比較

2 つのワークスペース/ストリーム/ベースライン/スナップショットを比較し、相違が見つかったベースラインと変更セットを表示します。

目的

一対のフロー要素を調べ、その 2 つに相違が見られたベースラインと変更セットを 表示します。

デフォルトにより、以下のように項目の階層が表示されます。

Flow direction (incoming/outgoing)
	Component
		Baseline
			Change set
				Work item
				Filesystem entities

階層内のワークアイテムの位置は、-w/--reroot を切り替えて 上下に移動することができます。

ベースラインと変更セットには、作成者と提出時間に関する情報が記録されています。 作成者フィールドのフォーマットは -C/--format-contributor をスイッチを使用すれば変更できます。また、 提出時間のフォーマットは、-D/--format-date を切り替えて変更することができます。

概要

ほかのコマンドと同じです。ログイン・モード、ローカルでロードされたワークスペース、 またはアンロードされたワークスペースで実行できます。

オプションおよび引数

-d  |  --dir ] workspace-path
scm load または scm share によって作成されたローカル・ワークスペースのパス名。このサブコマンドは、現行作業ディレクトリーとして workspace-path を設定して実行します。現行作業ディレクトリーがローカル・ワークスペース内にある場合は、このオプションを省略できます。
-P  |  --password ] リポジトリーでのユーザー ID のパスワード
指定されたリポジトリー内の、指定されたユーザー ID のパスワード。このオプションがコマンド行に組み込まれない場合は、パスワードを入力するようプロンプトが表示されます。scm login コマンドを使用して証明書を保管したリポジトリーの、URI またはニックネームを指定している場合、このオプションは無視されます。
-r  |  --repository-uri ] リポジトリーの URI
このアクションの実行元となるリポジトリーを指定します。 scm login コマンドを使用してリポジトリー証明書を保管した場合、これらの保管した証明書に指定したニックネームを使用できます。
-u  |  --username ] リポジトリーのユーザー ID
指定されたリポジトリー内に存在するユーザー ID を指定します。 scm login コマンドを使用して証明書を保管したリポジトリーの、URI またはニックネームを指定している場合、このオプションは無視されます。
-c  |  --component ] arg ...
ベースライン引数が名前で指定されている場合にのみ使用できます。ベースラインを検出可能なコンポーネントを示します。
-C  |  --format-contributor ] arg
コントリビューターのリスト件数を指定します。この単一の引数は、置換対象となる以下のフィールドを持つストリングです。
  • {userid} - 固有のユーザー・リポジトリーのユーザー ID に置換されます。
  • {name} – リポジトリーにリストされているようなユーザー名に置換されます。
  • {email} - リポジトリーにリストされているようなユーザーの E メール・アドレスに置換されます。
  • {itemid} - リポジトリー内にあるユーザーの固有の内部 ID に置換されます。この値は、人間にとって意味のあるもの (または読み取れるもの) としては考慮されていません。
-D  |  --format-date ] arg
表示される日数を指定します。この単一の引数は、Java の SimpleDateFormatter http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/text/SimpleDateFormat.html を介して渡されるストリングです。
-f  |  --flow-directions ] arg
着信する変更または発信する変更 (あるいはその両方) のみが含まれるよう、表示を制限します。以下のいずれかにする必要があります。
  • 'i' - 着信する変更
  • 'o' - 発信する変更
  • 'b' - 着信する変更および発信する変更の両方
-I  |  --include-types ] arg
リストしたタイプの項目のみが含まれます。引数はストリングです。これには、 以下のいずれかの文字を指定することができます。
  • 「d」 – フローの向き。最上位の要素です。
  • 「c」 – コンポーネント。
  • 「b」 – ベースライン。
  • 「w」 – ワークアイテム。
  • 「s」 – 変更セット。
  • 「f」 – ファイル・システムの変更。

デフォルトにより、ファイル・システムの変更を除くすべてのタイプ (「dcbws」) が 表示されます。

-p  |  --prune ] arg
階層から空のノードを除去します。値は、文字を含むストリングで 指定することができます。
  • 'd' – これを指定すると、空のフローの向きが除去されます。
  • 'c' – これを指定すると、未変更のコンポーネントが除去されます。

デフォルトでは、何も除去されません。

-S  |  --Show ] arg
どのオプションの値またはフィールドを表示するかを制御します。この値には、以下の文字を 指定することができます。
  • 'c' – これを指定すると、貢献者が表示されます。作成者として貢献した人物がベースラインと変更セットに 表示されます。
  • 'd' – これを指定すると、日付が表示されます。日付は、変更セットでは変更時刻として表示され、 ベースラインでは作成時刻として表示されます。
  • 'i' – これを指定すると、ワークアイテムが変更セットの子として表示されます。 これを指定しなかった場合は、ワークアイテムは単に変更セットの記述の一部として 表示されるだけです。

