クラス・コードのラウンドトリッピング

コード生成を実行すると、IBM® Rational® Rhapsody® は、メソッド本体のユーザー・コードとステートチャートに記述された遷移コードを、すべて特殊な注釈記号で囲みます。

このタスクについて

下表に、特殊な注釈記号を示します。

表 1. 生成されたコードの特殊な注釈記号
言語 本体注釈記号
Ada --+[ <ElementType> <ElementName>
--+]
C /*#[ <ElementType> <ElementName> */
/*#]*/
C++ および Java //#[ <ElementType> <ElementName>
//#]

例えば、以下の PBX サンプル内の Connection クラスの Initialize() 操作には、「操作」ウィンドウの「実装」フィールドで入力したユーザー・コードが含まれています。ユーザー・コードは、クラスのコード生成時に注釈記号で囲まれます。

void Connection::Initialize() {
   //#[ operation Initialize()
   DigitsDialed = 0;
   Digits[0] = 0;
   Digits[1] = 0;
   Busy = FALSE;
   Extension = 0;
   //#]
}

注釈記号で囲まれたコードは、テキスト・エディターで編集し、その後変更をラウンドトリップしてモデルへ戻すことができます。 ラウンドトリップした編集は、次のコード生成時に保持されます。 このフィーチャー Rational Rhapsody により、コードとモデルの同期を保ち、モデル・コード間の連携を実現します。

注: 注釈記号の外で行ったテキストの編集は、次のコード生成時に失われることがあります。

コードの変更をラウンドトリップしてモデルに戻すには、以下の手順を行います。

手順

  1. 注釈記号 //#[//#] の間の生成済みクラス・コードを編集します。
  2. ブラウザーまたはダイアグラムで、編集したコードを含むクラスを右クリックして、「ラウンドトリップ」を選択します。

タスクの結果

操作の仕様ウィンドウの「実装」ボックス (または遷移コードを編集した場合にはクラスのステートチャート) を表示すると、テキストの編集がモデルに追加されていることが分かります。


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