Rational Developer for System z


レッスン 1.1: カスタム・アクションとパラメーターをモデルに追加することによる PDS RAM のカスタマイズ

このレッスンでは、HowTo カスタム・アクションと 4 つのパラメーター valuestring1string2、および option を PDS RAM に追加する手順を簡単に説明します。
これらのパラメーターとアクションは、適切な情報を CRA0VDEF ファイルに指定することによって PDS RAM に追加されます。 このレッスンの手順について詳しくは、「CARMA 開発者ガイド」の第 4 章『CAF を使用した RAM API のカスタマイズ』を参照してください。
  1. はじめに、RAM の API を拡張するアクション (複数可) をリストします。このサンプルでは、次の属性を使用してカスタム・アクション HowTo を追加します。
    • 名前: HowTo
    • 説明: 拡張ポイントによるプラグイン・プロジェクトの実装の例を提供します。
    • アクション ID: 100
    • RAM ID: 00
    • パラメーター・リスト: value, string1, string2, option
    • 戻り値のリスト:
    ヒント: 付属のサンプルの PDS をカスタマイズしないで使用している場合は、アクション ID と RAM ID の次の値は正しいはずです。ただし、RAM、カスタム・アクション、またはパラメーターを追加または削除した場合は、アクション ID が次の使用可能なアクション ID であり、RAM ID がサンプルの PDS RAM に対応していることを確認してください。.
  2. 上の HowTo カスタム・アクションの説明には、パラメーターと戻り値がリストされています。これらはそれぞれ RAM でも定義されている必要があります。それぞれの説明は次のとおりです。
    • 名前: value
    • 説明: 1 桁の数値
    • パラメーター ID: 000
    • RAM ID: 00
    • 型: string
    • 長さ: 1
    • 定数: なし
    • デフォルト値: なし
    • プロンプト: 1 桁の値を入力してください:
    • 名前: string1
    • 説明: テキストのストリング
    • パラメーター ID: 001
    • RAM ID: 00
    • 型: string
    • 長さ: 10
    • 定数: なし
    • デフォルト値: なし
    • プロンプト: テキストの短ストリングを入力してください:
    • 名前: string2
    • 説明: テキストのストリング
    • パラメーター ID: 002
    • RAM ID: 00
    • 型: string
    • 長さ: 10
    • 定数: なし
    • デフォルト値: なし
    • プロンプト: テキストの短ストリングを入力してください:
    • 名前: option
    • 説明: 「はい」または「いいえ」のオプション
    • パラメーター ID: 003
    • RAM ID: 00
    • 型: string
    • 長さ: 1
    • 定数: なし
    • デフォルト値: なし
    • プロンプト: 「はい」または「いいえ」を選択してください。
  3. それぞれのアクション、パラメーター、および説明を知っていると、構成ファイルに含める宣言を作成する際に役立ちます。各アクションとパラメーターは個別の行で定義され、その特定のメタデータが事前定義されたバイト長内で指定されます。
    ヒント: また、タブを区切り文字として使用することによって、メタデータに事前定義されたバイト・サイズを使用せずに、アクションとパラメーターを定義することもできます。この代替形式について詳しくは、「CARMA 開発者ガイド」の第 4 章『CAF を使用した RAM API のカスタマイズ』を必ず参照してください。

    このサンプルでは、事前定義されたバイト・サイズを使用して、HowTo カスタム・アクションが次のように宣言されます。

    A00100  000,001,002,003|

    個別パラメーターについて、宣言はそれぞれ次のようになります。

    P00000  STRING          1               N
    P00001  STRING          10              N
    P00002  STRING          10              N
    P00003  STRING          1               N
    注: アクションとパラメーターの両方で、レコードの最初の 8 バイトはレコード・キーと呼ばれます。
  4. 続行する前に、サンプルの PDS RAM、CARMA、およびホスト・システムの間にアクティブな接続がないことを確認します。
  5. この情報を FEK.SFEKVSM2(CRA0DEF) に追加して、すべてのレコード・キーが英数字順になっていることを確認します。FEK.#CUST.JCL(CRA$VDEF) にある JCL スクリプトを使用して、FEK.SFEKVSM2(CRA0DEF) を REPRO します。
  6. 次に、CRA0VDEF ファイルで定義するアクションとパラメーターそれぞれについて、そのアクションまたはパラメーターについての言語依存情報を含む CRA0VSTR ファイルで対応する定義を行う必要があります。
    このサンプルでは、カスタム・アクションは次のように CRA0VSTR で定義されます。
    EN_US   00037A00100  HowTo           For demonstration. Does nothing.
    サンプルの個別パラメーターの定義は、それぞれ次のようになります。
    EN_US   00037P00000  value                           Enter a one-digit numerical value.
    EN_US   00037P00001  string1                         Enter a short string of text.
    EN_US   00037P00002  string2                           Enter a short string of text.
    EN_US   00037P00003  option                          Y/N?
    注: アクションとパラメーターの両方で、レコードの最初の 21 バイトはレコード・キーと呼ばれます。
  7. この情報を FEK.SFEKVSM2(CRA0VSTR) ファイルに追加して、すべてのレコードが英数字順になっていることを確認します。FEK.#CUST.JCL(CRA$VSTR) にある JCL スクリプトを使用して、FEK.SFEKVSM2(CRA0VSTR) を REPRO します。

参照


ご利用条件 | フィードバック



このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)