Rational Team Concert for System z 2.0.0.2 のエディションおよびライセンス

Rational Team Concert™ for System z® バージョン 2.0.0.2 は、z/OS® および Linux® for System z に加えて、Rational Team Concert がサポートする全プラットフォームにインストールできます。Rational Team Concert for System z には、さまざまなライセンス構成とフィーチャー構成があります。Jazz™ Team Server for System z での使用のためにライセンス交付を受けたエディションによって、使用可能なフィーチャーが異なります。また、エディションごとにクライアント・アクセス・ライセンスの数と種類は異なります。

ここでは、次の項目を説明します。
注:
  1. SMP/E パッケージに同梱されている z/OS サーバーのトライアル版は、Starter Edition をベースに作成されています。Standard または Enterprise Edition へは、サーバーとクライアントの結合したアクセス・ライセンスを使用してアップグレードできます。
  2. Rational Team Concert for System z のエディションおよび各エディションに含まれるクライアント・アクセス・ライセンスについて詳しくは、Jazz.net のダウンロード・セクションを参照してください。

エディション

表 1. Rational Team Concert for System z バージョン 2.0.0.2 のエディション
フィーチャー Starter Standard Enterprise
開発者/コントリビューターの最大数 25 / 無制限 250 / 無制限 無制限 / 無制限
サポートされるデータベース  
サポートされるアプリケーション・サーバー  
サポートされる Eclipse クライアント  
アジャイル計画: 毎日、反復、リリース 含まれる 含まれる 含まれる
含まれる 含まれる 含まれる
含まれる 含まれる 含まれる
ワークアイテムのトラッキング 含まれる 含まれる 含まれる
カスタマイズ可能プロセス 含まれる 含まれる 含まれる
Subversion の統合 含まれる 含まれる 含まれる
役割ベースのプロセス・アクセス権 含まれる 含まれる 含まれる
プロセス・レベルのアクセス制御 含まれる 含まれる 含まれる
LDAP 認証 含まれる 含まれる 含まれる
ダッシュボード サポートの制限2 含まれる 含まれる
クロス・プロジェクト・ダッシュボード 含まれる 含まれる 含まれる
クロス・リポジトリー・ダッシュボード 含まれる 含まれる 含まれる
カスタマイズ可能なワークアイテム属性と表示 含まれる 含まれる 含まれる
Rational Developer for System z 統合 含まれる 含まれる 含まれる
ClearCase® Importer 含まれる 含まれる 含まれる
ClearQuest® Importer 含まれる 含まれる 含まれる
カスタマイズ可能なワークアイテムのワークフロー 含まれない 含まれる 含まれる
リスク評価の計画 含まれない 含まれる 含まれる
レポート 含まれない 含まれる 含まれる
役割ベースのプロセス・アクセス権 含まれない 含まれる 含まれる
ClearCase Synchronizer 含まれない 含まれる 含まれる
ClearCase Bridge 含まれない 含まれる 含まれる
ClearQuest Connector 含まれない 含まれる 含まれる
ClearQuest レコードおよび Jazz ワークアイテム・ブリッジ 含まれない 含まれる 含まれる
LDAP インポート 含まれない 含まれる 含まれる
使用可能なフローティング・ライセンス 含まれない 含まれる 含まれる
高可用性 含まれない 含まれる

クライアント・アクセス・ライセンス

クライアント・アクセス・ライセンス (CAL) の数とタイプは、ご使用のエディションの Rational Team Concert for System z 内の Jazz Team Server for System z により定義されます。

