同期規則の作成

Rational Team Concert™項目にマップする予定の ClearQuest® レコード・タイプ用の同期規則を作成する必要があります。
始める前に

「ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードを使用して、同期規則、または同期規則のテンプレートを作成することができます。 ただし、ウィザードを使用して同期規則を生成した後でも、規則を使用する前にそれらをレビューして変更する必要があります。 このトピックでは、Rational Team Concert Eclipse クライアントで同期規則エディターを使用して規則を作成および変更する方法について説明します。

同期規則を作成、変更、および削除するためには、開発者クライアント・アクセス・ライセンスまたは ClearQuest Connector クライアント・アクセス・ライセンスが割り当てられている必要があります。さらに、ユーザー役割に対するアクセス権を付与するようにプロジェクト・エリアを構成する必要があります。アクセス権を設定するには、目的のプロジェクト・エリアを開きます。「プロセス構成」タブをクリックします。「プロジェクト構成」 > 「アクセス権」をクリックします。 役割を選択します。さらに、「許可されたアクション」リストで「項目コネクター」を選択します。

必ず、ClearQuest Gateway を開始してから、同期規則を作成してください。そうでないと、同期規則エディターのリストが、ClearQuest レコード・タイプからフィールド付きで取り込まれません。

このタスクについて
同期規則の計画で計画ワークシートの作成の詳細を参照してから、同期規則を作成してください。このセクションのトピックに加えて、 https://jazz.net/wiki/bin/view/Main/WritingSyncRules で、ClearQuest レコード・フィールド・タイプを Rational Team Concert 項目プロパティーにマッピングする例を参照してください。

同期規則を作成するには、以下のようにします。

  1. Rational Team Concert クライアントにログインします。
  2. 「チーム成果物」ビューで、リポジトリー接続を右クリックし、「管理」 > 「同期規則」と選択します。「同期規則」ビューで、プロジェクト・エリアを右クリックして、「新規」 > 「同期規則」と選択します。既存の同期規則を編集するには、プロジェクト・エリア・ノードを展開して同期規則を表示します。 規則をダブルクリックして、同期規則エディターでその規則を開きます。
  3. 同期規則エディターで、「名前」 プロパティーに規則の固有名を入力します。Java™ パッケージの場合と同様の命名規則を使用することは、確実に固有の名前を付けるための 1 つの方法になります。例えば、com.sapphire.clearquest.SchemaName.RecordType という名前の場合、SchemaName は ClearQuest スキーマの名前で、RecordType は、そのスキーマ内にある、同期させたいレコード・タイプの名前です。
  4. 「型マッピング」セクションで、ClearQuest レコード・タイプと同期させたい項目タイプを選択します。項目管理機能プロパティーは、選択した項目タイプを作成し、同期する管理機能に対して設定されます。「外部リポジトリー」フィールドで、この同期規則を処理する際に使用する外部リポジトリー接続を選択します。ユーザー以外のすべてのレコード・タイプの「外部マネージャー」として「ClearQuest マネージャー (非ユーザー・レコード)」を選択します。 ユーザー・レコード・タイプについては、「ClearQuest マネージャー (ユーザー・レコード)」を選択します。 注: Rational Team Concert ユーザー項目は 1 つのプロジェクト・エリアに属していないため、設定できるユーザー・レコード・タイプの同期規則は、Jazz™ Team Server ごとに 1 つだけです。「外部タイプ」フィールドに、Rational Team Concert 項目と同期させたい ClearQuest レコード・タイプを選択します。

    新しいワークアイテムを作成する場合、その「タイプ」フィールドの指定は必須です。レコード・タイプをワークアイテムにマップするために作成する同期規則は、ワークアイテムの「タイプ」フィールドの値の設定方法を指示する必要があります。詳細は、ワークアイテム・タイプへのレコード・タイプのマッピングを参照してください。

