リモート COBOL または PL/I ファイルのローカル構文検査を要求すると、Developer for System z® はすべての依存関係 (コピーブックや
インクルード・ファイルなど) をリモート・システムで検索し、これらのファイルをワークスペースの一時ロケーションにキャッシュします。
ファイルのリストもリモート・ファイルのプロパティーとして保管されます。
この検索と一時キャッシングにより、Developer for System z は、MVS™ サブプロジェクトへの従属ファイルの追加を要求することなく、構文検査を完了することができます。
始める前に
ローカルで構文検査を行う前に、ローカル・ビルド・オプションの設定が必要になる場合があります。
このアクションはデフォルト値をオーバーライドする場合にのみ、一度だけ行う必要があります。
注: この手順は、ローカル構文検査のデフォルトの振る舞いの要点をまとめたものです。
このデフォルトの振る舞いをオーバーライドして、Developer for System z が従属ファイルのサブプロジェクト内のみを検索するように要求することができます。
このデフォルトの振る舞いをオーバーライドするには、「設定」ウィンドウで「構文検査」オプションを選択します。
詳しくは、関連するタスクを参照してください。

Rational® Developer
for System z は、Linux プラットフォームではローカル構文検査をサポートしません。
手順
LPEX エディターからリモート・ファイルのローカル構文検査を行うには、以下の手順に従います。
- チェック対象のコードを格納しているファイルを選択します。
- 右クリックし、「アプリケーションから開く」>「System z LPEX エディター」を選択します。
- エディターのコンテンツ領域で右クリックして、「構文検査」>「ローカル」を選択 (または Ctrl+Alt+L を押す) するか、またはファイルが変更されている場合は「保存および構文検査」>「ローカル」を選択します。 「依存関係を検査しますか?」ウィンドウが開き、リモート・ファイルの依存関係を更新するように求めるプロンプトが出されます。
- オプション: 最後に構文検査をしてから依存関係が変更されたと信じるに足る理由がある
場合は、「依存関係をリフレッシュしてから、構文検査を実行」をクリックします。
それ以外の場合は、「構文検査のみ」をクリックします。 先に進む前に依存関係のリストを確認するには、「従属ファイル (Dependent files)」をクリックします。
ウィンドウが拡張し、従属ファイルのリストと最終リフレッシュの日時が表示されます。
注: 「従属ファイル (Dependent files)」ボタンは、そのファイルの依存関係のリフレッシュを以前に要求した場合にのみ表示されます。
- 「OK」をクリックします。 ローカル・コンパイラーが開始され、構文検査が実行されます。
注: 「保存および構文検査 > ローカル (Save and Syntax Check > Local)」を選択しない限り、
構文検査の開始前に、ファイルは自動的に保存されません。
構文検査が完了すると、リモート・エラー・リストにエラーが表示されます。
エラーがない場合は、制御が戻され、作業を継続できます。
タスクの結果
以下のエラー・メッセージは、リモート・ファイルのローカル構文検査での一般的な問題をいくつか示しています。
これらのメッセージは、「依存関係のリフレッシュの問題」ウィンドウに表示されることがあります。
個々のエラー・メッセージを表示するには、
「詳細」ボタンをクリックしてください。
- JES サブシステムに接続していません。
サブシステムに接続してから再試行してください。
このメッセージは JES サブシステムに接続していない場合に表示されます。
- 実行依頼されたジョブが JCL エラーで終了しました。
ビルド・プロパティーを確認して、操作を再試行してください。
このメッセージは、例えば SYSLIB に存在していない区分データ・セットをユーザーが指定した場合に表示されることがあります。