Crystal Reports for Rational Application Developer リリース ノート
1.0 制限
2.0 インストール/アンインストール
3.0 プラットフォーム固有の問題
4.0 書式設定と描画機能
5.0 リレーショナル データベースと SQL ステートメント
6.0 チャート
7.0 レポーティング機能
8.0 ビューア
9.0 IDE 統合
10.0 Crystal Enterprise JSF コンポーネント
1.0 制限
Crystal Reports for Rational Application Developer に用意されているレポーティング コンポーネントを使用して、各アプリケーション内で実行可能なレポート機能を適切に開発、テスト、および配置するには、製品キー コードを入力する必要があります。このバージョンの Crystal Reports for Rational Application Developer の使用には、これ以外にも次の制限があります。
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Java Reporting Component で処理されるレポートは、Crystal Reports 9 または 10 で作成されたレポートだけです。以前のバージョンの Crystal Reports で作成されたレポートは、レポート変換ツールを使用して変換する必要があります。このツールは Business Objects の Web サイトからダウンロードできます。
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Java Reporting Component 用のレポート作成および変更 API は、このリリースでは公開されていません。
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レポート テンプレートと共に保存されるレポート データは、実行時にリフレッシュすることはできますが、レポート テンプレートと共に保存することはできません。データをリフレッシュしてレポート テンプレートと共に保存できるのは、デザイン時にデスクトップ レポート デザイナを使用して操作する場合だけです。
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次のデータ ソースにアクセスするレポートは使用できません。
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Java Bean ドライバ
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複数のデータ ソース
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OLAP
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レポートは、PDF 形式または RTF 形式にのみエクスポートできます。
- 以下の機能は、このリリースではサポートされていません。
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RTF の解析
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レポート テンプレート
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地理マップ
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ガント チャート、メーター グラフ、数値軸グラフ
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Crystal レポート リポジトリ
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レポートのアラート
2.0 インストール/アンインストール
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アンインストール時に C:\Program Files\Common Files\Crystal Decisions\2.5 と C:\Program Files\Common Files\Business Objects\3.0 にある共有ファイルが削除されます。
3.0 プラットフォーム固有の問題
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IBM JDK 1.3.1 または 1.4 を実行する AIX プラットフォームでは、JDK の不具合によってレポートがクラッシュすることがあります。この問題を回避するには、環境変数 JITC_COMPILEOPT を SKIP{com/crystaldecisions/reports/common/encryption/Processing}{processing} に設定します。
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BEA JRockit JVM には、並列ガベージ コレクションのオプションがあります。このオプションによって、2 MB を超える連続したメモリ ブロックの処理でメモリ不足の例外が発生します。この問題を回避するには、最大ヒープ サイズを増やすか、世代別コピー式ガベージ コレクションに切り替えます。最大ヒープ サイズを設定するには、“-XmxNNNm”オプションを使用します。NNN は MB 単位でのヒープ サイズになります。世代別コピー式ガベージ コレクションに切り替えるには、“-Xgc:gencopy”オプションを使用します。
4.0 書式設定と描画機能
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レポートに表示されないセクションや領域がある場合は、そのセクションや領域に対応する newPageBefore フラグと newPageAfter フラグが評価されていません。この問題を回避するには、次に表示されているセクションに対して newPageBefore フラグまたは newPageAfter フラグを設定します。高さが 0 のセクションについても同じ方法で対処できます。
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固定位置のオプションが選択されている場合でも、レポート内の通貨記号が固定されません。
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レポートに表示される時刻と日付の形式は、サーバーのデフォルトのロケール設定に基づいています。
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ページ境界を越えるオブジェクトがレポートに含まれる場合は、レポートの表示時に 2 つの水平方向のページとして表示されます。
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ビューアでレポートを表示するときに、スペースのないテキスト オブジェクトの幅が小さすぎる場合、そのテキスト オブジェクトは表示されません。テキスト オブジェクトの幅を大きくすると、レポートが正しく表示されます。
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文字間のスペース調節機能は、このリリースではサポートされていません。テキスト オブジェクトに適用されている文字間のスペース調節は無視されます。
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HTML 4.0 の制限により、ボックス オブジェクトの境界線のスタイルが円形に設定されていても、四角形に表示されます。
