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エージェントおよびターゲット・システムの構成

IBM® UrbanCode Deploy を使用してアプリケーションをデプロイするには、1 つ以上のエージェント が必要です。サーバーは、エージェントを使用して、アプリケーション・コンポーネントをターゲット・システムにデプロイします。
このチュートリアルを開始する前に、前提条件を確認しておいてください。
このチュートリアル全体を実行するには、ターゲット・コンピューター・システムで稼働しているエージェントが必要です。 このターゲット・コンピューターは、クラウド・リソース、仮想イメージ、または物理コンピューターとすることができます。 このコンピューターへアクセスでき、そこに MySQL、Apache Tomcat、および IBM UrbanCode Deploy のエージェントをインストールできるようになっている必要があります。 このチュートリアルで作業するために、以下の手順に従って、エージェントおよびターゲット・システムをセットアップしてください。
  1. ターゲット・システムとして使用するためにコンピューターを準備します。 このコンピューターは、システム要件とパフォーマンスの考慮事項にリストされたシステム要件を満たしている必要があります。 このチュートリアルのほとんどの例は、Red Hat Enterprise Linux などの単純な Linux オペレーティング・システムの場合の情報を示しています。
  2. ターゲット・システムにエージェントをインストールします。 Linux オペレーティング・システムを使用している場合は、エージェントのリモート・インストールで説明しているように、IBM UrbanCode Deploy Web インターフェースからエージェントをインストールできます。 他のオペレーティング・システムの場合、コマンド・ラインからのエージェントのインストールで説明しているようにコマンド行からエージェントをインストールできます。
  3. IBM UrbanCode Deploy サーバーで、「リソース」 > 「エージェント」とクリックして、エージェントがインストールされていることを確認します。 エージェントは、以下の図に示すように、エージェントのリストに 「オンライン」 状況で表示されている必要があります。
    エージェントのリスト内のエージェント。「状況」列に、エージェントがオンラインであることが示されます。
  4. 以下の手順でエージェントをリソースとして追加します。
    1. 「エージェント」タブの左側の「リソース」タブをクリックします。
    2. 「トップレベルのグループの作成」をクリックし、新しいグループに JPetStore agents などの名前を付け、「保存」をクリックします。 このグループは、エージェントなどのリソースのコンテナーです。
    3. 以下の図に示すように、新しいリソース・グループと同じ行で、「アクション」 > 「エージェントの追加」とクリックします。
      リソース・グループへのエージェントの追加
    4. 「新規リソースの作成」ウィンドウで、「エージェント」フィールドのエージェントを選択し、「保存」をクリックします。
    これでエージェントがリソース・グループの子としてリストされました。 このようにエージェントをリソース・グループに追加して、アプリケーションがリソース・グループを介してエージェントにアクセスできるようにする必要があります。
  5. ターゲット・システムに MySQL サーバーをインストールして、開始します。 アプリケーションは MySQL データベースを使用します。 Linux オペレーティング・システムを使用している場合は、以下のコード例のように、パッケージ・マネージャーを使用して、MySQL をインストールして開始することができます。
    yum install mysql mysql-server
    chkconfig mysqld on
    /etc/init.d/mysqld start
    Windows では、グラフィカル・インストーラーを使用するか、 MySQL サーバー用のバイナリー・パッケージをダウンロードすることができます。 次に、bin フォルダーに進み、mysqld コマンドを実行してサーバーを開始します。
  6. アプリケーションで使用するために空のデータベースを作成します。
    1. MySQL コマンド行に MySQL root ユーザーとしてログインします。 例えば、MySQL を root ユーザーでインストールした場合、コマンド行から以下のコマンドを実行します。
      mysql -u root
      コマンド行には以下のようなプロンプトが表示されます。
      mysql>
    2. 以下のコマンドを使用して、データベースを作成します。
      create database jpetstore;
      コマンドが適切に実行された場合、メッセージ Query OK, 1 row affected が表示されます。
    3. 以下のコマンドを使用して、データベース・ユーザーを作成します。
      create user 'jpetstore'@'localhost' identified by 'jppwd';
      コマンドが適切に実行された場合、メッセージ Query OK, 0 rows affected が表示されます。
    4. 以下のコマンドを使用して、データベースへのアクセス権をユーザーに付与します。
      grant all privileges on jpetstore.* to 'jpetstore'@'localhost';
