EQAOPTS コマンドは、Debug Tool の基本的な動作の一部を変更するコマンドです。これらのコマンドは、通常の Debug Tool コマンド処理が有効になる前に処理されなければなりません。ほとんどの EQAOPTS コマンドは以下の方法で指定できます。
コマンドを少数のデバッグ・セッションに適用する場合は、EQAOPTS コマンドを実行時に動的に指定する方がより簡単である可能性があります。コマンドをデバッグ・セッションの集合に適用する場合は、EQAOPTS ロード・モジュールを使用して EQAOPTS コマンドを指定する方がより適切である可能性があります。
複数回指定できるコマンド (NAMES コマンドなど) を除いて、Debug Tool が 1 つのコマンドを複数回検出した場合は、そのコマンドの最初の指定を使用します。 Debug Tool は、実行時に指定された EQAOPTS コマンドを処理してから、EQAOPTS ロード・モジュールを使用して指定された EQAOPTS コマンドを処理します。すなわち、実行時に指定されたコマンドが、EQAOPTS ロード・モジュールで指定された重複コマンドよりも優先されます。
次のいずれかのユーザー、またはすべてのユーザーが EQAOPTS 指定を作成できます。
システム・プログラマーであるか、特定のグループのために EQAOPTS 指定を作成する場合は、EQAOPTS 指定の変更がそれほど頻繁でないことがあるため、新規の EQAOPTS ロード・モジュールを生成して EQAOPTS 指定を行う方がより効率的である可能性があります。個人ユーザーである場合は、EQAOPTS 指定の変更がより頻繁になることがあるため、EQAOPTS 指定を実行時に動的に行う方がより効率的である可能性があります。
表 8 では、使用可能な EQAOPTS コマンドを要約し、コマンドを最もよく使用するユーザーがシステム・プログラマー (S)、特定のグループ (G)、または個人ユーザー (U) のいずれであるかを示します。
| コマンド | 説明 | よく使用するユーザー |
|---|---|---|
| BROWSE | Debug Tool を通常モードで使用する権限をユーザーに与えて、そのアクセス権限をブラウズ・モードに限定します。 | U |
| CACHENUM | Debug Tool のキャッシュのサイズを制御して、デバッグ情報の再読み取りを最小限にします。 | U、G |
| CODEPAGE | Debug Tool が使用するコード・ページを制御します。 | U、G、S |
| COMMANDSDSN | Debug Tool がユーザーのコマンド・ファイルに名前を付けるために使用するデフォルトの命名パターンを指定します。 | U、G、S |
| DEFAULTVIEW | アセンブラー・プログラムのデフォルト表示を制御します。 | U、G |
| DTCNFORCExxxx | DTCN に特定のフィールドが必要であるかどうかを制御します。 | S |
| EQAQPP | Debug Tool が MasterCraft Q++ プログラムをデバッグできるようにします。 | U、G |
| EXPLICITDEBUG | 明示デバッグ・モードを使用可能にします。 | U |
| GPFDSN | Debug Tool がグローバル設定ファイルを処理するように指定します。 | U、G、S |
| LOGDSN | Debug Tool がユーザーのログ・ファイルに名前を付けるために使用するデフォルトの命名パターンを指定します。 | U、G、S |
| LOGDSNALLOC | Debug Tool がログ・ファイルを作成する際に使用する割り振りパラメーターを指定します。 | U、G、S |
| MDBG | z/OS® XL C/C++ バージョン 1.10 以降を使用してコンパイルされたプログラムのユーザーが、Debug Tool で .mdbg ファイルを検索するかどうかを指定できるようにします。 | U、G |
| NAMES | Debug Tool が特定のロード・モジュールまたはコンパイル単位の名前を処理するか、または無視するかを制御します。 | U、G |
| NODISPLAY | Debug Tool ユーザーが要求した表示が使用不可である場合の Debug Tool の動作を制御します。 | U、G、S |
| PREFERENCESDSN | Debug Tool が設定ファイルに名前を付けるために使用するデフォルトの命名パターンを指定します。 | U、G、S |
| SAVEBPDSN、 SAVESETDSN | ブレークポイントとモニター (SAVEBPS) および設定値 (SAVESETS) を保存および復元するために使用するデータ・セットのデフォルトの命名パターンを指定します。 | U、G、S |
| SAVEBPDSNALLOC、 SAVESETDSNALLOC | Debug Tool が SAVEBPS および SAVESETS データ・セットを作成する際に使用する割り振りパラメーターを指定します。 | U、G、S |
| SUBSYS | 特定のライブラリー・システムで使用されるサブシステムを指定します。 | G、S |
| SVCSCREEN | Debug Tool が SVC スクリーニングを使用して LOAD および LINK SVC を代行受信するかどうか、またその方法を制御します。これは、非言語環境プログラムのアセンブラー・プログラムのデバッグに必要です。 | S |
| THREADTERMCOND | Debug Tool が FINISH、エンクレーブ終了、またはスレッド終了条件を検出したときにユーザーにプロンプトを出すかどうかを制御します。 | U、G |
| TIMACB | Debug Tool 端末インターフェース・マネージャー (TIM) が EQASESSM 以外の名前を使用するように指定します。 | S |
| END | EQAOPTS コマンドのリストの終了を指定します。 END を指定する必要があります。 | U、G、S |
以下のリストを使用すると、実装するコマンドと値を記録するのに役立ちます。
