UML から CORBA への変換

UML から CORBA への変換では、統一モデリング言語 (UML) モデル要素から Common Object Request Broker Architecture (CORBA) インターフェース定義言語 (IDL) が生成されます。

有効な変換ソース

UML モデル、コンポーネント、コンポーネントを 含むパッケージ、またはこれらの要素の組み合わせを 、UML から CORBA への変換のソースとして指定することが できます。変換によって、指定されたソースの階層内の 各 UML コンポーネントごとに IDL ファイルが 1 つずつ 生成されます。各 IDL ファイルには、対応する UML コンポーネントが所有する要素のみを対象としたコードが 含まれます。変換は、UML コンポーネントによって所有 されていない要素を無視します。他の要素を変換のソース として指定した場合、変換は検証中に失敗します。

CORBA 変換プロファイルを適用した場合は、generateCode プロパティーを true または false に設定することによって、CORBA IDL 要素に変換される UML コンポーネントを指定することができます。コード生成中に、generateCode プロパティーが false に設定されているコンポーネントは、変換において無視されます。

有効な変換ターゲット

Eclipse プロジェクトは有効な変換のターゲットです。

フォワード宣言およびインクルード

変換によって CORBA フォワード宣言が自動的に生成されます。 それらはモデル化できません。定義前の型を使用したり、使用前に別の UML モデル要素に型定義を指定できなかったりする場合は、変換によってフォワード宣言が生成されます。 フォワード宣言を最小化するため、変換は IDL 型を再配置します。

型定義が異なるコンポーネントにあるとき、変換によって #include ディレクティブが生成されます。ほとんどの CORBA IDL ファイルには ORB.IDL ファイルを組み込む必要があります。 モデル内にない外部 IDL ファイルの #include ディレクティブを IDL ファイルに強制的に入れるには、対応するコンポーネントから、外部 IDL ファイルを表すコンポーネントへの依存関係を作成する必要があります。 外部 IDL ファイルを表すコンポーネントのためのコードが変換によって生成されることを望まない場合は、 generateCode プロパティーを false に設定します。

変換出力のロケーション

UML から CORBA への変換で、ファイルを Eclipse プロジェクトに出力することができます。プロジェクト には、1 つまたは複数の IDL ファイルが含まれます。このファイルは 、Eclipse ワークスペース・リソース・ファイルとして 扱われます。生成されたファイルは、「ナビゲーター」ビューおよび 「パッケージ・エクスプローラー」ビューの「Java」パースペクティブに表示されます。

モデル間の参照

UML から CORBA への変換では、モデル間の参照を含むモデルをサポートしています。 例えば、現行モデルのインターフェース A は、別のモデルのインターフェース B を拡張することができます。 その変換は、使用される型が表示される IDL ファイルの #include ディレクティブを作成します。 この例では、変換によってインターフェース B に #include ディレクティブが作成されます。 この変換は、ファイル・システムにインクルードされている IDL ファイルの場所を管理しません。マッピング・モデルを作成することによって、生成される IDL ファイルの相対パスを保守する必要があります。


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