RTCz: WebSphere Application Server のセットアップ

このトピックでは、WebSphere® Application Server と連動するように Jazz Team Server for System z をセットアップする方法について説明します。

始める前に
これらのステップを実行する前に、以下の作業が完了している必要があります。
このタスクについて
注: この資料では、複雑なトピックである WebSphere 認証または SSL の構成については説明しません。WebSphere のさまざまな認証と暗号化オプションの詳細については、WebSphere インフォメーション・センターで説明されています。詳細については、 WebSphere インフォメーション・センターにアクセスして、アプリケーションとその環境の保護を検索してください。Jazz™ Web UI では、許可を実行してアプリケーションを個別設定するためには、認証が構成されている必要があります。
  1. teamserver.properties ファイル内のデータベースの場所を確認して更新します。
    com.ibm.team.repository.db.vendor = DB2
    com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//localhost:50000/JAZZ:user=db2admin;password={password};
    com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=db2admin
    注: これは DB2 のサンプル構成です。 teamserver.properties は、データベース・ベンダーに応じて更新してください (Oracle/MS-SQL)。
  2. WebSphere Application Server レベルを確認または更新します。Detailed System Requirements for the Rational Team Concert for System z server environments」を参照してください。
  3. JVM 引数を更新します。

    Jazz Team Server for System z では、実行される Java 仮想マシンで固有の設定を行う必要があります。

    まず、いくつかの構成ファイルがある場所を認識させる必要があります。 これは、システム・プロパティー JAZZ_HOME を設定することで行います。 このプロパティーには単なるパスではなく、URL を使用します。したがって、値は file:// スタイルの URL として指定する必要があります。

    Jazz JVM で必要な 2 番目のプロパティーでは、-Xmx 設定を使用してデフォルトの最大メモリー割り振りを超えるメモリーを提供します。これは、サーバーでサポートされるチームのサイズ、および Jazz Team Server for System z が実行されているサーバーのメモリー容量に基づいて設定する必要があります。標準の中規模チームでは、値 -Xmx1000M を使用して、Jazz Team Server for System z プロセスに 1000 MB のヒープ・メモリーを提供できます。

    Oracle データベースまたは SQL Server データベースに接続する場合は、「ORACLE_JDBC」または「SQLSERVER_JDBC」という名前のプロパティーを追加する必要があります。 プロパティーを、該当する JDBC ドライバーの絶対ファイル・パス (URL ではありません) に設定します。

    サーバーの動作を制御するために設定する必要があるその他のシステム・プロパティーがいくつかあります。そのようなプロパティーは以下に記載されています。以下に、WebSphere 管理コンソールにおけるこれらの JVM プロパティーの固有の詳細を示します。JazzInstallDir はご使用の Jazz Team Server for System z インストール・ディレクトリーに置き換えてください。

    1. 「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
    2. 「server1」をクリックします。
    3. 「Java およびプロセス管理 (Java and Process Management)」 > 「プロセス管理 (Process Definition)」をクリックします。
    4. 「Java 仮想マシン (Java Virtual Machine)」をクリックします。
    5. 値 100 を「初期ヒープ」に追加します。
    6. 値 1000 を「最大ヒープ・サイズ (Maximum Heap Size)」に追加します。
    7. 「適用」をクリックします。
    8. 「ロギングおよびトレース」をクリックします。 「ログ詳細レベルの変更」をクリックします。 Jazz Team Server for System z は、BIRT レポート作成エンジンを使用します。 BIRT 通知項目が WebSphere ログ・ファイルに書き込まれないようにするために、org.eclipse.birt.* パッケージに対して、ロギング・レベルを 「重大」に設定します。 「適用」をクリックします。
    9. 「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
    10. 次のプロパティーを追加します。 「新規」をクリックして、次のように「名前」「値」に入力してから、「OK」をクリックします。
      • 名前: java.awt.headless : true
      • 名前: org.eclipse.emf.ecore.plugin.EcorePlugin.doNotLoadResourcesPlugin : true
      • 名前: JAZZ_HOME : file:///JazzInstallDir/server/conf
    11. 「保存」をクリックして、マスター構成に直接保存します。
  4. Websphere を再始動して、Jazz アプリケーションをインストールします。
    次のコマンド行の例では、WASInstallDir は、WebSphere Application Server がインストールされているサーバー上の場所を表しています。
    • Windows® では、WebSphere インストール・ディレクトリーのデフォルト値は以下のとおりです。
      C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer
      サーバーは、Windows では次のコマンドを使用して再始動できます。
      cd WASInstallDir¥bin 
      stopServer.bat server1 [for a secure server, include: -username {LDAP_User} -password {LDAP_Password}] 
      startServer.bat server1
    • Linux® では、WebSphere インストール・ディレクトリーのデフォルト値は以下のとおりです。
      /opt/IBM/WebSphere/AppServer
      サーバーは、Linux では次のコマンドを使用して再始動できます。
      cd WASInstallDir/bin 
      ./stopServer.sh server1 [for a secure server, include: -username {LDAP_User} -password {LDAP_Password}] 
      ./startServer.sh server1
    1. WebSphere Application Server の管理コンソールを開きます。
    2. 「アプリケーション (Applications)」 > 「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」をクリックします。
    3. 「新規アプリケーションへのパス (Path to new Application)」の下にある「ローカル・ファイル・システム (Local file system)」をクリックします。
    4. 「絶対パス (Full path)」に次のように入力します。
      JazzInstallDir/server/jazz.war
    5. 「コンテキスト・ルート (Context Root)」を /jazz に設定します。
    6. 「次へ」をクリックして、「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」の残りのステップを続行します。
    7. 「終了」をクリックします。
    8. 「保存」をクリックして、マスター構成に直接保存します。
    9. 「アプリケーション (Applications)」 > 「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
    10. jazz_war の横にあるボックスを選択して、「開始」をクリックします。

      アプリケーションが正常に開始されたことを示す緑の矢印が表示されます。

次のタスク
サーバーが始動したら、『t_s_server_installation_setup_wizard_rtcz.html』に進んでください。

このトピックに関して詳しくは、以下のリンクを参照してください。

https://jazz.net/learn/LearnItem.jsp?href=content/tech-notes/jazz-team-server-1_0-was-setup/index.html

https://jazz.net/wiki/bin/view/Main/WASSetupFAQ