パフォーマンスおよび問題分析のリリース情報

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リリース情報

1.0 既知の制限と問題、および回避
   1.1 IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance からプロファイル・データをインポートするときの SSL 通信のための鍵ストアおよびトラストストアの設定
   1.2 切断時や IP アドレスの 切り替え時の問題
   1.3 プロファイル・タイプのサポート
   1.4 プロファイル作成時に一部のトランザクションが追跡されない
   1.5 Windows Server 2003 へのインストールでは長いパスまたはスペースを含むパスの使用は避ける
   1.6 Windows Server 2003 でデータ収集が失敗する
   1.7 セキュア・データ収集の使用時にテスト記録および動的ディスカバリーが失敗する
   1.8 戻りデータの欠落
   1.9 最近実行された ARM インスツルメント・テストに使用可能なデータがない
   1.10 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere の認証失敗のエラーが発生しない
   1.11 まばらなデータを「統計」ビューで表示すると、グラフにゼロが表示されることがある
   1.12 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere を使用する場合の時刻の同期
   1.13 「ビューアーにリンク」を使用可能に設定すると、「統計」ビューでフォロー・モードがリセットされる
   1.14 複数のポリシーおよびホストから応答時間明細データを 1 回のインポート操作でインポートする場合の問題
   1.15 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere 認証エラー
   1.16 データ収集インフラストラクチャーが正しい IP アドレスをルックアップできない
   1.17 Test and Performance Tools Platform
   1.18 夏時間調整時刻に変更すると IBM WebSphere Application Server に影響する
   1.19 応答時間明細収集がコマンド行から使用できない
   1.20 応答時間明細データのインポート時にタイムアウトまたは入出力エラーが発生する
   1.21 すべての応答時間明細テーブル上でフィルターが保持される
   1.22 BEA WebLogic サーバーのシャットダウン時のエラー

1.0 既知の制限と問題、および回避

1.1 IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance からプロファイル・データをインポートするときの SSL 通信のための鍵ストアおよびトラストストアの設定

TMTP からパフォーマンス・データをインポートするときに SSL セキュリティーを利用するには、適切な鍵ストアおよびトラストストア・ファイルを指すようにワークベンチを セットアップする必要があります。

TMTP で使用する専用のトラストストアおよび鍵ストアを 生成した場合は、以下の説明でそれらのファイルを使用します。それ以外の場合は、TMTP 管理エージェントに 付属するデフォルトの agent.jks ファイルを使用します (Windows では通常、このファイルは C:¥Program Files¥ibm¥tivoli¥MA¥config¥keyfiles にあります)。

管理エージェントをインストールした マシンから agent.jks ファイルをコピーします。ワークベンチがインストールされている マシンで、ツールキットのインストール・ディレクトリーに セキュリティー・サブディレクトリーを作成します。agent.jks ファイルのコピーを その新しいセキュリティー・ディレクトリーに格納します。

次に、ツールキットのインストール・ディレクトリーにあるファイル rationalsdp.ini を 編集します。以下の 2 行を追加します。

VMArgs=-Djavax.net.ssl.trustStore=d:\myrpainstall\security\agent.jks 
VMArgs=-Djavax.net.ssl.keyStore=d:¥myrpainstall¥security¥agent.jks

注: d:\myrpainstall パスにスペースが含まれている場合、パスおよびファイル名の前後に引用符を使用します。例えば以下のようになります。

...trustStore="c:\Program Files\IBM\Rational\SDP\rpa\security\agent.jks"

ワークベンチを 再開します。TMTP からプロファイル・データをインポートするときに SSL を 使用できるようになります。

1.2 切断時や IP アドレスの 切り替え時の問題

プロファイル中またはプロファイル・セッション間でネットワークからの切断、IP アドレスの切り替え、またはワイヤレス接続とイーサネット接続の切り替えを行う場合に、予期しない 結果になってしまいます。

