以前のバージョンから Rational Team Concert™ for System z® 2.0.0.2 にアップグレードする際に使用できる複数のシナリオがあります。
Rational Team Concert for System z クライアントおよびサーバーは通常、.zip ファイルによって、または z/OS 以下のプラットフォームであれば、IBM Installation
Manager によってアップグレードできます。
Rational Team Concert
for System z 2.0.0.2 へのアップグレード・プロセスは、以下の考慮事項を除いて、
Rational Team Concert 2.0.0.2 へのアップグレードと類似しています。
- z/OS での Rational Team Concert for System z 1.0.1 からのアップグレードについては、ここで説明します。
- z/OS での Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 からのアップグレードは、アップグレードを完了するためにインストールしなければならない
PTF の ++HOLD 情報で説明されています。
- Rational Team Concert のエディションおよびバージョン情報は、Rational Team Concert for System z に直接対応しているわけではありません。
- Rational Team Concert から Rational Team Concert for System z にアップグレードすることができますが、リポジトリー・マイグレーションが必要になります。
Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 には、以下のシナリオを含め、複数の方法でアップグレードできます。
- 以前のバージョンの Rational Team Concert または
Rational Team Concert for System z 1.0.1 から
Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 にアップグレードする
- z/OS® 上で Rational Team Concert for System z 1.0.1 から Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 にアップグレードする
- Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 から Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 にアップグレードする
- z/OS 上で Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 から Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 にアップグレードする
アップグレード中に他の言語をインストール: IBM® Installation Manager を使用して Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 を Rational Team Concert for System z が現在インストールされていないコンピューターにインストールする場合、Installation Manager により、インストールする言語を選択するためのプロンプトが出されます。
しかし、以前のバージョンから Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 に更新する場合、Installation Manager は、ユーザーが現行の言語を使用すると想定し、言語を選択するためのプロンプトを出しません。追加の言語を選択するには、2.0.0.2 に更新した後で、Installation Manager のメインスクリーンから
「変更」を選択して、オファリングを選択します。次のスクリーンにサポートされる言語のリストが表示されます。 必要な言語を選択します。
2.0.0.2 に更新した後、
「変更」を選択して言語の追加または削除を行う前に Jazz™ Team Server for System z を始動した場合には、以下のようにしてサーバーをリセットする必要があります。
- Web ブラウザーで、https://server-host:9443/jazz/admin.action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートします。
- 「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックします。
- サーバーをシャットダウンします。
これで、Installation Manager で「変更」を選択して、言語を追加または削除することができます。
Rational
Team Concert for System z Client for Eclipse IDE のアップグレード
どの Eclipse 統合開発環境 (IDE) クライアントも、v2.x サーバーに接続するためには
v2.0.0.2 以降でなければなりません。
Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 クライアントは 2.0.0.2 サーバーに接続しますが、ご使用の
Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 サーバーに接続するには、Rational Team Concert for System z 2.0.0.2
クライアントをインストールするようお勧めします。
.zip ファイルを使用してこのクライアントをインストールするか、または、IBM Installation Manager による以前のインストール済み環境を更新することができます。
