マッピングは、Rational® Developer for System z® が z/OS® とワークステーション間のファイル転送をどのように監視するかを示します。 特に、ファイル転送がテキストの交換 (この場合、ASCII/EBCDIC 変換が行われます) とバイナリー・データ交換のどちらを基にしているのかを示します。 また、マッピングを使用すると、特定のファイルの全般的な目的が一目でわかります。
いくつかのデータ・セットに同一の下位修飾子を使用する場合は、それらの各データ・セットのファイル転送に対して同じマッピングが 適用されます。 デフォルトのマッピングでは、例えば、区分データ・セット USER01.COBOL および USER01.TEST.COBOL と拡張子 .cbl を持つ ワークステーション・ベースのファイルとの間でメンバーを転送できます。
ワークベンチでは、System z LPEX エディターに関連する設定によって、 特定のタイプのワークステーション・ベースのファイルが特定の方法で処理されます。例えば、デフォルト設定に従って、.cbl タイプのファイルが COBOL ソース・ファイルに適した構文強調表示で表されます。 ただし、エディターが z/OS ベースのデータ・セットを処理する際は、ファイル名拡張子 (.cbl など) への修飾子 (COBOL など) のマッピングによって、データ・セットの処理方法が決まります。
次の表にデフォルト・マッピングのリストを示します。 特に指定しない限り、データはテキストとして転送されます。
| z/OS 上の低位修飾子 | ワークステーション上のファイル名拡張子 | メンバーの説明 |
|---|---|---|
| ASM | asm | アセンブラー・ソース・ファイル |
| ASSEMBLE | asm | アセンブラー・ソース・ファイル |
| BMS | bms | BMS マップ・ファイル |
| C | c | Csource ファイル |
| COBCOPY | cpy | COBOL COPY ファイル |
| COBOL | cbl | COBOL ソース |
| CLIST | cmd | CLIST |
| CNTL | jcl | ジョブ制御言語 |
| COPYLIB | cpy | COBOL COPY ファイル |
| CPP | cpp | C++ ソース・ファイル |
| EXEC | rex | REXX ファイル |
| H | h | C インクルード・ファイル |
| HPP | hpp | C++ インクルード・ファイル |
| INCLUDE | inc | PL/I INCLUDE ファイル |
| JCL | jcl | ジョブ制御言語 |
| LISTING | lst | コンパイルまたはリンク・エディットのリスト表示 |
| LOAD | exe | バイナリー・データとして転送されるロード・モジュール |
| MACRO | mac | マクロ・ファイル |
| OBJ | obj | バイナリー・データとして転送されるオブジェクト・コード |
| OUTLIST | out | ジョブ出力 |
| PLI | pli | PL/I ソース・ファイル |
| REXX | rex | REXX ファイル |
| SIGYCLST | cmd | REXX EXEC |
| XML | xml | Extensible Markup Language ファイル |
システム全体のこれらのマッピングは、「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューにリストされます。 これらのマッピングは、「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューまたは「プロパティー」ウィンドウの「マッピング」ペインを使用して、 リモート・システムの命名規則に一致するようにカスタマイズできます。これらのマッピングのカスタマイズについて詳しくは、 データ・セットのマッピングを参照してください。
各ファイルに設定できるコート・ページは 1 つだけですが、 同じコード・ページを持つものとして、複数のファイルからなるグループを指定できます。 コード・ページを指定する場合、ローカル・コード・ページとホスト・コード・ページの両方を指定して、 それらの整合性を維持します。 システムのデフォルトのホストおよびローカル・コード・ページは、システム・プロパティーとして定義されます。 次のホスト・コード・ページがサポートされています。
| IBM-037 | IBM-273 | IBM-277 | IBM-278 | IBM-280 |
| IBM-284 | IBM-285 | IBM-297 | IBM-420 | IBM-424 |
| IBM-425 | IBM-500 | IBM-803 | IBM-870 | IBM-871 |
| IBM-875 | IBM-930 | IBM-933 | IBM-935 | IBM-937 |
| IBM-939 | IBM-1026 | IBM-1047 | IBM-1140 | IBM-1141 |
| IBM-1142 | IBM-1143 | IBM-1144 | IBM-1145 | IBM-1146 |
| IBM-1147 | IBM-1148 | IBM-1149 | IBM-1153 | IBM-1390 |
| IBM-1399 | IBM-1364 | IBM-1371 | IBM-1388 | UTF-8 |
| UTF-16 | UTF16BE | UTF-16LE |
ローカル・コード・ページの可用性は、Eclipse テキスト・エディターでサポートされるテキスト・ファイルのエンコードに基づきます。必ず、ご使用のファイルのコンパイラー設定と整合するコード・ページを指定してください。
ファイルのタイプは、そのローカル・ファイル拡張子で示されます。 例えば、デフォルト・マッピングを使用する場合、.cbl は COBOL ソース・ファイルとみなされます。 このように、各ファイルには 1 つのファイル・タイプしか設定できません。例えば、組み込みの COBOL ソースを使用する JCL はサポートされていません。