信頼性のあるテストの記録

信頼性のあるテストを記録できるようにするには、以下のパフォーマンス・テストのガイドラインに従ってください。

Internet Explorer ブラウザー設定の確認

記録を開始する前に、インターネットのオプションが正しく設定されていることを確認します。 インターネットのオプションを Internet Explorer で設定するには、以下のようにします。
  1. Internet Explorer を開いて、「ツール」 > 「インターネット オプション」をクリックします。
  2. 「接続」ページで、「LAN の設定」をクリックします。「ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定」ウィンドウが開きます。
  3. Internet Explorer を使用して (つまり、プロキシーを使用しないで) 直接記録する場合は、「ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定」ウィンドウ内のすべてのフィールドをクリアします。 次の図のようなウィンドウが表示されます。
    LAN の設定 (チェックマークなし)
  4. プロキシーと Internet Explorer を組み合わせて使用する場合は、以下の手順に従います。
    1. 「ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定」ウィンドウ・オプションを、前の手順と同じように設定します。ただし、「LAN にプロキシ サーバーを使用する」は選択してください。「ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない」チェック・ボックスにチェックマークが付いていないことを確認してください。
    2. 「詳細設定」をクリックし、「プロキシの設定」ウィンドウで、フィールドを以下のように設定します。
      フィールド 説明
      HTTP プロキシー・サーバーおよびポートを指します (通常は、セキュア・プロキシーと同じアドレスまたはポートです)
      Secure セキュア・プロキシー・サーバーを指します。
      次で始まるアドレスにはプロキシ サーバーを使用しない チェックマークをクリアする必要があります。
      「プロキシの設定」ウィンドウの外観は以下のようになります。ただし、情報は個々のプロキシーに固有の情報になります。
      「HTTP」、「Secure」「ポート」の各フィールドが入力された状態の「プロキシの設定」
    3. ご使用の Internet Explorer ブラウザーが、プロキシーを使用しないように元々設定されていた場合、プロキシーを使用することがレジストリー・キー設定に反映されているか確認します。 レジストリー・キーを確認するには、以下のようにします。
      1. 「スタート」 > 「ファイル名を指定して実行」 > 「regedit」をクリックします。
      2. 「レジストリ エディタ」ウィンドウで、「マイ コンピュータ」 > 「HKEY_CURRENT_USER」 > 「Software」 > 「Microsoft」 > 「Windows」 > 「CurrentVersion」をクリックします。
      3. 「Internet Settings」を選択します。
      4. 右側のペインで、ProxyEnable の値が 1 であることを確認します。
注: ご使用のセキュリティー設定によって Windows レジストリーへの変更が許可されない場合、デフォルト・モードでは Internet Explorer を使用して HTTP テストを記録できない場合があります。HTTP レコーダーはネットワーク・プロキシー・レコーダー・プロセスをセットアップし、プロキシー・レコーダーのポートを介してブラウザー・トラフィックをリダイレクトしようとします。デフォルトでは、このポートは localhost:1080 です。ご使用のセキュリティー設定が理由で HTTP レコーダーがネットワーク・プロキシー・レコーダー・プロセスをセットアップできない場合、別のブラウザーを使用するか、またはセキュリティー設定を変更する必要があります。localhost:1080 のプロキシーを使用するように、ブラウザー設定を変更します。テストの記録が終了した後で、ブラウザーの設定を元の値に戻すように変更します。HTTP レコーダーが実行中でなく、プロキシーの設定がまだ変更された状態である間は、Internet Explorer を使用できません。プロキシーは、記録中にのみアクティブです。

Firefox ブラウザー設定の確認

記録を開始する前に、インターネットのオプションが正しく設定されていることを確認します。 インターネットのオプションを Firefox で設定するには、以下のようにします。
  1. Firefox を開いて、「ツール」 > 「オプション」をクリックします。
  2. 「ネットワーク」ページで、「接続設定」をクリックします。「インターネット接続」ウィンドウが開きます。
  3. Firefox を使用して (つまり、プロキシーを使用しないで) 直接記録する場合は、「インターネット接続」ウィンドウの「プロキシを使用しない」をクリックし、「OK」をクリックします。
  4. プロキシーと Firefox を組み合わせて使用する場合は、以下のようにフィールドを設定する必要があります。
    フィールド 説明
    HTTP プロキシ プロキシー・サーバーおよびポートを指します (通常は、セキュア・プロキシーと同じアドレスまたはポートです)
    SSL プロキシ セキュア・プロキシー・サーバーを指します。
    プロキシなしで接続 チェックマークをクリアする必要があります。
    「インターネット接続」ウィンドウの外観は以下のようになります。ただし、情報は個々のプロキシーに固有の情報になります。
    「HTTP プロキシ」および「SSL プロキシ」の各フィールドが入力された状態のプロキシーの設定

