後方変換を使用して、モデルに対する変更や、ソース・コードに対する変更を復旧できます。このプロセスは、モデルとコードの開発が並行して進められる場合に有用です。例えば、設計者は、UML モデルを作成して、そのモデルをソース・コードに変換したりすることができます。 開発者は生成されたコードに変更を加えることができ、設計者は後方変換を実行してそのコードへの変更を復旧することができます。 変換によりソース・コードと UML モデルとの間の相違点が判別され、設計者はモデルに適用するソース・コードの変更点を選択できます。
モデルへの変更点のリカバリーまたはコードへの変更点のリカバリーを行うためには、 各変換ごとに構成を作成するのではなく、変換構成を 1 つ作成して調整されたモデリングの DCMP を使用可能にしてください。 このプロセスに従うと、これが適用される UML モデルおよびコードに関するすべての情報は 1 つの構成に保持されます。双方の変換に共通の検証規則が構成に適用され、生成されたモデルまたはコードが可能なかぎり正確であることが保証されます。 別々の構成を持つ変換の実行は、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。
UML から C# への変換: 変換構成ファイルに関する作業を簡略化するには、構成ファイルを、変換のソースとして指定したプロジェクトに保管します。 例えば、UML モデルを変換のソースとして指定する場合は、構成ファイルを UML モデルと同じプロジェクトに保管してください。
起こり得る問題を回避するため、変換構成ファイル内のソースやターゲットを変更しないでください。
変換用の異なるソースまたはターゲットを指定するためには、変換構成を新規作成します。
C#、C++、Java™、SOA などのドメイン固有のプロジェクトの作業において、プロジェクトを UML モデルに変換する際に、要素が変換構成の有効範囲外の可能性がある場合は、ソース要素とモデル要素の間のプロジェクト間参照を定義する関連ファイルを作成することができます。
プロジェクト間参照の関連ファイルのファイル名拡張子は .xmi であり、そのファイルは複数の変換構成で共有できます。
デフォルトでは、C# から UML への変換で具象 UML ターゲット要素への参照を作成できない場合、対応する C# 要素へのビジュアル参照が作成されます。 要素間の関連を定義した場合、変換によって具象 UML ターゲット要素への参照が作成されますが、ビジュアル参照は作成されません。
Project A が Model A に変換された時点で、ClassA は、相互参照によりまだ Project B を参照しています。
しかし、相互参照で Model B の下の UML タイプ ClassB を参照するためには、より適切な解決策があります。 変換構成の中で関連をセットアップし、それを使用することにより、その相互参照を定義することができます。