更新メソッドの定義

パターンには、複数のパラメーターを含めることができます。 この場合、1 つのパラメーターの引数であるサプライヤー・パラメーターを使用して、 従属 (クライアント) パラメーターの値を計算します。ユーザーがサプライヤー・パラメーターに有効な引数を指定すると、 更新メソッドが呼び出されて、従属クライアント・パラメーターが再計算されます。
始める前に
このタスクについて

新規パターンを追加するときに「新規パターン」ウィザードを使用して、 あるいは「パターン・オーサリング」ビューから「プロパティー」ビューを使用して、 依存関係を追加します。 依存関係が追加されると、update ホット・スポット・メソッドのコードがパターン実装コードに追加されます。 3 つのタイプの更新メソッドがクライアント・パラメーター専用に生成されます。 更新メソッドは、以下のアクティビティーに対して起動されます。 サプライヤー引数の追加、サプライヤー引数の削除、 およびパターンの再適用時のサプライヤー引数に対する変更なし、です。

更新メソッドを使用すると、 サプライヤー・パラメーターに必要な値が指定されるまでの間、 クライアント・パラメーターの全体的および部分的な拡張を抑制できます。 AbstractPatternDependency クラス (com.ibm.xtools.patterns.framework) には、更新メソッドが含まれています。 このクラスは、2 つのパラメーター間の依存関係、 つまり、従属パターン・パラメーターと従属先の依存パラメーター間の関係を表します。 依存パラメーターを監視し、さまざまな状態トリガーの更新メソッド下にある従属パラメーターに通知します。

通常、パターン・パラメーターの依存関係は、 パターン・パラメーターのコンストラクター内で依存関係をインスタンス化することによって、 パターン・パラメーターと関連付けられます。 依存関係は、抽象パターン・パラメーター・クラス内に保管され、管理されます。 このクラスは、具体的な依存関係の実装によってサブクラス化する必要があります。 これにより、定義済みのホット・スポット ・メソッドをオーバーライドして、 依存関係の実行時の振る舞いを変更することができます。 デフォルトでは、最終のマークが付けられていないメソッドを調べることで、ホット・スポット ・メソッドを検出できます。 このクラスでは、ホット・スポット ・メソッドは主に、多重定義された更新メソッドのバリアントです。

更新メソッドにコードを追加するには、以下のようにします。

  1. 「パターン・オーサリング」ビューで、 クライアント・パラメーターをダブルクリックして、 Java™ エディターにパラメーターのコードを表示します。
  2. 依存クラスとそのコンストラクターをスクロールダウンして、更新メソッドを見付けます。
  3. 更新メソッドの TODO コメントを、 パターン・インスタンス内の引数の追加、削除、および保守を行うのに必要な振る舞いを実行するコードに置き換えます。
  4. パターン・オーサリング・ツールがコードを再生成したり削除できないように、 変更するすべてのメソッドから、@generated タグを削除します。
タスクの結果
注: エディターで CTRL-O を使用すると、ネストされたクラスおよびメソッドへのクイック・アクセスが用意されている概要ビューを表示できます。

次のコードは、 更新メソッドの例を示しています。

引数を追加するための拡張更新メソッド・コード。

引数を削除するための拡張更新メソッド・コード。

再適用中、引数値を保守するための拡張更新メソッド・コード。

次のタスク
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関連情報
Specialized patterns framework API classes
Patterns framework API classes
IBM Rational Patterns Reference Guide

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