概念的要素と具体的要素の混合モデリング

この短いツアーでは、ソフトウェア設計への混合モデリング・アプローチについて説明します。

混合モデリング手法では、 同じモデル内で概念的要素を具体的要素に変換するように設計されていて、 同じモデル・ダイアグラム上に記述されている変換を使用する必要があります。このシナリオでは、 コードを生成する変換への直接入力となる、UML クラスなどのいずれかの設計レベルのモデル要素が、 対応するコード・レベルのエンティティーを生成します。 元の概念モデル要素は削除され、ダイアグラム内の表記は、 生成された具象モデル要素への参照によって置換されます。ダイアグラムには、 このコード・モデル要素と、変換によって同じように置換されなかった他の概念モデル要素との関係が引き続き表示されます。

また、この手法を使用して、Java™ または C++ コードなどの具象モデルから、UML モデルに保管されている UML 概念図に要素をドラッグすることができます。 その後で、モデル内の概念的要素と具体的要素の間に特定のタイプの関係を描画できます。

このメソッドは反復プロセスをサポートします。 このプロセスでは、同じ場所でセマンティックの置換を実行する変換を繰り返し使用します。アーキテクトは、 概念モデルを使用して最初の設計の反復を指定してから、 モデルの検討および承認済みの部分からコードを生成できます。その後で、 アーキテクトは、それ以降の反復で設計を継続して発展させることができ、 設計の局面がさらに承認されたら、同じ方法で変換できます。それまでにコードにコミットされた設計部分は、 結果として示される混合ダイアグラムで、まだコミットされていない部分の横に記述されます。コミットされた要素は、 ダイアグラムによるコードの唯一のリフレクションであるため、常に実装の展開に合わせて最新の状態を反映します。

学習目標

このツアーでは、 IBM® Rational® UML モデリング製品を使用した標準的ワークフローについて説明します。具体的には、 以下の作業方法について説明します。

所要時間

5 分

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