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演習 1: ビジネス・プロセス・モデルのサンプルのインポート

この内容は、バージョン 7.5.4 以降にあてはまります。この演習では、モデル・プロジェクトを作成し、既存のビジネス・プロセス・モデルをそこにインポートする方法を説明します。

空のサービス・モデルを含むプロジェクトの作成

この操作は、「モデリング」パースペクティブで行う必要があります。「モデリング」パースペクティブを開くには、「ウィンドウ」 > 「パースペクティブを開く」 > 「モデリング」とクリックします。
ヒント: ビューを閉じるか移動した場合、「ウィンドウ」 > 「パースペクティブのリセット」とクリックして、ビューをデフォルトの位置に戻すことができます。

空のサービス・モデルを含むモデル・プロジェクトを作成するには、以下のようにします。

  1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「モデル・プロジェクト」とクリックします。
  2. 「モデル・プロジェクト」ウィザードの「モデル・プロジェクトの作成」ページで、新しいプロジェクトの特徴を指定します。
    1. プロジェクト名」フィールドに、「MyProject」と入力します。
    2. 次のオプションが選択されていることを確認します。
      • デフォルト・ロケーションの使用
      • プロジェクトに新規モデルを作成
      • 標準テンプレート
        注: モデル・プロジェクトの作成時には、モデルを作成する必要はありません。後からモデルを作成することができます。 ただしこのチュートリアルでは、プロジェクトの作成時にモデルも作成しておくと便利です。
    3. 「次へ」をクリックします。
  3. 「モデルの作成」ページで、プロジェクトの作成に使用する標準テンプレートを指定します。
    1. カテゴリー」で、「サービス・モデリング」を選択します。 「サービス・モデリング」が選択できない場合は、「すべてのテンプレートを表示」チェック・ボックスを選択します。
    2. テンプレート」で、「空のサービス・パッケージ」を選択します。
    3. ファイル名」フィールドに、「Services」が指定されていることを確認します。
    4. 「終了」をクリックします。
空のサービス・モデルを含むプロジェクトが、ワークスペースに作成されます。「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、次の図のように、「MyProject」という名前のプロジェクトが存在すること、またそのプロジェクトの Models フォルダーに「Services」という名前のモデルが含まれていることを確認します。
「MyProject」という名前の新規プロジェクト、およびそこに含まれる「Services」という名前のモデルを示す画像

ビジネス・プロセス・モデルのインポート

ファイル・システムにビジネス・プロセス・モデルをダウンロードする必要があります。 このチュートリアルで作成するサービス・モデルは、ビジネス・プロセス・モデルから派生します。
ビジネス・プロセス・モデルを現在のワークスペースにインポートするには、以下のようにします。
  1. http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27016872 にアクセスし、ビジネス・プロセス・モデルをダウンロードします。 このモデルは、ファイル・システムの任意の場所にダウンロードできます。
  2. ワークベンチで、空のサービス・モデルを含むプロジェクトの作成というセクションで作成したプロジェクトを選択し、「ファイル」 > 「インポート」とクリックします。
  3. インポート・ウィザードの「選択」ページで、「一般」を展開し、「ファイル・システム」をクリックして、「次へ」をクリックします。
  4. 「ファイル・システム」ページで、次の操作を実行します。
    1. ソース・ディレクトリー」フィールドの近くで「参照」をクリックし、ステップ 1 でインポートしたビジネス・プロセス・モデルを含む宛先フォルダーを開きます。ビジネス・プロセス・モデルのファイル名拡張子は .bpmx です。
    2. 右側のペインで、ビジネス・プロセス・モデルに対応するチェック・ボックスを選択します。 右側のリストが空の場合は、左側のリストでモデルが含まれているフォルダーをクリックします。ただし、フォルダー名に対応するチェック・ボックスは選択しないでください。選択した場合、そのフォルダーとフォルダー内のすべてのコンテンツがインポートされます。
    3. 宛先フォルダー」フィールドに、モデル・プロジェクトを含むフォルダーの名前が含まれていることを確認します。 含まれていない場合は、「参照」をクリックし、プロジェクトを参照します。
    4. オプション」で、「選択されたフォルダーのみを作成」オプションが選択されていることを確認します。
    5. 「終了」をクリックします。
これで空のサービス・モデルを含むプロジェクトの作成というセクションで作成したプロジェクトに、インポートして取り込んだビジネス・プロセス・モデルが含まれるようになりました。

ビジネス・プロセス・モデルについて

ダイアグラム・エディターでビジネス・プロセス・モデルを表示するには、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでビジネス・プロセス・モデルのインポートというセクションで作成したモデル・プロジェクトにある、Business Process.bpmx という名前のモデルをダブルクリックします。ダイアグラム・エディターが開き、次の図のようにモデルが表示されます。
ビジネス・プロセス・モデル
このビジネス・プロセス・モデルは、企業が自動化したいと考えている購入プロセスを表しています。 このモデルのパーツを、以下に説明します。
  • 最も外側の長方形は「プール」を表し、「Purchasing」という名前が付けられています。 プールは、ビジネス・プロセス全体を表します。
  • 内部の長方形は「レーン」と呼ばれ、「Scheduling」、「Shipping」、および「Invoicing」という名前が付けられています。 レーンはビジネス・プロセスの一部を表し、エンティティーの実行内容を区別します。 エンティティーは人物、IT リソース、またはその両方の場合があります。 各レーンは、ビジネス・プロセス全体の一部として誰かが果たす役割と捉えることができます。
  • 「Shipping」レーンの、「start」および「end」というラベルが付けられた円はそれぞれ、「イベントの開始」および「イベントの終了」を表します。 これらはビジネス・プロセスの開始点と終了点を表します。
  • 丸みを帯びた長方形は、「タスク」を表します。 タスクは、プロセス内で各レーン (役割) が実行するステップを表します。
  • グレーの線は、「シーケンス・フロー」を表しています。 これらの線は、タスクが実行される順序を示します。
  • 正符号 (+) を含む菱形は、「並列ゲートウェイ」を表します。 ゲートウェイは、並列実行の開始と終了を示します。 並列ゲートウェイからの「出力」フローはすべて、並列実行することができます。並列ゲートウェイへのすべての「入力」フローがゲートウェイに到達しないと、次の出力フローを実行できません。

    並列ゲートウェイなしでも、並列処理を指定できます。 例えば、「Shipping」 レーンの「Process Schedule」タスクには、2 つの出力フローがあります。これは、各タスクを並列実行できることを示します。

ここで、ビジネス・プロセス・モデルを閉じることができます。または、開いたままでも構いません。

演習のチェックポイント

作成したプロジェクトに、ビジネス・プロセス・モデルをインポートしました。

次はこのモデルから、サービス・モデルを派生させることができます。

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