この問題を修正するには、ワークベンチおよびデータ・コレクターを 再開する必要があります。

パフォーマンス上の理由により、一部の接続情報はワークベンチに キャッシュされます。IP アドレスの切り替えを回避するか、新規 IP を取得する場合は事前にすべてシャットダウンしてから再開してください。
 

1.3 プロファイル・タイプのサポート

アプリケーション・サーバーが、データ収集インフラストラクチャーとともに使用するように構成されている場合、J2EE パフォーマンス分析および ARM パフォーマンス分析のタイプのみがサポートさます。サーバーがインスツルメントされていない場合は、J2EE パフォーマンス分析および ARM パフォーマンス分析以外のすべてのタイプがサポートされます。

一度に複数のプロファイル・タイプを使用することはできません。

その他のプロファイル・タイプを使用する場合は、サーバーを構成解除して、基本製品 (Rational Application Developer、Rational Performance Tester、その他の製品のインストール・ガイドに示されている製品) の要件に従ってサーバーを再構成し、その後プロファイル作成を行います。サーバーを構成解除するには、オンライン・ヘルプのトピック『他のプロファイル・タイプをサポートするバーチャライザーの削除 (Removing the virtualizer to support other types of profiling)』を参照してください。サポート対象のプロファイル・タイプを再度使用するためには、インストール・ガイドの説明に従って、データ収集インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成する必要があります。

1.4 プロファイル作成時に一部のトランザクションが追跡されない

ライブ・アプリケーションのプロファイルを作成するときに、一部のタイプの トランザクションが追跡されません (プロファイルが作成されません)。これには、以下の場合があります。

1.5 Windows Server 2003 へのインストールでは長いパスまたはスペースを含むパスの使用は避ける

長いパスまたはスペースを含むパスを使用して Windows Server 2003 マシンにデータ収集インフラストラクチャーをインストールすると発生する既知の偶発的な問題があります。可能であれば、このようなディレクトリーの使用は避けてください。これは、ターゲット・インストール・ディレクトリーだけでなく、インストール元のディレクトリーにも適用されます。 

1.6 Windows Server 2003 でデータ収集が失敗する

Windows 2003 Server でデータ収集が失敗する場合、Agent Controller コンポーネントを Windows サービスではなくコンソール・アプリケーションとして実行してみてください。
  1. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」>「管理ツール」>「サービス」を選択して、Windows サービス・パネルを開きます。
  2. 「IBM Rational Agent Controller サービス」を選択してこれを停止させます。
  3. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」>「システム」を選択します。
  4. 「詳細設定」タブで、「環境変数」をクリックします。
  5. 「新規」をクリックします (RASERVER_HOME 変数がすでに存在している場合は「編集」をクリックします)。「変数名」フィールドに RASERVER_HOME を入力し、「変数値」フィールドに x:\dir\IBM_Agent_Controller を入力します。ここで x:\dir\ はインストール・ディレクトリーです。「OK」をクリックします。
  6. コマンド・プロンプトを開き、インストール・ディレクトリーのサブディレクトリー IBM_Agent_Controller\bin に移動します。
  7. raserver.exe を実行します。
  8. 「スタート」>「プログラム」>「IBM Software Development Platform」>「IBM Rational データ収集インフラストラクチャー (IBM Rational Data Collection Infrastructure)」>「モニターの停止 (Stop monitoring)」を選択してから「モニターの開始 (Start monitoring)」を選択して、データ収集インフラストラクチャーを再始動します。

1.7 セキュア・データ収集の使用時にテスト記録および動的ディスカバリーが失敗する

データ収集インフラストラクチャーのセキュリティー特性は、Rational Performance Tester の記録処理および収集の動的ディスカバリーと競合するため、サポートされません。セキュリティー用代替機能としては、データ収集インストール時にホスト・リスト・オプションを使用し、現在のマシン上のデータ収集インフラストラクチャーにアクセスできるホストのリストを指定してください。 

