Document Builder を Apache Tomcat 上にデプロイ

Derby または DB2® を使用する Apache Tomcat サーバー上で Document Builder Web アプリケーション (rpeng.war および dgaas.war) をデプロイできます。 Document Builder アプリケーションをエンタープライズ・データベース上で実行する場合、このタスクにおけるオプションの手順で、DB2 サポート用の追加の構成設定が行われます。

始める前に

Document Builder をデプロイする前に、Apache Tomcat V7.0.x または V8.0.x と、RPE Document Builder フィーチャーを備えた Rational® Publishing Engine をインストールする必要があります。
RPE_HOME¥document-builder ディレクトリーにある以下の Web アプリケーションにアクセスできる必要があります。
  • rpeng.war
  • dgaas.war

手順

  1. Apache Tomcat アプリケーション・サーバーを準備します。
    1. Tomcat アプリケーション・サーバーで、TELELOGIC_LICENSE_FILE システム変数を port_number@hostname (例えば 19353@licserver1) に設定します。 詳しくは、『TELELOGIC_LICENSE_FILE 環境変数の検証』トピックを参照してください。
    2. 最大ファイル・サイズと要求サイズを増やします。

      Tomcat 7 の場合:

      1. Tomcat Manager アプリケーションの web.xml ファイル (例えば、<Tomcat_install_dir>/webapps/manager/WEB-INF/web.xml) を開きます。
      2. 次のセクションを見つけます。
        <multipart-config>
        <!-- 50 MB max -->
        <max-file-size>52428800</max-file-size>
        <max-request-size>52428800</max-request-size>
        <file-size-threshold>0</file-size-threshold>
        </multipart-config>
      3. このセクションを編集して容量を増やします。
        <multipart-config>
        <!-- 70 MB max -->
        <max-file-size>73400320</max-file-size>
        <max-request-size>73400320</max-request-size>
        <file-size-threshold>0</file-size-threshold>
        </multipart-config>
      4. web.xml ファイルを保存して閉じます。
      Tomcat 8 の場合:
      1. Apache Tomcat アプリケーション・サーバーを停止します。
      2. dgaas ディレクトリーと dgaas.war<Tomcat_install_dir>¥webapps ディレクトリーから (既に存在する場合) 削除します。
      3. dgaas.war ファイルを <Tomcat_install_dir>¥webapps ディレクトリーにコピーします。
  2. オプション: これは、DB2 のアイコンです。 Document Builder アプリケーションを DB2 で実行する場合、以下の追加の構成手順を完了する必要があります。
    1. JDBC 4.0 ドライバー db2jcc4.jar ファイルを <DB2_install_dir>/java ディレクトリーから <Tomcat_install_dir>/lib ディレクトリーにコピーします。
    2. 以下の Apache Tomcat 起動スクリプト・ファイルを開きます。
      • これは、Windows オペレーティング・システムのアイコンです。 <Tomcat_install_dir>¥bin¥catalina.bat
      • これは、Linux オペレーティング・システムのアイコンです。 <Tomcat_install_dir>/bin/catalina.sh
      次のコードの行を追加します。
      set "VCAP_SERVICES={'sqldb':[{}]}"
    3. データ・ソースを定義する次の XML ステートメントを、<Tomcat_install_dir>/conf/server.xml ファイルに用意します。
      <Resource auth="Container"
                  driverClassName="com.ibm.db2.jcc.DB2Driver"
                  name="jdbc/RPENG_DB"
                  username="db2admin"
                  password="myDBpassword"
                  type="javax.sql.DataSource"
                  url="jdbc:db2://<server>:50000/rpedb1"/>
      <Resource auth="Container"
                  driverClassName="com.ibm.db2.jcc.DB2Driver"
                  name="jdbc/DGAAS_DB"
                  username="db2admin"
                  password="myDBpassword"
                  type="javax.sql.DataSource"
                  url="jdbc:db2://<server>:50000/rpedb1"/>
      ここで、usename 属性の後の db2admin 値は、rpedb1 データベースへの CONNECT アクセス権限を持つシステム・ユーザーの名前で、password の後の myDBpassword はそのユーザーのパスワードです。 定義したユーザー名またはパスワード、あるいはその両方がこれらとは異なる場合、それに応じて db2adminmyDBpassword を置き換えてください。 さらに、データベース・サーバー・ロケーションのアドレスで <server> を置き換えてください。
      ヒント: DB2 にはユーザー名とパスワードの長さ制限があり、Linux オペレーティング・システムでは 8 文字、Windows オペレーティング・システムでは 30 文字です。
    4. 次のように、リソースの宣言を <Tomcat_install_dir>/conf/context.xml ファイルに追加します。
      <Context>
        ...
         <ResourceLink name="jdbc/RPENG_DB" global="jdbc/RPEBG_DB" type="javax.sql.DataSource"/>
         <ResourceLink name="jdbc/DGAAS_DB" global="jdbc/DGAAS_DB" type="javax.sql.DataSource"/>
