ランタイム・オプションのデフォルト設定は、環境変数やアプリケーション・ソース・コードの中で変更できます。選択可能な手段を、低優先度から高優先度の順で、以下に示します。
CEE.OPTIONS 環境変数を使ってランタイム・オプションを指定するには、コマンド行で SET コマンドを使用するか、あるいはこれらのオプションをシステム・プロパティーに定義します。次に例を示します。
set cee.options=natlang(enu)
上記のとおり、CEE.OPTIONS 環境変数でオプションを設定する方法は 2 つあります。第 1 の方法、つまりシステム・プロパティーに CEE.OPTIONS を設定する方法は、第 2 の、SET コマンドを使用する方法よりも優先度は低くなります。
システム・プロパティーに指定されたランタイム・オプションは、開始されるすべてのセッションに対して有効になるオプションです。この方法は、実行するすべてのアプリケーションで有効にしたいランタイム・オプションを指定する場合に便利です。
システム・プロパティーにすでに CEE.OPTIONS が存在する場合は、既存の変数を変更または追加してください。
ランタイム・オプション設定を変更するには、SET コマンドを使って、希望する設定を指定します。SET コマンドが実行されるたびに、以前の SET コマンドは、システム・プロパティー内の定義も含めて完全に置き換えられます。したがって、以前の SET コマンドで指定されたすべてのランタイム・オプションの設定を後続の SET コマンドでも有効にしたい場合は、それらの設定も含める必要があります。
例えば、システム・プロパティーに次のように設定されているとします。
cee.options=natlang(jpn)
その後、コマンド行から次のコマンドを入力します。
set cee.options=natlang(enu)
これにより、NATLANG はデフォルト値 NATLANG(ENU) に戻ります。
すべてのランタイム・オプションを IBM 提供のデフォルトに戻すには、CEE.OPTIONS をヌル引数に設定します。
set cee.options=
Windows では、CEE.OPTIONS の SET コマンドを含むいくつかのコマンドをコマンド・ファイルにまとめることができます。このコマンド・ファイルを実行することは、これらの各コマンドをコマンド行で一つずつ発行することに相当します。