Rational Developer for System z
PL/I for Windows, Version 7.6, プログラミング・ガイド

プログラミングとコンパイルに関する考慮事項

CICS の環境で実行するプログラムを開発する場合は、以下のオプションを使用する必要があります。

CICS プログラムが、EXEC CICS ステートメントを格納するファイルをインクルードするか、EXEC CICS ステートメントを含むマクロを使用する場合は、PP オプションの CICS オプションの前に、以下の例に示すように、MACRO コンパイル時オプションまたは PP の MACRO オプションのいずれかを使用することも必要になります。

  pp (macro(...)  cics(...) macro(...) )

cicsdb2.pli という名前の CICS および DB2 PL/I プログラムを編集する場合は、 以下のコマンドを使用します。

pli -l/usr/lpp/cics/include
-qsystem=CICS
-qpp=CICS=noedf:nodebug:nosource:noprint:MACRO
-o cicsdb2.ibmpli
-bl:/usr/lpp/cics/lib/cicsprIBMPLI.exp
-eplicics
-L/usr/lib/dce
-ldcelibc_r
-ldcepthreads
-ldb2
-lplishr_r
-lc_r
cicsdb2.pli

INCLUDE(EXT) コンパイル時オプションに対する拡張子として、INC が指定されていることを確認します。 INCLUDEを参照してください。

IBM.SYSLIB 環境変数または INCLUDE 環境変数には、例えば以下のように、CICS インクルード・ファイル・ディレクトリーを 指定する必要があります。

  set include=d:¥cicsnnn¥plihdr;

基本マッピング・サポート (BMS) ユーティリティーである CICSMAP によって生成された PL/I 宣言文は、INCLUDE 環境変数で 指定されている最初のディレクトリーに置かれます。 詳しくは、コンパイル時環境変数の設定を参照してください。

以下のいずれかの方法で生成される出力は、CPLI 一時データ・キュー (TDQ) に書き込まれます。

PLIDUMP によって生成される出力は、常時、CPLD 一時データ・キューに書き込まれます。

フル・ワークステーション CICS API が、PL/I プログラムに対してサポートされています。 以下を使用する PL/I プログラムに対するサポートも提供されています。

S/390 CICS に適用される PL/I 考慮事項は、ワークステーション上の CICS にも適用されます。プログラムは、STAE オプションが常時有効であるかのように動作します。NOSTAE オプションはサポートされません。

S/390 CICS サブシステム上での最終実行を目的として、アプリケーションの開発を行っている場合は、DEFAULT(NONASSIGNABLE) コンパイル時オプションを使用して、PL/I プログラムの再入可能違反を検査することができます。

CICS/ESA、CICS/MVS、および CICS/VSE との互換性のため、EXEC CICS コマンドは、必ず、大文字にしてください。

CICS のもとでは、PL/I FETCH と RELEASE を使用できます。

1 つの CICS プログラムが、OPTIONS(MAIN) を持つプロシージャーを複数持つことはできません。

EXEC CICS ADDRESS コマンド、および CICS 制御ブロックに対するポインターを戻す他の類似コマンド (TWA COMMAREA や ACEE など) は、制御ブロックが存在しない場合に SYSNULL() ポインターを戻します。(例えば、'FF000000'x ではなく、'00000000'x)。プログラムでは、そのようなポインターをテストするため、SYSNULL 組み込み関数を使用する必要があります。

CICS プリプロセッサーによって処理される各 PL/I コンパイル単位は、以下を生成します。

  dcl IBMMCICS_ID char(n) static init('cics-id-and-version');

プログラムがコンパイルされた対象の CICS システムの名前、バージョン、およびリリース・レベルが示されます。

プログラムの性質、およびプログラムの実行に使用される CICS システムに従って、オプションを考慮する必要もあります。

表 6. EXEC CICS サポートに対する考慮事項
使用する対象 使用するコンパイル時オプション
CICS for Windows PP(CICS MACRO)
ネイティブ・データを格納する CICS ファイル 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE)
ネイティブ・モードの DB2/2 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE)
ホスト S/390 データを格納する CICS ファイル 場合に応じて DEFAULT (EBCDIC NONNATIVE HEXADEC)
ホスト S/390 モードの DB2/2 場合に応じて DEFAULT (EBCDIC NONNATIVE HEXADEC)
表 7. EXEC CICS サポートに対する考慮事項
使用する対象 使用するコンパイル時オプション
CICS for Windows PP(CICS MACRO)
ネイティブ・データを格納する CICS ファイル 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE)
ネイティブ・モードの UDB 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE)

EXEC CICS ステートメントを含むプログラムをコンパイルするには、CICS をインストールしておく必要があります。ワークステーション上に CICS をインストールする方法については、各製品のインストール指示を参照してください。


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