- IBM® Web サイトから、リモート・デバッガーを CICS Explorer™ に追加する IBM Debug Tool plug-in for Eclipse というプラグインをダウンロードできるようになりました。
リモート・デバッグ・モード に以下の変更が行われました。
- このプラグインが、サポートされるリモート・デバッガーを提供する製品のリストに追加されました。また、このリストは、現在はサポートされていない製品のリモート・デバッガーを削除するために更新されました。
- プラグインに関する詳細およびダウンロードの説明が記載されている Web サイトのリンクが追加されました。
- リモート・デバッガーの使用を開始するためのオンライン・トピックの相互参照が追加されました。
- 明示デバッグ・モードという新しいモードが追加されました。このモードを使用すると、大きい複雑なアプリケーションをデバッグする際に、指定したコンパイル単位のみのデバッグ情報をロードすることにより、パフォーマンスが向上するようになります。明示デバッグ・モードについて詳しくは、大きなアプリケーションのデバッグの最適化を参照してください。
新しい SET EXPLICITDEBUG コマンドが作成され、いくつかの既存のコマンドが変更されました。次のリストは、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」の変更を要約したものです。
- AT ENTRY コマンドに使用上の注意が追加されました。『AT ENTRY コマンド』を参照してください。
- LOADDEBUGDATA コマンドの説明が変更されました。『LOADDEBUGDATA コマンド』を参照してください。
- NAMES INCLUDE コマンドに使用上の注意が追加されました。『NAMES INCLUDE コマンド』を参照してください。
- QUERY コマンドに新しい EXPLICITDEBUG オプションが追加されました。『QUERY コマンド』を参照してください。
- SET DISASSEMBLY コマンドに新しい使用上の注意が追加されました。『SET DISASSEMBLY コマンド』を参照してください。
- SET EXPLICITDEBUG コマンドの説明が追加されました。『SET EXPLICITDEBUG コマンド』を参照してください。
- SET IGNORELINK コマンドに新しい使用上の注意が追加されました。『SET IGNORELINK コマンド』を参照してください。
- 端末インターフェース・マネージャーに、TEST ランタイム・オプション・データ・セットを作成するための新しいパネルがいくつか追加されました。これらのパネルの使用方法については、TEST ランタイム・オプション・データ・セットの作成と管理を参照してください。
- 端末インターフェース・マネージャーが拡張され、サイトが別の TN3270E ポートをセットアップしたり、一連の端末 LU をカスタマイズする必要がなくなりました。「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『Debug Tool Terminal Interface Manager』トピックが更新されています。
- Debug Tool は、IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager という新しいプラグインを提供します。このプラグインは、「DTCN プロファイル (DTCN Profiles)」ビューと「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビューを Eclipse アプリケーションのデバッグ・パースペクティブに追加します。これらのビューを使用すると、それぞれ DTCN プロファイルと TEST ランタイム・オプション・データ・セット (EQAUOPTS) をご使用の z/OS システムで管理できます。
「DTCN プロファイル (DTCN Profiles)」ビューを使用する場合は、事前にシステム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『「DTCN プロファイル」ビューと API 用サポートの追加』トピックに記載されているタスクを実行する必要があります。
「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビューを使用する場合は、事前にシステム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『「DTSP プロファイル」ビュー用サポートの追加』トピックに記載されているタスクを実行する必要があります。
Debug Tool ユーザーズ・ガイド に以下の変更が行われました。
- DB2® 用の Debug Tool 言語環境プログラムのユーザー出口 (EQADDCXT) を使用して、call_sub 関数によって呼び出されたタイプ SUB の DB2 ストアード・プロシージャーをデバッグできるようになりました。「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の以下のトピックが更新され、この方法について説明しています。
- EQAOPTS オプションの別の指定方法が追加されました。
EQAOPTS オプションを含むデータ・セットを指定することにより、EQAOPTS オプションを実行時に指定できるようになりました。EQAOPTS オプションに関する情報が再編成され、その名前が変更されています。現在、EQAOPTS オプションは EQAOPTS コマンドと呼ばれています。EQAOPTS コマンドに関する情報は、以下のトピックに記載されています。
- 「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」では、以前は『EQAOPTS オプションの定義: チェックリストと手順』に記載されていた情報が『EQAOPTS コマンド』に移動しました。
このトピックは、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」にも含まれています。
- QUERY コマンドに新しい EQAOPTS オプションが追加されました。「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」の『QUERY コマンド』を参照してください。
- DTCN のパネルが更新され、EQAOPTS ファイルのデータ・セット名を指定できるフィールドが含まれています。DTCN プロファイルの作成と保管を参照してください。
- EQAOPTS ファイルの説明が付録A. Debug Tool で使用するデータ・セットに追加されました。
- 新しい XML タグ (<EQAOPTSFILE>) が「Debug Tool API ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」の『XML タグの定義』トピックに追加されました。
- Debug Tool は、現在 64 ビット汎用レジスター (GPR) の上位 32 ビットへのアクセスをサポートしています。「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、以下のトピックが更新されました。
