コマンド・ラインからのエージェントのインストールには、バッチ・ファイルまたはシェル・スクリプトを実行すること、およびエージェントからサーバーへの接続方法に関する情報を指定することが含まれます。
始める前に
実稼働環境では、エージェントをインストールするシステム上に、エージェントを実行する専用のユーザー・アカウントを作成してください。
エージェントをインストールしている各コンピューターに Java™ ランタイム環境 (JRE) または Java Development Kit (JDK) バージョン 7 以降がインストールされていることを確認してください。
ターゲット・コンピューターに IBM® JRE または JDK がインストールされている場合は、その JRE または JDK を、指定の Service Refresh (SR) レベル以上が適用された、バージョン 7.0.0 SR4 に更新してください。
このタスクについて
UNIX システム上で実行されるエージェントは、
IBM UrbanCode Deploy Web アプリケーションから直接インストールすることができます。エージェントのリモート・インストールを参照してください。
簡単な評価の場合は、サーバーが配置されているシステム上で、管理者ユーザーがエージェントを実行できます。
しかし、いくつかのシステム上でデプロイメントを実行することを計画している場合は、システムごとに別個のエージェントをインストールしてください。例えば、テスト環境が 3 つのシステムで構成されている場合は、各システムにエージェントをインストールします。アプリケーションが使用する各環境について、同じ手順に従ってください。
各エージェントには、IBM UrbanCode Deploy サーバーと通信するための適切な権限が必要です (エージェントがエージェント・リレーを介して IBM UrbanCode Deploy と通信する場合は、
エージェントのリモート・インストールを参照してください)。
少なくとも、各エージェントには以下のアクセス権が必要です。
- キャッシュの作成。デフォルトでは、キャッシュは、エージェントを実行するユーザーのホーム・ディレクトリー内に存在します。キャッシュは、移動または使用不可にすることができます。
- TCP 接続のオープン。エージェントは TCP 接続を使用して、サーバーの JMS ポートと通信します。
- HTTP(S) 接続のオープン。エージェントは、CodeStation リポジトリーから成果物をダウンロードするために、
IBM UrbanCode Deploy ユーザー・インターフェースに接続できなければなりません。
- ファイル・システムへのアクセス。多くのエージェントには、ファイル・システム上の項目への読み取り/書き込みアクセス権が必要です。
手順
- エージェント・インストーラーをダウンロードし、エージェントをインストールするコンピューターに抽出します。
- サーバーからインストーラーをダウンロードするには、ページの右上にある「ヘルプ」
ボタンをクリックし、次に「ツール」をクリックします。
次に、「IBM UrbanCode Deploy Agent」をクリックし、ファイルをダウンロードして抽出します。
- コマンド・ラインを使用してサーバー上でインストーラーを検索するには、
次のロケーションに移動し、このファイルをターゲット・システムにコピーします: installation_folder/opt/tomcat/webapps/ROOT/tools/ibm-ucd-agent.zip。
注: エージェントを z/OS® 上にインストールする場合、インストール・パッケージ内のいくつかのテキスト・タイプのファイルに対する文字エンコードを、それらのファイルを使用する前に、IBM-1047 エンコードに変換する必要があります。インストール・ファイルを抽出し、以下のファイルを IBM-1047 エンコードに変換してください。
- install-agent.sh
- install.with.groovy.xml
- opt/apache-ant-1.8.4/bin/ant
- opt/apache-ant-1.8.4/bin/antRun
- opt/groovy-1.8.8/bin/groovy
- opt/groovy-1.8.8/bin/startGroovy
- install/AgentInstaller.groovy
ファイルを変換するには、コマンド・プロンプトで以下のテキストのようなコマンドを実行します。
iconv -f UTF-8 -t IBM-1047 filename >filename.bac
mv filename.bac filename
ファイルの変換後、インストール・ファイルを z/OS に移動し、インストールを続行します。
- インストール・パッケージをダウンロードし展開した後、インストーラー・ディレクトリーを開きます。
- このディレクトリーから、install-agent.bat (Windows の場合) または install-agent.sh (UNIX または Linux の場合) を実行します。
注: エージェントを Windows サービスとしてインストールする場合は、
ユーザー・アカウントに以下の特権が必要です。
- SE_INCREASE_QUOTA_NAME 「プロセスのメモリー割り当て量を調整する」
- SE_ASSIGNPRIMARYTOKEN_NAME 「処理レベル・トークンを置き換える」
- SE_INTERACTIVE_LOGON_NAME 「ローカルにログオンする」
IBM UrbanCode Deploy エージェント・インストーラーが表示され、以下の情報を提供するようプロンプトが出されます。
Enter (キー) を押すことによって、(大括弧内に表示される) デフォルト値を受諾することができます。2 つのオプション、例えば Y/n などが与えられている場合は、大文字になっているオプションがデフォルト値です。
- 「エージェントをインストールするディレクトリーを入力してください。(Enter the directory where agent should be installed.)」
- 例: C:¥Program Files¥IBM¥UCDeploy-agent (Windows の場合) または /opt/IBM/ibm-ucd/agent (UNIX の場合)。ディレクトリーが存在しない場合は、
