セッション Bean からサービス・モデルへの変換では、ステートレス・セッション Bean がソフトウェア・サービス・モデルに変換されます。
変換されたソフトウェア・サービス・モデルは、サービス指向アーキテクチャー (SOA) ドメインおよび Java™ 2 プラットフォーム、Enterprise Edition (J2EE) ドメインなどの他のドメインのために成果物を生成する、他の変換への入力として使用できます。
有効な変換ソース
セッション Bean からサービス・モデルへの変換では、次の
Java ソースからソフトウェア・サービス・モデルが生成されます。
- ステートレス・セッション Bean の Java クラス。
- Java
インターフェース。
例えば、ステートレス・セッション Bean
と関連付けられた、リモート・インターフェース、ローカル・インターフェース、ホーム・インターフェース、
またはローカル・ホーム・インターフェースなど。
選択したソース要素もリモート・インターフェースを持たなければなりません。
変換構成エディターを使用せずに、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューまたはクラス図で Java 要素を選択した場合は、その選択したモデルまたは要素により、変換構成で指定されているソース・モデルまたは要素がオーバーライドされます。
変換構成は影響を受けず、変換構成エディターまたは「新規変換構成」ウィザードの「ソースとターゲット」ページで指定したソースも変更されません。
有効な変換ターゲット
セッション Bean からサービス・モデルへの変換の出力の宛先として、UML モデルまたはプロジェクトを指定できます。
サポート対象の
Enterprise
JavaBeans™
のバージョン
変換では、EJB
のバージョン 1.x、2.x、および 3.0 ステートレス・セッション Bean がサポートされます。
変換により生成されるモデルに適用されるプロファイル
セッション Bean からサービス・モデルへの変換構成を作成または編集する際、変換において生成されるサービス・モデルに適用するプロファイルを選択する必要があります。
サービス・モデリング (SoaML) プロファイル、またはソフトウェア・サービス・プロファイルのいずれかを選択できます。
選択するプロファイルに応じて、変換実行時に、
サービス・モデリング (SoaML) プロファイルの «Participant» ステレオタイプか、または
ソフトウェア・サービス・プロファイルの «serviceProvider» ステレオタイプのいずれかが、ターゲット・モデル内でサービス・プロバイダーを表す UML コンポーネントに適用されます。
サービス・プロバイダー・コンポーネントは、Java 委譲コンポーネントおよび Java 実装のラップとなるものです。
重要: ソフトウェア・サービス・プロファイルは推奨されないものです。
モデリング・サービスのためには、サービス・モデリング (SoaML) プロファイルと呼ばれるプロファイルを使用できます。
ソフトウェア・サービス・プロファイルからサービス・モデリング (SoaML) プロファイルへのマイグレーションについては、このトピックの末尾にある関連リンクを参照してください。
ソフトウェア・サービス・プロファイルのステレオタイプとサービス・モデリング (SoaML) プロファイルのステレオタイプの対応関係については、このトピックの末尾にある関連リンクを参照してください。
変換は、ターゲット・モデルに対し自動的に
ソフトウェア・サービスのプロファイルを適用します。
変換は、実行時に、ターゲット・モデルのサービス・プロバイダーである UML コンポーネントに自動的に
«serviceProvider» ステレオタイプを適用します。
この変換により、コネクターが生成され、この UML コンポーネントがサービスとして公開されます。
注: 変換の実行後、生成されるサービス・モデルを UML から SOA への変換または UML から SCA への変換の入力として使用することにより、SOA の成果物を生成することができます。
UML から SOA への変換を構成する際に、«Participant» または «serviceProvider» ステレオタイプが適用されているコンポーネントについてのみ、変換でモジュール・プロジェクトを生成するように指定することができます。
ターゲット UML モデルによる変換出力の比較およびマージ
セッション Bean からサービス・モデルへの変換では、
比較およびマージ機能を使用して、ターゲット・モデルと、変換によって生成される一時モデルとの違いを判別します。セッション Bean からサービス・モデルへの変換を実行すると、マージ・エディターにより
2 つのモデルの違いが表示されます。
このマージ・エディター・ウィンドウで、変換によってターゲット・モデルにマージされる変更を選択できます。
チーム・サポートとの統合
セッション Bean からサービス・モデルへの 変換は、ファイルの自動チェックアウトや新規ファイルの追加を可能にする IBM® Rational® Team Concert、CVS、Rational ClearCase®、および Rational ClearCase LT バージョン管理システムとの統合機能を提供します。 構成管理システムを使用するには、チーム機能を有効にする必要があります。