IBM Rational Functional Tester は、2 つの統合開発環境で使用可能です。 この製品では、自動テストのためにユーザー・アクションを記録して、Rational Software Delivery Platform で容易に理解できる簡易型テスト・スクリプトを作成します。 また、上級ユーザー用に 2 つのスクリプト言語をサポートしています。 Functional Tester Java スクリプトは Java 言語と Functional Tester VB.NET 2003 を使用し、VB.NET 2005 スクリプトと VB.NET 2010 スクリプトは VB.NET 言語と Microsoft® Visual Studio .NET 開発環境を使用します。
Rational Functional Tester Extension for Terminal-based Applications は、zSeries (TN3270、TN3270E などのメインフレーム)、iSeries (TN5250 などの AS/400®)、および pSeries (VT デフォルト、VT100、VT420-7、VT420-8、VT UTF-8 などの仮想端末) の機能テストをサポートします。IBM Rational Functional Tester Extension for Terminal-based Applications ツールは、ホスト・アプリケーションのテスト・ケースの機能テストを自動化するためのテスト・スクリプトを作成するのに役立ちます。 これは、ホスト属性、ホスト・フィールド属性、および画面フローをテストするための豊富な機能を備えています。 端末の検査ポイント、プロパティー、および同期コードを使用して、ユーザー入力に対する端末の作動可能性を識別します。
Rational Functional Tester プロキシー Software Development Kit (SDK) を使用すると、アプリケーションのユーザー・インターフェース・コントロール (GUI テスト・オブジェクト) に対する自動機能テストのサポートを、Functional Tester によるデフォルトのサポート範囲を超えて拡張することができます。
IBM Rational Functional Tester のオブジェクト指向記録テクノロジーを使用すると、自動テスト用の機能テスト・スクリプトを、テスト対象アプリケーションに対して記録することにより素早く生成できます。Rational Functional Tester はオブジェクト指向テクノロジーを使用して、画面座標ではなく内部プロパティーによりコントロールやオブジェクトを識別します。コントロールやオブジェクトの場所またはテキストが変化しても、Rational Functional Tester は再生時にそのオブジェクトを検索できます。
Rational Functional Tester のオブジェクト・テスト・テクノロジーによって、テスト対象アプリケーション内のコントロールやオブジェクト (そのコントロールのプロパティーおよびデータを含む) をテストできます。
Rational Software Delivery Platform では、簡易型機能テスト・スクリプトを記録する際に、アプリケーション・コントロールのスナップショットをキャプチャーすることもできます。 キャプチャーされたアプリケーション・ビジュアルは、アプリケーション・ビューで表示されます。 このアプリケーション・ビジュアルを使用すると、テスト・アプリケーションを開かずに、簡略型機能テスト・スクリプトを修正したり、 検査ポイントの挿入や編集を行ったりできます。
Java スクリプトや .NET スクリプトを使用した作業では、 テスト・オブジェクト・マップが使用され、アプリケーション・ビジュアルは使用できません。 機能テスト・スクリプトを記録するとき、Rational Functional Tester はテスト対象アプリケーションのテスト・オブジェクト・マップを自動的に作成します。Functional Tester のテスト・オブジェクト・マップは、アプリケーション内で使用可能なテスト・オブジェクトを、現在表示されているものもそうでないものも表示します。オブジェクト・マップは、簡単な操作で機能テスト・スクリプトにオブジェクトを追加する手段となります。テスト・オブジェクト・マップには各オブジェクトの認識プロパティーが含まれているため、1 つの場所での集中管理により認識情報の更新が容易になります。このテスト・オブジェクト・マップを使用する機能テスト・スクリプトが複数ある場合、どのスクリプトも更新後の情報を共用できます。
記録中に検査ポイントをスクリプトに挿入して、テスト対象アプリケーションの異なるビルドでのコントロールまたはオブジェクトの状態を確認できます。検査ポイントにおいてオブジェクト情報が (検査ポイントのタイプに基づいて) 収集され、ベースライン・データ・ファイルに保管されます。このファイル内の情報は、後続のビルドでオブジェクトに予想される状態についてのベースラインとなります。Functional Tester には、オブジェクト・プロパティー検査ポイント、および 5 つのデータ検査ポイント (メニュー階層、テーブル、テキスト、ツリー階層、およびリスト) があります。検査ポイント・コンパレーターを使用して、ビルド間の相違を分析し、ベースライン・ファイルを更新できます。
Rational Functional Tester は、プラットフォームに依存しない、そしてブラウザーに依存しない、テスト再生の機能を提供します。例えば、Windows 上で機能テスト・スクリプトを記録して、それを Linux 上で再生できます。Firefox または Internet Explorer を使用して機能テスト・スクリプトを記録できます。機能テスト・スクリプトには記録の際に使用されるブラウザーへの参照が含まれないため、Firefox または Internet Explorer のサポートされている任意のバージョンを使用してその機能テスト・スクリプトを再生できます。
IBM Rational Functional Tester は、Clear Case、Rational Quality Manager、および Rational Team Concert™ などのさまざまな Rational 製品の統合をサポートしています。
Rational Clear Case および Rational Team Concert の統合: Rational Functional Tester を Rational Clear Case または Rational Team Concert と統合することにより、これらのソース管理ツールを使用して機能テスト資産を管理できます。
Rational Quality Manager の統合: Rational Functional Tester は、 アダプターを構成して Functional Test スクリプトを Rational Quality Manager から実行することにより、 IBM® Rational Quality Manager と統合できます。