Rational Developer for System z
PL/I for Windows, Version 8.0, プログラミング・ガイド

一般的なデバッグのヒント

デバッグは、プログラムが作成者の意図しなかった処理を行うまでそのプログラムを実行するプロセスです。バグの発見後は、最初にバグが生成されたときとまったく同じマシン状態であってもバグが出現しないようにプログラムを変更します。この作業を行うには、後戻り、直観、および試行錯誤を組み合わせることが必要です。有効なデバッグを行う上で主に障害となるのは、1 つのバグを除去することでプログラムに新たなバグを招いてしまう可能性があることです。PL/I 固有のデバッグ技法だけでなく、一般的なデバッグのヒントも考慮する必要があります。

プログラムをデバッグするときは、以下のヒントを参考にしてください。

変更は一度に 1 箇所
バグを修正しようとするとき、プログラムのソース・コードへの変更は一度に 1 箇所のみにしてください。1 箇所のみを変更することにより、変更前と変更後のプログラム動作を比較して、変更の効果を正確に測ることができます。
プログラム・ロジック・シーケンスに従う
プログラムのバグは、プログラム実行時に出現した順序どおりに修正してください。
予期しない結果を監視する
プログラム実行状態で予期しない変更が発生した場合、プログラム・ソース・コードにおいてその変更に相当する場所にあるバグを突き止めます。

例えば、プログラム実行状態での望ましくない変更として、10 進値「100」が文字変数「z」に意図せずに割り当てられる、などがあります。この場合、ソース・コードでは、割り当てステートメントに誤った変数を割り当てるエラーがあることがわかります。


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