Rational Developer for System z バージョン 7.6

以前のリリースからの新規フィーチャー

リリース 7.5 のフィーチャー

Rational® Developer for System z® リリース 7.5 では、以下の新機能が追加されました。

Application Deployment Manager

Application Deployment Manager には、以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • CICS® リソースの表示と管理を行うための CICS TS Explorer。
  • 完全に新規のリソース定義エディター UI が、CICS 対話式 UI (CRD エディター) に代わって使用されます。 新しいリソース定義エディターは、単一のマニフェスト内で複数の CICS リソース定義を定義するために使用されます。その後、マニフェストに含まれるリソース定義は、即時にインストールするか、システム・プログラマーによって後で処理するためにエクスポートできます。
  • CICS リソース定義のデフォルト値を定義し、許可を更新するために、新しいシステム・プログラマー管理ユーティリティーが使用されます。

BMS エディター

BMS エディターには、以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • コメントを BMS フィールド要素に関連付け、コピーブック内にコメントを自動生成する機能が BMS エディターに追加されました。

デバッガー

PTF for APAR PK53826 を適用すると、Debug Tool V8.1 で以下のフィーチャーを使用できます。
  • TCP/IP アドレスに IPv6 フォーマットを指定できるようになりました。
Debug Tool V8.1 では、以下のフィーチャーを使用できます。
  • Debug Tool はコンパイル済み言語デバッガーで単一ソケット接続タイプのみをサポートするようになりました。TEST ランタイム・オプションの VADTCPIP& および TCPIP& サブオプションは、どちらも単一ソケット接続を開始します。
  • Debug Tool では、デバッグ・セッションで使用するコード・ページを指定するために、EQAOPTS オプション・ファイルに CODEPAGE というオプションが追加されました。この新しいオプションは、フルスクリーン・モードとリモート・デバッグ・モードのコード・ページの指定に役立ちます。
  • デフォルトのポートが 8001 に変更されました。
  • コンパイル済み言語デバッガーのデバッグ・コンソールを通じて、SET DEFAULT LISTINGS コマンドを入力できるようになりました。
  • リモート・デバッグ・モードで、設定ファイル、グローバル設定ファイル、およびコマンド・ファイルを使用できるようになりました。
  • リモート・デバッガーのインターフェースが拡張され、変数のフィルター操作ができるようになりました。この改良点の詳細については、リモート・デバッガーのオンライン・ヘルプを参照してください。

エンタープライズ・サービス・ツール EST-XSE

エンタープライズ・サービス・ツールには、以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • 単一サービス・プロジェクト用:

