リンカーは、デフォルトでは、.EXE ファイルを作成します。/EXEC オプションを使用して、.EXE と出力ファイルを明示的に指定します。
.EXE ファイルは、直接実行可能なファイルです。プログラムは、ファイルの名前を入力して実行できます。対照的に、DLL と装置ドライバー・プログラムは、他のプロセスから呼び出されて実行されるもので、単独では動作できません。.EXE ファイルのサイズを小さくし、そのパフォーマンスを改善するには、以下のオプションを使用します。
- 出力ファイルのセクションにファイル・アライメントを設定する /ALIGNFILE:n。実行可能ファイルのサイズを縮小するには、n に係数を小さく設定し、実行可能ファイルのロード時間を縮小するには、係数を大きく設定します。デフォルトでは、アライメントは、512 に設定されています。
- 実行可能ファイルのロード・アドレスを指定する /BASE:n。
例えば、複数の DLL をベース・アドレスにロードし、DLL が互いにオーバーラップしないようにする場合、リンカーは、
再配置レコードを再適用する必要がなくなります。
n (ロード・アドレス) は、0x10000 の倍数でなければならず、0 にすることはできません。
出力ファイル名の拡張子を指定しない場合、リンカーは、ユーザーが指定した名前に拡張子 .EXE を自動的に追加します。
出力ファイル名をまったく指定しない場合、リンカーは、最初にリンクした .OBJ ファイルと同じファイル名の .EXE ファイルを生成します。
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