- symbol エレメントの説明に上位ビットの新しいシンボル RH0、 RH1、 RH2、 RH3、 RH4、 RH5、 RH6、 RH7、 RH8、 RH9、RH10、 RH11、 RH12、 RH13、 RH14、 RH15 が追加されました。『共通構文エレメント』を参照してください。
- 『LIST REGISTERS コマンド』の説明が更新されました。
- 新しい変数 %GPRHn の説明が『Debug Tool の変数』に追加されました。
- Debug Tool では、C および C++ プログラムのネストされたブロックを処理する方法が変更され、これによりパフォーマンスが向上します。「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、以下のトピックに使用上の注意が追加されました。
- AT ENTRY コマンド
- AT EXIT コマンド
- AT GLOBAL コマンド
- AT PATH コマンド
SET CHANGE コマンドの BLOCK パラメーターの説明が変更されました。『SET CHANGE コマンド』を参照してください。
『一部のコマンドでの動作の変更点』トピックには、この動作の変更が記載されています。
- ログ・ウィンドウが閉じたときに LIST expression コマンドの結果を表示するリスト・ポップアップ・ウィンドウという新しいウィンドウが追加されました。ウィンドウの動作については、リスト・ポップアップ・ウィンドウを参照してください。
- PL/I プログラムでは、PL/I ADDRDATA 組み込み関数と "=>" 演算子を使用できるようになりました。
「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、以下の変更が行われました。
- Enterprise PL/I for z/OS バージョン 4.1 以降でコンパイルされた PL/I プログラムの場合、GONUMBER(SEPARATE) コンパイラー・オプションを指定した際の影響について記載する別のシナリオがPL/I プログラムでの TEST または NOTEST コンパイラー・サブオプションの選択に追加されました。
- Enterprise PL/I のいずれかのレベルでコンパイルされたプログラムの場合、構造体の配列の単一の要素をリストできるようになりました。Enterprise PL/I for z/OS バージョン 4.1 でコンパイルされたプログラムの場合、構造体の配列の単一の要素を自動モニターにリストするか、ソース・ウィンドウで L 接頭部コマンドを使用して構造体の配列の単一の要素をリストできるようになりました。
Debug Tool リファレンスおよびメッセージ に以下の変更が行われました。
- 『SET AUTOMONITOR コマンド』の説明が更新されました。
- 『LIST 式コマンド』の説明が更新されました。
「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、『PL/I 構造体へのアクセス』トピックが更新されました。
- Enterprise PL/I のいずれかのレベルでコンパイルされたプログラムの場合、Debug Tool が配列を表示する形式を変更できるようになりました。新しい SET LIST BY SUBSCRIPT ON コマンドを使用して、配列がメモリーに保管されている場合と同様に Debug Tool が配列を表示するように指定できます。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」に『SET LIST BY SUBSCRIPT コマンド』の説明が追加されました。
- LIST NAMES コマンド (COBOL プログラムのすべてのセクション名とパラグラフ名をリストし、アセンブラー・プログラムのすべての命令ラベルの名前をリストする) に新しい LABELS キーワードが追加されました。「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」の『LIST NAMES コマンド』を参照してください。
- AT CHANGE コマンドに新しい GLOBAL オプションと LOCAL オプションが追加されました。これにより、コマンドをすべてのコンパイル単位または特定のコンパイル単位のみに適用するように指定できます。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、『AT CHANGE コマンド (フルスクリーン・モード、ライン・モード、バッチ・モード)』が更新されました。
- AT LABEL * コマンドに新しい LOCAL オプションが追加されました。これにより、コマンドのスコープを特定のコンパイル単位に限定することができます。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、『AT LABEL コマンド』が更新されました。
- AT GLOBAL コマンドに新しい OCCURRENCE オプションが追加されました。これにより、有効な条件が発生したり、例外が起こった場合は常に Debug Tool に制御を渡すブレークポイントを設定できます。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、『AT GLOBAL コマンド』トピックが更新されました。
- 配列の添え字をモニター・ウィンドウで直接変更できるようになりました。モニター・ウィンドウの変数を別の変数で置き換えるに説明が追加されました。
- CLEAR MONITOR コマンドが更新され、モニター・ウィンドウから削除するモニターの範囲を指定し、モニター・ウィンドウから削除するモニターをカーソルを使用して指定できるようになりました。「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」の『CLEAR コマンド』を参照してください。「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、『特定の行またはステートメントでの接頭部コマンドの入力』の接頭部コマンドのリストが更新されました。
- QUERY LOCATION コマンドが更新され、AT CHANGE コマンドを使用して変数にブレークポイントを設定する際に、その変数の前の値と現在の値 (16 進形式) が表示されるようになりました。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、『QUERY コマンド』が更新されました。
- SAVESETS および SAVEBPS ファイルを自動的に割り振り、設定値、ブレークポイント、およびモニター指定の保存と復元を使用可能にする方法が追加されました。
設定値、ブレークポイント、およびモニター指定の保存と復元についてよく分からない場合は、設定、ブレークポイント、およびモニター指定の保存と復元を参照してください。
この新しい方法がどのように機能するか、および以前の方法との比較については、自動的な保存と復元を参照してください。
この方法を実装するには、EQAOPTS コマンドが必要です。EQAOPTS コマンドについてよく分からない場合は、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」または「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『EQAOPTS コマンド』を参照してください。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」に記載されている以下のコマンドの説明が更新されました。
