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演習 2: BIRT レポート設計ファイルの作成

この演習では、モデル・レポート用の BIRT レポート設計ファイルの作成方法について示しています。
このタスクについて
「レポート・エクスプローラー」ビューを使用して、新規 UML レポートを作成します。UML メタモデルのデータ・ソースおよびいくつかの標準データ・セットをレポートに取り込むテンプレートから開始します。
データ・ソースおよびデータ・セットは、BIRT レポートに以下のデータを提供します。
  • データ・ソースはデータを取得する場所を指定します。モデル・レポートの場合、データ・ソースはモデルのセットです。メタモデル、インスタンス・モデル、またはその両方を使用できます。
  • データ・セットはレポートで使用するデータを指定します。モデル・レポートの場合、各データ・セットはデータ・ソース・モデルから抽出されるデータの表です。データ・セットは 2 つのパート、「行マッピング」(表の行に対するモデル・オブジェクトを検索する)、および「列マッピング」(モデル・オブジェクトの属性を検索し、それらを列として編成する) で構成されています。行マッピングと列マッピングの両方のパーツには、レポート設計を実行してレポートを生成するときに、メタモデル構成を使用してターゲット・インスタンス・モデルを照会する XPath 式が含まれています。

BIRT レポート設計ファイルを作成するには、以下のようにします。

  1. 以下のようにして、レポート設計ファイルのフォルダーを作成します。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「Sample reporting project」を右クリックしてから、「新規」 > 「フォルダー」をクリックします。
    2. フォルダー名に MyReport と入力し、「終了」をクリックします。
  2. 以下のようにして、レポート設計ファイルを作成します。
    1. 「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」をクリックし、「レポート」を展開して、「レポート・エクスプローラー」をダブルクリックします。
    2. 「レポート・エクスプローラー」ビューで、「UML モデル」を展開してから右クリックし、次に「新規レポート」をクリックします。
    3. 「新規レポートの追加」ウィンドウで、テンプレートのレポート・マネージャーに「UML モデル」を選択します。
    4. 最初のテンプレートとして使用するレポートの場合、「空の UML モデル・レポート」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    5. レポートの表示名には、Business Report と入力します。
    6. レポートの説明には、Rational のビジネス・モデリング・プロファイルが適用される UML モデルのビジネス・ユースケースおよびビジネス・アクター上のレポートと入力します。
    7. 「次へ」をクリックします。
    8. レポートのファイル名には、businessReport.rptdesign と入力します。
    9. レポートのフォルダーについては、「参照」をクリックし、「Sample reporting project」の「MyReport」フォルダーにナビゲートし、「終了」をクリックします。 新規ビジネス・レポートが「レポート・エクスプローラー」ビューの「UML モデル」カテゴリーに表示されます。

      ビューを最新表示するまでは、レポートは「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに表示されません。

  3. 以下のようにして、サンプル・ビジネス・モデルをレポートのデータ・ソースとして指定します。
    1. 「レポート・エクスプローラー」ビューで、「Business Report」を右クリックしてから、「開く」をクリックします。 businessReport.rptdesign ファイルがレポート設計エディターで開きます。
    2. 「データ・エクスプローラー」タブをクリックして「データ・エクスプローラー」ビューを開き、「データ・ソース」を展開し、「メイン・パッケージ」を右クリックして、「編集」をクリックします。
    3. 「データ・ソースの編集」ウィンドウで、インスタンス・モデルの表示域の横にある「追加」をクリックします。
    4. リソースのロード」ウィンドウで、「ワークスペースの参照」をクリックします。 「Sample reporting project」を展開し、「Sample Business Model.emx」をクリックし、「OK」をクリックした後、もう一度「OK」をクリックします。
      注: インスタンス・モデルをデータ・ソースとして指定している場合、サンプル・データを使用してデータ・セットを作成することができ、レポートをプレビューすることができます。

      「メタモデル」の下にあるデータ・ソースにリストされている UML モデルは、UML.ecore メタモデルです。このメタモデルは各 UML データ・ソースに事前定義されています。これは、UML メタモデル要素に加えて、指定されたインスタンス・モデルからのサンプル・データを使用してデータ・セットを作成できることを意味しています。

    5. 「データ・ソースの編集」ウィンドウで、「OK」をクリックします。
  4. 以下のようにして、レポート・タイトル、モデル名、およびモデル文書をレポート設計に追加します。
    1. パレットが表示されていない場合、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「パレット」をクリックします。
    2. 「パレット」でレポートにタイトルを追加するには、「ラベル」をクリックし、カーソルをレポート設計エディターにドラッグします。
    3. 「ラベル」ボックスに、UML ビジネス・ユースケース・レポートと入力します。
    4. タイトルのフォントと背景色を指定し、タイトル・テキストを中央に配置します。
      注: フォント、背景色、および位置合わせなどの特性を指定するには、ラベルを右クリックし、「スタイル」 > 「新規スタイル」をクリックします。

      「新規スタイル」ウィンドウのページを使用して、スタイルの特性を指定します。例えば、「テキスト・ブロック」ページでテキストを中央に配置することができます。「一般」ページでスタイルに記述名を割り当てることもできます。これにより、他の同様のレポート設計要素に同じスタイルを適用するのが容易になります。スタイルを変更する場合に、それを検索するのにも役立ちます。

      パレットおよびスタイルなどの BIRT 機能の使用についての詳細は、ご使用の製品のオンライン・ヘルプにある『Field Guide to BIRT』を参照してください。 このチュートリアルで作業したものとは異なるスタイルでテストすることが必要になる場合があるかもしれません。

    5. 「データ・エクスプローラー」ビューで、「データ・セット」を展開し、「すべての名前付き要素」を展開します。
    6. 「名前」をタイトルの下にあるレポート設計エディターにドラッグします。
    7. モデル名のフォントおよび背景色を指定し、モデル名を中央に配置し、24 ポイントの下部マージンを割り当てます。 「スタイル」ウィンドウの「ボックス」ページを使用して、余白を割り当てることができます。
    8. 「パレット」で、「ダイナミック・テキスト」をクリックし、カーソルをレポート設計エディターにドラッグします。「式ビルダー」が開きます。 データ項目とは異なり、ダイナミック・テキスト項目はモデル文書からリッチ・テキスト・フォーマットを保持します。
    9. 「式」フィールドに、row["documentation"] と入力し、「OK」をクリックします。
    10. 「プロパティー・エディター – ダイナミック・テキスト」ビューで、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「プロパティー・エディター」をクリックし、「バインディング」タブをクリックします。
    11. 「データ・セット」フィールドで、「パッケージ・ルート」を選択します。
    12. レポートを保存するには、「ファイル」 > 「保存」をクリックします。
    13. レポート設計エディターで「プレビュー」タブをクリックします。 「Sample Business Model.emx」インスタンス・モデルからのモデル名および文書が表示されます。 レポートで使用したスタイルの特性はおそらく異なりますが、英語バージョンのレポートの外観は、次の図のようになります。
タスクの結果

これで、レポートにコンテンツを追加する準備ができました。

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