Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 4.1, プログラミング・ガイド

PP

PP オプションは、コンパイル前に呼び出すプリプロセッサー (およびそれらの順序) を指定します。

構文図を読む構文図をスキップする   .-NOPP---------------------------------------.
   |        .-+---+------------------------.    |
   |        | '-,-'                        |    |
   |        V                              |    |
>>-+-PP--(----pp-name--+-----------------+-+--)-+--------------><
                       '-(--pp-string--)-'
 
pp-name
特定のプリプロセッサーに与えられた名前。 現在サポートされているプリプロセッサーは、CICS、INCLUDE、MACRO、 および SQL だけです。 未定義の名前を使用すると診断エラーの原因となります。
pp-string
対応するプリプロセッサーのオプションを表す、引用符で区切られた 100 文字以内のストリング。 例えば、PP(MACRO('CASE(ASIS)')) は、オプション CASE(ASIS) を 指定して MACRO プリプロセッサーを呼び出します。

プリプロセッサー・オプションは左から右へ処理されます。2 つのオプションが対立する場合は、最後の (右端の) オプションが 使用されます。例えば、オプション・ストリング 'CASE(ASIS) CASE(UPPER)' を 指定して MACRO プリプロセッサーを呼び出した場合は、 オプション CASE(UPPER) が使用されます。

最大 31 のプリプロセッサー・ステップを指定でき、同じプリプロセッサーを複数回指定できます (CICS および SQL のプリプロセッサーを除く)。 CICS プリプロセッサーを呼び出すことができるのは 1 回まで、SQL プリプロセッサーは 2 回までです。 SQL プリプロセッサーは、最初の指定で INCONLY がオプションとして指定された場合にのみ、2 回呼び出すことができます。

MACRO オプションおよび PP(MACRO) オプションはいずれも、指定するとコンパイル前にマクロ機能が呼び出されます。 MACRO と PP(MACRO) を両方指定すると、マクロ機能は 2 回呼び出されます。 ただし、同じコンパイルで MACRO オプションと PP(MACRO) オプションを両方とも使用することは勧められません。

PP オプションを複数回指定した場合、コンパイラーはそれらを実質的に連結します。 したがって、PP(SQL) PP(CICS) を指定することは、PP(SQL CICS) を指定するのと同じことになります。 これはまた、PP(MACRO SQL('CCSID0')) と PP(MACRO SQL('CCSID0 DATE(ISO)')) を指定すると、PP オプションは結果として PP( MACRO SQL('CCSID0') MACRO SQL('CCSID0 DATE(ISO)')) になり、MACRO と SQL の両プリプロセッサーが 2 回呼び出され、SQL プリプロセッサーの 2 回目の呼び出しはエラーになることも意味しています。 前の SQL オプションを指定変更しようとしてこれを行う際は、プリプロセッサー・オプションを PP オプションではなく PPSQL オプションで指定 (つまり、PP(MACRO SQL) PPSQL('CCSID0 DATE(ISO)') を指定) した方がよい場合があります。

プリプロセッサーについて詳しくは、PL/I プリプロセッサー を参照してください。


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