データ層は、ログ・ファイルや Codestation の成果物のストレージにもなります。
成果物は、デプロイ可能な項目 (例えば、ファイル、イメージ、データベース、構成資料、その他ソフトウェア・プロジェクトに関連したあらゆるもの) を表します。 デフォルトでは、これらの成果物は IBM® UrbanCode Deploy サーバーのインストール・ディレクトリー内の var サブディレクトリーに保管されます。 エンタープライズ環境では、デフォルトのインストール済み環境が理想的ではない場合があります。エンタープライズ・オプションについての説明は、 CodeStation の再配置を参照してください。
改ざんの恐れがないセキュアな成果物のリポジトリーを使用すると、デプロイ済みコンポーネントは、実動前環境でテストしたコンポーネントと確実に同一のものになります。 リポジトリーを使用しないと、成果物をネットワーク共有システムあるいはその他のシステムからプルしなければならなくなり、セキュリティー・リスクやエラーの可能性が増加します。
成果物リポジトリーは、コンテンツのアドレス可能ストレージを使用して、効率を最大化する一方でディスク使用を最小化します。 リポジトリーは、ファイル・バージョンをトラッキングし、すべてのコンポーネントについて詳細な履歴を維持します。 成果物のリポジトリーは、ソース・ファイルよりもはるかに大きいファイルを保管するため、効率の最大化は重要です。 ファイルとコンポーネントの関連は、システムに組み込まれています。 構成しなくても、各コンポーネントがそれぞれのファイル用に独自のリポジトリー領域を取得します。 コンポーネントに対するファイルの混乱や混同が起きる可能性はありません。 そして、各コンポーネント・パッケージは、コンポーネントに対応するファイルおよびバージョンの特定のセットにマップされています。
成果物リポジトリーには、そのリポジトリーへのリモート・アクセス権限を提供するクライアント・アプリケーションが付随しています。 クライアントを使用して、ユーザーはファイルの追加や変更、パッケージの作成、ファイルの取得、および変更履歴の表示が可能です。 クライアント・アプリケーションには、デプロイメント時のターゲット・サーバーへのファイル送信に使用できるファイル転送機能があります。 この組み込みの転送メカニズムにより、転送されるファイルすべての整合性が、必要な暗号シグニチャーに照らして検証されます。 この検証により、送信中にファイルが破損していないこと、あるいは保管時に偽造されていないことが確認されます。 クライアント・アプリケーションの他に、成果物リポジトリーは、REST ベースの Web サービスを提供します。 このサービスを使用して、IBM Anthill Pro などのビルド・システムと IBM UrbanCode Deploy 間の統合が構築されます。 こうした統合により、成果物リポジトリー内のビルド・プロセスで生成される成果物が自動的に配置されて、その成果物がデプロイメントに使用できるようになります。