このトピックには、さまざまな IBM® Rational® Rhapsody® フレームワークへの変更点をすべて記載します。
C++
C++ OXF
MISRA 準拠の適合度を上げるために導入された改善の一部として、以下のファイルで、setPort のパラメーターが const として定義されるようになりました。
- IOxfEvent.h
- OMDefaultInBound.h, OMDefaultInBound.cpp
- OMDefaultMulticastInBound.h, OMDefaultMulticastInBound.cpp
- OMEvent.h, OMEvent.cpp
MISRA 準拠の適合度を上げるために導入された改善の一部として、以下のファイルで、setSender のパラメーターが const として定義されるようになりました。
- IOxfEventGenerationParams.h
- OMOSEventGenerationParams.h, OMOSEventGenerationParams.cpp
MISRA 準拠のために導入された改善点の一部として、以下のファイルで、いくつかの setter のパラメーターは const として定義されるようになりました。
- ommap.h
- omulist.h
- omumap.h
以下のファイルで、マルチコアのサポート用の API が追加されました。
- ntos.h, ntos.cpp
- OMHandleCloser.cpp: ユーザーは、CG::Configuration::PreFrameworkInitCode プロパティー内で OM_ALLOCATE_HANDLECLOSER マクロを使用し、HandleCloser スレッドを割り振ることができます。
- OMMainThread.cpp: ユーザーは、CG::Configuration::PreFrameworkInitCode プロパティー内で OM_ALLOCATE_MAIN マクロを使用し、メイン・スレッドを割り振ることができます。
- omthread.h、omthread.cpp: OMThread クラスに、追加のコンストラクター、新しいメソッド assignCoreId、および新しい属性 theCore という項目が追加されました。theCore 属性の値は、構成の時間モデル設定が「シミュレート」に設定されている場合にのみ、割り当てられることに注意してください。
- os.h
- VxOS.cpp
- VxOS.h
以下のファイルで、マルチコアのサポート用の API が追加されました。
ただし、Rational Rhapsody のマルチコア機能はこれらのターゲットをまだサポートしていないため、現時点ではこれらは空のメソッドです。
- Intos.h、Intos.cpp
- NuOS.h、NuOS.cpp
- oseOS.h、oseOS.cpp
- QNXOS.h
- sol2os.h
その他に、以下の点が変更されました。
C++ AOM
マルチコアのサポート機能の一部として、以下のファイルに変更が加えられました。
- AnimServices.h、AnimServices.cpp: マルチコア・アニメーションのサポートが追加されました。
- aomcalls.h、aomcalls.cpp: マルチコア・アニメーションのサポート: getThread 関数と saveDuringCtorMsgData 関数が追加されました。
- aomdisp.h、aomdisp.cpp: マルチコアのサポート: messageSender のコア割り振りを可能にするため、init 関数にアフィニティー・パラメーターが追加されました。
- AOMMessageSender.h、AOMMessageSender.cpp: マルチコアのサポート: AOMMessageSender コンストラクターにアフィニティー・パラメーターが追加されました。
C++ OMCOM
以下のファイルに変更が加えられました。
- AnimAllocateCore.h、AnimAllocateCore.cpp: マルチコア・アニメーションのサポート用に新しいクラスとメッセージが追加されました。
- AnimAbstractMessage.h、AnimAbstractMessage.cpp: AnimAbstractMessage::isConstructionMessage 関数が追加されました。
- om2str.h、om2str.cpp: 構造体のアニメーション用に struct2String および parseString2Struct が追加されました。
C++ TOM
以下のファイルに変更が加えられました。
- tomabso.h: マルチコアのサポート: notifyCoreAllocation() 関数が追加されました。
- tomExtern.h: Java での操作呼び出しをサポートするために、IsLangJava が追加されました。
- tominst.h、tominst.cpp: マルチコアのサポート: TOMInstance::handleMessage および notifyCoreAllocation が追加されました。
