データ・セット定義は、Rational Team Concert™ for System z® Jazz™ リポジトリーに格納される Jazz モデル・オブジェクトです。ここには、z/OS® システム上の所定のデータ・セットに関連するすべての情報が含まれます。次のような、ビルド・プロセスが参照する各データ・セットは、1 つのデータ・セット定義に対応する必要があります。
- 一時データ・セット。COBOL コンパイラーが使用する SYSUT ファイルなど、コンパイラーで使用される作業データ・セット。
- プロジェクト成果物を表す永続データ・セット。
- SYSLIB 連結に含まれる言語環境区分データ・セットのような管理対象外データ・セット。
データ・セット定義に含まれる情報は、次のとおりです。
- データ・セットの名前。
- データ・セット定義が、zFolder データ・セット用か、新規データ・セット用か、既存のデータ・セット用か、または一時データ・セット用かを示す使用タイプ。
- データ・セットの作成に必要な物理的な属性。
- データ・セット・タイプ。これは、拡張区分データ・セット (PDSE) であるか、または一時データ・セットまたは新規データ・セットの場合は、指定されないかのいずれかになります。
- メンバー名 (オプション)。
要確認: データ・セット定義では、特定のビルド・システム上にデータ・セットが実際に存在することについての記述は行われません。データ・セット定義は、データ・セットに関する情報の単なるコンテナー に過ぎません。ターゲット・システムや高位修飾子 (HLQ) など、ビルド要求からの情報とデータ・セット定義が結合される場合、そのデータ・セット定義で指定した特性を持つ新規データ・セットを割り振ることができます。
ビルド・プロセスでのデータ・セット定義の使用法は、次の 4 とおりです。