ソフトウェア・パターンの定義

IBM® Rational® ソフトウェア・パターンを定義するには、統一モデリング言語 (UML) の要素とオブジェクト指向言語の概念についてある程度の知識が必要です。 基本パターン・モデル用にデフォルトの Java™ コードが提供されます。 パターン・ライブラリー、パターン・ボディ、およびパターン・パラメーター、およびパラメーターの依存は、 Java クラスとして表されます。 パターンの文書化とパッケージ化、可能な配布、アーカイブ、 およびパターンの検索のための機構が提供されます。
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このタスクについて

コード設計の参考として、 パターン・フレームワーク用のパターンのオンライン・ヘルプでパターンで使用可能なリソースについて参照したり、その他の API 解説書を参照したりしてください。 パターン・フレームワークは、 カスタム・パターンの拡張するベース・クラスと、 カスタム・パターンでオーバーライドすることができるデフォルトのメソッドを提供します。 パターン・フレームワークは標準的なオブジェクト指向のフレームワークであり、ホット・スポット ・メソッドを提供します。パターン作成者は、このメソッドをオーバーライドすることで、特定のパターンの振る舞いをカスタマイズできます。

AbstractPatternParameter クラス (com.ibm.xtools.patterns.framework) は、パターン・パラメーターに共通の実装であり、 このクラスをさらに特化する別のサブクラスを介して間接的に使用されます。 抽象パターン・パラメーターは、パラメーター、パラメーターの依存、および委譲を通して拡張を実行するためのバックボーンを形成する、実行時の主要な抽象化です。 このクラス内には、オーバーライド可能なホット・スポット ・メソッドがあります。 ほとんどのパターン実装では、ホット・スポット ・メソッドをオーバーライドすることにより、 これらのホット・スポット ・メソッドの一部または大半が実装されます。 実装頻度が最も高いホット・スポット ・メソッドは、 expand メソッドと isValid メソッドです。 ホット・スポット ・メソッドは、 代わりに指定されたパラメーター値を解決したり、代わりに指定されたパラメーター値の有効期間を判別したりする場合に使用できます。

PatternParameterValue クラスは、適切なパターン・パラメーターとパターン・インスタンスに値を限定するのに必要な情報をすべてカプセル化します。また、このクラスには、パターン・パラメーター値の状態に応じて状態固有の振る舞いを提供するネストされたサブクラスが含まれます。 例えば、拡張メソッドが呼び出されると、パターン作成者によって提供された固有の振る舞いが、 パターン・パラメーター値の直接の型を参照するシグニチャーと共に、 この拡張メソッドに追加されます。

AbstractPatternDependency クラス (com.ibm.xtools.patterns.framework) には、更新メソッドが含まれています。 このクラスは、2 つのパラメーター間の依存関係、 つまり、従属パターン・パラメーターと従属先の依存パラメーター間の関係を表します。 依存パラメーターを監視し、さまざまな状態トリガーの更新メソッド下にある従属パラメーターに通知します。

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