依存関係の管理

Rational® Developer for System z® には、指定の SYSLIB を検索パスとして使用することで MVS ファイル・システム上のプログラムの依存関係を見つける組み込みのツールおよび機能があります。 SYSLIB を検索パスとして使用するツールとしては、プロジェクト・ビルド、リモート構文検査、コンテンツ・アシスト、依存関係の表示、COPY メンバーのオープンなどがあります。 Rational Team Concert™ for System z のソース管理リポジトリーにソース・ファイルを保管する際、ソース・ファイル・ベースの一部を、z/OS® 上の、ユーザー・データ・セット接頭部で指定したファイル・システム・ロケーション (z/OS サンドボックス) に抽出するようにすることができます。 しかし、Rational Developer for System z が SYSLIB を検索パスとして使用して検索するメンバーにプログラムが依存している場合、それらのメンバーは、その依存関係を手動で管理しない限り検出されません。

依存関係を管理する最も簡単な方法は、プログラムが依存する共通の成果物 (COPY メンバー) を一連の共通 zComponent プロジェクトに編成することによって、すべての依存関係が常に z/OS サンドボックスにロードされるようにすることです。 この方法を使用して依存関係を管理するには、以下の作業を実行します。
1. 複数の MVS サブプロジェクトを持つ z/OS プロジェクトの作成
一方のサブプロジェクトは、変更対象のプログラムが含まれる作業セット・サブプロジェクトとして使用します。 2 つ目のサブプロジェクトは、プログラムが依存する共通メンバーが含まれる依存関係管理サブプロジェクトとして使用します。
2. 作業セット・サブプロジェクトへのファイルのロード
「z/OS に zFile をロード」ウィザードを使用して、変更対象のメンバー (プログラムなど) を作業セット・サブプロジェクトにロードします。 『Rational Developer for System z への成果物のロード』を参照してください。
3. 依存関係管理サブプロジェクトへのファイルのロード
再度「z/OS に zFile をロード」ウィザードを使用して 、プログラムが依存する COPY メンバーまたはインクルード・ファイルを依存関係管理サブプロジェクトにロードします。ファイルのロード後は、ソース管理リポジトリーからいずれかの共通メンバーへと着信したすべての変更が、「保留中の変更」ビューに表示されます。 変更を受諾すると、それらの変更が依存関係管理サブプロジェクトに表示され、その対応するメンバーが z/OS サンドボックスに表示されます。

フィードバック

この情報は役に立ちましたか。Jazz.net (要登録) のフォーラム内のコメントまたはバグ報告からフィードバックを提出することができます。