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すべての選択が完了したら、EQAOPTS ロード・モジュールの作成 の説明に従ってオプションを定義します。
EQAOPTS ロード・モジュールを使用して EQAOPTS コマンドを指定する場合は、これらをアセンブラー・マクロ呼び出しとして作成します。また、これらを後でアセンブルし、リンク・エディットして、EQAOPTS ロード・モジュールを作成する必要があります。EQAOPTS コマンドのすべての形式に対して整合した形式を提供するには、実行時に EQAOPTS コマンドを指定する際に、アセンブラー・マクロ呼び出し形式を使用する必要があります。以下の形式規則はすべての EQAOPTS コマンドに適用されます。
いくつかの EQAOPTS コマンドには、同等の Debug Tool コマンドがあります。表 10 では、いくつかの例を示します。
| EQAOPTS コマンド | Debug Tool コマンド |
|---|---|
| DEFAULTVIEW | SET DEFAULTVIEW |
| NAMES | NAMES |
| EXPLICITDEBUG | SET EXPLICITDEBUG |
これらのコマンドの場合、EQAOPTS コマンドまたは Debug Tool コマンドのどちらを指定しても同じアクションが生成されます。EQAOPTS コマンドと Debug Tool コマンドでは、(これらのコマンドが有効になる) タイミングが異なります。
Debug Tool は、 初期ロード・モジュールを処理し、初期ロード・モジュールに含まれるコンパイル単位を作成した後に、Debug Tool コマンドを処理します。Debug Tool は、初期ロード・モジュールを処理する前に、Debug Tool の初期化中に EQAOPTS コマンドを処理します。すなわち、Debug Tool が初期ロード・モジュールを処理する際は、NAMES のような Debug Tool コマンドは有効ではありませんが、対応する EQAOPTS コマンドは有効であり、初期ロード・モジュールに適用されます。
DEFAULTVIEW のような EQAOPTS コマンドは、対応する Debug Tool コマンドにサイトまたはグループ全体のデフォルトを指定する方法を提供します。 ただし、これらのタイプのコマンドにサイトまたはグループ全体のデフォルトを指定するには、Debug Tool コマンドをグローバル設定ファイルに指定した方がより適切です。
EQAOPTS コマンドを Debug Tool に実行時に指定することができます。これらのコマンドは、80 バイトの固定長レコードを持つデータ・セットに保存する必要があります。 次のリストは、このデータ・セットを Debug Tool に指定する方法を説明したものです。
次の例は、データ・セットに含まれている可能性のある内容を示します。
EQAXOPT MDBG,YES EQAXOPT NODISPLAY,QUITDEBUG EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,LOADMOD,USERMOD1 EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,LOADMOD,USERMOD7 EQAXOPT END
EQAOPTS ロード・モジュールの作成 の説明には、CSECT、AMODE、RMODE、および END (EQAXOPTS なし) ステートメントの指定のある例が記載されています。実行時に EQAOPTS コマンドを指定する場合は、これらの指定を含めないでください。
EQAOPTS ロード・モジュールを使用して EQAOPTS コマンドを指定する場合は、以下の手順を実行します。
EQAOPTS CSECT ,
EQAOPTS AMODE 31
EQAOPTS RMODE ANY
Add your customized EQAXOPT statements here. For example:
EQAXOPT MDBG,YES
EQAXOPT NODISPLAY,QUITDEBUG
EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,LOADMOD,USERMOD1
EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,LOADMOD,USERMOD7
EQAXOPT END
END ,EQAOPTS コマンドがどのように機能するか、またその指定方法については、EQAOPTS コマンド を参照してください。
Debug Tool ブラウズ・モードは、ブラウズ・モード RACF® 機能または EQAOPTS BROWSE コマンド、あるいはその両方によって制御できます。RACF を使用してブラウズ・モードを制御する方法については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『ブラウズ・モードでのデバッグ』を参照してください。
RACF 権限が十分にあるユーザーは、Debug Tool の現在の呼び出しをブラウズ・モードにすることを示すために EQAOPTS BROWSE コマンドを指定できます。
次の図では、BROWSE コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--BROWSE--,--+-RACF-+-------------------------------->< +-ON---+ '-OFF--'
次のリストは、EQAOPTS BROWSE コマンドのパラメーターを説明したものです。
例
EQAXOPT BROWSE,ON EQAXOPT BROWSE,RACF
このオプションの実装を選択した場合は、EQAOPTS コマンドの始めにあるフォームにその選択を記録することを忘れないでください。
