UML モデル要素

UML モデル要素は、 モデル化されたシステムの構造機能または振る舞い機能を抽象化したものです。 このモデル要素によって、セマンティック・コンテンツがモデルに追加されます。

プロジェクト・エクスプローラー」ビューにおけるモデル要素は、 属しているモデルまたはモデル要素の下に表示されます。 モデル要素の追加、変更、ソート、グループ化、 およびフィルター操作をモデル内で行うことができます。 これによって、システムについての詳細が提供され、 モデルについて簡単に理解できるようになります。

すべてのモデル要素は、名前などのプロパティーを持っています。 クラスに属するその他の特性 (属性、操作など) によって、 さらにいくつかの UML モデル要素を定義することができます。

注: ダイアグラムにおけるダイアグラム要素 (または図形) は、モデル要素をグラフィカルに表現します。 ダイアグラム要素は、ダイアグラム・エディターで図形またはコネクターとして表示されます。

以下の表で、モデル要素の一般的なタイプを説明します。

モデル要素のタイプ 説明
構造モデル要素 これらの要素は、システムの静的パーツをモデル化します。 アクター、クラス、コンポーネント、およびノードなどの分類子が、例として挙げられます。
振る舞いモデル要素 これらの要素は、システムの動的パーツをモデル化します。 通常、振る舞いモデル要素は、状態マシンおよび相互作用図内にあります。 アクティビティー、デシジョン、メッセージ、オブジェクト、および状態などが、例として挙げられます。
組織モデル要素 これらの要素は、モデル要素をグループ化して、論理セットにします。 組織モデル要素の例として、パッケージが挙げられます。
注釈モデル要素 これらの要素は、コメントと説明を提供します。 注釈モデル要素の例として、注釈および制約が挙げられます。

分類子

UML ダイアグラムにおける分類子という語句は、 類似した構造特性 (属性および関連を含んでいる) および 類似した振る舞い特性 (操作とメソッドを含んでいる) を持つ、 モデル要素のグループを分類するために使用されます。

分類子という語句は、 特定の UML モデル要素だけでなく、 すべての分類子に適用される概念を参照します。

分類子に対して、固有の表示オプションや制約を持たせることができます。 また、派生やステレオタイプ化を行ったり、複数のタグ付き値を持たせることも可能です。例えば、UML モデルにおけるクラスおよびデータ型は、異なる目的を持っていますが、 構造特性および振る舞い特性が類似しているため、どちらも分類子になります。

分類子のコンパートメントのデフォルトが表示になるか非表示になるかは、 分類子のタイプによって決まります。 例えば、クラスを作成した場合、 属性コンパートメントと操作コンパートメントは、両方ともデフォルトで表示されます。 しかし、データ型を作成した場合、 コンパートメントはデフォルトで非表示となります。

以下のダイアグラム要素は、UML モデルにおける分類子です。
  • アクター
  • 成果物
  • クラス
  • コラボレーション
  • コンポーネント
  • 列挙型
  • データ型
  • インターフェース
  • ノード
  • ロール
  • シグナル
  • ユースケース

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