プロパティー・グループとは、ローカル COBOL および PL/I プロジェクトまたは特定のリモート・システムに対して定義できるプロパティー値の集合です。プロパティー・グループを作成して構成すると、プロパティーを適用するさまざまなシステムとリソースの間でそのプロパティー・グループを共用できます。File Manager Integration は、COBOL、PL/I、または HLASM ソース・コードからテンプレートを作成する際に、プロパティー・グループを使用してコンパイル・オプションを定義します。プロパティー・グループの作成、編集、および処理について詳しくは、以下のトピックを参照してください。
File Manager Integration は、テンプレートのコンパイル中に、使用する適切なコンパイラー言語を自動的に判別します。この自動化は、テンプレートの作成に使用されるソース・コードのファイル拡張子に基づいて行われます。プロパティー・グループを File Manager Integration と併用することで、COBOL 、PL/I、および HLASM 言語向けに特定のコンパイル・オプションを定義し、カスタマイズすることができます。
プロパティー・グループは、「リモート・システム」ビュー内の多種多様なリソースに割り当てることができます (ファイル・システム全体、データ・セット、個別のファイルなど)。「テンプレートの作成」ウィザードを使用して新しいテンプレートを作成すると、File Manager によって、テンプレートの作成元である PDS に関連付けられたプロパティー・グループから使用するコンパイル・オプションが決定されます。特定の PDS にプロパティー・グループが関連付けられていない場合は、MVS ファイル・システムに関連付けられているプロパティー・グループが使用されます。MVS ファイル・システムにプロパティー・グループが関連付けられていない場合は、デフォルト値が使用されます。各コンパイル・オプションのデフォルト値は、以下のセクションで確認できます。
言語コンパイル・オプションの編集を開始するには、プロパティー・グループ・エディターの下部で「File Manager」タブを選択します。
「File Manager」タブを表示すると、プロパティー・グループ・エディターの左側のペインで「COBOL 処理オプション」を選択できます。これらのオプションは、「カテゴリー」タブで「COBOL 設定」を使用可能にした場合にのみ表示されるので注意してください。COBOL の場合は、処理、置換、およびコンパイラーのオプションが提供されます。
COBOL 処理オプションでは、SYSLIB データ・セットを 10 個まで指定できます。これらのデータ・セットは、指定した順に検索されます。追加した SYSLIB データ・セットを並べ替えるには、「上へ移動」および 「下へ移動」ボタンを使用します。SYSLIB データ・セットは、UI コントロールを使用する以外に、「リモート・システム」ビューからドラッグ・アンド・ドロップして追加することもできます。
置換オプションでは、置き換えストリング (コピー元とコピー先のペア) を 5 個まで定義できます。
| オプション | 説明 | 指定可能な値 (デフォルト) |
|---|---|---|
| DBCS コンパイラー・オプションの使用 | File Manager に DBCS コンパイラー・オプションを使用するように指示します。 | True または False (False) |
| 「decimal-point is comma」SPECIAL-NAMES 段落の使用 | COBOL コピーブックをコンパイルする際に、「decimal-point is comma」 SPECIAL-NAMES 段落を使用します。 | True または False (False) |
| arith(extend) COBOL コンパイル・オプションの使用 | COBOL コピーブックをコンパイルする際に、Arith(extend) COBOL コンパイル・オプションを使用します。 | True または False (False) |
| ソース・コードのフィールド名の元の大/小文字の保持 | フィールド名の大/小文字を、COBOL コピーブックにコーディングされているとおりに保持します。 | True または False (False) |
| コンパイラーからの最大許容戻りコード | コピーブックをコンパイルするときの、コンパイラーからの最大許容警告/エラー・コードを設定します。指定したコードより大きなコードが返されると、File Manager からポップアップ・パネルが表示され、そこでコンパイルを見直して、今後の処理を決定することができます。 | 0 から 99 までの整数 (4) |