CPU の使用量を減らすために、Debug Tool はデバッグされるアプリケーション・プログラムの情報をキャッシュに保管します。 デフォルトでは、デバッグ・セッションごとに、Debug Tool は最大 10 個のプログラムの情報を保管します。10 個を超えるプログラムに対して LINK、LOAD、または XCTL を行うアプリケーション・プログラムにより、Debug Tool の CPU 性能が低下する可能性があります。 EQAOPTS の CACHENUM 値を増やすと、これらのアプリケーション・プログラムに対する Debug Tool の CPU 性能を高めることができる可能性があります。値を増やすことにより、Debug Tool は各デバッグ・セッションに対してより多くのストレージを使用します。
次の図では、CACHENUM コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--CACHENUM--,--cache_value---------------------------><
例
EQAXOPT CACHENUM,40
Debug Tool とリモート・デバッガーで使用されるデフォルトのコード・ページは 037 です。以下のいずれかの状態では、異なるコード・ページを使用する必要があります。
ご使用の C/C++ ソースに大括弧やその他の特殊文字が入っている場合、EQAOPTS CODEPAGE コマンドを指定して Debug Tool のデフォルトのコード・ページ (037) をオーバーライドする必要が生じることがあります。 ソースをコンパイルした際に指定したコード・ページを確認してください。コード・ページを明示的に指定しない場合、C/C++ コンパイラーはデフォルトのコード・ページ 1047 を使用します。コード・ページ 1047 を使用する場合、または 037 以外のコード・ページを使用する場合は、EQAOPTS CODEPAGE コマンドを指定して、使用するコード・ページを指定する必要があります。
Debug Tool は、z/OS Unicode Services を使用して、コード・ページ変換が必要な文字を処理します。
次の図では、CODEPAGE コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--CODEPAGE--,--nnnn----------------------------------><
EQAOPTS CODEPAGE コマンドの実装後、フルスクリーン・モードを使用するアプリケーション・プログラマーが一部の文字を正しく表示できない場合は、エミュレーターのコード・ページが、表示する必要がある文字のコード・ページと一致していることを確認するように指示してください。
Debug Tool の変換イメージの作成 で説明されているように、独自の変換イメージの作成が必要になる場合があります。
例
EQAXOPT CODEPAGE,121
Debug Tool がリモート・デバッガーとホスト間で 037 以外のコード・ページの文字を正しく伝送できるように、変換イメージの作成が必要になる場合があります。変換イメージには、以下の情報が含まれます。
COBOL プログラムをフルスクリーンまたはバッチ・モードでデバッグしているユーザーが、NATIONAL 変数を STORAGE コマンドで変更できるようにするため、または 037 以外のコード・ページの文字を含む C/C++ 変数を正しく表示できるようにするために、変換イメージの作成が必要になる場合があります。変換イメージを作成するには、以下の手順を実行する必要があります。
例: 変換イメージを生成するための JCL では、両方の状態に対して 1 つの JCL がどのように変換イメージを作成するかについて説明します。
以下の JCL は、Debug Tool に必要な変換イメージを生成します。
この JCL は、Unicode 変換サービス・パッケージで提供される hlq.SCUNJCL(CUNJIUTL) にある JCL を変更したものです。
//CUNMIUTL EXEC PGM=CUNMIUTL //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSUDUMP DD SYSOUT=* //SYSIMG DD DSN=UNI.IMAGES(CUNIMG01),DISP=SHR //TABIN DD DSN=UNI.SCUNTBL,DISP=SHR //SYSIN DD * /********************************************************************/ /* Conversion image input for Debug Tool in Remote */ /* debug mode */ /********************************************************************/ CONVERSION 1390,1208; /* IBM-930 to UTF-8,RECLM */ CONVERSION 1208,1390; /* UTF-8 to IBM-930,RECLM */ CONVERSION 1399,1208; /* IBM-939 to UTF-8,RECLM */ CONVERSION 1208,1399; /* UTF-8 to IBM-939,RECLM */ CONVERSION 933,1208; /* IBM-933 to UTF-8,RECLM */ CONVERSION 1208,933; /* UTF-8 to IBM-933,RECLM */ CONVERSION 1141,1208; /* IBM-1141 to UTF-8,RECLM */ CONVERSION 1208,1141; /* UTF-8 to IBM-1141,RECLM */ CONVERSION 1047,1208; /* IBM-1047 to UTF-8,RECLM */ CONVERSION 1208,1141; /* UTF-8 to IBM-1141,RECLM */ /********************************************************************/ /* Conversion image input for Debug Tool to modify COBOL NATIONAL */ /* variables with the STORAGE command while in full screen mode */ /********************************************************************/ CONVERSION 0037,1200; /*IBM-37 to UTF-16,RECLM */ /*
