IBM UrbanCode Deploy の概要

ソフトウェア・デプロイメントは、専門用語で覆い隠されてしまうことがありますが、シンプルな概念です。

デプロイメント とは、さまざまな実動前ステージから最終実動までにおいて、(広く定義された) ソフトウェアを移動させるプロセスです。 一般に、各ステージはより重要度の高いステップ (品質保証から実動など) を表します。デプロイされるものの絶対量、デプロイメント・ターゲットの数と種類、常に短縮されるデプロイメント・サイクル、および絶えず増え続ける技術変更の速度によって、複雑さが生じます。仮想化がプロセスをいくらか緩和している一方、おそらく逆説的に、デプロイメント・ターゲットが急増して難題が増えることにもなっています。

IBM® UrbanCode Deploy は、デプロイメントの速度を改善しながら、同時にその信頼性を向上させるツールを提供することにより、難題への対応を支援します。IBM UrbanCode Deploy のリリース自動化ツールは、n 層のデプロイメントに完全な可視性を提供し、すべての環境と承認ゲートにわたって複雑なデプロイメントを調整するプロセスをモデル化できるようにします。ドラッグ・アンド・ドロップの設計ツールは、エンドツーエンドのデプロイメント・プロセスを視覚化して、デプロイメント・ワークフローの対象、方法、および場所について全体像を作成するのを容易にすることにより、設計時間を短縮します。

IBM UrbanCode Deploy では、 デプロイ可能な項目はコンポーネント と呼ばれる論理グループにまとめられます。 コンポーネントはコンポーネント・プロセスによりデプロイされます。これはユーザーが構成したステップから成り立っており、その多くはプラグイン と呼ばれるサード・パーティー・ツールとの統合で取得されます。 複数コンポーネントのデプロイメントは、ユーザーが組み立てたアプリケーション によって処理されます。

IBM UrbanCode Deploy では、デプロイメント・ターゲットをリソース と呼ぶもので表します。データベースやサーバーなどのリソースは、ホスト上にあります。複雑なデプロイメントでは、複数のホストをターゲットにする多数のコンポーネントを含むことがあります。デプロイメントは、ホスト上にあるエージェントにより管理されます。コンポーネントは、互いに独立したままにすることも可能で、それにより増分またはターゲットを絞ったデプロイメントができます。もちろん、適切と思うとおりにコンポーネントをモデル化することができます。IBM UrbanCode Deploy は柔軟で、ユーザーが作業するとおりに機能します。

サーバー

IBM UrbanCode Deploy サーバーは、 数あるサービスの中でも、ユーザー・インターフェース、コンポーネントおよびアプリケーション構成ツール、ワークフロー・エンジン、およびセキュリティー・サービスなどのコア・サービスを提供する、スタンドアロン・サーバーです。多数のサービスは REST ベースです。

IBM UrbanCode Deploy は、リレー・サーバー とのネットワーク間デプロイメントをサポートします。リレー・サーバーは、ネットワーク間の通信を可能にします。

エージェント
エージェント は、ホストで実行され、IBM UrbanCode Deploy サーバーと通信する軽量のプロセスです。 エージェントは、実際のデプロイメント・ターゲットであるリソースを管理します。 デプロイメントに参加する各システムには、通常そこにインストールされているエージェントがあります。デプロイメントを実行していないときは、エージェントはバックグラウンドで最小のリソースを使用して実行されます。エージェントを参照してください。
リポジトリー
IBM UrbanCode Deploy の成果物リポジトリーである CodeStation は、セキュアで改ざんの恐れがない保管を提供します。変更のたびに成果物バージョンをトラッキングし、各成果物のアーカイブを保守します。 リポジトリー・ファイルとコンポーネント間の関連が組み込まれており、自動で行われます。
セキュリティー
IBM UrbanCode Deploy の役割ベースのセキュリティー・システムでは、ユーザーに役割が割り当てられ、プロジェクト、ビルド構成、およびその他のリソースなどのものに役割権限が割り当てられています。例えば、開発者はプロジェクトのビルドが許可されているけれども、プロジェクト以外の関連資料は表示のみできるという場合があります。セキュリティーを参照してください。

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