変換のデバッグ

変換をデバッグするためには、デバッグ・ログを生成することや、変換実行時に変換コンテキストの内容を表示することなど、さまざまなメカニズムを使用できます。 どのメカニズムを使用できるかは、変換作成者または変換ユーザーの役割によって決定されます。

変換のデバッグ情報の生成

変換を実行し、それによって生成される出力が予期したものと異なる場合は、変換のログ・ファイルを生成するように指定することができます。 ログ・ファイルは、ソース要素、ターゲット要素、および変換によってソース要素が変換されるときに適用される規則に関する情報を提供します。変換が多数の要素を変換する場合、変換がログ・ファイルを生成している間はパフォーマンスが低下することがあります。そのため、ログ・ファイルを生成するのは、デバッグ目的の場合のみにしてください。
このタスクについて

変換のログ・ファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ナビゲーション」ビューで変換構成ファイルを右クリックし、 「開く」をクリックします。
  2. メイン」ページで、「デバッグ・ログの生成」をクリックします。
  3. 「ファイル」 > 「保存」をクリックします。
タスクの結果
次回変換を実行したときに、ログ・ファイルが XML ファイルとして、変換の設定で指定したフォルダーに生成されます。 ログ・ファイルの場所を指定していない場合は、変換によりワークスペースの .metadata フォルダーにログ・ファイルが生成されます。
ヒント: 変換の設定を行うには、「ウィンドウ」 > 「設定」とクリックし、「モデリング」を展開して、「変換」をクリックします。

変換デバッグ時の変換コンテキストの値の表示

変換作成者が変換をデバッグする場合、変換コンテキストの論理構造を表示することができます。 この機能を使用することにより、変換コンテキストの階層構造の中をナビゲートしたり、変換コンテキストや変換ディスクリプターのさまざまな値を表示したりできます。
始める前に

変換の Java™ コードの中で、com.ibm.xtools.transform.core.ITransformContext 型のパラメーターまたはフィールドを含むメソッドの中にブレークポイントを設定する必要があります。

以下の項目を作成する必要があります。
  • デバッグ対象の構成の変換構成
  • ランタイム・ワークベンチをデバッグ・モードで起動する Eclipse 起動構成
  • ランタイム・ワークベンチで、この変換により変換されるモデルと、変換が出力を生成するターゲット・コンテナーとを含むプロジェクト
このタスクについて

変換コンテキストの値を表示するには、

  1. ランタイム・ワークベンチをデバッグ・モードで開きます。
  2. ランタイム・ワークベンチで、Java コードにブレークポイントが含まれている変換の変換構成を適用します。 変換がそのブレークポイントに達すると、変数ビューが表示されます。
  3. 変数ビューで、変換コンテキストを表す変数名をクリックします。
  4. 変数ビューのツールバーで「論理構造の表示」アイコン (
    「論理構造の表示」アイコンは、変数ビューのツールバーのうち左から 2 番目のアイコンです。
    ) をクリックします。
タスクの結果
論理構造は、変換コンテキスト内のすべてのプロパティーのリストから構成されています。 それらのプロパティーは、名前のアルファベット順にソートされています。
注: Eclipse 文書または開発者ガイドへのリンクなどの、いくつかの情報は製品ヘルプ内のトピックからのみ使用可能です。

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