タイムアウトの作成

このタスクについて

タイムアウトの表記は、オブジェクトがそれ自体に送信するイベントの表記に似ています。ただし次の 2 点が違います。

タイムアウト矢印のラベルは、タイムアウトの長さを指定したパラメーターです。タイムアウトは常に再帰メッセージです。

タイムアウト

ソフトウェア・システムを設計する場合、プログラムが何らかの事象が発生するのを待っている「待ち状態」が必要になることがあります。その事象が発生した場合は、タイムアウト設定はキャンセルされます。シーケンス図では、この状況はキャンセルされたタイムアウト・シンボルで表現されます。事象が発生しない場合は、タイムアウトによってインスタンスが起動され、何らかのエラー・リカバリー処理が再開されます。キャンセルされたタイムアウトのメッセージは常に再帰メッセージになります。

キャンセルされたタイムアウト

例えば電話の場合、発信音によって使用者がダイヤルするのを促します。電話に設定されたタイムアウト期限内にダイヤルしなかった場合、発信音は話中音に変わります。タイムアウト期限内にダイヤルすると、タイムアウトはキャンセルされます。

タイムアウトが定義された状態が終了すると、タイムアウトは自動的にキャンセルされます。設計者は、タイムアウトをキャンセルするための処理を記述する必要はありません。フレームワークがタイムアウトをキャンセルする呼び出しを提供していますが、このコードはコード・ジェネレーターによって自動的に挿入されるため、設計者が記述する必要はありません。


フィードバック