Rational® Developer for System z® サーバーは、クライアントに構成および設定の更新を自動的にダウンロードするように構成することができます。更新が使用可能な場合、リモート・システムに接続すると、クライアントは更新をインストールするように指示されます。
このタスクについて
Rational Developer
for System z 構成および設定の更新が使用可能な場合、リモート・システムに接続すると、
「使用可能な更新」ウィンドウが開き、以下のいずれかのメッセージが表示されます。
CRRZI0520I Rational Developer for System z 構成および設定に対する更新が使用可能です。更新する構成ファイルを選択して、「OK」をクリックし、ファイルを受け入れます。
CRRZI0531I Rational Developer for System z は、ユーザーがすべての使用可能な構成および設定の更新をインストールしなければならないように構成されました。「OK」をクリックして、構成ファイルおよび設定を更新してください。
更新を選択または拒否できるかどうかは、リモート・システム上の
pushtoclient.properties ファイル内のパラメーターによって制御されます。このファイルについて詳しくは、「
IBM® Rational Developer for System z ホスト構成ガイド (SC88-5663)」を参照してください。このウィンドウには、インストール可能な更新がリストされます。以下の構成および設定を自動更新で使用できます。
- Eclipse 設定。これらの構成ファイルは、「ウィンドウ」>「設定」ユーザー・インターフェースの設定を更新します。Eclipse ワークベンチ設定に関する一般情報については、『設定 (Preferences)』を参照してください。Rational Developer for System z 設定に関する具体的な情報については、z/OS ツールの設定を参照してください。
- リモート・システム接続。これらの構成ファイルは、「リモート・システム」ビューで定義されたリモート・システム接続を更新します。RSE 接続については、z/OS システムへの接続の作成を参照してください。
- ホスト・ベース・プロジェクト。これらの構成ファイルは、リモート・システムで定義された z/OS® プロジェクトを更新します。ホスト・ベース・プロジェクトについて詳しくは、ホスト・ベース・プロジェクトを参照してください。
- プロパティー・グループ。これらの構成ファイルは、リモート・システムに定義されたすべてのプロパティー・グループを更新します。プロパティー・グループについて詳しくは、プロパティー・グループによるリソース・オプションの定義を参照してください。
- デフォルト値。これらの構成ファイルは、リモート・システムのデフォルト値を更新します。デフォルト値について詳しくは、デフォルト・プロパティー値の構成を参照してください。
- z/OS ファイル・システム・マッピング。これらの構成ファイルは、リモート・システムに定義された z/OS ファイル・システム・マッピングを更新します。ファイル・システム・マッピングについては、データ・セットのマッピングを参照してください。Rational Developer
for System z は、以下の 3 つのタイプの z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイルを定義します。
- リソース・マッピングは、リモート・システム上の特定のデータ・セットに定義されます。
- BIDI 変換テーブルは、双方向コード・ページを使用するシステムに定義されます。
- システム・マッピングは、リモート・システムに定義されます。
手順
構成の更新をインストールするには、以下の手順を実行します。
- すべての更新をインストールする必要がある場合は、「OK」をクリックします。 構成ファイルおよび設定が更新されます。
- 更新を選択または拒否することが許可されている場合は、以下の手順を実行します。
- 更新する構成ファイルの横のチェック・ボックスを選択します。表示されているすべてのファイルを更新するには、「すべて選択」をクリックします。
- オプション: 構成および設定の更新を今後通知しないようにするには、「今後の更新を通知しない」の横のチェック・ボックスを選択します。 このオプションを選択しても、「構成ファイル」設定ページでオプションを設定することで、この選択を取り消して、もう一度更新の受け取りを開始することができます。この設定ページについて詳しくは、関連トピックを参照してください。
- 「OK」をクリックします。 選択した構成ファイルおよび設定が更新されます。「今後の更新を通知しない」オプションを選択した場合を除き、Rational Developer for System z は、以下のように「構成ファイル」設定ページでの設定に従って今後の更新を処理します。
- すべての更新を通知する このオプションを設定すると、リモート・システムに接続するたびに、使用可能な構成および設定の更新を求めるプロンプトが出されます。更新を何も選択しない場合、または新しい更新が使用可能になった場合、それらのインストールを求めるプロンプトが出されます。
- 拒否していない更新を通知する このオプションを設定すると、以前に拒否した構成については、それらがサーバーで更新されたとしても、次回の接続時にその更新を求めるプロンプトは出されません。
- 更新を通知しない このオプションを設定すると、更新の通知は行われません。「使用可能な更新」ウィンドウで「今後の更新を通知しない」オプションを選択すると、この設定オプションが設定されます。
例
例として、リモート・システムに接続するときに、Rational Developer
for System z から以下の構成の更新を求めるプロンプトが出されると想定します。
- プロパティー・グループ構成ファイル
- Eclipse 設定
- z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイル
プロパティー・グループ構成ファイルおよび Eclipse 設定は更新するが、z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイルは更新しないように選択した場合、次回の接続時には、以下のように「構成ファイル」の設定に従って
「使用可能な更新」ウィンドウからプロンプトが出されます。
表 1. | 「構成ファイル」の設定 |
「使用可能な更新」の動作 |
| すべての更新を通知する |
ウィンドウが開き、z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイルのインストールを求めるプロンプトが出され (以前にこれらのファイルを更新しなかったため)、他に新しく更新された構成があれば、そのインストールを求めるプロンプトも出されます。 |
| 拒否していない更新を通知する |
z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイルを除いて、新しい更新があれば、ウィンドウが開きます。ウィンドウから、z/OS ファイル・システム・マッピング構成ファイルの更新を求めるプロンプトは出されません。 |
| 更新を通知しない |
ウィンドウは開きません。 |