構文: .PRECIOUS : targets...
この疑似ターゲットは、ターゲットをビルドするコマンドが強制終了または中断した場合でも、ターゲットを削除しないように NMAKE に指示します。この疑似ターゲットは、NMAKE のデフォルトをオーバーライドします。デフォルトでは、ターゲットが正常にビルドされたことを確認できない場合、NMAKE はターゲットを削除します。
次に例を示します。
.PRECIOUS : tools.lib tools.lib : a2z.obj z2a.obj command :
tools.lib をビルドするコマンドが中断され、不完全なファイルが残された場合、NMAKE は途中までビルドされた tools.lib を削除しません。
疑似ターゲット .PRECIOUS は、限られた状況でのみ有用です。ほとんどの商用開発ツールは、独自の割り込みハンドラーを持っており、エラー発生時に「クリーンアップ」を行います。