  5. 「Enabled Team Areas (有効チーム・エリア)」セクションで、チーム・エリアの選択および選択解除により、同期規則の範囲を制限することができます。デフォルトでは、同期規則が設定されているプロジェクト・エリアと関連付けられたすべての Rational Team Concert 項目が、発信同期の候補になります。特定のチーム・エリアと関連付けられた ClearQuest レコードのみを作成してください。親チーム・エリアが選択されると、その子チーム・エリアもすべて選択されます。親チーム・エリアを選択せずに、子チーム・エリアを選択することができます。
  6. 「最大サイクル・カウント」フィールドを使用して、同期操作が失敗するまでに ClearQuest Connector が試行する同期サイクルの数を指定します。ステートフル・レコード・タイプの同期規則を作成する場合は、「すべての項目状態を同期化」を選択します。 ステートレス・レコード・タイプについては、「すべての項目状態を同期化」を選択しないでください。
  7. 「プロパティー・マッピング」セクションで、どのワークアイテム・プロパティーをどの ClearQuest レコード・タイプ・フィールドにマップするかを指定します。「追加」をクリックして、マッピングを作成します。項目プロパティーおよび対応する外部プロパティー (ClearQuest レコード・タイプ・フィールド) を選択します。ワークアイテム関係をマップするために、項目プロパティー「Related」、「Blocks」、「DependsOn」、「Parent」、または「Children」のいずれかを選択します。さらに、関連した ClearQuest レコードを参照する外部プロパティーを選択します。 一度に 1 つのマッピングを追加せずに、「初期化」をクリックすると、プロパティー名のマッチングまたは部分的マッチングに基づいて、マッピングの初期セットを作成できます。その後、リスト全体を見て、必要に応じてマッピングを除外したり、編集したりできます。

    「マッピング詳細」セクションに、「プロパティー・マッピング」の表で選択したマッピングの詳細が表示されます。「項目プロパティー」または「外部プロパティー」フィールドのどちらかで項目をクリアするには、「項目プロパティー」または「外部プロパティー」で「なし」を選択します。同期方向を指定するには、「同期」フィールドを使用します。「入出力」により、双方向の同期が可能になります。「In (着信)」は、ClearQuest ユーザー・データベースから Rational Team Concert項目へのみ同期を有効にします。「Out (発信)」は、Rational Team Concert 項目から ClearQuest ユーザー・データベースへのみ同期を有効にします。項目を ClearQuest レコードへマッピングするためのルックアップ・キーとしてプロパティーが使用される場合は、「項目識別子」が選択されます。ClearQuest レコードを Rational Team Concert 項目へマッピングするためのルックアップ・キーとして ClearQuest フィールドが使用される場合は、「External identifier (外部 ID)」が選択されます。通常、「項目識別子」フィールドまたは「外部識別子」フィールドを設定する必要はありません。ClearQuestGateway が実行中である場合、同期規則エディターは、必要に応じてこれらの 2 つのフィールドを設定します

    デフォルトでは、ClearQuest レコードに対する変更が Rational Team Concert 項目と同期される場合、更新操作は、ClearQuest Gateway が Jazz リポジトリーへのログインに使用する Jazz ユーザー・アカウントを使用して実行されます。 「外部修飾子」フィールドを使用して、変更が、それを行ったユーザーのコンテキストに記録されるように同期規則を構成できます。詳細は、外部ユーザーのための同期規則の構成を参照してください。

    プロパティー値が、同期規則が定義されている別のオブジェクトへの参照である場合、「参照同期規則」リストでその同期規則を選択してください。例えば、ClearQuest の障害レコード・タイプに、ユーザー・レコード・タイプへの参照が付いているフィールドが含まれている場合、そのユーザー・レコード・タイプ用の同期規則を選択します。同期時に、その同期規則が処理され、Rational Team Concert 項目から Jazz ユーザーへの参照が確立されます。 プロパティーが別のワークアイテムへの参照である場合は、参照同期規則としてどのワークアイテム同期規則を指定しても問題ありません。同期操作では、参照されるオブジェクトのタイプを判別するときに、正しい同期規則を使用します。例えば、ワークアイテム・タイプ「障害」および「機能強化」にそれぞれ、DuplicateOf プロパティーが含まれているとします。このプロパティーは、別のワークアイテムへの参照です。障害同期規則の DuplicateOf のためのプロパティー・マッピングは、障害同期規則を参照同期規則として指定します。同様に、機能拡張同期規則の DuplicateOf のためのプロパティー・マッピングは、機能拡張同期規則を参照同期規則として指定します。同期操作が障害に機能拡張の複製というマークを付けることを決定すると、機能拡張同期規則が使用されます。

