コンポーネント・バージョンは、エージェント・リレーでキャッシュが可能

IBM UrbanCode Deploy 6.1 から、コンポーネント・バージョンをエージェント・リレー上でキャッシュに入れて、分散システムでのパフォーマンスを向上させることができるようになりました。 エージェント・リレーは、世界のさまざまな場所に配置できます。 このようにバージョンをキャッシュに入れることで、エージェントがサーバーから遠い場合には特に、エージェントへの成果物の提供をより迅速に行えます。

6.1 より前の成果物のダウンロード

バージョン 6.1 より前は、メイン・サーバーから成果物を直接ダウンロードしていました。 エージェント・リレーはメイン・サーバーのプロキシーになることはありましたが、成果物をキャッシュに入れることはしていませんでした。

6.1 での成果物のダウンロード

バージョン 6.1 から、複数のエージェント・リレーが 1 つの IBM UrbanCode Deploy サーバーにアクセスするようになりました。 各エージェント・リレーには、固有のローカル CodeStation リポジトリーがあります。各エージェント・リレーは、そのローカル CodeStation リポジトリーを、メイン・サーバーの CodeStation と同期します。 エージェントがリソースを要求すると、リレーは、そこに最新のリソースがあるかどうかを調べます。 最新のリソースがない場合は、最新のファイルを複製します。 成果物は、エージェントがそれらをダウンロードしようとするときにのみ複製されます。 したがって、成果物が初回のダウンロード後に変更されると、エージェントが二度目にダウンロードするまで、それらは再度複製されることはありません。

デプロイメント時、自動化またはビルドを実行するエージェントは、メイン・サーバーの代わりに、ローカル・リレーから成果物をダウンロードします。 ローカル・リレーからのダウンロードでは、成果物が既にローカルにある可能性が高く、サーバーからダウンロードする必要がないため、デプロイメント時間が短縮されます。

次の例に、どのようにしてキャッシングでデプロイメント時間を短縮できるかを示します。
  1. IBM UrbanCode Deploy サーバーは、ニューヨークのコンピューター上にインストールされています。
  2. ニューヨークのサーバーにアクセスするユーザーは、シアトルにいます。
  3. ダウンロード時間を短縮するために、シアトルのユーザーは以下のステップを実行する必要があります。
    1. キャッシングを使用可能に設定してエージェント・リレーをインストールします。
    2. (オプション) ニューヨークにあるサーバー上の CodeStation から、シアトルにインストールされているエージェント・リレー・キャッシュ上の CodeStation に成果物をダウンロードするステージング・プロセスを実行します。

前のステップのステージング・プロセスを実行すると、キャッシュが埋められます。 上記のオプションのステップをスキップすると、キャッシュは、最初のデプロイメントの実行時に埋められます。


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