機能テスト用に SAP GUI for HTML アプリケーションを使用可能にする

SAP GUI for HTML アプリケーションのオブジェクトには、.url、.href、および .id など、動的に変化する多数のプロパティーが含まれています。これらのアプリケーションに対して Functional Test スクリプトを再生している間、1 つ以上のオブジェクト認識プロパティーの値が変化して、ScriptAssure スコアが高くなり、スクリプトの失敗を招くことがあります。Rational® Functional Tester は、認識プロパティーの値を、動的に変化するこれらの値の正規表現に変換するメカニズムを提供しています。 SAP GUI for HTML アプリケーションをテストしている最中に各オブジェクトの動的認識プロパティーを見つけてそれを正規表現に変換する作業は、煩わしいものです。

手順

そこで、SAP GUI for HTML アプリケーションのテストで簡単に行えるように、以下のタスクを実行します。

  1. カスタマイズ・フォルダーにある CustomObjectRecProp.rftop ファイルのバックアップを作成します。 このフォルダーは、Windows では C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥RFT¥customization に、Linux では /etc/opt/IBM/Rational/RFT/customization にあります。
  2. カスタマイズ・フォルダー内の CustomObjectRecProp_MySAP.rftop ファイルを CustomObjectRecProp.rftop に名前変更します。
  3. スクリプトの再生中にスローされる警告とエラーの数を減らすために、ScriptAssure 値を変更します。
    1. Rational Functional Tester で「設定」ウィンドウを開きます。Eclipse IDE では「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックし、Visual Studio IDE では「ツール」 > 「オプション」をクリックします。
    2. 「Functional Test」を展開し、「再生」を展開します。 「Script Assure (TM)」オプションをクリックし、「拡張」をクリックします。
    3. 「最終機会認識スコア」を 30000 に、「許容スコアがこの数値を超える場合、警告を出す」を 20000 に設定します。
    注:
    • 認識プロパティー値が動的に変化するためにスクリプト実行の失敗が解消されない場合は、正規表現メカニズムを使用してこの問題を解決します。 詳しくは、正規表現に関するトピックを参照してください。
    • SAP GUI for HTML アプリケーション以外のアプリケーションをテストするには、CustomObjectRecProp.rftop のバックアップ・コピーを使用して、デフォルトの ScriptAssure 値を使用します。詳しくは、ScriptAssure の使用に関するトピックを参照してください。

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