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キーボードのカスタマイズ

Eclipse において使用可能なすべてのプラグインに対して、キーボード機能を容易にカスタマイズできます。キーボード機能をカスタマイズするには、「ウィンドウ」->「設定」->「一般」->「キー」 の順に選択します。「キー設定 (Keys preferences)」ページが表示されて、それにより、キー・ストロークとキー・シーケンスが割り当てられて、各種プラグイン提供の特定コマンドを呼び出すことができるようになります。 ホスト接続では、[attn][clear][enter][newline]、および [pf1]-[pf24] などのいくつかの標準コマンドが使用可能です。 これらの各標準コマンドをキー・シーケンスに割り当てることができます。以下のトピックには、キーボードのカスタマイズを Eclipse で実装する方法について説明します。

キー・ストローク、キー・シーケンス、およびキー・バインディング

キー・ストローク とは、キーを押す行動であり、これにはどの修飾キー (Ctrl、Alt、Shift、または Command など) も含まれます。 例えば Ctrl+S は、Ctrl キーを押したまま S キーを押すことで得られるキー・ストロークです。 同様に S は、単に S キーを押すことで得られるキー・ストロークです。 キー・シーケンス とは、1 つ以上のキー・ストロークの順序付きセットのことです。 キー・バインディング とは、特定コマンドに対するキー・シーケンスの割り当てを言います。 Eclipse のキー設定ページで、すべてのキー・バインディングを表示および変更することができます。

注: Enter コマンドは、CTRL キーが押されたときにもうホストに送信されません。これは CTRL キーの組み合わせを使用する場合、または CTRL キーが押された場合に当てはまります。Enter コマンドをホストに送信するには、Enter キーを使用します。

スキーム、カテゴリー、およびコンテキスト

スキーム とは、バインディングのセットを言います。 Eclipse には、デフォルト・スキームと、デフォルト・スキームを拡張する Emacs スキームがあります。 デフォルト・スキームには、よく知られたコマンド用の共通キー・シーケンスの一般的なセットが含まれます。 同様に Emacs スキームには、Emacs のユーザーによく知られているキー・バインディングのセットが含まれます。

カテゴリー は、コマンドをグループ化する方法です。 例えば、Eclipse ではカテゴリーに「テキスト編集」があります。 Host Connect 機能には、「Host Connect」カテゴリーが定義されます。 Host Connect 機能で使用可能なコマンドはすべて、「Host Connect」カテゴリーの下にリストされます。

コンテキスト は、ある時点での Eclipse のアクティブ・パーツを示します。 キー・バインディングは、Eclipse の現行コンテキストに応じて変わります。 アクティブ・パーツは、あるときは Java エディターになり、またあるときはホスト接続エミュレーターになります。 例えば、多くのコンテキストでは F1 キーは Eclipse の「ヘルプ」ビューを起動しますが、ホスト接続エミュレーター・コンテキストはこの振る舞いを オーバーライドして、[pf1] コマンドをホストに送信します。 キー設定ページの「表示」および「変更」タブをそれぞれクリックすると、必要なスキーム、カテゴリー、およびコンテキストを表示できます。

バインディングの表示および変更

キー・バインディングはすべて、キー設定ページから表示および変更することができます。 キー・バインディングは、カテゴリー、コマンド、キー・シーケンス、および When (コンテキスト) の列とともにテーブル形式で表示可能です。 テーブルは、これらの値のいずれかによってソートすることができます。 Host Connect プラグインには、既存の Eclipse キー・バインディング (F1 など) をオーバーライドするデフォルトのキー・バインディングがあります。

キー設定ページの「表示」ページは、定義済みキー・バインディングのセットを表示します。 「ビュー (View)」ページにアクセスするには、「キー設定 (Keys preference)」ページ上の「ビュー (View)」タブを選択します。

キー設定ページの「変更」ページは、キー・バインディングのセットをカスタマイズするために使用します。 「変更 (Modify)」ページにアクセスするには、「キー設定 (Keys preference)」ページ上の「変更 (Modify)」タブを選択します。

「キー設定 (Keys preference)」ページの「ビュー (View)」と「変更 (Modify)」の各ページには、キー・バインディングのカスタマイズ方法が表示されます。「コマンド」というタイトルの最初のセクションで、最初の 3 つの組み合わせボックスを使用して、コマンドの「スキーム」、 「カテゴリー」、および「名前」フィールド値を選択できます。 選択したコマンドに既存のキー・バインディングがある場合、それらは「割り当て」テーブルにリストされ、コンテキスト、またはキー・バインディングが適用可能に なる時期、およびコマンドを活動化するキー・シーケンスを示します。 「変更」ページの下部にある「キー・シーケンス」というタイトルのセクションは、現在選択されているスキーム、カテゴリー、およびコマンドの割り当ての セットに対して、キー・バインディングの追加または除去を行うために使用します。 このセクションの「名前」テキスト・フィールドは、必要なキー・シーケンスの入力に使用します。 テキスト・フィールドは、人間が判読可能なキー・ストロークのシーケンスを表示する目的のために変更されます。 割り当てテーブルには、所定のキー・シーケンス用に現在設定されているすべてのキー・バインディングが示されます。

キー・バインディングを除去するには、以下を行います。
  1. 名前」フィールドにキー・シーケンスを入力します。
  2. 「割り当て」テーブルにリストされたコマンドを選択します。
  3. 除去」をクリックします。

復元」をクリックすると、操作を元に戻すことができます。

キー・バインディングを追加するには、以下を行います。
  1. 必要なスキーム、カテゴリー、およびコマンドを、「スキーム」、「カテゴリー」、および「名前」組み合わせボックスを使用して それぞれ選択します。 Host Connect プラグインで使用可能なコマンドのセットを表示するために、「デフォルト」スキームと「Host Connect」カテゴリーを選択します。
  2. 名前」フィールドにキー・シーケンスを入力します。
  3. When 組み合わせボックスからコンテキストを選択します。 Host Connect プラグイン用に「ホスト接続エミュレーター内」を選択します。
  4. 追加」をクリックします。

現在選択されているスキーム、カテゴリー、およびコマンドの「コマンド」セクションの「割り当て」テーブルに、新しいキー・シーケンスが示されます。

キー設定ページの使用法についての詳細は、Eclipse のヘルプ資料に記載されています。


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