宣言ファイルのプリプロセッサー・ディレクティブ

宣言ファイルのプリプロセッサー・ディレクティブ・セクションには、要素シンボル検査、インクルード・ファイル、イベント・シンボルが含まれます。

要素シンボル検査

#ifndef#endif プリプロセッサー・ディレクティブは、指定されている要素にシンボルが定義されているかどうかを検査します。 要素にまだシンボルが定義されていない場合、IBM® Rational® Rhapsody® はシンボルを 1 つ定義します。 例えば、Display パッケージには Display_H シンボルが定義されます。

対応する #endif が宣言ファイルの最後に生成されます。

インクルード・ファイル

このファイルには、その言語の適切なフレームワーク (oxf) ヘッダー・ファイルなど、プロジェクトに必要なインクルード・ファイルがリストされます。 例えば、Ada 言語の場合、次のヘッダー・ファイルが組み込まれます。

#include <oxf/Ric.h>

このファイルは、Ada フレームワーク・ファイルの Share¥C¥oxf ディレクトリーにあります。 Ric.h ファイルは特定のトレーサーとアニメーション・シンボルを定義し、残りの C フレームワーク・ファイルを組み込みます。フレームワーク・ファイルは、イベント、イベントとメッセージ・キュー、タスク、およびタイマーなどのリアルタイムのコンストラクトに定義済みの振る舞いを指定します。

ヘッダー・ファイルの追加の Include ディレクティブを指定するには、C_CG::Class::SpecIncludes プロパティーを使用します。

例えば、要素に参照パッケージに対する依存関係、あるいは、Rational Rhapsody の設計に含まれない他のモジュールに対する依存関係がある場合、必要なインクルード・ファイルをこのプロパティーに追加します。

イベント・シンボル

指定されている要素がパッケージの場合は、パッケージにイベント用のシンボルを定義します。

イベント・シンボル名のフォーマットは以下のようになります。

<event>_<package>_id <ID number>

各イベントには、1 から始まる ID 番号があります。 イベント ID 番号は、設計時に、イベントがモデルに追加された順番を基にインクリメントされます。 イベントがブラウザーに表示される順序とは関係ありません。

例えば、Foobar パッケージに evStart イベントが含まれていた場合、次のイベント・シンボルが定義されます。

#define evStart_Foobar_id 1

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