注: Rational Team Concert 2.0 のクライアントは、Rational Team Concert for System z 2.0 のサーバーに接続できますが、Rational Team Concert のクライアントは、Rational Team Concert for System z 固有の機能を使用することはできません。
トライアル版から永続版へのサーバーのアップグレード
サーバーを 2.0 のトライアル版から永続版にするには、Rational License Key Center から、ご使用のエディション用のサーバー・アクティベーション・キットを購入してインストールします。
詳細は、http://www.ibm.com/software/rational/support/licensing にあります。
アクティベーション・キットは、永続サーバー・キ
ーを含む .jar ファイルから構成されます。 インストールは、サーバーの管理 Web インターフェースの「ライセンス・キーの管理」ページを使用して行います。
Rational Team Concert または
Rational Team Concert for System z 1.0.1 からのサーバーのアップグレード
旧リリースの Rational
Team Concert または Rational Team Concert for System z から直接、2.0 リリースの Rational Team Concert for System z にアップグレードすることができます。
この場合、データベース・マイグレーションが必要です。
注: WebSphere® Application Server のアップグレードを開始する前に、https://servername:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートし、「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックして、サーバーをリセットします。
以前のリリースを .zip ファイルからインストールした場合 (例えば、Linux® for System z 上で)、以前のインストールとの共通部分はありません。
.zip から新規ロケーションに 2.0 リリースをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して 2.0 のインスタンスをインストールすることもできます。
IBM Installation Manager を使用して以前のリリースをインストールした場合は、2.0 を別のインスタンスとしてインストールするか、以前のインスタンスを 2.0 に更新することができます。
2.0 リリースを別のサーバー・インスタンスとしてインストールする場合は、インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
注: Jazz Team Server for System z の WebSphere Application Server デプロイメントをアップグレードするには、以前の jazz.war ファイルを除去して、2.0 の jazz.war ファイルをデプロイします。
アップグレードを完了するには、『以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする』および『2.0 のアクティベーション・キーのインストール』を参照してください。
z/OS での Rational Team Concert for System z 1.0.1 からのアップグレード
バージョン 2.0 のリポジトリー・データベースに構造上の変更が行われていて、z/OS 上の Rational Team Concert for
System z 1.0.1 のデータベースを再利用できなくなります。Rational Team Concert for System z v1.0.1 から 2.0 にアップグレードするためのプロセスは、以下の 3 つのステップから構成されます。
- repotools を使用して、v1.0.1 のデータベースの内容をエクスポートする。
- 目的のターゲット・プラットフォームで Jazz Team Server for System z v2.0 をインストールおよび構成する。このステップの実行中に、新規データベースが作成されます。ターゲット・プラットフォーム上に Jazz Team Server for System z 2.0 をインストールする方法について詳しくは、『z/OS での Rational Team Concert for System z のインストール』を参照してください。
- repotools を使用して、ステップ 1 で作成された .tar ファイルを v2.0 リポジトリー・データベースにインポートする。
- Rational
Team Concert for System
z 1.0.1 リポジトリー・データベースのエクスポート
- hlq101.SBLZSAMP のメンバー BLZEXPOR を使用して、リポジトリー・データベースの内容をエクスポートします。このメンバーのサンプル JCL は、repotools エクスポート・コマンドを使用して、ご使用のリポジトリーの内容を含む .tar ファイルを作成します。
サンプル JCL の指示に従って、BLZEXPOR を構成します。変更した JCL を実行依頼し、ジョブ・ログを確認します。ジョブは、戻りコード 300 を返して終了した場合のみ正常に実行されています。
エクスポート・ファイルは、@jazzExport@ で指定される HFS ロケーションに配置されます。ファイル名は、BLZEXPOR に定義されているとおり、@dbexport@.tar です。
- z/OS 上での、エクスポートされたデータベースの Jazz Team
Server for System z v2.0 へのインポート
- z/OS 上での Derby データベースへのインポート
- hlq200.SBLZSAMP のメンバー BLZIMPO2 を使用して、v1.0.1 .tar ファイルを Jazz Team Server
