Jazz™ Team Reports コンポーネントにより、チームまたはプロジェクトのアクション、振る舞い、
および進行状況を認識できます。
エディション・メモ: レポート・フィーチャーは、
Rational Team Concert™ Standard
Edition および Enterprise Edition にのみ適用されます。
ソフトウェアの開発プロセスに関するデータを視覚化することで、
曖昧で見落としがちな特定の傾向をより認識しやすくすることができます。
レポートでは、この情報を一目でわかるようにすることで、効果的な意思決定を行えます。
Team Reports コンポーネントの概要
レポート・コンポーネントには、データウェアハウスとレポート・エンジンの 2 つの主要パーツがあります。
- データウェアハウス
- データウェアハウスは、読み取り専用の、ヒストリカルな集合データ用の
ストレージ機能です。一度データウェアハウスに書き込まれたデータを、後続のリーダーが変更することはできません。正規性の高いテーブル構造ではなく、業界標準の「スター・スキーマ」を使用することで、データウェアハウスが最適化され、効率的な照会や応答時間の短縮が可能になります。レポートは、このデータウェアハウスに格納されたデータにアクセスします。
- Jazz Team
Server は、定期的にデータウェアハウスに保存する情報を集約する拡張可能なメカニズム
とともに、データウェアハウスを提供します。ワークアイテム、ソース管理、
およびビルドに関するさまざまなデータを集約して保存する、
すぐに使用可能なスナップショットが提供されています。
Jazz リポジトリーから (あらゆるソースから) 新規データを集約する、
新しいスナップショットがサード・パーティーから提供される場合もあります。
- レポート・エンジン
- データウェアハウスのデータからレポートを生成する
Jazz Team
Serverのエンジンは、
Eclipse BIRT (Business Intelligence and Reporting Tools) プロジェクト
に基づいています。
BIRT は、レポート・テンプレートを読み取り、必要なデータをデータウェアハウス
から収集し、Jazz Web UI およびリッチ・クライアントで表示可能なレポートを生成します。
- レポート・テンプレート
- レポート・テンプレートは、サーバー上の BIRT レポート設計ファイルから
構成されます。このテンプレートは、レポートのルック・アンド・フィールを定義し、レポートが使用するデータを記述します。レポート・テンプレートは、ユーザーが
値を指定する、1 つ以上のパラメーターを定義できます。
- レポート
- パラメーターを指定したレポート・テンプレートが提供されると、
その結果がレポートとして保存されます。レポートは、この、ユーザーの
指定したパラメーターのコレクションと、特定のテンプレートへの参照で構成されます。
これらの保存されたレポートが、Web UI の「レポート」ページのほか、
Rational Team Concert クライアントの「チーム成果物」ビューの
「マイ・レポート」および「共用レポート」に表示されます。
パラメーター値は既知であるため、通常、レポートには実用的で説明的な名前が付けられます。
- レポート・ビューアー
- BIRT は、ビューアーを Jazz Web UI およびリッチ・クライアントに統合する関連部分とともに、レポートを生成します。
レポートは、「レポート」ビューレットを使用して、Web UI ダッシュボード上に表示することもできます。