機能テストを始めるに際し、いくつかの基本的な概念およびユース・ケースを学習します。テスト・ケースを効率的に自動化するには、機能テスト・スクリプトの作成を開始する前に、複数の方式を検討しておくことができます。
機能テストの計画
要件を検討し、機能テストの自動化のために採用する適切な方式を見極める必要があります。機能テストを自動化することにより、
Rational® Functional Tester で使用可能なフィーチャーを有効活用できます。
- モジュラー機能テスト・スクリプト: テスト・ケース用に複数の機能テスト・スクリプトを作成し、各種テスト・ケースに適用されるそれらのスクリプトを再使用することができます。モジュラー機能テスト・スクリプトを作成することにより、さまざまなテスト・ケースでテスト・スクリプトを再使用できます。また、モジュラー機能テスト・スクリプトを使用することにより、IBM® Rational Quality Manager などのテスト管理ツールで作成される複数のテスト・ケースに、テスト・スクリプトを関連付けることができます。Rational Functional Tester では、「呼び出しスクリプト」オプションを使用して別の機能テスト・スクリプトを呼び出すことができます。
- テスト・スクリプトの記録、または手動テスト・スクリプト: Rational Functional Tester では、テスト・アプリケーションに対して機能テスト・スクリプトを記録するか、あるいは手動でテスト・スクリプトを作成することができます。テスト対象アプリケーションが頻繁に変更され、テスト・オブジェクト階層に影響を及ぼす場合は、テスト・オブジェクト・マップを更新してエラーや失敗を防ぐ必要があります。テスト・オブジェクト・マップは、テスト・アプリケーションに対して機能テスト・スクリプトを記録する際に作成されます。このシナリオでは、手動テスト・スクリプトを作成し、find() メソッドを使用してアプリケーション内のテスト・オブジェクトを検索し、それらに対して使用するアクションを指定することが可能です。手動テスト・スクリプトを作成するには、プログラミング言語に精通している必要があります。
- 簡易型テスト・スクリプト、または Java テスト・スクリプト: 簡易型スクリプトは、容易に理解および編集できる単純な英語ステートメントの形式で表された機能テスト・スクリプトです。簡易型スクリプト・エディターを使用可能にすると、対応する Java テスト・スクリプトを Java スクリプト・エディターに表示することもできます。簡易型スクリプトを編集すると、Java スクリプト・エディターでは変更内容が Java スクリプトに反映されます。簡易型スクリプト・エディターで使用可能な「Java コードのスニペットの挿入」または「Java メソッドの挿入」の機能を使用して Java スクリプト・エディターに切り替え、Java テスト・スクリプトで作業を開始することができます。
情報源
IBM Rational Functional Tester の使用を始めるにあたり、機能テストのプロセスとテスト・ケースを効率的に自動化するために利用できる機能とを理解するのに役立つさまざまなリソースがインフォメーション・センターにあります。