コネクター・サービス・パラメーターの変更

cqconnector.properties ファイルには、ClearQuest® Gateway および synctool コマンド行ユーティリティーの実行に使用されるパラメーター設定が含まれています。
このタスクについて

「ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードは、ウィザード内で行われた選択に基づいて cqconnector.properties ファイルを更新します。 ウィザードが実行されているコンピューターに ClearQuest Connector をデプロイする場合には、cqconnector.properties ファイルを編集する必要はありません。Linux® を実行しているコンピューターなどの、別のコンピューターにClearQuest Connector をデプロイする場合には、cqconnector.properties ファイルをそのコンピューターにコピーしてからこのファイルを編集し、パラメーターで正しいコンピューター・パス名が指定されるようにしてください。

次の表で、ClearQuest Connector のパラメーターについて説明します。
表 1. ClearQuest Connectorのパラメーター
パラメーター 説明
com.ibm.rational.interop.pollingPeriod ポーリング期間。ClearQuestGateway が ClearQuest ユーザー・データベースへの変更をポーリングする頻度を制御します。デフォルトのポーリング期間は、60 秒です。
com.ibm.team.uris Jazz™ サーバーの URI。デフォルトの URI は、https://cqconnector:cqconnector@localhost:9443/jazz です。複数の Jazz サーバーを入力する場合は、セミコロン ( ; ) で区切ります。cqconnector という名前の Jazz ユーザーを作成するか、cqconnector を別の Jazz ユーザーの名前で置換する必要があります。Jazz ユーザー (cqconnector または別の名前) は、Jazz ClearQuest Connector または Developer のライセンスを持っている必要があります。cqconnector をユーザー ID として使用する場合は、必ずパスワードをデフォルトの cqconnector とは異なるものに変更してください。
cq.dbSetDbName ClearQuest スキーマ・リポジトリーおよびユーザー・データベース。 デフォルトのスキーマ・リポジトリーは、sample_schema_repo です。デフォルトのユーザー・データベースは SAMPL です。フォーマットは、schema-repository-connection-name/user-database-name です。
cq.orderedProperties.record-type コンマ区切りのフィールド・リストで、発信同期操作中に ClearQuest Connector がそれらのフィールドの値を設定する順序を指示します。 同期規則のあるレコード・タイプごとにパラメーターを設定できます。このリストに指定したフィールドは、指定しなかったフィールドの後に処理されます。ClearQuest レコード・タイプにフィールド間の依存関係を設定するフックが含まれている場合は、順序の指定が必要となる場合があります。

別の方法で順序を指定するには、ClearQuest Designer で書式定義のフィールドに「Web 従属フィールド (Web Dependent Fields)」プロパティーを使用します。「Web 従属フィールド (Web Dependent Fields)」プロパティーと cq.orderedProperties パラメーターの両方を指定した場合、ClearQuest Connector は、cq.orderedProperties パラメーターに指定した順序を使用します。

cq.password ClearQuest ユーザー・データベースにログインする際に使用するパスワード。ClearQuest Gateway およびそのインポート・ツールは、このパスワードと cq.userId パラメーターに指定したユーザー名を使用して、ClearQuest ユーザー・データベースにログインし、Jazz リポジトリーにインポートするレコードを取得します。デフォルト値は cqconnector です。 必ずパスワードをデフォルト値とは異なるものに変更してください。
cq.userId ClearQuest ユーザー・データベースにログインする際に使用するユーザー名。ClearQuest Gateway およびそのインポート・ツールは、このユーザー名と cq.password パラメーターに指定したパスワードを使用して、ClearQuest ユーザー・データベースにログインし、Jazz リポジトリーにインポートするレコードを取得します。デフォルト値は cqconnector です。 このユーザーは、SQL エディターへのアクセス権を持っている必要があります。
cq.queryTreeRoot ルート・フォルダーの絶対パス名。このフォルダーには、Rational Team Concert™ の項目と同期化されるレコードをフィルタリングするために使用する照会の、プロジェクト・エリア固有のフォルダーが含まれています。プロジェクト・エリアごとに同期化する各レコード・タイプに対して、照会を指定できます。照会は、同じ Jazz Team Server 上にある複数のプロジェクト・エリアと同期化される ClearQuest レコードを選択しないように作成する必要があります。

