RTCz: DB2 データベースのセットアップ

Jazz™ Team Server for System z と連動するように、サポートされる DB2® またはバンドルされた DB2 Workgroup Server データベースをセットアップします。

始める前に
注: これらの説明は、z/OS でインストールまたは構成されるパーツには当てはまりません。 z/OS でのインストールおよび構成については、『z/OS での Rational Team Concert for System z のインストール』を参照してください。
この手順では、次の前提条件が満たされているものとします。支援が必要な場合は、DB2 の資料を参照するか、DB2 データベース管理者 (DBA) に問い合わせてください。
このタスクについて
DB2 データベースをセットアップするには、次のようにします。
  1. DB2 コマンド・ウィンドウでデータベースを作成します。 サンプルのコマンドでは、JAZZ という名前の新規データベースを作成します。 これらのコマンドは、DB2 コマンド・ウィンドウで実行されます。このコマンド・ウィンドウは、 「DB2 コマンド行ツール」メニュー下のアプリケーションの「開始」メニューから開くことができます。
    • Windows® の場合:
      db2 create database JAZZ on c: using codeset UTF-8 territory en PAGESIZE 8192
    • Linux または Linux for System z の場合:
      db2 create database JAZZ using codeset UTF-8 territory en PAGESIZE 8192
    注: ユニコード・コンテンツを確実に正しく処理するには、データベース文字セットを UTF-8 エンコードにする必要があります。AUDITABLE_LINKS 表は、Windows のデフォルトのページ・サイズである 4K に収まらないため、ページ・サイズは少なくとも 8K に設定してください。
    ヒント: データベースが稼働していない場合は、コマンド db2start を実行すると DB2 が始動します。
  2. ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.properties を見つけて、teamserver.derby.properties に名前変更します。
  3. ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz で、ファイル teamserver.db2.properties を見つけて、teamserver.properties に名前変更します。
  4. ファイル teamserver.properties でデータベースおよび接続の詳細を指定します。

    デフォルトの接続指定では、ポート 50000 上の localhost で実行される DB2 データベースに接続します。 このデータベースは JAZZ という名前であり、ユーザー名とパスワードはいずれも db2admin です。 データベースをセットアップする際にデフォルト値を使用した場合、 teamserver.properties ファイルはすでに正しく構成されている可能性があります。 構成されていなければ、ご使用の構成に合わせてこの情報を変更してください。

    1. テキスト・エディターでファイル teamserver.properties を開きます。
    2. 次の行を見つけます。
      com.ibm.team.repository.db.vendor = DB2
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//localhost:50000/JAZZ:user=db2admin;password={password};
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=db2admin
    3. ご使用の DB2 サーバーおよびデータベースに合わせて、com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の値を編集します。
      ヒント: DB2 コマンド・ウィンドウで、 コマンド db2 get dbm cfg を実行して、 SVCENAME がある行を検出します。この行は、DB2 ポート名またはポート番号を示しています。 このコマンドが数値を返した場合は、その数値をポート番号として (上記の例の 50000 に代えて) 使用します。 コマンドが非数値の名前を返した場合は、この名前に割り当てられたポート番号を判別し、そのポート番号を使用します。 Linux では、ファイル /etc/services に、ポート名とポート番号のマッピングが収められています。 Windows では、ファイル C:¥windows¥system32¥drivers¥etc¥services にこのマッピングが収められています。 詳しくは、データベース管理者に問い合わせるか、データベースの資料を参照してください。
    4. ご使用の DB2 ユーザー名に合わせて、com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の値を編集します。
      注: DB2 ユーザーが、表や表スペースを作成し、データベース構成を変更するための権限を持っている必要があります。 DB2 ユーザーは、オペレーティング・システムにより作成されます。
    5. プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.password にユーザー・パスワードを指定します。
      注: com.ibm.team.repository.db.jdbc.location プロパティー の password={password} テキストは変更しないでください。
    6. 必要な場合は、プロパティー com.ibm.team.repository.db.db2.content.tablespace.location を、メインの表スペースを作成可能である Jazz Team Server for System z 上のパスに変更してください。
      注: この値をデフォルトの content_tablespace から変更しない場合、データベース・ストレージ・ロケーションに表スペースが作成されます。 Windows で、新規のパスを指定する場合は、二重の円記号を使用して指定する必要があります。例えば、 com.ibm.team.repository.db.db2.content.tablespace.location=c:¥¥db2¥¥jazz¥¥content_tablespace のように指定します。
タスクの結果

これでデータベースのセットアップが完了しました。 次は『DB2 および Oracle 上での Jazz Team Server for System z データベース表の作成』に進んでください。


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