ステートチャートの継承は、ステートチャートを持つスーパークラスからクラスが派生したときに始まります。サブクラスのステートチャートである、継承ステートチャートは、最初は、スーパークラスのクローンです。
以下にリストした項目を除き、継承したステートチャートに追加作業を行って、継承したクラスの振る舞いをオーバーライドすることができます。
サブクラスのステートチャート内の項目に対して、以下の変更を加えることはできません。
- 遷移のソースの変更。
- トリガー (イベントまたはトリガーされた操作) の変更。
- 状態の削除または名前の変更。
- 既存状態の周囲に状態を描画する。
サブクラスのステートチャート内の項目に対して、以下の変更を加えることができます。
- 実際に編集せずにダイアグラム内で移動するなど、モデルに影響を及ぼさない変更。
- 状態にオブジェクトを追加する。
- 状態を追加する (新しい親となる状態以外)。
- 別のターゲットに遷移をアタッチする。
継承ステートチャートは、修正および追加された要素だけでなく、スーパークラスから継承したすべての項目から構成されます。
注: パッケージを越えて、ステートチャートを継承することが可能です。
基底ステートチャートを編集すると、チェック時、コード生成時、レポート生成時、または派生ステートチャートを開いたときに要求があったときだけ、派生ステートチャートが再描画されます。