ターゲット上で実行しているアプリケーションのモニター

ターゲット・モニターを使用する際、IBM® Rational® Rhapsody® アニメーション制御の機能は、 着信情報の表示を制御することに限られます。ユーザーはアプリケーションに入力を行うことはできません。

このタスクについて

ターゲット・モニターを使用する際には、Rational Rhapsody は 実行中のアプリケーションの制御は決して行わないため、提供されるどのアニメーション制御も、着信情報の表示の制御のみが行われることに留意してください。 例えば、アプリケーション自体がターゲット上で稼働し続けていても、 状況情報の表示を一時停止して、その後着信情報の表示を再開することができます。 アプリケーション自体の実行を制御する唯一の方法として、 ターゲット上のアプリケーションを制御するデバッガーを使用します。

ターゲット・モニター・フィーチャーを使用するには、次の手順で行います。

手順

  1. 適切なトレース/アニメーション設定コードを生成するように Rational Rhapsody を セットアップします。
    1. 該当する構成 の「フィーチャー」ウィンドウを開きます。
    2. 設定」タブで、「トレース/アニメーション設定モード」を「アニメーション」に 設定します。
    3. 詳細」ボタンを使用して、 「インスツルメンテーション詳細設定」ウィンドウを開きます。
    4. ウィンドウが開いたら、「Target Monitoring」を「オン」に設定します。
  2. Rational Rhapsody とターゲット上で実行する アプリケーションとの間の通信を構成します。ターゲット上で実行するアプリケーションからの更新を受信するには、 以下のプロパティーをターゲットに適した値に設定します。
    1. TargetProtocolBuildFlag - ターゲットがメッセージを IBM Rational Rhapsody に 送信するために使用するプロトコル (例: Star12 の RS232、Windows の RS232、Windows の TCP)
    2. OnHostMessageReaderDLL - Rational Rhapsody が ターゲットからのメッセージを聴取するために使用するメッセージ・リーダー。RS232 ポートでの聴取の場合、($OMROOT)¥DLLs¥SerialMessageReader.Dll です。 TCP/IP プロトコルの場合、($OMROOT)¥DLLs¥TcpMessageReader.Dll です。
    3. OnHostMessageReaderArguments - Rational Rhapsody を実行する ホストごとにメッセージの読み取りを行うための引数のストリング。 SerialMessageReader.Dll の場合、引数フォーマットは DeviceName:,BaudRate,DataBits,Parity,StopBits です (例: com1:,9600,8,n,1)。 TcpMessageReader.Dll の場合、ストリングは、聴取を行うポートを示す単一の整数のみで 構成されます (TargetMonitor.c ファイルに変更が行われない場合、 デフォルト・ポートは 24816 です)。
  3. アプリケーションがいくつかの特定の場面で一時停止するように指定するには、 アプリケーションを制御するデバッガーを使用してブレークポイントを設定します。
  4. Target Monitoring の開始ツールバーで、「Target Monitoring の開始」ボタンを クリックします。この選択により、変換プロキシーが開始され、Rational Rhapsody が アニメーション・モードに入ります。アニメーションを適切に機能させるには、 デバッガーまたは他の制御を使用してターゲット上のアプリケーションを始動する前に、 このボタンをクリックする必要があります。
  5. Rational Rhapsody が (アプリケーションの進行に関係なく) 特定の場面で 着信情報の表示を一時停止するように指定するには、「アニメーション」ツールバーの「ブレークポイント」ボタンを 使用します。
  6. 必要に応じて以下のボタンを使用して、アプリケーションからのデータの表示を 制御します。
    • アニメーションの中断 — ターゲットから発せられた情報の表示を一時停止できます。
    • 進む — 一時停止の後で、情報表示の更新を再開できます。
    • 1 ステップ進む — 一時停止の後で、情報表示の更新を一度に 1 ステップ再開できます (標準の Rational Rhapsody の「ステップ」定義を使用)。
    • Target Monitoring の停止 — アニメーション・モードを終了する ように Rational Rhapsody に指示します。

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