z/OS でのエージェントのインストールと実行

Build Agent の実行可能ファイルは、SMP/E のインストール時に yourPathPrefix/usr/lpp/jazz/bfagent にインストールされています。

以下の手順を実行してインストールを完了し、Rational® Build Agent を始動してください。
  1. Antz ビルドを使用しないのであれば、Build Agent は手動で、または INETD を通じて始動できます。INETD を通じて Build Agent を始動するには、下記の『inetd または xinetd 使用上のヒント』を参照してください。 手動で Build Agent を始動するには、yourPathPrefix/usr/lpp/jazz/v2.1/bfagent に移動し、次のように -s オプションを使用します。
    bfagent -s -f /etc/jazz/bfagent.conf
    エージェントはスタンドアロン・デーモンとして実行され、デフォルトのエージェント・ポートである 5555 を使用します。デフォルトのポートを変更するには bfagent.conf のポート設定を使用します。 『bfagent のリファレンス』を参照してください。また、後述の inetd のヒントも参照してください。
  2. Antz ビルド拡張機能を使用する予定であれば、Rational Build Agent は、 追加の環境変数セットが用意されているシェル・スクリプトから始動する必要があります。 Build System Toolkit for System z® にはサンプル・シェル・スクリプトが含まれ、 このスクリプトで、それらの環境変数を構成して、エージェントを始動します。 詳しくは、Rational Build Agent シェル・スクリプトの構成を参照してください。
  3. z/OS® システムで実行中の Build Agent をテストするには、Telnet コマンドを使用して接続をテストします。『接続のテスト』を参照してください。
注: 通常、Build Agent は root または管理者などの管理特権を使用して、 オペレーティング・システムにログオンします。さらに、Build Agent は、 ログインに使用されたユーザー名ではなく、エージェントを始動したユーザーの権限を使用してすべてのコマンドを実行します。 Build Agent が root または管理者ユーザーとして実行されていないと、 接続のテスト時に認証エラーを受け取る場合があります。エージェントを 非 root または非管理者ユーザー ID から実行するには、bfagent.conf に magic_login 設定を構成します。 これは、標準的なシステム認証の代わりとなるものです。 この設定を使用すると、システムは単一のユーザー名およびパスワードでログインを認証することができます。magic_login の構成に必要なステップを確認するには、 『bfagent.conf のリファレンス』を参照してください。

inetd または xinetd 使用上のヒント

UNIX® TCP/IP デーモン (inetd または xinetd) が z/OS システムにインストールされ、アクティブである場合は、Rational Build Agent をサービスとして自動的に始動して実行されるようにセットアップできます。 inetd の構成に関する追加情報については、z/OS V1R9 インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/zos/v1r9/index.jsp?topic=/com.ibm.zos.r9.cs3/cs3.htm) (またはお使いの z/OS バージョンの当該インフォメーション・センター) を参照してください。inetd の完全な構成については、本書の対象範囲外となります。 単純な例では、以下のようにすることができます。
  1. 次の行を追加して、/etc/inetd.conf を変更します。
    bfagent stream tcp nowait userID /usr/lpp/jazz/v2.0/bfagent/bfagent -f /etc/jazz/bfagent.conf
    bfagent
    デーモンのサービス名。デフォルトは bfagent (小文字) です。この名前は /etc/services で使用される名前と一致する必要があります。
    stream tcp nowait
    特定の inetd 構成ステートメント (ソケット・タイプ、プロトコル、待機フラグ)。これは変更しないでください。
    ユーザー ID
    デーモン・プロセスのユーザー ID。デフォルトは OMVSKERN です。このユーザー ID は、有効な OMVS セキュリティー・セグメント、BPX.DAEMON 権限、 およびインストール・ディレクトリーと構成ディレクトリーに対する読み取り権限と実行権限を持つユーザー ID でなければなりません。
    /usr/lpp/jazz/v2.0/bfagent/bfagent
    サーバー・プログラム (bfagent の絶対パス)。デフォルトは /usr/lpp/jazz/v2.0/bfagent/bfagent です。 この inetd 引数に続く引数は、サーバーの引数です。
    -f /etc/jazz/bfagent.conf
    作業ディレクトリー (Build Forge® サーバー構成ファイルのロケーション)。デフォルトは /etc/jazz/bfagent.conf です。
    重要: メンテナンス適用時の上書きを避けるために、カスタマイズした Rational Build Agent 構成ファイルを新規ディレクトリー (/etc/jazz/ など) にコピーしてください。 ここで定義した作業ディレクトリーには、この変更を反映しておく必要があります。
  2. 以下を /etc/services に追加します。
    bfagent 5555/tcp #BUILD FORGE AGENT
  3. ご使用のサービス項目にマップされるように、bfagent.conf のポートを更新します。
    port 5555
  4. inetd を再始動します。

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