ビルド・スクリプト

アプリケーションとアダプターを含む Worklight® プロジェクトに対する Ant ビルド・スクリプトを作成することができます。 これらのビルド・スクリプトを使用することで、モバイル・アプリケーション・ビルドを自動化できます。

ビルド・スクリプト・タスク

以下のタイプの Ant タスクを使用するビルド・スクリプトを作成できます。
Ant タスクのタイプ 説明
Apache Ant からのビルトイン・タスク 以下のようなタスクが含まれます。
  • <echo>
  • <report>
  • <mkdir>
  • <exec>
  • <replaceregexp>
IBM® Worklight からのタスク これらのタスクは、以下のアクションを実行します。
  • <app-builder><adapter-builder> などの Worklight アプリケーションとアダプターをビルドします。 IBM Worklight には、IBM Worklight Server のアダプターおよび Worklight アプリケーションをビルドするのに役立つ一連の Ant タスクが用意されています。
  • IBM Worklight Web アーカイブ・プロジェクトをビルドします。IBM Worklight には、Worklight プロジェクト WAR ファイルをビルドするための <war-builder> Ant タスクが用意されています。
Rational® Team Concert Build System Toolkit からのタスク これらのタスクは、ビルド結果に情報を提供します。 タスクには以下のものがあります。
  • <startBuildActivity>
  • <linkPublisher>
  • <artifactPublisher>

ビルド・スクリプトのサンプル・タスク・フロー

異なる数のアプリケーションまたはアダプターを含む Worklight プロジェクトに対するビルド・スクリプトを作成できます。 以下のサンプル・タスク・フローは、単一の Worklight アプリケーションと単一のアダプターを持つ Worklight プロジェクトに対するビルド・スクリプトの全体的な設計を記述しています。
  1. Ant <property> エレメントを使用して、プロパティーを設定します。
  2. ハイブリッド・ターゲットを使用して Worklight アプリケーション、アダプター、および Worklight Web アーカイブ・プロジェクトをビルドします。 このハイブリッド・ターゲットには、以下のアクションが含まれます。
    1. Worklight サーバー・コンソールとアプリケーション・センターをポイントする URL が Ant ビルド・ログまたは Rational Team Concert™ ビルド結果のいずれかに公開されます。
    2. Worklight <app-builder> Ant タスクが Worklight アプリケーションをビルドします。
    3. 結果の .wlapp ファイルがビルド出力に保管されます。
    4. Worklight <adapter-builder> Ant タスクがアダプターをビルドします。
    5. 結果の .adapter ファイルがビルド出力に保管されます。
    6. Worklight <war-builder> Ant タスクが Worklight Web アーカイブ・プロジェクトをビルドします。
    7. 結果の WAR ファイルがビルド出力に保管されます。
    8. オプション。Rational Team Concert を使用する場合、Rational Team Concert ビルド結果に対して .wlapp.adapter、および WAR ファイルを公開することができます。
  3. Android アプリケーションをビルドする場合、以下のアクションを組み込み、ネイティブの Android APK ファイルをビルドします。
    1. Android SDK から android コマンド・ライン・ツールを実行して、Android build.xml ファイルを生成します。
    2. 生成された Android build.xml ファイルを実行して、APK ファイルをビルドします。
    3. オプション。ビルド出力の保管先のロケーションに Android APK ファイルを公開します。 例えば、Rational Team Concert を使用する場合、 APK ファイルを Rational Team Concert ビルド結果に公開します。
  4. iOS アプリケーションをビルドする場合、以下のアクションを組み込み、ネイティブの iOS IPA ファイルをビルドします。
    1. Xcode SDK から xcodebuild コマンド・ライン・ツールを実行して iOS アプリケーションをビルドします。
    2. Xcode SDK から xcrun コマンド・ライン・ツールを実行して、iOS アプリケーションを IPA ファイルにパッケージ化します。
    3. オプション。ビルド出力の保管先のロケーションに iOS IPA ファイルを公開します。 例えば、Rational Team Concert を使用する場合、IPA ファイルを Rational Team Concert ビルド結果に公開します。
  5. Worklight アプリケーション、アダプター、Worklight Web アーカイブ・プロジェクト (WAR ファイル)、およびネイティブ・アプリケーション (Android APK ファイルまたは iOS IPA ファイル) を UrbanCode Deploy に新規バージョンとして追加します。
    ヒント: 複数の Worklight アプリケーションとアダプターを持つことができます。 複数の Worklight アプリケーションまたはアダプターがある場合、モバイル成果物をビルドし、新規プロパティー値を追加し、次に新規成果物を UrbanCode Deploy に追加するタスクの呼び出しを繰り返します。

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