1.8 戻りデータの欠落

データ収集インフラストラクチャーから戻されるデータにリターン・メッセージが欠落し、呼び出しだけを受け取る場合があります。つまり、UML2SD クラス相互作用ダイアグラムに実線の矢印 (呼び出し) のみが表示され、点線の矢印 (戻り値) が表示されません。

この問題を解決するには、リモート・マシンのクロックを必ずワークベンチ・マシンと同じか、遅れた時間に設定します。タイム・ゾーンの設定を変更する必要はありません。例えば、リモート・マシンの現地時間が 7:30 で、ワークベンチ・マシンが 8:31 (それぞれのタイム・ゾーンでの時刻は正しく、1 時間空いています) の場合、リモート・マシンの時刻を 7:32 に、ワークベンチ・マシンの時刻を 8:29 に調整するだけです。

マシンの時刻を変更できない場合は、起動構成ダイアログの「宛先」ページで指定したファイルにプロファイル・データを送信し、そのファイルをインポートします。複数のエージェントが存在する分散プロファイルの場合、各エージェントは事前に接続され、プロファイル・ファイル・オプション・セットを保持している必要があります。エージェントごとに異なるファイルにプロファイルを作成しなければなりません。

1.9 最近実行された ARM インスツルメント・テストに使用可能なデータがない

Tivoli Monitoring for Transaction Performance Management Server は、デフォルトで 1 時間に 1 回のみデータをロールアップするよう設定されています。これは、テストのデータが作成されても収集されないことを意味します。
1 時間ごとのロールアップを待てない場合は、以下を実行します。

TMTP インストール・ディレクトリーにある config\autorollup.properties
というファイルを開きます。必ず tms.autorollup.enabletrue に設定します。
tms.autorollup.period5 に設定します。これは許容される最小値である 5 分を意味します。5 未満の値を設定しても、5 分とみなされます。
この自動ロールアップ設定を適用するポリシーごとに、以下の行を追加します。
tms.autorollup.policyN=policy_name
ここで N は 1 から始まる整数で (1、2、3 など)、policy_name はポリシーの名前です。この結果、autorollup.properties ファイルは以下のようになります。

tms.autorollup.enable=true
tms.autorollup.period=5
tms.autorollup.policy1=myPolicy
tms.autorollup.policy2=yourPolicy
tms.autorollup.policy3=anotherPolicy

TMTP Management Server を停止して再始動します。
これで、データは 5 分ごとに Management Server にロールアップされ、インスツルメントされたテストのデータは、テストを実行した後遅くとも 5 分後にをツールキットにインポートできるようになります。

注: このロールアップ設定は、インスタンス・データに適用されます。集合データは、1 時間経過するまでは正確ではありません。

1.10 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere の認証失敗のエラーが発生しない

ITCAM for WebSphere (以前は WSAM) からパフォーマンス・データをインポートするときに、関係する認証レイヤーは 2 つあります。最初のレイヤーは WebSphere 認証です。この認証では、システムで無効なユーザー/パスワードが拒否され、ツールキットによって認証ダイアログが表示されます。もう一つは ITCAM for WebSphere 認証です。この認証では、認証に失敗した場合、単にインポートに使用可能なデータが戻されません。

WebSphere 認証に成功して ITCAM for WebSphere 認証に失敗するのは、基礎となるオペレーティング・システムで有効なユーザー名 (例、root) を入力したが、そのユーザーは ITCAM for WebSphere に登録されていない、という場合だけです。この場合、ユーザーは、認証が失敗してもサーバーでエラーが発生しないことに注意しなければなりませんが、その代わりにインポート元として使用可能なトラップがないことがわかります。

1.11 まばらなデータを「統計」ビューで表示すると、グラフにゼロが表示されることがある

デフォルトでは、「統計」ビューは統計グラフの各目盛りに 1 点ずつプロットしようとします。所定の目盛りに対応する点がない場合、その点はゼロとみなされます。このため、点がまばら過ぎると、点 n 個ごとに線はゼロの位置に描画されます。これはグラフによって作成された表示であり、システム上で実際に起きていることを反映していません。このような表示にならないようにするには、拡張オプションを設定する「続く (More...)」ダイアログで、振る舞いを「何も描画しない (draw nothing)」または「前の値を描画 (draw previous value)」に設定します。これにより、プロットする点がない部分は、空白になるか、連続する直線が描画されます。 

