実行可能なマネージャー とは、実行マネージャーをアクティブにする実行可能な操作用のコンテナーのことです。外部スケジューラーを作成すれば、この実行可能な操作を呼び出すことができます。この機能を使用して、モデル合成構造に依存しない実行スキームを定義できます。
この機能は、MicroC プロファイルで作成された Rational Rhapsody プロジェクトに使用可能です。
このタスクについて
実行可能なマネージャー の役割は、モデル内の実行可能な操作を組み立てることと、実行可能な操作が生成される C ソース・ファイルを表すことです。実行可能な操作 では、実行マネージャーのインスタンスを選択し、実行マネージャーの実行順序を指定することができます。
実行可能な操作および Initialize 関数は、外部スケジューラーの API 関数です。実行マネージャーの階層順序を指定せずに実行マネージャーをアクティブにする、外部スケジューラー (外部 main() 関数) を作成することができます。この外部スケジューラーは、実行可能な操作と Initialize 関数を呼び出します。
実行可能なマネージャー・フィーチャーの基本ワークフローを説明するビューレットを見るには、 Rational Rhapsody wiki に移動してください。
手順
- MicroC プロファイルでプロジェクトを作成し、通常の操作 (パッケージ、クラス、およびオブジェクトの追加など) と同様に成果物を追加します。または、このプロファイルで作成した既存のプロジェクトを開きます。
- 実行可能なマネージャーを作成するには、パッケージを作成します。例えば、RunnableManagerPkg という名前を付けます。
- 作成したパッケージに実行可能なマネージャーを追加します。パッケージを右クリックして、を選択します。例えば、RM1 という名前を付けます。
- 実行可能なマネージャーに実行可能な操作を追加します。実行可能なマネージャーを右クリックして、を選択します。例えば、RO1 という名前を付けます。
- 実行可能な操作をダブルクリックして、その「フィーチャー」ウィンドウを開き、「アクティブ化」タブで以下のステップを実行できます。
- 「新規追加」行で「...」をクリックして、実行マネージャーのインスタンスを実行可能な操作に追加します。
ブラウザーを使用して、「実行マネージャー・インスタンス参照」ウィンドウで実行マネージャーに実行させるオブジェクトを選択します。
- 実行マネージャーが複数ある場合は、「項目を上へ移動」ボタンと「項目を下へ移動」ボタン
を使用して、実行マネージャーの実行順序を指定します。以下に例を示します。
- 「OK」をクリックします。
タスクの結果
コードを生成すると、実行マネージャーが指定した順に実行されます。生成されたコードでは、実行可能な操作の本体は、「アクティブ化」タブで選択された実行マネージャーの doExecute() 関数に対する一連の関数呼び出しが、指定した順に構成されています。
実行可能なマネージャーのもう 1 つの役割は、実行可能な操作によるアクティブにされるすべての実行マネージャーを集約する、すべてのパッケージを初期化する Initialize 関数を生成することです。