このレッスンでは、HowTo カスタム・アクションと 4 つのパラメーター value、string1、string2、および option を PDS RAM に追加する手順を簡単に説明します。
これらのパラメーターとアクションは、適切な情報を CRA0VDEF ファイルに指定することによって PDS RAM に追加されます。
このレッスンの手順について詳しくは、「CARMA 開発者ガイド」の第 4 章『CAF を使用した RAM API のカスタマイズ』を参照してください。
- はじめに、RAM の API を拡張するアクション (複数可) をリストします。このサンプルでは、次の属性を使用してカスタム・アクション HowTo を追加します。
- 名前: HowTo
- 説明: 拡張ポイントによるプラグイン・プロジェクトの実装の例を提供します。
- アクション ID: 100
- RAM ID: 00
- パラメーター・リスト: value, string1, string2, option
- 戻り値のリスト:
ヒント: 付属のサンプルの PDS をカスタマイズしないで使用している場合は、アクション ID と RAM ID の次の値は正しいはずです。ただし、RAM、カスタム・アクション、またはパラメーターを追加または削除した場合は、アクション ID が次の使用可能なアクション ID であり、RAM ID がサンプルの PDS RAM に対応していることを確認してください。.
- 上の HowTo カスタム・アクションの説明には、パラメーターと戻り値がリストされています。これらはそれぞれ RAM でも定義されている必要があります。それぞれの説明は次のとおりです。
- 名前: value
- 説明: 1 桁の数値
- パラメーター ID: 000
- RAM ID: 00
- 型: string
- 長さ: 1
- 定数: なし
- デフォルト値: なし
- プロンプト: 1 桁の値を入力してください:
- 名前: string1
- 説明: テキストのストリング
- パラメーター ID: 001
- RAM ID: 00
- 型: string
- 長さ: 10
- 定数: なし
- デフォルト値: なし
- プロンプト: テキストの短ストリングを入力してください:
- 名前: string2
- 説明: テキストのストリング
- パラメーター ID: 002
- RAM ID: 00
- 型: string
- 長さ: 10
- 定数: なし
- デフォルト値: なし
- プロンプト: テキストの短ストリングを入力してください:
- 名前: option
- 説明: 「はい」または「いいえ」のオプション
- パラメーター ID: 003
- RAM ID: 00
- 型: string
- 長さ: 1
- 定数: なし
- デフォルト値: なし
- プロンプト: 「はい」または「いいえ」を選択してください。
- それぞれのアクション、パラメーター、および説明を知っていると、構成ファイルに含める宣言を作成する際に役立ちます。各アクションとパラメーターは個別の行で定義され、その特定のメタデータが事前定義されたバイト長内で指定されます。
ヒント: また、タブを区切り文字として使用することによって、メタデータに事前定義されたバイト・サイズを使用せずに、アクションとパラメーターを定義することもできます。この代替形式について詳しくは、「CARMA 開発者ガイド」の第 4 章『CAF を使用した RAM API のカスタマイズ』を必ず参照してください。
このサンプルでは、事前定義されたバイト・サイズを使用して、HowTo カスタム・アクションが次のように宣言されます。
A00100 000,001,002,003|
個別パラメーターについて、宣言はそれぞれ次のようになります。
P00000 STRING 1 N
P00001 STRING 10 N
P00002 STRING 10 N
P00003 STRING 1 N
注: アクションとパラメーターの両方で、レコードの最初の 8 バイトはレコード・キーと呼ばれます。
- 続行する前に、サンプルの PDS RAM、CARMA、およびホスト・システムの間にアクティブな接続がないことを確認します。
- この情報を FEK.SFEKVSM2(CRA0DEF) に追加して、すべてのレコード・キーが英数字順になっていることを確認します。FEK.#CUST.JCL(CRA$VDEF) にある JCL スクリプトを使用して、FEK.SFEKVSM2(CRA0DEF) を REPRO します。
- 次に、CRA0VDEF ファイルで定義するアクションとパラメーターそれぞれについて、そのアクションまたはパラメーターについての言語依存情報を含む CRA0VSTR ファイルで対応する定義を行う必要があります。
このサンプルでは、カスタム・アクションは次のように
CRA0VSTR で定義されます。
EN_US 00037A00100 HowTo For demonstration. Does nothing.
サンプルの個別パラメーターの定義は、それぞれ次のようになります。
EN_US 00037P00000 value Enter a one-digit numerical value.
EN_US 00037P00001 string1 Enter a short string of text.
EN_US 00037P00002 string2 Enter a short string of text.
EN_US 00037P00003 option Y/N?
注: アクションとパラメーターの両方で、レコードの最初の 21 バイトはレコード・キーと呼ばれます。
- この情報を FEK.SFEKVSM2(CRA0VSTR) ファイルに追加して、すべてのレコードが英数字順になっていることを確認します。FEK.#CUST.JCL(CRA$VSTR) にある JCL スクリプトを使用して、FEK.SFEKVSM2(CRA0VSTR) を REPRO します。