ClearQuest レコードのバッチのインポート

ClearQuest® Connector には、ClearQuest レコードのバッチ用に Jazz™ リポジトリー 内に対応する項目を作成できるようにする Import ツールが組み込まれています。
このタスクについて
例えば、Import ツールを使用して、ClearQuest ユーザー・データベース内の一連の障害に対応する Rational Team Concert™ワークアイテムを作成できます。新しいワークアイテムは、障害と同期されます。ワークアイテムに対して行った変更は、対応する障害に伝搬され、障害に対して行った変更は、対応するワークアイテムに伝搬されます。

Import ツールは、cqconnector.properties ファイル内のパラメーター・セットを使用します。 「ClearQuest Connector のセットアップ」ウィザードは、ユーザーが行う選択に基づいて cqconnector.properties ファイルを更新します。 cqconnector.properties ファイルを直接編集して、パラメーターを設定することもできます。 パラメーターについては、コネクター・サービス・パラメーターの変更を参照してください。Import ツールは、各レコード・タイプごとに 1 回ずつ、複数回実行します。この方法の場合、次のレコード・タイプに進む前に、1 つのレコード・タイプの同期が成功したことを確認できます。

レコード・タイプのなかには、他のレコード・タイプに対して依存関係を持つものがあります。他のレコード・タイプが依存するレコード・タイプに対して、最初に Import ツールを使用してください。 例えば、サンプル DefectTrackingInterop スキーマでは、Defect レコード・タイプの同期は、Project レコード・タイプとユーザー・レコード・タイプとの同期の成功に依存します。そのため、最初に Project レコード・タイプとユーザー・レコード・タイプに対して Import ツールを使用してください。それらのレコード・タイプの同期が成功したことを確認してから、Defect レコード・タイプに対して Import ツールを実行してください。

Import ツール構文は、以下のとおりです。

synctool recordType=record-type-name jazzServer=url projectArea=project-area-name 

レコードをインポートするには、次のようにします。

  1. ディレクトリー install-directory¥gateway にナビゲートします。
  2. synctool コマンドを実行します。 Import ツールは、cq.queryTreeRoot パラメーターが指定する照会フォルダーを cqconnector.properties ファイル内で検索します。指定されたレコード・タイプのプロジェクト・エリア・フォルダー内に照会を見つけると、その照会を使用して、インポート対象のレコードを選択します。照会がない場合、Import ツールは、そのレコード・タイプのすべてのレコードを選択します。インポートするレコード・タイプのレコードが相当数ある場合は、各呼び出しで合計数のサブセットが選択されるように、Import ツールの実行の度に照会を変更して複数回実行することを考慮してください。例えば、照会を調整して作成日に基づいてレコードを選択することができます。また、必ず、Rational Team Concertで処理する予定のレコードのみを照会が選択するように、照会を定義してください。通常、閉じた状態でレコードを含める必要はありません。

    照会を追加または除去したり、同期規則を追加する場合はいつでも、ClearQuest Connector が新しい同期基準を使用するように、ClearQuest Gateway を停止して再始動する必要があります。

    Windows® での例:

    synctool recordType="users" jazzServer="https://cqconnector:cqconnector@localhost:9443/jazz" projectArea="Reporting"

    Linux® では、./synctool を使用してコマンド行を開始します。

  3. Rational Team Concert クライアントを開き、Import ツールが、照会が選択した ClearQuest レコード用にユーザー・レコードを作成したことを確認します。「チーム成果物」ビューで、「マイ・チーム・エリア」フォルダーを展開します。チーム・エリアをダブルクリックして開きます。「メンバー」エリアで、「追加」をクリックして、新しいユーザーをチーム・エリアに追加します。役割をユーザーに割り当てるには、「メンバー」テーブルで各ユーザーを選択して、「プロセスの役割」をクリックします。
  4. synctool コマンドを実行して、別のレコード・タイプを指定します。例えば、Project レコード・タイプに設定します。
  5. Rational Team Concert クライアントで、照会が選択した ClearQuest プロジェクト・レコード用に Import ツールが対応するカテゴリー項目を作成したことを確認します。チーム成果物」ビューで、プロジェクト・エリアを右クリックして、「開く」を選択します。プロジェクト・エリア・エディターで、「ワークアイテム・カテゴリー」タブをクリックします。ClearQuest プロジェクト・レコードに対応するカテゴリーを選択します。選択したカテゴリーと関連付けたいチーム・エリアを選択します。「関連付け」をクリックします。 Import ツールが作成したカテゴリーすべてについてこの手順を繰り返して、ClearQuest プロジェクト・レコードと対応させます。「保存」」をクリックして、プロジェクト・エリアへの変更を保存します。 カテゴリーをチーム・エリアと関連付けると、そのカテゴリー・プロパティーを持つワークアイテムが、該当のチームと関連付けられます。
  6. synctool コマンドを実行して、別のレコード・タイプを指定します。例えば、Defect レコード・タイプに設定します。
  7. Rational Team Concert クライアントで、照会が選択した ClearQuest 障害用に Import ツールが対応するワークアイテムを作成したことを確認します。
タスクの結果
Import ツールは、現在同じ Jazz Team Server 上の別のプロジェクト・エリアに同期されているレコードを選択した場合、そのレコードを、コマンド行で指定するプロジェクト・エリアと同期できるように、そのプロジェクト・エリアから切断します。

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