「リバース・エンジニアリング」ウィンドウには、リバース・エンジニアリングするファイルのリストをユーザーが指定する必要があります。さらに、「詳細オプション」ウィンドウを使用すると、インクルード・パスなどのリバース・エンジニアリング用の他の設定を指定できます。この情報の入力を容易にするために、プロジェクトの Make ファイルがある場合は、IBM® Rational® Rhapsody® に Make ファイルの場所を指定できます。そうすると、ソース・ファイルのリストと、リバース・エンジニアリングに関係する他のすべての設定を取得するために Make ファイルが分析されます。
このタスクについて
Rational Rhapsody に Make ファイルを分析させるには、次の手順で行います。
手順
- 「リバース・エンジニアリング」ウィンドウを開きます
(を選択します)。
- 「ファイルの選択」域で、「Make ファイル」ラジオ・ボタンを選択します。
- ウィンドウの上部の「参照」ボタンを使用して、リバース・エンジニアリングに使用するルート・ディレクトリーを見つけます。ファイル・リスト域にこのディレクトリーに存在するすべての Make ファイルがリストされます (<lang>_ReverseEngineering:Main:MakefileExtension プロパティーの値に基づく)。
- 「フォルダーの選択」域に表示されるファイル・リスト内の Make ファイルのファイル名の横にあるチェック・ボックスを選択します。
- 「環境」リストを使用して、正しい環境を選択します。
- 「Make ファイルの分析」ボタンをクリックします。
タスクの結果
分析が完了すると、Make ファイルで参照されるソース・ファイルがウィンドウの「ファイルの選択」域に表示されます。「リバース・エンジニアリングの詳細オプション」ウィンドウに移動すると、Rational Rhapsody によって Make ファイルから他の関連設定も取り込まれていることが分かります。
このフィーチャーを使用する場合は、以下の点に注意してください。
- Make ファイルの分析フィーチャーによって、ユーザーが Make ファイルから設定を取り込み、「リバース・エンジニアリング」ウィンドウ (およびその「詳細オプション」ウィンドウ) で検討できますが、分析ステップを実行しないでリバース・エンジニアリングのために Make ファイルの設定を使用することもできます。このためには、該当する Make ファイルを選択して、「開始」ボタンをクリックするだけで、リバース・エンジニアリングが開始されます。
- Make ファイルを分析する場合、Rational Rhapsody は実際には Make ファイルを構文解析しません。そうではなく、Make ファイルを開いてからその出力を分析します。したがって、このフィーチャーが適切に動作するには、InvokeMake プロパティーの値が正しいことを確認する必要があります。
- Make ファイルの構文は環境で異なるため、Rational Rhapsody は環境レベルのプロパティー・セットを使用して Make ファイルを分析します。
このプロパティーは、<lang>_ReverseEngineering::Makefile<environment
name> にあります。また標準 Make ファイル・コマンドの構文の定義にも使用されます。このプロパティーの値は、さまざまな環境用にカスタマイズできます。このプロパティー・セットには、以下が含まれています。
- MakeCommand
- IncludeSwitch
- DefineSwitch
- UndefineSwitch
- CompileNoLinkSwitch
- CompileCommands
- LinkCommands
- ChangeDirectoryCommand
- ChangeDirectorySwitch