状態遷移モデルは、ワークアイテムが存在できる状態、およびユーザーがワークアイテムの状態を移動する場合に実行するアクションを定義します。
通常、状態遷移モデルはオープン状態または送信済み状態から開始し、完了済みや解決済みなど、ワークアイテムの最終処理を反映する状態で終了します。
このタスクについて
IBM® Rational Team Concertでは、ワークフローを定義してから、このワークフローをワークアイテム・タイプ・カテゴリーにバインディングすることにより、状態遷移モデルを定義します。
タイプ・カテゴリーに設定できるワークフローは 1 つのみです。
カテゴリーに関連付けられたすべてのワークアイテムで、該当するカテゴリーにバインドされたワークフローが使用されます。
- 「ワークアイテム」パースペクティブの「チーム成果物」ビューで、プロジェクト・エリアを右クリックして「開く」を選択します。
- 「プロセス構成」タブをクリックします。「プロジェクト構成」、「構成データ」、「ワークアイテム (拡張)」の順に展開します。
「ワークフロー」をクリックします。
「追加」をクリックします。新規ワークフローの名前を入力します。デフォルトでは、「ID」フィールドの値は、ユーザーが「名前」フィールドに入力した名前と同じですが、ID 値は小文字になります。「OK」をクリックします。
「状態」セクションで、「追加 (Add)」をクリックします。
状態の名前、および簡潔な説明を入力します。オプションとして、状態に適したグループを選択します。
例えば、「実行依頼済み」状態には「オープン」グループが適しています。
プロセス・テンプレートには一連のアイコンが含まれています。
既存アイコンの 1 つを選択するか、または「アイコンの追加」をクリックして、状態のアイコンとして使用するグラフィックス・ファイルにナビゲートします。
「OK」をクリックします。このプロセスを繰り返して、ワークフロー内のすべての状態を定義します。
「解決」セクションで、「追加 (Add)」をクリックします。ワークアイテムの解決方法の名前、および簡潔な説明を入力します。
例えば、「修正済み」、「間接的に修正済み (Fixed indirectly)」、「バグでない (Not a bug)」などの解決を定義します。解決用のアイコンを選択または追加します。
「OK」をクリックします。このプロセスを繰り返して、ワークフロー内のすべての解決を定義します。
「遷移」セクションのマトリックスは、状態遷移モデルを示します。
行見出しには遷移元の状態、列見出しにはターゲット状態が格納されています。
交差するセルには、ワークアイテムを遷移元状態からターゲット状態に移動する場合にユーザーが実行するアクションが格納されています。
アクションを追加するには、セルをクリックし、下矢印をクリックして、「New Action」を選択します。アクションの名前を入力して、「OK」をクリックします。引き続き、状態遷移モデルをサポートするために必要なアクションを追加します。
少なくとも、ユーザーが元の状態から最終状態にワークアイテムを移動できるアクションを指定します。
「開始アクション (Start action)」フィールドで、ワークアイテムを初期状態に設定する場合に使用するアクションを選択します。
「アクションの解決」フィールドで、ワークアイテムを解決済み状態に移動する場合に使用するアクションを選択します。
「再オープン」フィールドで、解決済み状態のワークアイテムを再オープンする場合に使用するアクションを選択します。
「保存」をクリックして、変更を保存します。
- 「構成データ」の下にある「ワークアイテム」を展開します。「ワークフロー・バインディング」」をクリックします。タイプ・カテゴリーをワークフローに関連付けるには、タイプ・カテゴリーを選択して、目的のワークフローを選択します。
「保存」をクリックして、変更を保存します。
タスクの結果
新規ワークフローは、バインド先のワークアイテム・タイプ・カテゴリーに属するすべてのワークアイテム・タイプに適用されます。