拡張メソッドの定義

「パターン・オーサリング」ビュー内のパターンにパラメーターを追加すると、 2 つの拡張メソッドを持つパラメーター・クラスがパターン実装モデルに追加されます。
始める前に
このタスクについて

拡張メソッドとオプションの更新メソッドは、ホット・スポットと呼ばれます。 ホット・スポットに Java™ コードを追加して、 引数値がパラメーターに追加されたり、パラメーターから削除されたときのパターンの振る舞いを示します。

拡張コードを追加するには、次のようにします。

  1. 「パターン・オーサリング」ビューで、 パラメーターをダブルクリックして、 Java エディターにパラメーター・コードを表示します。
  2. 両方のメソッド内の TODO コメントを、パターン・インスタンス内のパラメーターに引数が追加されたり、 削除されたときに必要な振る舞いを実行するコードに置き換えます。
  3. パターン・オーサリング・ツールがコードを再生成したり削除できないように、 変更するすべてのメソッドから、@generated タグを削除します。
タスクの結果
次のコードは、拡張メソッドの例を示しています。

引数を追加するための拡張メソッド・コード。

引数を削除するための拡張メソッド・コード。

コード設計の参考として、com.ibm.xtools.patterns.framework パッケージの AbstractPatternParameter クラスを参照してください。AbstractPatternParameter クラスは、 パターン・パラメーターに共通の実装で、 このクラスをさらに特化する別のサブクラスを介して間接的に使用されます。 抽象パターン・パラメーターは、パラメーター、パラメーターの依存、および委譲を通して拡張を実行するためのバックボーンを形成する、実行時の主要な抽象化です。 このクラス内には、オーバーライド可能なホット・スポットがあります。 ほとんどのパターン実装では、ホット・スポット・メソッドをオーバーライドすることにより、 これらのホット・スポットの一部または大半が実装されます。 実装頻度が最も高いホット・スポットは、 expand メソッドと isValid メソッドです。 ホット・スポット・メソッドは、 代わりに指定されたパラメーター値を解決したり、代わりに指定されたパラメーター値の有効期間を判別したりする場合に使用できます。

PatternParameterValue クラスは、適切なパターン・パラメーターとパターン・インスタンスに値を限定するのに必要な情報をすべてカプセル化します。また、このクラスには、パターン・パラメーター値の状態に応じて状態固有の振る舞いを提供するネストされたサブクラスが含まれます。 例えば、拡張メソッドが呼び出されると、パターン作成者の提供する固有の振る舞いが、 パターン・パラメーター値の状態の直接の型を参照するシグニチャーと共に、 この拡張メソッドに追加されます。 例えば、PatternParameterValue.ADDED、PatternParameterValue.REMOVED、PatternParameterValue.REPLACED、 PatternParameterValue.MAINTAINED、PatternParameterValue.PROPOSED、または PatternParameterValue.UNRESOLVED など。

次のタスク
関連タスク
パターン・プロジェクトおよびライブラリーの作成
パターン・ライブラリーへの UML プロファイルの関連付け
ライブラリーへのパターンおよびパラメーターの追加
更新メソッドの定義
ソース・コードの再生成
パターン定義の再生成
関連情報
Specialized patterns framework API classes
Patterns framework API classes
IBM Rational Patterns Reference Guide

フィードバック