for System z v2.0 Derby データベースにインポートします。
v1.0.1 のデータベースからエクスポートされた .tar ファイルを指定し、JCL のコメントの説明に従って BLZIMPO2 を構成します。
変更した JCL を実行依頼し、ジョブ・ログを確認して、repotools が正常に完了したことを確認します。
- z/OS 上での DB2® データベースへのインポート
- hlq200.SBLZSAMP のメンバー BLZIMPOR を使用して、v1.0.1 .tar ファイルを Jazz Team Server
for System z v2.0 DB2 データベースにインポートします。
v1.0.1 のデータベースからエクスポートされた .tar ファイルを指定し、JCL のコメントの説明に従って BLZIMPOR を構成します。
変更した JCL を実行依頼し、ジョブ・ログを確認して、repotools が正常に完了したことを確認します。
アップグレードを完了するには、『以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする』を参照してください。
Rational Team Concert
for System z サーバーを 2.0.0.1 から 2.0.0.2 にアップグレード
旧リリースから直接、Rational Team Concert
for System z 2.0.0.2 リリースにアップグレードすることができます。
リポジトリー更新のため、さらにアクションが必要になる場合があります。
詳しくは、Jazz.net にある
『Rational
Team Concert for System
z Release Notes』ページを参照してください。
注: WebSphere Application Server のアップグレードを開始する前に、https://servername:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.serverReset にナビゲートし、「サーバーのリセットの要求 (Request Server Reset)」をクリックして、サーバーをリセットします。
以前のリリースを .zip ファイルからインストールした場合 (例えば、Linux for System z 上で)、以前のインストールとの共通部分はありません。
.zip から新規ロケーションに新規リリースをインストールすることも、IBM Installation Manager を使用して 2.0 のインスタンスをインストールすることもできます。
IBM Installation Manager を使用して以前のリリースをインストールした場合は、2.0 を別のインスタンスとしてインストールするか、以前のインスタンスを 2.0 に更新することができます。
2.0 リリースを別のサーバー・インスタンスとしてインストールする場合は、インストール・ウィザードの「パッケージのインストール (Install Packages)」ページで「新規のパッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択します。
注: Jazz Team Server for System z の WebSphere Application Server デプロイメントをアップグレードするには、以前の jazz.war ファイルを除去して、2.0 の jazz.war ファイルをデプロイします。
アップグレードを完了するには、『以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする』および『2.0 のアクティベーション・キーのインストール』を参照してください。
あるエディションの Rational Team Concert
for System z から別のエディションにサーバーをアップグレード
Rational Team Concert for System z の各エディション (Starter、Standard、および Enterprise) は、すべてトライアル・モードで出荷されています。
あるエディションから別のエディションにアップグレードする場合、ターゲット・エディション用のトライアル・アクティベーション・キーの結合されたセットをロードする必要があります。結合されたこれらのトライアル・キーは、https://jazz.net/downloads/rational-team-concert-z/ からダウンロードすることができます。
結合されたトライアル・アクティベーション・キーは、ターゲット・エディション用の .zip ファイルに組み込まれています。この結合 .zip ファイルは、サーバーの管理 Web インターフェースの「ライセンス・キーの管理」ページを使用してインストールされます。
Rational Team Concert
for System z は、バージョン 2.0.0.1 では
z/OS でのインストールに限定された Starter Edition トライアル・モードで、
バージョン 2.0.0.2 では Standard Edition で出荷されます。
z/OS 上で別の Rational Team Concert for System z エディションにアップグレードする必要がある場合、まず必要なエディションにアップグレードしてから、そのエディション用の永続サーバー・アクティベーション・キットおよびクライアント・アクセス・ライセンスをロードする必要があります。
z/OS 上で
Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 から Rational Team Concert
for System z 2.0.0.2 にアップグレードする
SMP/E インストール・パッケージに、RTCz 2.0.0.1 が入っています。
z/OS コンポーネントをバージョン 2.0.0.2 にアップグレードするためには、PTF が必要です。
これらの PTF は
ShopzSeries、
IBM Support Portal、
