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演習 1: モデル間変換マッピング・プロジェクトの作成

この演習では、モデル間変換マッピング・プロジェクトの作成方法について説明します。

モデル間変換マッピング・プロジェクトは、変換を定義するメカニズムである変換プロバイダーを指定する、標準的な Eclipse プラグインです。 マッピング・プロジェクトには、少なくとも 1 つのマッピング・ファイル (マッピング・モデルとも呼ばれます) も含まれています。 マッピング・プロジェクトを作成するときには、プロジェクトに自動的にマッピング・モデルが作成されます。

モデル間変換マッピング・プロジェクト (マッピング・プロジェクトともいう) は、 com.ibm.xtools.transform.core.transformationProviders という名前の拡張ポイントを拡張する Eclipse プラグインです。 変換マッピング・プロジェクトにモデル間変換を作成すると、 変換の実装の詳細を表すコードを作成する代わりに、 選択したソースとターゲットのモデルまたはメタモデルの要素がどのように関連付けられているかを指定することができます。

マッピング・プロジェクトには、 複数のマッピング・ファイル (マッピング・モデルともいう) を含めることができます。 マッピング・モデルを変更する際に、変換ソース・コードを反復して生成できます。 変換ソース・コードの生成時に、外部で表示可能な変換 (MainTransform という) が自動的に登録され、 変換のための Java™ ソース・コードがマッピング・モデルのマッピング宣言ごとに生成されます。

マッピング・プロジェクトを作成する際には、 ソースとターゲットのメタモデルを 1 つ以上指定できます。 .ecore というファイル名拡張子の付いたメタモデル、 あるいは .epx または .uml というファイル名拡張子の付いた UML プロファイルを指定できます。 プロジェクトの作成時にソースとターゲットのメタモデルを指定すると、 必要な依存関係がプラグイン・マニフェスト・ファイルに自動的に追加されます。 マッピング・プロジェクトを作成した後で、エディター・エリアでコマンドを使用してメタモデルを追加する場合は、必要なすべての新規従属関係をプラグイン・マニフェスト・ファイルに追加する必要があります。

モデル間変換マッピング・プロジェクトを作成するには、以下のとおりに実行します。

  1. プラグイン開発」パースペクティブを開きます。「ウィンドウ」 > 「パースペクティブを開く」 > 「その他」をクリックします。「パースペクティブを開く」ウィンドウで、「プラグイン開発」をクリックし、「OK」をクリックします。
  2. 「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」とクリックします。
  3. 新規プロジェクト」ウィザードの「ウィザードを選択」ページで、「変換オーサリング」をクリックし、「モデル間マッピング変換プロジェクト」をクリックします。
  4. 「次へ」をクリックします。
  5. プラグイン・プロジェクト」ページの「プロジェクト名」フィールドに、Generalize Classes と入力します。
  6. その他のフィールドにはページのデフォルト値を受け入れて、 「次へ」をクリックします。
  7. プラグイン・コンテンツ」ページで値を確認し、「次へ」をクリックします。
  8. テンプレート」ページで、「使用可能なテンプレート」リストから「変換マッピング付きプラグイン」を選択し、「次へ」をクリックします。
  9. 新規のモデル間変換用のマッピング・モデルの作成」ページで、「マッピング・モデル名」フィールドに値がまだない場合は Generalize_Classes と入力します。このフィールドはマッピング・モデルの名前を指定します。これは、プロジェクトの model フォルダー内にあり、.mapping というファイル名拡張子が付いています。
  10. 1 つまたは複数の入力および出力モデルを指定するには、以下のステップを実行してください。
    1. 新規のモデル間変換用のマッピング・モデルの作成」ページの「マッピング入力: Ecore モデルおよび UML プロファイル」領域で、「モデルの追加」をクリックします。
    2. Ecore モデルまたは UML プロファイルの選択」ウィンドウで、このチュートリアルの入力モデルの URI を指定します。「モデル URI」フィールドの横にある「参照」をクリックし、「Ecore モデルまたは UML プロファイルの参照」ウィンドウで、「登録済みパッケージの参照」をクリックします。
    3. 「パッケージの選択」ウィンドウで、 http://www.eclipse.org/uml2/2.x.y/UML に記載された命名規則を持つ UML2 モデルの最新版を選択し、「OK」をクリックします。 このステップは、変換が変換ソースとして UML.ecore メタモデルを受け入れることを指定します。
    4. Ecore モデルまたは UML プロファイルの参照」ウィンドウで、「OK」をクリックします。
    5. Ecore モデルまたは UML プロファイルの選択」ウィンドウで、「OK」をクリックします。
    6. 新規のモデル間変換用のマッピング・モデルの作成」ページの「マッピング出力: Ecore モデルおよび UML プロファイル」領域で、「モデルの追加」をクリックします。
    7. ステップ 10b から 10e を繰り返して、変換の出力がタイプ UML.ecore.metamodel のモデルであることを指定します。
    プロジェクトを作成する際に入力および出力メタモデルを指定すると、必要な従属関係がプラグイン・マニフェスト・ファイルに自動的に追加されます。 マッピング・プロジェクトを作成した後で、エディター・エリアでコマンドを使用してメタモデルを追加する場合は、必要なすべての新規従属関係をプラグイン・マニフェスト・ファイルに追加する必要があります。
  11. オプション: 「次へ」をクリックして、ウィザードの残りのページの情報を表示します。
  12. 「終了」をクリックします。
マッピング・プロジェクトがワークスペースに作成されます。次の演習ではマッピング・プロジェクトの構造を検査します。