Rational® Developer for System z® からリモート・システムに接続するには、リモート・システム用の接続を定義し、接続プロパティーを指定する必要があります。
このタスクについて
制約事項: 各ワークスペースの特定のリモート・システムに対して、1 つの接続のみを定義してください。単一のリモート・システムへ複数の接続を定義し、ご使用のサイトでクライアントへのプッシュ機能を使用してリモート・システム接続の更新を配布した場合、リモート・システムへのすべての接続が更新されます。Rational Developer for System z は、単一のワークスペースにおいて同じリモート・システムで異なる構成をサポートしません。
手順
z/OS® システムへの接続を定義するには、以下の手順を実行します。
- 接続情報を定義します。
- 「リモート・システム」ビューで、「新規接続」を展開し、「z/OS」を選択します。
- 右クリックし、「新規接続」を選択します。 「新規接続」ウィンドウが開きます。
- ドロップダウン・リストからプロファイル名を選択します。
- このウィンドウの各フィールドに以下の値を入力します。
- ホスト名
- 接続先のシステムの TCP/IP アドレスを入力します。
- 接続名
- システムを呼び出すための短縮名を入力します。例えば、MYSYSTEM と入力します。
- 説明
- 選択項目の説明を入力します。
- ホスト名の検査
- 接続を試行する前に、ホスト名が有効であるかを検査するには、このチェック・ボックスを選択します。
- 「MVS ファイル」、「z/OS UNIX ファイル」、および「z/OS
UNIX シェル」の各サブシステムのデフォルト値を使用して接続を定義するには、「終了 (Finish)」をクリックします。これらのサブシステムのプロパティーを設定するには、「次へ」をクリックします。 ウィザードに各サブシステムのプロパティー・ウィンドウが開きます。これらのページには、各サブシステムによって使用される、基礎となるサービスのプロパティーが表示されます。
- 各プロパティー・ページで、そのサブシステムに使用する構成を選択し、その構成で使用可能なサービスごとにプロパティーを編集します。 以下のサーバー・ランチャーから選択できます。どのオプションを選べばいいのか分からない場合は、システム管理者にお問い合わせください。
- リモート・デーモン: サーバーを始動するために、リモート・デーモンを使用して接続を確立します。このオプションを使用するためには、
リモート・システムでリモート・デーモンを実行している必要があります。
このオプションを選択した場合は、以下の追加オプションを指定してください。
- デーモン・ポート: 有効なポート番号を指定してください。
- 認証方式: リモート・システムでの認証方式を選択します。ユーザー ID とパスワードを使用してリモート・システムにログオンする場合は「ユーザー ID/パスワード」を選択します。クライアント証明書認証を使用する場合は、「証明書」を選択します。
クライアント証明書認証は、IC カード (例えばスマート・カード) のようなデバイスを使用してリモート・システムに接続する必要のあるユーザーを対象とします。詳しくは、クライアント証明書認証を使用する接続の作成を参照してください。
このオプションを選択した場合は、適切な特権を持つユーザー ID を使用して、サーバー・デーモンを開始する必要があります。
- REXEC: サーバーを始動するために、REXEC サービスを使用して接続を確立します。このオプションを使用するためには、
リモート・システムで REXEC サービスを実行している必要があります。
このオプションを選択した場合は、以下の追加オプションを指定してください。
- ホストにインストールされているサーバーのパス: リモート・システム上でのサーバーのインストール先の有効なパス・コマンドを指定してください。REXEC コマンドを実行しているディレクトリーへの相対パスを指定するか、または
サーバーがインストールされている場所の絶対パスを指定できます。
例えば、dstore または /usr/bin/dstore と指定できます。
- サーバー起動コマンド: zSeries® の場合、このコマンドは server.zseries です。
- ポート: 有効なポート番号を指定してください。
- SSL の自動検出: SSL がサーバー上で実行されているかどうかを自動的に検出し、実行されている場合は SSL を使用して接続します。
