暗黙タイプのオブジェクトでは、オブジェクト名に接頭辞「_t」が付けられた C 構造が生成されます。 このオブジェクトにタイプは定義されません。例えば、A_t という名前の C 構造が、暗黙タイプであるオブジェクト A の宣言ファイルに生成されます。 このオブジェクトには、att1 という名前の 1 つの属性があり、これは構造の 1 データ・メンバーとして次のように生成されます。
struct A_t {
/*** User-explicit entries ***/
int att1; /*## attribute att1 */
};
オブジェクトはインスタンス化されて、オブジェクトが含まれるパッケージの宣言ファイルにメモリーが割り振られます。 例えば、次のステートメントが、オブジェクト A が含まれる Default パッケージの宣言ファイルに生成されます。
struct A_t; extern struct A_t A;
最初のステートメントは、構造 A_t の宣言で、2 番目は、struct A_t のインスタンス A の実際の定義とメモリーの割り振りです。
IBM® Rational® Rhapsody® は、オブジェクトの作成、初期設定、クリーンアップ、および破棄を処理する操作を自動的に生成します。 これらの操作は、C++ においてコンストラクターおよびデストラクターとして知られるものと類似しています。 例えば、以下の操作が A について自動生成されます。
Create() 操作および Destroy() 操作は、シングルトン用には生成されません。 詳細については、シングルトン・オブジェクトを参照してください。