イベント

イベントは、リアクティブ・オブジェクトまたはタスク間の非同期通信を提供します。 イベントが、ステートチャートの遷移を起動することがあります。

IBM® Rational® Rhapsody® Developer for C では、イベントは、オブジェクト (構造) として実装されます。 抽象データ型とイベント構造は、パッケージの宣言ファイルに次のように定義されます。

typedef struct evStart evStart;

struct evStart {
   RiCEvent ric_event;
};

RiCEvent オブジェクトのインスタンスは、イベントの構造にデータ・メンバーとして組み込まれます。

注: RiCEvent は、Rational Rhapsody Developer for C フレームワークによって提供される定義済みイベント・タイプです。

イベントは、オブジェクトとして実装されますが、これらは操作としてモデル化されます。 したがって、イベントには属性はなく、初期設定操作とクリーンアップ操作のみが含まれます。

各イベントには、デフォルトで動的 ID が割り当てられます。

/*## package Default */
#define evStart_Default_id 1

同じイベントが複数コンポーネントで再利用されると (例えば、同じイベントがクライアント・コンポーネントとサーバー・コンポーネントで使用される場合など) イベント ID は、変更されます。 分散システムで問題の原因になり得るこの状態を回避するためには、CG::Event::Id プロパティーを設定してイベントに永続 ID を割り当てることができます。


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