構成管理ツールを使用しない - コピーによる共有

コピーによる共有を行う場合は、ご使用のディレクトリーに共通ディレクトリーのレプリカを格納します。次にローカル・ディレクトリーを変更してから、ファイルを共通ディレクトリーにコピーしてプロジェクトを更新します。この方式は、個別または小規模なチームに適しています。

次の図に、コピーによる共有の概念を示します。

コピーによる共有

この手法には、いくつかの明らかな欠点があります。例えば、他の誰かが同時に同じファイルを変更しないようにするメカニズムがありません。2 人のチーム・メンバーがファイルをコピーして共通ディレクトリーに戻すときに、この手法では問題が起こる可能性があります。2 人目の開発者は、最初の開発者が行った変更を上書き (除去) してしまいます。ある時点で、2 人のチーム・メンバーのそれぞれのバージョンを比較して、2 つの変更セットをマージする必要があります。

さらに、大規模プロジェクトでは、コピー処理に時間がかかる場合があります。並行開発のためのメソッドも、プロジェクトに対して行われた変更の履歴追跡のためのメソッドもありません。

この構成管理の形式は IBM® Rational® Rhapsody® インターフェースではなく、ファイル・システムを使用して行われます。ただし、IBM Rational Rhapsody DiffMerge を使用して、元のファイルと変更ファイル間の差分を検出したり、2 人の異なる開発者による同一ファイルへの変更をマージしたりすることができます。詳細については、Rational Rhapsody DiffMerge を使用した並行開発を参照してください。


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