関連の端にある修飾子

UML では、修飾子は、バイナリー関連のプロパティーであり、関連の端のオプション・パーツです。 修飾子は、それぞれ名前と型を持つ、関連属性のリストを保持します。 関連属性は、関係インスタンスのサブセットを索引付けするのに使用されるキーをモデル化します。

修飾子は、関連関係の修飾された端に付けられた長方形としてビジュアル表示されます。 関連属性のリストは、修飾子ボックスに表示されます。

修飾子によって、関連のナビゲーションで関連のあるインスタンスのサブセットを識別します。 修飾子は、関連の端に対する索引またはキーのモデルを提供します。 通常は、非修飾要素しか多重度は変化しないので、関連の両方の端に修飾子が表示されることはほとんどありません。

ナビゲーションのコンテキストでは、修飾子を使用して、その関連で関連のあるすべてオブジェクトのセットから、 特定のオブジェクトのペアを選択します。 実装のコンテキストでは、各修飾子の値は一意のターゲット・オブジェクトを指します。 一般に、アプリケーションが検索キーに基づいたデータの検索を必要とする場合、モデルで修飾された関連を使用する必要があります。

サンプル

銀行用アプリケーションで、 Bank というクラスは金融機関を表します。このクラスは、個人を表す Person というクラスとの関連があります。 各個人は、複数の銀行口座を介して銀行に関連付けられます。 口座番号は、関連を修飾するので、これにより、Person クラスと Bank クラスとの間の多くの関連の索引付けが可能になります。

次の図に示すように、修飾子は、Bank クラスに対応する関連の端に付加されています。

この図は、Bank クラスと Person クラス間の修飾された関連を示します。

フィードバック