コンポーネントの作成

通常、コンポーネントの作成は、すべてのコンポーネントで同じです。

このタスクについて

コンポーネントを作成する際、以下のタスクを実行します。

  1. ソース・タイプを定義します。

    コンポーネントに名前を付け、成果物をインポートするエージェントを指定し、成果物のタイプとそのロケーションを特定します。 ソース成果物の取得元としては、ファイル・システム、Subversion などのソース・コード管理システム、あるいはソース・タイプ・プラグインがあります。 コンポーネントは、任意の数の成果物を含むことができますが、すべて同じソース・タイプである必要があります。

  2. プロセスを組み立てます。

    プロセスは、IBM® UrbanCode Deploy がコンポーネントの成果物について行う処理を定義します。 プロセスは、任意の数のステップ (サーバーの停止と始動やファイルの移動など) で構成することができます。 デプロイの他に、成果物をインポートしたり、さまざまなユーティリティー・タスクを実行するプロセスがあります。

コンポーネントは、単一ソース・タイプの成果物と 1 つ以上のプロセスから構成されます。 コンポーネントを手動で作成する他に、テンプレートを使用してコンポーネントを作成 (コンポーネント・テンプレート を参照) したり、あるいは、コンポーネントを直接インポート (コンポーネントのインポート を参照) することもできます。

手順

  1. 「コンポーネント」ページで、「新規コンポーネントの作成」をクリックします。 「新規コンポーネントの作成」ウィンドウのフィールドの中には、すべてのソースについて同じものもいくつかありますが、「ソース構成タイプ」フィールドで選択されるソース・タイプ・プラグインに依存するフィールドもあります。
    「新規コンポーネントの作成」ウィンドウ
  2. 標準のパラメーターを定義します。 次の表に示すフィールドは、すべてのソース・タイプに使用可能です。 「ソース構成タイプ」フィールドにソース・プラグインを選択していると、選択したタイプに固有のフィールドも表示されます。
    表 1. すべてのソース・タイプに使用可能なフィールド
    フィールド 説明
    名前 コンポーネントを識別します。このフィールドの値は、多くの UI フィーチャーに組み込まれます。
    説明 説明は、コンポーネントに関する詳細情報を伝えるために使用できます。 コンポーネントが複数のアプリケーションによって使用される場合、例えば、「アプリケーション A と B で使用される」と入力すると、そのコンポーネントがどのように使用されるかを識別しやすくなります。
    チーム チームは、コンポーネントを管理します。事前に定義済みのチームと役割が使用可能です。 チームに関して詳しくは、セキュリティーを参照してください。
    テンプレート

    コンポーネント・テンプレートにより、コンポーネント定義を再使用することができます。 テンプレートに基づいたコンポーネントは、テンプレートのソース構成、プロパティー、およびプロセスを継承します。 事前に作成されたテンプレートがリストされます。 1 つのコンポーネントに関連付けることができるテンプレートは 1 つだけです。 デフォルト値は「なし」です。

    テンプレートを選択すると「テンプレートのバージョン」フィールドが表示され、これを使用してテンプレートのバージョンを選択します。 バージョンを管理することで、必要に応じてテンプレートの変更を展開できます。 デフォルト値は「最新バージョン」で、これはコンポーネントが最新バージョン (作成日ベース) を使用することを意味します。 コンポーネント・テンプレートを参照してください。

    注: ソース・タイプを含むテンプレートを選択した場合、ダイアログ・ボックスは、そのテンプレートに定義されている値を反映するように変更されます。 「ソース構成タイプ」フィールドなどの一部のフィールドは、データが設定済みになり、ロックされています。
    コンポーネント・タイプ コンポーネントが、IBM z/OS® 成果物に基づいているかどうかを識別します。 z/OS を選択すると、ソース構成制御は使用できません。 z/OS に保管される成果物は、ソース構成を使用しません。 z/OS コンポーネントの構成とデプロイについて詳しくは、 z/OS プラットフォームへのデプロイを参照してください。
    ソース構成タイプ コンポーネントの成果物のソース・タイプを定義します。すべての成果物のソース・タイプは同じでなければなりません。 プラグインを選択すると、そのプラグインに関連付けられた追加フィールドが表示されます。 ソースに依存したフィールドを使用して、コンポーネントの成果物が識別され、構成されます。 テンプレートを選択した場合、このフィールドはロックされて、その値はテンプレートから継承されます。

