IBM® Rational® Rhapsody® Designer
for Systems EngineersIBM Rational Rhapsody Architect
for Systems EngineersIBM Rational Rhapsody Architect
for Softwareおよび IBM Rational Rhapsody Developer エディションは、UML を使用したモデル設計をサポートしています。UML 仕様には、ユースケース図、ステートチャート、およびアクティビティー図など、さまざまなタイプの図が含まれます。
UML は、複雑なシステムの記述に使用できる、
第 3 世代のモデリング言語です。Object Management Group (OMG、オブジェクト指向技術標準化団体) によると、UML は、オブジェクト指向システムを記述する業界標準です。OMG について詳しくは、その Web サイトを参照してください。
UML は、システム内のオブジェクト、メッセージ、関係、および制約を記述できる一組のダイアグラムを定義します。各ダイアグラムは、システム要素の異なる側面、または視点に重点を置いて表示したものです。例えば、UML シーケンス図は、特定のシナリオにおいてオブジェクト間のメッセージの流れに注目しており、また、オブジェクト・モデル図は、クラス、それらの操作、関係、およびその他の要素を定義します。
Rational Rhapsody の UML のダイアグラム
UML の仕様には以下のダイアグラムが含まれます。
- ユースケース図。
設計されているシステムと、外部のユーザーまたはアクターとの間の標準的な相互作用を示します。製品を使用して、
ユースケース図の中でアクターのコードを生成し、モデルをテストできます。
- クラス図。クラスとその関連性および操作、クラス間の関係およびその関係の制約などの、システムの静的構造を示します。
クラス図は、UML の基本的な図です。クラス図は、Rational Rhapsody のオブジェクト・モデル図に相当します。
ただし、クラス図はクラス構造に対して指定されますが、オブジェクト・モデル図はオブジェクト構造に対して指定されます。
- 同様に、オブジェクト・モデル図は、オブジェクトとその関連性と操作、クラス間の関係およびその関係の制約などの、システムの静的構造を示します。Rational Rhapsody では、オブジェクト・モデル図はクラス図と同等です。
ただし、オブジェクト・モデル図はオブジェクト構造について指定されるのに対し、クラス図はクラス構造について指定されます。
- シーケンス図。特定のシナリオにおける時間に沿ったメッセージ・フローを示します。
- コラボレーション図。シーケンス図と同じ情報を提供しますが、時間より構造に重点が置かれています。
- ステートチャート。オブジェクトが取り得るすべての状態と、オブジェクトを 1 つの状態から別の状態へ遷移させる
メッセージまたはイベントを定義します。
- アクティビティー図。クラス、ユースケース、および操作のワークフローまたはプロセスを指定します。アクティビティー図は、ステートチャートに似ています。しかし、アクティビティー図は、線形的なステップバイステップ・プロセスを示すのに適しているのに対して、ステートチャートは非線形的でイベント・ドリブン型のプロセスを表現しています。
- コンポーネント図。ソフトウェア単位の編成と単位間の依存関係を記述します。
- 配置図。最終システム・アーキテクチャーのノード類とそれらの間の接続を示します。ノードには、ソフトウェア・コンポーネントが実行されるプロセッサーと、それらのコンポーネントが制御するデバイスの両方が、含まれています。
- 構造図。コンポジット・クラスの構造をモデリングします。
オブジェクト・モデル図を持つクラスまたはオブジェクトであれば、構造図を持つことができます。オブジェクト・モデル図がクラスの仕様に重点を置くのに対して、構造図では、モデル内で使われているオブジェクトに重点を置きます。
さらに、製品ではフローチャートを使用できます。これは、関数やクラス操作を記述したり、コードを生成したりします。