「File Manager」タブを表示すると、プロパティー・グループ・エディターの左側のペインで「PL/I 処理オプション」を選択できます。これらのオプションは、「カテゴリー」タブで「PL/I 設定」を使用可能にした場合にのみ表示されるので注意してください。PL/I の場合は、処理およびコンパイラーのオプションが提供されます。
PL/I 処理オプションでは、SYSLIB データ・セットを 10 個まで指定できます。これらのデータ・セットは、指定した順に検索されます。追加した SYSLIB データ・セットを並べ替えるには、「上へ移動」および 「下へ移動」ボタンを使用します。SYSLIB データ・セットは、UI コントロールを使用する以外に、「リモート・システム」ビューからドラッグ・アンド・ドロップして追加することもできます。
| オプション | 説明 | 指定可能な値 (デフォルト) |
|---|---|---|
| GRAPHIC コンパイラー・オプションの使用 (未選択の場合は NOGRAPHIC の使用) | 選択した場合は、GRAPHIC コンパイラー・オプションが使用されます。選択しなかった場合は、NOGRAPHIC が使用されます。 | True または False (False) |
| LIMITS(FIXEDBIN(63)) コンパイラー・オプションの使用 (未選択の場合は LIMITS(FIXEDBIN(31)) の使用) | 選択した場合は、LIMITS(FIXEDBIN(63)) コンパイラー・オプションが使用されます。選択しなかった場合は、LIMITS(FIXEDBIN(31)) が使用されます。 | True または False (False) |
| DEFAULT RANGE(*) UNALIGNED (デフォルトの位置合わせを変更する言語ステートメント) の使用 | 選択した場合は、DEFAULT RANGE(*) UNALIGNED (デフォルトの位置合わせを変更する言語ステートメント) が使用されます。 | True または False (False) |
| LIMITS(FIXEDDEC(31)) コンパイラー・オプションの使用 (未選択の場合は LIMITS(FIXEDDEC(15)) の使用) | 選択した場合は、LIMITS(FIXEDDEC(31)) コンパイラー・オプションが使用されます。選択しなかった場合は、LIMITS(FIXEDDEC(15)) が使用されます。 | True または False (False) |
| コンパイラーからの最大許容戻りコード | コピーブックをコンパイルするときの、コンパイラーからの最大許容警告/エラー・コードを設定します。指定したコードより大きなコードが返されると、File Manager からポップアップ・パネルが表示され、そこでコンパイルを見直して、今後の処理を決定することができます。 | 0 から 99 までの整数 (4) |
「File Manager」タブを表示すると、プロパティー・グループ・エディターの左側のペインで「HLASM 処理オプション」を選択できます。これらのオプションは、「カテゴリー」タブで「アセンブラー設定」を使用可能にした場合にのみ表示されるので注意してください。HLASM の場合は、処理およびコンパイラーのオプションが提供されます。
HLASM 処理オプションでは、SYSLIB データ・セットを 10 個まで指定できます。これらのデータ・セットは、指定した順に検索されます。追加した SYSLIB データ・セットを並べ替えるには、「上へ移動」および 「下へ移動」ボタンを使用します。SYSLIB データ・セットは、UI コントロールを使用する以外に、「リモート・システム」ビューからドラッグ・アンド・ドロップして追加することもできます。
| オプション | 説明 | 指定可能な値 (デフォルト) |
|---|---|---|
| DBCS コンパイラー・オプションの使用 | File Manager に DBCS コンパイラー・オプションを使用するように指示します。 | True または False (False) |
| NOALIGN コンパイラー・オプションの使用 | 選択した場合は、NOALIGN コンパイラー・オプションが使用されます。 | True または False (False) |
| コンパイラーからの最大許容戻りコード | コピーブックをコンパイルするときの、コンパイラーからの最大許容警告/エラー・コードを設定します。指定したコードより大きなコードが返されると、File Manager からポップアップ・パネルが表示され、そこでコンパイルを見直して、今後の処理を決定することができます。 | 0 から 99 までの整数 (4) |