対話モードでのサーバーのインストール

対話モードでは、コマンド・ライン上で構成情報を入力することによってサーバーをインストールします。

始める前に

このタスクについて

インストール中に設定されるプロパティーは、 サーバー上の server_install/conf/server/installed.properties というファイルに記録されます。

手順

  1. IBM UrbanCode Deploy 用のインストール・ファイルをダウンロードし抽出します。 これらのファイルは、IBM Passport Advantage® Web サイトからダウンロードできます。IBM UrbanCode Deploy ダウンロード資料を参照してください。
  2. Apache Derby 以外のデータベースを使用する場合は、そのデータベース用の JAR ファイルを、インストール・ファイルの lib/ext フォルダーに置いてください。
  3. コマンド・ラインから、インストーラー・プログラムを実行します。
    • Windows 上では、install-server.bat ファイルを実行します。
    • Linux 上では、install-server.sh ファイルを実行します。
    • FIPS 準拠のサーバーをインストールするには、-fips というスイッチをコマンドに追加します。 例えば install-server.sh -fips のようにします。
      注: FIPS 準拠のサーバーをインストールする場合、クラウド・プロビジョニングは使用不可です。
    システム設定によっては、このファイルを管理者として実行する必要がある場合があります。
  4. ソフトウェア・パッケージのご使用条件をお読みください。1 度に 1 ページずつ表示するときは Enter (キー) を押します。ライセンス全体を 1 度に表示するには、F を押し、次にEnter (キー) を押します。
  5. ご使用条件のすべての条項に同意する場合は、Y を押し、次に Enter (キー) を押します。
  6. インストール・プログラムからプロンプトが出されたら、以下の情報を指定します。 Enter (キー) を押すことによって、(大括弧内に表示される) デフォルト値が受諾されます。2 つのオプション、例えば [Y/n] などが与えられている場合は、大文字になっているオプションがデフォルト値です。
    IBM UrbanCode Deploy サーバーをインストールするディレクトリーを入力してください。(Enter the directory where the IBM UrbanCode Deploy server should be installed.)」
    サーバーのインストール・ディレクトリーを指定します。デフォルトのサーバー・インストール・ディレクトリーは、 Linux 上では /opt/ibm-ucd/server、Windows 上では C:¥Program Files¥ibm-ucd¥server です。
    注: シェル拡張と省略語、例えばチルド文字 (~) は、いずれも使用しないでください。
    「指定されたディレクトリーは存在しません。作成しますか? (The specified directory does not exist. Do you want to create it?)」
    インストール・ディレクトリーを作成するには Y を押します。
    「サーバーを実行するために使用される JRE/JDK のホーム・ディレクトリーを入力してください。(Please enter the home directory of the JRE/JDK used to run the server.)」
    サーバー用の JRE または JDK のロケーションを指定します。
    「ユーザーはどういうホスト名の Web UI にアクセスしますか? (What host name will users access the web UI at?)」
    スタンドアロン・サーバーをインストールする場合は、そのサーバーをホストするコンピューターのホスト名を指定します。実稼働環境にスタンドアロン・サーバーをインストールする場合は、物理コンピューターに結びつかないホスト名を使用することを検討してください。それにより、後で、サーバーを高可用性システムに拡張できます。サーバーをクラスターにインストールする場合は、そのクラスターのロード・バランサーのホスト名を指定します。
    「Web UI で常に SSL を使用したセキュア接続を使用しますか? (Do you want the Web UI to always use secure connections using SSL?)」
    サーバーに対してセキュア接続を使用するには Y を押します。このオプションを選択する場合には、サーバーの証明書を構成する必要があります。SSL セキュリティーの構成 を参照してください。
    「Web UI がセキュア HTTPS 要求を listen するポートを入力してください。(Enter the port on which the Web UI should listen for secure HTTPS requests.)」
    サーバーの HTTPS ポートを指定します。デフォルト値は 8443 です。IBM UrbanCode DeployIBM UrbanCode Release をインストールする場合は、 必ず製品ごとに異なるポートを使用してください。
    「Web UI が非セキュア HTTP 要求をリダイレクトするポートを入力してください。(Enter the port on which the Web UI should redirect unsecured HTTP requests.)」
    サーバーの HTTP ポートを指定します。デフォルト値は 8080 です。IBM UrbanCode DeployIBM UrbanCode Release をインストールする場合は、 必ず製品ごとに異なるポートを使用してください。
    「エージェント通信に使用するポートを入力してください。(Enter the port to use for agent communication.)」
    エージェントがサーバーと接触するために使用するポートを指定します。デフォルト値は 7918 です。
    「サーバーとエージェントの通信で相互認証を必須としますか? (Do you want the Server and Agent communication to require mutual authentication?)」
    相互認証を使用する場合には、サーバーと各エージェントの間で鍵を手動で交換する必要があります。このオプションについて詳しくは、 相互認証の構成を参照してください。
    「RCL サーバー・パスを入力してください。(Enter the RCL server path(s).)」
    ライセンス・サーバーの接続情報を指定します。ライセンス・サーバーのポート、およびホスト名または IP アドレスを指定することができます。例えば 27000@RCLServer.example.com のようになります。 1 つのライセンス・サーバーが使用不可のときに問題となるのを避けるため、複数のライセンス・サーバーを指定することができます。その場合、各アドレスは、以下の例にあるように、 Linux および UNIX ではコロンで分離し、 Windows ではセミコロンで分離してください: 27000@RCLServer.example.com;27000@backupRCLServer.example.com。 より複雑なライセンス・サーバーのシナリオについては、この資料を参照してください: http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/rational/v0r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.rational.license.doc/topics/r_specify_lic_servers.html

