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概要: モデル間変換の作成、構成、および実行

このチュートリアルでは、 IBM® Rational® モデリング製品に用意されているマッピング・ツールを使用して、モデル間変換を作成、構成、および実行する方法について説明します。変換マッピング・プロジェクトを作成し、そのプロジェクトのマッピング・モデルを作成して詳細化すると、 モデル間変換のコードを生成できます。 変換ソース・コードの生成後、ランタイム・ワークベンチでその変換を構成して実行できます。

このチュートリアルでは、ソース・モデル内のクラスを、ターゲット・モデル内のインターフェースと実装クラスに変換するモデル間変換を作成します。 生成された実装クラスはソース・クラス内の操作のコピーを必要とし、 生成されたインターフェースはソース・クラスの public 操作のみのコピーを必要とします。

このチュートリアルには、オプションでインストール可能なコンポーネントがいくつか必要になる場合があります。 該当するオプション・コンポーネントがインストールされていることを確認するには、システム要件リストを参照してください。

変換は、ソース要素または要素のセットを取り込んで、 新しいターゲット要素または要素のセットに変化させる、一種のパターン実装戦略です。 変換を使用すれば、抽象化のレベルが異なるモデル間ばかりでなく、モデルとコード間でも移行させることができます。 変換の作成 (変換オーサリングともいう) は、モデル駆動型プロセスです。これを使用することにより、 詳細な実装情報を含む変換を作成したり、モデル間またはメタモデル間のマッピング関係を指定する変換を作成したりすることができます。

モデル間変換マッピング・プロジェクトを使用すれば、 ソースとターゲットのメタモデルを指定し、メタモデルの要素間の関係を定義するマッピング・モデルを作成できます。 これらの関係を実装する拡張可能な変換ソース・コードを徐々に生成していくことができます。 このレベルの抽象化を扱うことにより、 ソリューション・ドメインの代わりに問題ドメインにフォーカスすることができます。

モデル間変換オーサリング・プロセスは、以下の高水準のステップで構成されています。
  1. モデル間変換マッピング・プロジェクト (マッピング・プロジェクトともいう) を作成します。 このプロジェクトには、マッピング・モデルが含まれます。 1 つのマッピング・プロジェクトに複数のマッピング・モデルが含まれている場合があります。 ユーザーがマッピング・プロジェクトを作成すると、変換サービスが 1 つの変換を登録します。 各変換には、1 つの変換プロバイダー、MainTransform という変換、 およびプロジェクトのマッピング宣言ごとに 1 つの変換があります。
  2. マッピング・モデルにマッピング宣言 (マップともいう) を追加します。 マッピング・モデルには、1 つ以上のマッピング宣言を含めることができます。
  3. マッピング・モデルのマッピング宣言に、マッピング規則を追加します。
  4. マッピング・プロジェクトのマッピング・モデル (複数可) から、変換ソース・コードを生成します。 モデル間変換オーサリング・ツールは、マッピング・プロジェクトのマッピング・モデルごとに 1 つの変換を生成します。 オーサリング・ツールは、マッピング宣言ごとに、 変換を実装する Java™ ソース・ファイルを生成します。 マッピング宣言の移動マッピング規則またはカスタム・マッピング規則ごとに、変換ソース・コードに規則が生成されます。 マッピング宣言のサブマップ・マッピング規則ごとに、変換ソース・コードにコンテンツ抽出が生成されます。

学習目標

このチュートリアルは、順番に行う必要がある 2 つのモジュールから構成されています。 それらのモジュールで、以下のタスクを実行します。

所要時間

このチュートリアルは、完了までおよそ 60 分かかります。 このチュートリアルに関連した他の概念を探索する場合は、完了までの所要時間はこれより長くなります。

スキル・レベル

上級

対象読者

このチュートリアルの対象読者は開発者です。

システム要件

このチュートリアルを完了するためには、 変換オーサリング・コンポーネントがインストールされている必要があります。

また、モデリング機能も使用可能にする必要があります。

前提条件

このチュートリアルを完了するためには、 以下の概念に精通している必要があります。

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