Debug Tool は、Unicode 変換サービスの文字変換サービスを使用しますが、大/小文字変換サービスや正規化サービスは使用しません。 他のアプリケーションで必要としない限り、 CASE または NORMALIZE 制御ステートメントを組み込む必要はありません。
Debug Tool が開始するたびにユーザーのコマンド・ファイル (指定の命名パターンで決定されたコマンド・ファイルを含むデータ・セットの名前を使用) を読み取ることを示します。これは以下の状態の場合に機能します。
次の図では、COMMANDSDSN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--COMMANDSDSN--,--'--file-name-pattern--'--,--+------+->< '-LOUD-'
このオプションの実装を選択した場合は、以下のタスクを実行します。
例
EQAXOPT COMMANDSDSN,'&&USERID.DBGTOOL.COMMANDS'
ユーザー ID jsmith を使用してログインすると、Debug Tool はデータ・セットの名前を JSMITH.DBGTOOL.COMMMANDS と判別します。
ユーザーは SET DEFAULT VIEW コマンドを入力することで、アセンブラー・マクロのステートメントをソース・ウィンドウに表示するかどうかを制御できます アセンブラー・コンパイル単位で LOADDEBUGDATA コマンドが実行されるたびに、Debug Tool はこのコマンドの設定を使用して、マクロで生成されたステートメントを表示するかどうかを判別します。 EQAOPTS DEFAULTVIEW コマンドを使用すると、この設定の初期デフォルトを制御できます。
次の図では、DEFAULTVIEW コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--DEFAULTVIEW--,--+-STANDARD-+----------------------->< '-NOMACGEN-'
これらの各フィールドは、SET DEFAULT VIEW コマンドの同様のフィールドに対応します。EQAOPTS DEFAULTVIEW コマンドをコーディングしない場合、DEFAULTVIEW の初期設定は STANDARD です。
例
EQAXOPT DEFAULTVIEW,NOMACGEN
これらのコマンドは、EQAOPTS ロード・モジュールでのみ指定できます。これらのコマンドを実行時に指定することはできません。
ユーザーが DTCN を使用してデバッグ・プロファイルを作成する場合、お客様は DTCNFORCExxxx コマンドを使用して、特定の DTCN フィールドをブランクのままにしないように要求することができます。次のリストは、各ユーザーが指定するように要求できるリソース・タイプを説明したものです。
どのステートメントも含まれていない場合、ステートメントはデフォルトで NO になります。
次の図では、DTCNFORCExxxx コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--+-DTCNFORCECUID--,------+--+-YES-+----------------->< +-DTCNFORCEIP--,--------+ '-NO--' +-DTCNFORCELOADMODID--,-+ +-DTCNFORCENETNAME--,---+ +-DTCNFORCETERMID--,----+ +-DTCNFORCETRANID--,----+ '-DTCNFORCEUSERID--,----'
例
EQAXOPT DTCNFORCEUSERID,YES EQAXOPT DTCNFORCETRANID,NO
Tata Consultancy Services Ltd が提供する MasterCraft Q++ プログラムを Debug Tool がデバッグできるようにするには、このコマンドを指定する必要があります。Debug Tool が MasterCraft Q++ をサポートできるようにする方法について詳しくは、Tata Consultancy Services Ltd にお問い合わせください。
次の図では、EQAQPP コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--EQAQPP--,--+-ON--+--------------------------------->< '-OFF-'
例
EQAXOPT EQAQPP,ON
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、SET EXPLICITDEBUG コマンドを使用して、Debug Tool で明示デバッグ・モードを使用可能にする方法について説明しています。しかし、SET EXPLICITDEBUG コマンドが入力可能になる前に、Debug Tool は既に初期ロード・モジュールを処理しており、それに含まれるコンパイル単位のデバッグ・データをロードしています。初期ロード・モジュールを処理する前に明示デバッグ・モードを使用可能にするには、EQAOPTS EXPLICITDEBUG コマンドを使用します。
次の図では、EXPLICITDEBUG コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--EXPLICITDEBUG--,--+-ON--+-------------------------->< '-OFF-'
例
EQAXOPT EXPLICITDEBUG,ON
