モデル・ライブラリーの定義

コード・ライブラリーをモデル・ライブラリー として定義することができます。 Rational® Rhapsody® は、リバース・エンジニアリング中に、コード内で参照されたクラスのみをロードします。

IBM® Rational Rhapsody でアプリケーションをモデル化するとき、使用するクラスを事前定義ライブラリーから組み込んでモデルを作成することが便利な場合があります。

このようなライブラリーをモデルに組み込むことの欠点の 1 つは、ライブラリーは通常かなり大きいため、作業中のモデルに完全にロードすると多くのリソースを使用する場合があることです。モデル・ライブラリー・フィーチャーを使用すると、モデル内で参照されるクラスのみロードすることが可能です。

このフィーチャーは、Java ライブラリーについてのみ使用できます。

Rational Rhapsody ではこのフィーチャーを使用して、Android SDK を使用する開発者向けにライブラリー・クラスを選択的にロードします。このフィーチャーを使用して、作業で使用する追加のライブラリーを定義できます。

モデル・ライブラリーの定義

手順

モデル・ライブラリーを定義し、それをモデル内で使用するには、以下の手順を行います。

  1. Java モデルを作成します。
  2. ライブラリーのコードをモデルにインポートします (「ツール」 > 「リバース・エンジニアリング」)。「リバース・エンジニアリング」ウィンドウで、「インターフェースの可視化」オプションを選択します。
  3. ModelLibrary ステレオタイプを、ライブラリーのために作成された最上位パッケージに適用します。
  4. モデルを保存します。 ライブラリー用に作成された最上位パッケージは .sbs ファイルとして保存されます。モデル内でライブラリーを使用するときには、このファイルをロードします。

次のタスク

モデル・ライブラリーを作成したら、ライブラリーをモデル内で参照として使用することができます。

定義したモデル・ライブラリーの使用

手順

ライブラリーを使用するモデル内で以下の手順を実行します。

  1. 作成したモデル・ライブラリーを表す .sbs ファイルを (参照として) 追加します (「ファイル」 > 「モデルへの追加」)。
  2. ライブラリーを表すパッケージ内のすべてのユニットをアンロードします。(これは、ライブラリー用に作成された最上位パッケージをアンロードすると最も簡単です。)

タスクの結果

ライブラリーのクラスを使用するコードのリバース・エンジニアリングまたはラウンドトリップを次に行うとき、参照されるクラスを含むパッケージがロードされることが確認できます。残りのライブラリー・クラスはスタブとして表示され、U (アンロード) 記号が隣に表示されます。例えば、コードに import android.gesture.GesturePoint; というステートメントが含まれている場合、コードがリバース・エンジニアリングまたはラウンドトリップされると、android.gesture パッケージはモデルにロードされますが、未使用のパッケージはアンロードのままの状態になります。

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