Web コンポーネントのコンポーネント・プロセスは、最新バージョンのコンポーネント成果物をダウンロードし、それらの成果物を適切なフォルダーに入れます。
以下の手順に従って、Web コンポーネントをデプロイするコンポーネント・プロセスを作成します。
- 「コンポーネント」タブから、JPetStore-WEB コンポーネントをクリックします。
- 「プロセス」をクリックし、次に「新規プロセスの作成」をクリックします。
- 「新規プロセスの作成」ウィンドウで、名前を Deploy web component と指定します。
- 「プロセス・タイプ」リストで、「デプロイメント」を選択します。 このリストには、コンポーネントをアンインストールまたは構成する、プロセス用の他のオプションがあります。
- 他のプロパティーにはデフォルト値を受け入れて、「保存」をクリックします。
- プロセスのリストから新しいプロセスをクリックします。 プロセスがプロセス・エディターで開きます。
このエディターは、プロセス内のステップをフローチャートとしてグラフィカルな形式で表示します。
「開始」と「終了」のボックスは、プロセスの始めと終わりを表します。
ここから、ステップをプロセスに追加して「開始」ステップと「終了」ステップの間にリンクし、各ステップの順序を示します。
- 作業ディレクトリーからすべてのファイルをクリーニングするステップを追加します。 プロセスは作業ディレクトリー内で実行します。
Web コンポーネント内で最新バージョンのファイルが使用されるように、作業ディレクトリーをクリーニングするコマンドを実行します。
- プロセス・エディターの左側の「使用可能なプラグイン・ステップ」で、と展開します。 「使用可能なプラグイン・ステップ」メニューには、使用可能なステップが表示されます。
ツリーを探索してステップを見つけるか、ウィンドウの一番上にある検索ボックスに入力することができます。
- 「ファイル・ユーティリティー」ツリー項目の下で、「ファイルとディレクトリーの削除 (Delete Files and Directories)」ステップをクリックして、プロセス・エディターにドラッグします。 「プロパティーの編集」ウィンドウが開き、ステップのプロパティーが表示されます。
これらのプロパティーのいくつかはステップ固有であり、その他はすべてのステップに共通です。
- 「名前」フィールドに名前を Clean working directory と指定します。
- 「ベース・ディレクトリー」フィールドに、単一ピリオド (.) を指定します。.
- 「組み込み」フィールドに、アスタリスク (*) を指定します。
- 他のプロパティーにはデフォルトを受け入れて、「保存」をクリックします。
新しいステップがプロセス・エディターにボックスとして表示されます。後でこのステップをプロセス内の他のステップに接続します。
プロセス・エディターは、以下の図のようになります。
- 最新のバージョンのコンポーネント成果物をダウンロードするステップを追加します。 Download Artifacts ステップは、ほとんどのデプロイメント・プロセスで使用されます。
このステップは、コンポーネント成果物の指定したバージョンを、ターゲット・コンピューターにダウンロードします。
プロセスを実行するときには、コンポーネント成果物の最新バージョンを使用するのか、それとも特定のバージョンを使用するのかを指定します。
- 「使用可能なプラグイン・ステップ」の下で、と展開して、「成果物のダウンロード (Download Artifacts)」ステップをプロセス・エディターにドラッグします。
- 「プロパティーの編集」ウィンドウで、デフォルト値を受け入れ、「保存」をクリックします。
- サーバーから古い Web コンテンツを除去するステップを追加します。
- と展開して、別の「ファイルとディレクトリーの削除 (Delete Files and Directories)」ステップをプロセス・エディターにドラッグします。
- 「プロパティーの編集」ウィンドウで、名前を Remove old content と指定します。
- 「ベース・ディレクトリー」フィールドに、以下のディレクトリーを指定します。
webapps/JPetStore
- 「組み込み」フィールドに、以下のディレクトリーを指定します。
images
- 「作業ディレクトリー」フィールドに、以下の変数を指定します。
${p:environment/tomcat.home}
この変数は、Tomcat Web サーバーのメイン・フォルダーを表します。
後でこの変数に値を指定することになります。
- 他のフィールドにはデフォルト値を受け入れて、「保存」をクリックします。
- 新規コンテンツをサーバーにデプロイするステップを追加します。 このステップは、コンポーネント成果物をアプリケーション・サーバーにコピーします。
- と展開して、「ディレクトリーの移動 (Move Directory)」ステップをプロセス・エディターにドラッグします。
- 「プロパティーの編集」ウィンドウで、名前を Deploy new content と指定します。
- 「ソース・ディレクトリー」フィールドに、単一ピリオド (.) を指定します。.
- 「宛先ディレクトリー」フィールドに、以下のディレクトリーを指定します。
${p:environment/tomcat.home}/webapps/JPetStore/
- 「インクルード・ファイル」フィールドに、以下のコードを指定します。
images/*
- 他のフィールドにはデフォルト値を受け入れて、「保存」をクリックします。
これで以下の図のように、プロセスに 4 つのステップができました。
各ステップにはステップの右上隅に 2 つのアイコンがあります。
緑の「編集」アイコン
をクリックすると、ステップの作成時と同じ「プロパティーの編集」ウィンドウが開きます。
X アイコン
をクリックするとステップが削除されます。
また、マウスをステップの上に置くと、そのステップの中央に矢印アイコンが表示されます。
このアイコンは、ステップ間のリンクを作成するために使用されます。
- 以下の手順で各ステップをその実行順序で接続します。
- マウスを「開始」ステップの上に置き、矢印アイコンをクリックして、Clean working directory ステップにドラッグします。 以下の図のように、これらのステップ間の矢印は、1 つのステップから別のステップへのアクティビティーのフローを表します。
- 同様に、Clean working directory ステップから Download Artifacts ステップへ矢印をドラッグします。
- Download Artifacts ステップから Remove old content ステップへ矢印をドラッグします。
- Remove old content ステップから Deploy new content ステップへ矢印をドラッグします。
- Deploy new content ステップから Finish ステップへ矢印をドラッグします。
これらのステップのようにステップを順次に接続することも、違うリンクを作成して各ステップを互いに並行して実行することもできます。
ただしプロセスは常に「開始」ステップで始まり、「終了」ステップで終わります。
このプロセスでのステップの順序は以下のとおりです。
- Start
- Clean working directory
- Download Artifacts
- Remove old content
- Deploy new content
- Finish
- 「ツール」の下の「保存」
アイコンをクリックしてプロセスを保存します。
Web コンポーネントの完成したコンポーネント・プロセスは、以下の図のようになります。