1.12 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere を使用する場合の時刻の同期

IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere トラップからのデータをインポートするときは、管理サーバーとワークベンチの時刻が同期していることを確認してください。Tivoli パフォーマンス・データ・インポート・ウィザード内にある、最後の n 時間単位をインポートするオプションでは、ローカル・マシン上の現在時刻を使用しますが、このオプションが照会するのは、管理サーバーの時刻でその時間枠内にアクティビティーがあるトラップです。したがって、管理サーバーの時刻が 10 分進んでいる場合は、このトランザクションがサーバー上で有効であることをインポート・ウィザードが検出するまで 10 分待つか、あるいは 10 分先を照会する必要があります。 

1.13 「ビューアーにリンク」を使用可能に設定すると、「統計」ビューでフォロー・モードがリセットされる

「統計」ビューでリソース・モニターの統計データを表示するときに、「プロファイル・モニター」ビューで「ビューアーにリンク」トグル・オプションを使用可能にして、別の項目を選択すると、ビューがリセットされ、自動的にフォロー・モード・トグル・オプションがオンになります (つまり、グラフは現在時刻をたどります)。この問題を回避するには、共通ノード (例、モニター) でデータを表示し、そこでエージェントからのすべてのデータを同じグラフに表示するか、あるいは、単に水平方向ルーラーの右にある「>」ボタンをクリックして、フォロー・モード・オプションをオフにします。 

1.14 複数のポリシーおよびホストから応答時間明細データを 1 回のインポート操作でインポートする場合の問題

IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance、IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere、または IBM Tivoli Composite Application Manager for Response Time Tracking から応答時間明細データをインポートする場合、複数のホストで発生した複数のトランザクションを選択し、それらすべてを 1 回のインポート操作でインポートすることが可能です。この場合に、2 つのエージェントが表示されているが、適切なデータが各エージェントに配布されるのではなく、単一エージェントにデータが保管される、という既知の問題があります。回避策としては、ホストごとに別々にインポートします (ホストごとにインポート・ウィザードを 1 回実行し、その際にホストを 1 つだけ選択します)。

注: これは分散トランザクションのインポートには影響しません。この操作では、個別のホストで発生した複数のトランザクションのみがインポートされます。

1.15 IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere 認証エラー

IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere からインポートするときに使用するユーザー名/パスワードは、WebSphere 自体のユーザー名/パスワードではなく、IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere 管理サーバーへのログインに使用するユーザー名/パスワードでなければなりません。WebSphere ユーザー名/パスワードを使用した場合、インポートは失敗し、その理由が認証の失敗であったことも報告されません。ユーザー名/パスポートが WebSphere 自体、または IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere と一致しない場合は、適切な認証障害メッセージが表示されます。

1.16 データ収集インフラストラクチャーが正しい IP アドレスをルックアップできない

データ収集インフラストラクチャー (DCI) は、始動するときに、ローカル・コンピューターの IP アドレスをルックアップする必要があります。DCI は InetAddress.getLocalHost() への呼び出しを使用してこのルックアップを実行します。この呼び出しは、誤った IP アドレスを戻すことがあります。IP アドレスが誤っていると、動的ディスカバリー機能が正しく動作しません。誤った IP アドレスは、様々な状態において戻される可能性があります。

この問題が発生すると、<DCI_INSTALL>/rpa_prod/rpa_comp/logs ディレクトリーの RPA_MA.log ファイルにクリティカル・エラーが書き込まれます。(ログ・ファイルは、-Djava.util.logging.FileHandler.pattern=<filename>  JVM 引数で指定されます。)

