本書には、IBM® Rational® Focal Point™
バージョン 6.5.2 の新機能、システム要件、インストール、および既知の問題に関する情報が記載されています。
また、IBM ソフトウェア・サポートの連絡先に関する情報も提供されています。
説明
Rational Focal Point は、市場価値、顧客価値、および事業価値をもたらすために協調的な目標決定を行うために使用できる、市場主導型チームのための総合的ポートフォリオ・プランニング・ソリューションです。
チームは Rational Focal Point を使用して、優先順位を特定し、最大の事業価値および顧客価値を持つ製品およびプロジェクトを提供することができます。
Rational Focal Point は、要件、製品、およびプロジェクトの各データを集中化するための協調的環境を提供することで、E メール、文書、およびスプレッドシートの情報を管理する煩雑さを軽減します。
リソース、予算、市場に出すまでの時間、および事業価値の適切なバランスを維持することができます。
システム要件
ハードウェア要件およびソフトウェア要件のリストについては、
Rational Focal Point インフォメーション・センターの『
システム要件』を参照してください。
新機能および機能拡張
IBM Rational Focal Point
バージョン 6.5.2 には、以下の新機能および機能拡張が含まれています。
- 投資分析に対する機能拡張:
- 時間グリッド・セットアップでデフォルト変数および計算器テープを定義できます。
- 計算器テープの可視性レベルを設定できます。
- 仮定をコメントとして文書化できます。
- ストリームの単位を定義できます。
- 時間グリッド・モードに入ることなく、投資分析を直接起動できます。
- 新しい出力属性: 分布、現在までの ROI、およびこれ以降の ROI での払い戻し期間。
- RESTful XML API をサポートする
アプリケーションとの統合:
- GET メソッドを使用して、成果物をアプリケーションから取得できます。
- SYNCHRONIZE メソッドを使用して、成果物とアプリケーションを同期できます。
- POST メソッドを使用して、成果物をアプリケーションに作成できます。
- PUT メソッドを使用して、成果物をアプリケーションで更新できます。
- DELETE メソッドを使用して、成果物をアプリケーションから削除できます。
- REST RDF API を使用した
Rational Focal Point との統合:
Rational Focal Point を、Resource Description
Framework (RDF) フォーマットをサポートするアプリケーションと統合することができます。
Rational Focal Point は、そのリソースを
RDF/XML、RDF/Turtle、および RDF/N3 フォーマットで有効にします。
- ホーム・ページにおける機能拡張:
- ホーム・ページに用意されているタブを使用して、作成したウィンドウおよび継承したウィンドウにアクセスできます。
- 作成および継承したウィンドウを配列し、表示し、非表示にすることができます。
- ホーム・ページ設定を使用して、単一タブ・レイアウトと複数タブ・レイアウトを切り替えることができます。
- タブを作成し、そのタブを名前変更、再配列、および削除することができます。
- 作成したウィンドウを追加、編集、移動、および削除することができます。
- 編集可能テーブルに対する機能拡張:
- 選択したエレメントの属性の値を編集できます。
- 1 つの行にある属性値すべてを編集できます。
- エレメントにフィルターを掛け、エレメントを横並びにして同時に比較できます。
- 1 つ以上の列に基づいて編集可能テーブルを並行してソートすることによって、それらのテーブルでネストしたソートを行うことができます。
- XY チャートに対する機能拡張:
- 選択されていないエレメントすべての属性を編集できます。
- XY チャート・バブルを、選択項目またはインディケーター属性で指定されたカラーで表示できます。
- バブルをサイズ変更し、バブル・スタイルを変更できます。
- バブルを 1 つのサイズで表示できます。
- 複数のエレメントを一度に選択できます。
- エレメントの選択をグラフィカルに切り替えることができます。
- ログイン URL を設定することなく、チャートをクリップボードにコピーできます。
- インディケーター属性:
インディケーター属性を使用すると、しきい値に基づいて、表示カラー、アイコン、テキスト、またはこれらすべてを指定できます。
これは読み取り専用属性で、整数または浮動小数点属性に関連付けられています。
モジュールのアイコンおよびカラー属性として使用できます。
- 内容を Microsoft
Excel 2010 にエクスポートするためのサポート: テーブルにおけるビューの内容を Microsoft Excel 2010
フォーマットでエクスポートできます。
- 制限付き検索オプション:
制限付き検索オプションを使用すると、大きなビューのエレメントを素早く検索することができます。
このオプションを選択しておくと、検索は「接頭部」および「タイトル」属性に対してのみ実行されます。
検索操作を実行している間、このオプションの設定は保存されています。
アスタリスク (*) を使用して検索することもできます。
既知の問題および制限
既知の問題および制限は、
Support Knowledge Base の
個々の技術情報に記載されています。
問題が発見され解決されると、知識ベースが新しい情報で更新され、維持されます。
知識ベースを検索すれば、問題に対する回避策または解決方法を素早く見つけることができます。
以下のリンクで、稼働中 Support Knowledge Base のカスタマイズ照会を実行します。
現行リリースにおける既知の問題および制限は以下のとおりです。
- 投資分析:
- REST RDF API による Rational Focal Point との統合:
- HTTP、PUT、POST、および DELETE メソッドは、「ワークスペース」および「モジュール」リソースでは
サポートされていません。
- RDF/XML-ABBREV フォーマットはサポートされていません。
- 無効な URL 値が URL 属性、クラス URI、プロパティー URI、および値 URI として指定されると、それらの
値は RDF 表記では無視されます。
- ホーム・ページの機能拡張:
- インディケーター属性:
- インディケーター属性は、式では参照できません。
- しきい値をバージョン属性およびベースラインと結合することはできません。
- ビュー規則およびフィルターは参照属性に定義できますが、インディケーター属性に定義することはできません。
- インディケーター属性のアイコンはレポートに表示されません。
IBM ソフトウェア・サポートの連絡先
IBM ソフトウェア・サポートは、お客様に技術的な支援を提供します。
連絡先情報と、サポートを受ける際に必要なガイドラインまたは参照資料については、「IBM Software Support Handbook」をお読みください。
FAQ、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報については、Rational Focal Point の製品サポート・ページにアクセスしてください。
製品ニュース、イベント、およびその他の情報については、Rational Focal Point の製品ホーム・ページにアクセスしてください。
IBM ソフトウェア・サポートに連絡する前に、問題を説明するために必要な背景情報を収集してください。
IBM ソフトウェア・サポート担当者に問題を説明する際は、担当者が問題を効率的に解決できるように、できる限り具体的に、関連する背景情報をすべて報告してください。
以下の質問に対する回答を用意しておくと、時間を節約することができます。
- 問題が発生したときに稼働していたソフトウェア・バージョンは?
- 問題に関連するログ、トレース、またはメッセージがありますか?
- 問題を再現できますか? できる場合、問題を再現するために実行する手順は?
- 問題に回避策がありますか? ある場合は、問題を報告するときに回避策について説明できるよう、準備しておいてください。