構成項目

インフラストラクチャーを実装するには、どのモデル要素が個別の構成項目であるべきかを決定する必要があります。これは、そのモデル要素が構成項目である場合に限り、特定の使用ポリシーが適用されるためです。

構成項目は、個別のファイルに保管された任意の要素です。プロジェクトは常に個別のファイルとなります。また、IBM® Rational® Rhapsody® では、コンポーネント、パッケージ、クラス、およびダイアグラム (ステートチャートとアクティビティー図を除く) を個別のファイルとして保管することができます。

モデル全体が単一の構成項目であることは、極端な例です。この場合は、一人の担当者のみが常時モデルを更新できます。もう 1 つの極端な例として、すべての要素 (すべてのクラスおよびユースケース) を別個の構成項目とします。この場合も、十数個のモデル要素のみを持つシンプルなシステムで、各要素を明示的にチェックアウトすることは難しいことではないでしょう。ただし、すべての要素が個別の構成項目であるこの方式は、大規模システムでは適切に機能しません。大規模システムでコラボレーションを実行する場合、ユースケースを実現するためには 30、40、50、またはそれ以上のクラスをリストしなければならないことがあります。

UML には、構成項目の分かりやすい組織単位としてパッケージが用意されています。UML パッケージは、本質的にはユースケース、クラス、オブジェクト、およびダイアグラムなどのセマンティック・モデル要素を投入できるバッグです。したがって、ソース制御システムまたは構成管理システム内で構成項目のパッケージを作成する場合、どのモデル要素を、あるパッケージと別のパッケージのどちらに入れるかを決定する必要があります。


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