ビルド・システム・データ・セットに含まれている JCL の実行依頼

ターゲット・ビルド・システム上のデータ・セットに含まれている JCL は、Rational® Build Agent を使用して 実行依頼することができます。ジョブ・モニターによって、ジョブの実行が JES に依頼され、要求の結果が報告されます。 その後で、Rational Team Concert™ for System z® クライアントを介してビルド結果を表示することができます。
  1. 以下の JCL が含まれているデータ・セット・メンバーを作成します。このジョブには、コンパイルおよびリンク・エディットされる インライン COBOL ソース・コードが使用されていることに注意してください。 このジョブで使用されているデータ・セット名をカスタマイズして、 ターゲット・システムに適した値にしてください。
    //HELLO    JOB ,NOTIFY=DEARTH                         
    //*                                                   
    //* COBOL COMPILATION                                 
    //*                                                   
    //COBOL    EXEC PGM=IGYCRCTL,PARM='NODECK,OBJECT,LIB' 
    //STEPLIB  DD DSN=COBOL.V4R1M0.SIGYCOMP,DISP=SHR      
    //SYSIN    DD *                                       
           IDENTIFICATION DIVISION.                       
           PROGRAM-ID. HELLO.                             
           PROCEDURE DIVISION.                            
           MAIN.                                          
               DISPLAY 'HELLO, RTCZ.'.                    
               STOP RUN.                                  
    /*                                                    
    //SYSLIN   DD DSN=DEARTH.SAMPLE.OBJ(HELLO),DISP=SHR   
    //SYSPRINT DD SYSOUT=*                                
    //SYSUT1   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT2   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT3   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT4   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT5   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT6   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //SYSUT7   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                   
    //*                                                             
    //LINKEDIT EXEC PGM=IEWBLINK,PARM='LIST,LET,MAP,XREF,REUS,RENT' 
    //SYSLIN   DD *                                                 
     INCLUDE SYSLIB(HELLO)                                          
     NAME HELLO(R)                                                  
    /*                                                              
    //SYSLIB   DD DSN=DEARTH.SAMPLE.OBJ,DISP=SHR                    
    //         DD DSN=CEE.SCEELKED,DISP=SHR                         
    //SYSLMOD  DD DSN=DEARTH.SAMPLE.LOAD(HELLO),DISP=SHR            
    //SYSPRINT DD SYSOUT=*                                          
    //SYSUT1   DD UNIT=SYSALLDA,SPACE=(CYL,(1,1))                
    //*
  2. Rational Team Concert for System z クライアントを使用して、ビルド定義を作成します。
    1. 「チーム成果物」ビューの「ビルド・エンジン」ノードを右クリックし、 「新規ビルド・エンジン」を選択します。
    2. RationalBuildAgent として「ビルド・エンジン ID」を指定し、 「プロジェクト」か「チーム・エリア」を選択して、「保存」をクリックします。
    3. 「チーム成果物」ビューの「ビルド (Builds)」ノードを右クリックし、 「新規ビルド定義」を選択します。
    4. 次へ」をクリックします。
    5. ビルド定義 ID を指定して、ビルド・テンプレートとして「Rational Build Agent」を選択します。
    6. 次へ」をクリックします。
    7. ビルド前コマンド行」のボックスのチェック・マークを外して、「次へ」をクリックします。
    8. 「ビルド後コマンド行」ボックスをクリアして、「完了」をクリックします。
    9. 概要」タブの「サポート・ビルド・エンジン」で「RationalBuildAgent」を 選択します。
    10. 「Build Agent」タブについては、以下のように値を設定します。
      1. 「ホスト名」: ご使用のビルド・マシン IP アドレスかホスト名を入力します。
      2. 「ポート」: 5555、または「bfagent.conf」の中に構成したポート番号を入力します。
      3. ユーザー名: ターゲット・ビルド・マシン上のビルダーの z/OS® RACF® ユーザー ID を入力します。
      4. 「パスワード」と「確認パスワード」: z/OS RACF パスワードを入力します。
    11. 以下のように、「ビルド・コマンド行」タブに値を指定します。
      1. このコマンド行を入力します。「<PDS(MEMBER)>」を前に作成したデータ・セットで 置き換えます。コマンドの先頭にピリオドが付けられていることに注意してください。
        .submitJCL <PDS(MEMBER)>
      2. 作業ディレクトリーを、ビルド・マシンの完全修飾 USS パスで設定します。 ビルド・プロセスでは、このディレクトリーが作業ディレクトリーとして 使用されます。ビルドを要求する前にこのディレクトリーが存在しなければなりません。
    12. 「保存」をクリックします。
    13. ビルドを要求します。
      1. 「チーム成果物」ビューで、ビルド定義を右クリックして選択し、 「ビルドの要求」を選択します。
      2. 実行依頼」をクリックします。
      3. ビルド・エンジンが要求を処理していない可能性があります (The build engine does not appear to be processing requests)」のようなメッセージが表示された場合は、「OK」をクリックして要求を実行依頼します。
      4. 「ビルド」ビューで、状況を定期的に確認します。「更新」をクリックすれば、ビューが最新表示されます。
    14. ビルドが完了したら、「ビルド結果」をダブルクリックしてビルド・ログを表示します。

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