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レッスン 6: 要件を Rational Rhapsody モデル要素にリンクする

このレッスンでは、要件文書をプロジェクトの Rational® Rhapsody® モデル要素に関連付ける方法を解説します。

このレッスンを始める前に、「レッスン 5: 要件を Rhapsody と DOORS® にインポートする」を必ず完了する必要があります。

Rhapsody Gateway 分析の利点を十分に活用するには、要件をモデル要素に関連付ける必要があります。 例えば、特定の要件を特定のユースケースに関連付けることができます。 要件は、Rational Rhapsody ダイアグラムに、対応するユースケースと一緒に直接表示することができます。 トレースのステレオタイプとの依存関係リンクを作成すると、要件をユースケースでどのようにトレースできるかが示されます。 トレースのステレオタイプは、どのように要件がモデル要素と関係付けられるかを示します。

このレッスンでは、ユースケース図で要件をモデル要素にリンク付けする方法、前方カバレージおよび後方カバレージなどの分析情報、対象となる要件のパーセンテージ、および、要件にカバレージを提供する特定のモデル要素を示します。

  1. Rational Rhapsody を開き、elevator.rpy ファイルを開いて、このチュートリアルで既に使用しているものと同じエレベーター・プロジェクトをロードします。

  2. ユースケース図」フォルダーを展開して、メインユース図を見つけます。 「メインユース」図をダブルクリックして、作業域に開きます。
  3. ブラウザーで「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」を選択し、それをメインユース図にドラッグします。
  4. ユースケース」図上の選択された「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」を右クリックし、 「表記スタイル」 > 「ボックス・スタイル」を選択します。

    ユースケース図上の「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」が、テキスト情報を含むボックスに変更されていることに注意してください。

  5. 依存関係ボタン コンバーター をクリックし、「依存関係 (Dependency)」ラインを 「エレベーターを呼ぶ (call elevator)」ユースケースから、図上の「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」にドラッグしてから、放します。依存関係リンクが表示されます。
  6. 依存関係ラインをダブルクリックして、下に示すウィンドウを開きます。 「ステレオタイプ」ドロップダウン・リストからトレースを選択して、「OK」をクリックします。コンバーター
  7. 図上の「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」をダブルクリックして、要件テキストを表示します。
  8. ブラウザーで「Doors 要件 3 (Doors Requirement 3)」をクリックして、それをメインユース図にドラッグします。 ユースケース図上の選択された「Doors 要件 3 (Doors Requirement 3)」を右クリックして、「表記スタイル」 > 「ボックス・スタイル」を選択します。

    ユースケース」図上の「要件 3 (Requirement 3)」が、テキスト情報を含むボックスに変更されていることに注意してください。

  9. 依存関係」ボタンをクリックします。
  10. 図上で「エレベーターに乗り込む (enter elevator)」ユースケースから「要件 3 (Requirement 3)」に依存関係ラインをドラッグしてから、放します。 リンクが表示されます。依存関係ラインをダブルクリックして、依存関係ダイアログ・ボックスを開きます。 「ステレオタイプ」ドロップダウン・リストから「トレース」を選択して、 「OK」をクリックします。
  11. 変更を保存して、「エレベーター・プロジェクト」を右クリックし、 「Rhapsody Gateway」を選択して Gateway を開始します。

    プロジェクトを再分析しますか? (Do you want to reanalyze the project?)」という質問が表示されたら、「はい」を選択して、管理ビューを開きます。 「プロジェクトの合成 (Project Synthesis)」情報ボックスに、3 つの対象外要件があります。 変更が発生したことを示すオレンジ色のシンボルに注意してください。 「管理ビュー」ボックスの左側の「Document1 Doors XML」の右側に 40 % とあり、要件の 5 件中 2 件が対象であると表示していることを確認します。

  12. カバレージ分析ビュー」を選択します。
  13. 中央の「選択」欄で、「Document1 Doors XML」フォルダーを展開して、要件のリストを表示します。 「Doors 要件 2 (Doors Requirement 2)」と「Doors 要件 3 (Doors Requirement 3)」がカバレージに含まれたことを示す黒色に変わっていることを確認します。 「UML Model Rhapsody」の下の、中央の「選択」欄で、エレベーター・プロジェクトを選択します。 左の「後方カバレージ (Backward Coverage)」欄に、「要件 2 (Req 2)」と「要件 3 (Req 3)」が表示されて、この要件がエレベーター・モデル要素によって対象とされることを確認します。
  14. 中央の「選択」欄で、「要件 2 (Req 2)」をクリックします。 右側の「前方カバレージ (Forward Coverage)」欄に、「要件 2 (Req 2)」のカバレージになることを示す「エレベーターを呼ぶ (call elevator)」ユースケースが表示されていることを確認します。中央の「選択」欄の「要件 3 (Req 2)」をクリックします。 右側の「前方カバレージ (Forward Coverage)」欄に、「要件 3 (Req 3)」のカバレージになることを示す「エレベーターに乗り込む (enter elevator)」ユースケースが表示されていることを確認します。

これで、要件をモデル要素にリンクする方法と Rhapsody Gateway が要件のカバレージを分析する方法を確認できました。

ステレオタイプが「Rational Rhapsody」ウィンドウに以下のように表示されます。 コンバーター 上に示すように、「エレベーターを呼ぶ (call elevator)」ユースケースには、要件 2 に対するトレースを含む依存関係リンクがあります。依存関係リンクの代替として、アンカーが使用できます。 いずれを使用しても、要件とモデル要素間のリンクを作成します。

一度、要件とモデル要素の間にリンクが作成されると、Rhapsody Gateway は分析情報を提供します。 対象となる要件は黒色で表示され、対象外の要件は赤色で表示されます。

対象外の要件の数は、管理ビューにデフォルトで示されます。 どのモデル要素が特定の要件を対象とするかという具体的な情報が示されます。 要件のテキスト記述が提供されて、要件のテキストが Rhapsody Gateway で直接表示できるようになります。

DOORS 要件全体に対する、 Rational Rhapsody モデル要素で対象とされる要件のパーセンテージが 「Rhapsody Gateway」ウィンドウに表示されます。 例えば、下の図では、要件の 40 % のカバレージになります。 要件の 5 件中 2 件が Rational Rhapsody モデル要素によって対象とされています。

コンバーター

これで、次の要件変更方法の学習に進むことができます。

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