理由によってはさらにデータが必要になります。例えば、オブジェクトが特定の状態になったときに制御を取り戻すには、その状態名を与える必要があります。状態名を与えないと、オブジェクトが任意の状態になったときにブレークが起きます。
下表に、ブレークポイントの理由と、必要に応じて各ブレークポイントに与えるオプション・データを示します。
| 中断の理由 | オブジェクト | データ | 説明 |
|---|---|---|---|
| インスタンスの作成 | クラス | なし | クラスの任意のインスタンスが作成されたときにブレークする。 |
| インスタンスの削除 | クラスまたはインスタンス | なし | クラスのインスタンスが削除されたらブレークする。 |
| 終了 | クラスまたはインスタンス | なし | インスタンスが、ステートチャートの終了コネクターに到達したらブレークする。 |
| 状態入場 | クラスまたはインスタンス | 状態名 | インスタンスが状態に入るとブレークする。 |
| 状態退場 | クラスまたはインスタンス | 状態名 | インスタンスが状態を出たらブレークする。 |
| 状態 | クラスまたはインスタンス | 状態名 | インスタンスが次の状態のときにブレークする。 |
| 関係が接続 | クラスまたはインスタンス | 関係名 | インスタンスが関係に接続したらブレークする。 |
| 関係が切断 | クラスまたはインスタンス | 関係名 | インスタンスが関係から削除されたらブレークする。 |
| 関係が消去 | クラスまたはインスタンス | 関係名 | インスタンスの関係がクリアされたらブレークする。 |
| 関係 | クラスまたはインスタンス | 関係名 | 以下の場合にブレークする。 |
| 属性 | インスタンス | なし | インスタンスの任意の属性の値が変更されたらブレークする。属性値のコピーが保管され、現在値がこのコピーと比較される。ブレークが発生すると、コピーは最新の値で更新される。 |
| 制御の取得 | クラスまたはインスタンス | なし | インスタンスが以下の理由で制御を取得したらブレークする。 |
| 制御の喪失 | クラスまたはインスタンス | なし | インスタンスが以下の理由で制御を失ったらブレークする。 |
| 操作 | クラスまたはインスタンス | 操作名 | インスタンスがユーザー定義操作の実行を開始したらブレークする。 |
| 操作復帰 | クラスまたはインスタンス | 操作名 | インスタンスがユーザー定義操作の実行から復帰したらブレークする。 |
| イベントの送信 | クラスまたはインスタンス | 要素名 | インスタンスがイベントを送信したらブレークする。 |
| イベントの受信 | クラスまたはインスタンス | 要素名 | インスタンスがイベントを受信したらブレークする。 |