    • 複数の COBOL 言語構造からの複合 XSD 生成のサポート。
    • ボトムアップの「新規サービス・インターフェースの作成」開発シナリオで、IMS™ の複数セグメントのメッセージ処理プログラム (MPP) を Web サービスとして使用可能にします。
    • サービス・インターフェース情報およびカスタマイズを提供するために、サービス仕様定義のソース注釈を使用可能にします。
    • Application Deployment Manager (ADM) 統合を追加し、エンタープライズ・サービス・ツール・コンポーネントによって生成される CICS リソースをユーザーが定義/インストール/スキャンできるようにします。
    • PL/I ベースの IMS コールアウト生成のためのミート・イン・ミドル・シナリオ。
    • 最新バージョンの CICS Web サービス・アシスタントとの互換性を得るための更新。XML の解釈変換 (コンパイル変換は利用不可) を利用する COBOL のトップダウンおよびボトムアップの Web Services for CICS シナリオの場合、CICS Web サービス・アシスタントの以下の新規フィーチャーが、バッチ・プロセッサー・オプションおよび単一サービス・プロジェクト・ツール GUI を通じて使用可能です。
      注: PL/I の場合、これらの新規フィーチャーは、XML の解釈変換を利用するボトムアップの CICS Web サービス・シナリオに対してのみサポートされます。
      • すべてのマッピング・レベルおよびランタイム・レベルで、新しいパラメーター SYNCONRETURN を DFHLS2WS (解釈変換およびベンダー/コンパイル変換の両方) および DFHWS2LS に使用できます。
      • 新しいマッピング・レベルの 2.1 と、ランタイム・レベルの 2.1 が使用可能です。これらのレベル (またはそれ以上) では、以下の新規パラメーターが使用可能です。
        • INLINE-MAXOCCURS-LIMIT (DFHWS2LS に使用可能)
        • XML-ONLY (DFHWS2LS に使用可能)
        マッピング・レベル 1.2 およびそれ以上では、以下が使用可能です。
        • CHAR-VARYING パラメーターの新しいデフォルト値、CHAR-VARYING=COLLAPSE (DFHLS2WS に使用可能)
        • CHAR-VARYING パラメーターの新しい値、CHAR-VARYING=BINARY (DFHLS2WS に使用可能)
    • 多次元配列を含んでいるデータ記述からの PL/I コンバーター生成のサポート。
    • エンタープライズ・サービス・ツール・プロジェクトでミート・イン・ミドル・シナリオ (既存のサービス・インターフェースへのマップ) をユーザーが開発できるようにします。
    • よく使用されるインターフェース・エレメントの組み込みと参照を、エンタープライズ・サービス・ツールのユーザーが行えるようにします。
    • エンタープライズ・サービス・ツール・プロジェクトでの WebSphere® Service Registry and Repository (WSRR) アクションのサポート。
    • Web サービス・バインディング (WSBind) ファイル・エディターの追加。
    • 単一サービスのエンタープライズ・サービス・ツール・プロジェクトで、エンタープライズ・サービス・ツール成果物をリモート・システムに生成できるようにします。
    • 標準に準拠した空白処理を実装する、XML スキーマと、言語構造から XML へのコンバーターを生成します。
    • Enterprise COBOL バージョン 4 リリース 1 での、COBOL XML から言語構造へのコンバーターの z/OS® XML システム・サービス・パーサーのサポート。
    • PL/I コンバーターで使用可能になった双方向処理 (オプション)。
    • CICS コマンドを含んだ PL/I ソースを処理する機能。
  • サービス・フロー・プロジェクト用:
    • マッピング機能の向上。
      • 新しいマッピング・エディターは、マッピング・ルーチンおよび変換の動的検査機能を備えています。
      • また、新しいマッピング・エディターは、単一サービス・プロジェクトおよびその他の IBM® ツールで使用されるマッピング・エディターと共通したルック・アンド・フィールを備えています。
    • While ノード、Switch ノード、およびマッピングの変換と条件に関する ESQL の統合の向上。
      • ESQL 編集は、動的 ESQL 検査およびコンテンツ・アシストをサポートします。
      • ESQL 式はフロー・ファイル内に保管されるので、ESQL モジュールおよび .esql ファイルが必要ありません。
    • メッセージ定義の向上。
      • 基本タブにより、フロー・メッセージ・エディターでストリング型、整数型、または浮動小数点型の変数を簡単に作成できます。
    • フローの記録の向上。
      • ユーザーは、既存のすべての呼び出しノード上で新規ブランチを記録および付加できます。
      • 「フロー記録の開始」アイコンは常に使用可能になっており、認識されない画面のためにフロー記録が自動的に停止されることはありません。
      • 「抽出」アクションおよび「挿入」アクション用。
        • 「抽出」アクションまたは「挿入」アクション用にフィールドが選択されると、ビジュアル・フィードバックが提供されます。
        • ユーザーは意図せずに誤ったフィールドを選択した場合、「アウトライン」ビューを使用して進行中の記録を編集することにより、回復できます。
        • 「EST のヒント (EST Tips)」ウィンドウは、詳細とガイダンスを提供します。
    • 生成プロパティー・エディター用。
      • エディターは、最大 COMMAREA サイズを自動的に計算します。
      • 入力フィールドの隣のエディター域に、アウトライン・ツリーが開きます。
    • 「ランタイム・コードの生成」ウィザード用。
      • ウィザードは Application Deployment Manager コンポーネントと統合されています。
      • ユーザーは、ウィザードが開かれている間、CICS 主接続への接続を構成できます。
      • ウィザードは、JCL テンプレートがカスタマイズされていない場合、警告を出します。
    • テストとロギングの向上。
      • 「クライアント・リクエスターの生成」は、CICS クライアント・テスト・プログラムの COBOL ソース・コード・モジュールを生成します。このプログラムは、COMMAREA での LINK またはチャネルでの LINK を使用して、CICS サービス・フロー・ランタイムを通じてサービス・フローを呼び出します。
      • サービス・フロー・プロジェクト・ツールは、Rational Developer for System z のロギング・システムを使用するようになりました。
    • 新しいファイル拡張子により、ファイルの識別が容易になりました。
    • 自動マイグレーション機能は、サービス・フロー・プロジェクトを以下の旧レベルから現行レベルにマイグレーションします。
      • Rational Developer for System z V7.0 および 7.1
      • WebSphere Developer for zSeries® バージョン 6.0

File Manager

Rational Developer for System z File Manager は、テンプレート・エディターを提供するようになりました。このエディターは、COBOL コピーブックまたは PL/I インクルードに基づいてテンプレートを生成する機能を備えています。また、このテンプレート・エディターは、動的テンプレートの作成機能とテンプレート情報の編集機能も提供します。これにより、Rational Developer File Manager ユーザーは、フォーマット済みデータ・エディターでデータ・セットを編集するときに使用可能なフォーマット基準とフィルター基準を詳細に制御できます。

検索/置換機能が改良され、現行データ・セット内の任意の場所で結果を検出/置換できるようになりました。検索を実行すると、検索/置換機能は最初に、現行データ・ウィンドウで、そのウィンドウ内の最後のレコードに到達するまで検索を行います。検索が現行ウィンドウの終わりに到達すると、ユーザーには、現行ウィンドウの外部でデータ・セットの残りの部分について検索を続行するオプションが与えられます。