Jazz.net、または通常ご使用になっているサービス・チャネルから入手できます。
APAR PM04798、PM04800、PM04802、PM05340、PM05341、PM05342、および PM05701 を見つけて、対応する PTF をご注文ください。
SMP/E を使用して、これらの PTF をベース Rational Team Concert for System z 2.0.0.1 インストレーションに適用する必要があります。
PTF を適用するときの追加情報は PTF に入っています。
PTF を適用した後で既存の構成を更新するためには、構成ステップがさらに必要です。
WebSphere Application Server 構成の更新
Rational Team Concert for System z 2.0 で WebSphere Application Server を適切に構成するには、以下の手順を実行する必要があります。
- WebSphere Application Server および関連する Java™ SDK 用の最新のフィックスパックを必ずインストールしてください。
WebSphere Application Server 7.0 にデプロイする場合には、少なくとも WebSphere Application Server 7.0.0.3 がインストールされていることが不可欠です。
WebSphere Application
Server 6.1 の場合は、少なくとも WebSphere Application Server 6.1.0.25 がインストールされていることが不可欠です。
- 以下の前のカスタム JVM プロパティーを除去します。
- com.ibm.team.repository.provision.profile
- com.ibm.team.server.configURL
- log4j.configuration
- これがない場合は、新規のカスタム JVM プロパティー JAZZ_HOME を追加して、値を以下のように設定します。
file:///<JazzInstallDir>/server/conf
(z/OS 以外のシステム)
z/OS では、値を次のように設定します。
file:///@confPath@
ここで、
@confPath@ は、BLZCPDIR で設定された構成パスです。
- 必ず、WebSphere Application Server 設定「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する
(Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」を選択してください。
WebSphere Application Server Integrated Solutions Console を使用している場合は、以下の手順を実行してこの設定を行います。
- 」とナビゲートします。
- 「無保護の URI にアクセスがあったときは、使用可能な認証データを使用する (Use available authentication data when an unprotected URI is accessed)」を選択します。
- Rational Team Concert for System z jazz.war ファイルをデプロイしたことを確認してください。
jazz.war は、最新の Rational Team Concert for System z バージョンに更新されている必要があります。
以前のサーバーのインストール環境から必要な構成ファイルをコピーする
ソース・サーバーからターゲット・サーバーに、以下のファイルをコピーします。まず、アップグレードするサーバーのインストール環境に存在するオリジナル・ファイルの名前を変更して、バックアップを作成します。IBM Installation
Manager を使用して、Rational Team Concert for System z 2.0 に更新した場合は、1.0.1 構成ファイルが
入っているバックアップ・ディレクトリーが、インストール・ロケーションのサーバー・サブディレクトリーに、
backup-config-<timestamp> のような名前で作成されています。
Standard Edition または Enterprise Edition にアップグレードしているとき、Developer Client Activation Kit for Starter Edition を購入済みである場合は、クライアントのライセンスを使用できるように、Developer Client Activation Kit for Standard Edition (または Enterprise Edition) を購入してインストールしてください。
開発者ライセンスの割り当ては
引き続き有効ですが、正しいアクティベーション
・キットがインストールされるまで、開発者ライ
センスは非アクティブ化されます。
2.0 のアクティベーション・キーのインストール
Rational Team Concert for System z 2.0 リリースは、Rational Team Concert for System z 2.0 のアクティベーション・キーを使用します。1.0.1 から 2.0 に、または Rational
Team Concert から Rational Team Concert for System z に
サーバーをアップグレードすると、アップグレード後のサーバーはトライアル・ライセンスに戻ります。そのため、Rational License Key Center から Rational
Team Concert for System z 2.0
のアクティベーション・キーを入手する必要があります。各キットに適用可能なキーの名前を以下に示します。
- IBM Rational
Team Concert for System z Starter
