付録I. IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager プラグインのインストール
Debug Tool には、リモート・デバッガーのデバッグ・パースペクティブに以下のビューを追加する IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager プラグインが装備されています。
- 「DTCN プロファイル (DTCN Profiles)」ビュー。このビューでは、z/OS® システムで DTCN プロファイルを作成して管理できます。16
- 「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビュー。このビューでは、z/OS システムで TEST ランタイム・オプション・データ・セット (EQAUOPTS) を作成し、管理できます。
このプラグインをインストールするには、以下のステップを行います。
- システム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」に記載されている次のタスクを完了していることを確認します。
- 「DTCN プロファイル」ビューと API のサポートの追加
- 「DTSP プロファイル」ビューのサポートの追加
- ご使用の z/OS システムからワークステーションに次のデータ・セットを 2 進形式で転送します。
hlq.SEQABIN(EQACDPLG)
- ファイルの名前を com.ibm.pdt.debugtool.profile_2.0.0.jar に変更します。
- そのファイルを次のいずれかの Eclipse ベース・アプリケーションの指定ディレクトリーに移動します。
- CICS Explorer™
- CICS_Explorer_install_directory¥dropins
- Eclipse
- Eclipse_install_directory¥dropins
- Rational Developer for System z
- C:\Program Files\IBM\SDP\plugins
- Eclipse ベース・アプリケーションを再始動します。いずれかのプラグインの前のバージョンをインストールしていた場合は、Eclipse ベース・アプリケーションを再始動する際に -clean オプションを指定します。
- 以下の手順を実行して、「DTCN プロファイル (DTCN profiles)」ビューと z/OS システム間の接続を確立するために必要な設定値を指定します。
- 「ウィンドウ (Window)」>「ビューの表示 (Show view)」>「その他... (Others...)」をクリックします。
- ウィンドウの上部のテキスト・ボックスに "DTCN" と入力します。「DTCN プロファイル (DTCN profiles)」を選択し、「OK」をクリックします。
- 「ウィンドウ (Window)」>「設定 (Preferences)」をクリックします。
- リスト内の「Debug Tool」>「DTCN (CICS)」をクリックします。
- 以下のすべてのフィールドに入力します。
- ホスト名 (Host Name)
- z/OS システムの TCP/IP 名またはアドレス (「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『CICS TCPIPSERVICE リソースの定義』トピックの説明を参照)。
- ポート番号 (Port Number)
- z/OS システムのポート番号 (「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『CICS TCPIPSERVICE リソースの定義』の説明を参照)。
- ユーザー ID (User Id)
- CICS システムへのログオンに使用する ID。
- パスワード (Password)
- CICS システムへのログオンに使用するパスワード。
- 「接続のテスト (Test Connection)」をクリックします。テストが正常に完了したことを示すメッセージが表示されたら、「OK」をクリックして設定ウィンドウを閉じます。正常に完了しなかった場合は、入力した情報を確認し、誤りを修正してから、接続のテストを再試行します。誤りの特定に役立つ診断情報についてトレース・ファイル (DTCN プロファイルまたは DTSP プロファイル・ビューのトレース・ファイルの特定 を参照) を確認することもできます。
- 以下の手順を実行して、「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビューと z/OS システム間の接続を確立するために必要な設定値を指定します。
- 「ウィンドウ (Window)」>「ビューの表示 (Show view)」>「その他... (Others...)」をクリックします。
- ウィンドウの上部のテキスト・ボックスに "DTSP" と入力します。「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」を選択し、「OK」をクリックします。
- 「ウィンドウ (Window)」>「設定 (Preferences)」をクリックします。
- リスト内の「Debug Tool」>「DTSP (CICS 以外) (DTSP (non-CICS))」をクリックします。
- 以下のすべてのフィールドに入力します。
- ホスト名 (Host Name)
- z/OS システムの TCP/IP 名またはアドレス。これはシステム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager のサーバー・コンポーネントのインストール』の説明に従って設定します。
- ポート番号 (Port Number)
- z/OS システムのポート番号。これはシステム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『IBM Debug Tool DTCN and DTSP Profile Manager のサーバー・コンポーネントのインストール』の説明に従って設定します。
- ユーザー ID (User Id)
- z/OS システムへのログオンに使用する ID。「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」は、この ID を「プロファイル名のパターン (Profile name pattern)」フィールドの &userid トークンの代わりに使用します。
- パスワード (Password)
- z/OS システムへのログオンに使用するパスワード。
- プロファイル名のパターン
- システム管理者が「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」の『命名パターンの変更』の説明に従って設定したデフォルトの命名パターンと一致する命名パターンを指定します。この命名パターンには、&pgmname トークンではなく、&userid トークンを含む必要があります。
注:
