プロパティーの参照

IBM® UrbanCode Deploy では、いくつかの方法でプロパティーを参照できます。

プロパティーの参照

プロパティーはスコープを使用して、あるいはスコープを使用せずに参照できます。スコープを使用した場合、プロパティーは次のように参照します。
${p:scope/propertyName}
UAT という名前の環境変数を作成した場合、それは次のように参照できます。
${p:environment/UAT}
スコープを使用しない場合、プロパティーは次のように参照します。
${p:propertyName}
同じ環境変数を、スコープなしで次のように参照できます。
${p:UAT}

アプリケーション・プロセスおよびコンポーネント・プロセス・プロパティー

アプリケーションやコンポーネントのプロセス・ステップを作成または編集する際は、オートコンプリート機能を使用すれば、特定のコンテキストで使用可能なプロパティーを判断できます。プロセス・ステップの入力フィールドの編集中に、${p: と入力すれば、使用可能なプロパティーのスコープのリストが表示されます。リストからスコープを選択します。これにより、そのスコープに属する、使用可能な全プロパティーのリストが表示されます。使用するプロパティーをリストから選択します。

セキュア・プロパティー

プロパティーの作成時には、それをセキュアなプロパティーにするかどうかを指定できます。セキュア・プロパティーは暗号化された形で格納されます。また、セキュア・プロパティーは、ユーザー・インターフェースではマスクされて表示されます。

セキュア・プロパティーを使用するカスタム・プラグインを作成すると、ユーザー・インターフェースではプロパティー値はマスクされて表示されます。例えば、プロパティー値を標準出力に出力するプラグインの場合、ユーザー・インターフェースでその標準出力を調べると、プロパティー値はマスクされて表示されます。

プロパティー値をファイルに書き込むカスタム・プラグインでは、プロパティー値はマスクされません。

プロパティーの優先順位

プロパティーが複数の箇所で定義されている場合、その値はプロパティーの優先順位 で決定されます。次のリストに、優先順位を高いものから低いものの順で示します。

プロセス
コンポーネント・バージョン
リソース
エージェント
環境
コンポーネント
アプリケーション
システム

${p:environment/db.hostname} という名前の環境プロパティーと、それと同名のリソース・プロパティーがある場合、リソース・プロパティーは ${p:db.hostname} または ${p:resource/db.hostname} を使用して参照できます。リソース・プロパティーの優先順位は環境プロパティーよりも上であるため、環境プロパティーはスコープ付きの形式 (${p:environment/db.hostname}) で参照しなければなりません。

環境による複数のコンポーネント・プロパティーの設定

1 つのプロパティーが複数のコンポーネント間で共有されている場合は、プロパティー値をコンポーネントごとではなく、その環境に設定すれば時間を節約できます。この機能を使用するには、以下を実行します。

  1. 「コンポーネント」 > selected_component > 「構成」 > 「環境プロパティーの定義」の順にクリックします。
  2. 「環境プロパティーの定義」ページで、プロパティーを定義します。
  3. 関連するコンポーネントごとにこの手順を繰り返します。
  4. それらのコンポーネントを使用する環境で、「構成」 > 「環境プロパティー」 > 「単一値の設定」の順にクリックします。
  5. プロパティー値を設定します。

コンポーネント・バージョンのプロパティー

プロパティーはコンポーネント・バージョンについて定義できます。各バージョンにはそれぞれ固有のプロパティー値を設定できます。この機能を使用するには、以下を実行します。

  1. 「コンポーネント」 > selected_component > 「構成」 > 「バージョン・プロパティーの定義」の順にクリックします。
  2. 「バージョン・プロパティーの定義」ページで、プロパティーを定義します。デフォルトでは、この値は、このコンポーネントで作成されるすべてのバージョンに適用されます。
  3. コンポーネント・バージョンのプロパティーを固有の値を使ってオーバーライドするには、「構成」 > 「バージョン・プロパティー」 (そのバージョンに対応するもの) の順にクリックします。
  4. プロパティー値を設定します。

エスケープ文字

IBM UrbanCode Deploy は以下の文字をエスケープします。
\
=
,

「¥¥」を「¥」に、「¥=」を「=」に、「¥,」を「,」にそれぞれ置き換えてください。


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