IBM® Rational® Rhapsody® のアニメーション・フィーチャーは、トレース/アニメーション設定コードにより可能になります。このコードは、トレース/アニメーション設定モードがアニメーションに設定されている構成用に、製品がコードの生成時に挿入するものです。
コード中心モードの基盤となるアプローチは、コードへの侵入を最小限にするため、
アニメーション・コードをコード中心モードで生成する方法は、モデル中心モードで生成するアニメーション・コードの場合と比べると違いがあります。
コードがアニメーション用に生成される場合、コード中心モードでは、モデル中心モードのようにすべてのファイルが生成されるのではなく、アニメーション化された要素を含むファイルのみが生成されます。
モデル中心モードの場合と同様に、生成されるアニメーション・コードは、#ifdef _OMINSTRUMENT ブロック内で組み立てられます。
これらのブロック内のコードに変更を加えても、ラウンドトリップではこうした変更は無視されます。
コード中心モードではステートチャートやアクティビティー図などのダイアグラムに対してコードは生成されないため、アニメーション化できるダイアグラムのタイプはシーケンス図のみです。
アニメーションの結果としてのコードへの侵入をさらに最小化するために、コード中心モードでのアニメーション化では、
以下の Rational Rhapsody フィーチャーを使用できます。
- シーケンス図のポップアップ・メニューにある「アニメーション化」オプションを使用して、どのシーケンス図をアニメーション化するかを指定します。
(このオプションを使用すると、ダイアグラムに含まれるすべてのクラスがアニメーション化されます。)
- 「トレース/アニメーション詳細設定」ウィンドウ (構成の「フィーチャー」ウィンドウの「設定」タブにある「詳細」ボタンを
使用してアクセス) を使用して、トレース/アニメーション設定コードを特定タイプの要素 (例えば、操作など) についてのみ生成するように指定します。
- 「トレース/アニメーション詳細設定」ウィンドウを使用して、トレース/アニメーション設定コードを特定のダイアグラム、クラス、またはその両方についてのみ生成するように指定します。
トレース/アニメーション設定コードはコード中心モードで侵入が少ない一方、アニメーションの使用時には以下の情報に留意しておくことが重要です。
- 通常のコード中心のコード生成においては、ファイル内の変更された要素のみにコードが生成されます。
しかし、アニメーションの使用時には、アニメーション化されたすべての要素を含むファイルが全体として再生成されます。
- 単一の Rational Rhapsody 構成を処理している場合に、
トレース/アニメーション設定モードをアニメーションに変更すると、Rational Rhapsody により生成されたファイルが
出力ディレクトリーに現在存在するファイルを上書きします。
- ファイルがアニメーションの目的で生成されている場合、次にコードをラウンドトリップするまではコードを生成するたびに、全体が生成されます (選択的コード更新は使用されません)。
これはすなわち、トレース/アニメーション設定コードを含むファイルに、選択的コード更新の振る舞いを復元するためには、以下の必要があるという意味です。
- トレース/アニメーション設定コードが生成されないようにアニメーション設定を変更します。
- コードを再生成します。
- 生成済みファイルをラウンドトリップします。
- 通常、コード中心モードでは、自動生成 コードは生成されませんが、アニメーションを使用している場合、
Rational Rhapsody は、一部、自動生成 要素を生成することがあります。例えば、コードにコンストラクターを含まない場合にコンストラクターを生成します。