    ライセンス交付について詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。

    「データベース・スキーマの作成」
    ほとんどの場合は Y を押して、データベースに新規スキーマ定義を作成します。しかし、例えばサーバーをクラスターに追加する場合など、定義済みのデータベースがある場合は N を押します。
    「使用するデータベース・タイプを入力してください。(Enter the database type to use.)」
    データベースのタイプを指定します。derby を選択した場合、インストール・プログラムによって、使用するサーバー用に Apache Derby の新規インスタンスがインストールされます。選択するデータベースのタイプによっては、そのデータベースに関する情報を求める新しいフィールドが表示されます。有効な値は、 derbymysqloraclesqlserverpostgres、および db2 です。
    警告: Derby は評価専用です。実動サーバー上では Derby を使用しないでください。
    derby 以外のタイプを指定した場合は、以下のデータベース関連パラメーターを指定してください。
    「データベース・ドライバーを入力してください。(Enter the database driver.)」
    データベース・ドライバーのクラス名を指定します。
    「データベースのドライバーを含む JAR ファイルを、IBM UrbanCode Deploy インストーラー内の lib/ext ディレクトリー内に置いてください。(Please place the jar file containing the driver for your database inside the lib/ext directory in the IBM UrbanCode Deploy installer.)」
    データベース・ドライバーの JAR ファイルを、インストール・プログラムの lib/ext フォルダー内に置いたことを確認し、次に Enter (キー) を押します。
    「ホスト名、ポート、および SID を含む、データベース接続ストリングを入力してください。(Enter the database connection string, including hostname, port, and SID.)」
    データベースの完全な接続ストリングを指定します。例えば以下のストリングになります:
    jdbc:db2://localhost:50000/ibm_ucd
    「データベース・スキーマ名を入力してください。(Enter the database schema name.)」
    作成または使用するデータベース・スキーマの名前を指定します。ユーザーがデータベース管理者の役割を持っている場合、 このフィールドは、Windows 上では必須です。このフィールドが適用されるのは Oracle データベースのみです。
    「データベース・ユーザー名を入力してください。(Enter the database username.)」
    データベースのユーザー名を指定します。データベース・スキーマを作成する場合、このユーザーには、データベース内に表を作成する権限が必要です。
    データベース・パスワードを入力する。
    データベースのパスワードを指定します。
  7. Windows 上にインストールする場合、 一時停止後に、インストール・プログラムから以下の追加の質問が出されます。
    「サーバーを Windows サービスとしてインストールしますか? (Do you want to install the Server as Windows service?)」
    サーバーを Windows サービスとしてインストールするには Y を押します。
    「固有のサービス名を入力してください。スペースは使用できません。(Enter a unique service name. No spaces allowed.)」
    この Windows サービスに付ける名前を指定します。 名前はシステム上で固有であること、およびスペースを含まないことが必要です。
    「サービスを実行するための、ドメイン・パスを含んだユーザー・アカウント名を入力してください (Enter the user account name including domain path to run the service)」
    サービスを実行するために使用する、ドメイン・パスを含んだユーザー・アカウントを指定します。ローカル・アカウントには、接頭部としてピリオドを付けてください。例えば .¥localsystem のようになります。
    「サービスを自動で開始しますか? (Do you want to start the service automatically?)」
    サーバーを自動で開始するには Y を押します。それ以外の場合は、サーバーを手動で開始および停止することができます。サーバーの開始を参照してください。
    「ユーザー・アカウントのパスワード (User account password)」
    ユーザー・アカウントのパスワードを指定します。

