Java から UML への変換によるソース・コードの変換処理

この変換によって生成される UML 要素は、変換のソースとして指定される Java™ コードの特性によって決定されます。 変換によって Java 要素を変換できない場合、その要素は無視されます。

Java クラス

下表には、変換において、 Java クラスが どのように UML クラスに変換されるかがリストされています。
Java クラスのプロパティー 変換出力
パッケージ Java パッケージと同じ名前を持つパッケージのクラス
名前 同じ名前を持つクラス
可視性 ソース Java クラスと同じ可視性
final キーワードの指定 Is Leaf プロパティーが true に設定されます
abstract キーワードの指定 Is Abstract プロパティーが true に設定されます
スーパークラスの拡張 クラスおよびスーパークラス間の汎化関係
インターフェースの実装 クラスとインターフェースの間のインターフェース実現関係
static のインポート (J2SE 5.0) クラスおよびインポートされた要素間の使用関係

Java インターフェース

下表には、変換において、 Java インターフェースが どのように UML インターフェースに変換されるかがリストされています。
Java インターフェースのプロパティー 変換出力
パッケージ Java パッケージと同じ名前を持つパッケージのインターフェース
名前 同じ名前を持つインターフェース
可視性 ソース Java インターフェースと同じ可視性
abstract キーワードの指定 Is Abstract プロパティーが true に設定されます
スーパーインターフェースの拡張 インターフェースおよびスーパーインターフェース間の汎化関係
static のインポート (J2SE 5.0) インターフェースおよびインポートされた要素間の使用関係

Java 列挙

下表には、変換において、 Java 列挙が どのように UML 列挙に変換されるかがリストされています。
Java 列挙のプロパティー 変換出力
パッケージ Java パッケージと同じ名前を持つパッケージの列挙
名前 同じ名前を持つ列挙
可視性 ソース Java 列挙と同じ可視性
final キーワードの指定 Is Leaf プロパティーが true に設定されます
abstract キーワードの指定 Is Abstract プロパティーが true に設定されます
static のインポート (J2SE 5.0) インターフェースおよびインポートされた要素間の使用関係

Java クラスまたはインターフェースの Java フィールド

下表には、変換において、Java クラスまたはインターフェースに配置されている Java フィールドがどのように変換されるかがリストされています。
Java 属性のプロパティー 変換出力
名前 同じ名前を持つプロパティー
可視性 ソース Java プロパティーと同じ可視性
static キーワードの指定 Is Static プロパティーが true に設定されます
final キーワードの指定 Is Leaf プロパティーが true に設定されます
abstract キーワードの指定 Is Abstract プロパティーが true に設定されます
タイプ (非コレクション・タイプ) Type プロパティーが、既存の基本タイプ、モデル内の UML 要素、または Java タイプへの参照に設定されます。
タイプ (コレクション・タイプ) Type プロパティーは null です。 変換は、コードにコレクションまたは配列、およびそのタイプが含まれると識別できる場合、«JavaArray» または «JavaCollection» ステレオタイプのプロパティーを設定します。
総称型 (J2SE 5.0) Type プロパティーは、Java クラスまたはインターフェース内のタイプに設定されます。 変換は、コードにコレクションまたは配列、またはそのタイプが含まれていると識別できる場合、«JavaArray» または «JavaCollection» ステレオタイプのプロパティーを設定します。

Java 列挙の Java プロパティー

変換は、列挙内の Java プロパティーを、同じ名前を持つ UML 列挙型リテラルに変換します。

Java クラスおよびインターフェース内の Java メソッド

下表には、変換において、クラスおよびインターフェース内の Java メソッドがどのように UML 操作に変換されるかがリストされています。

Java メソッドのプロパティー UML 操作のプロパティー
名前 同じ名前を持つ操作
可視性 ソース Java メソッドと同じ可視性
static キーワードの指定 Is Static プロパティーが true に設定されます
final キーワードの指定 Is Leaf プロパティーが true に設定されます
パラメーター Java パラメーターと同じプロパティーを持つパラメーター。 変換では、Java メソッドに示されている順序と同じ順序でパラメーターが生成されます。

