置換関係

UML ダイアグラムにおける置換関係は、 分類子間の依存関係の一種で、 ある分類子が別の分類子と 実行時に置換可能であることを示しています。

置換依存関係の概念は、まず UML 2.0 仕様で表示されます。 置換は、実現のタイプです。 つまり、分類子を実装できるもう 1 つの方法が、置換であるということです。 置換依存関係におけるクライアントは、サプライヤー・クラスの代わりを果たします。

置換依存関係は、特にモデルのカスタマイズにおいて有効です。 例えば、スポーツ用品の製品ラインを販売するために設計された小売システムを、 音楽とビデオを販売するためのシステムに、 カスタマイズすることができます。 システム設計の残りの部分は同じままで、 製品のセットを別のセットに置換することが可能です。

置換を実行するには、 その他の分類子が指定する規約を、 置換分類子が満たしている必要があります。

以下の図にあるように、 置換関係は、ダイアグラム・エディターにおいて、 実装分類子から規約を指定する分類子に向かう、 開いた矢印を持つ破線として表示されます。 キーワード «substitution» が、コネクターに付けられています。

Retail System クラスを実装する Sporting Goods Line というクラスは、Music and Video Line クラスで置換されます。


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