Subversion (SVN) のダンプ・ファイルには、Subversion リポジトリーのすべての内容が含まれています。
Subversion ダンプ・ファイルは、すべてまたは一部を新規または既存のコンポーネントにインポートできます。
始める前に
ユーザー名をマップするには、
Jazz™ リポジトリー管理者である必要があります。ユーザー名をマップしないと、インポートされたファイルおよびフォルダーはすべてインポートを実行したユーザーによって所有されます。
このタスクについて
Subversion ダンプ・ファイルを作成するには、Subversion コマンド svnadmin dump を使用します。
ダンプ・ファイルをフィルタリングして、リポジトリーの内容のうち、Rational Team Concert™ ソース管理にインポートしないものを除去することができます。
Subversion ダンプ・ファイルの作成およびフィルタリングについて詳しくは、http://svnbook.red-bean.com/en/1.1/re31.html または http://subversion.tigris.org/ で Subversion の資料を参照してください。
Subversion のダンプ・ファイルのインポートには 2 段階あります。第 1 段階では、インポート・ソース (Subversion ダンプ・ファイル) および宛先 (リポジトリー・ワークスペースにあるコンポーネント) を指定します。第 2 段階では、インポーターによってダンプ・ファイルが開き、インポートに選択できるフォルダーのリストおよび Jazz ユーザーにマップできる Subversion ユーザー名のリストが表示されます。
Subversion ダンプ・ファイルをインポートするには、次のようにします。
- 「Jazz ソース管理」メイン・メニューで、とクリックします。
- 「選択」ページの「Jazz ソース管理」を展開して、「SVN ダンプ・ファイル」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- 「SVN ダンプ・ファイルのインポート (Import SVN Dump File)」ページで、「参照」をクリックします。
インポートするダンプ・ファイルを選択して、「開く」をクリックします。
- オプション: 圧縮されたダンプ・ファイルを保存するには、「追加インポート用にダンプ・ファイルの圧縮バージョンを保存」を選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- 「ワークスペースおよびコンポーネントにインポート」ページで、インポートの宛先となるワークスペースおよびコンポーネントを指定するには、次のようにします。
ヒント: トランクをインポートする場合は、そのトランクの新規コンポーネントを作成します。ブランチをインポートする場合は、前回トランクをインポートしたときに作成されたコンポーネント・ベースラインを選択します。
- 既存のリポジトリー・ワークスペースおよびコンポーネントにインポートする場合は、「既存リポジトリー・ワークスペース内のコンポーネントの選択」を選択して、ワークスペースおよびコンポーネントを選択します。
- 既存のリポジトリー・ワークスペースに新規のコンポーネントをインポートする場合は、「既存リポジトリー・ワークスペース内のコンポーネントの選択」を選択して、「新規コンポーネント」をクリックします。新規コンポーネントの名前を入力します。
- インポートを受け入れるリポジトリー・ワークスペースおよびコンポーネントを新規に作成するには、「次の名前の新規リポジトリー・ワークスペースの作成」を選択して、新規ワークスペースの名前を入力します。
インポートで新規ワークスペースおよびコンポーネントが作成されます。コンポーネントにはワークスペースと同じ名前が付いています。
- 「次へ」をクリックします。
- オプション: 「SVN から Jazz へのインポートの構成 (Configure import from SVN to Jazz)」ページで、次のいずれかの手順を実行します。
- ベースライン名を指定するには、「インポート・ベースライン名を通知」フィールドに新規ベースライン名を入力します。
- ブランチおよびタグ・ポイントのためのベースラインを生成するには、「ブランチおよびタグ・ポイントのためのベースラインを作成」を選択します。
- テキスト・ファイルのエンコードを指定するには、「テキスト・ファイル・エンコード」ペインの「その他」を選択して、ドロップダウン・リストからエンコード・タイプを選択します。
- 既存ファイルとインポートされたファイルの調整を行うには、「ファイルおよびフォルダーについて既存のものとインポートされたものとの間にあるすべてのオーバーラップを調整」を選択します。
- インポートする改訂範囲を指定するには、「インポートする改訂」ペインの「指定範囲内にあるすべての改訂をインポート」を選択して、「最初の改訂」および「最終改訂」フィールドで改訂の範囲を指定します。
- 「次へ」をクリックします。
- オプション: 「ユーザー・マッピング」ページで、次のいずれかの手順を実行します。
- SVN ダンプ・ファイルが読み取られ、ダンプ・ファイルに格納されたユーザーのリストが表示されるまで
ユーザー・マッピングを延期するには、「SVN ユーザー ID が発見された後で Jazz ユーザー用のプロンプトを表示」を選択します。
- ユーザーをマップしない場合は、「SVN ユーザーを Jazz ユーザーにマップしない (Do not map SVN users to Jazz users)」を選択します。
- 同じ ID のユーザー名を自動的にマップして、欠落しているユーザーを作成するには、「SVN ユーザーを同じ ID の Jazz ユーザーに自動的にマップしてすべての欠落ユーザーを作成」を選択します。
