Java API 呼び出しの変換

前のバージョンの Rational® UML モデリング製品の API から 今回のバージョンの API へ Java™ コードを変換するための開始点として、API マイグレーション・ツールが用意されています。 このツールは API をリファクタリングするための補助機能に過ぎないため、 ツールの実行後には、解決すべきエラーや TODO 作業が残ります。 プラグインは、依存関係に基づいた所要の順序でマイグレーションしなければなりません。
このタスクについて
API マイグレーション・ツールは、自身の機能である RSx API Migration 機能に定義されています。 この機能はデフォルトでは無効になっています。
注: このツールを最大限活用するには、一度に行う関連プラグインの変換の数を少なくする必要があります。

Java API 呼び出しを変換するには、次のようにします。

  1. API マイグレーション・ツール機能を有効にします。
    1. 「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックします。
    2. 「設定」ウィンドウで「一般」を展開し、「機能」をクリックします。
    3. 「機能」リストで「RSx API Migration」を選択します。
    4. 「適用」および「OK」をクリックします。
  2. メイン・ツールバーに「RSx API Migration」ツールが表示されるようにパースペクティブをカスタマイズします。
    1. 「ウィンドウ」 > 「パースペクティブのカスタマイズ」をクリックします。
    2. 「パースペクティブのカスタマイズ - Java」ウィンドウで、「コマンド」をクリックします。
    3. 「使用可能なコマンド・グループ」リストで「API Migration Tool」を選択し、ツールを有効にします。
    4. 「OK」をクリックします。
    パースペクティブのカスタマイズが済むと、メイン・ツールバーに「API Migration Tool」ボタンが追加されます。

    API マイグレーション・ツールのアイコン

  3. 一連のクラスを変換します。
    1. 「パッケージ・エクスプローラー」ビューで、変換するクラス、パッケージ、またはプラグインを選択します。
    2. メイン・ツールバーの「API Migration Tool」ボタンをクリックします。 「API のマイグレーション規則 (API Migration Rules)」ウィンドウが開き、 デフォルトの規則セットを使用するためのチェック・ボックスと、使用される規則の表が表示されます。 ほとんどのユーザーは、出荷時のプラグインに用意されているこのデフォルトの規則セットを使用するものと思われます。

      「API のマイグレーション規則 (API Migration Rules)」

      デフォルトの規則セットを使用 (Use default rule set)」チェック・ボックスをクリアすると、 ファイル・システムを参照して、*.java2java などの 1 つ以上の規則ファイルを選択して使用できるようになります。 デフォルトの規則セットは、規則フォルダー内の com.ibm.xtools.apimigrate.ui プラグインの中にあるすべての規則ファイルから構成されています。

    3. 「OK」をクリックします。現在選択されている Java クラスに対して規則が適用されます。

      デフォルトの Eclipse ログ・ファイルにエラーが記録されるとともに、ホーム・ディレクトリーに APIMigration.log ファイルが作成されます。 Windows® の場合、 このディレクトリーは Documents and Settings ディレクトリーの中に、ユーザー名を元にした名前で作成されます。 APIMigration.log ファイルにも追加情報が出力されます。

      規則は Java クラスにのみ適用されます。プラグイン依存関係の修正や、非 Java ファイルへのその他の変更は、手動で実行しなければなりません。 通常、この API マイグレーション・ツールでは、Rational モデリング製品 API の細かい変更を処理します。 非推奨となった API は、変更済みのより複雑な API 構造によって維持されます。 例えば、以前の Xtools MSL モデル管理 API は現在でも存在するものの、 新規のトランザクション式モデル管理 API にクライアント・コードをマイグレーションすることが推奨されています。

関連資料
プラグイン依存関係の更新
手動更新の挿入

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