トレース関係の照会および分析
モデル要素に対してトレース関係の照会を実行し、モデル内の要素がどのように関連しているかを発見したり、追跡可能性に関する照会の結果をダイアグラムに表示して探索したりすることができます。
- UML モデルの追跡可能性
システムまたはプロジェクトを作成およ
びモデル化する際には、問題点、設計に関する決定、
および変更された要求に対処するための新規要素を作
成する必要があり、それによってシステムがより複雑
になることがあります。
作成する要素間のトレース関係を設定すると、プロジェクト内の各要素の仕様を利害関係者が理解しやすくなります。
- UML モデルの追跡可能性分析および影響分析用のツール
要素を検査する追跡可能性分析および影響分析用のツールを使用すると、どの要素が関連しているかを発見し、それらの目的を明確にして、変更のリスクを最小化することができます。
- UML モデルでのトレース関係の作成
IBM® Rational® RequisitePro®、UML、および Java™ の要素間にトレース関係を作成することができます。
トレース関係を適切に確立すると、ソフトウェア要素間の有向トレース関係のトレールをたどって、それらがどのように関連しているかを発見することができます。
- トレース関係についての要素の照会
UML モデルで、追跡可能性に関する 4 つの照会のいずれかをコンテキスト要素に対して実行して、そのトレース関係を表示することができます。
例えば、特定のユースケースをその要求まで逆方向
にトレースして、そのユースケースの背後にある動機
付けを理解したり、要求をその実装までトレースして、それがどのように実現されているかを確認したりすることができます。
- 要求のすべての実装の照会
要求を満たすために必要なすべての要素 (UML タイプ、Java タイプ、および他の要求など) を検出することができます。
コンテキスト要求、トレースに必要な要求、および要求を実装する UML タイプおよび Java タイプを使用してダイアグラムを作成することができます。
- UML モデルのトレース関係の問題に関するレビュー
UML モデルに対する UML モデル・レビュー分析の構成を実行して、モデル内で 3 種類の異なる追跡可能性の問題を検出することができます。
モデルに、欠落した仕様、欠落した実装、および循環トレース関係がないか検査できます。
分析結果を検査して、報告された問題を修正することができます。
- UML モデルへの変更の影響分析
UML モデルのコンテキスト要素に対して 4 つのうちのいずれかの影響分析の照会を実行することにより、そのコンテキスト要素への変更によって影響を受ける可能性がある、そのすべての関連するクライアントおよびサプライヤーを特定することができます。
コンテキスト要素への変更によって、どのモデル要素に影響が及ぶ可能性があるのかを判別する際に、この分析が役立ちます。
- UML ダイアグラムでの依存関係の探索
UML ダイアグラム上で追跡可能性分析および影響分析の照会を実行し、一度に 1 レベルの依存関係を探索することができます。