JazzInterop パッケージの MultiSite レプリカ・スキーマへの適用

ClearQuest® Connector のセットアップ」ウィザードでは、JazzInterop パッケージをスキーマに適用してから、ユーザー・データベースをそのスキーマの新しいバージョンにアップグレードすることによって、IBM® Rational® ClearQuest 環境を構成します。ただし、ClearQuest Multisite 環境では、手動でパッケージをレプリカ・スキーマに適用して、ユーザー・データベース・レプリカをアップグレードする必要があります。ウィザードは、ClearQuest Gateway に接続されているレプリカにのみパッケージを適用します。
このタスクについて
JazzInterop パッケージは、グローバル Perl スクリプト、ChangeHistoryScripts、および次のレコード・タイプをスキーマに追加します。
  • JazzConnectorChangeEvents
  • JazzConnectorQueryInfo
  • JazzConnectorSyncHistory

パッケージを適用して、ユーザー・データベースをアップグレードする際の一連の手順について詳しくは、Rational ClearQuest MultiSite のヘルプを参照してください。

JazzInterop パッケージは、必ず最新バージョン (番号が最も大きいもの) をスキーマに適用してください。以前に前のバージョンのパッケージをスキーマに適用したことがある場合は、最新バージョンに増分アップグレードします。例えば、最新バージョンが 1.06 である場合は、1.03 から 1.06 にアップグレードするために、次の作業を行います。
  1. JazzInterop 1.04 をスキーマに適用する。
  2. ユーザー・データベースをアップグレードする。
  3. JazzInterop 1.05 をスキーマに適用する。
  4. ユーザー・データベースをアップグレードする。
  5. JazzInterop 1.06 をスキーマに適用する。
  6. ユーザー・データベースをアップグレードする。

JazzInterop パッケージをスキーマに適用し、ユーザー・データベースをアップグレードするには、次のようにします。

  1. Windows® を実行しているコンピューターで、install-directory/gateway/cqPackage/JazzInterop フォルダーをコピーし、cq-install-dir/packages フォルダーに貼り付けます。
  2. cq-install-dir フォルダーにナビゲートします。packageutil コマンドを使用して、JazzInterop パッケージを ClearQuest に登録します。最新バージョンのパッケージにするために、複数バージョンのパッケージをスキーマに適用する必要がある場合は、このコマンドを複数回実行し、その都度、異なるバージョンを指定してください。以下に例を示します。
    packageutil registerpackage JazzInterop package-version "C:¥Program Files¥Rational¥ClearQuest¥packages¥JazzInterop¥package-version"
  3. 次のコマンドを実行すると、他のパッケージをスキーマに適用してスキーマに追加した可能性のあるレコード・タイプを JazzInterop パッケージで更新できるようになります。
    packageutil enablepackageediting -dbset dbset_name clearquest_login clearquest_password -enable user
    clearquest_password パラメーターを使用して指定するユーザーは、スキーマ設計者特権を持っている必要があります。管理ユーザー・アカウントは、スーパーユーザー特権を持っており、これにはスキーマ設計者特権が含まれています。以下に例を示します。
    packageutil enablepackageediting -dbset my_schema_repo admin "" -enable admin
  4. 「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM Rational ClearQuest」 > 「ClearQuest Designer」の順にクリックして、ClearQuest Designer を開きます。「スキーマ・リポジトリー・エクスプローラー (Schema Repository Explorer)」ビューで、スキーマ・バージョンを右クリックし、「パッケージ」 > 「パッケージの適用 (Apply Package)」と選択します。「JazzInterop」フォルダーを展開して、適用するパッケージのバージョンを選択します。 「次へ」をクリックします。 同期を使用可能にするレコード・タイプを選択します。「終了」をクリックします。新規バージョンのスキーマにチェックインします。
  5. packageutil enablepackageediting コマンドを再度使用しますが、今度は –disable オプションを指定してレコード・タイプを読み取り専用に戻します。以下に例を示します。
    packageutil enablepackageediting -dbset my_schema_repo admin "" -disable admin
  6. 「表示」 > 「データベース管理 (Database Admin)」とクリックします。アップグレードするユーザー・データベースを右クリックし、「データベースのアップグレード (Upgrade Database)」をクリックします。 「ユーザー・データベースのアップグレード (Upgrade User Database)」ウィンドウが開きます。「バージョン」リストから新規スキーマ・バージョンを選択し、「OK」をクリックします。
次のタスク
後から同じスキーマ内の追加のステートフル・レコード・タイプに対して JazzInterop パッケージを適用する場合は、まず -enable オプションを指定して、再度 packageutil enablepackageediting コマンドを実行します。ClearQuest Designer を開き、スキーマからチェックアウトします。「スキーマ・リポジトリー・エクスプローラー (Schema Repository Explorer)」ビューで、「レコード・タイプ」フォルダーを展開します。レコード・タイプを右クリックし、「パッケージでのレコード・タイプのセットアップ (Setup Record Type for Packages)」を選択します。 JazzInterop パッケージを選択し、「OK」をクリックします。新規バージョンのスキーマにチェックインします。–disable オプションを指定して packageutil enablepackageediting コマンドを実行します。ユーザー・データベースを新規バージョンのスキーマでアップグレードします。

JazzInterop パッケージを追加のステートレス・レコード・タイプに適用するには、異なる手順で作業する必要があります。ClearQuest Designer を開き、スキーマからチェックアウトします。「スキーマ・リポジトリー・エクスプローラー (Schema Repository Explorer)」ビューで、「レコード・タイプ - ステートレス (Record Types - Stateless)」フォルダーを展開します。 ステートレス・レコード・タイプのフォルダーを展開します。「アクション」をダブルクリックします。「New Action」 をクリックします。「アクション名」フィールドに、「Change_History」と入力します。「タイプ」フィールドで「BASE」を選択します。「アクション」ダイアログを閉じて、変更を保存します。Change_History アクションの「通知」セルをクリックします。再度クリックして「SCRIPTS」 > 「PERL」を選択します。セルをダブルクリックしてスクリプト・エディターを開きます。次の行をエディターの最終コメント行の後に貼り付けます。JazzCQConnector($actionname, $actiontype);。変更を保存して、エディターを閉じます。「アクション」マトリックスを閉じます。スキーマにチェックインします。 ユーザー・データベースを新規バージョンのスキーマでアップグレードします。


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