Eclipse ペースの標準ツールでは、双方向データが純粋な標準論理レイアウト (マークを含まない) で表示されることを想定しています。Windows および Eclipse で提供されるマークを処理するためのユーティリティーは、テキスト・エディターで使用可能な「Insert Unicode 制御文字」および「Show Unicode 制御文字」に限られます。これらのユーティリティーは、シンプル・テキスト編集には十分ですが、プログラム開発には受け入れられません。これは、検索、比較、コンパイル、およびその他の標準 Eclipse 機能がマークの正しい処理をサポートしないためです。特定のタスク (例えば、標準検索や標準比較など) 用のマークを含む双方向データの処理のために標準 Eclipse ツールを使用すると、正しくない結果 (検索時の文字列の未検出、誤った比較、置換の誤った結果など) が生じることがあります。別の場合で、双方向データを編集するときに、ユーザーが目に見えないマークを誤って除去する可能性があります。このことがさらに、双方向データの破壊を引き起こす可能性もあります。
マークを含む双方向データの正しい処理をサポートするために、特殊な処理が Rational® Developer for System z® の以下のツールに追加されています。
- System
z LPEX エディター
- 「ファイル検索」ウィンドウ
- 「テキストの比較」ウィンドウ
- コンパイラー
リモート・ビジュアル・ファイルを使用したプログラム開発に取り組んでいる Rational Developer for System
z の双方向ユーザーには、以下のオプションがあります。
- ビジュアル・データのスマート論理変換 (ビジュアルから論理へのマーク付き変換) を使用し、スマート論理データを処理するための特殊ツールを使用する。この方法の利点は、System z LPEX エディターでのデータの表示および編集がビジュアル zSeries® システム上のデータの表示および編集と同じであることです。スマート論理ファイルの検索および比較も同様にサポートされます。この方法の欠点は、スマート論理データをサポートするようにすべてのツールが適合されているわけではないということです。
- ビジュアルから論理への標準変換 (マークなし) を使用し、標準 Eclipse ツールを使用する。この方法の利点は、すべての標準 Eclipse ツールがマークなしの論理データをサポートすることです。この方法の欠点は、場合によっては、論理データがビジュアル・システム上で表示される方法とは異なった方法で表示されること、および複数回の変換が行われるかまたはデータが論理システム上で編集されるときにデータ破壊の可能性があることです。
- ビジュアル・レイアウトのファイルを使用する。ビジュアル・レイアウトは、Eclipse ではめったにサポートされませんが、ローカル構文検査およびその他の特殊なニーズには役立つことがあります。
特殊な
「双方向フォーマット変更」変換ユーティリティーは Rational Developer
for System
z で提供され、これにより、ある双方向レイアウトから Eclipse ワークスペース内の別の双方向レイアウトへのファイルの変換を行うことができます。