同期化

同期は、スケジュールされた時間に実行される同期化処理によって管理されます。Rational Team Concert™ ソース管理ユーザーは、随時同期を要求できます。
このタスクについて

Rational® ClearCase®のアクティビティー量が少ない期間に実行するよう同期をスケジュールしてください。同期の完了には数時間かかる可能性があり、その期間中は Rational ClearCase ブランチ・タイプまたはストリームがロックされます。

同期に要する時間中に統合ブランチ・タイプまたはストリームをロックできない場合は、同期化処理専用の統合ブランチ・タイプまたはストリームを作成し、後で標準 Rational ClearCase 操作を使用して、そのブランチ・タイプまたはストリーム、および統合ブランチ・タイプまたはストリームから変更を提出します。

ストリームの同期スケジュールを表示または変更するには、「ClearCase 同期ストリーム」ビューでストリームを右クリックし、 「同期スケジュールを開く」をクリックします。
重要: 「ClearCase 同期ストリーム」ビューを使用して同期ストリームのいずれかのプロパティーまたは内容を変更する前に、ログオンしているホスト・コンピューターが、ストリームが作成されたホストか同じプラットフォーム・タイプのホスト (Windows®、UNIX® システム、または Linux® の 1 つ) のいずれかで、かつ、同じ Rational ClearCase レジストリー・エリアにあることを確認してください。

「ClearCase 同期ストリーム」ビューを開くには、次のようにします。

  1. Eclipse メインメニューで、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」の順にクリックし、「Jazz ソース管理」を展開します。 「フィルター・テキスト (filter text)」ウィンドウに「ClearCase」を入力して、表示するビューのリストをフィルターに掛けることもできます。
  2. 「ClearCase 同期ストリーム」を選択し、「OK」をクリックします。 「 ClearCase 同期ストリーム」ビューに、チーム・エリア内の同期ストリームがすべて表示されます。 他のチーム・エリア内の同期ストリームを表示するには、ビュー・メニューから「チーム・エリアの変更」を選択します。
  3. ストリームの同期を要求するには、それを選択し、「ClearCase 同期ストリーム」ビューのツールバーで 同期化アイコン をクリックします。 同期は、同期ビルド・エンジンが要求をディスカバーするとすぐに開始されます。ビルド・エンジンは、ストリームの BUILD_ENGINE_SLEEP_TIME プロパティーに指定されている間隔 (秒) ごとに要求があるかチェックします。
  4. 同期が完了すると、「状況」列に、操作が成功したかどうか、またマージが必要かどうかが示されます。 状況は次のいずれかです。
    date and time に成功した対象の初期化 (Initialize succeeded on date and time)
    同期ストリームは表示された date and time に作成されましたが、まだ Rational ClearCaseと同期化されていません。
    同期化の保留中 (Synchronize pending)
    同期要求は行われましたが、同期は開始していません。 この状況は、同期ユーザー・アカウントのログインが失敗したために、同期化処理を開始できなかったことを示している場合もあります。
    同期化エンジンが非アクティブ (Synchronize engine is not active)
    ストリームのこの状態が 2 分以上続く場合は、通常、同期化処理を再度開始する必要があることを示しています。詳しくは 、同期化処理の開始を参照してください。
    同期化がアクティブ (Synchronize active)
    同期要求が同期化処理によって受け入れ済みで、同期化処理が進行中です。
    同期化に成功 (Synchronize succeeded)
    直近の同期が成功しました。
    マージする必要があります
    同じファイルまたはフォルダーが、Jazz™ と Rational ClearCase の両方で変更されました。詳しくは 、同期中の競合の解決を参照してください。
    同期化に失敗 (Synchronize failed)
    直近の同期が失敗しました。その同期からのログを検討し、エラーがレポートされていれば修正してください。同期が失敗するよくある原因の 1 つは、変更を受信する Rational ClearCase ストリーム上であるトリガーまたは別のプロセスが失敗しているためです。詳しくは 、同期の問題のトラブルシューティングを参照してください。
タスクの結果

Rational ClearCase からの着信変更を持つコンポーネントごとに、変更セットが作成され、ワークアイテムが作成されてその変更セットに関連付けられます。 ワークアイテムは、同期ビルドにも関連付けられます。 ワークアイテムの記述には、変更セットに関する情報が含まれます。 例えば、着信 UCM 変更セット用に作成されたワークアイテムには、その変更セット内のアクティビティーのリストが含まれます。 これらのワークアイテムは参照のみを目的としており、さらに何らかの処置を行う必要はありません。

同期ストリームに関連付けられたワークアイテム・テンプレートがある場合、変更セットのワークアイテムはそのテンプレートから生成されます。

同期が完了すると、インポートされた変更は同期ストリームに送信され、エクスポートされた変更は Rational ClearCase にチェックインしています。 ワークスペースのフロー・ターゲットであるストリーム内にある新規変更セットの場合のように、インポートされた変更は、マージ・ワークスペース (および ClearCase Synchronized Streamがフロー・ターゲットであるその他のワークスペース) に着信変更セットとして表示されます。

ヒント: 同期が完了してから、同期ストリームへの変更が「保留中の変更」ビューで着信変更セットとしてマージ・ワークスペースに表示されるまでに、若干の遅延が発生する可能性があります。 新規に着信または発信する変更セットがあるか強制的に即時チェックを実行させるには、「保留中の変更」ビューのツールバーで 最新表示アイコン アイコンをクリックできます。

Rational Team Concert ソース管理で、「リポジトリー・ファイル」ビューを使用してClearCase Synchronized Streamの内容を調べるか、「ヒストリー」ビューを使用して同期イベントのヒストリーを調べることにより、同期結果を検証できます。詳しくは、リポジトリー内でのファイルの表示およびコンポーネントおよびファイルのヒストリーの検討を参照してください。 Rational ClearCase で、「新規 ClearCase 同期ストリーム」ウィザードが作成した Rational ClearCase 動的ビューと同じ構成 (UCM ストリーム、またはブランチ・タイプおよびラベル・タイプ) を持つ ClearCase Synchronized Streamビューの内容をリストすることにより、同期結果を検証できます。

同期ビルド・ログには、同期の前後の同期ルート (ファイルおよびフォルダー)、シンクロナイザー・プロパティー、および同期統計に関する情報が含まれています。


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