記述ファイル内で、オペレーティング・システムのコマンド行の制限を超える引数のリストを含むコマンドの発行が必要となる場合があります。NMAKE は、コマンド・ファイルの使用をサポートするのと同様に、他のプログラムが応答ファイルとして読み込むインライン・ファイルも生成することができます。
インライン・ファイルを生成するためには、記述ブロックで以下の構文を使用します。
target : dependents command @<<[filename] inline file text << [KEEP | NOKEEP]
2 セットの不等号 (<<) の間のテキストはすべて、インライン・ファイルに収められ、ファイル名は filename となります。後で filename を使用してインライン・ファイルを参照することができます。filename が指定されない場合、TMP 環境変数が定義されていれば、そこで指定されたディレクトリーで、NMAKE がそのファイルに一意の名前を付けます。TMP 環境変数が定義されていなければ、NMAKE は現行ディレクトリー内で一意のファイル名を作成します。
インライン・ファイルは、一時的にも永続的にもなります。特に指定をしなかった場合、またはキーワード NOKEEP を指定した場合、インライン・ファイルは一時的なものになります。ファイルを保持するには KEEP を指定してください。
アットマーク (@) は NMAKE 構文には含まれませんが、ファイルが応答ファイルであることを示すために、一般的にユーティリティーが使用する文字です。