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_starter_zSeries-release.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z Starter Edition - Developer Client License
Activation Kit V2.0 Multiplatform (rtcz_starter_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z - Contributor Client License Activation
Kit V2.0 Multiplatform (rtcz_all_contributor_unlocked.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z Standard
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_standard_zSeries-release.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z Developer Client License Activation Kit
V2.0 Multiplatform (rtcz_standard_developer_unlocked.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z Floating Developer Client License Activation
Kit V2.0 Multiplatform (rtcz_std_floating-developer_unlocked.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z - Floating Contributor Client License Activation
Kit V2.0 Multiplatform (rtcz_std_floating-contrib_unlocked.jar)
- IBM Rational
Team Concert for System z Enterprise
Edition - Server License Activation Kit V2.0 Multiplatform (jazz_team_server_enterprise_zSeries-release.jar)
プロジェクト予定表の設定
Rational Team Concert 1.0.1 または Rational Team Concert for System z 1.0.1 の場合、プロジェクトは複数の予定表 (以前は「開発ライン」と呼ばれていました) を持つことができ、これらの予定表はすべて同等であると見なされていました。
Rational Team Concert for System
z 2.0 の場合、プロジェクトは引き続き複数の予定表を持つことができますが、「プロジェクト予定表」のマークを付けることができるのは、そのうちの 1 つのみです。
データベースを 2.0 にマイグレーションした場合、プロジェクトの 1 次予定表が分からないため、プロジェクトにプロジェクト予定表が設定されていない状態になります。
2.0 へのアップグレード後には、プロジェクトを手動で更新して、プロジェクト予定表を設定することができます。
ソース管理スナップショットの構成
データウェアハウスのソース管理 (SCM) スナップショットでは、ストリームに関するデータ (ストリームのサイズおよびストリーム内のアクティビティー (変更セット、およびファイル/フォルダーの変更) に関する情報など) が収集されます。
バージョン
1.0.1 の場合、このスナップショットでは、自動的にすべてのストリームに関する情報が収集されました。
これは高負荷の操作になる可能性があるため、バージョン 2.0 では SCM スナップショットに構成オプションが追加され、どのストリームのデータを収集するかを決定できるようになりました。
この変更が与える直接の影響は、これを構成しない限り、どのデータも収集されないということです。
SCM スナップショットを構成するには、以下の手順を実行します。
- データ収集対象のストリームに対する書き込みアクセス権を持っている必要があります。
- Rational Team Concert for System z Web インターフェースの「レポート」ページに移動します。
- 左側のナビゲーション・パネルで、「SCM スナップショットの管理」を選択します。
ストリームのリストが表示されます。
- 「1 つ以上のストリーム」を選択して、「変更を保存します」を選択します。
以後のすべてのスナップショットで、選択したストリームのデータが収集されます。
BIRT レポートに対する互換性のない変更
BIRT Report Designer を使用して独自のレポート・テンプレートを作成していた場合、それらのレポートをバージョン 2.0 で使用しようとすると、問題が発生する可能性があります。
以下の問題に注意する必要があります。
- Java クラスおよび JavaScript™ クラスが解決される順序の変更: java.lang パッケージを
インポートするための importPackage() ステートメントを使用する JavaScript コードを BIRT レポートに
書き込んでいた場合は、コード内で以前に Java クラスを参照していたオブジェクト への非修飾参照が、
現在では JavaScript クラスを参照している可能性があるため、正常に機能しなくなるということに注意してください。JavaScript と Java で同じ名前が付いているその他のクラス (java.util.Date など) について、同様の問題が発生する可能性があります。
解決方法は、Java クラスへの参照を完全修飾し、importPackage() ステートメントを除去することです。
- データ・セットの処理の変更: 従来は、要素 (ラベルなど) をデータ・セットにバインドする操作で、
その要素のレンダリング時にデータ・セットがすべて処理されていました。
