投資分析コンポーネントには、潜在的な投資による推定の結果および価値について、情報を提供する分析が含まれています。 投資分析を使用して、長期にわたるプロジェクトの予測コストおよび見積もり利益の財務モデルを作成します。 投資分析が提供する財務測定基準はすべて有益ですが、単一の測定基準だけで要件全体がカバーされるとは限りません。 すべての測定基準を分析し、要件に最適なものを決定する必要があります。 見積もりは不確実なエンティティーです。 見積もりの不確実性を表すために、推定または名目の見積もりとして値を上限および下限で指定します。
これらの見積もり範囲が、プロジェクトの推定の財務測定基準を計算するために使用されます。
開発プロジェクトにおけるプロダクト・マネージャーおよび財務担当者、さらにソフトウェアおよびシステム組織における
ポートフォリオ管理プログラムは、投資分析を使用して、より適切な投資決定を行うことができます。
例えば、プロダクト・マネージャーは、投資分析を使用して、製品の機能拡張のためにさまざまなビジネス・ケースを特定できます。 投資分析は、製品管理、財務チーム、および幹部チーム内で信頼できる財務ディスカッションを行って、ビジネス・ケースの前提事項を特定し、ビジネス・ケースのより標準的な表現方法を推進するために役立ちます。
完了していないプログラムの予期されるコストおよび利益は不確実であり、ランダム変数を使用して指定する必要があります。 コストと利益のストリームは、プロジェクト内でもプロジェクト間でも異なります。 完了していないプログラムの財務測定基準は、モンテカルロ・シミュレーションを使用して計算されます。 財務モデルの作成時には、いくつかの重要な計算を検討する必要があります。
- コスト: プロジェクトの完了までに予期されるコスト、およびデリバリー後に予期されるコスト
- 利益: デリバリー後に予期される収入、および再利用により予期される収入とコスト削減
- リスク: 見積もりコストおよび利益において、結合された不確実性
投資分析を使用して、以下のアクションを実行できます。
- データ・ポイント見積もりを短時間で作成するために、グリッド・セクションにグラフィカル方式でデータを入力する。
- スプレッドシートを使用して、時間グリッドにデータを入力する。
- コマンド行を使用して、代入式や分布タイプとして代数方程式を明示的に入力する。
- 計算器のテープを作成して、既存のテープをロードする。
- プロジェクト全体のグローバル変数、およびプロジェクトの時刻表に沿って変化する変数を定義する。
- 開いているモデルで選択したコストまたは利益を示すストリームについて、特定の期間に計算器の結果を直接保存する。
- 時系列変数を使用して、コストの値も利益の値も含んでいない財務モデル・ストリームを追加する。
さらに、
IBM® Rational® Focal Point™ バージョン 6.5.2 では、投資分析で以下のアクションがサポートされます。
- デフォルト変数および計算器テープを時間グリッド・セットアップで定義する。
- 計算器のテープの可視性レベルを設定する。
- ストリームのコメントを追加または変更する。
- 利益、コスト、および時系列変数の単位を定義する。
- 時間グリッド・モードに入ることなく、投資分析を直接起動する。
- 新しい出力属性: 分布としての「払い戻し期間」、「現在までの ROI」、および「これ以降の ROI」