ブレークポイントの定義

このトピックでは、ブレークポイントの理由と、必要に応じて各ブレークポイントに与えるオプション・データを示します。

手順

  1. ブレークポイント」ウィンドウで、「新規」をクリックします。「ブレークポイントの定義」ウィンドウが開きます。
    「ブレークポイントの定義」ウィンドウ
  2. 「選択」をクリックしてブレークポイントを定義するオブジェクトを選択するか、直接「オブジェクト」フィールドにインスタンスの名前を入力します。「インスタンスの選択」ウィンドウが開きます。
    「インスタンスの選択」ウィンドウ
  3. リストからブレークポイントを定義する対象のインスタンスを選択し、「OK」をクリックします。

    「インスタンスの選択」ウィンドウが閉じ、選択したオブジェクトが「ブレークポイントの定義」ウィンドウの「オブジェクト」フィールドに表示されます。
    注: 一般的に、オブジェクトのクラス名を入力するとブレークポイントがクラスの任意のインスタンスに対して作動します。一方、インスタンス名を入力すると、ブレークポイントは特定のインスタンスに対して作動します。
  4. ブレークポイントの可能な理由のリストを表示するには、「理由」ドロップダウン・リストをクリックします。適切な理由を選択します。

タスクの結果

理由によってはさらにデータが必要になります。例えば、オブジェクトが特定の状態になったときに制御を取り戻すには、その状態名を与える必要があります。状態名を与えないと、オブジェクトが任意の状態になったときにブレークが起きます。

下表に、ブレークポイントの理由と、必要に応じて各ブレークポイントに与えるオプション・データを示します。

表 1. 想定されるブレークポイントの理由と、必要に応じて各ブレークポイントに与えるオプション・データ
中断の理由 オブジェクト データ 説明
インスタンスの作成 クラス なし クラスの任意のインスタンスが作成されたときにブレークする。
インスタンスの削除 クラスまたはインスタンス なし クラスのインスタンスが削除されたらブレークする。
終了 クラスまたはインスタンス なし インスタンスが、ステートチャートの終了コネクターに到達したらブレークする。
状態入場 クラスまたはインスタンス 状態名 インスタンスが状態に入るとブレークする。
状態退場 クラスまたはインスタンス 状態名 インスタンスが状態を出たらブレークする。
状態 クラスまたはインスタンス 状態名 インスタンスが次の状態のときにブレークする。
  • 状態入場
  • 状態退場
関係が接続 クラスまたはインスタンス 関係名 インスタンスが関係に接続したらブレークする。
関係が切断 クラスまたはインスタンス 関係名 インスタンスが関係から削除されたらブレークする。
関係が消去 クラスまたはインスタンス 関係名 インスタンスの関係がクリアされたらブレークする。
関係 クラスまたはインスタンス 関係名 以下の場合にブレークする。
  • 新しいインスタンスが関係に接続する。
  • インスタンスが関係から削除される。
  • インスタンスの関係がクリアされる。
属性 インスタンス なし インスタンスの任意の属性の値が変更されたらブレークする。属性値のコピーが保管され、現在値がこのコピーと比較される。ブレークが発生すると、コピーは最新の値で更新される。
制御の取得 クラスまたはインスタンス なし インスタンスが以下の理由で制御を取得したらブレークする。
  • いずれかのユーザー定義操作の実行の開始
  • イベントに応答
  • インスタンスが別のオブジェクトで呼び出した操作が完了したあと制御を取り戻す
制御の喪失 クラスまたはインスタンス なし インスタンスが以下の理由で制御を失ったらブレークする。
  • その操作の 1 つの実行を完了する。
  • イベントに対する反応を完了する。
  • 別のオブジェクトの操作を呼び出す。
操作 クラスまたはインスタンス 操作名 インスタンスがユーザー定義操作の実行を開始したらブレークする。
操作復帰 クラスまたはインスタンス 操作名 インスタンスがユーザー定義操作の実行から復帰したらブレークする。
イベントの送信 クラスまたはインスタンス 要素名 インスタンスがイベントを送信したらブレークする。
イベントの受信 クラスまたはインスタンス 要素名 インスタンスがイベントを受信したらブレークする。

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