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ビューアでレポートを表示するときに、クロス集計の列見出しが重なって表示されたり、切り詰められて表示されたりすることがあります。
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クロス集計を含むレポートをビューアで表示する際に、そのクロス集計の合計行がクロス集計の上端にある場合、セル内のフィールドの一部が切り詰められます。クロス集計の合計行がクロス集計の下端にある場合、セルは切り詰められず、予期したとおりに表示されます。
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ビューアでレポートを表示するときに、テキスト フィールドに余分な線が表示されることがあります。この問題は、トゥウィップからピクセルに変換するときの切り上げによって発生します。この問題を回避するには、セクションのサイズを少し変更します。
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レポートを PDF にエクスポートし、その PDF ファイルを開くとフォントのエラーを知らせるメッセージが表示される場合があります。このエラーは、PDF ファイルの表示には影響しないので、無視してかまいません。
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Java Reporting Component を使ってレポートを RTF にエクスポートするときに、[最前面へ移動]に設定されているオブジェクトがレポートに含まれていても、そのオブジェクトはエクスポート後の RTF の最前面には移動しませんが、[最前面へ移動]オプションは正しく動作しています。
5.0 リレーショナル データベースと SQL ステートメント
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BIT ストアド プロシージャ レポートを SQL サーバーまたは Sybase データベースからリフレッシュするときに、パラメータ フィールドがプル ダウン メニューに変わり、デフォルト値が表示されません。レポートがパラメータ値に基づいている場合は、レポートを表示できません。
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Oracle JDBC ドライバは、BFILE データを持つレポートをサポートしていません。
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Oracle JDBC ドライバは、間隔データ型をサポートしていません。
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Oracle JDBC ドライバは、UROWID データを持つレポートをサポートしていません。
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Sybase JDBC ドライバでは、char 型、varchar 型、および nvarchar 型のフィールドに入力できる値が 255 文字までに制限されます。フィールドに 255 文字を超える値を入力する必要がある場合は、テキスト型のフィールドを使用してください。
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古いバージョンの Sybase JDBC ドライバは、UNICHAR データまたは UNIVARCHAR データを持つレポートをサポートしていません。JDBC バージョン 5.5 ESD #9 以降では、jConnect を使用します。
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Informix ODBC ドライバは、CLOB フィールドを CLOB ではなくオブジェクトとして返します。
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循環結合を持つレポートは、このリリースではサポートされていません。また、個別のクエリーの実行が必要で、後で他のテーブル セットによってリンクされる結合も、このリリースではサポートされていません。
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BLOB フィールドは、can grow に設定されていても複数行に出力されません。たとえば、can grow プロパティが設定されている BLOB フィールドにさまざまなサイズの画像が配置されている場合、それらの画像は同じサイズで描画されます。
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ストアド プロシージャ レポートを SQL Server データベースに基づいてリフレッシュする際、タイムスタンプ パラメータは 16 進形式にする必要があります。
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Java Reporting Component を使ってレポートを PDF にエクスポートするときに、レポートに 3 つのテーブルの結合の取り込みが含まれている場合、エクスポート後の PDF で正しく出力されません。
6.0 チャート
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Crystal Report Designer では、チャートの凡例がビューアとは異なる形式で表示されることがあります。
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クロス集計とチャートを組み込んだレポートを表示するときは、クロス集計の MoveToFront プロパティの設定には関係なく、クロス集計が必ずチャートの上に表示されます。
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ビューアでは、チャートの背景として使用されているテクスチャやピクチャが表示されません。
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複数ページにまたがっている画像を含むチャートを表示する場合、その画像は正しく表示されない可能性があります。この問題を回避するには、その画像オブジェクトに対して[まとめて表示]フラグを使用し、複数ページにまたがらないようにします。
7.0 レポーティング機能
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Java Reporting Component では、高精度の時刻および日付形式が使用されます。日付と時刻の関数では、整数ではない秒数が返されることがあります。
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ASC 関数と CHR 関数を使用するときに、0 〜 127 の範囲外の値を使用すると、実行時エラーが発生します。ASC 関数と CHR 関数の使用は推奨されていません。0 〜 127 の範囲外の値による実行時エラーを避けるため、代わりに ASCW 関数と CHRW 関数を使用する必要があります。ASC 関数と CHR 関数は、将来のバージョンではサポートされません。
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このリリースの式言語内では、英語ロケールの日付文字列しか使用できません。
8.0 ビューア
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デフォルトでは、レポートを表示するときに[エクスポート]および[印刷]ボタンは表示されません。これらのボタンを有効にするには、isOwnPage プロパティを True に設定します(または、setOwnPage メソッドに True を設定します)。
