長時間にわたる可能性があり、オペレーティング・システムのリソースを使い果たす可能性のある SAP GUI テストを実行する場合、長期実行モード・プロセスでテストを実行することを選択できます。このプロセスは外部プロセスであり、指定した数の SAP セッションが終了すると自動的に再始動します。そのため、長時間テストの各テストが終了しやすくなります。
このタスクについて
以下のガイドラインは、長期テストを正常に行うためのものです。
- 少なくとも 2 GB の RAM と 10 GB の空きディスク・スペースを備えたエージェント・コンピューターを使用して、同じバージョンの IBM® Rational® Performance Tester または Rational Performance Tester Agent を実行します。
- テスト中は、エージェント・コンピューターのアンチウィルス・ソフトウェア、スクリーン・セーバー、および自動アップデーターを無効にします。
- 各テスト内に 10 回を超える反復のループを含めないようにして個々のテストを短くしておきます。スケジュール内でループすることによって目的の長さの実行期間を実現します。数秒を超える考慮時間を指定した 1 つのエージェント・コンピューターに対して、仮想テスターの数が 20 から 30 を超えないようにしてください。
- 最小数の検査ポイントを指定したテストを使用します。
- シグニチャー・テーマを使用しないでください。 SAP GUI のすべてのアニメーションを使用不可にしてください。
- テスト中はマウスを使用しないでください。マウス・クリックが非表示の SAP GUI ウィンドウで解釈される場合があり、その結果、テストに失敗する可能性があります。
- 「画面スループット」のカウンターは「低」(1 つのエージェントごとに毎秒約 1) のままにしておいてください。
手順
- スケジュールで、SAP GUI テストが含まれたユーザー・グループを選択します。
- ユーザー・グループの詳細で「オプション」タブをクリックし、「オプションの編集」をクリックします。
- 「長期実行モード・プロセスの更新レベル」で以下のいずれかのオプションを選択します。
- スケジュール: スケジュール・レベルで長期実行モード・プロセスを開始します。すべての SAP セッションが、1 つのプロセスで管理されます。
- ユーザー・グループ: 各ユーザー・グループの開始時に長期実行モード・プロセスを開始します。
- 仮想ユーザー: 仮想ユーザーごとに長期実行モード・プロセスを開始します。
- 長期実行モード・オフ: 長期実行モード・プロセスを使用しません。このモードでは、SAP GUI は Rational Performance Tester によって直接呼び出されます。そのため、オペレーティング・システムのリソース消費が増加します。
- 「プロセスごとに開始する SAP セッションの数」で、実行する SAP セッションの数を指定します。長期実行モード・プロセスは、1 度に 1 つのセッションを実行します。例えば、仮想ユーザーに 100 個のセッションを指定した場合、長期実行モード・プロセスは 1 度に 1 つのセッションを扱い、100 個のセッションが実行されると、新しいプロセスが開始します。
- 「OK」をクリックして、スケジュールを保存します。