通常、アクティブ・クラス (スレッド) はリアクティブである必要があります。つまりステートチャートを持つ必要があります。しかし、状態メモリーのないタスクもあり得ます。この場合、空のステートチャートを定義するという回避策は必ずしも満足できるものではありません。そのようなアクティブ・オブジェクトは、ステートチャートの振る舞いを使用してイベントを処理しているからです。ただし、同様の効果を得ることは可能です。 それには、クラスをアクティブに設定し、空のステートチャートを定義して、その後、クラスに takeEvent() という名前の操作を定義して、必要な振る舞いをその操作に追加することでデフォルトの振る舞いをオーバーライドします。 この方式の利点は、イベント・キューの使用などによって、ビジュアル・デバッグが利用可能になることです。