表 2. クライアント・アクセス・ライセンス
クライアント・アクセス・ライセンス 説明
クライアント・アクセス・ライセンスなし
  • 以下を除く読み取りアクセス
    • データ・セット定義
    • 言語定義
    • 変換プログラム
    • ビルドおよびソース管理
コントリビューター
  • コントリビューターは、以下を除いて、ほとんどの機能に対する読み取り専用のアクセス権があります。
    • データ・セット定義
    • 言語定義
    • 変換プログラム
    • ビルドおよびソース管理
  • コントリビューターは、プロセスのアクセス権による別の制限がない限り、ワークアイテムの作成および変更ができます。
  • コントリビューターは、ワークアイテムの照会の作成および保存ができます。
  • コントリビューターは、ダッシュボードの作成および変更ができます。
  • コントリビューターは、他のユーザーが作成したレポートを表示できますが、 レポートの作成または変更はできません。
  • コントリビューター・クライアント・アクセス・ライセンスは、サーバーのユーザー数の制限には追加されません。 サーバーのユーザー数の制限に達した場合でも、コントリビューター・クライアント・アクセス・ライセンスは追加可能です。
開発者
  • 開発者は、すべての機能に対する読み取りアクセス権があります。
  • 開発者は、プロセスのアクセス権限による別の制限がない限り、すべての機能に対する書き込みアクセス権があります。
  • 開発者のクライアント・アクセス・ライセンスのユーザー数の合計は、そのサーバーのユーザー数の制限を超えることはできません。
  • Rational Team Concert for System z の開発者クライアント・アクセス・ライセンスは、Rational Team Concert の開発者クライアント・アクセス・ライセンスと交換することはできません。追加された System z 機能に対しては、Rational Team Concert for System z の開発者用クライアント・アクセス・ライセンスが必要です。
注: 開発者のフローティング・クライアント・アクセス・ライセンスは、ライセンス・キーが必要なユーザー・アクションが発生した場合にのみ、サーバーのユーザー数の制限に照らし合わせてカウントされます。永続的なコントリビューター・クライアント・アクセス・ライセンスとは異なり、開発者のフローティング・クライアント・アクセス・ライセンスは、割り当てられたときにカウントされません。
ビルド・システム
  • ビルド・システムのクライアント・アクセス・ライセンスは、ビルド・システムにより使用されるユーザー ID のみに割り当てられます。これにより、ビルド・システム内のデバイスは、プロセスのアクセス制限による別の制限がない限り、すべての機能に対する読み取りアクセス権と書き込みアクセス権を持つことができます。
  • ビルド・システムのユーザー ID は、サーバーのユーザー数の制限には追加されません。
ClearCase Connector
  • Standard Edition および Enterprise Edition のみ
  • ClearCase Connector のクライアント・アクセス・ライセンスは、同期化処理アカウント (ClearCase Synchronized Stream を作成し同期させるビルド・エンジンによって使用されるアカウント) にのみ割り当てられます。その機能は、ClearCase Connector に必要な機能のみに制限されます。
  • これらのユーザー ID は、サーバーのユーザー数の制限には追加されません。
ClearQuest コネクター
  • Standard Edition および Enterprise Edition のみ
  • ClearQuest Connector のクライアント・アクセス・ライセンスは、ClearQuest Connector によって使用される単一ユーザー ID にのみ割り当てられます。その機能は、ClearQuest Connector に必要な機能のみに制限されます。
  • このユーザー ID は、サーバーのユーザー数の制限には追加されません。

フローティング・クライアント・アクセス・ライセンス

フローティング・クライアント・アクセス・ライセンス (CAL) では、 複数のユーザーが同じ CAL を共用することができます。 例えば、2 人のユーザーが、1 日に 1 回または 2 回、ワークアイテムの更新などのために、ごくまれに Jazz Team Server for System z を使用することがある場合、それらのユーザーは 2 つの別々の永続 CAL を購入する代わりに、1 つのフローティング CAL を共用することができます。CAL の購入数とその使用を管理およびモニターして、複数の Jazz Team Server for System z に CAL を配布するという作業を、単一のサーバーで行うことができます。

注: フローティング・ライセンスをサポートしているのは、Standard Edition および Enterprise Edition のみです。

フローティング CAL が割り当てられているユーザーは、CAL の使用可能なコピーがある場合に限り、 サポートされている CAL 機能を使用することができます。 例えば、サーバー管理者が 3 つのコントリビューターのフローティング CAL を購入し、それらを 5 人のユーザーに割り当てた場合、 CAL を同時に使用できるユーザー数は 3 人のみです。 CAL の使用は、ユーザーが、CAL を必要とする最初のサーバー操作を実行したときに開始します。 ユーザーは、最後のサーバー操作から 2 時間後まで、CAL を保持することができます。 ユーザーが午前 9 時に CAL を獲得し、9 時 24 分までワークアイテムを編集していた場合、そのユーザーは、午前 11 時 24 分まで CAL を保持します。

単一のサーバーから複数の Jazz Team Server for System z 環境にすべてのフローティング CAL を配布することによって、フローティング CAL の使用状況の管理および追跡を簡単にすることができます。フローティング CAL を保持できるサーバーを選択します。例えば、Jazz Team Server for System z およびフローティング CAL サーバーとして稼働している既存のサーバーなどです。サーバーにフローティング CAL をインストールしたら、「管理 Web UI」を使用して、 そのフローティング CAL サーバーを参照するようにその他のサーバーを構成することができます。これで、 それらのサーバーは、フローティング CAL を割り当てたり、使用したりできるようになります。

注: フローティング・ライセンス・サーバーは、HTTP 接続のみをサポートします。HTTPS (セキュア接続) はサポートしません。

フローティング CAL の管理専用に新規のサーバーをインストールするか、既存の Jazz Team Server for System z を CAL サーバーとして再利用するかを判断するには、次の点を考慮してください。

関連情報
ユーザー・アクセス・ライセンスの管理
1 Derby ユーザーの制限: Derby データベースを使用してリポジトリーを保管する場合、ユーザー数は 10 ユーザーまでです。 この制限は、すべてのエディションに適用されます。
2 Starter Edition でのダッシュボード・サポートの制限: Starter Edition の各プロジェクト・エリアには、 1 つの単一のプロジェクト・ダッシュボードが単一ダッシュボード・タブとともに含まれています。 個々のユーザーまたはチーム用のダッシュボードは使用できません。