Rational モデリング API の変更点

Rational モデリング API では、UML のモデル、プロファイル、およびダイアグラムを使用するためのサポートを提供していました。今回のバージョンの Rational® モデリング製品では、 モデルのライフ・サイクル・サポート、モデルのイベント生成、および listen サポート用のこの API に、いくつかの大きな変更が行われています。
前のバージョンでは、単一の Rational モデル編集ドメインと、 それに関連付けられた、すべてのモデルが開かれている Eclipse モデリング・フレームワーク (EMF) リソース・セットがありました。 現在では、ドメインとイベントを編集するためのより汎用的なトランザクション方式が、 Eclipse モデリング・フレームワーク・テクノロジー (EMFT) コンポーネントに用意されています。
注: 推奨されていませんが、以前の API も引き続き新しい EMFT トランザクション機能の上に互換性レイヤーとして存在しています。 既存アプリケーションは引き続き動作するものと思われますが、 お客様には、新しい EMFT トランザクション API への移行を検討されることをお勧めします。

com.ibm.xtools.modeler パッケージでは、モデラー用の共通 API が引き続き使用可能ですが、 com.ibm.xtools.modeler.ui パッケージに追加の API が公開されています。 com.ibm.xtools.modeler と com.ibm.xtools.modeler.ui の両方に、UML モデルの操作を実行するための UMLModeler クラスが含まれています。 com.ibm.xtools.modeler にある元の UMLModeler クラスは、Xtools MSL コンポーネント内の非推奨モデル管理用 API を戻しますが、 com.ibm.xtools.modeler.ui にある UMLModeler クラスは、新しいトランザクション式のモデル管理用 API を戻します。

前のバージョンの Rational モデリング API のパッケージのうち、変更のあったものを次の表にリストします。
前のバージョンのパッケージ 新規バージョンのパッケージ
com.ibm.xtools.emf.msl (非推奨) org.eclipse.emf.transaction
com.ibm.xtools.viz.ui com.ibm.xtools.umlviz.ui
com.ibm.xtools.uml.diagram com.ibm.xtools.uml.ui.diagram
com.ibm.xtools.uml.core com.ibm.xtools.uml.core
com.ibm.xtools.uml.ui com.ibm.xtools.uml.ui
com.ibm.xtools.umlnotation com.ibm.xtools.umlnotation
com.ibm.xtools.modeler (非推奨) com.ibm.xtools.modeler.ui
com.ibm.xtools.traceability com.ibm.xtools.traceability
以前 Rational 製品の UML コンポーネントで定義されていた以下の共通拡張ポイントの名前が、次のように変更されています。
注: 今回のバージョンの Rational モデリング製品では、パターンおよび変換用の共通 API および拡張ポイントは変更していません。

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