Rational Developer for System z File Manager バージョン 7.5 には、以下のフィーチャーもあります。
  • IBM File Manager をバッチで実行する代わりに、IBM File Manager サーバーに接続するためのサポート。これにより、Rational Developer File Manager の編集セッションに必要となるイニシエーターの数を最小化できます。
  • File Manager 接続の IPv6 サポート。

zAPG

zAPG には、以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • UML から COBOL への処理。これはデータ構造とプログラムのモデリングに役立ち、その後、それらのモデルを使用した COBOL ソース・コードの生成に役立ちます。このモデリングから開発までの処理では、 Rational Software Architect プラットフォームと Rational Developer for System z プラットフォームの両方が使用されます。 RSA 生成モデルの Eclipse モデリング・フレームワーク (EMF) 表現をエクスポートした後、Developer for System z にインポートして、COBOL を生成できます。
  • 新しい VSAM/QSAM ウィザードを使用して、VSAM ファイルか QSAM ファイル、またはその両方へ入出力を行う新しい COBOL プログラムを作成できるようになりました。生成されたプログラムは、VSAM および QSAM データ・セットにアクセスするアプリケーションを開発するための良好な基盤を提供します。ほとんどすべての場合、何らかの変更が必要です。

新しい拡張機能: Rational Developer for System z は、COBOL のモデリングの機能を使用可能にする拡張機能を提供します。この拡張機能は、Rational Software Architect によってインストールされます。この機能を使用するには、「UML Profiles for COBOL Development」拡張機能をダウンロードし、インストールします。詳細については、RSA の資料を参照してください。

zIDE

zIDE には、以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • 関連シンボル・テーブル (AST) に基づいた COBOL 用のコンテンツ・アシスト。AST は、COBOL ソースをツリー構造として表します。このコンテンツ・アシストは、SQL や CICS などの組み込み言語をサポートしています。このフィーチャーは、コピーブックのサポートも提供します。
  • 拡張 COBOL エディターは、以下を行うように機能拡張されました。
    • 制限付きの意味チェック機能を備えたリアルタイムの構文チェック。例えば、未解決の参照をチェックします。
    • 「宣言を開く」アクション。これは、データ項目、セクション、または段落の参照から、それに対応する宣言にナビゲーションするのに役立ちます。
    • 特定の段落またはセクションの実行階層をナビゲートするためのビューを表示する「実行階層を開く」アクション。
    • データ項目、段落、およびセクションに対して作動する「名前変更」リファクタリング。
    • ソースから不要なノイズ語を除去する「ノイズ語を除去」リファクタリング。
  • 1 つのサーバーが複数のクライアントにサービスを提供し、ワークロード・バランシングのために複数のサーバーが保守される単一プロセス RSE サーバー。この RSE サーバーの変更により、スケーラビリティーと始動パフォーマンスが強化されます。
  • シームレスなオンライン/オフライン・プロジェクト動作を提供する統合されたプロジェクト開発モデル。これにより、ClearCase®、SCLM、CARMA などのソース・コード管理プログラムによるプロジェクトの統合を強化し、zIDE プロジェクト・モデルとその他の Rational Developer for System z コンポーネント (EST や zAPG など) をより緊密に統合することができます。
  • より柔軟なビルド・プロパティー・フレームワークの提供により、ユーザーは新しいプロパティーおよびプロパティー・セットを作成および保守できます。プロパティー・セットを導入すると、プロジェクト、サブプロジェクト、またはファイルの複数のビルド構成を定義および保存でき、ビルドのときに、どのプロパティー・セットを使用するかを決めることができます。また、このフレームワークにより、プロパティー・セットの保存と共用が容易になります。
  • System z LPEX エディターの機能拡張 (エディター・マージン領域のビジュアル標識の表示、リモート・ファイル内の 16 進値を編集できる機能、および ISPF コマンドのサポートなど)。
  • zIDE ユーザー・インターフェースの機能拡張 (「比較」ビューでローカル・システムとリモート・システム間のファイルの相違点をマージする機能、および「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューをソートする機能など)。
  • zIDE Remote Resource Access API の機能拡張。これにより、リモート・リソースのファイル・システム・マッピングの設定、リソースへの読み取り専用のマーク付け、および SCLM と CARMA の統合の強化が可能です。
  • メニュー・マネージャーが拡張され、メニュー・アクションと、それらの各種 zIDE ビューへの関連の作成が簡単になりました。

