演習 2: 既存プロファイルへのコンテンツの追加

この演習では、別のモデル (RoseImportSample_custom.mdl) が追加ステレオタイプまたはプロパティーを使用する場合に、Rose モデルのインポート・ウィザードで既存プロファイル (Java.epx) に コンテンツを追加する方法を検査します。 また、この演習では、モデルに適用される新規カスタム・ステレオタイプも検討します。

Software Architect および Software Modeler に備わっている プロファイルのバージョンおよびリリース管理メカニズムは便利です。 このメカニズムにより、あるモデルがプロファイルのあるバージョンを参照する一方で、 別のモデルが同じプロファイルの異なるバージョンを参照することができます。

2 番目の Rose サンプル・モデル (RoseImportSample_custom.mdl) のインポート

RoseImportSample_custom.mdl ファイルをインポートする前に、 『演習 1』で RoseImportSample.mdl ファイルをインポートする必要があります。 RoseImportSample_custom.mdl ファイルをインポートする際に、既存プロファイルに追加コンテンツを 追加します。これにより、Rose モデルのインポート・ウィザードは、新規バージョンの Java.epx プロファイル を作成します。
  1. 「ナビゲーター」ビューで、 SampleRoseModel プロジェクトにある RoseImportSample_custom.mdl ファイルをクリックします。
  2. 「ファイル」 > 「インポート」をクリックします。 「インポート」 ウィンドウが表示されます。
  3. 「Rational Rose モデル」をクリックし、 「次へ」をクリックします。「Rose モデルのインポート」 ウィンドウが表示されます。
  4. ソース・モデルの「参照」 ボタンをクリックし、RoseImportSample_custom.mdl ファイル を指定してから、「開く」をクリックします。
  5. SampleRoseModel が既存のプロジェクト として選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。 RoseImportSample_custome.mdl ファイルがスキャンされ、インポートしている モデルと互換性があるかどうか、既存プロファイルが検査されます (進行状況表示バーに表示されます)。
  6. 進行状況表示バーを閉じる際に、「サブユニットおよびパス・マップ・シンボルの解決」ページの「完了」ボタンが、 演習 1 では使用可能であったのに、今回は使用不可になっていることに注意してください。ウィザードの次のページで、ウィザードのヘッダーに警告メッセージが表示されるため、このステップでは、インポート・プロセスを完了できません。 「次へ」をクリックして、 「プロパティー・セットのマップ」ページに進み、 警告メッセージを表示させます。
  7. 「プロパティー・セットのマップ」ページで、「既存プロファイル Java.epx には、モデルの Java プロパティーから次の要素が追加されていなければなりません。Custom_EJB プロパティー・セット・ステレオタイプが定義されていません。(The existing profile Java.epx must have the following elements added from the Java properties of the model: The Custom_EJB property set stereotype is not defined.)」という警告メッセージが出ることに注意してください。 既存の Java.epx ファイル (演習 1 で RoseImportSample.mdl をインポートした際に作成されています) が RoseImportSample_custom.mdl ファイルの一部の情報を必要とするため、警告メッセージが表示されます。
  8. 「プロパティー・セットのマップ」ページで、以下のステップをすべて完了させます。
    1. 「プロパティー・セットを UML プロファイルとしてインポート」オプションが選択されていることを確認する。
    2. 「既存プロファイルの参照」 オプションが選択されており、ファイル・パスが既存の Java.epx ファイルを参照していることを確認する。 Java.epx プロファイルがソース制御システムにチェックインされている場合は、 (「完了」をクリックした後で) ファイルをチェックアウトする必要があることを示すメッセージ・ウィンドウが表示されます。
    3. 「完了」をクリックする。Java.epx プロファイルが更新され、新規リリースのバージョンとして保管されます。RoseImportSample_custom.mdl がインポートされます。

Java.epx リリース番号の検査

RoseImportSample_custom.mdl ファイルをインポートした後で、 プロファイルのリリース番号がどのように変わったか注意します。

  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、SampleRoseModel_Profiles フォルダーを展開し、 Java.epx ファイルにナビゲートし、Java.epx ファイルの下にある Java プロファイル要素をクリックします。
  2. 「プロパティー」ビューで、「一般」タブをクリックして、プロファイルのリリース番号が 8.2.1 であることに 注意します。

新規カスタム・ステレオタイプの検査

RoseImportSample_custom.mdl ファイルをインポートした後で、 EJBSession__class ステレオタイプがどのように適用されているか、 default__Class ステレオタイプがデフォルト Java アドイン・プロパティーをどのように規定しているか、 および Custom_EJB__Class がクラスの「cg_style」をどのように適用しているかに注意します。

  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、Java プロファイル要素を展開し、このモデルの「Default_EJB」セットから複製された「Custom_EJB」プロパティー・セットを実装する新規 Custom_EJB__Class ステレオタイプにナビゲートします。
  2. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、RoseImportSample_custom.mdl にナビゲートし、 論理ビューにある開始図を開きます。
  3. Loan System EJB の下にあるハイパーリンクされたノート をダブルクリックして、EJB パッケージ概要図にジャンプします。
  4. ダイアグラム・エディターで、LoanManagerBean セッション Bean を クリックし、「プロパティー」ビューの「ステレオタイプ」タブを クリックして、以下の情報を検査します。
    • ダイアグラム・エディターで Bean の形状を規定する、EJBSession__class ステレオタイプが適用されている。
    • default__Class ステレオタイプが、デフォルト Java アドイン・プロパティー を規定している。
    • Custom_EJB__Class がクラスの「cg_style」を適用している。 Rose で、「Custom_EJB」プロパティー・セットが「Default_EJB」セットから複製されている。

    プラグレットの作成の要約』の内容を確認して、このチュートリアルを完了します。

ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2004, 2005. All Rights Reserved.