Mozilla 環境変数の設定

Mozilla を使用して記録する場合は、Mozilla がインストールされているディレクトリーを指すように、Linux 環境変数の MOZILLA_FIVE_HOME を設定します。デフォルトでは、Mozilla のインストール先は、大半の Linux コンピューターの場合、/usr/local/mozilla になります。このため、環境変数を正しく設定するには、IBM® Rational® Performance Tester を開始する前に以下のコマンドを実行します。

export MOZILLA_FIVE_HOME=/usr/local/mozilla

Agent Controller を実行中であることの確認

ローカル・コンピューター上と、スケジュールにかかる負荷が増えるリモート・ロケーション上で Agent Controller を実行中であることを確認します。 Agent Controller が実行中かどうかを確認するには、以下の手順に従います。

  1. 「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックし、「Agent Controller」を展開して、「ホスト」をクリックします。
  2. ローカル・コンピューターがリストに登録されます。 他のコンピューターを確認するには、「追加」をクリックし、ホスト名 (または IP アドレス)、ポートを入力して、「OK」をクリックします。
  3. テストするコンピューターを選択し、「接続のテスト」をクリックします。 Agent Controller を実行中であることを通知するメッセージか、接続が失敗した原因を通知するメッセージが表示されます。

Linux では、root ユーザー権限を使用して Agent Controller を実行する必要があります。

セキュアな環境で Agent Controller を実行する場合は、応答時間の明細データは収集できません。Agent Controller のセキュリティーを使用可能および使用不可にする方法の詳細については、セキュア環境での Agent Controller の構成を参照してください。

一時ファイルの削除

HTTP トラフィックを記録データに正確に取り込むには、テストを記録する前に一時ファイル (ページ・ヒストリーのキャッシュ・ファイル) を削除します。 Internet Explorer キャッシュから一時ファイルを削除するには、以下の手順に従います。

  1. 「Internet Explorer」アイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 「全般」ページで、「ファイルの削除」をクリックします。
  3. 「ファイルの削除」ウィンドウで、「すべてのオフライン コンテンツを削除する」を選択して、「OK」をクリックします。
  4. 「OK」をクリックして、「インターネットのプロパティ」ウィンドウを閉じます。
Firefox キャッシュから一時ファイルを削除するには、以下の手順に従います。
  • 「編集」 > 「設定」 > 「プライバシー」 > 「キャッシュのクリア」をクリックします。
Mozilla キャッシュから一時ファイルを削除するには、以下の手順に従います。
  1. 「編集」 > 「設定」をクリックします。
  2. 「設定」ウィンドウで、「詳細」を展開し、「キャッシュ」をクリックします。
  3. 「キャッシュ オプションの設定」エリアで、「キャッシュをクリア」をクリックします。
  4. 「OK」 をクリックして「設定」ウィンドウを閉じます。

記録済みページの完全な読み込み

記録中は、各ページが完全に読み込まれるまで待ってください。 この待機はパフォーマンス結果には影響しません。その理由は、テストを再生するときに、余分な「待ち時間」(考慮時間) を除去できるためです。

引き続きエラーが記録に記載される場合には、各製品のエラー・メッセージ・セクションを調べます。「ヘルプ」 > 「ヘルプ目次」 > 「トラブルシューティングおよびサポート」 > 「パフォーマンス・テストのエラー・メッセージ」をクリックしてください。

IP アドレスを使用した記録

記録時に、ホスト名を入力する代わりに、接続先となる Web サイトの IP アドレスを入力できます。ただし、テストを再生するときには、IP アドレスをホスト名に解決できることを確認してください。通常、これは DNS の逆引きにより解決されます。

IP アドレスを解決するには、各 IP アドレスを /etc/hosts ファイル (Windows XP および Windows 2000 の場合、C:¥windows¥system32¥drivers¥etc¥hosts) 内のホスト名にマップします。

アドレスを解決できない場合は、テストを実行すると接続時間が予期しているよりも長くなります。コンピューターのネットワーク構成によっては、接続時間が 8 秒程度遅延することがあります。これによりテスト結果にスキューが生じます。


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