Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 4.1, プログラミング・ガイド

環境変数の使用

export コマンドを使用して、PL/I ファイルに関連付けるデータ・セットを識別する環境変数を設定し、オプションでデータ・セットの特性を指定します。 環境変数で指定される情報をデータ定義 (または DD) 情報と呼びます。

環境変数名の形は DD_DDNAME です。 この場合、DDNAME は、PL/I ファイル 定数 (または、代替 DDNAME (後述)) の名前です。 ファイル名が HFS ファイルを参照する場合は、ファイル名を適切に修飾する必要があります。 これを行わないと、PL/I ライブラリーは、そのファイル名が MVS データ・セットであると想定します。

例:

declare MyFile stream output;

export DD_MYFILE=/datapath/mydata.dat

/datapath/mydata.dat は HFS ファイルを参照します。 ファイル名は完全修飾されています。


export DD_MYFILE=./mydata.dat

./mydata.dat は、現行ディレクトリーにある HFS ファイルです。


export DD_MYFILE=mydata.dat

mydata.dat は MVS データ・セットです。

次の例は、PL/I 動的割り振りを使用した HFS ファイルへのアクセスを示しています。

export DD_HFS="PATH(/u/USER/sample.txt)"  
export DD_FILE="DSN(USER.FILE.EXT),SHR"   

IBM のメインフレーム環境に詳しい方であれば、この環境変数は以下と同様に考えることができます。

DD_DDNAME 環境変数を併用した構文およびオプションについて詳しくは、DD_DDNAME 環境変数を使用した特性の指定を参照してください。

z/OS UNIX 環境では、バッチ環境よりも多くの可変長 HFS ファイル・タイプがサポートされるため、PL/I は HFS ファイルを以下のように扱います。

  1. ファイル宣言で ENV(F) が指定されている場合は、ファイルが固定長レコードで構成されていると想定します。
  2. ファイルの EXPORT ステートメントで TYPE が指定されている場合は、ファイルがそのタイプのレコードで構成されていると想定します。
  3. 上記以外の場合は、ファイルが lf 区切りレコードで構成されていると想定します。

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