この問題を回避するには、コンピューターの IP アドレスを手動で指定します。以下の行を <DCI_INSTALL>/rpa_prod/rpa_comp/rpa.properties ファイルに追加します。

IP_ADDRESS=-Dcom.ibm.rpa.runtime.ip=<IP address>

例えば、コンピューターの IP アドレスが 9.67.50.44 である場合、以下の行を追加します。

IP_ADDRESS=-Dcom.ibm.rpa.runtime.ip=9.67.50.44

rpa.properties に変更を行った後、DCI を再始動します。

1.17 Test and Performance Tools Platform

パフォーマンスおよび問題の分析ツールは、Test and Performance Tools Platform (TPTP) を使用します。TPTP のリリース情報およびその他の資料は、http://www.eclipse.org/tptp/home/documents/index.html にあります。

1.18 夏時間調整時刻に変更すると IBM WebSphere Application Server に影響する

IBM Tivoli Monitoring を使用して WebSphere Application Server をモニターする場合、http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&context=SSEQTP&q1=1219396&uid=swg21219396&loc=en_US&cs=utf-8&lang=en にある該当する修正を WebSphere Application Server に適用する必要があります。これらの修正をサーバーに適用して、夏時間調整時刻の変更に関する問題を解決する必要があります。

1.19 応答時間明細収集がコマンド行から使用できない

コマンド行から応答時間明細収集を使用可能にしてスケジュールを実行すると、応答時間明細データが収集されません。スケジュールから応答時間明細データを収集するには、ワークベンチのグラフィカル・インターフェースからスケジュールを実行します。

1.20 応答時間明細データのインポート時にタイムアウトまたは入出力エラーが発生する

Tivoli Monitoring Server から応答時間明細データをインポートすると、以下のエラー・メッセージのいずれかが表示されることがあります。

IWAY0084E 通信タイムアウトが発生しました。

IWAY0106E Tivoli パフォーマンス・データのインポート中に I/O エラーが発生しました。

さらに、インポート・ウィザード・ページの表示が空白になることがあります。Tivoli Monitoring があるコンピューター上の WebSphere Application Server ログに、OutOfMemoryError が示されることがあります。この問題は、大容量データをインポートしようとしている場合に発生することがあります。問題を回避するには、データのインポートを試みる時刻範囲を狭めてください。

1.21 すべての応答時間明細テーブル上でフィルターが保持される

特定のページ・エレメントの応答時間明細テーブルにフィルターを適用した場合、そのフィルターは、それ以降に開くすべての応答時間明細テーブルに対して設定されます。このフィルターは、他のすべてのテストおよびスケジュール内の他のすべてのページ・エレメントで保持されます。このフィルターはすべての応答時間明細テーブルで保持されるため、予期されるデータのサブセットが収集されたように表示されることがあります。 後続のトランザクションでフィルターに該当するデータがなかった場合は、空のテーブルが表示され、データが収集されなかったように見えることがあります。回避策としては、特定のページ・エレメントのすべてのフィルターを除去した後で、他のページ・エレメントの応答時間明細結果を開くようにします。 

1.22 BEA WebLogic サーバーのシャットダウン時のエラー

Application Server インスツルメント機能は、BEA WebLogic サーバーの実行中に、サーバー上の開始スクリプトと停止スクリプトを変更します。インスツルメントまたはインスツルメント解除の直後にサーバーを停止すると、エラーが発生することがあります。BEA WebLogic コンソール上にエラー・メッセージとして表示されることもありますが、サーバーが完全にシャットダウンする前に再始動するという予期しない動作を示すこともあります。このようなエラーが発生するのは、元の開始スクリプトを使用して開始されたアクティブなサーバー・プロセスを停止するために、変更された停止スクリプトを使用しているためです。

この問題を回避するには、BEA WebLogic サーバーを完全に停止してから、変更された開始スクリプトを使用してサーバーを再始動します。場合によっては、BEA WebLogic サーバーを 2 回停止する必要があります。