- オプション: 「ユーザー・マッピング」ページで SVN ユーザーを Jazz ユーザーに手動でマップするには、「下記で入力されたマッピングを使用」を選択して、次のいずれかの手順を実行します。
- SVN ユーザーを追加するには、「SVN ユーザーの追加 (Add SVN user)」をクリックします。
「SVN ユーザー ID の追加 (Add an SVN user ID)」ダイアログ・ボックスのフィールドにユーザー名を入力して、「OK」をクリックします。
- Subversion ユーザーと同じユーザー ID の新規 Jazz ユーザーを作成するには、「SVN ユーザー ID (SVN User ID)」列で名前を選択して、「Jazz ユーザーの作成」をクリックします。
- SVN ユーザー ID を既存の Jazz ユーザーにマップするには、「SVN ユーザー ID (SVN User ID)」列で名前を選択して、「Jazz ユーザーの変更」をクリックします。
「ユーザーの選択」ダイアログ・ボックスのフィールドに Jazz ユーザー名を入力して、「OK」をクリックします。
- Subversion ユーザーを除去するには、ユーザー名をクリックして「除去」をクリックします。
- 現行のマッピングをファイルに保存して、今後のインポートで再利用するには、「保存」をクリックします。
- 以前のインポートで作成したマッピング・ファイルを再利用するには、「ロード」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト・パス (Project Paths)」ページで、インポートするプロジェクトのパスを指定するために、次の手順のいずれかを実行します。
- Subversion リポジトリーの構造が不明な場合は、「SVN リポジトリーのフォルダー構造が分かった時点で、インポートするフォルダーを決定するプロンプトを表示 (Prompt to determine what folders to import when the SVN repository folder structure is known)」を選択します。
- パスをターゲット・コンポーネントの最上位フォルダーとしてインポートするには、
「下記で指定したパスをターゲット・コンポーネントの最上位フォルダーとしてインポート (Import the paths specified below as top-level folders in the target component)」を選択します。
パスを追加するには、「パスの追加」をクリックして、「パスの追加」ダイアログ・ボックスのパス・フィールドにパス名を入力し、「OK」をクリックします。
ファイルに保存した一連のパスをロードするには、「ロード」をクリックして、ファイルを選択します。
ファイルを指定の場所に保存するには、「保存」をクリックします。
- 下記で指定したパスをコンポーネント・ルートとしてインポートするには、「下記で指定したパスをコンポーネントのルートとしてインポート (Import the path specified below as the root of the component)」を選択します。
パスを編集するには、パスを選択して、「編集」をクリックします。
「パスの編集 (Edit path)」ダイアログ・ボックスの「パス」フィールドでパスを変更し、「OK」をクリックします。
- 「終了」をクリックすると、選択した Subversion ダンプ・ファイルの内容 (フォルダーおよびユーザー) が表示されます。
- インポート・プロセスのこの段階で、インポートするフォルダーを選択します。リポジトリー管理者である場合には、SVN ユーザー名をどのように Jazz ユーザー名にマップするかを、さらに指定してください。
「インポートする SVN フォルダーの選択 (Choose SVN folders to import)」ページの「SVN リポジトリーで見つかったフォルダー」領域で、インポートするフォルダーを選択し、次のいずれかの手順を実行します。
- Eclipse プロジェクトのファイルを検索するには、「プロジェクトの追加」をクリックするか、「追加」および「除去」ボタンを使用して、インポートするフォルダーのリストを作成します。
- 現行のフォルダー・リストをファイルに保存して、今後のインポートで再利用するには、「保存」をクリックします。
- 以前のインポートで作成したフォルダー・リストを再利用するには、「ロード」をクリックします。
- ユーザー名をマップするために、「次へ」をクリックします。
- 「ユーザー・マッピング」ページで、インポーターに作成させるユーザー名マッピングを指定します。インポートしたすべてのファイルおよびフォルダーの所有者を、インポーターを実行している Jazz ユーザーにする場合は、「SVN ユーザーを Jazz ユーザーにマップしない」をクリックしてください。
- このリストにある名前をクリックして、「Jazz ユーザーの変更」をクリックすると、Subversion ユーザーをマップできる Jazz のユーザー名のリストが表示されます。
- Subversion ユーザーにマップする新規 Jazz ユーザーを作成するには、「Jazz ユーザーの作成」をクリックします。
- 指定したマッピングを元に戻すには、「リセット」をクリックします。
- 現行のユーザー・マッピングをファイルに保存して、今後のインポートで再利用するには、「保存」をクリックします。
- 以前のインポートで作成したユーザー・マッピング・ファイルを再利用するには、「ロード」をクリックします。
- インポートを開始するには、「終了」をクリックします。
タスクの結果
インポートが完了すると、新規コンポーネントをストリームに追加することができます。また、既存のコンポーネントにインポートした場合は、他のチーム・メンバーが使用できるように、インポートされた変更セットを提出してください。