Java メソッドに戻りパラメーターが含まれている場合、変換では、その操作の他のパラメーターが生成される前に、 その操作の戻りパラメーターが生成されます。Java メソッド・パラメーター・テーブルを参照してください。

throws ステートメントと 1 つ以上の throw 可能なオブジェクトの指定 UML 操作の RaisedException プロパティーは、throws ステートメント内の例外クラスを指定します
ヒント: UML 操作のプロパティーを表示するには、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで UML 操作を右クリックし、「UML プロパティー」をクリックします。

Java メソッド・パラメーター

下表には、変換において、 Java メソッド・パラメーターがどのように変換されるかがリストされています。
Java パラメーター UML パラメーター
可変長 (J2SE 5.0) 多重度が * に設定されます
入力 方向が in に設定されます
Return 方向が return に設定されます。生成されるパラメーターは ReturnParameter という名前になります。
下表には、変換において、 上にリストされているパラメーターのタイプに共通するプロパティーがどのように生成されるかがリストされています。
Java メソッド・パラメーターのプロパティー UML パラメーターのプロパティー
名前 同じ名前を持つパラメーター
タイプ (非コレクション・タイプ) Type プロパティーが、既存の基本タイプ、モデル内の UML 要素、または Java タイプへの参照に設定されます。
タイプ (コレクション・タイプ) Type プロパティーは NULL に設定されます。 変換は、コードにコレクションまたは配列、およびそのタイプが含まれると識別できる場合、«JavaArray» または «JavaCollection» ステレオタイプのプロパティーを設定します。
総称型 (J2SE 5.0) Type プロパティーは、Java クラスまたはインターフェース内のタイプに設定されます。 変換は、コードにコレクションまたは配列、またはそのタイプが含まれていると識別できる場合、«JavaArray» または «JavaCollection» ステレオタイプのプロパティーを設定します。

Java コメント

変換により、次のタグの間のテキストを、対応する UML 要素の UML 文書プロパティーにコピーします。
/**
 *<!-- begin-UML-doc -->
 * This documentation is copied into the UML documentation property for the corresponding UML element.
 *<!-- end-UML-doc -->
 */

Java コレクション・プロパティーの変換

変換を実行する際、コードで Java コレクションまたは配列を識別でき、しかもコレクションまたは配列の タイプも識別できる場合、変換では、生成済み UML 要素に «JavaCollection» または «JavaArray» ステレオタイプを適用し、それらのステレオタイプ・プロパティーの値を取り込みます。 その他の場合、変換により、適応可能な参照が生成され、生成済み UML 要素にステレオタイプは適用されません。

下表には、変換において、«JavaCollection» または «JavaArray» ステレオタイプを、生成済み UML 要素に適用する場合、変換により UML コレクション・タイプのプロパティーに設定されるデフォルト値をリストしています。 異なるコレクション・タイプを変換構成で指定した場合には、これらの値が異なることがあります。 「プロパティー」ビューで、「詳細」タブ を使用すると、生成済み UML 要素ごとにこれらのプロパティーの値を表示できます。 変換によって生成済み UML 要素でどのように UML multiplicity プロパティーが設定されるかについて詳しくは、プロパティーおよびパラメーターの UML 多重度の表を参照してください。
Java タイプ 生成される UML タイプ 「順序付け」プロパティー 「固有」プロパティー collectionType プロパティー
java.util.Collection バッグ: 重複要素を許可する、順序付けられていないコレクション false false java.util.Collection
java.util.List シーケンス: 重複要素を許可する、順序付けられているコレクション true false java.util.List
java.util.Set セット: 重複要素を許可しない、順序付けられていないコレクション false true java.util.Set
java.util.SortedSet 順序セット: 重複要素を許可しない、順序付けられているコレクション true true java.util.SortedSet

プロパティーおよびパラメーターの UML 多重度

下表には、変換される Java プロパティーおよびパラメーター・タイプの multiplicity プロパティーが、 変換によってどのように設定されるかがリストされています。
Java タイプ UML 多重度
属性 String x 0..1
次元のある配列 String[3] x N。ただし N>1
次元のない配列 String[] x 0..*
変換構成に指定されている Java コレクション・タイプ java.util.Set *

変換によって変換されない Java 構造体

変換では、次の Java 構造体を変換しません。
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