リリース 7.1.1 のフィーチャー

以下の機能は、リリース 7.1.1 のフィーチャーでした。

System z LPEX エディター

System z LPEX エディターが拡張され、以下の項目が組み込まれました。
  • レコード長制限の強制 (目で見ることができるレコード境界マーカー、レコード長制限を 超える行が含まれているファイルを保存しようとしたときに表示される警告ダイアログ、長さ制限を 超えるレコードを強調表示する機能など)
  • コード・ブロックの位置合わせを正しく行うために役立つカーソル列マーカー
  • 見つかった一致をすべて強調表示するよう機能拡張された System z LPEX 検索コマンド
  • -INC および ++INCLUDE キーワードのコンテンツ支援
  • CICS TXSeries for Multiplatforms 6.2 用の PL/I ホスト構文チェック・サポート
  • TSO または呼び出し接続機能のいずれかを使用する DB2® アプリケーションのコンパイル、リンク、および 実行のための JCL を生成する機能
  • 文書、サンプル、および Javadoc を含む、リソース API 文書のテクニカル・プレビュー

BMS エディター

BMS エディターが改善され、以下の項目が組み込まれました。
  • 編集機能付きの配列ツール。 繰り返しフィールドを選択することで、配列プロパティーを編集できます。配列の編集ウィザードが開き、現在のプロパティーがすべて表示されます。 プロパティーは、変更されると、配列とソースの両方に保存および反映されます。個々のフィールド・プロパティーを変更するには、対象となるフィールドを選択し、 右クリックして「フィールド・プロパティー」を選択します。 配列ツールでは、配列内の任意のフィールドをクリックして、配列を削除したり、選択したり、移動したりできます。
  • 編集機能付きの構造ツール。 繰り返しフィールドを選択することで、構造プロパティーを編集できます。構造の編集ウィザードが開き、現在のプロパティーがすべて表示されます。 プロパティーは、変更されると、構造とソースの両方に保存および反映されます。個々のフィールド・プロパティーを変更するには、対象となるフィールドを選択し、 右クリックして「フィールド・プロパティー」を選択します。 構造ツールでは、構造内の任意のフィールドをクリックして、構造を削除したり、選択したり、移動したりできます。

IMS Info 2.0 ランタイム

IMS Info 2.0 ランタイムの単一サービス・プロジェクト

エンタープライズ・サービス・ツールの単一サービス・プロジェクトには、近日リリースされる IMS Info 2.0 ランタイムをサポートする機能が備わっています。 IMS Info 2.0 ランタイムが将来のリリースで一般出荷可能になったときに、Rational Developer for System z 7.1.1 で生成された成果物をデプロイできるようになります。

リリース 7.1 のフィーチャー

以下の機能は、リリース 7.1 のフィーチャーおよび拡張機能でした。

File Manager Integration

File Manager Integration は、IBM Rational Developer for System z バージョン 7.1 製品にフォーマット済みデータ・エディターを提供する新しいツール製品です。 フォーマット済みデータ・エディターは、COBOL コピーブック、PL/I インクルード、または IBM File Manager テンプレート内に保管されているデータ構造に基づいて順次データ・セット、PDS メンバー、KSDS および ESDS VSAM クラスターへの編集アクセスを提供します。

フォーマット済みデータ・エディターは、コピーブック、インクルード、またはテンプレート内にあるデータ構造をデータ構造を取得します。またそれらをデータ・セットのレコードに適用し、フィールド・タイプに依存した編集セッションを提供します。 Rational Developer for System z File Manager で追加された機能は、IBM File Manager との統合により利用できるようになりました。

Fault Analyzer Integration

Fault Analyzer Integration for Rational Developer for System z バージョン 7.1 は、環境内で有効なユーザビリティー機能も利用しながら、Rational Developer for System z で生成される障害項目ファイル (リアルタイム異常終了分析レポート) を処理するのに役立つ新しいツール製品です。主要な機能は次のとおりです。
  • Rational Developer for System z 環境で生成される障害ヒストリー・ファイルおよびビューへのインターフェース。
  • 複数のシステムから生成される複数の障害ヒストリー・ファイルおよびビューを処理する機能。
  • 異常終了プログラムのリアルタイム分析時に作成される障害項目を参照する機能。
  • 障害項目に関連付けられたダンプ・ストレージを参照するブラウザー。
  • サイド・ファイル (LANGX ファイル) を使用したオンデマンドの異常終了プログラムのソース・リスト。

Integrated Development Environment for System z (IDE)

Integrated Development Environment for System z (IDE) は、以下の機能を含むように改善されました。
  • プロジェクト・プロパティーおよびリソース共用のために z/OS プロジェクトをインポートおよびエクスポートする機能。
  • ご使用のシステムの CICS レベルに固有の CICS プログラムのための構文チェックおよびコンテンツ支援。
  • ご使用のワークステーションにインストールされている CICS TXSeries レベルに固有のコンパイル・オプションを提供する機能。
  • プロジェクトまたはリソース・プロパティーに JCL システム変数を追加する機能。
  • z/OS 検索照会を保存し再利用する機能。
  • 「アウトライン」ビューで COBOL プログラムの部分の表示/非表示を行う新規フィルター機能。
  • System z IDE リソース API の公開。
  • ジョブ・モニター、リフレッシュ、COBOL 構文エラー・フィードバック、System z LPEX エディター、ロギング機能、エラー・メッセージのパフォーマンス強化。

