コンポーネント・プロセス

コンポーネント・プロセスは、コンポーネントの成果物に対して操作される一連のユーザー定義のステップです。 各コンポーネントには、少なくとも 1 つのプロセスが定義され、複数が定義されることもできます。

コンポーネント・プロセスは、単一のステップのように単純なことも、多数のステップや関係を含むこともあります。例えば切り替えステップ では、条件付きプロセスを作成することができます。例えば、IBM® Anthill Pro プロジェクトのようなソースから成果物を取得して、HTTP サーバーにデプロイされた成果物を 1 つのコンポーネントにマップすることがあります。そして、Java™ Platform, Enterprise Edition コンテナーにデプロイされた成果物を別のコンポーネントにマップすることもあります。データベースにデプロイされた成果物をまた別のコンポーネントにマップすることもあります。または、別の例をとると、単一コンポーネントのデプロイメントが 2 つのプロセスから成ることがあります。第 1 はコンポーネント・ファイルをサーバーに金曜日の夜に移動し (非常に長い操作)、第 2 はファイルを土曜日の朝にデプロイするものです。

切り替えステップを含むプロセス

コンポーネント・プロセスは、プロセス・エディター で作成されます。 プロセス・エディターは、プロセス・ステップを設計スペースにドラッグして作業しながら構成できる、視覚的なドラッグ・アンド・ドロップ・エディターです。ステップをさらに配置したら、互いの関係を視覚的に定義します。プロセス・ステップは、一般的なデプロイメント・スクリプトや手動プロセスを置換する標準ステップのメニューから選択されます。IBM UrbanCode Deploy は、インベントリー管理やワークフロー制御など、いくつかのユーティリティー・プロセスのステップを提供します。追加のプロセス・ステップがプラグインによって提供されます。プラグインは、一般的なデプロイメント・ツールやアプリケーション・サーバー (例えば WebSphere®、Microsoft IIS、およびその他多数) との統合を提供します。 追加をしなくても、IBM UrbanCode Deploy は多くの一般的なプロセス (成果物のダウンロードやアップロード、および環境情報の取得など) のプラグインを提供します。コンポーネント・プロセスに、複数のプラグインからのステップを含めることができます。

コンポーネント・プロセスは、特定のコンポーネントに定義されます。コンポーネントに複数のプロセスを定義することができますが、各コンポーネントには少なくとも 1 つのプロセスが必要です。

例えば、IBM WebSphere Application Server への EAR ファイルのデプロイは、一般に以下の操作から成り立っています。

  1. EAR ファイルをターゲット・サーバーへ転送する
  2. サーバー・インスタンスを停止する
  3. デプロイメント・プロパティーを使用して wsAdmin を実行する
  4. サーバー・インスタンスを開始する
  5. 指定された URL にアクセスすることによってデプロイメントの成功を確認する

WebSphere Application Server プラグインは、各操作に構成可能なプロセス・ステップを提供します。

頻繁に使用されるコンポーネント・プロセスは、テンプレートとして保存して、後で新規コンポーネントに適用することができます。

コンポーネント・プロセスは、ホスト上の IBM UrbanCode Deploy エージェントにより実行されます。コンポーネント・プロセスの 1 つのインスタンスが、ターゲット環境のコンポーネントにマップされた各リソースに対して開始されます。 リソースを参照してください。


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