コマンド行で、リンカー入力を指定する以外にも、応答ファイルにオプションやファイル名パラメーターを格納することができます。応答ファイルは、コマンド行のオプションやパラメーターと組み合わせることができます。
リンカーを呼び出す場合、以下の構文を使用します。
ilink @responsefile
responsefile に対する値は、応答ファイルの名前です。@ 記号は、ファイルが応答ファイルであることを示します。応答ファイルが、作業ディレクトリーに存在しない場合は、ファイルへのパスとともにファイル名も指定します。
応答ファイルは、リンカー・コマンド行の任意の点に置いて使用を開始できます。応答ファイルは、コマンド行に複数指定できますが、ネストさせることはできません。
オプションは、応答ファイル内の任意の箇所に指定できます。リンカーは、オプションが有効でなかった場合、エラー・メッセージを生成し、リンクを停止します。
コマンド行とまったく同様にして、応答ファイルの内容を指定します。デフォルト構文は、コマンド行上の位置ではなく、ファイル拡張子によって入力を識別するため、ファイル内に行がいくつあるか、ブランク行が存在するかどうかは問題になりません。
例
FUN.LNK という名前の応答ファイルには、以下が格納されます。
/DEBUG /MAP fun.obj text.obj table.obj care.obj /exec /map:funlist graf.lib
ilink @fun.lnk を入力すると、リンカーは以下を実行します。