BMS エディター

BMS エディターにより、BMS マップ・セットを作成および変更することができます。 新規または既存のマップ・セット内で、フィールドとマップを追加および配置することができます。 表示およびプレビュー・モードでは、特定マップの結合を示すためのフィルター・オプションを含む、 堅固な表示ツールを提供します。 ソース・モードでは、 セットのファイル・コードを直接編集することができます。 マップ・セット・ウィザードは、新しい BMS マップ・セット・ファイルの生成および構成に役立ちます。 エクスポート・ウィザードを使用すると、既存の動的 Web プロジェクト内で、 各マップの JavaServer Faces (JSF) Web ページを作成することができます。 BMS エディターは以下のものを提供するように改善されました。
  • 配列ツールにより、単一の繰り返しフィールドまたは一連のフィールドからなる、垂直または水平の配列構造を作成できます。 生成されるソース・コードには、そのようなフィールドの存在を示すために注釈が付けられます。
  • BMS マクロをアセンブルすることなく、シンボリック・マップを生成できるようになりました。 生成されるシンボリック・マップ (またはコピーブック) は、BMS マクロ言語でサポートされるキーワードに限定されません。

MFS エディター

MFS エディターを使用すると、MFS メッセージの作成および変更と、 ファイルのフォーマット設定を行うことができます。 MFS エディターには、新しい MFS メッセージ・ファイルに加えて、 新しい MFS フォーマット定義を簡単に生成するためのウィザードが備わっています。 また、既存の MFS ソース・ファイルを視覚的およびテキストによって変更するエディターも含まれています。

MFS エディターにより、MFS COPY キーワードのサポートが追加されます。 MFS ソースに COPY キーワードとそれに続くファイル名が含まれている場合、MFS エディターは、コピーするステートメントを動的に取り出して、MFS ファイルを開くことができます。

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA)

CARMA は、390 ベースのソース・コード管理 (SCM) ツールにアクセスするための統一インターフェースと一連のサービス、 およびカスタム SCM GUI 作成のフレームワークとして使用できる汎用グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) クライアントを提供します。

CARMA は、バージョン 7.1 において、CARMA メンバーに関する関連データを表示するフィールドのサポート、およびバージョン管理のサポートを含むように拡張されました。 さらに、RAM および RAM インスタンスに関する情報収集のサポートと、それらの項目に対するカスタム・アクションの実行のサポートが組み込まれました。

SCLM Developer Toolkit との統合

IBM SCLM Developer Toolkit は Eclipse ベースのプラグイン・アプリケーションです。これは、Eclipse ベースの開発環境にソフトウェア構成管理 (SCM) サービスを提供します。 この製品を Eclipse リポジトリー・プロバイダー・モデルと統合し、 SCLM を使用して SCM 操作に標準化されたインターフェースを提供します。 このようにして Eclipse ベースの開発者は、 このプラグインを SCLM で使用してソース・コード操作およびビルド・プロセスを管理することができます。

SCLM Developer Toolkit は次のものを含むように改善されました。
  • チェックアウト済みファイルの処理は、構文チェックと依存関係リフレッシュをサポートするように拡張されました。
  • SCLM Developer Toolkit LPEX エディターでは、LPEX エディターが提供するコマンド以外に、いくつかの対話式システム生産性向上機能 (ISPF) コマンドを使用できます。
  • 異なる z/OS システムに存在する複数のプロジェクトを、SCLM ビューで表示して処理できるようになりました。
  • バッチ出力をエディターで表示できるため、エディター・コマンドを使用してバッチ・ジョブ内のデータを簡単に見つけることができます。
  • 操作ログが色分けされたため、関連情報が見つけやすくなりました。強調表示された最初のメッセージへの自動スクロール機能もあります。ツリー上のノードをダブルクリックすると、デフォルト・エディターでログが開きます。
  • SCLM 設定に追加されたいくつかの新規オプションにより、ユーザー設定のカスタマイズが容易になりました。
  • 以前は、SCLM 操作ログはディスクに書き込まれ、消去されませんでした。 そのため、大量のファイルが作成されました。 今回の改善により、保存する操作ログの数、または操作ログを保持する期間を指定できることになりました。
  • SCLM Developer Toolkit で SQLJ がプロジェクト・タイプとしてサポートされることになり、SQLJ プロジェクトを SCLM に追加することが可能になりました。
  • 異なるレベルの SCLM 階層にアクセスするビルド・ジョブとプロモート・ジョブは、異なるジョブ・カードを使用できることになりました。 また、これらのジョブ・カードは、次回の使用時まで SCLM Developer Toolkit により記憶されます。
  • バッチ・ビルド処理のロギングおよびメッセージングが改善され、エラー・メッセージ・レポートが明確になりました。 そのため、ビルド・エラーのデバッグが容易になっています。

