するには、「 リソース」->「WebSphere MQ JMS プロバイダー」-> (コンテンツ・ペイン内、「追加プロパティー」の下にある)「WebSphere MQ Queue Connection Factories」->「connection_factory」をクリックします。

名前
IBM WebSphere Application Server 内で、このキュー接続ファクトリーを管理目的で使用する際の名前。 この名前は、WebSphere 管理ドメイン全体の JMS 接続ファクトリー内で固有でなければなりません。
データ型 ストリング
JNDI 名
接続ファクトリーをアプリケーション・サーバーのネーム・スペースにバインドする際に使用される JNDI 名。

規則として、完全修飾の JNDI 名を使用します。 例えば、jms/Name の形式です。 ここで、Name は、リソースの論理名です。

この名前は、プラットフォームのバインディング情報をリンクするために使用します。 バインディングにより、モジュールのデプロイメント記述子で定義されているリソースと、 プラットフォーム別に JNDI にバインドされている実際の (物理的な) リソースとの関連付けが行われます。

データ型 ストリング
説明
IBM WebSphere Application Server 内で管理目的で使用する、この接続ファクトリーの説明。
データ型 ストリング
デフォルト Null
カテゴリー
IBM WebSphere Application Server 管理レコード用に、この接続ファクトリーを分類またはグループ化する際に使用されるカテゴリー。
データ型 ストリング
コンポーネント管理認証エイリアス
このエイリアスは、アプリケーション管理認証のための JMS プロバイダーへの接続を認証するのに使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている J2C 認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。 使用するデータ・エントリー・エイリアスを選択して、 JMS プロバイダーへの新規接続を確立するための認証を受けることができます。

WebSphere Application Server に対するグローバル・セキュリティーを使用可能にしている場合は、 JMS プロバイダーへの新規接続の確立の認証を受けるために使用するユーザー ID とパスワードを指定するエイリアスを選択します。 このエイリアスの使い方は、アプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子の接続ファクトリー・リソース参照で宣言されているリソース認証 (res-auth) の設定によって異なります。

注:

  1. 12 文字より長いユーザー ID は、 組み込み WebSphere JMS プロバイダーによる認証には使用できません。 例えば、デフォルトの Windows NT のユーザー ID Administrator は、 13 文字なので、組み込み WebSphere メッセージングでは使用できません。 したがって、WebSphere JMS プロバイダー接続ファクトリー用の認証エイリアスでは、 12 文字以下のユーザー ID を指定する必要があります。
  2. Bindings トランスポート・モードを使用する際に、WebSphere MQ JMS Provider JMS 接続を使用する場合は、WebSphere MQ Queue Connection Factory にプロパティー Transport type=BINDINGS を設定してください。さらに、次のオプションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
    • セキュリティー信任状を使用する場合、WebSphere Application Server プロセスの 現在のログオン・ユーザーをユーザーとして指定する必要があります。指定されたユーザーが WebSphere Application Server プロセスの現在のログオン・ユーザーでない場合、WebSphere MQ JMS Bindings 認証は「MQJMS2013 invalid security authentication supplied for MQQueueManager」エラーをスローします。
    • セキュリティー信任状は指定しないでください。WebSphere MQ Connection Factory で、 「コンポーネント管理認証エイリアス」プロパティーと「コンテナー管理認証エイリアス」プロパティーがいずれも設定されていないことを確認してください。

コンテナー管理認証エイリアス
このエイリアスは、 コンテナー管理認証のための JMS プロバイダーへの接続認証に使用するユーザー ID とパスワードを指定します。

このプロパティーでは、WebSphere Application Server に定義されている J2C 認証データ・エントリー・エイリアスのリストを提供します。 使用するデータ・エントリー・エイリアスを選択して、 JMS プロバイダーへの新規接続を確立するための認証を受けることができます。

WebSphere Application Server に対するグローバル・セキュリティーを使用可能にしている場合は、 JMS プロバイダーへの新規接続の確立の認証を受けるために使用するユーザー ID とパスワードを指定するエイリアスを選択します。 このエイリアスの使い方は、アプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子の接続ファクトリー・リソース参照で宣言されているリソース認証 (res-auth) の設定によって異なります。

注:

  1. 12 文字より長いユーザー ID は、 組み込み WebSphere JMS プロバイダーによる認証には使用できません。 例えば、デフォルトの Windows NT のユーザー ID Administrator は、 13 文字なので、組み込み WebSphere メッセージングでは使用できません。 したがって、WebSphere JMS プロバイダー接続ファクトリー用の認証エイリアスでは、 12 文字以下のユーザー ID を指定する必要があります。
  2. Bindings トランスポート・モードを使用する際に、WebSphere MQ JMS Provider JMS 接続を使用する場合は、WebSphere MQ Queue Connection Factory にプロパティー Transport type=BINDINGS を設定してください。さらに、次のオプションのいずれか 1 つを選択する必要があります。
    • セキュリティー信任状を使用する場合、WebSphere Application Server プロセスの 現在のログオン・ユーザーをユーザーとして指定する必要があります。指定されたユーザーが WebSphere Application Server プロセスの現在のログオン・ユーザーでない場合、WebSphere MQ JMS Bindings 認証は「MQJMS2013 invalid security authentication supplied for MQQueueManager」エラーをスローします。
    • セキュリティー信任状は指定しないでください。WebSphere MQ Connection Factory で、 「コンポーネント管理認証エイリアス」プロパティーと「コンテナー管理認証エイリアス」プロパティーがいずれも設定されていないことを確認してください。

