OPEN ステートメントの TITLE オプションを使用すると、PL/I ファイルに 関連付けるデータ・セットを識別することができます。また、オプショナルで データ・セットの特性も設定することができます。
>>-TITLE--('expression')---------------------------------------><
expression は、次の構文をとる文字ストリングを与えられなければなりません。
>>-+-alternate_ddname---------------------+-------------------->< | .------------------. | | V | | +---/filespec---+--------------+-+-----+ | '-,--dd_option-' | | .---------------. | | V | | +-DSN--(--dsname--)----,--dsn_option-+-+ '-PATH--(--pathname--)-----------------'
open file(Inventry) title('PARTS');
DD_DDNAME 環境変数のオプションについて詳しくは、DD_DDNAME 環境変数を使用した特性の指定を参照してください。
DSN オプションについて詳しくは、PL/I 動的割り振りを使用した QSAM ファイルの定義、PL/I 動的割り振りを使用した REGIONAL(1) データ・セットの定義、およびPL/I 動的割り振りを使用した VSAM ファイルの定義を参照してください。
次に、z/OS DSN を指定して上記の方法で OPEN ステートメントを使用している例を示します。
open file(Payroll) title('/June.Dat,append(n),recsize(52)');TITLE オプションにある必須の先行スラッシュに注意してください。 この先行スラッシュは、ファイル名 (DD 名ではなく) が後に続くことを示しています。 この場合、June.Dat は MVS データ・セットです。
June.Dat が HFS ファイルである場合、この例は次のようになります。
open file(Payroll) title('//u/USER/June.Dat,append(n),recsize(52)');TITLE オプションにある 2 つのスラッシュに注意してください。 最初のスラッシュはファイル名 (DD 名でなく) が後に続くことを示し、2 番目は完全修飾 HFS ファイル名の先頭を示します。
完全修飾名の代わりに、次のように相対 HFS ファイル名を指定することもできます。
open file(Payroll) title('./June.Dat,append(n),recsize(52)');データ・セット名 June.Dat の接頭部に、現行 z/OS UNIX ディレクトリーのパス名が付けられることになります。
この形式の場合、PL/I プログラムはすべての DD 情報を TITLE 式またはフ ァイル宣言の ENVIRONMENT 属性から入手します (DD_DDNAME 環境変数は 参照されません)。
次の例は、PL/I 動的割り振りサポートで OPEN ステートメントを使用する方法を示しています。
OPEN FILE(QSAM01) title('DSN(USER.FILE.EXT),SHR'); OPEN FILE(QSAM01) title('PATH(/u/USER/sample.txt)');