エンタープライズ・サービス・ツール

前回のリリースと同様に、エンタープライズ・サービス・ツールには次の 3 種類のプロジェクトを作成するツールが含まれています。
  • 単一サービス・プロジェクトでは、単一の既存 CICS アプリケーションを呼び出す Web サービスを作成できます。単一サービス・プロジェクトには次の 4 つのタイプがあり、それぞれ異なる CICS ランタイム環境を対象としています。
    • Web service for CICS プロジェクト
    • SOAP for CICS プロジェクト
    • IMS SOAP ゲートウェイ・プロジェクト
    • バッチ、TSO、USS プロジェクト
  • サービス・フロー・プロジェクトでは、包括的な Web サービスを作成できます。この Web サービスでは、複数の CICS® アプリケーションまたは他の Web サービスからデータを収集して処理できます。
  • データベース・アプリケーション・プロジェクトでは、z/OS® DB2® データベースにアクセスする Web 対応のアプリケーションを作成できます。
単一サービス・アプリケーションの開発と実行
単一サービス・プロジェクトの開発と実行のためのリソースには、次のような新規機能があります。
  • 新規機能:
    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、生成された Web サービス・コードにより、既存のアプリケーションに渡される入力構造の特定フィールドをユーザー指定のデフォルト値に初期化できます。 この初期化は、Web サービスが受け取ったデータ構造にユーザーが包含 した入力構造内のフィールドだけでなく、Web サービスが受け取ったデータ構造からユーザーが除外 したフィールドについても、実行できます。

    • Web Services for CICS ランタイム、ボトムアップ開発シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、Web サービスの入力構造に反映させたいアプリケーション入力構造のフィールドを選択でき、また同様にWeb サービスの出力構造に反映させたいアプリケーション出力構造のフィールドも選択できるようになりました。 これは、コンパイル変換では以前からサポートされていた機能です。

    • Enterprise PL/I for z/OS の使用が、Web Services for CICS ランタイム用のボトムアップ・シナリオ (解釈変換のみ)、および、バッチ、TSO、USS、および IMS SOAP ゲートウェイ・ランタイム用のボトムアップ・シナリオ (コンパイル変換のみ) でサポートされることになりました。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、XML 名前空間接頭部とデフォルトの名前空間宣言に限定されたサポートが提供されるようになりました。

    • バッチ・プロセッサー・ツールをボトムアップ開発シナリオに使用すると、ソース・ファイルの処理中に検出された構文エラーをすべてユーザー指定の XML ファイルに記録できるようになりました。

    • WSBind ファイルの内容を表示するために、WSBind ファイル・ビューアーを使用できるようになりました。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、バージョン 3.4 の Enterprise COBOL コンパイラーを選択すると、インバウンド XML メッセージとアウトバウンド XML メッセージの最大サイズをそれぞれ 32MB にできるようになりました。 (バージョン 3.1 から 3.4 まで選択できます。)

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換または解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、片方向 Webサービスがサポートされることになりました。 片方向 Web サービスとは、メッセージを受信しても応答を戻さない Web サービスです。

    • IMS SOAP ゲートウェイ・ランタイム、ミート・イン・ミドル開発シナリオ、およびコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、完成後の Web サービスで IMS SOAP ゲートウェイを使用してアウトバウンド Web サービスを呼び出すことができるようになりました。

    • WSDL 2.0 および SOAP 1.2 のサポート:
      • COBOL 言語または PL/I 言語のいずれかを使用し、Web Services for CICS ランタイム、ボトムアップ・シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、ボトムアップ・ウィザードにより、WSDL 1.0 フォーマットまたは WSDL 2.0 フォーマットの WSDL ファイルを生成でき、また SOAP 1.1 フォーマットと SOAP 1.2 フォーマットのいずれかまたは SOAP 1.1 フォーマットと SOAP 1.2 フォーマットの両方の WSDL ファイルを生成できるようになりました。
      • COBOL 言語のみを使用し、Web Services for CICS ランタイム、トップダウン・シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、トップダウン・ウィザードにより、WSDL ファイル内で WSDL 2.0 を検出して正しく処理でき、適切なドライバー・ソース・コード・ファイルと WSBind ファイルを生成できるようになりました。
  • 使いやすさを向上させる機能:
    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、エンタープライズ・サービス・ツールにより、ユーザーが Web サービスによる入出力用に指定した入力データ構造と出力データ構造が入っている COBOL ソース・ファイルから、コメントを取り出すことができ、それらのコメントを、Web サービス用に作成された WSDL ファイルおよび 2 つの XSD ファイルに注釈として含めることができます。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換または解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、ワークベンチの「リモート・システム」ビューに示されたリモート z/OS システム上の MVS 区分データ・セットにある COBOL ファイルから「エンタープライズ・サービス・ツール・ウィザード Launchpad」を起動できます。 出力ファイルは、リモート z/OS システムまたはワークステーションのローカル・ディレクトリーのいずれかで生成できます。

