シップ・リスト・ファイル

シップ・リスト・ファイルは、ビルドからのどのファイルを、デプロイする新規コンポーネント・バージョンに組み込むかを指定します。 シップ・リスト・ファイルは、IBM® z/OS® デプロイメント・ツールを実行する前に作成する必要があります。

シップ・リスト・ファイルは、ファイル指定子のリストを含む XML ファイルです。 区分データ・セット (PDS) リソースの識別に使用されるコンテナー・タイプは PDS で、そのリソース・タイプは PDSmember です。 区分データ・セット (PDS) 内のすべてのメンバーをパッケージに組み込みたい場合は、リソース名にワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用できます。 通常、ビルド・エンジンと連動してビルド出力からシップ・リスト・ファイルを作成するスクリプトを作成します。

例えば、BLD.JCL PDS の BLZCPBTK メンバー、BLD.LOAD1 PDS のすべてのメンバーおよび BLD.LOAD2 PDS の ORDRSET メンバーと RDBKC01 メンバーをパッケージに入れる場合、シップ・リスト・ファイルには、以下の行が含まれる可能性があります。
<?xml version="1.0" encoding="CP037"?>
<manifest type="MANIFEST_SHIPLIST">
    <container name="BLD.JCL" type="PDS">
        <resource name="BLZCPBTK" type="PDSMember"/>
    </container>
    <container name="BLD.LOAD1" type="PDS">
        <resource name="*" type="PDSMember"/>
    </container>
    <container name="BLD.LOAD2" type="PDS">
        <resource name="ORDRSET" type="PDSMember"/>
        <resource name="RDBKC01" type="PDSMember"/>
    </container>
</manifest>
コンテナーとリソースに deployType 属性を設定することができます。 deployType 属性は、成果物のさまざまなタイプを識別するために使用され、デプロイメント・プロセスがそれらを異なる方法で扱うことができるようにします。 次のシップ・リスト・ファイルは、上記の例に追加した deployType 属性を示しています。
<?xml version="1.0" encoding="CP037"?>
<manifest type="MANIFEST_SHIPLIST">
    <container name="BLD.JCL" type="PDS" deployType="JCL">
        <resource name="BLZCPBTK" type="PDSMember"/>
    </container>
    <container name="BLD.LOAD1" type="PDS" deployType="CICS LOAD">
        <resource name="*" type="PDSMember"/>
    </container>
    <container name="BLD.LOAD2" type="PDS">
        <resource name="ORDRSET" type="PDSMember" deployType="CICS LOAD"/>
        <resource name="RDBKC01" type="PDSMember" deployType="CICS LOAD"/>
    </container>
</manifest>
シップ・リスト・ファイルを作成する際は、サンプル・フォーマットに従ってください。このフォーマットを正確に守らないと、パッケージ化プロセスが正しく動作しなくなります。

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