- tommask.h、tommask.cpp: マルチコアのサポート: TOMProxyConsole::notifyCoreAllocation が追加されました。
- tomstep.h、tomstep.cpp: 複合タイプのアニメーションをサポートするために、TOMUI::parseCommand が追加されました。
- tomthrd.h、tomthrd.cpp: マルチコアのサポート: TOMThread::handleMessage 関数が追加されました。
C
C OXF
以下のファイルで、マルチコアのサポート用の API が追加されました。
- RiCHdlCls.c: ユーザーは、PreFrameworkInitialization プロパティー内で OM_ALLOCATE_HANDLECLOSER マクロを使用し、HandleCloser スレッドを割り振ることができます。
- RiCOSLinux.h、RiCOSLinux.c
- RiCOSNT.c
- RiCOSVxWorks.h、RiCOSVxWorks.c
- RiCOSWrap.h
以下のファイルで、マルチコアのサポート用の API が追加されました。
ただし、Rational Rhapsody のマルチコア機能はこれらのターゲットをまだサポートしていないため、現時点ではこれらは空のメソッドです。
- RiCOSIntegrity.c
- RiCOSNucleus.c
- RiCOSPosix.c
その他に、以下の点が変更されました。
- RiCCore.h, RiCCore.c: シミュレートされた時間のマルチコアのサポート: consumeTime() メカニズムを実装する新規クラスが追加されました。
- RiCMemoryManager.h、RiCMemoryManager.c:
コンパイル時の警告を出ないようにするために、RiCMemoryManager_dummy 関数が追加されました。
LinuxOSEventFlag::wait の実装が変更されました (今後は sem_timedwait の使用に基づきます)。新しいメカニズムをアクティブにするには、osconfig/Linux/omosconfig.h ファイル内の OM_NO_SEM_TIMEDWAIT_SUPPORT マクロ定義を削除します。
- RiCOSNT.c: シミュレートされたタイマーの実装が追加されました。
- RiCOSNT.h: PRIORITY_HIGH 定数および PRIORITY_LOW 定数が追加されました。
- RiCPortMacros.h: OPORT マクロの障害を解決するための変更が行われました。
- RiCTask.h、RiCTask.c:
マルチコアのサポート: RiCTask_MCinit、RiCTask_MCCreate、RiCTask_MCInitDistributed、および RiCTask_MCCreateDistributed が追加されました。
シミュレートされた時間のマルチコアのサポートが追加されました: RicCore インスタンスのリストのメンテナンスのために関数が追加されました。
- RiCTimer.h、RiCTimer.c: マルチコアのサポート: consumeTime 関数が追加され、timeTickCbk() のシミュレートされた時間が修正され、NonIdleThreadCounter メカニズムが追加されました (C++ と同様)。
C AOM
以下のファイルに変更が加えられました。
C OMCOM
以下のファイルに変更が加えられました。
- om2str.h、om2str.c: 複合タイプのアニメーション用に次の関数が追加されました: struct2String、parseString2Struct、および ARC_destructiveString2X_constRiCStringP。
- omnote.h: マルチコア・アニメーションのサポート: OMNotify 列挙型に新しい値 (allocateCore) が追加されました。
Java
Java モデルでの操作呼び出し要素のサポートなど、多くの新機能で Java フレームワーク内のファイルへの変更が必要となりました。以下のファイルに変更が加えられました。
- animation パッケージ:
- AnimInstance.java
- AnimSchedDispatcher.java
- AnimStepper.java
- AnimThreadManager.java
- AnimTimerService.java
- animcom パッケージ:
- animcom::animMessages パッケージ:
- AnimForeignMessage.java
- AnimOperationCall.java
- AnimOperCallReply.java
- AnimTimeNotification.java
- AnimTimeRequest.java
- oxf パッケージ:
- RiJMainThread.java
- RiJThread.java
- oxf::services パッケージ:
- oxf::timeouts パッケージ:
- oxfinst パッケージ: