リモート・エージェントを使用したネットワーク境界とファイアウォールの横断

IBM® UrbanCode Deploy は、リモート・エージェント、すなわちネットワーク間デプロイメントをサポートします。

サーバーとリモート・エージェントの間に低帯域幅の WAN 接続が少なくとも 1 つある場合、 IBM UrbanCode Deploy サーバーは他の地理的位置にあるエージェントに処理を送信することができます。 パフォーマンスへの影響を少なくし、保守を容易にするために、IBM UrbanCode Deploy は、エージェント・リレー を使用してリモート・エージェントと通信します。エージェント・リレーで必要とされるのは、リモート・ネットワーク内の単一システムのみがサーバーに接続することです。 他のリモート・エージェントは、エージェント・リレーを使用してサーバーと通信します。 リモート・ネットワークからのエージェントとサーバー間のすべての通信は、リレーを介して行われます。

以下に単純な成果物の移動を例に、リモート通信の仕組みを説明します。

  1. リモート・エージェントは、JMS を介してエージェント・リレーへの接続を開始し、確立します。このエージェント・リレーは、次に JMS を介して IBM UrbanCode Deploy サーバーにリモート・エージェントがオンラインであるというアラートを出します。
  2. サーバーは、例えば、JMS を介して成果物のダウンロード・コマンドをリレーに送信し、 リレーは、リモート・エージェントに (やはり JMS を介して) メッセージを送信します。
  3. サーバーは成果物を見つけて、次に以下を行います。
    • 成果物を HTTP または HTTPS でリレーに送信します。これにより、サーバー・リレーの HTTP または HTTPS 接続を介して、エージェントへの成果物の直接ストリーミングが開始されます。
    • リモート・エージェントは処理を完了すると、JMS 経由でサーバーに通知します。
エージェント・リレーにより、エージェントがファイアウォールを通してサーバーと通信できるようになる方法を示す図

デフォルトでは、エージェント・リレーが IBM UrbanCode Deploy サーバーへの接続を開きます。 ファイアウォールで要求される場合は、JMS ポートの接続を反転させることはできますが、リレーからサーバーへの HTTP 接続を反転させることはできません。 エージェント・リレーへの接続はリモート・エージェントが開きます。

リレー・エージェントを含む構成でも、IBM UrbanCode Deploy サーバーにローカルでアクセスできるエージェントは、そのまま直接通信を使用します。


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