Rational UML モデリング製品のバージョン 6 からバージョン 7 へマイグレーションすることはできますが、
新規のモデリング・リソースをバージョン 6 と互換性のあるフォーマットで保管することはできません。
両方のバージョンの製品で引き続き同時にモデル開発を行うには、
対応するチーム・リポジトリーをバージョン 6 のモデル開発用とバージョン 7 のモデル開発用の 2 つのブランチに分割しなければなりません。
モデルのマージ
一部のメンバーがバージョン 7 のモデリング製品を使用し、その他のメンバーはバージョン 6 の製品を使用するというチーム環境では、
対応するチーム・リポジトリーがバージョン 6 用とバージョン 7 用の 2 つのブランチに分割されている場合に、
両方のバージョンで同時にモデル開発を実行することができます。
バージョン 7 の自動マイグレーション・フィーチャーにより、バージョン 6 のブランチでのモデルの変更点がバージョン 7 のブランチにマージされるため、
両方のブランチで開発を続けることができるようになります。
プロファイルをマージすることはできないため、プロファイルの変更は単一のブランチ、つまりバージョン 6 のブランチでしか行いません。

Rational モデリング製品におけるモデルのマージについて詳しくは、
IBM の developerWorks Web サイト (www-128.ibm.com/developerworks/rational/products/rsa/) の記事を参考にしてください。
UML プロファイルのマイグレーション
バージョン 6 からバージョン 7 へのプロファイル (.epx) リソースのマイグレーションは、
プロファイルを開いた際にメモリー内で自動的に実行されます。
変更後、保管されたプロファイルは、バージョン 7 のフォーマットになります。
プロファイルを保管しない場合、前のプロファイルは、バージョン 6 のフォーマットのままディスク上に存在しています。
2 つのブランチを持つチーム環境で作業を行う際には、このことが利点となります。
バージョン 6 のプロファイルをバージョン 7 のプロファイルにデプロイできます。
バージョン 6 のプロファイルが適用されたモデルを開くと、
プロファイル自体が自動で開き、バージョン 7 に (メモリー内で) マイグレーションされます。
- プロファイルが製品のインストール済み環境のプラグインの中にデプロイされ、保管されていない場合、
ディスク上のプロファイルはバージョン 6 のフォーマットのままです。
- プロファイルがバージョン 7 のワークスペース・プロジェクト内にある場合は、
モデル内のプロファイル参照によってバージョン 6 のプロファイルが開かれ、ProfileBase バージョンを更新するようプロンプトが表示されます。
バージョン 6 のプロファイルは更新せず、保管も行わないようにしてください。
そうすることで、バージョン 6 のフォーマットが維持されます。
注: プロファイルへの変更はバージョン 6 のブランチで行わなければなりません。
また、バージョン 6 のプロファイルはバージョン 7 の製品で使用する必要があります。
ブランチの再調整を行う際には、モデルのマイグレーションとマージを行う前に、
バージョン 6 のすべてのプロファイルをバージョン 7 に再登録 (デプロイ) する必要があります。
そうしないと、マイグレーションされたバージョン 6 のモデルが、存在しない新規バージョンのプロファイルを参照することになります。
その結果、適用したステレオタイプが失われるか、モデルが破損することになります。
UML モデルのマイグレーション
バージョン 6 からバージョン 7 へのモデル (.emx) リソースのマイグレーションは、ユーザーからは認識されません。
バージョン 7 の Rational UML モデリング製品でモデルを開くことにより、リソースを自動的にバージョン 7 へ変換することができます。
バージョン 6 のモデルを開くと、さまざまな適用済みプロファイルを新規バージョンへ更新するようプロンプトが表示されます。
そうすることで、モデルはバージョン 7 の製品で使用できるようになります。
注: モデルをバージョン 6 のフォーマットで保管し直すことはサポートされていません。
一度モデルを保管すると、バージョン 7 のモデリング製品でしか使用できなくなります。
複数のリポジトリー・ブランチを持つチーム環境で作業する場合、
モデルをバージョン 6 から 7 にマイグレーションする前に、まず、そのモデルに適用されているすべてのバージョン 6 のプロファイルを、
バージョン 7 の製品に再登録しなければなりません。
バージョン 6 のモデルをマイグレーションする際、これらのプロファイルは自動で開かれ、(メモリー内で) マイグレーションされた後、解決されます。
ダイアグラムのマイグレーション
バージョン 6 からバージョン 7 へのダイアグラム (.dnx) リソースのマイグレーションは、
バージョン 7 で最初にダイアグラム・リソースが開かれたときに自動的に実行されますが、
ダイアグラム・リソースをバージョン 6 のフォーマットで保管し直すことはサポートされていません。
一度ダイアグラムを保管すると、バージョン 7 の Rational UML モデリング製品でしか使用できなくなります。