Rational Rhapsody DiffMerge では論理差分は常に報告されますが、図形の差分は無視されることがあります (図形の差分の表示抑制を参照)。
シーケンス図の論理差分を次の例に示します。
次の図は、IBM Rational Rhapsody 製品に付属の Dishwasher サンプル・プロジェクトの Dishwasher Cycle シーケンス図の一部です。 evStart() の位置が setup() より前である点に注意してください。 見た目を整える目的で evStart() の位置を変更することができますが (例えば、区切り線に接触するようにわずかに下へ移動するなど)、移動後の位置を setup() の位置より上にしておくことで、モデルの論理には影響しないため、Rational Rhapsody DiffMerge ではこの移動は無視されます。

この例では、evStart() が setup() の後に移動されている点に注意してください。この変更はモデルの論理に影響します。

Rational Rhapsody DiffMerge で、例 1a (「左の値」列) と例 1b (「右の値」列) のシーケンス図を基本認識モード (「基本値」列) で比較したものを次の図に示します。この図からわかるように、論理差分は「右の値」列に示されています。
