後方変換

変換を作成する際に、対応する後方変換を指定することができます。 変換構成を作成する場合には、対応する後方変換を使用可能にして、 同じ構成値を使用していずれの方向の変換も実行することができます。 特定の変換に対して、後方変換のみを指定することもできます。

後方変換によって、ソース・モデルまたはターゲット・モデルに対する変更をリカバリーできます。 このプロセスは、ソース・モデルとターゲット・モデルの開発が並行して進められている場合に有用です。 例えば、設計者は、UML モデルを作成して、そのモデルを異なるレベルの抽象化や ソース・コードに変換することができます。 別の設計者または開発者は、生成されたモデルまたはコードに変更を加えることができ、その後、設計者は後方変換を実行してその変更をリカバリーすることができます。 後方変換により、生成されたモデルまたはコードとソース・モデルとの間の相違点が判別され、設計者はソース・モデルに適用する変更点を選択できます。

ソース・モデルまたはターゲット・モデルへの変更をリカバリーするには、変換ごとに構成を作成するのではなく、変換構成を 1 つ作成して、その後方変換を使用可能にする必要があります。 1 つの構成を作成してその後方変換を使用可能にすることにより、該当するソース・モデルおよびターゲット・モデルに関するすべての情報が 1 つの構成に保持されます。 双方の変換に対する検証規則が構成に適用され、生成されたモデルまたはコードが可能な限り正確であることが保証されます。 別々の構成を持つ変換の実行は、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

変換構成ファイルに関する作業を簡略化するには、構成ファイルを、変換のソースとして指定したプロジェクトに保管します。

起こり得る問題を回避するため、変換構成ファイル内のソースやターゲットを変更しないでください。 変換用の異なるソースまたはターゲットを指定するためには、変換構成を新規作成します。


フィードバック