Debug Tool コマンドのセットをすべての Debug Tool セッションの開始時に実行する グローバル設定ファイル を作成できます。例えば、グローバル設定ファイルには、PF キーを特定の値に設定するコマンドを指定できます。サイトで PF6 キーをプログラム終了キーとして使用している場合は、グローバル設定ファイルで SET PF6 "EXIT" = QUIT; コマンドを指定して、PF6 キーに Debug Tool QUIT コマンドを割り当てることができます。(変更できるインターフェース機能については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『フルスクリーン・セッションのカスタマイズ』を参照してください。)
ユーザーが Debug Tool を開始するたびに、Debug Tool はグローバル設定ファイルにあるコマンドを最初に処理します。また、ユーザーはユーザー自身の設定ファイルとコマンド・ファイルを作成できます。この状況では、Debug Tool は次の順序でファイルを処理します。
グローバル設定ファイルを作成するには、次のステップを実行してください。
設定ファイルの規則は、Debug Tool が検出する最初のプログラムのプログラミング言語によって決まります。どのプログラミング言語を Debug Tool が最初に検出するか分からないことがあるため、設定ファイルを作成するときは、以下の規則を使用してください。
file_name に対して、グローバル設定ファイルが保管されるデータ・セットの名前を指定します。
次の図では、GPFDSN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--GPFDSN--+--------------------+--------------------->< '-,--'--file_name--'-'
例
EQAXOPT GPFDSN,'GROUP1.COMMON.DTOOL.PREFS' EQAXOPT GPFDSN
デフォルトでは、Debug Tool は以下のいずれかの方法でログ・ファイル・データ・セットを処理します。
LOGDSN により、サイトまたはユーザーがログ・ファイルのデフォルトのデータ・セット名を指定できます。LOGDSN コマンドを指定すると、Debug Tool は以下の方法でログ・ファイルを処理します。
これにより、ユーザーは CICS であるかに関わらず、ログ・ファイル・データ・セットを事前に割り振ることなく、常にログ・ファイルをデータ・セットに書き込むことができます。
データ・セットを自動的に作成するために割り振りパラメーターを指定する方法については、LOGDSNALLOC を参照してください。新しい Debug Tool ユーザーがログ・ファイルを自動的に作成し、そのログ・ファイルに書き込めるようにするには、EQAOPTS LOGDSN コマンドと LOGDSNALLOC コマンドを使用してください。
お客様が SAVESETS データ・セットを既に使用している Debug Tool ユーザーである場合、お客様またはお客様のサイトで EQAOPTS コマンド LOGDSN および LOGDSNALLOC を指定すると、SAVESETS データ・セットに EQAOPTS コマンド LOGDSN をオーバーライドする SET LOG コマンドが収容されます。
次の図では、LOGDSN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--LOGDSN--,--'--file-name-pattern--'--,--+------+---->< '-LOUD-'
このオプションの実装を選択した場合は、以下のタスクを実行します。
例
EQAXOPT LOGDSN,'&&USERID.DBGTOOL.LOG'
ユーザー ID jsmith を使用してログインすると、Debug Tool はデータ・セットの名前を JSMITH.DBGTOOL.COMMMANDS と判別します。
ログ・ファイル・データ・セットが存在しない場合に EQAOPTS LOGDSN コマンドを指定して Debug Tool がログ・ファイル・データ・セットを作成することを示します。 EQAOPTS LOGDSNALLOC コマンドは、Debug Tool がデータ・セットを作成するときに使用するデータ・セットの対応する割り振りパラメーターを使用して指定します。
次の図では、LOGDSNALLOC コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--LOGDSNALLOC--,--'--allocation-parms--'--,--+------+->< '-LOUD-'
これらのキーの形式については、「z/OS REXX および z/OS UNIX システム・サービスの使い方」マニュアルの『BPXWDYN: 動的割り振りおよび動的出力のテキスト・インターフェース』の章を参照してください。 データ・セットを順次として指定します。ログ・ファイルのその他のフォーマット設定規則については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『Debug Tool で使用するデータ・セット』を参照してください。
複数の EQAOPTS コマンドを実装する場合は、表 9 のコピーに選択内容を記録します。 このフォームを使用して選択内容を記憶しておくと、一度にすべての EQAOPTS コマンドを実装できます。
例
EQAXOPT LOGDSNALLOC,'MGMTCLAS(STANDARD) STORCLAS(DEFAULT) +
LRECL(72) BLKSIZE(0) RECFM(F,B) DSORG(PS) SPACE(2,2) +
CYL'
z/OS XL C/C++ バージョン 1.10 以降を使用している場合は、MDBG コマンドを使用してソースとデバッグ情報を取得するために Debug Tool が .mdbg ファイルを常に検索するように指定できます。
