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演習 10: 新規ビルド定義の作成

Rational Team Concert™ for System z® には、Antz – Rational® Build Agent という名前の 新規ビルド定義のテンプレートが用意されています。このテンプレートを使用して、Rational Build Agent を使っている Rational Team Concert for System z で使用する Ant ベースのビルドを定義します。

  1. 「チーム成果物 (Team Artifacts)」ビューの「ビルド (Builds)」ノードを右クリックして、「新規ビルド定義 (New Build Definition)」を選択します。
  2. 次へ (Next)」をクリックして、新規ビルドを作成します。
  3. ビルド定義 ID を指定して、「Antz - Rational Build Agent」テンプレートを選択します。
  4. 次へ (Next)」をクリックします。
  5. Jazz ソース管理 - zOS」を選択します。 これにより、Rational Team Concert for System z ファイル・エージェントを使用して、 ファイルをリポジトリーから抽出してターゲット・ビルド・システムに配置することを指定します。
  6. 次へ (Next)」をクリックします。
  7. ジョブ出力の公開」を選択します。 これによって、SYSPRINT などの変換プログラム出力レポートがこのビルド定義に対して使用可能に設定されます。
  8. 終了 (Finish)」をクリックします。

演習 10 パート 2: ビルド定義エディターの使用

ビルド定義エディターで、以下のステップを実行してビルド定義を構成します。

  1. 「概要 (Overview)」タブで、「サポートされているビルド・エンジン (Supported Build Engines)」の値に「RationalBuildAgent」を選択します。
  2. 「Build Agent」タブに以下の値があることを確認します。
    • 「ホスト名」: ビルド・マシンの IP アドレスまたはホスト名
    • 「ポート」: 5555、または bfagent.conf ファイルで構成したポート番号
    • 「ユーザー名」: ターゲット・ビルド・マシン上のビルダーの z/OS RACF® ユーザー ID
    • 「パスワード」および「確認パスワード」: ビルダーの z/OS RACF パスワード
  3. 「Build Agent」タブの構成後に、「接続のテスト」をクリックして、Build Agent への接続をテストします。 接続が正常に確立されている場合は、以下のような結果が表示されます。
    Message: Socket created successfully.
    Authentication Pass.
    
    Platform: os/390 19.00 03
    Version: 7.1.2.0-0-0003
    PingResult: PingOk
    ExitStatus: 0
  4. 「ジョブ出力の公開」タブで、「ジョブ出力ログの公開」を選択したことを確認します。
    注: ビルド結果の公開には、ビルド・マシンの CPU 時間とサーバーのディスク・スペースが大量に使用されます。 teamz.build.publishoutput.dds ビルド・プロパティーを変更することによって、公開するデータ・セット定義の名前を変更できます。このプロパティーは、デフォルトでは build.xml ファイルで SYSPRINT,ANTPRINT に設定されています。
  5. Jazz™ ソース管理 - zOS」で、以下の値を設定します。
    ビルド・ワークスペース
    選択」をクリックして、ビルドするリポジトリー・ワークスペースを選択します。
    ロード・ディレクトリー (Load directory)
    Antz build.xml ファイルなどの非 MVS ビルド成果物の保管に使用する、USS の絶対パスを指定します。ビルダー・ユーザー ID は、このディレクトリーでの読み取り、書き込み、および実行アクセス権を持っている必要があります。
    データ・セット接頭部
    管理対象データ・セットの前に付加する接頭部を指定します。例えば、データ・セット接頭部として BUILDER.TEST を指定した場合は、前のステップで COBOL データ・セット定義に関連付けた COBOL zFolder に、データ・セット BUILDER.TEST.COBOL が割り振られます。
  6. 「Antz」タブの「ビルド・ファイル」フィールドを、Antz ビルド・ファイルの絶対 USS パスに設定します。 既に作成した zComponent プロジェクトで build.xml ファイルを使用する場合、ファイル・パスは <load directory>/<project directory>/build.xml でなければなりません。 zComponent プロジェクトに DEMO という名前を付けた場合は、ビルド・ファイルのパスに ${teamz.scm.fetchDestination}/DEMO/build.xml を指定できます。
    注: ${teamz.scm.fetchDestination} は、「Jazz ソース管理 - zOS」タブの「ロード・ディレクトリー (Load directory)」フィールドで指定したディレクトリーを指す値を持つプロパティーです。
  7. 保存」をクリックします。

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