Jazz Team Server for System z とともに使用するための DB2 for z/OS のセットアップ

Jazz™ Team Server for System z® を DB2® for z/OS® とともに使用するときには、DB2 ストレージ・グループおよび DB2 データベースを作成する必要があります。 また、そのストレージ・グループおよびデータベースに対する権限を Jazz Team Server for System z ユーザーに与える必要もあります。

このタスクについて
リポジトリー・ツールのデータベース・ビルダー・ユーティリティーを実行する前に、次の手順を実行する必要があります (リポジトリー・ツールのデータベース・ビルダー・ユーティリティーは、ご使用のデータベース・インスタンスに Jazz リポジトリー・テーブルを作成します)。 次の手順のいずれも、Jazz Team Server データベース・ビルダー・ユーティリティーによっては実行されないためです。
ストレージ・グループの作成
ストレージ・グループはマシンに適したものである必要があります。次の例は、DB2 SQL 作成ステートメントを示しています。
CREATE STOGROUP JAZZSTG VOLUMES ('*') VCAT yourHlq ;
注:
  1. ストレージ・グループには JAZZSTG 以外の名前を付けることができます。
  2. yourHlq は、ご使用の DB2 ファイルの高位修飾子です。これはシステムに存在する必要があり、Jazz Team Server for System z のユーザーは、それに対する全アクセス権限を持っている必要があります。
データベースの作成
データベースはシステムに適したものでなければならず、CCSID として UNICODE を使用して作成する必要があります。 次の例は、DB2 SQL 作成ステートメントを示しています。
CREATE DATABASE JAZZDB STOGROUP JAZZSTG BUFFERPOOL bp8kx CCSID UNICODE; 
注:
  1. CREATE DATABASE ステートメントの JAZZDB 名は、別の名前に置き換えることができます。
  2. このデータベース名は、後で Jazz Team Server for System z の teamserver.properties com.ibm.team.repository.db.db2.dsn.dbname プロパティーで使用されます。
  3. bp8kx は、例えば BP8K0 などのバッファー・プール名です ( Jazz Team Server for System z では 8K のページ・サイズが必要)。
  4. DB2 データベースは、CCSID として UNICODE を使用して作成する必要があります。 これを行わないと、データベースの作成 タスクは失敗し、メッセージ 「CRJAZ0249I データベース・コード・ページは "E" に設定されていますが、"U" でなければなりません。正しいコード・ページでデータベースを再作成してください。」が表示されます。
  5. 1 つの DB2 サブシステムに複数の Jazz DB2 データベースを定義し、別々の Jazz リポジトリーを含めることができます。 これは、『DB2 for z/OS 用 Jazz Team Server for System z プロパティー・ファイルのカスタマイズ』で説明されているように、Jazz Server teamserver.properties ファイルのディレクティブ com.ibm.team.repository.db.schemaPrefix と連動して実行されます。
Jazz Team Server for System z ユーザーへの権限付与

Jazz Team Server for System z では、Jazz Team Server for System z DB2 リポジトリーへのアクセスにユーザー ID とパスワードが必要です。 このユーザー ID とパスワードは、後で teamserver.properties ファイルで指定されます。 このユーザー ID は Jazz Team Server for System z へのログオンには使用しません。これは Jazz Team Server for System z で DB2 for z/OS データベースへアクセスする権限を与えるためだけに使用されます。このユーザー ID に必要な具体的アクセス権は、以下のとおりです。 次の例では、ユーザーの名前が jazz になっています。

GRANT DBADM ON DATABASE jazzdb TO jazz ; 
GRANT USE OF STOGROUP jazzstg TO jazz ;  
GRANT USE OF BUFFERPOOL bpx TO jazz ;  
COMMIT ;  
さらに、DB2 のインストール時にパネル「DSNTIPP」でフィールド「DBADM CREATE AUTH」の値が「NO」に設定されている場合は、Jazz Team Server for System z ユーザーに SYSADM 権限を付与する必要があります。
GRANT SYSADM TO jazz ; 
COMMIT ;