次の図では、MDBG コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--MDBG--,--+-YES-+----------------------------------->< '-NO--'
MDBG を YES に設定すると、Debug Tool は .mdbg ファイルからデバッグ情報を取得し、以下のソースからはデバッグ情報が存在してもその情報の検索を試行しません。
MDBG を指定しないか、これを NO に設定すると、Debug Tool は .dbg ファイルからもデバッグ情報を取得します。あるいは、プログラムが ISD コンパイラー・オプションでコンパイルされた場合は、そのオブジェクトからデバッグ情報を取得します。
例
EQAXOPT MDBG,YES
「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『複雑なアプリケーションにおける問題解決』では、NAMES コマンドを使用して、Debug Tool が認識するロード・モジュール名およびコンパイル単位名を処理する複数の特定の機能を実行する方法について説明しています。ただし、NAMES コマンドは、NAMES コマンドの処理時に Debug Tool が既に認識しているロード・モジュール名またはコンパイル単位名の動作の変更に使用することはできません。
Debug Tool が処理する初期ロード・モジュールまたはそのロード・モジュールに含まれるコンパイル単位でこれらの機能を実行することが必要になった場合は、EQAOPTS NAMES コマンドを使用してその情報を提供しなければなりません (そうしないと、情報は NAMES コマンドを使用して指定されることになります)。
このために、1 回以上の EQAOPTS NAMES コマンドの呼び出しを使用できます。
次の図では、NAMES コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--NAMES--,--+-EXCLUDE--,--+-LOADMOD-+--,--pattern-+-->< | '-CU------' | '-INCLUDE--,--+-LOADMOD-+--,--name----' '-CU------'
これらの各フィールドは、Debug Tool NAMES コマンドの同様のパラメーターに対応します。ワイルドカードを表すために pattern にアスタリスク (*) を使用する場合は、pattern をアポストロフィで囲む必要があります。
例
EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,LOADMOD,'ABC1*' EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,CU,MYCU22 EQAXOPT NAMES,EXCLUDE,CU,'MYCU*' EQAXOPT NAMES,INCLUDE,LOADMOD,CEEMYMOD EQAXOPT NAMES,INCLUDE,CU,EQATESTP
以下の 2 つの状態 (ユーザーが特定のユーザー・インターフェースを要求できる) では、そのインターフェースを使用できない可能性があります。
いずれの場合も、オペレーター宛メッセージ (WTO) が表示されます。
これらの動作を変更するには、EQAOPTS NODISPLAY コマンドを指定します。これにより、ユーザーが QUIT DEBUG コマンドを即時に入力した場合と同様に Debug Tool が処理を続行します。この変更を行うと、強制異常終了やデバッガーは開始されないようになります。
次の図では、NODISPLAY コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--NODISPLAY--,--+-QUITDEBUG-+------------------------>< '-DEFAULT---'
例
EQAXOPT NODISPLAY,QUITDEBUG
Debug Tool が開始するたびにユーザーの設定ファイル (指定の命名パターンで決定された設定ファイルを含むデータ・セットの名前を使用) を読み取ることを示します。これは以下の状態の場合に機能します。
次の図では、PREFERENCESDSN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--PREFERENCESDSN--,--'--file-name-pattern--'--,--+------+->< '-LOUD-'
このオプションの実装を選択した場合は、以下のタスクを実行します。
例
EQAXOPT PREFERENCESDSN,'&&USERID.DBGTOOL.PREFS'
ユーザー ID jsmith を使用してログインすると、Debug Tool はデータ・セットの名前を JSMITH.DBGTOOL.PREFS と判別します。
設定値とブレークポイント、モニター値、および LOADDEBUGDATA (LDD) 指定の保存と復元に使用されるデータ・セットのデフォルト名を変更できます。次のリストは、初期のデフォルト名を説明したものです。
これらのデータ・セットの一方または両方のデフォルト名を変更するには、EQAOPTS SAVESETDSN コマンドと SAVEBPDSN コマンドを、データ・セットの対応する命名パターンを使用して指定する必要があります。
次の図では、SAVESETDSN コマンドと SAVEBPDSN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--+-SAVEBPDSN--+--,--'--file-name-pattern--'--------->< '-SAVESETDSN-'
ほとんどの環境では、命名パターンに対して以下のいずれかの規則を選択する必要があります。
例
EQAXOPT SAVESETDSN,'CICS.DTDATA.&&USERID.SAVSET' EQAXOPT SAVEBPDSN,'&&USERID.USERDATA.DTOOL.SAVBPMON';
