UML から WSDL への変換

Web サービスの UML 表記を作成して UML から WSDL への変換を実行することにより、Web サービス記述言語 (WSDL) 文書を生成できます。 WSDL 文書は、ファイル名拡張子 .wsdl が付けられたファイルです。

UML から WSDL への変換の有効なソース

UML から WSDL への変換により、以下の UML ソースから WSDL 文書が生成されます。 以下の複数の要素を変換のソースとして選択できます。
  • モデル
  • パッケージ
  • コンポーネント
  • インターフェース

ソース・モデル要素の検証

以下の表には、変換の実行時に検証される UML 要素がリストされています。
重要: IBM® Rational® モデリング製品 バージョン 7.5.4 以前を使用することによって作成されたモデル中の要素では、ソフトウェア・サービス・プロファイルのステレオタイプが適用されている可能性があります。 ソフトウェア・サービス・プロファイルは推奨されないものです。 モデリング・サービスのためには、サービス・モデリング (SoaML) プロファイルと呼ばれるプロファイルを使用できます。 ソフトウェア・サービス・プロファイルからサービス・モデリング (SoaML) プロファイルへのマイグレーションについては、このトピックの末尾にある関連リンクを参照してください。 ソフトウェア・サービス・プロファイルのステレオタイプとサービス・モデリング (SoaML) プロファイルのステレオタイプの対応関係については、このトピックの末尾にある関連リンクを参照してください。
UML 要素 検証の処理
パッケージまたはモデル 変換により、変換ソースとして指定したパッケージまたはモデル内のネストされたパッケージ、コンポーネント、クラス、およびインターフェースが処理されます。
コンポーネント コンポーネントに適用されているステレオタイプがあるなら、それによって変換での検証方法が決まります。 サービス・モデリング (SoaML) プロファイルのステレオタイプ、またはソフトウェア・サービス・プロファイル (推奨されない) のステレオタイプの使用はオプションです。

変換の出力について詳しくは、下記の関連リファレンスのトピックを参照してください。

インターフェース インターフェースに適用されているステレオタイプがあるなら、それによって変換での検証方法が決まります。 サービス・モデリング (SoaML) プロファイルのステレオタイプ、またはソフトウェア・サービス・プロファイル (推奨されない) のステレオタイプの使用はオプションです。

変換の出力について詳しくは、下記の関連リファレンスのトピックを参照してください。

Web サービスの記述に必要な情報がソース・モデルまたはソース・モデル要素に十分含まれていない場合は、UML から WSDL への変換で生成される WSDL 文書が不完全になります。 例えば、ソース・モデル内の UML インターフェースに操作が含まれていない場合、生成される WSDL 文書には WSDL メッセージがありません。 この例では、変換によって空のポート・タイプのみが作成されます。

UML から WSDL への変換の有効なターゲット

UML から WSDL の変換によって生成される出力のターゲットとして、プロジェクトまたはフォルダーを指定できます。

クラス図における WSDL 要素のビジュアル表示

クラス図を使用して、WSDL 要素を視覚的に開発できます。 また、WSDL 要素は、ダイアグラム・エディターまたは「プロパティー」ビューで編集できます。

カスタム・バインディングの作成

変換の拡張フレームワークを使用することにより、既存のバインディングのカスタマイズや、バインディングの作成が可能です。

サポートされる WSDL バインディングと SOAP のバージョン

UML から WSDL への変換では、Wrapped Document Literal バインディングに加えて、 「Web Services Description Language (WSDL) 1.1 W3C Note」(2001 年 3 月 15 日) に記述されているすべてのバインディングがサポートされています。 変換では、SOAP のバージョン 1.1 と 1.2 がサポートされます。

変換ソース中のインターフェースごとに、バインディングと SOAP のバージョンを指定できます。 それは、「WSDL ポート」ページのプロパティー・ビューで、または UML から WSDL への変換構成を作成または編集する際に指定できます。

WSDL 変換の拡張

変換の拡張を使用して、カスタム変換または IBM Rational モデリング製品で使用可能な変換を拡張したり強化したりすることができます。これには、変換の拡張を新規に作成するか、インストール可能なフィーチャーに関連付けられている拡張を使用します。変換の拡張を実行するには、まずターゲットとなる変換構成で変換の拡張を有効にする必要があります。

この内容は、バージョン 7.5.4 以降にあてはまります。 IBM Rational Modeling for Communications Applications用のフィーチャーを既にインストールしている場合は、変換の拡張を有効にして、UML から WSDL への変換を使用して ParlayX モデルを変換する際に ParlayX 仕様整合 WSDL を生成できます。

チーム・サポートとの統合

変換は、ファイルの自動チェックアウトや新規ファイルの追加を可能にする IBM Rational Team Concert、CVS、Rational ClearCase®、および Rational ClearCase LT バージョン管理システムとの統合機能を提供します。構成管理システムを使用するには、チーム機能を有効にする必要があります。


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