      </Context>
  3. 次のようにして、Apache Tomcat アプリケーション・サーバーを始動します。
    これは Windows オペレーティング・システムのアイコンです。
    Apache Tomcat を Windows サービスとして実行している場合に、サーバーを始動するには、<Tomcat_install_dir>/bin ディレクトリーから次のコマンドを実行します (Apache Tomcat V7.0.x では、Tomcat7.exe に置き換えてください)。
    Tomcat8.exe start
    サーバーを停止するには、<Tomcat_install_dir>/bin ディレクトリーから次のコマンドを実行します (Apache Tomcat V7.0.x では、Tomcat7.exe に置き換えてください)。
    Tomcat8.exe stop
    Apache Tomcat を Windows サービスとして実行していない場合に、サーバーを始動するには、<Tomcat_install_dir>/bin ディレクトリーから次のコマンドを実行します 。
    startup.bat
    ヒント: 別の Apache Tomcat コンソール・ウィンドウが開きます。このウィンドウを閉じないでください。閉じると、サーバーの動作が停止します。Tomcat サーバーが始動するまでしばらくお待ちください。サーバーの始動後に、Tomcat ウィンドウに起動時間がミリ秒単位で表示されます。 例えば、「25731 ミリ秒でサーバーが始動 (Server startup in 25731 ms)」と示されます。
    サーバーを停止するには、<Tomcat_install_dir>/bin ディレクトリーから次のコマンドを実行します。
    shutdown.bat
    これは Linux オペレーティング・システムのアイコンです。
    サーバーを始動するには、<Tomcat_install_dir>/bin から次のコマンドを実行します。
    startup.sh
    サーバーを停止するには、<Tomcat_install_dir>/bin ディレクトリーから次のコマンドを実行します。
    shutdown.sh
  4. Document Builder をデプロイするためのオプションとして、以下のいずれかを選択します。
    • グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用して Document Builder をデプロイする場合は、次のステップに進み、Apache Tomcat Manager インターフェースを使用したデプロイを詳細に行ってください。
    • ファイル・システムを使用して Document Builder をデプロイする場合は、rpeng.war ファイルと dgaas.war ファイルを RPE_HOME¥document-builder ディレクトリーから Tomcat の webapps ディレクトリー (例えば、<Tomcat_install_dir>¥webapps) にコピーします。 その後、このトピックの『タスクの結果』および『次のタスク』セクションに進んでください。
  5. Apache Tomcat Manager (http://server:port/manager/html) をブラウザーで開いてください。
    例: http://localhost:8080/manager/html
    ヒント: Tomcat Manager アプリケーションを認証するためのユーザー名とパスワードの入力を求めるウィンドウが開きます。manager-gui 役割を <Tomcat_install_dir>/conf/tomcat-user.xml ファイルに追加する必要があります。 <Tomcat_install_dir> は Apache Tomcat のインストール・ディレクトリーです。次の例は、ユーザー名として my_username、およびパスワードとして my_password を持つ manager-gui 役割を追加します。
    <user username="my_username" password="my_password" roles="manager-gui"/>
  6. Apache Tomcat 上で rpeng.war アプリケーションと dgaas.war アプリケーションの両方をデプロイします。
    1. 「デプロイ (Deploy)」セクションで、rpeng.war ファイルの詳細を入力して、「デプロイ (Deploy)」をクリックします。
      • WAR ファイルが Apache Tomcat とは別のサーバーにある場合は、「サーバー上にあるディレクトリーまたは WAR ファイルをデプロイ (Deploy directory or WAR file located on server)」セクションで、以下の情報を入力します。
        1. コンテキスト・パス (Context Path): Document Builder の名前として /rpeng と入力します。この入力は、クライアントの構成に使用する URL の一部になります。
        2. XML 構成ファイル URL (XML Configuration file URL): 必要ありません。
        3. WAR またはディレクトリーの URL (WAR or Directory URL): rpeng.war ファイルのパス。 例: RPE_HOME¥document-builder¥rpeng.war
      • .war ファイルが Apache Tomcat と同じサーバー上にある場合は、「デプロイする WAR ファイル (WAR file to deploy)」セクションで、以下の情報を入力します。
        1. アップロードする WAR の選択 (Select WAR to upload): rpeng.war ファイルのパス。 例: RPE_HOME¥document-builder¥rpeng.war
    2. 「デプロイ (Deploy)」セクションで、dgaas.war ファイルの詳細を入力して、「デプロイ (Deploy)」をクリックします。
      • .war ファイルが Apache Tomcat とは別のサーバーにある場合は、「サーバー上にあるディレクトリーまたは WAR ファイルをデプロイ (Deploy directory or WAR file located on server)」セクションで、以下の情報を入力します。
        1. コンテキスト・パス (Context Path): Document Builder の名前として /dgaas と入力します。この入力は、クライアントの構成に使用する URL の一部になります。
        2. XML 構成ファイル URL (XML Configuration file URL): 必要ありません。
        3. WAR またはディレクトリーの URL (WAR or Directory URL): dgaas.war ファイルのパス。 例: RPE_HOME¥document-builder¥dgaas.war
      • .war ファイルが Apache Tomcat と同じサーバー上にある場合は、「デプロイする WAR ファイル (WAR file to deploy)」セクションで、以下の情報を入力します。
        1. アップロードする WAR の選択 (Select WAR to upload): dgaas.war へのパス。 例: RPE_HOME¥document-builder¥dgaas.war