SAVESETS または SAVEBPS、あるいはその両方 (EQAOPTS SAVESETDSN コマンドまたは SAVEBPDSN コマンドで指定) のデータ・セットが存在しない場合に、Debug Tool がそれらのデータ・セットを作成することを示します。EQAOPTS SAVESETDSNALLOC コマンドと SAVEBPDSNALLOC コマンドは、Debug Tool がデータ・セットを作成するときに使用するデータ・セットの対応する割り振りパラメーターを使用して指定します。各データ・セットが作成されると、Debug Tool は対応するデータ・セットに情報 (設定値、ブレークポイント、モニター、設定、および LDD 指定) を保存するコマンドを実行します。
次の図では、SAVEBPDSNALLOC コマンドと SAVESETDSNALLOC コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--+-SAVEBPDSNALLOC--+--,--'--allocation-parms--'--,--+------+->< '-SAVESETDSNALLOC-' '-LOUD-'
これらのキーの形式については、「z/OS REXX および z/OS UNIX システム・サービスの使い方」マニュアルの『BPXWDYN: 動的割り振りおよび動的出力のテキスト・インターフェース』の章を参照してください。 データ・セットを SAVESETS の場合は順次、SAVEBPS の場合は PDS または PDSE として指定します。これらのファイルのその他のフォーマット設定規則については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『Debug Tool で使用するデータ・セット』を参照してください。
これらのコマンドを指定すると、Debug Tool は以下のタスクを実行します。
SET SAVE SETTINGS AUTO; SET RESTORES SETTINGS AUTO;
SAVESETS データ・セットを正常に作成できなかった場合は、残りの手順をスキップし、次の処理タスクを実行します。
SET SAVE BPS AUTO; SET SAVE MONITORS AUTO; SET RESTORE BPS AUTO; SET RESTORE MONITORS AUTO;
CICS 環境では、SAVEBPDSNALLOC コマンドの実装を選択する前に、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『フルスクリーン・モードの使用方法: 概要』トピックの『マルチ・エンクレーブ環境におけるパフォーマンスの考慮』セクションに記載されているパフォーマンスへの影響を確認してください。このパフォーマンスへの影響によりサイトが悪影響を受けると考えられる場合は、CICS の EQAOPTS では SAVEBPDSNALLOC コマンドを実装しないでください。
複数の EQAOPTS コマンドを実装する場合は、表 9 のコピーに選択内容を記録します。 このフォームを使用して選択内容を記憶しておくと、一度にすべての EQAOPTS コマンドを実装できます。
例
EQAXOPT SAVESETDSNALLOC,'MGMTCLAS(STANDARD) STORCLAS(DEFAULT) +
LRECL(3204) BLKSIZE(0) RECFM(V,B) DSORG(PS) SPACE(2,2) +
TRACKS'
EQAXOPT SAVEBPDSNALLOC,'MGMTCLAS(STANDARD) STORCLAS(DEFAULT) +
LRECL(3204) BLKSIZE(0) RECFM(V,B) DSORG(PO) +
DSNTYPE(LIBRARY) SPACE(1,3) CYL'
お客様のサイトで以下の両方の条件が当てはまる場合は、EQAOPTS SUBSYS コマンドを使用する必要があります。
この場合、Debug Tool および指定されたサブシステムを同じシステム上で実行する必要があります。
CICS の下で実行されるプログラムをデバッグする場合は、SUBSYS を使用することはできません。
次の図では、SUBSYS コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--SUBSYS--+------------------------------+----------->< '-,--'--four-character-name--'-'
例
EQAXOPT SUBSYS EQAXOPT SUBSYS,'SBSX'
CICS 以外の環境では、以下の状態の場合に Debug Tool に SVC スクリーニングが必要となります。
以下のいずれかの状態で Debug Tool を実行する必要がある場合は、SVC スクリーニングに関して Debug Tool が実行しなければならないアクションを指定する必要があります。
次の図では、SVCSCREEN コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--SVCSCREEN--,--+-ON--+--,--CONFLICT--=---------------> '-OFF-' >--+-OVERRIDE---+--+---------------------------------+--------->< '-NOOVERRIDE-' | .-NOMERGE------------------. | '-,--+-MERGE--+---------------+-+-' '-=--(--COPE--)-'
現在、Debug Tool では 1 つの別のプログラム (COPE) のみで MERGE コマンドをサポートしています。
MERGE コマンドを指定したときに、SVC スクリーニングを使用しているプログラムを Debug Tool が認識しない場合は、MERGE コマンドが無視され、Debug Tool が CONFLICT オプションの値に基づいて開始します。
COPE がアクティブでない場合は、Debug Tool が CONFLICT オプションの値に基づいて開始します。
EQAOPTS SVCSCREEN コマンドのデフォルト・パラメーターは、以下のいずれかの状態となります。