    • 以前のバージョンのミート・イン・ミドル開発シナリオでは、これらのツールで要求メッセージと 応答メッセージの処理を自動的に結合できなかったため、2 つの処理を結合するには手動コーディングが必要でした。 新バージョンでは、ミート・イン・ミドル開発シナリオの場合に、変換コードの生成ウィザードによりインバウンド・コンバーターとアウトバウンド・コンバーターの両方を自動生成することができ、CICS Web サービス・ランタイムの場合は、要求メッセージと応答メッセージの両方の処理のための変換セットアップが入った WSBind ファイルを生成できます。

サービス・フローの開発と実行
サービス・フロー・プロジェクトの開発と実行のためのリソースには、次のような新規機能があります。
  • 新規機能:
    • ランタイム・ソース・コード・ファイル、JCL、およびその他のファイルは、IBM CICS Service Flow Runtime for CICS Transaction Server for z/OS の V3.2 用または V3.1 用として生成できます。

    • サービス・フローは、(COMMAREA オプション付き LINK コマンドの既存のサポートに加えて) CHANNEL オプション付きの LINK コマンドを使用して、非端末アプリケーションを呼び出すことができます。 (CICS 3.2 のみ)

    • サービス・フローでは、基本マッピング・サポート (BMS) を使用するアプリケーション用の既存のサポートに加えて、基本データ伝送コマンド (SEND、RECEIVE、および CONVERSE) を使用して通信する端末アプリケーションと対話するために、Link3270 ブリッジ・メカニズムを使用できます。(CICS 3.2 のみ)

    • サービス・フローでは、デフォルト以外の CICS トランザクション名を使用して、非端末アプリケーション (CHANNEL オプション付きの LINK コマンドまたは COMMAREA オプション付きの LINK コマンドを使用) を呼び出したり、Web サービスを呼び出したりすることができます。 このフィーチャーは、同じ非端末アプリケーションまたは Web サービスへの異なる呼び出しに、さまざまなアクセス権限を割り当てるのに役立ちます。(CICS 3.2 のみ)

    • Web サービス・ファイルは、各種の WSDL 形式 (WSDL 1.1 または WSDL 2.0) および SOAP 形式 (SOAP 1.1、SOAP 1.2、またはその両方) で生成できます。 WSDL 2.0 および SOAP 1.2 のサポートは、IBM CICS Transaction Server for z/OS V3.2 の CICS Web サービス・アシスタントが提供するサポートのレベルに限定されます。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードでは、ウィザードが生成済みファイルをコピーしたリモート z/OS システムで、以下のタスクが自動的に実行されるようにするオプションを選択できます。
      • このウィザードは、z/OS に生成済み JCL ファイルを送信します。これには、コンパイル JCL、リソース定義 JCL、および (CICS 3.1 の場合のみ) プロパティー・ファイル更新 JCL が含まれます。
      • CICS リソース定義エディターを使用してリモート CICS 領域用の CICS システム定義を構成してある場合は、ウィザードはユーザーが選択した CICS 領域で以下のタスクを自動的に実行します。
        • CICS へのプログラム、トランザクション、およびプロセス・タイプの各リソースのインストール。
        • 選択されたパイプラインおよびディレクトリーのパイプライン・スキャンの実行。
        • サービス・フロー・プロパティー・ファイルの更新用サービス・フロー・ピックアップ・ディレクトリーのスキャン (インストール済みサービス・フロー・ランタイムへの要求による)。(CICS 3.2 のみ)
    • サービス・フロー・プログラミング・インターフェース (SFPI) は、既存のデータ構造および呼び出し情報を、サービス・フロー・プロジェクトで使用されるメッセージ成果物および操作成果物に変換するカスタム・インポーターを作成するのに役立ちます。 (サービス・フロー・プロジェクト用の標準インポーターは、COBOL データ、PL/I データ、WSDL 定義、BMS 情報、およびホスト・アクセス変換サービスの各画面をインポートできます。)

    • 生成プロパティー・エディターで「受信のスキップ」というオプションを選択すると、端末アプリケーションが端末による入力の送信を待たずに複数の画面を端末に伝送する状態を処理することができます。

  • 保守容易性またはパフォーマンスを向上させる機能:
    • WebSphere MQ 呼び出しを行うと、MQ 呼び出しごとに個別の MQ サーバー・アダプターが作成されるのではなく、サービス・フロー・ランタイムに単一の汎用 MQ アダプター・サーバーが呼び出されるようになりました。 その結果、ユーザーが管理すべきソース・コード・ファイル、JCL ファイル、およびリソース定義の数が少なくなります。(CICS 3.2 のみ)
    • 次のタイプのファイルまたは成果物の名前変更は、名前を変更されるリソースとサービス・フロー内の他のファイルまたは成果物との既存の接続を中断することなく行われます。すなわち、操作ファイル (*.wsdl)、マッピング・ファイル (*.seqmap)、ESQL ファイル (*.esql)、メッセージ・ファイル (*.mxsd)、メッセージ・ファイル内の個別メッセージ、およびメッセージの部分です。