ルート・フォルダーは、パブリック照会またはパーソナル照会の下であれば、フォルダー階層のどのレベルに置いてもかまいませんが、階層が root-folder/project-area-name-folder となるようにしてください。 照会は、プロジェクト・エリア・フォルダーに直接格納する必要があります。複数のプロジェクト・エリア・フォルダーを作成できます。それぞれのプロジェクト・エリア・フォルダーの名前は、Jazz リポジトリー 内の対応するプロジェクト・エリア名と一致している必要があります。

パラメーターに値を指定する必要があります。存在しているルート照会フォルダーを指定する必要があります。また、その中に、レコードおよびワークアイテムの同期化を計画している各プロジェクト・エリアのフォルダーが含まれている必要があります。プロジェクト・エリア・フォルダーに、同期規則のあるレコード・タイプの照会が含まれていない場合、ClearQuest Connector は、そのレコード・タイプのすべてのレコードを同期化します。

   

パラメーターを変更するには、次のようにします。

  1. install-directory¥gateway フォルダーにナビゲートします。 cqconnector.properties ファイルを開きます。
  2. ご使用の環境に合うよう、必要に応じてパラメーター値を変更します。
    1. com.ibm.team.uris パラメーターを編集して、Jazz サーバー (複数可) の場所を指すようにします。デフォルトで ClearQuest Gateway は、cqconnector ユーザーとして Jazz サーバーへのログインを試みます。cqconnector という名前の Jazz ユーザーを作成するか、cqconnector を別の Jazz ユーザーの名前で置換する必要があります。Jazz ユーザー (cqconnector または別の名前) は、Rational Team ConcertClearQuest Connector または Developer のライセンスを持っている必要があります。異なるユーザーを指定するには、ホスト名の前に user_name[:password]@ を挿入します。例: https://chris:chris_pw@localhost:9443/jazz。 複数の Jazz サーバーを入力する場合は、セミコロン ( ; ) で区切ります。
    2. cq.dbSetDbName パラメーター値を編集して、ご使用のスキーマ・リポジトリーおよびユーザー・データベースを指定します。
    3. デフォルトのポーリング期間である 60 秒を変更する場合は、com.ibm.rational.interop.pollingPeriod パラメーター値を編集します。
    4. 同期化される ClearQuest レコードをフィルタリングするには、同期規則のあるレコード・タイプごとに照会を作成します。ルート・フォルダーの下にあるプロジェクト・エリア固有のフォルダーに照会を格納します。cq.queryTreeRoot パラメーターを編集して、ルート・フォルダーの絶対パス名を指定します。例: Public Queries/Jazz CQ Connector。 レコードをフィルタリングしない場合でも、ルート・フォルダーを作成する必要があり、レコードおよびワークアイテムの同期化を計画しているプロジェクト・エリアごとにプロジェクト・エリア・フォルダーを作成する必要があります。
    5. cq.userId および cq.password パラメーターを使用して、ClearQuest へのログインに使用するユーザー名およびパスワードを指定します。cq.userId パラメーターに指定するユーザーは、SQL エディター特権を持っている必要があります。
    6. 同期を計画している ClearQuest レコード・タイプのいずれかのフィールドに、他のフィールドとの依存関係を設定しているフックがあり、かつ、フィールド値が設定される順序を指定するために ClearQuest 書式定義で「Web 従属フィールド (Web Dependent Fields)」プロパティーを使用しない場合は、cq.orderedProperties.record-type パラメーターを設定します。あるフィールドにフックが関連付けられていると、フックがそのフィールドにユーザーが入力した値を使用して、別のフィールド値の設定方法を決定する場合があります。このシナリオでは、発信同期操作中にフックが実行される順序を指定して、ClearQuest レコード・フィールドが正しい値に設定されるようにする必要があります。例: cq.orderedProperties.Defect=Headline,Type,Product,Component。 この例では、障害レコード・タイプの「ヘッドライン」フィールドが最初に指定され、続いて「タイプ」、「製品」、「コンポーネント」のフィールドが指定されます。

      「Web 従属フィールド (Web Dependent Fields)」プロパティーと cq.orderedProperties パラメーターの両方を指定した場合、ClearQuest Connector は、cq.orderedProperties パラメーターに指定した順序を使用します。

    7. cqconnector.properties ファイルを保存して閉じます。
次のタスク
注: cqconnector.properties ファイルには、ClearQuest および Jazz ユーザー・アカウントのログイン名およびパスワードが含まれているため、必ず認可されたユーザー以外のユーザーが読み取れないようにそのファイルに対してアクセス権を設定してください。

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