ワークステーション VSAM データ・セット
PL/I ワークステーション製品では、VSAM ファイル編成がサポートされています。ワークステーションの VSAM データ・セットには 3 つのタイプがあります。
- 連続。VSAM 入力順データ・セット (ESDS) と同じです。
- 相対。VSAM 相対レコード・データ・セット (RRDS) と同じです。
- 索引付き。VSAM キー順データ・セット (KSDS) と同じです。
PL/I ワークステーション製品は現在、以下の VSAM データ・セット・アクセス方式をサポートしています。
- DDM (AIX のみ)
- ISAM (AIX および Windows)
- BTRIEVE (Windows のみ)
- REMOTE (Windows でメインフレームのデータ・ファイルにアクセスする場合)
- DDM アクセス方式
- DDM データ・セットは、分散データ管理アーキテクチャーによって定義されるレコード単位ファイルです。
DDM アクセス方式を使用するワークステーション VSAM データ・セットは、ローカル・システム上に置くことができます。
メインフレーム VSAM データ・セットを参照するほとんどの既存メインフレーム・プログラムをコンパイルおよび実行できます。
DDM キー順データ・セットは 2 つのファイルによって表され、一方をベース、もう
一方を基本索引 と呼びます。
ベースにはデータ・セットのレコードが保持され、基本索引にはデータ・セットの主キーに関する情報が格納されます。
DDM キー順データ・セットを作成するときは、ベースの名前を指定してください。DDM は、このベース名を派生させて、
基本索引の名前を生成します。
DDM データ・セットを使用する場合、指定された最大長をレコード長が上回ることはできませんが、その点以外でレコード長を
気にする必要はありません。
該当する ワークステーション VSAM データ・セットを PC 上に作成してから、プログラムを実行して、メインフレーム VSAM データ・セットを
参照するほとんどの既存メインフレーム・プログラムをコンパイルおよび実行できます。
- ISAM アクセス方式
- 特に指示がない限り、本章で ISAM という語は、メインフレーム ISAM ではなく、ISAM ローカル・アクセス方式を指します。ISAM データ・セットは 1 つのファイルに格納され、ローカル・ファイル・システムにのみ置くことができます。
- BTRIEVE アクセス方式 (Windows のみ)
- BTRIEVE アクセス方式は、CICS のもとで作成されたファイルに PL/I 入出力ステートメントを使ってアクセスできるようにするために提供されています。現在 PL/I では、BTRIEVE セグメント化された複数キーはサポートされていません。
BTRIEVE データ・セットは 1 つのファイルに格納され、ローカル・ファイル・システムにのみ置くことができます。
- REMOTE アクセス方式 (Windows)
- REMOTE アクセス方式は、メインフレーム上のデータ・ファイルにリモートでアクセスできるようにするために提供されています。
ワークステーション VSAM の詳細は、ワークステーション VSAM データ・セットの定義と使用 で説明します。
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