Rational Developer for System z

管理同期

Rational® Developer for System z® は、各ファイルのマッピングを手動で設定しなくてもホストと容易に同期できるよう、ユーザーがプロジェクトをセットアップできる「管理同期」ウィザードを提供します。「管理同期」ウィザード・ページは、自動マッピングを使用可能にする機能を提供します。使用可能になると、指定されたプロジェクト・ファイルは、ファイル拡張子のタイプに基づき、リモートの MVS™ ロケーションに自動的にマップされます。

このタスクについて

リモート同期を使用可能にすると、「リモート同期を使用可能にする」ウィザードに「管理同期」ウィザード・ページが組み込まれます。ウィザードにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. ローカル・プロジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから「リモート」 > 「リモート同期を使用可能にする」を選択し、ローカル・プロジェクトを使用可能にします。
  2. 「リモート同期」ウィザードが表示されます。

「リモート同期」ウィザードは、3 つの主な部分で構成されます。ウィンドウの上部に、「自動マッピング (Automatic Mapping)」というラベルが付いたチェック・ボックスがあります。自動マッピングを使用可能にするには、単にこのチェック・ボックスを選択します。そのすぐ下に、「ホストの短縮名」「高位修飾子」というラベルが付いた 2 つのドロップダウン・ボックスがあります。「ホストの短縮名」ボックスでは、マッピングに使用するホスト・システムを選択できます。高位修飾子を定義する場合、ウィザードを開始する前にホスト・システムに接続している必要があります。接続が確立されると、ウィザードを使用して、定義されたフィルターのリストから接続用の高位修飾子を選択できます。高位修飾子を選択すると、選択した高位修飾子で置き換えられる <HLQ> 変数をマッピングで使用できるようになります。

注: ローカル COBOL プロジェクトなど、ローカル z/OS® プロジェクトでリモート同期を使用可能にする場合、ホストの短縮名と高位修飾子は前のウィザード・ページで設定され、「管理同期」ウィザード・ページでは編集できません。
デフォルトで、ウィザードはローカル・ファイルをホストと同期するために使用できるマッピングの編集可能なリストを提供します。提供されるマッピングのリストが十分でない場合、「リモート同期」ウィザードはユーザー独自のマッピングを追加する機能も提供します。
表 1. 次の変数が、マッピング・ロケーション内でサポートされています。
変数名 説明
<HLQ> 選択された高位修飾子。これにより、ユーザーとシステムの間でマッピングを容易に変更できます。 <HLQ>.SRC>COBOLFEK.SRC.COBOL にマップされます。
<PROJ> この変数は、ローカル・プロジェクトの切り捨てられた名前にマップします。 FEK.<PROJ>.SRC.PLI は、「Local Project」という名前のプロジェクトについて、 FEK.LOCALPRO.SRC.PLI にマップされます。

マッピングをリストに手動で追加するには、次のステップを実行します。

  1. マッピング・エリアの右側にある「追加」ボタンを選択します。
  2. マッピング・エディターが表示されると、ファイル拡張子とマッピング・ロケーションが要求されます。
    • ファイル拡張子: マップする拡張子。
    • マッピング・ロケーション: 指定された拡張子を持つファイルがマップされるロケーション。
  3. 「OK」を選択して、完了します。
  4. さらにマッピングを追加するには、ステップ 1 から 3 を繰り返します。

管理同期が使用可能になりプロジェクトに対して構成されると、CARMA がユーザーの代わりにファイルをマップします。このプロセスでは、マッピング・ロケーションに適切に収まるように、ファイル名の切り捨てが行われます。ファイル名は、最大長である 8 文字に切り捨てられます。また、すべてのスペースと無効な MVS 文字は削除され、名前がすべて大文字に変換されます。これらのデフォルトのマッピングはプッシュ可能マニフェスト・エディターに緑色で表示されます。2 つ以上のファイルが、同一の切り捨てられたファイル名を持ち、同じロケーションにマップされる場合、エラーが発生します。この場合、同じロケーションにマップされているファイルのマップ先ロケーションを手動で変更する必要があります。これらのロケーションは、プッシュ可能マニフェスト・エディターで変更できます。例については以下を参照してください。

ファイル ファイル名 切り捨てられたファイル名 エラーが発生するか
ファイル 1 Super big File.cpp FEK.SRC(SUPERBIG) はい
ファイル 2 Not so BiG.cpp FEK.SRC(NOTSOBIG) いいえ
ファイル 3 Supper Big file for YOU.cpp FEK.SRC(SUPERBIG) はい

プロジェクトがリモート同期を使用可能にした後で、使用可能になったプロジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから「remote プロパティー」を選択することにより、プロパティーと設定を表示して編集できます。

「管理同期」ウィザード・ページによって表示されるマッピングの初期リストを、「ウィンドウ」>「設定」を選択して、「設定」パネルから「リモート・システム」>「リモート同期」を選択することによって表示される「リモート同期」設定ページを使用して変更できます。


ご利用条件 | フィードバック

このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)