DoDAF システム・ビューの成果物の作成

システム・イベント追跡記述 (SV-10c) 成果物やオペレーショナル・アクティビティーからシステム機能への追跡可能性マトリックス (SV-5) 成果物にオペレーション実現を作成することにより、システムおよびシステム機能をオペレーション機能およびオペレーショナル・アクティビティーにマップすることができます。 システム・ビュー成果物は、システム・リソースとオペレーショナル・ビューの間の関係を記述するものです。
DoDAF では、システム は、1 つ以上のオペレーショナル・アクティビティーの実現に 参加するように編成されたリソースおよび機能の集まりを表します。システム・ノード は、 システムの割り振り先やデプロイ先の構成を表します。システムに定義されるオペレーションは、 DoDAF システム機能 を表します。このシステム間機能関係は、 所定のシステムがその機能を提供することを暗黙指定します。一部の DoDAF アーキテクトは、複数のシステムが同じ機能を提供できるように 非常に柔軟なモデル構造を好みます。このために、アーキテクトは、 システム機能を表すオペレーションを指定して UML インターフェースを作成します。それにより、1 つ以上のシステムが 同じシステム機能インターフェースを実装できます。

DoDAF システム・ビューの成果物を作成するには、次のようにします。

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「システム」パッケージを展開し、 「システム図 (Systems Diagram)」をダブルクリックします。
  2. 次のようにして、「システム」パッケージにシステムを追加します。
    1. 「パレット」「DoDAF」をクリックします。
    2. 「パレット」「システム」をクリックし、 ダイアグラム・エディター内をクリックして新規要素を挿入します。
    3. ノードの名前を入力して「Enter」を押します。
    4. DoDAF モデルにさらにシステムを追加するには、ステップ b および c を繰り返します。
  3. モデル内のシステム間の相互作用を記述するには、 次のように DoDAF システム・イベント追跡記述 (SV-10c) 成果物を表すシーケンス図を作成します。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 オペレーショナル・ノードを 右クリックし、「DoDAF」 > 「SV-10c の作成 (オペレーション実現)」とクリックします。 モデルの「DoDAF ビュー (DoDAF Views)」パッケージおよび 「システム・ビュー (Systems View)」パッケージの下のシステム・イベント 追跡記述 (SV-10c) 成果物に、オペレレーション実現、シーケンス図、および相互作用が表示 されます。
    2. シーケンス図の名前を入力して、「Enter」を押します。
  4. オペレーショナル・アクティビティーの実現に使用されるシステム機能を定義します。 システム機能をシステムに直接定義する場合は、追加するシステム機能ごとに下記のステップ a を行います。 インターフェースを使用する場合は、ステップ b を行ってシステム機能を追加します。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、対応するシステム要素を選択して右クリックし、 「UML の追加」>「操作」とクリックします。システム機能の名前を入力します。
    2. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 「システム」パッケージまたは作成したサブパッケージを右クリックします。 次に、「UML の追加」>「インターフェース」をクリックします。 このシステム機能インターフェースの名前を入力します。
  5. システム・イベント・トレース (SV-10c) の各シーケンス図で、 システム間のデータ交換を追加し、対応するオペレーショナル・アクティビティーの実現を表します。 これらのメッセージは、SV-3、SV-5、 および SV-6 製品の生成に使用されます。
    1. 特定の実現にかかわるシステムを表すため、相互作用にライフラインを追加します。
    2. システム間のデータ交換を記述する非同期メッセージを追加します。
    3. メッセージに関連付ける UML 操作は、 受信側システムが提供するシステム機能に対応している必要があります。受信側システムが提供する 定義済みのシステム機能を選択するか、新規システム機能を表す新規 UML 操作を作成します。
  6. オペレーショナル・アクティビティーからシステム機能への追跡可能性マトリックス (SV-5) の生成: DoDAF モデル内の任意の要素を右クリックし、 「DoDAF」 > 「SV-5 ビューの表示 (Show SV-5 View)」とクリックします。 「DoDAF SV-5」ビューに、実現され るオペレーションとそのシステム・メッセージの入ったフォルダーを示す、オペレーショナル・アクティビティーからシステム機能への追跡可能性マトリックス (SV-5) が表示されます。 「SV-5」ビューには、オペレーショナルおよびシステム追跡可能性マトリックスを表示する 2 つのモードがあります。 デフォルトでは、SV-5 は、各オペレーショナル・アクティビティーから、 そのアクティビティーが実現するシステムおよびシステム機能へのトレースを示します。ビューのツールバーにあるトグル・ボタンによって、各システム機能から、 そのシステム機能が参加するオペレーショナル・アクティビティーまでトレースするように、モードを切り替えます。
関連概念
DoDAF フィーチャーの概要
関連タスク
DoDAF モデリング機能の使用可能化
DoDAF モデリング・プロジェクトの作成
DoDAF オペレーショナル・ビューの成果物の作成

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