Rational Developer for System z バージョン 7.6.1

プログラム・リソースおよびリンケージ・データの記述

プログラムの操作には、モデル内で定義されたクラスに基づいた入出力パラメーターが含まれます。これらのパラメーターは、プログラムによって操作される外部データの識別に適しています。 COBOL プロファイルは、ファイル、メッセージ・キュー、またはリレーショナル表など、プログラムによって操作されるリソースを識別するために、リソース・ステレオタイプ を作成します。リソースを定義するためには、ルートのデータ・オブジェクトを参照してリソースのデータを定義する専用リソース・クラスを作成する必要があります。

始める前に

Resource クラスと DataObject クラスの間の関係は、その Resource クラスの内容が DataObject によって定義されていることを示します。この関係は、ステレオタイプによって収集されます。Resource クラスが定義され、適切な DataObject に接続された後、入出力パラメーターは、DataObject クラスでなく、その Resource クラスをターゲットとすることができます。 ユーザーは、タイプが Resource ステレオタイプ化クラスであるパラメーターを通じて、リソースを操作するモデルを定義できます。ユーザーは、タイプが DataObject ステレオタイプ化クラスであるパラメーターを通じて、リンケージ・データを操作するモデルを定義できます。 リソースを操作するようにプログラムを設定するには、以下の手順を実行します。
  1. リソースによって操作される DataObject を参照する Resource クラスを作成します。
  2. リソースから DataObject を参照します。
  3. 関係に ResourceIsStructured ステレオタイプを適用します。
  4. 操作パラメーターを変更し、そのパラメーター・タイプのターゲットが DataObject クラスでなく Resource クラスになるようにします。操作のパラメーターのタイプが直接、DataObject に基づいている場合、生成では、そのパラメーターはリンケージ・セクションで使用するデータ定義と見なされます。

このタスクについて

このプロセスを自動化するために、上記のステップを自動的に実行するRational® Software Architect パターンが用意されています。 ダイアグラムを機能拡張するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. ワークベンチから、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」をクリックし、次に、「パターン・エクスプローラー」ビューを選択します。 「パターン・エクスプローラー」ビューが開きます。
  2. 「UML から COBOL へ」の下で、 「COBOL プログラム」パターンを選択します。
  3. 「パターン・エクスプローラー」ビューから COBOL プログラムをダイアグラムまでドラッグします。

「モデリング」の下の「パターン・エクスプローラー」が選択されています。
「UML から COBOL へ」が選択されています。

次のタスク

パターンの最初のパラメーターは、処理したい操作です。変換したい COBOL_Programs クラスの操作を、プログラムの中へドラッグします。この時点で、パターンは自動的に操作のパラメーターに対する変更を行い、その操作のすべてのパラメーターが変更されてリソースが作成されます。次に、このプログラム内でどのデータ・オブジェクトをリンケージ・セクションとして使用するかを、第 2 パラメーターで指定できます。変更は、操作パラメーター上で直接見ることができます。新規に作成されたリソースをダイアグラムに表示するには、プロジェクト・エクスプローラーからダイアグラムへ Resource クラスをドラッグします。
ORDER データ・オブジェクトは CUSTOMER データ・オブジェクトに接続されます。パターン・インスタンスは CobolProgram で、COBOL プログラムは ORDERSERVICES です。
ORDER および CUSTOMER データ・オブジェクトに接続されたリソースの記述 ORDERTOPROCESS および CUSTOMERFROMORDER が前の図に追加されます。
注: モデルのサブセットを表示できる、いくつかのダイアグラムを作成するのも良い方法です。例えば、プログラム専用の別個のダイアグラム、リソース専用のダイアグラム、およびルート定義専用のダイアグラムなどです。

ResourceisStructured ステレオタイプに加えて、さらにリソースをファイルとして定義するために適用できるファイル・ステレオタイプも存在します。このステレオタイプの属性はファイルのタイプ (VSAM 順次、索引付き) を定義するのに役立ち、ファイルのタイプはさらに、この後の変換によって生成される COBOL ソース・コードをカスタマイズします。


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