変更とは、変換のソース成果物と変換のターゲット成果物との相違のことで、変換後は、変換のターゲットに対して保留中の変更となります。 変更は、ソース UML モデルにおける変更または変換ターゲットの成果物における変更の結果として、マージ・セッション中に生成されます。
例えば、要素を XSD モデルに追加する場合、UML から XSD への変換の実行後に変更が生成されます。同様に、変換のターゲットである XSD スキーマ内のクラスを削除した場合も、変更が生成されます。
変換の実行後は、マージ・セッションが開始するための「変換出力のマージ」ウィンドウが開き、ウィンドウ上部にある「ターゲット」ペインに変更が表示されます。 変更されたターゲット・ファイルを選択すると、生成されたターゲット・コンテンツと既存のターゲット・コンテンツとの相違がウィンドウ下部のペインに表示されます。
マージ・セッションでは、次のアクションを実行できます。
変換によって以前生成されたドメイン成果物を手動で変更し、変換を再適用した場合は、マージ・セッションを使用して、これらの成果物が上書きされないようにして、データの損失を防止することができます。
ソフトウェアがソースとターゲットを比較するときは、生成されたターゲット・コンテンツと既存のターゲット・コンテンツとの間について、次のタイプの相違を識別します。
相違の例としては、クラスまたはエンティティーの追加、クラスまたはエンティティーの名前変更、およびパッケージの削除などがあります。 これらの相違は、単一の相違を発生させる単一のアクションを実行した場合に発生します。
相違は、ドメイン・コンテンツの中で編集が直接行われたために発生することがあり、その結果、モデル・ソースの現在の状態との間で競合が発生することがあります。
マージされたターゲット成果物には、マージ後に適用された相違が含まれています。
生成されたターゲット・コンテンツと既存のターゲット・コンテンツとの相違を解決すると、マージの結果に、適用された相違が反映されます。 マージ操作を完了するには、相違を適用するか、相違をマージ済みとマークすることにより、まずすべての相違を解決する必要があります。
マージ・セッションは通常、「OK」をクリックしてエディターを閉じると終了します。この場合、変更されたすべての成果物が自動的に保存されます。 また、いつでもマージ操作をキャンセルすることができます。 この時点までに解決した相違をマージした結果は保存されず、すべてのソース成果物とターゲット成果物は、変換を実行する前と同じ状態のままになります。