      コマンドが適切に実行された場合、メッセージ Query OK, 0 rows affected が表示されます。
    5. quit を入力して、MySQL コマンド行を終了します。
  7. 以下の手順で、ユーザーがデータベースにアクセスできることを確認します。
    1. コマンド行で、新規ユーザーとして MySQL にログインします。
      mysql -u jpetstore -pjppwd
    2. 以下のコマンドを実行して、システム上のデータベースをリストします。
      show databases;
    3. 以下の図に示すように、jpetstore データベースがこのリストに表示されていることを確認します。
      jpetstore データベースを含む、システム上のデータベースのリスト
    4. quit を入力して、MySQL コマンド行を終了します。
  8. Apache Tomcat のバージョン 6 またはバージョン 7 をターゲット・システムにインストールします。 Tomcat を Linux オペレーティング・システムにインストールする簡単な方法は、以下の手順のように、Tomcat のバージョン 6 またはバージョン 7 のバイナリー配布をダウンロードして、インストールすることです。
    1. apache-tomcat-6.0.39.tar.gz など Tomcat のバイナリー配布をダウンロードします。
    2. このファイルをターゲット・コンピューター上の /opt/apache-tomcat-6.0.39 などのフォルダーに抽出します。 例えば、Linux オペレーティング・システムで以下のコマンドを実行します。
      tar -xf apache-tomcat-6.0.39.tar.gz ; mv apache-tomcat-6.0.39/ /opt
  9. Tomcat サーバーの conf/tomcat-users.xml ファイルに管理ユーザーを追加します。 アプリケーションを Tomcat にデプロイするには、このユーザー・アカウントが必要です。 例えば、Tomcat バージョン 6 の場合、ファイル conf/tomcat-users.xml を開き、ファイルの最下部にある role および user というタグをアンコメントします。 次に以下のコード行をそれらのタグに追加します。
    <role rolename="manager"/>
    <user username="tomcatmanager" password="tomcatmanager" roles="manager"/>
    ファイルの終わりは以下の例のようになります。
    <role rolename="tomcat"/>
      <role rolename="role1"/>
      <user username="tomcat" password="tomcat" roles="tomcat"/>
      <user username="both" password="tomcat" roles="tomcat,role1"/>
      <user username="role1" password="tomcat" roles="role1"/>
    
      <role rolename="manager"/>
      <user username="tomcatmanager" password="tomcatmanager" roles="manager"/>
    
    </tomcat-users>
    Tomcat バージョン 7 の場合、ファイル conf/tomcat-users.xml を開き、ファイルの最下部にある role および user というタグをアンコメントします。 次に以下のコード行をそれらのタグに追加します。
    <role rolename="manager-script"/>
    <role rolename="manager-gui"/>
    <user username="tomcatmanager" password="tomcatmanager" roles="manager-script,manager-gui"/>
    ファイルの終わりは以下の例のようになります。
    <role rolename="tomcat"/>
      <role rolename="role1"/>
      <user username="tomcat" password="tomcat" roles="tomcat"/>
      <user username="both" password="tomcat" roles="tomcat,role1"/>
      <user username="role1" password="tomcat" roles="role1"/>
    
      <role rolename="manager-script"/>
      <role rolename="manager-gui"/>
      <user username="tomcatmanager" password="tomcatmanager" roles="manager-script,manager-gui"/>
    
    </tomcat-users>
これでエージェントおよびターゲット・システムは、サンプル・アプリケーションで操作できるように構成されました。 このセクションで指定したパスワードおよびロケーションは後で必要になります。
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