Rational Team Concert™ for System z® への成果物の追加では、Rational® Developer
for System z を使用して作成した成果物を取得し、Rational
Team Concert for System
z ソース管理で使用できるようにします。
このサンプルでは、Rational Developer for System z を使用して新規の COBOL プログラムを作成し、それをソース管理のために Rational Team Concert for System z リポジトリーに追加します。
「メンバーを zFile として共有」ウィザードを使用して、Rational Developer
for System z から Rational Team Concert for System z に MVS サブプロジェクトのメンバーを追加することができます。
以下のステップを実行してください。
(これらのステップでは、図としてチュートリアルのサンプルを使用します)。
- 「リモート・システム」ビューから、サンプルのロード・セクションで作成した COBOL プログラムを選択して右クリックし、「PDS メンバーの作成 (Create PDS Member)」を選択します。
- 「新規 PDS メンバー (New PDS Member)」パネルの「メンバー名 (Member Name)」フィールドに新規 COBOL プログラムの名前を入力して、「終了」をクリックします。
このサンプルでは、この新規プログラムに Goodbye という名前を付けました。
HELLO.cbl プログラムと同じデータ・セットに新規の COBOL プログラムが表示されます。
- 新規プログラムを、「リモート・システム (Remote Systems)」ビューから「z/OS® プロジェクト (z/OS Projects)」ビュー内のサブプロジェクトにドラッグ・アンド・ドロップして、MVS サブプロジェクトに追加します。
注: 新規プログラム BGREEN.BLD.COBOL(GOODBYE.cbl) はまだ Rational
Team Concert for System
z のソース管理下にないため、BGREEN.BLD.COBOL(HELLO.cbl) に付いている金のファイル装飾は付いていません。
プログラムを Rational Team Concert for System z のソース管理に追加するには、以下のステップを実行します。
- 「z/OS プロジェクト (z/OS Projects)」ビュー内の MVS サブプロジェクトから BGREEN.BLD.COBOL(GOODBYE.cbl) を右クリックして、「zComponent」>「メンバーを zFile として共有」と選択します。
- デフォルトでは、追加されるプログラムの名前が「メンバーを zFile として共有」ウィザードの最初のパネルで事前選択されています。
「次へ」をクリックします。
- 新規プログラムの共有先となる zComponent プロジェクトを選択して、「次へ」をクリックします。
新規の zComponent プロジェクトを作成することもできますが、このサンプルでは、『Rational Build Agent と Antz ビルド拡張機能を使用して COBOL アプリケーションをコンパイルする方法』で作成したプロジェクトを使用します。
- 「Jazz リポジトリーでの zComponent プロジェクトの共有」パネルで、HELLO.cbl プログラムが含まれているコンポーネントを選択します。
「次へ」をクリックします。
- 「ビルド・コンテキストの指定」パネルで「参照」をクリックして、ビルド定義を選択します。
このサンプルでは、「Mortgage Team Build」を選択します。「OK」>「次へ」とクリックします。
ビルド定義が Rational Team Concert for System z のリポジトリー・ワークスペースと関連付けられます。
注: 「z/OS に zFile をロード」ウィザードまたは「メンバーを zFile として共有」ウィザードのいずれかを実行した後でリポジトリー・ワークスペースに対してビルド定義を選択すると、そのビルド定義がそのリポジトリー・ワークスペースに関連付けられます。
その後それらのウィザードを実行すると、関連付けられたビルド定義の詳細が表示されますが、それらを変更することはできません。
ビルド・コンテキストをクリアするには、すべてのメンバーを切断します。
- 通常、ビルド定義はチーム・ビルドが使用する接頭部を指定します。成果物を他とは分離して処理できるようにするには、ビルド定義に指定されている接頭部を独自の接頭部に変更します。接頭部を変更するには、「ビルド・プロパティー」リストから teamz.scm.dataset.prefix を選択して、「編集」をクリックします。
- 「プロパティー・タイプの選択」パネルで、
新規プロパティー・タイプのリストから「ストリング」を選択し、
「OK」をクリックします。
- 「ビルド要求プロパティーの編集」パネルで、
値を MASAO.BLD から使用したい接頭語に変更して、
「OK」をクリックします。(このサンプルでは、値を BGREEN.BLD に変更しています。)
重要: ホストへの RSE 接続を行うために使用した資格情報に、値フィールドに設定した接頭部を使用してデータ・セットを作成および変更する権限を必ず持たせるようにしてください。
- 「次へ」をクリックします。
zComponent プロジェクトに追加された新規プログラムは、zFolder 内に置かれます。
その zFolder は、データ・セット定義に関連付けられている必要があります。
データ・セット定義の関連付けは変更できます。このサンプルで使用されているパネルの場合、データ・セット名 (BGREEN.BLD.COBOL) は正しく表示されていますが、リポジトリー・データ・セット定義 (BMS) は誤って表示されています。
関連付けを変更するには、以下のステップを実行します。
- 「データ・セット定義の関連付け」パネルで、「参照」という見出しの下にある「...」ボタンをクリックします。
- 「COBOL」データ・セット定義を選択して、「OK」をクリックします。
- データ・セット定義の関連付け時に、言語定義を関連付けることもできます。ここで言語定義を関連付けない場合は、ビルドの要求の前に、ビルドするすべてのファイルの言語定義を関連付ける必要があります。
- 更新された「データ・セット定義の関連付け」パネルで、リポジトリー・データ・セット定義が正しいか確認します。
このサンプルの場合であれば、COBOL です。
- 「メンバーを zFile として共有」ウィザードの最後のページで、メンバーのコピーまたは移動を選択できます。「コピー」を選択すると、そのメンバーはオリジナル・データ・セットに残り、データ・セット定義および接頭部で指定された新しい場所にコピーが置かれます。「移動」を選択すると、そのメンバーは移動し、オリジナル・データ・セットから削除されます。
- 「終了」をクリックします。
正常に共有されていることの確認
「プロジェクト・エクスプローラー」で、zComponent プロジェクトに
GOODBYE.cbl プログラムが追加されていることを確認します。
ヒント: 「メンバーを zFile として共有」ウィザードがエラー終了した場合は、Eclipse ワークスペースの .metadata フォルダーにある .log ファイルを開いて追加情報を参照してください。