デフォルトでは、すべてのフィールドが表示されます。

-w  |  --reroot ] arg
これを実行すると、表示されている階層内のワークアイテム・ノードが上位に移動します。 指定できる値は以下のうちのいずれかです。
  • 「r」 – ルートを表します。これを指定すると、すべての項目タイプがワークアイテムの下に表示されます。
  • 「d」 – これを指定すると、ワークアイテムがフローの向きの下に表示されます。すなわち、すべてのコンポーネントがワークアイテムの下に 表示されるということです。
  • 「c」 – これを指定すると、ワークアイテムがコンポーネントの下に表示されます。 すなわち、変更セットとベースラインはすべてコンポーネントの下に表示されるということです。
  • 「b」 – これを指定すると、ワークアイテムがベースラインの下に表示されます。すなわち、すべての変更セットがワークアイテムの 下に表示されるということです。

デフォルトでは、ワークアイテムは変更セットの下に表示されます。

関係のない情報が記録されるのを最小限に抑えて変更ログを生成するには、 以下のように指定します。

$ scm compare -r blues ws eSCM-2.0 stream "Source Control 2.0" -I w -S "" -f i
Work Item 60074: Allow defining permissions for project and team areas in the Web UI
Work Item 62945: Set up some sort of Jazz Foundation build
Work Item 63040: TCT031b: Jazz Translations - more variables
Work Item 63053: Web UI template import doesn't allow change to workitem customization
Work Item 63091: Consider project area locale when creating change events and rendering feeds
Work Item 63266: CHKPII errors in COM.IBM.TEAM.PROCESS.DEFINITIONS.SERVER files
Work Item 63371: ProcessFeedRenderer.getProcessAreaChangeDetails should be re-written to accommodate translation

「-I w」を使用すると、 ワークアイテムだけが表示され、「-S ''」を使用するとワークアイテムの行に余分な情報が表示されなくなります。また、「-f i」を使用すると、 発信する変更と着信する変更との混合を確実に防ぐことができます。
ファイル・システムの変更をワークアイテムと変更セットの下にまとめて表示し、 特定の日付フォーマットを指定する変更ログを生成するには、以下のように指定します。

$ scm -u n -a n compare -r blues ws eSCM-2.0 stream "Source Control 2.0" -I wfs -w d -S d -D "EEE, d MMM yyyy HH:mm:ss Z" -f i
Work Item 63266: CHKPII errors in COM.IBM.TEAM.PROCESS.DEFINITIONS.SERVER files
  No comment Fri, 7 Nov 2008 16:52:24 -0500
    /com.ibm.team.process.definitions.server/data/agile/attachments/template.properties
    /com.ibm.team.process.definitions.server/data/eclipseway/attachments/template.properties
    /com.ibm.team.process.definitions.server/data/openup/attachments/template.properties
    /com.ibm.team.process.definitions.server/data/scrum/attachments/template.properties
    /com.ibm.team.process.definitions.server/data/simple/attachments/template.properties
Work Item 63371: ProcessFeedRenderer.getProcessAreaChangeDetails should be re-written to accommodate translation
  handle case where category is known but doesn't have a distinct message Thu, 6 Nov 2008 16:49:09 -0500
    /com.ibm.team.process.service/src/com/ibm/team/process/internal/service/messages.properties
    /com.ibm.team.process.service/src/com/ibm/team/process/internal/service/ProcessFeedRenderer.java
  Merges Thu, 6 Nov 2008 19:50:52 -0500
    /com.ibm.team.process.service/src/com/ibm/team/process/internal/service/messages.properties
Work Item 63416: Not externalized string for translatable attribute for declared domain adapter
  No comment Fri, 7 Nov 2008 16:46:56 -0500
    /com.ibm.team.process.ide.ui/plugin.properties
    /com.ibm.team.process.ide.ui/plugin.xml

「-w」を使用するとワークアイテムが変更セットの親になること、 また「-D」を指定して日付フォーマットを設定することに注意してください。 別名と UUID は、イニシャルの「-a」オプションと「-u」オプションを使用すれば抑止されます。

フィードバック

この情報は役に立ちましたか。Jazz.net (要登録) のフォーラム内のコメントまたはバグ報告からフィードバックを提出することができます。