エージェント・リレーは、ファイアウォールの背後または別のネットワーク・ロケーションにあるエージェント用の通信プロキシーです。
このタスクについて
サーバーとリモート・エージェントの間に少なくとも低帯域幅の WAN 接続がある間は、
IBM UrbanCode Deploy サーバーは、リレーを介して他の地理的位置にあるエージェントに処理を送ることができます。
エージェント・リレーでは、リモート・ネットワーク内の単一サーバーのみがこのサーバーと接触することが必要です。他のリモート・エージェントは、エージェント・リレーを使用することによってこのサーバーと通信します。リモート・ネットワークからのエージェント・サーバー通信はすべて、リレーを通じて行われます。
手順
- エージェント・リレーをインストールするコンピューターにエージェント・リレー・インストーラーをダウンロードし、抽出します。
- サーバーからインストーラーをダウンロードするには、ページの右上にある「ヘルプ」
ボタンをクリックし、次に「ツール」をクリックします。
次に「IBM UrbanCode Deploy Agent Relay」をクリックし、ファイルをダウンロードして抽出します。
- コマンド・ラインを使用してサーバー上でインストーラーを見つけるには、
次のロケーションに移動し、このファイルをターゲット・システムにコピーします: installation_folder/opt/tomcat/webapps/ROOT/tools/agent-relay.zip。
- 圧縮されているインストール・ファイルを展開します。
- 展開された agent-relay-install ディレクトリー内から、
install.cmd スクリプト (Windows の場合)、または install.sh ファイル (Linux または UNIX の場合) を実行します。
- インストール・プログラムから、以下の情報を求めるプロンプトが出されます。 Enter (キー) を押すことによって、(大括弧内に表示される) デフォルト値を受諾することができます。2 つのオプション、例えば Y/n などが与えられている場合は、大文字になっているオプションがデフォルト値です。
- 「エージェント・リレーをインストールするディレクトリーを入力してください。(Please enter the directory where you would like to install the agent relay.)」
- リレーのディレクトリーを入力します。既存のディレクトリーを入力した場合は、プログラムから、リレーをアップグレードするようプロンプトが出されます。アップグレードについては、IBM UrbanCode Deploy のアップグレードを参照してください。
- 「Java ホームを入力してください (Please enter your java home)」
- Java がインストールされているディレクトリーを指定します。JAVA_HOME 環境変数がこのディレクトリーを指していることを確認してください。
- 「このリレーの名前を入力してください。(Enter the name of this relay.)」
- エージェント・リレーの名前を入力します。リレーごとに固有の名前をつける必要があります。デフォルトの名前は agent-relay です。
- 「このエージェント・リレーが使用する IP またはホスト名を入力してください。(Enter the IP or hostname which this Agent Relay should use.)」
- リレーが listen する IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ほとんどの場合、エージェントは、そのコンピューターで使用可能なすべての IP アドレスを listen します。この場合は 0.0.0.0 を指定します。
- 「このエージェント・リレーが HTTP 要求をプロキシーするポートを入力してください。(Enter the port which this Agent Relay should proxy HTTP requests on.)」
- エージェント・リレーが、エージェントから着信する HTTP 要求を listen するポートを入力します。デフォルト値は 20080 です。
- 「このエージェント・リレーが通信用に使用するポートを入力してください。(Enter the port which this Agent Relay should use for communication.)」
- エージェント・リレーが、リモート・エージェントと JMS ベースの通信を行うために使用するポートを入力します。デフォルト値は 7916 です。
- 「エージェント・リレーをセントラル・サーバーに接続しますか? (Connect the agent relay to a central server?)」
- リレーが IBM UrbanCode Deploy サーバーに接続するかどうかを指定します。
- 「セントラル・サーバーの IP またはホスト名を入力してください。(Enter the IP or hostname of your central server.)」
- リレーをサーバーに接続すると指示した場合は、リレーがそのサーバーと接触できる IP またはホスト名を指定します。
リレーがクラスター・サーバーに接続する場合は、ロード・バランサーのホスト名を指定してください。ホスト名を指定する場合は、リレー・コンピューターがそのホスト名を DNS によって IP アドレスに解決できることを確認します。
- 「セントラル・サーバーが通信用に使用するポートを入力してください。(Enter the port which the central server uses for communication.)」
- リレーをサーバーに接続すると指示した場合は、サーバーがエージェントと通信するために使用するポートを入力します。デフォルト値は 7918 です。
- 「エージェント、リレー、およびサーバーの間で相互認証を使用します。(Use mutual authentication between the agent, relay and server.)」
- 相互認証が必要な場合は、Y を入力します。
相互認証のアクティブ化については、SSL 構成を参照してください。
- 「接続エージェントによりダウンロードされているファイルをリレー上でキャッシュに入れますか? (Cache files on the relay which have been downloaded
by any connected agents?)」
- エージェント・リレー上でファイルをキャッシュに入れる場合は、Y を入力します。
- 「どのようなユーザーを使用してエージェント・リレーを実行しますか? (What user would you like to use to run the agent relay?)」
- Linux システム、または UNIX システム上で、エージェント・リレーを実行するユーザーを指定します。
- 「どのようなグループを使用してエージェント・リレーを実行しますか? (What group would you like to use to run the agent relay?)」
- Linux システム、または UNIX システム上で、エージェント・リレーに関連付けるグループを指定します。
- 「エージェント・リレーを Windows サービスとしてインストールしますか? (Install the Agent Relay as Windows service?)」
- リレーを Windows 上にインストールする場合、リレーを Windows サービスとしてインストールすることができます。デフォルト値は N です。
次のタスク
リレーを変更する必要がある場合は、
relay_installation¥conf ディレクトリー内の
agentrelay.properties ファイル内にあるそれらのプロパティーを編集することができます。
エージェント・リレーを開始するには、
リレーのインストール・フォルダーに移動して、以下のコマンドを実行します。
bin/agentrelay start