変換入力スキーマの 1 つ以上の既存の値から算出または構成される値を持つ属性を表す派生属性を、変換入力スキーマに作成することができます。
始める前に
変換モデル・ファイルを開いておく必要があります。
変換モデル・ファイルの名前は、transform.tma です。
このタスクについて
XPath 式の XPath 関数を呼び出すことにより、さらに複雑な計算を派生属性に作成できます。
XPath 式内の派生属性は、通常の属性と同様の方法で使用できます。
派生属性は、エディター領域内の「変換入力スキーマおよび出力アクション」ペインで作成できます。
テキストをモデル参照に置き換えるプロセスの一環として、これらの属性を作成することもできます。
JET 変換の派生属性を作成する手順は、以下のとおりです。
- エディター領域内の「変換入力スキーマおよび出力アクション」ペインで、派生属性を組み込む入力スキーマ要素を右クリックし、
とクリックします。
- 「新規派生属性の作成」ダイアログ・ボックスの「属性名」フィールドに、属性の名前を指定します。
- 派生属性に置き換える原型テキストを指定します。
このテキストの他のオカレンスには、JET 置換マーカーが付けられます。
このマーカーは、「プロジェクトの更新」コマンドの次回実行時に、そのテキストが派生属性に置き換えられることを示します。
- 属性値を派生させる方法を指定します。
これは通常、1 つ以上の組み込み XPath 式を持つ文字列を中括弧で囲んだものであり、モデル参照を表します。
計算を入力することも、「モデル参照の挿入」をクリックしてモデル内の要素を選択することもできます。
- 「OK」をクリックします。
- をクリックします。
注: JET アクション・パラメーター値を入力モデル参照に置き換える際に、派生属性を作成しなければならない場合があります。
「モデル参照で置換」ダイアログ・ボックスが開いているときに派生属性を作成するには、
「新規」をクリックします。
「原型テキスト」フィールドや
「計算」フィールドに
選択したアクション・パラメーター値が取り込まれた状態の、
「新規派生属性の作成」ダイアログ・ボックスが開きます。
ステップ
2、
3 (オプション)、
4 (オプション)、および
5 を完了します。
「OK」をクリックして、とクリックします。
例
例えば、ユーザー・アカウントのパスワードを生成する派生属性を作成できます。
生成されるパスワードは、ユーザーの名前の頭文字にユーザーの姓を足したもので、パスワード全体が小文字です。
JET 変換に、ユーザーの名前を表す givenName という属性と、ユーザーの姓を表す familyName という属性があるとします。
これらの属性は、JET 変換が生成する E メール・メッセージを表す、mailing という要素に含まれています。
{lower-case(concat(substring($mailing/@givenName,1,1),
$mailing/@familyName))} という XPath 式によってパスワードが割り出されます。
次のタスク
JET テンプレートの、指定した原型テキストの各オカレンスに、JET 置換マーカーが追加されます。
main.jet テンプレート内に新規派生属性のコードを生成するには、「プロジェクトの更新」コマンドを実行する必要があります。