この Debug Tool ロード・モジュール・アナライザーは、MVS™ ロード・モジュールまたはプログラム・オブジェクトを分析して、各 CSECT ごとにオブジェクトを生成するのに使用する言語変換プログラム (コンパイラーまたはアセンブラー) を決定します。このプログラムは、PDS または PDSE データ・セット連結内にあるすべてまたは選択したロード・モジュールまたはプログラム・オブジェクトを処理可能です。
以下の方法のどちらかで、ロード・モジュール・アナライザーを始動できます。
サンプル JCL を使用してロード・モジュール・アナライザーを開始するには、以下のステップを行います。
Debug Tool Utilities を使用してロード・モジュール・アナライザーを開始するには、以下のステップを行います。
デフォルトでは、ロード・モジュール・アナライザー・プログラムは EQALIB DD ステートメントで指定した PDS または PDSE 内の全メンバーを処理します。ロード・モジュール・アナライザーに指示を与える制御ステートメントを使用して、データ・セット連結内の特定メンバーだけを処理できます。
ロード・モジュール・アナライザーは以下の DD 名を使用します。
SELECT MEMBER=load_module_name
すべてのロード・モジュールを処理したい場合は、この DD ステートメントを指定しないか、DUMMY で指定するか、または空のデータ・セットで指定することができます。このファイルは、80 バイト以上 (LRECL >=80) で固定長ブロック・レコード形式 (RECFM=FB) を指定する必要があります。各制御ステートメントは別の行に指定する必要があります。制御ステートメントの各入力内容はフリー・フォームで、各キーワードと演算子の前または後ろにブランクを入れても構いません。コメントを入れたい場合は、1 カラム目にアスタリスクをコーディングします。
各パラメーターの指定は EXEC JCL ステートメントの PARM キーワードを使用します。このプログラムに渡されるパラメーター・ストリングは、以下のどのパラメーターで構成しても構いません。各パラメーターはコンマまたはブランクで区切ります。
また、OS/VS COBOL および VS COBOL II の場合、NON-LEINFO セクションが含まれています。このセクションには、コンパイル日時、および使用されるコンパイラーのバージョン (VS COBOL II のみ) が記載されています。
このパラメーターは、CKVOLFPRS パラメーターと一緒に指定できません。両方を指定した場合は、最後に指定した方が使用されます。
このファイルにはシステム接頭部の一覧が入ります。ロード・モジュール・アナライザーがこの一覧にある名前を接頭部に付けた CSECT を見つけて、その接頭部に対するエントリーが、その接頭部で始まる名前を包含しないことを示している場合、ロード・モジュール・アナライザーはその CSECT に対する個々のエントリーを表示しません。その代わりに、見つかった各エントリーごとに単一の行を出力の中に表示します。この単一行には、指定された接頭部に関して 1 つ以上の CSECT が見つかった旨が表示されます。
Debug Tool は、テーブル・ライブラリー (SEQATLIB) のメンバー EQALMPFX にこのファイル用のデータを提供します。このファイルにエントリーを追加する場合は、以下のいずれかのタスクを実行します。
このファイルの各行は、1 エントリーを表します。このエントリーはフリー・フォームですが、各項目は 1 つ以上のブランクで直前の項目との間を区切る必要があります。コメントを入れたい場合は、1 カラム目にアスタリスクをコーディングします。各行ごとに以下の構文を使用します。
prefix I L description
このファイルには、ロード・モジュール IDR データ内にある各プログラム ID に対応するプログラム名一覧が入ります。これらの名前は出力の中で使用されて、対応する CSECT のオブジェクト生成に使用する言語翻訳プログラムを説明します。
Debug Tool は、テーブル・ライブラリー (SEQATLIB) のメンバー EQALMPGM にこのファイル用のデータを提供します。このファイルにエントリーを追加する場合は、以下のいずれかのタスクを実行します。
各行は、1 エントリーを表します。このエントリーはフリー・フォームです。プログラム番号が 1 カラム目から始まっている必要があり、各項目は 1 つ以上のブランクで直前の項目と区切る必要があります。コメントを入れたい場合は、1 カラム目にアスタリスクをコーディングします。このファイル内ではシーケンス番号を使用できません。 各行ごとに以下の構文を使用します。
program_name L program_description
各ロード・モジュールまたはプログラム・オブジェクトごとの出力は以下の順序で表示されます。
別名は以下の方法で表示されます。
以下の情報が、各 CSECT ごとの出力の中に組み込まれます。
以下の例は、OS/VS COBOL ロード・モジュールに対して表示される可能性のある出力の一部です。
1 5655-W45 Debug Tool Version 11 Release 1.2 Load Module Analyzer 2010/11/06 Page 15
Load Module TSCODEL.CICS.TEST.LOAD(CICK512)
CSECT Sg Offset Length Program-ID Trn-Date Program-Description
$PRIV000010
28 C58 5688216 1996/12/31 AD/Cycle C/370
$PRIV000011
D00 1CD0 5688216 1996/12/31 AD/Cycle C/370
@@XINIT@ 29E0 8 5688216 1996/12/31 AD/Cycle C/370
@@INIT@ 29E8 3D8 5688216 1996/12/31 AD/Cycle C/370
EQADCRXT 2DC0 240 566896201 1995/05/15 Assembler H Version 1 Release 2, 3, OR 4
@@C2CBL 3118 10 569623400 1995/08/03 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
@@FETCH 3138 10 569623400 1995/08/03 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
MEMSET 3148 10 569623400 1995/08/03 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
FPRINTF 3158 10 569623400 1995/08/03 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
CS9403 3168 3518 566895807 1995/08/15 VS COBOL II Version 1 Release 3
STRLEN 7398 10 569623400 1995/08/03 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
CEE* (Multiple program ID's)
DFH* 5668962 Assembler H Version 1 Release 2, 3, OR 4
EDC* 5696234 High Level Assembler for MVS & VM & VSE Version 1
IGZ* 5668962 Assembler H Version 1 Release 2, 3, OR 4