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PL/I for Windows, Version 7.6, プログラミング・ガイド

ダイナミック・リンク・ライブラリーの作成

ダイナミック・リンク・ライブラリー (.DLL) ファイルは、ライブラリー (.LIB) ファイルとまったく同様に、共通関数の実行可能コードを格納します。(インポート・ライブラリーを使用して) DLL とリンクすると、DLL 内のコードは、実行可能ファイル内にコピーされません。その代わり、DLL 関数のインポート定義のみがコピーされるため、実行可能ファイルは小さくなります。ランタイムに、ダイナミック・リンク・ライブラリーが、.EXE ファイルとともに、メモリーにロードされます。

出力として DLL を作成するには、DLLINIT コンパイラー・オプションを使用して少なくとも 1 つのオブジェクト・ファイルをコンパイルし、/DLL リンカー・オプションでリンクします。DLL に組み込む関数を指定するエクスポート定義 (.EXP) ファイルをインクルードする必要があります。

詳しくは、ダイナミック・リンク・ライブラリーの構築を参照してください。

DLL のサイズを小さくし、そのパフォーマンスを向上させるには、以下のオプションを使用します。

DLL の場合、/BASE 値を設定すると、指定したロード・アドレスが使用可能である場合に、ロード時間が節約できます。ロード・アドレスが使用可能でない場合は、/BASE 値は無視され、ロード時間上の利点はありません。

DLL の作成が終了すると、その DLL にリンクして、実行可能ファイルを作成することができます。

リンカーは、リンク処理時にオブジェクト・ファイルが必要とする関数を判別します。ILIB ユーティリティーを使用して、インポート・ライブラリーを作成した後、.LIB ファイルをリンカーへの入力として使用します。


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