カスタム UML プロファイルは、根本的には、
UML メタモデルを特定のドメインまたは目的に適合させるためのステレオタイプと制約のセットで、
場合によってはクラスやその他の要素が含まれることもあります。プロファイルは、モデルの外部にあり、
基本メタモデルを変更せずに UML を拡張します。
デフォルト・プロファイルがプロジェクト要件を満たさない場合に、カスタム UML プロファイルを作成することができます。
追加のプレゼンテーション機能を単に提供する基本的なプロファイルだけでなく、
プロファイルのメタモデルの拡張を利用するための付属のコードを含み、
プラグインを介して配置される複雑なプロファイルを作成することもできます。
カスタム UML プロファイルは、以下の場合に役立ちます。
- 特定のドメイン用に UML メタモデルを拡張およびカスタマイズする場合
- UML 表記を持たない構造の構文を提供する場合
- 既存シンボル用の別の表記を提供する場合
- 状態マシンにおけるシグナル受信の優先順位付けの方法など、UML メタモデルが指定しないセマンティクスを追加する場合
- タイマーやクロックなど、UML メタモデルに存在しないセマンティクスを追加する場合
- 変換時にモデルからのコード生成に使用される情報を追加する場合
カスタム UML プロファイルは、ファイル拡張子が EPX のファイルに保管されます。
プロファイルは、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに表示できます。
プロファイルを作成するときは、カスタム・プロファイルの開発に役立つ次の点を考慮してください。
- ニーズを満たしている公開済みの既存のプロファイルを検索してください。
- 最も有効な抽象化のレベルを判別してください。
- プロファイルで表現しようとしているドメイン内の重要な条件を見極めてください。
- プロファイルがカスタム・パターンおよび変換をどう処理できるかを検討してください。
重要: プロファイルはメタモデルの拡張です。したがって、プロファイルは、
モデルに適用されると直ちにモデル内部要素の定義に不可欠なものになります。
モデルは、モデルに適用されるプロファイルがすべて存在する場合にのみ、開くことができます。