この章では、領域データ・セットの編成、データ伝送ステートメント、および 領域データ・セットを定義する ENVIRONMENT オプションについて述べます。領域データ・セットの作成および領域データ・セットへのアクセスについても説明します。
領域編成のデータ・セットは 2 つの領域に分かれますが、それぞれの領域 は領域番号で識別され、またそのおのおのに 1 つのレコードを入れることができます。これらの領域には、ゼロから始まる連続した番号が付けられ、データ伝送ステートメント内に領域番号 を指定することによって、レコードにアクセスすることができます。
領域データ・セットは、直接アクセス装置に限られます。
データ・セットを領域編成にすれば、データ・セット内でのレコードの 物理配置を制御することができ、また、データ・アクセス 時間を最適化することができます。連続編成では、連続したレコードは厳密に物理的順序で書き込まれるため、このタイプの最適化を行うことはできません。
領域データ・セットは、連続データ・セットと 似た方法で、昇順の領域番号順にレコードを提示することによって作成することができます。別の方法として、直接アクセスを用いることができ、その場合、レコードはランダムな順序で提示し、それらを事前にフォーマット設定された領域に直接挿入します。領域データ・セットを作成した後は、INPUT または UPDATE だけ でなく SEQUENTIAL または DIRECT 属性をもったファイルを使用してそのデータ・セットに アクセスすることができます。データ・セットが SEQUENTIAL INPUT ファイルまたは SEQUENTIAL UPDATE ファイルと関連付けて いれば、領域番号またはキーを指定する必要はありません。ファイルに DIRECT 属性があれば、任意の順序でレコードを検索、追加、削除、および置換することができます。
領域データ・セット内のレコードは、有効なデータが入っている実際のレコードであるか、またはダミー・レコードのいずれかです。
PL/I は REGIONAL(1) データ・セットをサポートします。REGIONAL(1) データ・セットの作成またはアクセスのために使用可能なデータ伝送ステートメントおよびオプションのリストについては、表 17を参照してください。