キュー・マネージャー
この接続ファクトリー用の WebSphere MQ キュー・マネージャーの名前。 このファクトリーによって作成された接続は、そのキュー・マネージャーに接続します。
データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字で表される、有効な WebSphere MQ キュー・マネージャー名
ホスト
WebSphere MQ キュー・マネージャーが実行されているホストの名前 (クライアント接続の場合のみ)。
データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 有効な TCP/IP ホスト名
ポート
WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用される TCP/IP ポート番号 (クライアント接続の場合のみ)。

このポートは、WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成される必要があります。

データ型 整数
デフォルト Null
範囲 WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成された有効な TCP/IP ポート番号
チャネル
WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用されるチャネルの名前 (クライアント接続の場合のみ)。
データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 20 文字の ASCII 文字
トランスポート・タイプ
WebSphere MQ キュー・マネージャーとの接続に、WebSphere MQ クライアント接続を使用するか、JNI バインディングを使用するかを指定します。外部の JMS プロバイダーは、JMS クライアントと JMS サーバーとの間の通信プロトコルを制御します。非 ASF の、非永続的で耐久性のない非トランザクション・メッセージングを使用しているか、またはセキュリティー問題に対処したい場合で、クライアントがキュー・マネージャー・ノードに対してローカルのときは、トランスポート・タイプを調整してください。
データ型 列挙型
単位 該当なし
デフォルト BINDINGS
範囲
BINDINGS
JNI バインディングを使用してキュー・マネージャーに接続します。BINDINGS は共用メモリー・プロトコルです。BINDINGS は、キュー・マネージャーが JMS クライアントと同じノードにあり、EJB 役割を使用して処理する必要のあるいくつかのセキュリティー・リスクを見つけた場合にのみ使用できます。

Bindings トランスポート・モードを使用する際に、WebSphere MQ JMS Provider JMS 接続を使用する場合は、WebSphere MQ Queue Connection Factory にプロパティー Transport type=BINDINGS を設定してください。さらに、次のオプションのいずれか 1 つを選択する必要があります。

  • セキュリティー信任状を使用する場合、WebSphere Application Server プロセスの 現在のログオン・ユーザーをユーザーとして指定する必要があります。指定されたユーザーが WebSphere Application Server プロセスの現在のログオン・ユーザーでない場合、WebSphere MQ JMS Bindings 認証は「MQJMS2013 invalid security authentication supplied for MQQueueManager」エラーをスローします。
  • セキュリティー信任状は指定しないでください。WebSphere MQ Connection Factory で、 「コンポーネント管理認証エイリアス」プロパティーと「コンテナー管理認証エイリアス」プロパティーがいずれも設定されていないことを確認してください。

CLIENT
WebSphere MQ クライアント接続を使用してキュー・マネージャーに接続します。CLIENT は典型的な TCP ベースのプロトコルです。
DIRECT
DIRECT モードを使用する WebSphere MQ Event Broker 用です。DIRECT は軽量のソケット・プロトコルです。 このメッセージは、非トランザクション的で、耐久性がなく、非永続的な パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングで使用されます。 DIRECT は、非 ASF プロトコルを使用するクライアントおよびメッセージ・ドリブン Bean に対してだけ機能します。
QUEUED
QUEUED は、標準的な TCP プロトコルです。
推奨
キュー接続ファクトリー・トランスポート・タイプ
BINDINGS の方が 30% 以上も高速ですが、セキュリティー面で劣ります。セキュリティーに不安がある場合、BINDINGS は CLIENT よりも望ましいでしょう。
トピック接続ファクトリー・トランスポート・タイプ
DIRECT は最も高速です。可能な限り DIRECT を使用してください。追加のセキュリティー・タスクを満たしたい場合、およびキュー・マネージャーが JMS クライアントに対してローカルの場合は、BINDINGS を使用してください。QUEUED は、他のすべての場合のためのフォールバックです。DIRECT を設定した CSD2 の前の WebSphere MQ 5.3 は、メッセージ・ドリブン Bean と併用されて、負荷がかかっている場合には、メッセージを失ってしまうことがあるので注意が必要です。ブローカーの maxClientQueueSize が 0 に設定されていないと、 クライアント・サイドをベースとするアプリケーションでも同じようなことが起こります。 これを 0 に設定するには、コマンド #wempschangeproperties WAS_nodeName_server1 -e default -o DynamicSubscriptionEngine -n maxClientQueueSize -v 0 -x executionGroupUUID を使用します。 ここで executionGroupUUID は、ブローカーを開始して、イベント・ログ / アプリケーションでイベント 2201 を検索することによって見付けることができます。 この値は、通常、ffffffff-0000-0000-000000000000 です。
モデル・キュー定義
モデル・キュー定義の名前。キュー・マネージャーがこの定義を使用すると、 要求されたキューがまだ存在しない場合に一時キューを作成することができます。
データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字
クライアント ID
WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用される JMS クライアント ID。
データ型 ストリング
デフォルト Null
CCSID
WebSphere MQ キュー・マネージャーで 使用する Coded Character Set Identifier (CCSID)。

