MultiSite に関する考慮事項

ClearQuest® Connector は、ClearQuest MultiSite と一緒に使用できますが、MultiSite 環境での振る舞いを認識しておく必要があります。

ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードでは、JazzInterop パッケージをスキーマに適用してから、ユーザー・データベースをそのスキーマの新しいバージョンにアップグレードすることによって、IBM® Rational® ClearQuest 環境を構成します。ただし、ClearQuest Multisite 環境では、手動でパッケージをレプリカ・スキーマに適用して、ユーザー・データベース・レプリカをアップグレードする必要があります。ウィザードは、ClearQuest Gateway に接続されているレプリカにのみパッケージを適用します。ClearQuest Gateway は、1 つの ClearQuest ユーザー・データベース・レプリカにのみ接続できます。ファミリーのあらゆるレプリカで、JazzInterop パッケージがそのスキーマに適用されている必要があります。JazzInterop パッケージは、JazzConnectorChangeEvents レコード・タイプをそのスキーマに追加します。 レコードの作成、変更、または削除を行った場合、変更は、JazzConnectorChangeEvents レコードに記録されます。ClearQuest Gateway は、着信同期操作中に JazzConnectorChangeEvents レコードに保管された情報を使用します。

MultiSite 同期操作中、JazzConnectorChangeEvents レコードは、ファミリーのその他のレプリカに複製されます。ClearQuest レコードを作成すると、それは、作成されたレプリカによってマスターされます。しかし、JazzConnectorChangeEvents レコードは、ClearQuest Gateway に接続されているレプリカによってマスターされます。 ClearQuest Gateway が着信同期操作を実行した場合、それには、接続先であるレプリカでの変更と、接続されているレプリカに対して複製されたリモート・レプリカでの変更のみが含まれます。MultiSite 同期操作によって複製されていないリモート・レプリカでの変更は含まれません。

着信同期処理の一部として、ClearQuest Gateway は、それが接続されているレプリカから JazzConnectorChangeEvents レコードを除去します。

レコードは、それが作成されたレプリカでマスターされないため、ClearQuest Gateway に接続されているもの以外のレプリカで作成されたレコードの同期は一方向です。Jazz™ ユーザーが、ClearQuest レコードに対応するワークアイテムを変更した場合、そのワークアイテムについての発信同期操作は失敗します。ClearQuest Gateway は ClearQuest レコードを更新できません。このレコードは、リモート・レプリカでマスターされるためです。

注:

パッケージを ClearQuest MultiSite 環境のスキーマに適用する場合、パッケージの適用およびユーザー・データベースのアップグレードを行う際の一連の手順について ClearQuest MultiSite のヘルプを参照してください。


フィードバック

この情報はお役に立ちましたか? Jazz.net でフィードバックをお送り頂けます (登録が必要です): フォーラムにコメントを記入したり、バグを送信したりすることができます。