タスクの結果

ブラウザーで最初のページ (http://server:port/rpeng/) を開くことで、Document Builder がデプロイされていることを確認できます。
重要:

デフォルトで、rpeng.war アプリケーションは、dgaas.war アプリケーションを同じサーバーの /dgaas コンテキスト・パスの下で探します。 dgaas.war アプリケーションを異なるサーバーまたは異なるコンテキスト・パスにデプロイする場合は、DGAAS_URL ランタイム環境変数を rpeng.war アプリケーション内で構成する必要があります。

DGAAS_URL ランタイム環境変数を構成するには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者 (rpe_admin) アクセス権限を持つユーザーで、Document Builder (http://server:port/rpeng/) にログオンする必要があります。 rpe_admin ユーザー役割を持つユーザーの構成方法について詳しくは、『Apache Tomcat での Document Builder のユーザーの構成』トピックを参照してください。
  2. Document Builder のユーザー・ツールバーで、「管理者」を選択します。この「管理者」メニュー・オプションは、rpe_admin 役割を持つユーザーが選択できます。
  3. 「ランタイム変数」を選択します。
  4. DGAAS_URL ランタイム環境変数の値を URL に設定します (例: http://server:port/dgaas)。

次のタスク

文書を生成するために文書生成サービス・テクノロジーを使用し、文書生成サービスのアセットと文書の保管インターフェースを提供する Newskeeper サンプル・アプリケーションを、必要に応じてデプロイして実行することができます。 詳しくは、『Newskeeper サンプルの実行』を参照してください。

http://server:port/rpeng/ ページにリストされる Rational Publishing Engine Document Builder を構成します。各 URL の使用法および各フィーチャーを構成するタスクの説明については、『Document Builder URL』を参照してください。