- 「接続のテスト (Test Connection)」をクリックします。テストが正常に完了したことを示すメッセージが表示されたら、「OK」をクリックして設定ウィンドウを閉じます。正常に完了しなかった場合は、入力した情報を確認し、誤りを修正してから、接続のテストを再試行します。誤りの特定に役立つ診断情報についてトレース・ファイル (DTCN プロファイルまたは DTSP プロファイル・ビューのトレース・ファイルの特定 を参照) を確認することもできます。
これらのビューでは、どの場所を右クリックしても使用可能なアクションのリストが表示されます。接続設定を変更する必要がある場合は、ビューの任意の領域を右クリックすると、「設定 (Preferences)」を選択できます。
DTCN プロファイルまたは DTSP プロファイル・ビューのトレース・ファイルの特定
「DTCN プロファイル (DTCN Profiles)」または「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビューでアクションを実行すると、これらのビューはアクションに関する情報とアクションの結果を次のファイルに保存します。
- .debugtool.dtcn.trace (「DTCN プロファイル (DTCN Profiles)」ビューの場合)
- .debugtool.dtsp.trace (「DTSP プロファイル (DTSP Profile)」ビューの場合)
これらのビューは上記のファイルをワークスペースの ¥.metadata フォルダーに保存します。
(ワークスペースのパスの名前を検索するには、Eclipse ベース・アプリケーションで「ファイル (File)」>「ワークスペースの切り替え (Switch Workspace)」>「その他... (Other...)」をクリックします。) 次のトピックでは、一般的なアクションを実行した後にファイルに含まれる可能性のある内容とそのアクションの結果の例を示します。
例: .debugtool.dtcn.trace ファイル
次の例では、z/OS バージョン 10 の Debug Tool のプロファイルを作成するための要求を送信した後にファイルに含まれる可能性のある内容を示します。
15 Oct 2009 16:06:11 PDT
Request URI: http://tlba07me.torolab.ibm.com:33000/dtcn/smith02?clientversion=0102
Request method: PUT
<?xml version="1.0"?>
<profile>
<terminalid></terminalid>
<transactionid></transactionid>
<program>
<loadname></loadname>
<pgmname></pgmname>
</program>
<userid>smith02</userid>
<netname></netname>
<clientip></clientip>
<commareaoffset>0</commareaoffset>
<commareadata></commareadata>
<containername></containername>
<containeroffset>0</containeroffset>
<containerdata></containerdata>
<urmdeb>NO</urmdeb>
<activation>ACTIVE</activation>
<trigger>TEST</trigger>
<level>ALL</level>
<sesstype>TCP</sesstype>
<sessaddr>9.30.247.101</sessaddr>
<sessport>8001</sessport>
<commandfile>*</commandfile>
<preferencefile>*</preferencefile>
<otheropts></otheropts>
</profile>
Server response code = 201
Server response msg = Profile_Created_OK
Server response details = <?xml version="1.0"?><profile><profileversion>0102</prof
ileversion><serviceid>DBGTPROF</serviceid><clientversion>0102</clientversion><serv
erversion>0102</serverversion></profile>
このトレースの最後の行は 1 行ですが、この例ではその行のすべての内容が見えるように行が折り返されています。
例: .debugtool.dtsp.trace ファイル
次の例では、「DTSP (CICS 以外) の設定 (DTSP (non-CICS) Preferences)」ページで「接続のテスト (Test Connection)」をクリックした後にファイルに含まれる可能性のある内容を示します。
Test Connection button clicked -----
getSocketIO parameters are below.
Host: tlba07me.torolab.ibm.com
Port: 5555
UserId: vikram
Pattern: &userid.dbgtool.eqauoptsStart Service successful. The message was:
Connected to DebugToolProvider DTSP query response: File exists.
Connection was successful ---
次の例では、更新ウィザードで「完了 (Finish)」をクリックした後にファイルに含まれる可能性のある内容を示します。
---- DTSP Finish button clicked ----
Profile dataset: vikram2.dbgtool.eqauopts
UEWizard: Read successful.
DT_Update request worked fine. ------
Retrieving Profile -----
GetOtherProfiles: Socket is good -----
GetOtherProfiles: Hashmap contains {otheropts=sto(ff), sessport=8002,
sessaddr=9.65.111.33, level=ERROR, preferencefile=*, commandfile=*,
trigger=TEST, sesstype=TCPIP, profiledataset=vikram2.dbgtool.eqauopts}
Rational® Developer for System z® バージョン 7.6.1 以降では、CICS® デバッグ構成を使用して DTCN プロファイルを管理できます。CICS デバッグ構成について詳しくは、Rational Developer for System z バージョン 7.6.1 インフォメーション・センターの『
CICS アプリケーションのデバッグ』を参照してください。CICS デバッグ構成の使用を選択した場合は、このトピック内の残りの指示を実行する必要はありません。