    Rational Team Concert 項目と ClearQuest レコード・フィールドとの間で伝搬されるデータを変換するために特殊な処理が必要になる場合は、「値変換プログラム」セクションを使用してその処理を指定します。 データを変換する必要がない場合は「変換なし」を選択したままにします。または、選択を解除して、その他のフィールドをアクティブ化します。 ClearQuest Connector は、以下の値変換プログラムを提供します。プラグイン拡張機能を作成することによって、変換プログラムを追加できます。

    表 1. ClearQuest Connector 変換プログラム
    変換プログラム名 説明
    Connect Field to Custom Attribute 変換プログラム ワークアイテムのカスタム属性の値を、別のレコード内のフィールドによって参照される ClearQuest レコードのフィールドにマップします。
    Contributor Details 変換プログラム 現在、ClearQuest Connector では使用されていません。
    Display Referenced Record Fields in Custom Attribute 変換プログラム 参照される ClearQuest レコードの内容をワークアイテムのカスタム属性にマップして、内容をワークアイテム・エディターで表示できるようにします。
    Project Area 変換プログラム 現在、ClearQuest Connector では使用されていません。
    Timestamp/Days 変換プログラム ClearQuest レコードの日数を示すストリングをミリ秒に変換します。タイム・スタンプは、これを使用して時間を判別します。
    Work Item Action 変換プログラム 着信同期中にある状態から別の状態に遷移する際に行うべきアクションを計算します。これは、Rational Team Concert項目ワークフロー定義に、状態の遷移に複数のアクションが可能な未確定な状態遷移が含まれている場合に必要です。

    Rational ClearQuest レコード・タイプと異なり、Rational Team Concert ワークアイテム・タイプでは、ある状態から別の状態に遷移するための複数のアクションが許可されます。 Work Item Action 変換プログラムを使用しないで状態遷移の複数アクションを含む項目を同期すると、状態遷移の後の同期操作でエラーが発生し、ClearQuest レコードを別の状態に遷移できないというメッセージが表示されます。

    Work Item Attachments 変換プログラム ClearQuest の添付を Rational Team Concertレコードの添付に変換します。
    Work Item Category 変換プログラム 値がパスの場合、ClearQuest レコードにマップされる Rational Team Concert カテゴリーの階層構造を維持します。
    Work Item Comments 変換プログラム Rational Team Concertのコメントを ClearQuest レコードの注に変換します。
    Work Item Tags 変換プログラム ワークアイテム内のタグを ClearQuest レコードのキーワードに変換します。

    一部の値変換プログラムでは、データを変換するのに、追加プロパティーが必要な場合があります。必要に応じて、「変換プログラムに必要なその他の入力プロパティーを設定」をクリックし、「必須プロパティー」ダイアログ・ボックスで該当のプロパティーを選択します。

    「値マッピング」セクションを使用して、項目からレコードにマップする値を指定します。「追加」をクリックします。項目値および対応する ClearQuest レコード・フィールド値を入力します。すべての値の 1 対 1 マッピングがない場合は、デフォルト値として 1 を指定してください。例えば、「ClearQuest Priority」フィールドに値が 4 つ (1、2、3、および 4) があり、Team Concert Priority プロパティーに値が 3 つ (High、Medium、および Low) ある場合があります。High を 1 と 2 の両方にマップする場合、デフォルトの外部値として 1 または 2 を選択します。ClearQuest レコード・フィールドに空の値を指定するには、この値をブランクのままにします。一度に 1 つの値マッピングを追加するのではなく、「初期化」をクリックすると、値名のマッチングまたは部分的マッチングに基づいて初期セットを作成できます。その後、リスト全体を見て、必要に応じて値マッピングを除外したり、編集したりできます。

    Rational ClearQuest および Rational Team Concert では、それぞれ、重複するレコードと項目を識別することができます。重複を同期するには、Item プロパティー「DuplicateOf」を External プロパティー「original」にマップします。「参照同期規則」フィールドで、ワークアイテムに使用される同期規則を選択します。

  8. 「保存」」をクリックして、作業を保存します。
次のタスク

同期規則を追加したり、照会を追加または除去する場合はいつでも、ClearQuest Connector が新しい同期基準を使用するように、ClearQuest Gateway を停止して再始動する必要があります。


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