要件図を使用して、SysML 要件包含を
追加することができます。要件図に描かれた要素とともに、依存関係 を使用して直接的な関係を示します。この関係において、要素の関数は他の要素の存在を要求し、あるいは他の要素を変更する場合もあります。また、
要件が他の要件およびモデル要素にどのように関連するのかをステレオタイプを使用して指定したり、
ユースケース図で使用して、ユースケースを要件がどのようにトレースするのかを
示すこともできます。
手順
- ブラウザーで、任意の上位レベルの要件に下位レベルの要件を追加します。
- 要件図を作成し、両方の要件をこの要件図にドラッグします。
- 低レベルの要件を右クリックし、を選択します。
- 依存関係を持つ要件間の関係を定義するため、
「依存関係」ボタン
を選択します。
- 要件から、他の要件への依存関係線を描画します。
- 依存関係を右クリックして 「フィーチャー」を選択します。
これで、Stereotype として derive を選択できます。他の選択可能なステレオタイプには、trace、extend、refine、allocate, conform、decompose、satisfy、verify、valueBinding、Send、Usage、Friend, または <<New>> があります。
- 「OK」をクリックします。本製品は自動的に依存関係をブラウザーに追加します。
- 依存関係のステレオタイプを定義するため、要件とユースケースとの間の依存関係を
ダブルクリックするか、または
右クリックして「フィーチャー」を選択します。
- 「ステレオタイプ」リストから trace を選択します。
- 「OK」をクリックします。
- オプション ユースケース図内の要件を
トレースするには、ブラウザーから要件を選択し、それをユースケースの中またはそばまで
ドラッグします。
- この要件が確実に図の中で表示されるようにするために、
図の中に配置した要件を右クリックして「表示オプション」を
選択します。「要件の表示オプション」ウィンドウが開きます。
- 「表示」グループ・ボックスに、
要件について表示する情報が示されます。
「名前」ラジオ・ボタンを選択して、要件の名前を表示します。
「OK」をクリックします。
タスクの結果
依存関係を使用して、要求間の関係、および要求とモデル要素間の関係を示すことができます。以下のタイプの依存関係ステレオタイプを設定できます。
- 派生 - 他の要件の派生としての要件を示します。
- トレース - モデル要素からその要件に対する依存関係を、依存関係矢印で示します。矢印の頭が要件側に向きます。
ステレオタイプ は、UML エンティティーを入力することで、UML のメタモデルのセマンティクスを拡張するモデル要素です。
IBM® Rational® Rhapsody® には定義済みのステレオタイプが含まれており、ユーザーが独自のステレオタイプを定義することも可能です。ステレオタイプは、ダイアグラム上にギュメで囲みます (例: «derive»)。