IBM® Rational® Developer for System z® のリモート・リソース・アクセス API は、階層化アーキテクチャーを実装します。第 1 層では、リモート・リソース API がリモート成果物への抽象化を行います。これには、これらの成果物を表現するクラス、および呼び出し元が情報を検索して操作を実行できるようにするクラスが収められています。
第 2 層では、プロジェクト API が、リモート成果物を構築、グループ化、および編成するために使用できるリモート・プロジェクトへの抽象化を行います。プロジェクト API は、リモート・リソース API の上に構築されます。プロジェクト API によって定義されるオブジェクトとクラスは、リモート・リソース API によって定義されるオブジェクトとクラスをラップおよび参照します。この間接化の追加レベルによって、異なるプロジェクトに追加される単一のリモート成果物を各インスタンスで個別に処理することができます。その一方で、適宜、下位レベルのリモート・リソース・オブジェクトへの操作の実行を遅らせることで、機能の再利用を可能にします。
プロジェクト API とリモート・リソース API は、ユーザーとサード・パーティー・ベンダーがこれを正規の API として使用し、Rational Developer for System z の機能を拡張することができます。また、呼び出しコードを単純化して、トランスポート層の詳細から隔離する役割も果たします。
Rational Developer for System z では、トランスポート層は、リモート・システム・エクスプローラー (RSE) フレームワークによって実装されます。
