システム・プロパティー、サブプロジェクト・サブプロジェクト・プロパティー、ローカル・プロジェクト・プロパティー、およびリソース・プロパティーにより、開発環境がより便利になります。コンパイラーとリンケージ・エディターがプロパティー値として参照されるので、 例えば、キー・ストロークでコードをビルドすることができます。 プロパティーは、ローカル・リソースまたはリモート・リソースの特性を定義します。プロパティーは、最初にリソースにアクセスしたときにリソースごとに作成されて、そのリソースが削除されるまで維持されます。リモート・システムから切断すると、プロパティーとリソースは表示されなくなりますが、プロパティーは存続しており、システムに再接続すると 再表示できます。
Rational® Developer for System z® 内から操作を開始してリソースを変更する場合、リソースのプロパティーは最新の状態に保たれます。 Rational Developer for System z の外から (例えば、ISPF を使用して) リソースを変更する場合、リソースのプロパティーは、ワークステーションから更新されるまで非同期の状態になります。
Rational Developer for System z は、リソース・プロパティーを、プロパティー・グループ、つまりプロジェクト、システム、およびユーザー間で簡単に共用および再利用できるプロパティー値の名前付きセットに定義します。プロパティー・グループ とは、ローカル COBOL および PL/I プロジェクトまたは特定のリモート・システムに対して定義するプロパティー値の集合です。プロパティー・グループの値を定義すると、そのシステムで作成した z/OS®プロジェクト、サブプロジェクト、およびリソースにその値を適用できます。プロパティー・グループは、リソース・プロパティーを管理するため、それらをシステム、プロジェクト、リソース、およびユーザー間で簡単に共用するため、および開発環境とビルド環境での一貫性を維持するための手段となります。Rational Developer for System z では、ユーザーが定義するシステム、プロジェクト、およびリソースに対してデフォルトのプロパティー・セットが定義されます。システムにプロパティー・グループが定義されていなければ、システムとそのリソースにはデフォルトのプロパティーが有効になります。
例えば、ご使用の環境でデバッグを行うときに必要な値を含むプロパティー・グループを定義しておき、プロジェクトまたはサブプロジェクトのプログラムをデバッグする必要がある場合に、使用するリソースにそのプロパティー・グループを適用できます。JCL ジョブ・カードおよびデータ・セットなど、特定のプロパティー値を変更する必要があるときに、このプロパティーをプロパティー・グループで 1 回で変更できます。変更内容は、そのプロパティー・グループに関連付けられているすべてのリソースに反映されます。
プロパティー・グループは追加、コピー、削除、編集、インポート、およびエクスポートができます。システム上の物理リソース (システム、ファイル、およびデータ・セット) と論理リソース (プロジェクトおよびサブプロジェクト) は、特定の状態のときにオーバーライド可能なプロパティー・グループに関連付けることができます。プロパティー・グループは互いに独立しています。つまり、あるプロパティー・グループのプロパティー値を変更しても、それは他のプロパティー・グループのプロパティー値には影響しません。
サイトでは、システム・プロパティー・セットおよびデフォルト・プロパティー値を作成して、それらをユーザーが使用可能な状態にできます。システムへの接続が確立されると、Rational Developer for System z は、そのシステムでシステム・プロパティー・グループ・ファイルおよびデフォルト値ファイルを検索します。これらのファイルが検出された場合は、そのプロパティー・グループまたはデフォルト値がロードされて、使用可能になります。説明については、デフォルト・プロパティー値の構成を参照してください。
プロパティー・グループの作成と使用について詳しくは、以下のトピックのいずれかを選択してください。