UML モデルの検索条件

UML モデルを検索する場合、 検索条件を指定することで、検索をカスタマイズすることができます。 検索内容をより具体的なものにするか、 より一般的なものにするか、 いずれかの条件を選択することができます。 通常、具体的な検索は、一般的な検索に比べて、戻される結果が少なくなります。
注: スペース、タブ、改行、リターン、 あるいは以下の記号で分離された文字を、単語といいます。

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検索」および 「置換」ウィンドウ内で 指定できる検索条件を、以下の表で説明します。 この中には、「拡張」ボタンを クリックしたときのみ、使用可能となる検索条件も含まれています。

検索条件 説明 サンプル
単語全体で一致

「単語全体でのみ一致」チェック・ ボックスを使用すると、その単語の出現箇所を、 より大きな単語の一部分としてではなく、 単語がひとかたまりとなって使われているものについて検索します。

このチェック・ボックスを選択して "Package1" を検索した場合、 "Package1(a)" または Package1[a] は検出されますが、"Package1a" は検出されません。

大文字と小文字を区別する

「大文字と小文字を区別する」チェック・ ボックスを使用すると、 大文字と小文字を区別して検索するよう指示することができます。 つまり、この検索の対象となる テキストは、「検索対象」フィールドで 指定されたテキストと同じ大文字化のテキストになる、ということです。

このチェック・ボックスを選択して "Rational" を検索すると、 "Rational" と表記された単語のみが検出されます。 このチェック・ボックスをクリアした場合、 「検索対象」フィールドで 指定されたテキストと一致するテキストが検出されますが、 その大文字化は無視されます。

例えば、このチェック・ボックスをクリアして "Rational" を検索すると、 "rational" および "Rational" の両方が検出されます。

ダイアグラムでは検索しない

「ダイアグラムでは 検索しない」チェック・ボックスを使用すると、 モデル内のモデル要素に対する検索を制限することができます。

ダイアグラム内のクラス図要素で表されるクラス・モデル要素が、 モデルに含まれている場合、クラス・モデル要素のみが検索対象となります。 このチェック・ボックスをクリアした場合、 ダイアグラム要素とダイアグラム内の関係が検索対象になります。

拡張 > フィールド

「検索および置換」ウィンドウ で、「拡張」ボタンをクリックすると、 「フィールド」リストが開きます。 このリストを使用すると、検索対象をモデル要素名にするか、 モデル要素文書にするか、またはその両方にするかを、 指定することができます。

「文書」チェック・ボックスを選択した場合、 モデム要素名で検索しているテキストのインスタンスを、すべて無視して検索が行なわれます。 検索対象は、モデル要素文書のみとなります。

拡張 > タイプ

「検索および置換」ウィンドウ で、「拡張」ボタンをクリックすると、 「タイプ」リストが開きます。 このリストを使用すると、 検索対象に含めるモデル要素のタイプを選択することができます。 各モデル要素の名前と関係が、アイコンと名前によって表されます。 チェック・ボックスを選択すると、 そのタイプのモデル要素または関係が検索対象に含まれます。

「クラス」チェック・ボックスを 選択して検索を行なうと、「検索対象」フィールドで 指定したテキストを持つクラスが検出されます。 このチェック・ボックスをクリアすると、 そのタイプのモデル要素または関係は、 検索時に除外されます。 例えば、「クラス」チェック・ ボックスをクリアして検索を行うと、「検索 対象」フィールドで 指定されたテキストが含まれているクラス名があっても、 クラスの検出は行なわれません。

拡張 > 追加の OCL フィルター

「拡張」を クリックすると開く「追加の OCL フィルター」フィールドを使用すると、 入力したオブジェクト制約言語 (OCL) 式を、 既存の結果を基にしたフィルターとして使用することができます。

OCL 式を入力すると、フィルターを使用して、 既存の検索結果および置換結果を検索対象にすることができます。

関連タスク
UML モデルでのテキストの検索と置換

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