要素のインポート関係

UML ダイアグラムにおける要素のインポート関係は、 他のパッケージのモデル要素を識別し、 修飾子のない要素名によって 他のパッケージの要素を参照できるようにします。

要素のインポート関係は、 インポートする名前空間とパッケージ可能要素間の有向関係です。 パッケージ可能要素の名前またはその別名が、 インポートする名前空間の名前空間に追加されます。 インポートされた要素を、 さらにインポートできるようにするかどうかを制御することもできます。

要素のインポート関係は、参照によって機能します。 つまり、要素のインポート関係自身に機能を追加することはできませんが、 要素のインポート元である名前空間内で、 参照される要素を変更することはできます。 この参照によって、アクセス制御機構が提供されます。

インポートされた要素は、インポートされた名前の状態で、 インポートするパッケージの可視要素になります。 要素のインポート関係によって、要素が名前空間に追加されますが、 その要素は、インポートするパッケージ内で公開されません。 例えば、Package3 が Package2 から name 要素をインポートすると、Package3 に name が表示されます。

要素のインポート関係を使用すると、 パッケージのインポートに依存することなく、 個々の要素を選択してインポートすることができます。 しかし、パッケージのインポートでは、 可視性が public に設定されている要素のインポートのみが可能です。

以下の図にあるように、 要素のインポート関係は、ダイアグラム・エディターにおいて、 インポートする名前空間から インポートする要素パッケージに向かう矢印を持つ、 破線で表示されます。 キーワード «elementimport» が、コネクターに付けられています。

このイメージは、Package3 が Package2 から 要素をインポートしているところを表しています。


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