変換の実行

Java からサービス・モデルへの変換は、構成を適用するか、Java™ プロジェクトまたはクラス図で Java クラスまたはインターフェースを選択して、実行することができます。
始める前に
変換構成を適用して、Java からサービス・モデルへの変換を実行する場合には、変換構成ファイルがワークスペース内に存在しているか、または URL を指定してアクセスできるファイルとして存在していなければなりません。 Java クラスまたはインターフェースを選択して変換を実行する場合には、選択した Java 要素が Java インターフェースであるか、現行ワークスペース内の Java プロジェクト内にある、インターフェースを実装する Java クラスでなければなりません。
このタスクについて

Java からサービス・モデルへの変換では、 比較およびマージ機能を使用して、ターゲット・モデルと、変換によって生成される一時モデルとの違いを判別します。Java からサービス・モデルへの変換を実行すると、 マージ・エディターにより 2 つのモデルの違いが表示されます。 このマージ・エディター・ウィンドウで、変換によってターゲット・モデルにマージされる変更を選択できます。

変換を実行するには、以下の表のオプションのいずれかの手順を実行します。
オプション 説明
変換構成の使用 現在のビューに応じて、以下のステップのいずれかを実行します。
  • ナビゲーション・ビューにいる場合は、変換構成 (.tc) ファイルを右クリックしてから、「変換」をクリックし、変換をクリックします。 変換構成を適用すると、変換のインスタンスが作成され、その構成内で定義したプロパティーを使用して変換が実行されます。
    注: 変換構成エディターから変換構成を適用することもできます。その場合、「メイン」タブで「実行」をクリックするか、ツールバーの右上で変換名が表示されているアイコンをクリックします。
  • 「パターン・エクスプローラー」ビューで変換を右クリックし、「変換を実行」をクリックします。「構成の選択」ダイアログ・ボックスで、実行する変換構成を指定し、「OK」をクリックします。
「プロジェクト・エクスプローラー」ビューからの変換の実行 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューから変換を実行する手順は、次のとおりです。
  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、Java プロジェクトにある Java クラス・ファイルまたは Java インターフェースを右クリックして、「UML の追加」 > 「サービス・モデルの生成」とクリックします。
  2. 「サービス・モデルの生成」ウィンドウで、 実行するサービス・モデル変換と、生成されるサービス・モデルのファイル名を指定します。
Java プロジェクトでクラス図から変換を実行する Java プロジェクトでクラス図から変換を実行するには、次のステップを実行します。
  1. クラス図で、Java クラスまたは Java インターフェースのビジュアル表示を右クリックし、「サービス・モデルの生成」 をクリックします。
  2. 「サービス・モデルの生成」ウィンドウで、 実行するサービス・モデル変換と、生成されるサービス・モデルのファイル名を指定します。
コマンド行からの変換の実行 コマンド行から変換を実行するには、以下の構文を使用します。
eclipse -data workspace-path -application com.ibm.xtools.transform.core.transformationRunner -transformConfigs "[-R]transformation-configuration-path1,[-R]transformation-configuration-path2,..." 

-transformConfigs パラメーターには、1 つ以上の変換構成の完全なワークスペース・パスと構成ファイル名 (ファイル・システムのパス名ではない) を指定する必要があります。

コマンド行から変換を実行すると、変換によって生成されるすべてのダイアログ・ボックスが抑制されます。

例として、MyConfig.tc という変換構成が MyWorkspace というワークスペース内の MyProject というプロジェクト内にあるとします。この変換構成は、MyTransformation という変換の構成情報と、MyReverseTransformation という対応する後方変換の構成情報を指定します。
  • MyTransformation を呼び出すには、コマンド行で以下のテキストを入力することで、MyConfig.tc 構成を実行できます。
    eclipse -data /MyWorkspace -application com.ibm.xtools.transform.core.transformationRunner -transformConfigs "MyProject/MyConfig.tc"  
  • 後方変換を実行するには、次の例に示すように、変換構成パスの先頭に -R オプションを指定します。
    eclipse -data /MyWorkspace -application com.ibm.xtools.transform.core.transformationRunner -transformConfigs "-RMyProject/MyConfig.tc"
  • 複数の変換を実行するには、-transformConfigs パラメーターに、各構成のワークスペース・パス名を含む、変換構成のコンマ区切りのリストを指定します。以下の例のように、前方変換または後方変換を実行できます。
    eclipse -data /MyWorkspace -application com.ibm.xtools.transform.core.transformationRunner -transformConfigs "MyProject/MyConfig.tc, -RMyProject/MyConfig.tc"
変換 API の起動 変換をアプリケーションの一部として実行するには、以下の例のように、変換 API を呼び出すことができます。
IFile file = ResourcesPlugin.getWorkspace().getRoot().getFile(new Path("/MyWorkspace/MyConfig.tc"));
try {
		ITransformConfig config = TransformConfigUtil.loadConfiguration(file);
		IStatus status = TransformController.getInstance().execute(config, null, false, null);
}
catch (IOException e) {
// 構成ファイルを読み取れませんでした。
}
以下の例のように URL を指定することで、変換構成をロードすることもできます。
try {
	URL url= new URL(platform:/plugin/myPluginID/myConfig.tc);
	ITransformConfig config = TransformConfigUtil.loadConfiguration(url);
	}
	catch (MalformedURLException malURLEx) {
		// 例外を処理します。
	}
	catch (IOException ioEx) {
		// 例外を処理します。
}
以下の例のように、さまざまなプロトコルを使用する URL を指定できます。
  • platform:/plugin/myPluginID/myConfig.tc
  • http://myServer.myCompany.com/myConfig.tc
  • ftp://myUsername:myPassword@myServer.myCompany.com/myConfig.tc
  • jar:file:c:/myFolder/myJar.jar!/myConfig.tc
  • file:c:/myFolder/myConfig.tc
Ant スクリプトからの変換構成の実行
変換を Ant スクリプトまたは build.xml ファイルから実行するには、以下のステップを実行します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
   <project name="myProject" default="generate" basedir=".">
      <target name="generate">
         <echo>Running transformation 'myProject/myConfig.tc' ...</echo>
         <com.ibm.xtools.transform.core.runTransformation transformConfig="myProject/myConfig.tc" reverse="false"/>
      </target>
</project>

build.xml ファイル内の project 要素に、ターゲット要素内の name 属性に指定した値に等しい default 属性を設定します。

transformConfig 属性は、有効なワークスペース・パスを指定する必要があります。

後方変換をサポートしている変換タイプの場合、後方変換を実行するには、reverse 属性を「true」に設定します。
注: 変換構成は、調整されたモデリングの設計規約管理プロトコル (DCMP) を実装する必要があります。

Ant スクリプトを実行するには、build.xml ファイルを右クリックし、「実行」 > 「Ant ビルド」の順にクリックします。


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