このトピックでは、Debug Tool を始動するために使用できるさまざまな方法を比較するとともに、それぞれの方法について説明します。ここでは、以下のタスクが完了していることを前提としています。
CICS で Debug Tool を始動するには、いくつかの異なるメカニズムが使用できます。各メカニズムには異なる利点がありますが、それらを以下に列挙します。
このメカニズムは、Debug Tool を頻繁に実行したい、新規コードの初期テストの間には便利です。
これらの指示は、複数のエンクレーブや複数の CU アプリケーションの中で よく使用される一片のコードに対して、複数のデバッグ・セッションを 実行する必要がある場合に役立ちます。アプリケーションは指示に出会うまで Debug Tool なしで実行され、指定されたとおりの場所で Debug Tool が始動します。CALL CEETEST を使用すると、アプリケーションが変数をテストし、その変数の値によって、ある条件の場合に Debug Tool を呼び出すこともできます。
プログラムがこれらのいくつかの方法を使用する場合、優先順位は言語環境プログラムにより決定されます。言語環境プログラムランタイム・オプションの優先順位については、 「z/OS 言語環境プログラム プログラミング・ガイド」を参照してください。
DTCN プロファイルが存在し、CICS プログラムが開始すると、Debug Tool はプログラムのリソースがプロファイルと一致しているかどうかを確認するためにリソースを分析します。Debug Tool が一致を検出すると、Debug Tool はそのプログラムに対してデバッグ・セッションを開始します。複数のプロファイルが存在する場合、Debug Tool はプログラムと一致するリソース数が最も大きいプロファイルを選択します。2 つのプログラムの一致リソース数が等しい場合、Debug Tool はどちらか古い方のプロファイルを選択します。
作業を始める前に、CICS プログラムの準備で説明されているとおりに CICS プログラムが準備されていることを確認してください。
CICS のもとで DTCN を使用して Debug Tool を始動させるには、以下の手順を実行してください。
プログラムのデバッグを終了した後、再度 DTCN を使用して、PF6 を押してデバッグ・プロファイルを 削除してから PF3 を押して終了し、デバッグ・プロファイルをオフにします。ロード・モジュールから EQADCCXT を除去する必要はありません。むしろ、次に Debug Tool を始動する必要があるときのために、そのまま残しておくのがよいでしょう。
例えば、以下の 2 つのプロファイルがあると仮定します。
PROG1 が USER1 によって実行される場合、プロファイル A が使用されます。
この状態になった場合、エラー・メッセージがシステム・コンソールに送られ、このメッセージには追加のリソースを指定する必要がある旨が示されます。上記の例では、各プロファイルでユーザー ID と CU リソースの両方を指定する必要があります。
このトピックで説明している内容に関して詳しくは、以降のトピックを参照してください。
作業を始める前に、CICS プログラムの準備で説明されているとおりに CICS プログラムが準備されていることを確認してください。
CICS のもとで CADP を使用して Debug Tool を始動させるには、以下の手順を実行してください。
このトピックで説明している内容に関して詳しくは、以降のトピックを参照してください。
アプリケーションを実行するたびに、言語環境プログラムが Debug Tool を始動するように要求するには、CEEUOPT モジュールに適切な TEST ランタイム・オプションを指定してアセンブルします。CEEUOPT モジュールをライブラリーにリンク・エディットし、ユーザー・アプリケーションをリンクする時に、リンク・エディット・オプション に INCLUDE LibraryDDname(CEEUOPT-MemberName) ステートメントを追加するだけです。アプリケーション・プログラムがロード・ライブラリーに置かれると (必要であれば NEWCOPY されると)、プログラム実行のたびに Debug Tool が始動します。
Debug Tool は、指定した TEST ランタイム・オプションで定義されたモード (通常は単一端末モード) で実行されますが、基本コマンド・ファイルとログ・ファイルを提供し、端末をまったく使用しないこともできます。
Debug Tool を始動するには、単にアプリケーションを実行するだけです。プログラムのデバッグを終了したときには、TEST ランタイム・オプションを含む CEEUOPT を除去することを忘れないでください。
このトピックで説明している内容に関して詳しくは、以降のトピックを参照してください。
プログラムでコンパイル指示が処理されると、Debug Tool は単一端末モードで始動します (この方法は、単一端末モードだけをサポートします)。
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