Rational Team Concert for System z ワークアイテムでの SCLM の使用

以下の検証ステップは、SCLM のユーザー出口コードに設定した条件下で発生する結果を示しています。

SCLM の変更コードがワークアイテムとして Rational Team Concert™ for System z® に渡されるため、以下の手順の中では「変更コード」と「ワークアイテム」という 2 つの用語は入れ替えることが可能です。SCLM のユーザー出口は、メンバーに対して保存された最後の変更コードを検査し、そのコードを使用して、Rational Team Concert for System z のワークアイテムの状況を調べます。

SCLM のユーザー出口コードは、DEV > TEST > PROD の SCLM 階層を使用します。

検証ステップ 1: 変更コードが入力されていない場合、編集を許可しないことを確認します。
手順: SCLM の編集に移動して編集するメンバーを選択しますが、「変更コード (Change Code)」フィールドにワークアイテムを入力しません。

結果: ユーザー出口から次のようなメッセージが戻されます。「有効なワークアイテム番号を入力する必要があります。先行ブランクまたはゼロを付けずに数値のみを入力します。(You must enter a valid workitem number. Only numerics and no leading blanks or zeros.)

検証ステップ 2: 入力された変更コードが有効でない場合、編集を許可しないことを確認します。
手順: SCLM の編集に移動して編集するメンバーを選択します。ただし、「変更コード (Change Code)」フィールドには、無効なワークアイテムを入力します。
結果: ユーザー出口から以下のようなメッセージが戻されます。
===> E: GWClient128E SOCKET(Read) rc=0 Error=ワークアイテム 5555 は存在しません (E: GWClient128E SOCKET(Read) rc=0 Error=Work Item 5555 does not exist.)。
別のワークアイテム番号を検索してください。HTTP 状況は 404 です。(HTTP status is : 404.)                    
ソケット・セットの状況は、GWClient が「接続済み」、フリー・ソケットが 39 のうち「使用済み」が 1 です。(The status of the socket set is GWClient Connected Free 39 Used 1)
ワークアイテム番号 5555 は RTC リポジトリーに存在しないか、
ゲートウェイが実行されていません。(Workitem number 5555 does not exist in the RTC repository, or the gateway server is not running.)
検証ステップ 3: 「進行中」以外の状況のワークアイテムが入力された場合に、編集を許可しないことを確認します。
手順: SCLM の編集に移動して編集するメンバーを選択し、「変更コード (Change Code) 」フィールドに、状況が「解決済み」の有効なワークアイテムを入力します。

結果: ユーザー出口から次のようなメッセージが戻されます。「ワークアイテム番号 96 の状況は「解決済み」です。これは、編集に有効な状況ではありません。(Workitem number 96 is in Resolved status. This is not a valid status for edit.)

検証ステップ 4: 変更コードに入力したワークアイテム番号の状況が「進行中」の場合に編集を許可することを確認します。
手順: SCLM の編集に移動して編集するメンバーを選択してから、「変更コード (Change Code)」フィールドに、状況が「進行中」の有効なワークアイテムを入力します。

結果: そのメンバーによる編集が許可されます。

検証ステップ 5: 状況が「解決済み」でない変更コードが割り当てられたメンバーのプロモートを試行します。
手順: SCLM のプロモートに移動して、プロモートするメンバーを選択します。その際、過去に編集されたことがあり、ワークアイテムの状況がまだ「 進行中 」の変更コードが割り当てられているメンバーを選択します。

結果: 次のようなメッセージが表示され、プロモーションは失敗します。「ワークアイテム番号 1 の状況は、「新規」です。これは、プロモーションに有効な状況ではありません。(Workitem number 1 is in New status. This is not a valid status for promotion.)

検証ステップ 6: 状況が「解決済み」の変更コードが割り当てられているメンバーのプロモートを試行します。
手順: SCLM のプロモートに移動して、プロモートするメンバーを選択します。その際、過去に編集されたことがあり、ワークアイテムの状況が「 解決済み」のワークアイテムの変更コードを割り当てられているメンバーを選択します。
注: このテストでは、SCLM での変更が編集、ビルド、テストされ、プロモート可能になった後に Rational Team Concert for System z に移動します。メンバーのプロモートが可能な場合は、ワークアイテムの状況を「解決済み」に変更します。

結果: プロモーションの続行が許可されます。

検証ステップ 7: ワークアイテムの状況が「解決済み」のときに、TEST から PROD へのメンバーのプロモートを試行します。
手順: この手順では、PROD へのプロモーションが許可されるには、ワークアイテムの状況が「完了済み」でなければなりません。SCLM のプロモートに移動し、プロモートするメンバーを選択します。その際、ワークアイテムの状況が「解決済み」であったときに、TEST にプロモートしたことのあるメンバーを選択します。 ワークアイテムの状況がまだ「解決済み」の間に、そのメンバーの PROD へのプロモートを試行します。

結果: プロモーションが失敗し、次のようなメッセージが表示されます。「状況が「解決済み」から移動した場合は、TEST よりも上位にのみプロモート可能になります。これは、PROD へのプロモーションに有効な状況ではありません。(You can only promote higher than TEST when status has moved from Resolved. This is not a valid status for promotion to PROD.)


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