統一モデリング言語 (UML) 図は、 関係、振る舞い、構造、機能など、視覚的に記述でき、 定量化可能なシステムの特徴を記述します。例えば、 ユースケース図は、アクターと呼ばれるシステム・ユーザーと システムとの相互作用を記述します。クラス図は、 システムの構造または実装の詳細を記述するのに、よく使用されます。UML 図には、 ダイアグラム内の分類子を視覚的に記述したダイアグラム要素が含まれています。これらの 分類子は、モデル要素の図表示です。UML 図は、UML モデルを図にしたものです。 ただし、ダイアグラム要素は、セマンティック・モデルの一部とは見なされません。
UML モデル には、UML 図が含まれる場合もあれば、含まれない場合もあります。 ただし、ほとんどの UML モデルには、いくつかの図が含まれています。また、UML モデルには 1 つ以上のサブモデルが含まれる場合があります。
IBM® Rational® モデリング・ツールは、UML モデルを作成および編集するための柔軟な開発環境を提供します。 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューを使用すると、 セマンティック・モデルのソース・コードおよびモデル構造を編集することができます。 また、ダイアグラム・エディターを使用すると、 視覚化されたモデルのダイアグラムを編集することができます。 モデルを編集する場合は、 モデル要素とダイアグラム要素の違いを理解しておく必要があります。 例えば、ダイアグラム・エディターで要素を右クリックする と、2 つの削除オプションが表示されます。 「ダイアグラムから削除」をクリックすると、 その要素はダイアグラムからのみ削除されます。 ダイアグラム要素は、モデル要素を視覚化したものにすぎないからです。 逆に「モデルからの削除」をクリックすると、 その要素はモデルとダイアグラムの両方から削除されます。 デフォルトでは、ダイアグラム要素を選択し、Delete (削除) キーを押した場合、 または、ダイアグラム要素を選択し、「ファイル」>「削除」と クリックした場合、その要素はダイアグラムからのみ除去されます。