Rational Team Concert ソース管理への Subversion リポジトリー・コンテンツのインポート

Rational Team Concert™ ソース管理には、Subversion インポーターが装備されています。この機能は、Subversion リポジトリーからのファイルおよびフォルダーのインポートを簡単にし、Subversion リポジトリー・コンテンツおよびユーザー名を Jazz™ コンポーネントおよびユーザーにマップするためのさまざまなオプションを提供します。

Subversion リポジトリー編成

Subversion リポジトリーからデータをインポートする場合、Subversion リポジトリー編成を 1 つ以上の Rational Team Concert ソース管理・コンポーネントとしてどのように表現するかを決める必要があります。標準的な Subversion リポジトリー・レイアウトを理解することは、インポートの最適な編成方法を選択するのに役立ちます。

最も一般的な編成では、Subversion リポジトリーはプロジェクトに分割されています。プロジェクトにはそれぞれ独自のタグとブランチが割り当てられています。このような編成は次のようなツリー構造として表すことができます。

プロジェクト 1
      トランク
         folder/plug-in1
         folder/plug-in2
      タグ
      ブランチ
プロジェクト 2
      トランク
      タグ
      ブランチ

この構造では、folder/plug-in1 が Eclipse ワークスペースのプロジェクトにマップされます。
また、リポジトリーにプロジェクトが 1 つしか含まれない、よりシンプルな構成の場合も考えられます。

   トランク
     folder/plug-in1
      folder/plug-in2

   タグ
   ブランチ

注:
次のようにトランク・フォルダー自体が Eclipse プロジェクトにマップされたリポジトリー編成は一般的ではなく、インポーターでサポートされません。

   トランク
      src
      .classpath
   タグ
   ブランチ

Rational Team Concert ソース管理・ベースラインおよび Subversion ブランチとタグ・ポイント

改訂が少なく、小さなプロジェクトが 1 個か 2 個しか含まれないシンプルな編成の Subversion リポジトリーをインポートする場合以外は、1 回の操作でダンプ・ファイルをすべてインポートするのは合理的ではありません。 1 回に単一の開発ライン (例えば、トランク、ブランチなど) をインポートすると、コンポーネント・ベースラインのセットが生成され、インポートされたプロジェクトで Rational Team Concert ソース管理・ツールを使用しやすくなります。

デフォルトでは、インポーターによって Subversion のブランチやタグ・ポイントに対応する Rational Team Concert ソース管理・ベースラインが作成されます。データ・モデルが異なるため、(Rational Team Concert ソース管理では変更セットが使用され、Subversion では使用されない) これらのマッピングは必ずしも 1 対 1 の対応ではありません。

リポジトリー・データベース構成のガイドライン

Derby ベースの Jazz リポジトリーは、インポートされた Subversion リポジトリーに膨大なヒストリーがある (5000 を超える改訂) 場合、適切ではないことがあります。この目的では、Rational Team Concertでサポートされている他のデータベースの方がより適しています。DB2® に基づくリポジトリーの場合、プロパティー

com.ibm.team.repository.db.db2.content.tablespace.numpages

を高い値に設定することを検討してください。一般に、250000 の DB2 ページは Subversion の 10000 の改訂に対応します。

クライアント構成のガイドライン

膨大なヒストリーを持つ Subversion リポジトリーからインポートする場合、インポートされたストリームが作成される前にサーバー接続がタイムアウトすることがあります。このような事態を回避するには、「チーム成果物」ビューでリポジトリー接続を右クリックして、「プロパティー」をクリックします。「Jazz リポジトリー接続」プロパティーで、「接続タイムアウト」を 3600 などの高い値に設定します (この場合、接続タイムアウト・エラーが表示されるまでクライアントは 1 時間待機します)。接続がタイムアウトになっても、操作は完了するまで継続されます。


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