PL/I プログラムは、レコード と呼ばれる情報単位を処理し、送信します。レコードの集まりをデータ・セットと呼びますが、PL/I ワークステーション製品では、データ・セットはファイルまたは装置になります。データ・セットは、PL/I プログラムの外部にある情報の論理的な集まりであり、PL/I で書かれたプログラムによって作成、アクセス、または変更できます。
PL/I プログラムは、データ・セットを PL/I ファイルと呼ばれるデータ・セットのシンボリック表現に関連付けることにより、データ・セット内の情報を認識し、処理します。 この PL/I ファイルは、入出力操作セットの環境非依存特性を表します。
混同を避けるため、本書では PL/I ファイル という語は、PL/I プログラム内で宣言され使用されるファイルを指すものとして使用します。データ・セットおよびワークステーション・ファイル (またはワークステーション装置) という語は、外部入出力装置上のデータの集まりを指すものとして使用します。データ・セットに名前がない場合もあります。その場合システムは、データ・セットが置かれている装置で認識します。