IBM® Rational® Rhapsody® DiffMerge で比較した異なるバージョンのシーケンス図をマージすることができます。
このマージは、両方向比較および 3 方向 (基本認識) 比較の両方で可能です。
マージ機能は、手動のマージ・プロセスです。シーケンス図のマージの場合、差分のマージは自動的に行われません。
注: シーケンス図の操作モード (分析または設計) は、シーケンス図のマージに影響を与えません。
シーケンス図をマージする場合、Rational Rhapsody DiffMerge ブラウザーから直接、マージを決定することができます (構造マージ)。あるいは、ダイアグラムのさまざまなバージョンを表示して、ダイアグラム内からマージを決定することができます (グラフィカル・マージ)。
注: シーケンス図をマージする場合は、構造マージまたはグラフィカル・マージ、あるいはその両方を使用することができます。ただし、いったんグラフィカル・マージの使用を開始すると、ダイアグラムのいずれか 1 つのバージョン全体をそのまま組み込んでダイアグラムの「リセット」を行わない限り、構造マージに戻すことはできません。さらに、ダイアグラム要素の構造マージ (例えば、インスタンス線、メッセージなど) は、シーケンス図でのみ使用できます。
マージを決定する場合、「構造」モードであるか「グラフィカル」モードであるかにかかわらず、以下の原則が適用されます。
- 要素が 1 つのバージョン (「左側」または「右側」) にのみ存在する場合、これをマージに組み込むか、マージから除外するかを選択できます。
- 要素が「左側」と「右側」の両方のバージョンにあるが、2 つのバージョンが異なる場合は、「左側」または「右側」のいずれかのバージョンをマージに組み込むことを選択できます。
シーケンス図の要素を実現する要素
ダイアグラムのインスタンス線に関するマージ決定は、インスタンス線を実現するクラスの包含または除外 (あるいはこの両方) には影響しません (クラスが指定されている場合)。
ダイアグラムのメッセージに関するマージ決定は、メッセージを実現するイベントの包含または除外 (あるいはこの両方) には影響しません (イベントが指定されている場合)。