本書では、OS PL/I または PL/I for MVS & VM から Enterprise PL/I V4R1 に移行する上でのマイグレーション作業を中心に説明しています。
既に Enterprise PL/I V3R1、V3R2、V3R3、V3R4、V3R5、V3R6、V3R7、V3R8、または V3R9 に移行済みの場合、Enterprise PL/I V4R1 への移行は比較的容易です。
この章では、コンパイラー・オプションおよびコンパイラー・メッセージにおける相違点に焦点を当てますが、その他にコンパイラー出力に関していくつかの相違点があり、旧リリースの Enterprise のユーザーに影響を及ぼす可能性があります。
- コンパイラー自体は ARCH(6) でコンパイルされており、古いハードウェアを備えたマシンでコンパイラーを使用すると、コンパイラーが停止します。
- マクロ・プリプロセッサーが、コンパイラー・リストにコメントとして、%include、%xinclude、%inscan、および %xinscan を残すようになりました。
- 1 つのファイル内のリストには、行番号用に 7 つのカラムが組み込まれました。
- ブロックが使用する、AUTOMATIC ストレージのストレージ・オフセット (ブロックごと) 順のリストも、MAP 出力に組み込まれました。
- アセンブラー・リストのニーモニック・フィールド長が増加し、長いニーモニックを持つ新しい z/OS 命令をさらにサポートすることが可能になりました。
- より多くの右マージンが、属性、相互参照、およびメッセージ・リストで使用されます。
- コンパイラーが生成する SYSADATA に若干の変更点があります。
- プロシージャー・レコードとその関連ステートメントのチェーニングが変更され、コンパイルのブロック構造を素早く判別できるようになりました (詳細は「プログラミング・ガイド」の付録に記載されています)。
- エディション番号および sysadata レベル番号が更新されました (これらの値をコードで使用すると、プロシージャー・レコードの新旧両方のチェーニングを処理できます)。
- MAXNEST オプションを使用すると、DO、IF、または PROCEDURE ステートメントのネストが深すぎる一部の古いコードにフラグを立てることができます。
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