Rational Developer for System z ユーザーへの Rational Team Concert に関するガイド

このトピックでは、Rational Team Concert™ の用語、リソース、成果物、およびビューについて、特に Rational® Developer for System z® に関連する際に有用なものをリストし、それについて説明します。

Rational Team Concert は、クロスプラットフォーム開発をサポートし、z/OS® および Linux for System z で Jazz™ Team Server をネイティブ・ホスティングする機能を備えた チーム・コラボレーション・ツールです。Rational Team Concert には、ソース管理、変更管理、ビルドとプロセスの管理などの System z 開発用のコラボレーション・ソフトウェア・デリバリー・ライフサイクル・ツールの統合セットが含まれています。

Rational Team Concert の詳細については、製品ヘルプまたはオンライン・インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/clmhelp/v3r0/index.jsp) で、入門、チュートリアル、用語集の各セクションを参照してください。

統合製品のヘルプ・コンテンツで使用される Rational Team Concert の用語には、以下のものがあります。
データ・セット定義
Jazz リポジトリーに保管される Jazz モデル・オブジェクト。これには、z/OS システム上のある特定のデータ・セットに関連するすべての情報が含まれています。 ビルド・プロセスで参照するすべてのデータ・セットが、データ・セット定義に対応している必要があります。
データ・セット接頭部
System z で、Rational Team Concert は、データ・セット名 (データ・セット定義に示されています) とともにデータ・セット接頭部を使用して、Rational Team Concert に割り振るデータ・セットを識別します。独自の接頭部を使用することで、 Rational Team Concert の成果物を他のコンテキストと切り離して変更できます。
リポジトリー・ワークスペース
ソース・ファイル・ベースの開発者専用のコピーを保持する (ソース管理) ワークスペース。
サンドボックス
ソース管理システムからソース・ファイル・ベースを抽出することのできる、ファイル・システム上の非構造化ロケーション。
変換プログラム
必要な入出力を指定して、実行可能な変換プログラムを開始する、単一のビルド・ステップを記述します。入出力は z/OS データ・セットと同じなので、変換プログラムの定義は、複数のデータ・セット定義を参照する必要があります。例えば、SQL ステートメントが含まれており、CICS® 環境で実行される COBOL プログラムは、複数のビルド・ステップを経由する必要があります。使用する COBOL コンパイラー・バージョンに応じて、次のステップが含まれます。
  • DB2® プリコンパイル
  • CICS プリコンパイル
  • COBOL コンパイル
  • リンク・エディット
  • DB2 バインド
ワークスペース
Eclipse 指向の構造を持った、ファイル・システム上の場所。リソース (ファイル、フォルダー、プロジェクト) の集合が含まれています。
zComponent
共通のコンテキストを共有する成果物の論理グループ。例えば、zComponent 内のすべての成果物が、あるアプリケーションの一部を構成する場合があります。
zComponent プロジェクト
ソース成果物またはビルド成果物 (ビルド・スクリプトやリンク・エディット・ファイルなど)、およびこれらの成果物を z/OS ファイル・システムに抽出した際の編成方法およびビルド方法を記述したメタデータを含む、特殊な Eclipse プロジェクト。
zFile
MVS™ 上の拡張区分データ・セット (PDSE) のメンバーを表す Eclipse ファイル。
zFolder
MVS 上の PDSE と関連付けられた Eclipse フォルダー。 ビルド時に、ある zFolder 内の zFile は、その zFolder と関連付けられたデータ・セットに抽出されます。

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