< 前へ | 次へ >

演習 4: アジャイル計画

このセクションでは、計画を作成し、計画概要を編集し、 チーム・メンバーに掛かるワークロードのバランスを取ります。
スクラムなどのアジャイル手法に従うチームでは、通常、リリース・スケジュールを、終了日が固定された一連の固定期間の開発反復に分割します。 これらの反復の計画には、作業を反復内に完了するようにスケジューリングすること、 およびその作業の要素をチームのメンバーに割り当てることが含まれます。 計画を有効にするため、チーム全員が計画にアクセス可能である必要があり、 反復の間中、チームの位置や方向を反映するために計画を動的に変更する必要があります。
Jazz™ では、 計画のコンポーネントによって、開発反復の計画および実行を支援するためのツールが提供されています。アプローチはシンプルなものです。計画は、 特定の基準に一致するワークアイテムから構成されています。計画をワークアイテムのセットとして扱うことにより、以下の役立つ特性が得られます。
  • 計画は以下のようにアクティブです。
    • ワークアイテムを変更すると、計画も変更されます。例えば、ワークアイテムを終了すると、 計画でワークアイテムが完了としてマークされ、それ以上の明示的なアクションは必要ありません。
    • 計画の変更により、直接、ワークアイテムが変更されるか、 必要に応じて、新規ワークアイテムが作成されます。
  • 計画は多くの方法で表示できます。計画は、所有者、機能カテゴリー、期間、またはワークアイテムで有効なその他の基準によって、 簡単に再グループ化できます。
  • 計画はチーム全員に対して有効です。
このセクションでは、以下の内容を学習します。
  • 計画の作成方法
  • 計画概要の編集方法
  • チーム・メンバーに掛かるワークロードのバランスを取る方法

このチュートリアルには多くのワークアイテムは含まれないため、 計画の重要な特徴をここですべて説明することはできません。ただし、Jazz での計画の基本を理解するために十分な説明は行います。

新規計画の作成

このタスクでは、新規計画の作成方法について学習します。
  1. チーム成果物」ビューで、現在のプロジェクト・エリアを展開します。
  2. 計画」項目を選択して右クリックし、 「新規」 > 「計画」をクリックします。
  3. 新規計画」ウィザードの「計画の作成」ページで、次のステップを実行します。
    1. 名前」フィールドに、Prelude などの名前を入力します。
    2. 計画タイプ」が 「スプリント・バックログ」に設定されていることを確認します。
    3. チーム・エリア」の名前は、プロジェクト・エリアの作成時に Jazz によって作成された「チーム 1」になっている必要があります。
    4. 反復」フィールドは、「スプリント 1 (1.0)」に設定されている必要があります。
  4. 終了」をクリックします。 新規計画の「計画」エディターが開きます。「チーム成果物」ビューで 計画を表示することもできます。
マイルストーン「スプリント 1 (1.0)」をターゲットとする「チーム 1」に割り当てられたすべてのワークアイテムが組み込まれる、新規の反復計画が作成されました。 現時点では、ワークアイテムはマイルストーンおよびチームにまだ割り当てられていません。次のセクションで、 そのタスクを実行します。

計画の概要の編集

最初のステップは、この計画の目標の概要をテキストで入力することです。 チーム内で共有したり、チームの作業に関心のある他の人員と共有するために、重要な情報を入力します。
  1. 計画の編集を開始します。 「計画」エディターのツールバーで「「概要」ページの編集 (Edit page Overview)」ボタンをクリックするか、 または「編集の開始」リンクをクリックします。
  2. 以下のテキストを「概要」ページに入力します。
    Goals
    
    This plan covers the first iteration of the Prelude project.
    It lists all the work items that the current Prelude team is in charge of.
    
    Team Guidelines
    
    Please close your work items immediately after the relevant code is delivered.
    Please provide a test case for all application interfaces.
  3. 見出しおよびリストでテキストをフォーマットします。
    1. テキスト 1 行目の「Goals」という文字にカーソルを置きます。
    2. Ctrl+Space キーを押して、「コンテンツ・アシスト」ツールを開きます。
    3. コンテンツ・アシスト」メニューから、「見出し 1 (=)」を選択し、 このタイトルを強調します。同じテキスト・スタイルを「Team Guidelines」行に適用します。
    4. 「コンテンツ・アシスト」を使用して、「Team Guidelines」の下の 2 行に黒丸付きリストを適用します。
    このステップを終了すると、概要が次の図のように表示されます。

    反復計画のスタイル適用済みコンテンツ

  4. 保存」をクリックします。
  5. ツールバーの「概要の編集 (Edit Overview)「概要の編集 (Edit Overview)」ボタンボタンをクリックして、 編集モードを終了します。

計画済み項目の編集

ワークアイテムをチーム・メンバーに割り当てます。
  1. 未完了ワークアイテムが「ワークアイテム」ビューに表示されない場合、 「ワークアイテムを開く」照会を再実行します。
  2. 計画」エディターで、 「計画項目」タブをクリックします。「表示」を 「作業の細分化」に変更します。
  3. 計画で、各ワークアイテムを適切な所有者にドラッグします。これによって、ワークアイテムが Prelude チームおよびマイルストーン「スプリント 1 (1.0)」に割り当てられます。
  4. 計画を完了するには、以下のように、ワークアイテムごとに優先順位および作業見積もりを設定します。
    1. 優先順位」アイコンをクリックして、ワークアイテムの優先順位を設定します。
    2. 見積もり」アイコンをクリックして、ワークアイテムの見積もりを設定します。

    ワークアイテムへの優先順位および見積もりの割り当て

  5. 保存」をクリックします。 これで、計画が完了し、このタスクが割り当てられたワークアイテムを解決できます。
  6. 計画」エディターから、 「スプリント・バックログの定義」ワークアイテムをダブルクリックします。 これによって、ワークアイテムが「ワークアイテム」エディターで開きます。
  7. ワークアイテムを「完了」に設定します。
  8. 保存」をクリックします。 計画に再度切り替えると、「スプリント・バックログの定義」ワークアイテムが除去されているのが分かるはずです。

演習のチェックポイント

この演習では、計画の作成方法、計画概要の編集方法、 およびチーム・メンバー間のワークロードの配分方法について学習しました。
< 前へ | 次へ >

フィードバック

この情報は役に立ちましたか。Jazz.net (要登録) のフォーラム内のコメントまたはバグ報告からフィードバックを提出することができます。