UML モデリングにおける実現関係は 2 つのモデル要素間の関係です。
この関係において、あるモデル要素 (クライアント) が、
別のモデル要素 (サプライヤー) が指定した振る舞いを実現します。複数のクライアントによって、
単一のサプライヤーの振る舞いを実現することができます。
クラス図内およびコンポーネント図内で、実現関係を使用することが可能です。
通常、実現関係は名前を持ちません。
実現に名前を付けた場合、
その名前はダイアグラム内の実現コネクターの隣に表示されます。
以下の図にあるように、
実現は、ダイアグラム・エディターに
おいて、(振る舞いを実現する) クライアントから
(振る舞いを指定する) サプライヤーに向かう、
中空きの矢印を持つ破線で表示されます。

実現関係を使用すると、以下の状態をモデル化することができます。
- その実装を提供する分類子のセットによって、コンポーネントが実現される。
- ユースケースが指定する振る舞いを実装するのに必要な
オブジェクトとメッセージが、
コラボレーション・インスタンスに含まれている。