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レッスン 3: 標準的な値タイプの作成

殆どの属性は、既に SystemUnderControl ブロックに追加されています。このレッスンでは、このブロックに水の質量を追加します。 水の質量は kg で表示されるので、まず適用される値タイプ「kg」を指定します。その他の属性には、既に値タイプが指定されています。
構造設計では、モデルの論理的要素および物理的要素を反復的に定義します。

システム・エンジニアは SysML プロファイルに含まれる定義済みの要素を使用して、迅速に開発を行うことができます。例えば、このチュートリアル・モデルの例で示すように、プロファイルには寸法、単位、およびいくつかの標準的な値タイプが含まれています。

データ型、寸法、単位、および値タイプが表示されたブラウザー

この例では、SysML プロファイル (円で囲まれたイラスト部分) に長さや質量などの一般的な寸法がリストされています。プロファイルで提供される単位には、アンペア、メーター、キログラム、およびモルがあります。このプロジェクトで追加された寸法と単位は、「プロファイル」フォルダーの上部に表示される「TypesPkg」にリストされます。

プロジェクトに必要で、SysML プロファイル・パッケージに含まれていないエンジニアリング単位はすべて追加する必要があります。例えば、「BaseSIUnits」パッケージでキログラムの単位が使用可能ですが、対応する値タイプ「kg」がありません。値タイプは、ブロック、フロー・ポート、アクション・ピン、アクティビティー・パラメーター、および制約のパラメーターの属性のタイプを指定するために使用されます。 これは、doubleshortint、および boolean などの標準的なタイプがソフトウェアでタイプを指定するために使用されるのと同様です。

キログラムに対する値タイプとして「kg」を追加するには、次の手順を実行します。

  1. ブラウザーで、「TypesPkg」の「ValueTypes」を選択します。
  2. 右クリックして「値タイプの新規追加」を選択します。
  3. ブラウザーのフィールドに kg と入力します。
  4. kg」をダブルクリックして、「フィーチャー」ウィンドウを開きます。
  5. 「種類」フィールドを Typedef に変更します。
  6. 「詳細」タブで「基本型」に double を選択します。
  7. タグ」タブで単位の値のフィールドをクリックし、右側に表示される省略符号ボタンをクリックして「値の選択」ウィンドウを開きます。
  8. ブラウザーで「プロファイル」 > 「SysML (Ref)」 > 「パッケージ」 > 「SIDefinitions」 > 「パッケージ」 > 「BaseSIUNits」 > 「単位」を展開し、「キログラム」の単位を選択します。 「OK」をクリックします。
  9. 「ファイル」 > 「すべて保存」を使用するか、またはツールバーの「保存」ボタンを使用して、プロジェクトの変更を保存します。
作成された kg の値タイプは、タイプの仕様として質量の属性に使用します。
新規属性を追加するには、次の手順を実行します。
  1. ブラウザーで、「DesignSynthesisPkg」の「SystemUnderControl」ブロックを選択します。
  2. 「属性」を右クリックし、「属性の新規追加」を選択します。
  3. 属性名を mass に変更します。
  4. 新規属性をダブルクリックして、属性の「フィーチャー」ウィンドウを開き、「一般」タブをクリックします。
  5. 「TypesPkg」でリストから <<選択>> を選択し、タイプを「kg」に変更します。
  6. 「TypesPkg」で「ValueTypes」にナビゲートし、「kg」を選択します。 「OK」をクリックします。
  7. 「初期値」フィールドに 720 を入力します。 (「SystemUnderControl」の「質量」は 720 kg です。) 「OK」をクリックします。
変更が保存されていることを確認してください。

レッスンのチェックポイント

このレッスンでは、次の事項について学習しました。
  • SysML プロファイルで提供される寸法、単位、および値タイプ
  • モデルでの値タイプの重要性
  • モデルへの値タイプの追加
  • 属性の追加
次のレッスンでは、ブロックを接続し、振る舞いを分析します。
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