本書には、IBM® Rational® Focal Point™ バージョン 6.5.1 の新機能、システム要件、インストール、および既知の問題に関する情報が記載されています。
また、IBM ソフトウェア・サポートの連絡先に関する情報も提供されています。
説明
Rational Focal Point は、市場価値、顧客価値、および事業価値をもたらすために協調的な目標決定を行うために使用できる、市場主導型チームのための総合的ポートフォリオ・プランニング・ソリューションです。
チームは Rational Focal Point を使用して、優先順位を特定し、最大の事業価値および顧客価値を持つ製品およびプロジェクトを提供することができます。
Rational Focal Point は、要件、製品、およびプロジェクトの各データを集中化するための協調的環境を提供することで、E メール、文書、およびスプレッドシートの情報を管理する煩雑さを軽減します。
リソース、予算、市場に出すまでの時間、および事業価値の適切なバランスを維持することができます。
システム要件
ハードウェア要件およびソフトウェア要件のリストについては、
Rational Focal Point インフォメーション・センターの『
システム要件』を参照してください。
新機能および機能拡張
バージョン 6.5.1 には、以下の新機能および機能拡張が含まれています。
- IBM Rational Requirements Composer との統合: リンクされたビジネス・ニーズの集合を、Rational Requirements Composer のプロジェクト域に公開できます。
各ビジネス・ニーズの要件は Rational Requirements Composer に作成されます。
また、ビジネス・ニーズで CALM リンク属性を使用して、Rational Requirements Composer に要件を作成することもできます。
- 拡張された IBM Rational Team Concert™ との統合: リンクされたビジネス・ニーズの集合を、Rational Team Concert のプロジェクト域に公開できます。
各ビジネス・ニーズの作業項目は Rational Team Concert に作成されます。
また、ビジネス・ニーズで CALM リンク属性を使用して、Rational Team Concert に作業項目を作成することもできます。
- アプリケーション・ポートフォリオ管理ワークスペース・テンプレート: アプリケーション・ポートフォリオ管理テンプレートは、アプリケーション・ポートフォリオの管理に使用可能な、事前構成されたワークスペース・テンプレートです。
このテンプレートに基づいてワークスペースを作成し、お客様の要件に従ってワークスペースをカスタマイズすることができます。
- 更新されたガント・チャート: ガント・チャートの視覚化オプションが改善されました。
このようなオプションには、ヒストグラム、可変時間目盛りに準じたデータの表示、ズーム・オプション、エレメント・ソート、時系列での値の分布などがあります。
新しいガント・チャートでは、3D、グリッド、吹き出し、日付アイコンなどのグラフィカル設定がサポートされます。
- 更新された XY チャート: XY チャートの視覚化オプションが改善されました。
改善されたオプションには、計算を実行するためのエレメントの選択またはクリア、しきい値線のプロット、ズーム・オプション、線を使用した共通属性を持つエレメントの接続などがあります。
また、新しい XY では、3D、グリッド、吹き出し、XY 交差線などのグラフィカル設定もサポートされます。
- データベースの検査: Rational Focal Point をアップグレード後、データベースを検査して、アップグレードでのデータベースの問題を特定し、解決することができます。
- サーブレット機能に対する保護されたアクセス: ping サーブレットは、リモート・デバッグに役立ちます。
管理者は ping サーブレット・セキュリティー機能を使用して、サーブレットのアクセスを構成することができます。
この構成は、基本 HTTP 認証およびクライアント・ネットワーク・アドレス・フィルタリングの両方を使用して行います。
- Rational Focal Point バージョン 6.5.1 リリース以降では、
ヘルプ・システムが製品に組み込まれています。
ローカルにインストールされたヘルプにアクセスすることも、IBM サイトからヘルプにアクセスすることもできます。
- IBM DB2® 用に組み込まれた
インストーラー: Rational Focal Point には、DB2 Workgroup
Server Edition バージョン 9.7 用のインストーラーと、使用制限のある永続ライセンスが組み込まれています。
- IBM WebSphere® Application Server 用に組み込まれた
インストーラー: Rational Focal Point には、WebSphere Application Server バージョン 7.0 用の
インストーラーとライセンスが組み込まれています。
- ユーザー、メンバー、およびエレメントを追加するときに、属性「所有者」、「親フォルダー」、
および「継承元」は追加フォームにリストではなくルックアップとして表示されます。
以下の場合にユーザー、メンバー、またはフォルダーを選択するときも、リストはルックアップで置き換えられます。
- でユーザー・アクセス権限を管理する場合。
- でメンバー・アクセス権限を管理する場合。
- でワークスペースを追加し、「担当者」および「ユーザー管理者」に対してユーザーを選択する場合。
- でインポートされるワークスペースのメンバーとしてユーザーを選択する場合。
- で
「同期ユーザー」を選択する場合。
- で
ビジネス・ルールと式に対して「システム・ユーザー」を選択する場合。
この機能拡張により、巨大なワークスペースにおいてユーザー、メンバー、およびフォルダーを選択するときのロード時間が短縮されます。
- 6.5.1 で解決された問題: Rational Focal Pointバージョン 6.5.1 で解決された APAR はすべて、「APAR list for Rational Focal Point」に記載されています。
既知の問題
既知の問題が、
Support Knowledge Base の個々の技術情報に記載されています。
問題が発見され解決されると、知識ベースが新しい情報で更新され、維持されます。
知識ベースを検索すれば、問題に対する回避策または解決方法を素早く見つけることができます。
以下のリンクで、稼働中 Support Knowledge Base のカスタマイズ照会を実行します。
IBM ソフトウェア・サポートの連絡先
IBM ソフトウェア・サポートは、お客様に技術的な支援を提供します。
連絡先情報と、サポートを受ける際に必要なガイドラインまたは参照資料については、「IBM Software Support Handbook」をお読みください。
FAQ、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報については、Rational Focal Point の製品サポート・ページにアクセスしてください。
製品ニュース、イベント、およびその他の情報については、Rational Focal Point の製品ホーム・ページにアクセスしてください。
IBM ソフトウェア・サポートに連絡する前に、問題を説明するために必要な背景情報を収集してください。
IBM ソフトウェア・サポート担当者に問題を説明する際は、担当者が問題を効率的に解決できるように、できる限り具体的に、関連する背景情報をすべて報告してください。
以下の質問に対する回答を用意しておくと、時間を節約することができます。
- 問題が発生したときに稼働していたソフトウェア・バージョンは?
- 問題に関連するログ、トレース、またはメッセージがありますか?
- 問題を再現できますか? できる場合、問題を再現するために実行する手順は?
- 問題に回避策がありますか? ある場合は、問題を報告するときに回避策について説明できるよう、準備しておいてください。
商標の帰属表示
IBM、IBM ロゴ、および ibm.com は、世界の多くの国で登録された International Business Machines Corp. の商標です。
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他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。