適切なサブオプションを選択するには、表 12 の説明を参照してください。
例
EQAXOPT SVCSCREEN,ON,CONFLICT=OVERRIDE,NOMERGE EQAXOPT SVCSCREEN,OFF,CONFLICT=NOOVERRIDE,NOMERGE
次の表では、EQAOPTS SVCSCREEN コマンドのサブオプションの組み合わせ例を示します。
| SVCSCREEN オプション | Debug Tool セッションのタイプ | アクション |
|---|---|---|
| OFF,CONFLICT=NOOVERRIDE (デフォルト) | EQANMDBG を使用して開始された Debug Tool | ON,CONFLICT=NOOVERRIDE の場合と同様。 |
| その他の方法を使用して開始された Debug Tool |
|
|
| OFF,CONFLICT=OVERRIDE | EQANMDBG を使用して開始された Debug Tool | ON,CONFLICT=OVERRIDE の場合と同様。 |
| その他の方法を使用して開始された Debug Tool | OFF,CONFLICT=NOOVERRIDE の場合と同様。
OFF 設定が指定されている場合は、CONFLICT 設定は無視されます。 |
|
| ON,CONFLICT=NOOVERRIDE | EQANMDBG を使用して開始された Debug Tool | SVC スクリーニングがアクティブな場合、Debug Tool は終了します。 SVC スクリーニングがアクティブでない場合、Debug Tool はその SVC スクリーニングを使用可能にし、デバッグ・セッションを実行し、デバッグ・セッションの終了後にその SVC スクリーニングを使用不可にします。 |
| その他の方法を使用して開始された Debug Tool | SVC スクリーニングがアクティブな場合、Debug Tool はその SVC スクリーニングを使用可能にしません。言語環境プログラムで実行されず、言語環境プログラムで実行されるプログラムによって開始されたプログラムはデバッグできません。Debug Tool は MVS サービス LINK、LOAD、および DELETE を検出しません。
SVC スクリーニングがアクティブでない場合、Debug Tool はその SVC スクリーニングを使用可能にし、デバッグ・セッションを実行し、デバッグ・セッションの終了後にその SVC スクリーニングを使用不可にします。 |
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| ON,CONFLICT=OVERRIDE | EQANMDBG を使用して開始された Debug Tool | SVC スクリーニングがアクティブであり、NOMERGE オプションが有効である場合、Debug Tool は既存の SVC スクリーニングをオーバーライドします。これもデフォルトの動作です。Debug Tool はその SVC スクリーニングを使用可能にし、デバッグ・セッションを実行し、デバッグ・セッションの終了後にその SVC スクリーニングを使用不可にします。 アクティブな SVC スクリーニングがあった場合、Debug Tool は前の SVC スクリーニングを復元します。MERGE オプションを指定する場合は、以下の MERGE に関する情報を参照してください。 |
| その他の方法を使用して開始された Debug Tool |
言語環境プログラムによって FINISH、CEE066、または CEE067 スレッド終了条件が発生した場合に、TEST ランタイム・オプションで使用されるサブオプションに関係なく、Debug Tool がユーザーにプロンプトを出さないように指定できます。 これらの条件は、アプリケーション・プログラムで頻繁に発生する可能性のある STOP RUN、GOBACK、または EXEC CICS RETURN のようなステートメントによって発生します。これらのプロンプトの表示を抑止すると、デバッグ・セッション中にユーザーがこのプロンプトによって中断される回数を減らすことができます。
次の図では、THREADTERMCOND コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--THREADTERMCOND--,--+-NOPROMPT-+-------------------->< '-PROMPT---'
例
EQAXOPT THREADTERMCOND,NOPROMPT
このコマンドは、EQAOPTS ロード・モジュールでのみ指定できます。このコマンドを実行時に指定することはできません。
TIMACB は、EQASESSM 以外の ACB の名前を指定します。この名前を使用して、Debug Tool は端末インターフェース・マネージャーにおける専用端末を使用するフルスクリーン・モードを、同じ VTAM® ネットワーク内にある複数の LPAR 上で端末インターフェース・マネージャーを実行する環境で動作させます。 TIMACB は、「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『同じ VTAM ネットワーク上の複数の LPAR で Terminal Interface Manager を実行する』の最後の手順として指定します。
次の図では、TIMACB コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--TIMACB--,--ACB-name--------------------------------><
例
EQAXOPT TIMACB,EQASESS2
END コマンドは最後の EQAOPTS コマンドを識別します。これは必ず指定する必要があり、この入力ストリームの最後のコマンドでなければなりません。
次の図では、END コマンドの構文について説明します。
>>-EQAXOPT--END------------------------------------------------><
例
EQAXOPT END