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レポートをエクスポートした後でブラウザのリフレッシュ ボタンをクリックすると、レポートを再度エクスポートするように求めるメッセージが表示されます。
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テキスト検索は 2 ページ目から開始されます。また、テキスト検索では、各ページの検索文字列の最初のインスタンスだけが強調表示されます。たとえば、現在のページで検索文字列のインスタンスが 2 つ見つかった場合、最初のインスタンスは強調表示されますが、再度検索を行うと次のページに移動してしまいます。
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2 つのビューアを同じページに配置すると、正しく動作しなくなる場合があります。たとえば、1 つのビューアでアクションを実行すると、ほかのビューアも変更される場合があります。このような問題を回避するために、同じページに 2 つのビューアを配置しないでください。
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パラメータ プロンプトを含むレポートをナビゲートしても、ナビゲーション ターゲットは強調表示されません。たとえば、リンクをクリックしても、結果のページ ビューのリンクのターゲットは強調表示されません。レポートにパラメータ プロンプトが含まれていない場合は、ナビゲーション ターゲットは強調表示されます。
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Java ビューアの IsIgnoreViewStateOnLoad プロパティが True に設定されていても、ViewState プロパティは無視されません。正しい動作は、IsIgnoreViewStateOnLoad が True に設定されている場合、ViewState プロパティは無視されます。
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ビューア ツールバー アイテムの状態が、ブラウザ セッション間で変わりません。たとえば、いくつかのツールバー アイテムを有効にして JSP を実行しているときに、それらのツールバー アイテムを無効にしても、無効にされたツールバー アイテムは、次に JSP を実行するときにもまだ表示されています。この問題を回避するには、ツールバー アイテムの設定を変更したら Web アプリケーション サーバーを再起動します。
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scriptlet 値を使用して DHTML レポート ページ ビューアの JSF バージョンの reportSource 属性を設定すると、レポート ソース オブジェクトしか使用できないことを知らせるエラー(org.apache.jasper.JasperException: Only report source objects are accepted)が返されます。この問題を回避するには、DHTML レポート ページ ビューアの JSF バージョンの reportSource 属性を設定するときに Bean プロパティ値を使用します。
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DHTML ビューアの JSF バージョンを使用するとき、JSF ステートがサーバーで保存される場合は、アイテムが強調表示されている元のページとは別のページにナビゲートした後でも、ビューア内のアイテムの強調表示は維持されます。
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ビューアを使ってレポートを最新表示しても、[出力時刻]フィールドの値は更新されません。[出力時刻]フイールドは、現在のセッションでレポートが最初に表示された時刻を示します。
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DHTML ビューアの JSF バージョンでクライアント側でステートを保存する場合、Active X の出力は機能しません。
9.0 IDE 統合
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ログ プロパティ ファイルでは、ログ ファイルの作成先として $HOME/Crystal が指定されます。この場所は存在しないため、エラー メッセージが表示されます。このディレクトリを作成するか、ログ プロパティ ファイルを修正して存在するディレクトリを指定する必要があります。
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classes フォルダから CrystalReportEngine-config.xml を手動で削除すると、ビューアが機能しなくなります。ウィザードでビューアの新しいインスタンスを作成しても、XML ファイルの新しいコピーは作成されません。
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Crystal Reports レポート デザイナを起動して IDE 内でレポートを表示する際に、オペレーティング システムのロケールで利用できない文字がレポート名に含まれている場合、そのレポートは検出されません。たとえば、システム ロケールが英語に設定されているシステムでは、名前に日本語文字が含まれているレポートはロードされません。この問題を回避するには、実行中の Crystal Reports レポート デザイナのメニューの[ファイルを開く]を使用してレポートを開きます。
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Rational Application Developer で Crystal Report Designer を使用しているときに、Ctrl キーを押しながら S キーを押してもレポートは保存されません。
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Rational Application Developer では、デフォルト エディタとして“外部エディタ”を選択して Crystal Reports を起動した場合に Crystal Reports をアンインストールすると、Rational Application Developer での Crystal Reports のデフォルト エディタを変更できません。この問題を回避するには、Rational Application Developer で Crystal Reports のデフォルト エディタを“埋め込みエディタ”に変更してから Crystal Reports をアンインストールします。
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埋め込みの Crystal Report Designer を使って Rational Application Developer で新しいレポートを作成しても、レポート作成プロセスで選択されたデータベース テーブルは、フィールド エクスプローラの[データベース フィールド]セクションには表示されません。この問題を回避するには、[データベース フィールド]を右クリックし、[データベース エキスパート]を選択して[OK]をクリックします。これで、[データベース フィールド]に選択したフィールドが表示されます。
10.0 Crystal Enterprise JSF コンポーネント
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EnterpriseItem の ItemID に小数値を設定すると、ItemID の 小数部分が切り捨てられます。たとえば、ItemID を 316.9098 に設定すると、実際に取得されるアイテムの ItemID は 316 になります。
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