このチュートリアルでは、メニュー・マネージャーおよび Rational® Developer
for System z® の JCL 置換メカニズムを使用して、動的変数置換により JCL を実行依頼する方法について説明します。
例えば、CICS® および DB2® の COBOL など、同じタイプの複数のプログラムがあるとします。これらのプログラムは、同じ
JCL を使用してコンパイルおよびリンク・エディットする必要があります。これらの各プログラムに個別の JCL を作成すると、異なるプログラムのコンパイルが必要になったときに毎回その JCL を変更しなければなりません。そのようにする代わりに、Rational Developer for System z を使用して、同じ JCL で各プログラムをコンパイルするアクションを作成できます。コンパイルごとにオーバーライドする必要のあるパラメーターにマークを付けるために、その JCL の編集が必要になるのは 1 回のみです。
Rational Developer for System z により、動的にリソースをコマンドにリンクし、そのコマンドを異なるパラメーター付きで呼び出すことができます。これらの機能を使用して、以下の作業を行うことができます。
- ソース JCL を変更せずに、毎回異なるパラメーター付きで、同じリソースに対して異なる JCL を実行依頼する。この事例のリソースは、実行依頼する予定の JCL とは異なるエンティティーです。
- それ自体が処理されるリソースである JCL を実行依頼する。元の JCL ソースを変更せずに、異なるパラメーター付きで同じ JCL を何度も実行依頼することができます。
- 複数のユーザーが共用できる JCL を提供する。ユーザーごとに、それらの JCL の変更されたバージョンを使用する必要はありません。
このチュートリアルでは、これらの Rational Developer for System z 機能の使用方法について説明します。
学習目標
このチュートリアルによって、以下の作業を行う方法を学習します。
所要時間
このチュートリアルは、終了までに約 60 分かかります。このチュートリアルに関連する概念を検討する場合は、終了までにもっと時間がかかる可能性があります。