- ネットワーク通信に SSL を使用: SSL を使用して接続します。SSL を使用してリモート・システム接続が保護されると、「MVS ファイル」サブシステムの「プロパティー」ビューに「SSL 使用可能」が表示されます。
- 稼働サーバーに接続: 既知のポートですでに実行しているサーバーとの接続を確立します。このオプションを使用するためには、
リモート・システム・エクスプローラーで接続を定義する前にサーバーを始動する必要があります。
サーバーに接続する前に、サブシステム・プロパティー・ページでポートを指定する必要があります。
このオプションを選択した場合は、SSL を使用して接続するために「ネットワーク通信に SSL を使用」オプションを指定する必要もあります。
- SSH: セキュア・シェル・サポートを使用して接続を確立します。このオプションを使用するためには、
リモート・システムで SSH サービスを実行している必要があります。このオプションを選択した場合は、
リモート・システム上でのサーバーのインストール先の有効なパス・コマンドを指定してください。
また、サーバー起動
コマンドも指定する必要があります。zSeries の場合、このコマンドは server.zseries です。パスワードを使用してサーバーにログオンする場合は、「パスワード認証」認証を選択し、サーバーでの認証のために秘密鍵と公開鍵のペアを使用してログオンする場合は、「鍵認証」を選択します。鍵認証を選択したが鍵ペアが存在しない場合は、必要な鍵ペアが自動的に生成され、以降の要求用にリモート SSH サーバーと交換されます。
この交換を使用可能にするには、リモート・システムに対するパスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。
鍵認証を使用して SSH を介した、リモート・システムに対する後続の要求には、パスワードは不要です。
- 「完了」をクリックします。 5 つのノードを持つ新規接続のショート・ネームが、「リモート・システム」ビューの接続名の下に表示されます。
- 「z/OS UNIX ファイル」は z/OS UNIX ファイル・サブシステムです。このノードには、「マイ・ホーム」と「ルート」という 2 つのフォルダーがあります。このノードに新規フィルターを追加することによって、追加の z/OS UNIX ファイル・フォルダーを作成できます。
- 「z/OS UNIX シェル」はコマンド・サブシステムです。z/OS UNIX コマンド・シェルを開くと、その名前がこのノードの下に表示されます。
- 「MVS ファイル」は MVS™ ファイル・サブシステムです。このノードには、3 つのフォルダーがあります。「ユーザー・データ・セット」には、フィルター userid.* (userid はリモート・システムへの接続に使用したユーザー ID) と一致する MVS ファイルが表示されます。
このノードに新規フィルターを追加することによって、追加の MVS ファイル・フォルダーを作成できます。
「MVS ファイル」設定ページを使用して、データ・セットのソート順を変更できます。「検索したデータ・セット」には、「データ・セットの検索」アクションを使用して検索され、追加されたデータ・セット名が表示されます。「ユーザー検索照会」は、「リモート z/OS 検索」ビューで実行して保存した検索照会を表示します。
- 「TSO コマンド」はコマンド・サブシステムです。TSO コマンド・シェルを開くと、その名前がこのノードの下に表示されます。
- 「JES」は JES サブシステムです。このノードには 2 つのフォルダーがあります。「ユーザー・ジョブ」には、リモート・システムへの接続に使用したユーザー ID の下で実行依頼されたジョブが表示されます。このノードに新規フィルターを追加することによって、追加のジョブ・フォルダーを作成できます。「検索したジョブ」には、「ジョブの検索」アクションを使用して検索され、追加されたジョブが表示されます。
次のタスク
リモート・システムへの接続を確立した後、サブシステム
「JES」、
「MVS ファイル」、および
「z/OS UNIX ファイル」にフィルターを定義することにより、これらの下に表示される内容を制御できます。リモート z/OS 検索を実行して保存することにより、
検索照会を
「MVS ファイル」フォルダーに追加できます。
方法については、関連トピックを参照してください。