show コマンドにより、オブジェクトの状況を表示できます。オブジェクトの状況は、サブジェクトごとに表示できます。サブジェクトには、存在、属性、メソッド、およびイベントがあります。
例えば、以下のコマンドはすべての B[5] 属性と現在値のリストを表示します。
show B[5] attributes
show <object> <interest-list>
object
トレースするオブジェクトを指定します。以下のいずれかの項目にすることができます。
interest-list
コンマで区切ったサブジェクトのリストを指定します。関心リスト (interest-list) は、オブジェクトに関するどんな情報をレポートするかを決定します。
このリストはオプションです。サブジェクトを何も入力しないと、トレーサーは以下のコマンドを実行したのと同じようにオブジェクトの存在のみレポートします。
show <object> existence
以下のサブジェクトが可能です。
| existence | constructors |
| relations | destructors |
| attributes | timeouts |
| states | parameters |
| controls | subclasses |
| methods | threads |
| events |
サブジェクト existence はオブジェクトの存在をレポートします。
サブジェクト subclasses は、トレース・コマンドを、クラスのすべてのサブクラスに適用します。 これはクラス・オブジェクトにのみ当てはまります。
以下のキーワードを使用して、表示するオブジェクトを定義できます (大/小文字の区別はありません)。
show A[0] states
A[0] の現在の状態を表示します。
show #all all
すべてのインスタンスのすべての情報を表示します。
show #Breakpoints
すべてのブレークポイントを表示します。
show #Threads
すべてのスレッドを表示します。
Show MyClass relations
MyClass の各インスタンスについて、すべてのインスタンスのすべての関係を表示します。
show コマンドを使用するときは、以下の特殊な取り扱いに注意してください。
例えば、コマンド show A states の結果は以下のようになります。
A[1]
A[2]
A[3]
A[1] currently in states
ROOT
ROOT.S1
ROOT.S1.S2
A[2] currently in states
ROOT
ROOT.S7
ROOT.S8
A[3] currently in states
ROOT
ROOT.S1
ROOT.S1.S2