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演習 7: サービス・アーキテクチャーの作成

この内容は、バージョン 7.5.4 以降にあてはまります。サービス・アーキテクチャーは、コンポジット構造図におけるアプリケーションの設計を表すものです。この図は、システムの全体像、および参加者が共同で作業を行うことで全体として Purchasing サービスを提供するための、参加者間の構造およびつながり方を示します。また、基本となる制約が守られていることを記録および検証できるよう、各参加者が関連するサービス規約でどのような役割を担っているかを示すものでもあります。これにより、サービス指向アーキテクチャーおよび設計の俯瞰図が利用でき、他の人 (アプリケーションを実装する開発者など) に対して、より正確な説明をすることが容易になります。

サービス・アーキテクチャーを含むパッケージの作成

ここでは便宜上、サービス・アーキテクチャーを含むパッケージを作成します。
サービス・アーキテクチャーを作成するには、以下のようにします。
  1. プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「モデル」フォルダーを右クリックし、「モデルの作成」をクリックします。
  2. モデル・ウィザードの「カテゴリー」ペインで、「Servicing Model」をクリックします。
  3. テンプレート」ペインで、「空のサービス・パッケージ」をクリックします。
  4. パッケージに「architecture」という名前を付けます。 ダイアグラム・エディターで、メイン・ダイアグラムが開きます。

サービス・アーキテクチャーの作成

サービス・アーキテクチャーは、アプリケーションの全体像を表します。アーキテクチャー要素とアプリケーション要素が表示され、それらがどのように相互作用するかが示されます。
サービス・アーキテクチャーを作成するには、以下のようにします。
  1. プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、architecture パッケージのメイン・ダイアグラムを開きます。
  2. パレットで、「サービス・アーキテクチャー」をクリックし、カーソルをダイアグラムにドラッグして、サービス・アーキテクチャー要素に「Purchase Order Process」という名前を付けます。
  3. ダイアグラム・エディターで、Purchase Order Process 要素を右クリックし、「ダイアグラムの追加」 > 「コンポジット構造図」とクリックします。
  4. コンポジット構造図に「structure」という名前を付けます。
  5. パレットで、「パーツ」をクリックし、カーソルを Purchase Order Process 要素にドラッグします。
  6. ウィンドウで、「既存の要素を選択」をクリックします。
  7. 要素の選択」ウィンドウで、invoicer をタイプとして指定します。
  8. さらにパーツを作成するには、ステップ 6 から 8 を繰り返します。ただし、以下の特性を適用します。
    • パーツ名が「orderProcessor」で、OrderProcessor 参加者がそのタイプであるもの。
    • パーツ名が「scheduler」で、Scheduler 参加者がそのタイプであるもの。
    • パーツ名が「shipper」で、Shipper 参加者がそのタイプであるもの。
コンポジット構造図は、次の図のようになります。

InvoicingContract サービス規約の追加

InvoicingContract サービス規約を追加するには、以下のようにします。
  1. パレットで、「コラボレーション使用」をクリックし、カーソルを Invoicer 参加者と OrderProcessor 参加者の間にドラッグします。
  2. ウィンドウで、既存の InvoicingContract 要素をクリックし、コラボレーションに「invoicing」という名前を付けます。
  3. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、OrderProcessing 要素の invoicing ポートをクリックして、InvoicingContract 要素の orderer パーツにカーソルをドラッグします。
  4. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、Invoicer要素の invoicing ポートをクリックして、InvoicingContract 要素の invoicing パーツにカーソルをドラッグします。
作成したダイアグラムは、次の図のようになります。

SchedulingContract サービス規約の追加

SchedulingContract サービス規約をコンポジット構造図に追加して、SchedulerOrderProcessor 間のアーキテクチャーの構造を示します。
  1. パレットで、「コラボレーション使用」をクリックし、Scheduler 参加者と OrderProcessor 参加者の間にカーソルをドラッグします。
  2. ウィンドウで、既存の SchedulingContract 要素をクリックし、コラボレーションに「scheduling」という名前を付けます。
  3. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、OrderProcessing 要素の scheduling ポートをクリックして、SchedulingContract 要素の client パーツにカーソルをドラッグします。
  4. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、Scheduler 要素の scheduling ポートをクリックして、SchedulerContract 要素の scheduler パーツにカーソルをドラッグします。

ShippingContract サービス規約の追加

ShippingContract サービス規約をダイアグラムに追加して、Shipper 参加者と OrderProcessor 参加者間の構造を示します。
  1. パレットで、「コラボレーション使用」をクリックし、Shipper 参加者と OrderProcessor 参加者の間にカーソルをドラッグします。
  2. ウィンドウで、既存の ShippingContract 要素をクリックし、コラボレーションに「shipping」という名前を付けます。
  3. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、OrderProcessing 要素の shipping ポートをクリックして、ShippingContract 要素の orderer パーツにカーソルをドラッグします。
  4. パレットで、「ロール・バインディング」をクリックし、Shipper 要素の shipping ポートをクリックして、ShippingContract 要素の shipper パーツにカーソルをドラッグします。

チュートリアル演習のまとめ

完成したサービス・アーキテクチャーは、次の図のようになります。
Service モデルのアーキテクチャーが完成しました。コンポジット構造図は、アプリケーションの要素の全体像を表します。 アプリケーションが完成しました。
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