- SET RESTORE コマンドに新しい使用上の注意が追加されました。『SET RESTORE コマンド』を参照してください。
- SET SAVE コマンドに新しい使用上の注意が追加されました。『SET SAVE コマンド』を参照してください。
EQAOPTS コマンド SAVEBPDSNALLOC および SAVESETDSNALLOC が追加されました。これらのコマンドについては、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」と「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『SAVEBPDSNALLOC、SAVESETDSNALLOC』に記載されています。
- ログ・ファイルの命名パターンの確立、ログ・ファイルの作成、および CICS® 環境におけるログ・ファイルへの書き込みを行う方法が追加されました。
この方法を実装するには、EQAOPTS コマンドが必要です。EQAOPTS コマンドについてよく分からない場合は、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」または「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『EQAOPTS コマンド』を参照してください。
以下の EQAOPTS コマンドが追加されました。これらのコマンドの説明は、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」と「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の両方に記載されています。
「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」では、SET LOG コマンドに新しい使用上の注意が追加されました。ここでは、Debug Tool がログ・ファイルを作成する状況および SET LOG コマンドの初期設定について説明しています。『SET LOG コマンド』を参照してください。
「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、以下の変更が行われました。
- Debug Tool が設定ファイルとコマンド・ファイルの検出と読み取りに使用できる、これらのファイルの命名パターンを確立する方法が追加されました。
この方法を実装するには、EQAOPTS コマンドが必要です。EQAOPTS コマンドについてよく分からない場合は、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」または「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『EQAOPTS コマンド』を参照してください。
以下の EQAOPTS コマンドが追加されました。これらのコマンドの説明は、「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」と「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の両方に記載されています。
- COMMANDSDSN
- PREFERENCESDSN
TEST ランタイム・オプション・ストリングの commands_file セクションと preferences_file セクションに新しい NULLFILE キーワードが追加され、命名パターンのシステム全体の設定値を抑止できるようになりました。
この新しいキーワードについては、『TEST ランタイム・オプション構文』に記載されています。
「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、以下の変更が行われました。
- BTS で実行される IMS™ アプリケーションのデバッグをより簡単に開始できるように、Debug Tool Utilities に新機能が追加されました。「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、『Debug Tool Utilities』トピックが更新され、オプション 9、IMS BTS デバッグの概要が記載されています。「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」では、『IMS BTS デバッグのカスタマイズ』トピックが追加されました。
- DTNP という新しい CICS トランザクションが追加され、NEWCOPY バッチ・コマンドを実行してアプリケーション・プログラムをアクティブな CICS 領域に再ロードできるようになりました。このトランザクションについては、付録H. DTNP トランザクションを使用したプログラムでの NEWCOPY の実行に記載されています。
- Java ネイティブ・メソッドとそれによって呼び出された言語環境プログラムプログラムをデバッグできるようになりました。この方法については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『Java ネイティブ・メソッドで呼び出されたプログラムのデバッグ』を参照してください。
- 「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」では、リモート・デバッグ・モードに必要なカスタマイズに関するすべての情報が、『リモート・デバッグ・ユーザー用サポートの追加』という 1 つのトピックに統合されました。
「Debug Tool API ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」の『API に DTCN プロファイルへのアクセス権限を付与するための z/OS システムのカスタマイズ』トピックの大部分の情報はこの新しいトピックに移動し、『「DTCN プロファイル」ビューと API 用サポートの追加』という名前に変更されました。
- 「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」では、以前に『リモート・デバッグ・モードでのデバッグの注意点』の付録に記載されていた情報の一部が Rational Developer for System z の Compiled Language Debugger コンポーネント と IBM Debug Tool plug-in for Eclipse のオンライン・ヘルプに移動しました。以前に「Debug Tool API ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス」の『API を使用するサンプル・プラグインの実行』の付録に記載されていた情報が、『付録I. IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager プラグインのインストール』トピックに移動しました。
- 「Debug Tool リファレンスおよびメッセージ」にあった参照カードが「Debug Tool リファレンスの要約」に移動しました。アセンブラー・ユーザー向けの新しい参照カードが追加されました。