このトピックでは、IBM Rational Quality Manager と IBM® Rational Team Concert の間の通信をセットアップして、ビルド・プロバイダーとして Rational Team Concert を使用し、ビルド情報を IBM Rational Quality Manager と同期できるようにする方法について説明します。
これをセットアップした後、ビルド情報は Rational Team Concert の中で保守されますが、ユーザーは、Rational Quality Manager のユーザー・インターフェースを使用してビルドを追跡することができます。
注: 作業を開始する前に、Rational Team Concert Jazz™ Team Server をホストするマシンから Rational Quality Manager にログインできるか確認してください。
同様に、Rational Quality Manager サーバーをホストするマシンから Rational Team Concert 管理 Web インターフェースにログインできるか確認します。
ビルド統合をセットアップするには、以下のようにします。
- Rational Quality Manager からのクロスドメイン要求を受け入れるように Rational Team Concert をセットアップします。
- Rational Team Concert管理 Web インターフェースで、「サーバー」タブをクリックします。
- 「構成」ペインで「拡張プロパティー」をクリックします。
- 「コア・リポジトリー・コンポーネント」の下で、「com.ibm.team.repository.service.internal.xdomain.DynamicProxyFrameService」コンポーネントまでスクロールします。
- 「クロスドメイン・ホスト・ホワイトリスト」プロパティーの「現行値」に、Rational Quality Manager サーバーへのアクセスに使用できるそれぞれの URL を入力します。
各パスをコンマで区切り、考えられるすべてのパスを組み込むようにしてください。例えば、以下のようになります。
https://myserver:9443/jazz, https://myserver.ourdomain.mycompany.com:9443/jazz, https://9.12.345.67:9443/jazz
上の例には、単純なホスト名、ホスト名とドメイン・ネーム、および IP アドレスが含まれています。
複数の Rational Quality Manager サーバーを構成する必要がある場合は、コンマを使用して各サーバー URL を区切ることができます。
- 「クロスドメイン通信を使用可能にする」プロパティーで、「現行値」を「true」に変更します。
- 「com.ibm.team.repository.servlet.internal.ServletConfigurationService」コンポーネントまでスクロールします。
- Rational Team Concert Jazz Team Server のホスト名を入力します。
例えば、myrtcserver.ourdomain.mycompany.com を入力します。
- 「正規のホスト名を使用」を「false」に設定します。
- 「保存」をクリックします。
- Rational Team Concert と通信できるように Rational Quality Manager をセットアップします。
- Rational Quality Manager ユーザー・インターフェースの「管理」をクリックして、「Jazz サーバーの管理 (Jazz Server Administration)」をクリックします。
- 「拡張プロパティー」をクリックします。
- 「ビルド統合フレームワーク (Build Integration Framework)」の下にある「com.ibm.rqm.buildintegration.service.asynctask.RTCBuildInformationCollector」コンポーネントに移動し、必要に応じてプロパティーを変更します。
- 「統合プロバイダー・コンポーネント (Integration Provider Component)」の下にある「com.ibm.rqm.integrationprovider.service.rest.internal.ConnectionRestService」コンポーネントに移動し、必要に応じてプロパティーを変更します。
「現行値」の下で、Rational Team Concert Jazz Team Server ユーザーの正しい「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。
この「ユーザー名」には、JazzUsers リポジトリー・アクセス権があり、また、クライアント・アクセス・ライセンスが割り当てられている必要があります。
- 「コア・リポジトリー・コンポーネント」の下で、「com.ibm.team.repository.servlet.internal.ServletConfigurationService」コンポーネントまでスクロールします。
- Rational Quality Manager サーバーのホスト名を入力します。
例えば、myrqmserver.ourdomain.mycompany.com を入力します。
- 「正規のホスト名を使用」を「false」に設定します。
- 「保存」をクリックします。
- Rational Team Concert のプロジェクト・エリアと Rational Quality Manager のプロジェクト・エリアの間のリンケージをセットアップします。
このリンケージをセットアップした後は、Rational Team Concert で作成されたビルド情報が、対応する Rational Quality Manager プロジェクト・エリア内に保管されます。
- Rational Quality Manager ユーザー・インターフェースの「管理」をクリックして、「システム・プロパティー」をクリックします。
- 「ビルド・プロバイダー (Build Provider)」をクリックします。
- 「プロバイダー」として「RTC 統合プロバイダー (RTC Integration Provider)」を選択します。
- 「構成」をクリックします。
これにより、Rational Team Concert をビルド・プロバイダーとしてセットアップするためのウィザードが開始されます。
- 「URL」フィールドに、Rational Team Concert Jazz Team Server の完全な URL (例えば、https://rtc_server1:9443/jazz など) を入力します。
注: URL 内のホスト名は、ステップ 1g で使用したホスト名と同じである必要があります。
- 「名前」フィールドに、この特定の Rational Team Concert Jazz Team Server の名前を入力します。
- (オプション)「説明」フィールドに、サーバーの説明を入力します。
- 「次へ」をクリックします。
注: 「セキュリティー・エラー: ドメイン・ネームの不一致 (Security Error: Domain Name Mismatch)」という警告メッセージが表示された場合は、単に「OK」をクリックしてください。
「ログインしたユーザーを確認してください (Verify the Logged in User)」と要求された場合は、「続行」または「別のユーザーとしてログイン (Log in as different user)」をクリックします。
- ウィザードの次のページで、ビルド用の Rational Team Concert プロジェクト・エリアを選択します。
デフォルトでこれは「QM ビルド (QM Builds)」プロジェクト・エリアになっています。
- 「終了」をクリックします。
ウィザードが完了すると、「ビルド・プロバイダー (Builds Provider)」ページが更新され、成功状況および要約が表示されます。
これらのステップを完了すると、ユーザーが、Rational Team Concert で作成されたビルドを追跡できるようになります。