ビルド・コンピューターのリソース

ビルド・コンピューター上でモバイル・アプリケーション・ビルド・スクリプトを実行する前に、必要なリソースがビルド・コンピューター上に存在することを確認する必要があります。

ワークスペースのリソース

以下のワークスペース・リソースがビルド・コンピューター上に存在する必要があります。
  • ビルドするモバイル・アプリケーション・プロジェクトのソース・コード
  • ビルドを指示する Ant ビルド・スクリプト。
Rational® Team Concert リポジトリー・ワークスペースを使用して Worklight® プロジェクトのソース・コードとビルド・スクリプトを管理すると、次の利点が得られます。
利点 説明
ソース管理 開発プロジェクトの要件に基づいて、ソース・コードとビルド・スクリプトに対する変更の要求、開発、検討、承認、配信、およびトラッキングを行うことができます。 ビルド・スクリプトは、ソース・コードと同様に、ライフサイクルのあるファイルです。
ビルドの自動化 Jazz™ Build Engine は、ビルド依頼の処理の早い段階に、ビルドするワークスペースをビルド・コンピューターに自動的にロードします。 各ビルド定義ごとに専用のビルド・ワークスペースを作成して使用することができます。 ビルド定義で、別の目的用のストリームまたはワークスペースを直接ポイントしないでください。 例えば、ビルド定義でユーザーの個人用ワークスペースやチームの統合ワークスペースを直接ポイントしないでください。
注: Jazz Build Engine は、 Build System Toolkit のコンポーネントです。これは、 ビルド・コンピューター上で実行されるプロセスを参照し、Ant スクリプトを実行します。

静的リソース

ビルドの管理者は、各ビルド・コンピューターに静的リソースを手動でインストールしなければなりません。
ヒント: これらのリソースを、各ビルド・コンピューター上の同じ相対ロケーションにインストールします。 以下のいずれかのタイプのビルド依存関係リソース内に相対ロケーションを指定することができます。
ビルド・プロパティー・ファイル
ビルド・プロパティー・ファイル内に静的リソースの相対ロケーションを指定します。 異なるビルド・コンピューター上の異なるロケーションに静的リソースをインストールする場合、あるビルド・コンピューター上では機能する、ビルド・プロパティー・ファイル内に指定されたロケーションが、別のビルド・コンピューター上では失敗する場合があります。
Rational Team Concert 内のビルド定義
Rational Team Concert のビルド定義内に静的リソースの相対ロケーションを指定します。 異なるビルド・コンピューター上の異なるロケーションに静的リソースをインストールする場合、あるビルド・コンピューター上で機能するビルド定義が別のビルド・コンピューター上では失敗する場合があります。
以下の静的リソースがビルド・コンピューター上に存在する必要があります。
静的リソース 説明
Oracle JDK ビルド・スクリプトによって実行される Ant スクリプトおよび Android SDK ツールを実行する場合、この JDK を使用します。 JRE ではなく、JDK をインストールしていることを確認してください。Ant タスクの中には、JDK でのみ使用可能な Java™ ツールを必要とするものがあるためです。
Apache Ant Ant スクリプトを実行するために Apache Ant を使用します。
JAR ライブラリー・ファイル 以下の JAR ライブラリー・ファイルは、ビルド・スクリプトで使用される Worklight Ant タスクを提供し、使用可能にします。
worklight-ant.jar
IBM® Worklight Server バージョン 6.0.0 上でアプリケーションをビルドしている場合、worklight-ant.jar ファイルを使用します。 このファイルは、IBM Worklight Server のインストール済み環境の WorklightServer フォルダー内に含まれています。
worklight-ant-builder.jar
IBM Worklight Server バージョン 6.1.0 でアプリケーションをビルドしている場合は、worklight-ant-builder.jar ファイルを使用します。 このファイルは、IBM Worklight Server のインストール済み環境の WorklightServer フォルダー内に含まれています。
重要: 使用する JAR ライブラリー・ファイルのバージョン (worklight-ant.jar または worklight-ant-builder.jar) がターゲット・サーバー上のバージョンと一致することを確認してください。
ヒント: 各ビルド・コンピューター上に JAR ライブラリー・ファイルを事前インストールするための代替方法は、ビルド・ワークスペースにそれらを組み込むことです。 この方法を使用すると、お使いのビルド定義とエンジンでさまざまなバージョンの Worklight を使用したビルドができるようになります。 また、この方法は、再現可能なビルドの生成もサポートします。

この方法の欠点は、JAR ライブラリー・ファイルが大きくなる可能性があることです。 ファイル・サイズが大きいと、ビルドおよびビルド・コンピューターのパフォーマンスに影響を与えることがあります。

複数のチーム間でビルド・システムとビルド・コンピューターを共有している場合は、この代替方法を使用して、JAR ライブラリー・ファイルを管理してください。

オプション。Dojo Toolkit 次の状況の各ビルド・コンピューターには Dojo Toolkit をインストールします。
  • 開発中のモバイル・アプリケーションが Dojo を使用している。
  • モバイル・アプリケーション・プロジェクトが、Dojo Toolkit を (ワークスペース・プロジェクト内に) 組み込んでいるか、または、コンテンツ配信ネットワークを介して Dojo Toolkit にアクセスしている。

SDK

各ビルド・コンピューターで以下の SDK のいずれかをインストールします。
SDK 説明
Apple Xcode SDK ビルドを実行する OS X ビルド・コンピューター上にインストールして iOS IPA アプリケーションを生成します。 Apple Xcode SDK のインストールに関して詳しくは、Getting Started with IBM Worklight Module 02.1 – Setting Up Your iOS Development Environment を参照してください。
Android SDK ビルドを実行するビルド・コンピューター上にインストールして Android APK アプリケーションを生成します。 Android SDK のインストールに関して詳しくは、Getting Started with IBM Worklight Module 02.2 – Setting Up Your Android Development Environment を参照してください。

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