ワークアイテム
IBM Rational Team Concert Client for Microsoft Visual Studio IDE  

ワークアイテム

ワークアイテムは開発サイクル中にチームが対応するべきタスクおよび問題を管理する方法です。ワークアイテムの状況および数はプロジェクトの正常性を表す標識になります。

すぐに使用可能なスクラム・プロセスでは、複数の事前定義されたワークアイテム・タイプが提供されています。ワークアイテム・タイプには以下が含まれます。

  • 導入項目: あるチームの変更を別のチームがいつ導入する必要があるのかを追跡します。
  • 不良: バグを表します。
  • 過去の記録: 最近完了した反復の成功および失敗を記録します。
  • ストーリー: ユース・ケースを部分的に説明します。
  • タスク: 特定の作業部分を説明します。
  • 阻害要因: 進行の妨げになる要因を追跡します。
  • Epic: ストーリーが大きすぎて単一のスプリントでは完了できない場合、または不明事項が多すぎて作業量を見積もれない場合に使用されます。 1 つの Epic は、複数のストーリーに分けることができます。
  • 追跡ビルド項目: 通常は、失敗したビルドに必要な修正を追跡するためにビルド結果から作成されます。

チームが従う開発プロセスを補足する追加のワークアイテム・タイプを定義できます。

問題追跡システム同様、Rational Team Concert™ のワークアイテムを次の目的に使用できます。

  • 問題の記述
  • フィーチャー改善の記述
  • 著作権表示の更新などのシンプルなタスクの識別
  • カスタマー要求の記録

ワークアイテムは、リリースでチームが提出する新規フィーチャーのリストを作成するのにも使用できます。プロジェクト管理の観点では、プロジェクトの正常性に関するメトリックを提供するのにワークアイテムを使用できます。

ワークアイテムの作業中、次のことが行えます。

  • ソース・コード変更セットをワークアイテムに関連付けて (「保留中の変更」ビューから)、ワークアイテムからコードに移動して、またワークアイテムに戻るようにできます。
  • 資料および画面取りを添付できます。
  • チーム・メンバーの所有権を別のチーム・メンバーに移行できます。
  • 分類先」および「計画対象」フィールドを計画に従った値に設定して、特定のマイルストーンの計画に含めることができます。
  • 他のチーム・メンバーが作業しているワークアイテムを表示できます。
  • ワークアイテムに承認を追加できます。承認を追加する場合、ワークアイテムの解決のために行った作業を、レビュー、承認、または検査する 1 人以上のユーザーを指定します。
  • ワークアイテムの実行依頼者または別のチーム・メンバーとチャット・セッションを開始して問題を解決できます。

ワークアイテム・タイプにはそれぞれワークアイテムの許容される状態およびワークアイテムをある状態から別の状態に移行するのにユーザーが取るべきアクションを定義した状態遷移モデルがあります。標準的な状態遷移モデルでは、実行依頼またはオープンされた状態から解決またはクローズの状態に移行するまでのパスが提供されます。開始ポイントと終了ポイントの間の状態には、ワークアイテムで説明された問題解決の進行状況が表されます。

照会は、ワークアイテムを検索する主な機構です。Rational Team Concert には、いくつかの入門用の定義済み照会 (自分に割り当てられているすべての未解決のワークアイテムを返す照会など) が用意されています。 用途に適した照会を作成してチームのメンバー全員または特定のユーザーと共用できます。


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