MicroC プロファイルを使用すると、コンパイル時に各種要素が初期設定されるように
指定できます。
コンパイル時の初期設定には以下の利点があります。
- データを ROM に割り振ることができます
- アプリケーション始動時に CPU サイクルを保存できます
- データを特定のメモリー・セグメントに割り振ることができます
コンパイル時初期設定フィーチャーを使用すると、次のいずれの要素にもコンパイル時初期設定を使用するように指定することができます。
- 関係
- フロー・ポート
- MicroC Execution Framework (MXF) からのデータ
- オブジェクト属性
オブジェクト属性については、MicroC プロファイルにより、あるクラスの複数インスタンスに出現する属性に対してそれぞれ異なるコンパイル時初期設定値を指定できます。
コンパイル時初期設定がモデル要素に使用されるように指定するには、以下を行います。
- 複数のプロパティーの値を設定します
- パッケージの「フィーチャー」ウィンドウの「初期値」タブに値を指定します
関係、フロー・ポート、およびフレームワーク・データに対するコンパイル時初期設定の指定
C_CG::Configuration::AllCategoriesInitializingMode プロパティーには、
使用する初期設定のタイプを設定するために以下の値が用意されています。
- CompileTime- 生成コードは、関係、フロー・ポート、フレームワーク・データ、
およびすべてのユーザー定義属性についてコンパイル時初期設定を使用します。
- RunTime- 生成コードは、関係、フロー・ポート、フレームワーク・データ、
およびすべてのユーザー定義属性について実行時初期設定を使用します。
- ByCategory- 生成コードでコンパイル時または実行時のどちらの初期設定を
使用するかは、以下のプロパティーで選択した値によって決まります。
- C_CG::Configuration:AttributeInitializingMode
- C_CG::Configuration::DirectFlowPortsInitializingMode
- C_CG::Configuration::FrameworkInitializingMode
- C_CG::Configuration::RelationInitializingMode
:
注: フロー・ポートおよび関係の場合、
コンパイル時初期設定コードは、直接フロー・ポートおよび直接関係に限り生成されます (つまり、C_CG::Configuration::DirectFlowPorts および C_CG::Configuration::DirectRelations プロパティーを True に
設定する必要があります)。
属性に対するコンパイル時初期設定の指定
生成コードが属性に対してコンパイル時初期設定を使用するように
するには、以下のいずれかの方法で行います。
- C_CG::Configuration::AllCategoriesInitializingMode プロパティーの値を CompileTime に設定します。
- C_CG::Configuration::AllCategoriesInitializingMode プロパティーの値を ByCategory に
設定し、C_CG::Configuration:AttributeInitializingMode プロパティーの値を CompileTime に設定します。
属性に対する初期コンパイル時値の指定
MicroC プロファイルを使用すると、
同一属性が複数オブジェクトに出現する場合に、その属性にそれぞれ異なるコンパイル時初期設定値を定義できます。
属性を含むパッケージに対して「フィーチャー」ウィンドウの「初期値」タブを使用します。
このタブは、パッケージに含まれるすべてのオブジェクトの
すべての属性をリストします。各属性ごとに、関連する初期設定値を
入力してください。
オブジェクトにパーツが含まれる場合、
「初期値」タブにパーツとそれらの属性が階層的に表示されます。
注: 何らかの変更を行う前に属性に表示される値は、
クラス・レベルで定義された初期値です。