ステレオタイプのサブタイプ機能を使用して、特殊要求タイプを指定することができます。システム・エンジニアは、要件定義のために、多くの場合にユースケース図を使用します。
これらのステレオタイプの次のサンプルについては、SysMLHandset プロジェクトの IBM® Rational® Rhapsody® システム・サンプル・ディレクトリーで調べることができます。
- <<extend>> は、1 つの要求が、他の要求のより詳細なビューを展開または提供することを示しています。(サンプル内の Req 4.2 および 4.1 を参照してください。)
- <<derive>> は、2 つの要求間の関係を示し、追加詳細を提供します。derive 要求は、システムの実装に関する仮定を反映することが多くあります。(ダイアグラムでは、矢印の方向が派生先からオリジナル要求へ向かっています。)
- <<composite>> 要求は、要求階層全体の 2 次要求です。この構造によって、複雑な要求は、含まれている子要求に分解できます。
- <<satisfy>> 関係は、要求を満たす、または実現するように意図されたシステムまたはモデル要素を識別します。(ダイアグラムでは、矢印の方向は、満たす側から、満たされた側へ向かっています。)
- <<verify>> は、要求とそのテスト・ケース間の関係を示しています。テスト・ケースは、通常アクティビティー図または相互作用図として表現されます。
- <<refine>> 関係は、モデル要素または要素のセットがさらに要求を明白にする方法を示しています。
- <<trace>> 要求関係は、要求と任意の他のモデル要素との間の汎用関係を提供します。<<trace>> のセマンティックには、実際の制約は含まれておらず、結果として、以前にリストされた他の要求関係のいずれにも使用されません。
例えばシステム・エンジニアがユースケース図を使用して要件を定義する際、
以下の利点があります。
- 設計作業に特定性を追加するための命名システム機能
- 設計において考慮すべきユーザーとシステム間の重要な相互作用を示す
- 1 つ以上のアクターに可視的な結果を返す
- 設計プロセスの初期段階で、予測される設計の不具合を認識するために、ユースケースによる要件を編成する
- ユースケースにおける重要な関係を明確にすることで、プロジェクト計画を支援する