    特定のタイプのコンポーネントの作成について詳しくは、 ファイル・システムからのコンポーネントの作成ビルド統合ツールからのコンポーネントの作成、またはソース・コード管理システムからのコンポーネントの作成を参照してください。

    バージョンの自動インポート これを選択すると、新規バージョンがないかを確認するために、ソースのロケーションが周期的にポーリングされます。 バージョンが検出されると、自動的にインポートされます。 デフォルトのポーリング期間は 15 秒で、これは「システム設定」ペインで変更できます。これを選択しないままにすると、「バージョン」ペインを使用して手動でバージョンを作成できます。 デフォルトでは、このボックスは選択されていません。
    CodeStation にコピー 成果物の改ざんの恐れがないコピーを作成し、それを組み込み成果物管理システムの CodeStation に保管します。 これを選択しないと、成果物に関するメタデータのみがインポートされます。 通常は、このチェック・ボックスを選択してください。
    デフォルトのバージョン・タイプ バージョンをどのように CodeStation にインポートするかを定義します。値「フル」は、バージョンは包括的ですべての成果物を含むことを意味します。 値「インクリメンタル」は、バージョンはコンポーネントの成果物のサブセットを含むことを意味します。 デフォルト値は「フル」です。
    システムのデフォルトのバージョン・インポート・エージェント/タグを使用します これを選択すると、「システム設定」ページに指定したエージェントまたはタグが、コンポーネント成果物のインポートに使用されます。 エージェントまたはタグ付きエージェントには、成果物が配置されているシステムに対するアクセス権限が必要です。 システム設定を参照してください。
    単一のエージェントを使用して新規コンポーネント・バージョンをインポートします これを選択した場合、「バージョン・インポート用のエージェント」フィールドを使用して、成果物をコンポーネントにインポートするエージェントを指定します。 エージェントには、成果物が配置されているシステムに対するアクセス権限が必要です。 サーバー・ロケーションの成果物をインポートするには、同じロケーションにエージェントをインストールして、そのエージェントを指定します。
    指定されたタグのある任意のエージェントを使用して、新規コンポーネント・バージョンをインポートします。 これを選択した場合、「バージョン・インポート用のエージェント・タグ」フィールドを使用して、コンポーネントに成果物をインポートできるエージェントの特定に使用するタグを指定します。 タグ付きエージェントには、成果物が配置されているシステムに対するアクセス権限が必要です。
    クリーンアップ設定の継承 CodeStation に保持するコンポーネント・バージョンの数と保持する期間を決定します。 これを選択した場合、コンポーネントは「システム設定」ペインの値を使用します。 このフィールドがクリアされると、「バージョンの保持日数」フィールド (初期設定は -1 で、これは無制限に保持することを意味する) と「保持するバージョン数」フィールド (初期設定は -1 で、これはすべてを保持することを意味する) が表示されます。 選択をクリアしてこれらのフィールドが表示されると、カスタム値を定義できます。 デフォルトでは、このチェック・ボックスは選択されています。
    新規バージョンの作成後にプロセスを実行 このオプションが選択されると、新規コンポーネント・バージョンが作成されるたびに、選択した環境で指定のアプリケーション・プロセスが実行されます。
  3. ソース・タイプのプラグインを選択した場合は、ソース固有のフィールドに値を入力してください。

    特定のタイプのコンポーネントの作成について詳しくは、 ファイル・システムからのコンポーネントの作成ビルド統合ツールからのコンポーネントの作成、またはソース・コード管理システムからのコンポーネントの作成を参照してください。

  4. 終了したら、作業内容を保存します。保存したコンポーネントが「コンポーネント」ペインにリストされます。

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