Rational® Focal Point™ の式は、式キューを使用して非同期に評価されます。
任意のノードでキューから式を取り出し、それを評価することができます。
注: 式キューを表示するには、グローバル管理者であるか、またはグローバル許可「ビジネス・ルール」を持っていることが必要です。
式は、特定の属性での変更を listen することができるので、その属性が変更されたときには必ず
評価されます。式が評価されると、
値は、通常はその式が入力される属性上で設定されます。
ビジネス・ルールの中には、他の属性の値まで変更するものがあります。
式同士の間に、依存関係のチェーンがある場合があります。
例 1: この例では、属性 C は属性 B に依存し、属性 B は属性 A に依存しています。
属性 A の値を 2 に変更すると、それが属性 B の式の評価が起動されます。
属性 B の式は、式キューに置かれています。最終的には、
式
A+1 が評価されて属性 B の値に 3 が入力されると、
属性 C の式が起動され、キューに配置されます。
属性 C の式が評価され、入力されると、チェーンは完成します。
| 属性 |
式 |
値 |
| A |
(なし) |
1 |
| B |
A+1 |
2 |
| C |
B+1 |
3 |
例 2: 属性 A の値が変更されると、
一度のオペレーションで、10000 の式が式キューに配置されます。
これは、式の複雑さに応じて、
Rational Focal Point のパフォーマンスに重大な影響を及ぼすことがあります。
注: 式が評価される速度よりもキューに式が追加される速度の方が速いと、
キューが無期限に大きくなります。
こうなると、変更が伝搬するまでに長い待ち時間が生じる場合があります。
| 属性 |
式 |
値 |
| A |
(なし) |
1 |
| B1 |
A+1 |
2 |
| B2 |
A+1 |
2 |
| B3 |
A+1 |
2 |
| - |
A+1 |
2 |
| - |
A+1 |
2 |
| B10000 |
A+1 |
2 |