IBM Rational Rhapsody ソフトウェアおよびそのモデル駆動型開発 (MDD) アプローチは、組み込みおよびリアルタイムの製品とアプリケーションの作成で、システム・エンジニアやソフトウェア開発者が必要とする重要な機能を提供します。Rational Rhapsody は、仕様決定や開発からテストおよび提供に至るまで、要件の完全なライフサイクルを強力にサポートすることにより、UML、SysML、AUTOSAR、または他のドメイン固有言語 (DSL) を使用する多様なチームのコミュニケーションおよびコラボレーションのニーズをサポートします。 すべてのエディションがモデリングに対応しています。Rational Rhapsody ファミリーは、機能および価格が異なる各種ベース・エディションを提供します。IBM Rational Rhapsody Developer エディションは、最も多くの機能を提供する主要な製品です。Rational Rhapsody Developer には、異なるタイプのコードを生成する 3 つの異なるバージョンが存在しますが、3 つすべてにシミュレーション、完全な振る舞いコード生成、組み込み RTOS のサポート、UML/SysML サポート、およびすべてのアドオン製品のサポートが含まれます。
IBM Rational Rhapsody Architect for Software エディションは、C、C++、C#、および Java アプリケーションの開発に適した Rational Rhapsody Developer 製品より低価格のエントリー・ポイントを提供します。Rational Rhapsody Architect for Software は、設計のビジュアル・モデリングを使用可能にしますが、シミュレーションを含みません。ただし、この製品を IBM Rational Rhapsody TestConductor Add On と共に使用して、モデル・ベースのテストを自動化できます。このアドオンでは、コードのモデル駆動型テストを利用できますが、コード開発用のモデリングを採用できません。Rational Rhapsody Architect for Software は、コード・フレーム とも呼ばれる骨組みコードのみを生成します。Rational Rhapsody Architect for Software には、ステートチャートの完全な振る舞いコードや、ビルド・プロセスを自動化するためのビルド成果物生成機能が含まれていません。
以下の製品は、SysML をドメイン・モデリング言語として利用し、システム・エンジニア向けに Rational Rhapsody の環境を調整します。
IBM Rational Rhapsody Design Manager および IBM Rational Rhapsody Design Reviewer フィーチャーは、IBM Jazz™ プラットフォームに基づいて、チーム全体での設計情報の共有、および製品ライフサイクル全体との統合を可能にします。Rational Rhapsody Design Manager について詳しくは、Collaborative Design Management インフォメーション・センターの『Collaborative Design Management の概要』トピックを、Rational Rhapsody Design Reviewer フィーチャーについては、『モデル、ダイアグラム、およびリソースのレビュー』トピックを参照してください。
Rational Rhapsody の各エディションの機能についての詳細は、次の表を参照してください。
| フォーカス | エディション | 機能 | |
|---|---|---|---|
| ソフトウェア開発 | IBM Rational Rhapsody Developer for C, C++, and Java | このエディションには、すべての Rational Rhapsody Developer 関数、C、C++、および Java コードの完全な振る舞いの生成、および C# 構造コードの生成などが含まれます。 | |
| IBM Rational Rhapsody Developer for Ada | このエディションには、Ada 専用の Rational Rhapsody Developer 機能がすべて含まれます。 | ||
| IBM Rational Rhapsody Developer | このエディションには、すべての Rational Rhapsody Developer 関数が含まれます。 C、C++、Java、および Ada など、サポートされているすべてのターゲット言語のコードを生成できます。 C# の構造コードも生成できます。 | ||
| IBM Rational Rhapsody Architect for Software | このエディションでは、C、C++、Java、および C# で設計をビジュアルにモデル化して、コード・フレーム とも呼ばれる構造コードのみを生成できます。この製品には、ステートチャートの完全な振る舞いコードや、ビルド・プロセスを自動化するためのビルド成果物生成機能は、含まれていません。 IBM Rational Rhapsody TestConductor Add On を使用して、開発した設計を検証できます。 | ||
| システム・エンジニアリング | IBM Rational Rhapsody Architect for Systems Engineers | このエディションでは、SysML、UML、または AUTOSAR を使用してシステムをモデル化および設計したり、パラメトリック制約ダイアグラムを評価したりすることができます。 | |
| IBM Rational Rhapsody Designer for Systems Engineers | このエディションには、IBM Rational Rhapsody Architect for Systems Engineers のすべての機能が含まれます。また、初期設計の検証のために、モデル・レベル・シミュレーションを作成できます。 | ||
| チーム・コラボレーション | IBM Rational Rhapsody Design Manager | この製品を使用すると、設計情報 (MathWorks Simulink を含む) のレビューを作成して Jazz プラットフォームに公開し、Web または Rational Rhapsody クライアントを通して設計情報を共有、検索、コラボレーション、およびレビューすることができます。 | |
| IBM Rational Rhapsody Design Reviewer フィーチャー | このフィーチャーを使用すると、Web クライアントまたは Rational Rhapsody クライアントを通して設計情報を共有、検索、コラボレーション、およびレビューすることができます。 | ||