外部リポジトリー接続は Rational Team Concert™ の項目で、そのプロパティーには、Jazz™ Team Server が外部リポジトリーへの接続を作成するために必要な情報が含まれています。ClearQuest® Gateway の外部リポジトリー接続を作成する必要があります。
始める前に
外部リポジトリー接続を作成、変更、および削除するためには、Developer ライセンスまたは ClearQuest Connector Client Access ライセンスが割り当てられている必要があります。さらに、ユーザー役割に対するアクセス権を付与するようにプロジェクト・エリアを構成する必要があります。アクセス権を設定するには、目的のプロジェクト・エリアを開きます。「プロセス構成
」タブをクリックします。をクリックします。役割を選択します。さらに、「許可されたアクション」リストで「項目コネクター」を選択します。
このタスクについて
「ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードを使用して、外部リポジトリー接続を作成することができます。
このトピックでは、Rational Team Concert Eclipse クライアントを使用して外部リポジトリー接続を作成する方法を示します。
外部リポジトリー接続のための発信同期を使用可能または使用不可にする方法も示します。「ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードを使用して外部リポジトリー接続を作成した場合には、その発信同期を使用可能にする必要があります。
ウィザードは、発信同期を使用不可に設定して外部リポジトリー接続を作成します。
外部リポジトリー接続を作成するには、次のようにしてください。
- Rational Team Concert クライアントにログインします。
- 「チーム成果物」ビューで、リポジトリー接続を右クリックし、と選択します。「同期規則」ビューで、「外部リポジトリー接続」を右クリックし、と選択します。
- 複数の Jazz リポジトリーにログインしている場合は、外部リポジトリー接続を作成したいリポジトリーを 1 つ選択します。「次へ」をクリックします。
「外部リポジトリー接続」ウィンドウで、「名前」フィールドに接続の名前を入力します。「接続情報」フィールドに、ClearQuest Gateway の URI を入力します。例: http://YOUR-CQ-GATEWAY-HOST:8081/cqconnector/gateway。
ClearQuest Gateway をホストする Tomcat サーバーが、そのサービス要求についてユーザー認証を求めるように構成されている場合、「ユーザー ID」フィールドおよび「パスワード」フィールドに値を入力します。そうでない場合は、それらのフィールドはブランクのままにしておきます。入力するユーザー ID およびパスワードは、ディレクトリー install-directory/gateway/tomcat/conf 内の tomcat-users.xml ファイルに指定されているものと同じものでなければなりません。
プロジェクト・エリア内でアクセス権を設定してから、「プロジェクト・エリア」フィールドでそのプロジェクト・エリアを選択することによって、外部リポジトリー接続へのアクセスを制限できます。外部リポジトリー接続用にプロジェクト・エリアを設定後、それを変更することはできません。
フィールドを別のプロジェクト・エリアに設定する必要があるか、またはプロジェクト・エリアに設定しない場合は、外部リポジトリー接続を削除して、新しいものを作成できます。
Jazz サーバーからこの ClearQuest Gateway への同期を一時的に停止する必要がある場合は、「'発信同期を使用不可にする (Disable outgoing synchronization)
」を選択します。ClearQuest ユーザー・データベースに対してメンテナンスを実行し、そのデータベースが一時的に使用できない状態のときは、発信同期を使用不可にしてください。発信同期を使用可能にするためには、「発信同期を使用不可にする (Disable outgoing synchronization)」チェック・ボックスをクリアします。「保存」をクリックして、外部リポジトリー接続を保存します。
外部リポジトリー接続用のデフォルト・ポート番号は、Secure Sockets Layer (SSL) 接続の場合は 8444 で、非 SSL 接続の場合は 8081 です。デフォルト・ポート番号を変更するには、ディレクトリー /jazz/connectors/gateway/tomcat/conf 内の server.xml ファイルを編集します。非 SSL 接続を使用不可にし、ユーザー認証を求めるように Tomcat サーバーを構成するには、以下の手順を実行します。
- ClearQuest Gateway を始動して停止します。これにより、cqconnector.war ファイルが展開されます。
- ディレクトリー install-directory/gateway/tomcat/conf 内の server.xml ファイルを編集して、以下のエレメントをコメント化します。
<Connector port="8081" maxHttpHeaderSize="8192"
maxThreads="150" minSpareThreads="25" maxSpareThreads="75"
enableLookups="false" redirectPort="8444" acceptCount="100"
connectionTimeout="20000" disableUploadTimeout="true" />
- ディレクトリー install-directory/gateway/tomcat/webapps/cqconnector/gateway/WEB-INF 内の web.xml ファイルを編集して、以下のエレメントをアンコメントします。
<security-constraint>
<web-resource-collection>
<web-resource-name>secure</web-resource-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</web-resource-collection>
<auth-constraint>
<role-name>*</role-name>
</auth-constraint>
<user-data-constraint>
<transport-guarantee>CONFIDENTIAL</transport-guarantee>
</user-data-constraint>
</security-constraint>
- ディレクトリー /jazz/connectors/gateway/tomcat/conf 内の tomcat-users.xml ファイルを開きます。デフォルト・ユーザー ID およびパスワードは cqconnector です。パスワードを変更してください。
オプションで、ユーザー ID を変更します。
- デフォルトでは、tomcat-users.xml ファイル内のパスワードはプレーン・テキストで保管されますが、このパスワードを暗号化し、その暗号化したパスワードを認識するように Tomcat を構成することもできます。これを行う場合は、repotools –convertTomcatUsers コマンドを使用します。
JazzInstallDir/server/repotools ディレクトリーにナビゲートします。コマンドを入力して、tomcat-users.xml ファイルのパスを指定します。
以下に例を示します。
repotools –convertTomcatUsers tomcatUsersPath=install-directory/gateway/tomcat/conf/tomcat-users.xml
変換後の tomcat-users.xml ファイルの名前は tomcat-users.xml.converted になります。この名前を tomcat-users.xml に変更します。パスワードを変更することが必要になった場合は、元のエンコードされていないファイルのコピーでパスワードを変更してから、repotools –convertTomcatUsers を再度実行する必要があります。元のエンコードされていないファイルは安全な場所に保存してください。
コマンドの実行後、次のように、/jazz/connectors/gateway/tomcat/conf ディレクトリー内の server.xml ファイルを編集します。
次の要素をコメント化します。
<Realm className="org.apache.catalina.realm.UserDatabaseRealm"
resourceName="UserDatabase"/>
次の要素をコメント解除します。
<Realm className="org.apache.catalina.realm.UserDatabaseRealm"
resourceName="UserDatabase"
digest="SHA-1"
digestEncoding="UTF-8"/>
タスクの結果
作成した外部リポジトリー接続が、
「同期規則」ビューの
「外部リポジトリー接続」ノードの下に表示されます。