マッピング・ファイル内の規則は、行区切り文字で区切られています。また、マッピング・ファイル規則には以下の制約事項が適用されます。
- 一括インポート・ツールでは、ブランク行が無視されます。
- 一括インポート・ツールでは、ポンド記号 (#) が先頭に付いている行は無視されます。
- 行は、以下のフォーマットに従って作成する必要があります。その場合、「rule-type」には文字 P、文字C、文字 L、または文字 X のいずれかを指定する必要があります。
rule-type:key=value
- P を指定すると、この規則によって、修飾されたメンバー名は zComponent プロジェクトにマップされます。また、オプションで指定された場合は、
そのメンバーのインポート先となる zFolder にマップされます。
注: P 規則を指定した後で、メンバーのインポート先の zFolder を
オプションで指定することができます。
この指定を行うには、P 規則の後に [:zFolder] を追加します。その際、
「zFolder」の代わりに、メンバーのインポート先のフォルダー名を
指定します。例えば、「P:TEST.COBOL.HELLO=MyProject:MyFolder」のように指定します。
重要: P 規則のメンバー名の修飾に、
高位修飾子 (HLQ) は含まれません。
- C を指定すると、この規則によって、zComponent プロジェクトが、その格納先となる Jazz™ コンポーネントに
マップされます。
重要: メンバーのインポート先となる zComponent プロジェクトが
どの C 規則にも適合しない場合、それらのメンバーはインポートされません。
- L を指定すると、この規則によって、修飾されたメンバー名 (高位修飾子は含まない) は、
それに関連付けられる言語定義の名前にマップされます。
注: L 規則を指定した後に、インポート済みの zFile に付加する
ファイル接尾部をオプションで指定することができます。
この指定を行うには、L 規則の後に [:file suffix] を追加します。その際、
「file suffix」の代わりに、zFile に付加するファイル拡張子を
指定します。例えば、「L:TEST.COBOL.*=COBOL:cbl」のように指定します。
重要: 指定した言語定義は、コマンド行に指定したプロジェクト・エリアに
既に保管しておく必要があります。インポートされたメンバーの言語定義の指定はオプションです。また、言語定義が関連付けられていない
メンバーもこれまでと同じようにインポートすることができます。
- X を指定すると、メンバーは一括インポートから除外されます。
重要: ある一定の X の主要規則に適合するメンバーはどれもインポートされません。
マッピング・ファイルのコンテンツの例を以下に示します。
# Member to zComponent project mappings
# Specify the zComponent project and, optionally, the zFolder that will
# contain the imported members.
#
# Format:
# P:<member>=<zComponent project>[:<zFolder>]
P:MORTGAGE.*.(*).*=MortgageApp:%1
P:ALL.COBOL.*CALC=CalcApp:CobolSrc
P:ALL.COBOL.ATM*=ATMApp:CobolSrc
# zComponent project to Jazz Component mappings
# Specify the Jazz Component that each zComponent project will be shared to.
#
# Format:
# C:<zComponent project>=<Jazz Component>
C:MortgageApp=Mortgage
C:CalcApp=Sample Applications
C:ATMApp=Sample Applications
# Member to Language Definition mappings
# Optionally specify the Language Definition to associate with imported members.
#
# Format:
# L:<member>=<Language Definition name>
L:*.COBOL.*=COBOL:cbl
L:*.JCL.*=JCL
# Exclusion rules
# List members not to import
#
# Format:
# X:<member>
X:*.OBJ.*
「SMITH.MORTGAGE.BLD.COBOL」という名前の PDS に対して zimport コマンドを実行し、
「--hlq」で「SMITH」を指定し、マッピング・ファイル規則「P:MORTGAGE.BLD.COBOL.*=MortgageApp」を
指定した場合は、「SMITH.MORTGAGE.BLD.COBOL」のすべてのコンテンツが「 MortgageApp」という名前の zComponent プロジェクトの、
「MORTGAGE.BLD.COBOL」という名前の zFolder の中にインポートされます。
また、マッピング・ファイル規則「P:MORTGAGE.BLD.COBOL.*=MortgageApp:CobolSRC」を指定した場合は、
zFolder の名前は「CobolSRC」となります。