タスクの結果

インストール・プログラムによってサーバーがインストールされます。

次のタスク

サーバーを開始するには、サーバーの開始を参照してください。
Derby を使用する場合は、インストール・プログラムの結果、以下のエラーが表示される場合があります。
[echo]     waiting for db to start - 6 seconds remaining
[echo]     waiting for db to start - 3 seconds remaining
[echo] Could not start database
[echo] Stopping embedded database ...
[java] Tue Feb 04 09:11:25 EST 2014 : Could not connect 
  to Derby Network Server on host localhost, port 11377: 
  Connection refused
このエラーが表示された場合には、サーバー上の Java インストールに対するデフォルトのセキュリティー設定を以下に示すように変更する必要があります。
  1. テキスト・エディターで Java セキュリティー・ポリシー・ファイルを開きます。Javaランタイム環境 (JRE) を使用している場合、このファイルは JAVA_HOME/lib/security/java.policy というロケーションにあります。ここで JAVA_HOME は、Java インストールの基本フォルダーです。また、Java Development Kit (JDK) を使用している場合、このファイルは JAVA_HOME/jre/lib/security/java.policy というロケーションにあります。
  2. java.policy ファイル内の、// default permissions granted to all domains というラベルが付いたセクション内にある、grant{} ブロックに、以下のコードを追加します。
    permission java.net.SocketPermission "localhost:11377", "listen";
  3. インストール・プログラムを再度実行します。
初めてサーバーを実行するときは、 エージェントとタグのいずれも新規コンポーネント・バージョンをインポートするよう構成されていません、というエラー・メッセージが表示される場合があります。このエラーを解消するには、 コンポーネント・バージョンをインポートする際に使用する、デフォルトのエージェントまたはエージェント・タグを指定する必要があります。このデフォルトの設定は、コンポーネントを作成するときにオーバーライドすることができます。以下のステップに従って、デフォルトのエージェントまたはエージェント・タグを指定してください。
  • デフォルトのエージェントを指定するには、「システム」 > 「システム設定」をクリックし、「一般設定」の下の、「エージェント・タグを統合に使用」チェック・ボックスをクリアします。次に、「バージョン・インポート用のエージェント」リスト内でエージェントを選択します。 次に、ページ下部で「保存」をクリックします。
  • デフォルトのエージェント・タグを指定するには、「システム」 > 「システム設定」をクリックし、「一般設定」の下の「エージェント・タグを統合に使用」チェック・ボックスをクリアします。次に、「バージョン・インポート用のエージェント・タグ」リスト内でエージェント・タグを選択します。次に、ページ下部で「保存」をクリックします。 タグがリストされていない場合は、サーバー上の 1 つ以上のエージェントにタグを追加してください。

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