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レッスン 4: オブジェクト・モデル図の作成

このレッスンでは、オブジェクト・モデル図を作成します。オブジェクト・モデル図 (OMD) は、システム内のクラスの構造と静的な関係を指定します。IBM® Rational® Rhapsody® のオブジェクト・モデル図は、UML で定義されているクラス図とオブジェクト図の両方の側面を持ちます。OMD は、システム内のクラス、オブジェクト、インターフェース、および属性を示し、それぞれの間に存在する静的な関係を示します。
オブジェクト・モデル図を作成するには、以下の手順を行います。
  1. Rational Rhapsody モデル・ブラウザーで、VehicleSensor プロジェクトを展開します。
  2. 「Design」パッケージを右クリックし、「新規追加」> 「ダイアグラム」> 「オブジェクト・モデル図」と選択します。
  3. 「新規ダイアグラム」ダイアログ・ボックスで、ダイアグラムを名前変更します。ダイアグラムがブラウザーに追加されます。
  4. 最初のクラスを描画するには、描画ツールバーで「クラス」 「クラス」ボタン アイコンを選択し、描画領域をクリックします。
  5. カーソルをクラスの上部パネルに置き、デフォルト名を「Button」と変更します。
  6. さらに 2 つのクラスを描き、それぞれ「Sensor」および「Display」と名付けます。
  7. Sensor クラスを右クリックし、「新規追加」> 「属性」と選択します。
  8. 属性の名前を「Pulse」に変更します。
  9. Pulse」をダブルクリックして「属性」ダイアログ・ボックスを表示します。
  10. 「一般」タブを選択し、以下の図のように値を入力します。
    「一般」タブが表示された「属性」ウィンドウ
  11. Sensor クラスを右クリックし、「新規追加」> 「操作」と選択します。
  12. 新規操作をダブルクリックし、「操作」ダイアログ・ボックスを表示します。
  13. 「一般」タブを選択し、操作を「resetSensor」と名前変更します。
  14. 「実装」タブを選択し、「pulse=0;」と入力して、「OK」をクリックします。
  15. Display クラスを選択し、「show(count:int)」という名前の操作を追加します。
  16. 「実装」タブにコード「std::cout << "the pulse count is " << count << std::endl;」を追加します。
  17. 「Button」から「Sensor」に向けて関連線を追加します。
  18. 別の関連線を「Sensor」から「Display」に向けて追加します。作成したダイアグラムは、次の図のようになっているはずです。
    「Button」、「Sensor」、「Display」クラスを示すオブジェクト・モデル図

レッスンのチェックポイント

このレッスンでは、以下の内容を含むオブジェクト・モデル図の作成方法を習得したことになります。
  • Rational Rhapsody でのオブジェクト・モデル図の追加方法
  • 関数の追加
  • 依存関係の追加
  • 実装コードの追加

次のレッスンでは、ステートチャートを作成して、クラスの振る舞いを定義します。

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