これらのチームは多くの場合、プロジェクト・ユニットをアーカイブするために、ソース制御ツール、または IBM Rational ClearCase® のような構成管理 (CM) ソフトウェアを使用します。しかし、開発中に一部のファイルがソース制御ツールまたは構成管理システムにチェックインされない場合があります。
チーム内のエンジニアは、ユニットのアーカイブされたバージョンと、マージする必要があるかもしれない同じユニットまたは類似ユニットの他のバージョンとの間の差分を確認する必要があります。これらのタスクを行うには、コード内の差分だけでなく、2 つのバージョン間の図形の差分を確認する必要があります。ただし、ソース制御ツールでは図形の比較がサポートされていません。
Rational Rhapsody DiffMerge では、Rational Rhapsody ユニットのリビジョン間でどのように設計が変更されたかを示し、その後、必要に応じてユニットをマージすることにより、チーム・コラボレーションをサポートします。論理差分と図形差分がレポートされます。論理差分とは、モデル差分とソース・コード差分のことです。図形差分は、Rational Rhapsody プロジェクトの論理的側面に影響を及ぼさないダイアグラム内の差分であり、例えば、線の色やフォント、または変更位置などの差分です。
Rational Rhapsody DiffMerge は、プロジェクト全体、サブユニットを伴うユニット、または子孫を含まない単一のユニットを比較できます。
Rational Rhapsody ユニット は、任意のプロジェクト、または個別ファイルとして保存可能なプロジェクトの一部です。Rational Rhapsody DiffMerge では、2 つのユニットを比較したり、2 つのユニットを基本 (元の) ユニットと比較したりすることができます。比較対象ユニットは個別ファイルとしてディレクトリー内に保管されていることと、Rational Rhapsody DiffMerge を実行しているコンピューターからアクセス可能であることのみが必要です。比較およびマージ機能に加えて、Rational Rhapsody DiffMerge には、以下の機能が用意されています。
Rational Rhapsody DiffMerge は、Rational Rhapsody と構成管理システムの間で統合を確立します。 通常、構成管理システムでは、特定のファイル・タイプに対して比較およびマージ・ツールを指定できます。 構成管理システム下の Rational Rhapsody プロジェクトを操作する場合は、プロジェクト (.rpy)、パッケージ (.sbs)、クラス (.cls)、コンポーネント (.cmp)、オブジェクト・モデル図 (.omd) などのすべての Rational Rhapsody ユニット・タイプに対する比較およびマージ・ツールとして Rational Rhapsody DiffMerge を指定します。
Rational Rhapsody DiffMerge は、(例えば、Rational Rhapsody または構成管理ツールを使用して) 自動的に始動させることも、スタンドアロン・アプリケーションとして (例えば、Windows の「プログラム」メニューから「Rational Rhapsody DiffMerge」コマンドを選択するか、使用可能な場合は、Windows デスクトップ上で Rational Rhapsody DiffMerge のアイコンをクリックして) 始動させることもできます。