Y を入力して、ユーザーに代わってそのディレクトリーを作成するよう、インストーラーに指示してください。既存のディレクトリーを入力した場合は、プログラムから、エージェントをアップグレードするためのオプションが与えられます。アップグレードについては、IBM UrbanCode Deploy のアップグレードを参照してください。
注: シェル拡張と省略語、例えばチルド文字 (~) は、いずれも使用しないでください。
- 「エージェントを実行するために使用する JRE/JDK のホーム・ディレクトリーを入力してください。(Please enter the home directory of the JRE/JDK used to run the agent.)」
- Java が既にインストールされている場合、 IBM UrbanCode Deploy は、
デフォルト値として Java のロケーションを推奨します。デフォルト値を受諾するには、Enter (キー) を押します。それ以外の場合は、デフォルト値をオーバーライドして、正しいパスを入力してください。
- 「エージェントは、直接サーバーに接続する代わりに、エージェント・リレーに接続しますか? (Will the agent connect to a agent relay instead of directly to the server?)」
- デフォルト値は N です。Y を指定した場合は、以下のパラメーターを構成するようプロンプトが出されます。
- 「エージェントが接続するエージェント・リレーのホスト名またはアドレス (hostname or address of the agent relay the agent will connect to)」
- エージェント・リレーのホスト名または IP アドレスを入力します。エージェント・リレーをインストールしたときに使用した値を指定してください。
- 「エージェント・リレーのエージェント通信ポート (agent communication port for the agent relay)」
- エージェントがエージェント・リレーとの JMS ベースの通信に使用するポートを入力します。デフォルト値は 7916 です。
- 「エージェント・リレーの HTTP プロキシー・ポート (HTTP proxy port for the agent relay)」
- エージェントがエージェント・リレーとの HTTP 通信に使用するポートを入力します。デフォルト値は 20080 です。
注: 最初のリレーが失敗した場合に使用する別のリレーを指定できます。
/agent-install/conf/agent/installed.properties ファイルの locked/agent.brokerUrl=failover¥: パラメーターに追加のリレーを付加することでフェイルオーバー・リレーを構成します。
リレー構成の構文は、agent_IP_or_hostname¥:JMS_port です。
リレーは、コンマで区切ります。次の例は、2 つのリレー用に構成されたパラメーターを示しています: locked/agent.brokerUrl=failover¥:(ah3¥://relay1¥:7916,ah3¥://relay2¥:7916)。
すべてのリレーが同じ HTTP プロキシー・ポートを使用すると想定されています。最初、パラメーターには、エージェントのインストール時に構成されたリレーのロケーションが含まれます。
- 「エージェントが接続するサーバーのホスト名またはアドレスを入力してください。(Enter the host name or address of the server the agent will connect to.)」
- デフォルト値は localhost です。エージェントがクラスター・サーバーに接続する場合は、ロード・バランサーのホスト名を指定してください。
- 「サーバーのエージェント通信ポートを入力してください (Enter the agent communication port for the server)」
- デフォルト値は 7918 です。
- 「サーバー・エージェント通信で SSL を使用した相互認証を使用しますか? (Does the server agent communication use mutual authentication with SSL?)」
- デフォルト値は N です。
SSL を使用する場合は、サーバーでも SSL をアクティブにしてください。さもないと、エージェントはサーバーと接続できなくなります。これは、相互認証を使用する場合にも適用されます。
エージェント通信用のポート番号を変更する場合は、エージェントのインストール中にそのポート番号を指定する必要があります。
- 「このエージェントの名前を入力してください。(Enter the name for this agent.)」
- 固有の名前を入力します。サーバーはこの名前を使用してこのエージェントを識別します。名前は 256 文字までに制限されています。また、名前は変更できません。
- 「このエージェントを追加するチームをコンマで区切って入力してください。(Enter teams to add this agent to, separated by commas.)」
- デフォルト値は NONE です。
エージェントは、初めてサーバーに接続したときに、チームに追加できます。エージェントは、初めてサーバーに接続したときに、指定されたチームに割り当てられます。複数のチームはコンマで区切り、後続のスペースは無視されます。また、存在しないチーム名も無視されます。
- 「エージェントを Windows サービスとしてインストールしますか? (Do you want to install the Agent as Windows service?)」
- (Windows のみ)。デフォルト値は N です。サービスとしてインストールされると、 IBM UrbanCode Deploy は、PATH 変数の値のみを取り込みます。インストール中に取り込まれる値は、たとえ後で変更したとしても、常に使用されます。最近の Windows バージョンでは、コマンドを管理者として実行する必要があります。
次のタスク
エージェントの開始の説明に従ってエージェントを開始してください。
エージェントが適切に構成されていれば、そのエージェントは、
IBM UrbanCode Deploy で自動的に認識されます。エージェントの使用を開始するために、さらにアクションを実行する必要はありません。