可視性

クラス図における可視性は、 ほかのクラスが、特定のクラスの属性と操作を表示し、 使用できるかどうかを定義します。

例えば、 可視性が public であるクラス内の属性と操作は、 ほかのクラスによる表示および使用が可能です。 一方、可視性が private である属性と操作は、 それらを含むクラスのみ、表示および使用が許されています。

以下の表にあるように、 装飾アイコンまたはテキスト記号を使用して、 属性と操作の可視性レベルを表示することができます。 関連の端の名前に追加されたテキスト記号は、 その関連の端の可視性を表しています。

可視性レベル 属性のアイコン 操作のアイコン テキスト記号 説明
private C/C++ private 属性のアイコンが表示されます。 C/C++ private 操作のアイコンが表示されます。 - 可視性が private である クラスの表示および使用は、 同じコンテナー内にあるクラスのみ可能です。
protected C/C++ protected 属性のアイコンが表示されます。 C/C++ protected 操作のアイコンが表示されます。 # 可視性が protected である クラスの表示および使用は、 同じコンテナーまたはコンテナーの子孫内にあるクラスのみ可能です。
public C/C++ public 属性のアイコンが表示されます。 C/C++ public 操作のアイコンが表示されます。 + 可視性が public である クラスの表示および使用は、 そのコンテナーを表示できるすべてのクラスで可能です。

クラス図内の属性と操作などといった、 分類子フィーチャーの可視性のスタイルを 指定することができます。 属性と操作の可視性のレベルを示す 装飾アイコン (例えば このイメージは、操作の Eclipse Protected 可視性アイコンを表しています。) とテキスト記号 (# など) を、表示するか非表示するかによって、可視性スタイルの指定を行うことができます。

関連概念
UML クラス図
UML クラス
属性
UML クラス図での操作
多重度

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