Rational Rhapsody では、 MathWorks Simulink モデルを Rational Rhapsody 設計に統合できます。 MathWorks Simulink モデルは、UML モデルで「Simulink ブロック」として表され、 Rational Rhapsody オブジェクト、パーツ、または他の Simulink ブロックと相互作用できます。
システム・エンジニアは、要件、ユースケース、構造、 コントローラーの振る舞い、プラントの振る舞いなど、動的システムの多くの側面をモデル化する必要があります。 モデルを検証するには、モデルをシミュレートして、モデルが期待どおり実行されるかどうかを確認する必要があります。 Rhapsody は、離散的システムまたはイベント・ドリブン・システム用のシミュレーション・メカニズムを備えています。
シミュレーション・フィーチャーは、ステートチャートまたはアクティビティーの振る舞いを備えた通常の SysML ブロックとして Rhapsody 離散的サブシステムをモデル化します。 連続サブシステムは、Rhapsody で、自身が表す Simulink モデルを参照する「ホワイトボックス」の「SimulinkBlock」としてモデル化されます。 Rhapsody ブロックおよび SimulinkBlock のパーツが含まれたビルダー・クラスを作成できます。 このビルダー・クラスから、すべての Rhapsody のブロックが S-Function に変換される Simulink モデルを作成できます。 その後、可変ステップ解決を使用して、Simulink でシステムをシミュレートできます。
以下のトピックでは、動的モデル用にシミュレーション・フィーチャーをアクティブ化し、Mathworks Simulink を使用して SysML モデルのシミュレーションを実行する方法の例を示します。 ここで使用する例は「CruiseControlSystem」という名前で、車載クルーズ・コントロール・システムの操作を記述したものです。