Rational Software Architect は、ビジュアルによる編集とも呼ばれる一連の統合機能を提供します。 モデル駆動型開発 (MDD) に慣れている場合は、ビジュアル編集機能を UML クラス図およびシーケンス図を使用したプラットフォーム・モデリングとして考えることもできます。 コードに慣れている場合には、ビジュアル編集を、 開発ワークスペースでの成果物と要素の UML クラスと シーケンス図のビューを取得する方法と考えることができます。
これらのツールによって、既存のワークフローを使用してプロジェクトを開発し、 UML を利用して以下のことができます。
Rational Software Architect を最初に使用するときに遭遇する最初の問題の 1 つに、「厳密な UML モデリングをビジュアルによる編集の代わりにいつ使用すべきか」というものがあります。 Rational Software Architect を使用すると、UML 分析と設計モデルを作成して、ユースケースのモデル化、アーキテクチャーの作成、およびプロジェクトの設計を実行することができます。 ラウンド・トリップ・エンジニアリング (RTE) を利用してモデル・アーキテクチャーがコードに反映される方法が気に入った場合、Rational Software Architect のビジュアルによる編集機能の利点が理解できます。 Rational Software Architect は、モデル駆動型開発 (MDD) とコード中心のソフトウェア・エンジニアリング の間のブリッジを提供します。
Rose Browser には、1 つの UML スペースがあります。これはユースケース、実装論理、および配置ビューに 分かれています。 Rational Software Architect には、2 つの UML スペースがあります。1 つは、純粋な UML ビジュアル・モデリング向け、 もう 1 つはコード中心のビジュアル編集向けです。 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューにオープンしている UML モデルとダイアグラムには、 RTE のようなコード生成機能はなくなりました。 代わりに、ビジュアル編集を介して自動的にフォーマットされたダイアグラムを使用して、 ソース・コードは任意に可視化されます。 ビジュアル編集図に行った変更は、即時にコードの一部となります。 RTE コマンドは不要になります。
ただし、UML モデルは、システムの受け身一方の設計ビューである必要はありません。 変換 (詳細はオンライン・ヘルプに記載) によって、 純粋の UML モデルからカスタマイズ可能な方法でより多くのコードを 取得することができます。
ビジュアル編集の主な利点の一部を以下に挙げます。Rational Software Architect の導入と使用を簡単に行えるため、ソフトウェア開発コミュニティーの追加 メンバーが UML モデリングとビジュアルによる編集から 利益を得ることができます。ボトムアップまたはコード優先アプローチによるソフトウェア開発に価値を置く コミュニティーのメンバーにとっては、モデリング機能が使用しやすくなる利点があります。
ビジュアル編集から得られる価値および生産性の向上を実感すると、 パターン、コード生成、および MDD といった新規設計を指定するために、 設計者達が信頼している UML モデリング・ツールと同じものを使用することに目を向けるようになります。