処理される順序に従ってデータ・セットにバインドされた隠しラベルを使用することにより、データ・セットの処理に順序付けを行うことができたため、これは便利でした。
現在、そのようなバインディングを行うと、データ・セットの最初の行のみが処理されます。
以前のように動作させるには、ダイナミック・テキスト要素を使用して、強制的にデータ・セット全体の処理を行う何らかの
JavaScript コードを呼び出してください。
Total.count() を選択するのが適切です。
- BIRT Report Designer のバグにより、データ・ロスが発生する可能性がある: これらの問題が発生するのは、BIRT 2.3.2 (Rational Team Concert 2.0) Report Designer を使用して BIRT 2.2.2 (Rational Team Concert 1.0) で作成した BIRT レポート設計ファイルを開いたときです。
以下の問題が確認されています。
- BIRT 2.3.2 で初めてデータ・セットを編集する際に、「パラメーター」ページの「デフォルト値」フィールドおよび「レポート・パラメーター」フィールドが失われることがあります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新しい値が入ったファイルを保存した後で問題が再発することはありません。
- BIRT 2.3.2 で初めてレポート設計ファイルを編集する際に、レポート・パラメーターのデフォルト値が失われることがあります。
これは、上で説明した問題の後でも発生する可能性があります。
回避策として、値を再入力するか、以前のバージョンのエディターから値をコピーして貼り付けてください。
新しい値が入ったファイルを保存した後で問題が再発することはありません。
注: これらの問題をモニターしない場合は、レポートによって収集されるデータが誤ったものになる可能性があるため、非常に重大な問題となる場合があります。
BIRT 2.3.2 Report Designer で最初にレポートを編集する際には、各データ・セットおよび各レポート・パラメーターを確認してください。
これらの問題は、BIRT 2.3.2 のツールで作成した新規レポートの場合には発生しません。
上記の変更は、Rational Team Concert for System z 2.0 の、すぐに使用可能なすべてのレポートに対して行われます。
ユーザー側のアクションは不要です。しかし、Rational Team Concert for System z 2.0 のすぐに使用可能なレポートを使用してプロジェクト・エリアに手動でレポート・テンプレートを作成していた場合に、適切な ID (Rational Team Concert for System z の用途に一致するもの) を指定していなかったときは、レポート・テンプレートをマイグレーションしたときにそれが更新されません。
つまり、内容が古くなり、機能しなくなります。
その場合は、すぐに使用可能な .rptdesign ファイルのうちの適切なものを使用して、影響のあったテンプレートに新規の内容をアップロードしてください。
データウェアハウスのワークアイテム・データのインポート
Rational Team Concert for System z 2.0 では、データウェアハウスのワークアイテム・テーブルにいくつかのスキーマ変更が行われました。結果として、1.0.1 から 2.0 にマイグレーションする際に、インポーターがウェアハウス内の作業項目データを無視します。
その結果、初めて 2.0 のサーバーを始動する際に、ワークアイテム・レポートが正常に機能しない可能性があります。
回避策は、最初のワークアイテム・スナップショットが実行されるのを待つか、サーバーの始動後に手動でこれを実行するかのいずれかです。
マイグレーション後の最初の実行時に、ワークアイテム・スナップショットは、データウェアハウス内のすべてのヒストリカル・ワークアイテム情報を再構成します。
これは、マイグレーション後の最初のスナップショットの実行には、平均的な夜間の実行よりもはるかに長い時間がかかる可能性があることも意味しています。
新規レポートのディスカバー
Rational Team Concert
for System z 2.0 では、いくつかの新規レポートが追加されています。
これらのレポートは、Rational
Team Concert for System z に含まれている新規のプロセス・テンプレートには
使用されていますが、データを Rational Team Concert
for System z 2.0 にマイグレーションするとき、既存のプロジェクト・エリアに
自動的に追加されることはありません。
マイグレーション後にこれらの新規レポート・テンプレートをディスカバーし、既存のプロジェクト・エリアにデプロイするには、以下の手順を実行します。
- Eclipse クライアントで「チーム成果物」ビューを開きます。
- プロジェクト・エリアを展開して、「レポート」を展開します。
- 「レポート・テンプレート」を右クリックして、「新規テンプレートのデプロイ」を選択します。
この操作で開いたダイアログは、使用可能ではあるが、まだプロジェクト・エリアにデプロイされていないレポート・テンプレートをディスカバーする際に便利です。
テンプレートは 1 つ以上選択でき、それらが作成されます。作成後は、選択可能なメニュー・アクションを使用して、それらのテンプレートから新規レポートを作成できます。
カスタマイズ
作業項目タイプ、属性、ワークフロー、役割、およびイベント・ハンドラーに対して行った変更は、1.0.1 から 2.0 にアップグレードする際に保存されます。定義済みプロセス・テンプレート (スクラムなど) をカスタマイズした場合は、その定義済みテンプレートを (「プロセス・テンプレート」ビューで) 再デプロイするとカスタマイズ内容が上書きされることに注意してください。
定義済みのテンプレートを再デプロイする必要がある場合は、カスタマイズした定義済みテンプレートの名前および ID を最初に変更しておくと、上書きされなくなります。