この Coded Character Set Identifier (CCSID) は、WebSphere MQ で サポートされている CCSID である必要があります。

データ型 ストリング
単位 整数
デフォルト Null
範囲 1 から 65535

サポートされている CCSID、およびあるコード化文字セットから別のコ ード化文字セットへのメッセージ・データの変換について詳しくは、「 MQSeries システム管理の手引き」および「 WebSphere MQ Application Programming Reference」を参照し てください。 これらの資料は、WebSphere MQ メッセージングのマルチプラットフォームおよびプラットフォーム固有の資料に関する Web ページ (例えば、ターゲットは、このトピックが WWW にリンクされている場合にのみアクセス可能です   http://www-3.ibm.com/software/ts/mqseries/library/manualsa/manuals/platspecific.htmlターゲットは、このトピックが WWW にリンクされている場合にのみアクセス可能です   IBM Publications Center )、または WebSphere MQ コレクション・キット SK2T-0730 から入手可能です。

メッセージ保存
このティック・ボックスを選択すると、不要なメッセージがキ ューに残されます。選択しない場合は、不要なメッセージは後処理オプションに従 って処理されます。
データ型 列挙型
単位 該当なし
デフォルト クリア
範囲
選択
不要なメッセージはキューに残されます。
クリア
不要なメッセージは後処理オプションに従って処理されます。
XA 使用可能
接続ファクトリーが、メッセージの XA 調整のためのものか、非 XA 調整のためのものかを指定し、アプリケーション・サーバーが XA QCF/TCF を使用するかどうかを制御します。 同一のトランザクションで複数のリソースが使用されていない場合は、XA を使用可能にしてください。

このプロパティーを NON_XA に設定すると、JMS セッションはトランザクションには参加していますが、XA 呼び出しではなく、リソース・マネージャーのローカル・トランザクション呼び出し (session.commit および session.rollback) を使用します。 これによって、パフォーマンスを向上できます。ただし、WebSphere Application Server のトランザクションに参加させることができるリソースは、1 つだけになります。WebSphere Application Server Enterprise では、最終参加者サポートを使用することにより、1 つの非 XA リソースをその他の XA 可能リソースとともに参加させることができます。

ポート」プロパティーが「DIRECT」に設定されている WebSphere トピック接続ファクトリーの場合、このプロパティーは適用されず、常に値「NON_XA」を採用します。

データ型 列挙型
単位 該当なし
デフォルト XA 使用可能
範囲
XA
接続ファクトリーは、メッセージの XA 調整用です。
NON_XA
接続ファクトリーは、メッセージの非 XA 調整用です。
推奨 メッセージ・キューまたは受信されたトピックがトランザクションの唯一のリソースである場合は、XA を使用可能にしないでください。 他のキューまたは他のトピックなど、他のリソースが関係している場合は、XA を使用可能にしてください。
接続プール
接続プールの設定のオプショナル・セットを指定します。

接続プール・プロパティーは、すべての J2C コネクターに共通です。

アプリケーション・サーバーは、JMS プロバイダーとの接続とセッションをプールすることで、 パフォーマンスを向上させます。 これは、WebSphere MQ 接続プールとは無関係です。 アプリケーションの接続とセッションのプール・プロパティーを適切に構成する必要があります。 構成が適切でないと、接続とセッションが正しく動作しない場合があります。

JMS リソースへのサーバー・サイド・アクセスが並行して行われ、それがデフォルト値を超える場合は、接続プールのサイズを変更してください。接続プールのサイズは、キューごと、あるいはトピックごとに設定されます。詳しくは、次の表を参照してください。

セッション・プール
セッション・プール設定のオプションのセット。

このリンクは、すべての J2C コネクターに共通の、オプションの接続プール・ プロパティーのパネルを提供します。

アプリケーション・サーバーは、JMS プロバイダーとの接続とセッションをプールすることで、 パフォーマンスを向上させます。 これは、WebSphere MQ 接続プールとは無関係です。 アプリケーションの接続とセッションのプール・プロパティーを適切に構成する必要があります。 構成が適切でないと、接続とセッションが正しく動作しない場合があります。

カスタム・プロパティー
WebSphere MQ に渡されるカスタム・プロパティーの名前と値の対のオプション・セットです。

「カスタム」プロパティー・ページを使用すると、以下の WebSphere MQ Secure Socket Layer (SSL) の プロパティーを定義できます。これらのプロパティーは、プロパティー Transport type=CLIENT を設定している場合にしか適用されません。

これらのプロパティーの設定についての詳細は、「WebSphere MQ Java の使用 」のセクション『SSL プロパティー』を参照してください。