このタスクについて
分岐作成、構成仕様ファイルの管理、および全体的な分岐とマージのポリシーは、Rational Rhapsody のスコープの外側で行われますが、マージ・プロセスでは、IBM Rational Rhapsody DiffMerge を使用する必要があります。Rational Rhapsody DiffMerge を使用すると、Rational Rhapsody のユニット間の差分を、明確なビジュアル・インターフェースで調べ、同じユニットの 2 つのバージョンを 3 つ目の新しいユニットにマージすることができます。
Rational Rhapsody DiffMerge の詳細については、Rational Rhapsody DiffMerge を使用した並行開発を参照してください。
ただし、Rational Rhapsody DiffMerge を使用してこれらの変更を行うためには、いくつかの調整が必要です。
- 比較する各バージョンに対して、固有の ID を手動で入力する必要があります。
- マージ元からマージ先への Rational ClearCase リンク (マージ矢印) を手動で作成する必要があります。
- Rational Rhapsody 内部から作業すると、Rational Rhapsody のビジュアル・バージョン・ツリーの表現が効率的に使用されません。
既存のディレクトリー構造を変更する場合は、以下の制限事項に注意してください。
- Rational Rhapsody DiffMerge を Rational Rhapsody のバージョン・ツリー (Rational ClearCase タイプ・マネージャーを参照) からアクティブにした場合、Rational Rhapsody DiffMerge では「下位を含む」オプションが表示されません。
- Rational Rhapsody DiffMerge では、(Rational Rhapsody のデフォルトのテキスト diffmerge ツールで最大 32 個のファイルを処理できるのとは対照的に) 1 個のファイルの 2 つのバージョンを比較できます。
- クライアント・マシンで 2 つの異なるバージョンの Rational Rhapsody で同時に作業する必要がある場合は、 Windows 上のマップ・ファイルのポインター (レジストリー・キーをベースとする) を、Rational Rhapsody DiffMerge の正しいバージョンに手動で設定する必要があります。このレジストリー・キーは、Rational Rhapsody のインストール・ウィザードによって設定されます。同様に、UNIX クライアントでは、compare、xcompare、merge、xmerge ソフト・リンクを変更して、正しいバージョンの Rational Rhapsody DiffMerge が呼び出されるようにする必要があります。