    • ランタイム・コードの生成ウィザードは、ターゲット・ランタイムが CICS 3.2 の場合、プロパティー・ファイル更新 JCL ファイルではなく、サービス・フロー・プロパティー・ファイル (拡張子 .sfp を持つバイナリー・ファイル) を作成します。 このサービス・フロー・プロパティー・ファイルにより、サービス・フロー・ランタイムは、CICS トランザクションを使用するフローを管理します。このトランザクションは、ユーザーがフローを使用可能または使用不可にしたり、フロー使用回数をモニターしたりするのに役立ちます。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードで「SFR でリソース定義の作成を管理する」というオプションを選択すると、サービス・フロー開発時のリモート z/OS システムでのリソース定義タスクが簡単かつ迅速に行えるようになります。 この機能は、サービス・フロー開発時のみに使用することを意図しています。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードのエラー・メッセージ情報およびログ情報が拡張されました。 各エラー・メッセージには、エラー番号、メッセージ・テキスト、エラーの説明、およびユーザーが行うべきアクションの説明があります。

    • サービス・フローでアプリケーションまたは Web サービスが呼び出されるときに CICS トレース出力に生成される情報が増えたため、その種のイベントの追跡が容易になりました。

  • 使いやすさを向上させる機能:
    • CICS サービス・フロー・ランタイムにより、次の画面記述子が FEPI サービス・フローでサポートされるようになりました。すなわち、フィールドの数、入力フィールドの数、およびフィールド・チェックサムです。 (CICS 3.2 のみ)
    • 新規生成プロパティー・ウィザードでは、同じフローについてはウィザードが既存セットの生成プロパティーと同じ値に新規生成プロパティーを初期化するオプションを設定できます。 この機能は、同じ呼び出しフローについては最初のセットの生成プロパティーと同じ値に 2 番目のセットの生成プロパティーを初期化する場合に非常に便利です。

    • フロー・マッピング・エディターでは、個々のメッセージをエディターのターゲット・ペインまたはソース・ペインにドラッグするか、あるいは選択したメッセージ・ファイル内のすべてのメッセージのリストから複数のメッセージを選択して、メッセージをマッピング・ルーチンに追加できます。

    • フロー・エディターでは、条件ステートメントの作成ウィザードを使用して、While ノード用の ESQL 条件ステートメントを簡単に作成できるようになりました。 (このウィザードは、Switch ノードでは既に使用できました。)

    • EST プロジェクト・エクスプローラーのビューを現在開いているエディターにリンクしておくと、エディターを選択したとき (したがって、そのエディターが一番上になったとき)、編集されるリソースが自動的に EST プロジェクト・エクスプローラーのビューで選択されます。 同様に、編集中の EST プロジェクト・エクスプローラー内のリソースを選択すると、使用中のエディターが自動的に、エディター域内で選択されたエディター (一番上のエディター) になります。

    • EST プロジェクト・エクスプローラーでは、既存のメッセージまたは既存メッセージ内のメッセージ・グループに新規メッセージ・エレメントを追加するために、そのメッセージをメッセージ定義エディターで開く必要がありません。

    • 使いやすさ向上のための以下の機能は、IBM Rational Developer for System z の「リモート・システム」ビューでリモート z/OS システムへの 1 つ以上の接続を作成するときに使用できます。
      • エンタープライズ・サービス・ツールの生成プロパティー・エディターでは、アウトバウンド Web サービスの呼び出しの生成プロパティーを設定するときに、1 つまたは複数のリモート z/OS システムの USS ディレクトリーの階層ツリー・ビューからブラウズし選択して、アウトバウンド Web サービスの WSBind ファイルまたは WSDL ファイル のロケーションを指定できます。

      • エンタープライズ・サービス・ツールのランタイム・コードの生成ウィザードでは、1 つ以上のリモート z/OS システムにウィザードが出力ファイルをコピーするオプションを選択すると、コピーが必要な出力ファイルごとに 1 つまたは複数のリモート z/OS システム (ツリー・ビューに示されている MVS データ・セットと USS ディレクトリーの両方を含む) からロケーションをブラウズしてドラッグすることができます。

    • 使いやすさ向上のための以下の機能は、IBM Rational Developer for System z の CICS リソース定義エディターのリモート CICS 領域のシステム定義を作成するときに使用できます。
      • エンタープライズ・サービス・ツールの生成プロパティー・エディターでは、アウトバウンド Web サービスの呼び出しの生成プロパティーを設定するときに、リモート CICS 領域のすべての既存ピックアップ・ディレクトリーのリストから、アウトバウンド Web サービスの WSBind ファイルまたは WSDL ファイルのロケーションを選択できます。

      • 同様に、エンタープライズ・サービス・ツールのランタイム・コード生成のウィザードでは、1 つまたは複数のリモート z/OS システムにウィザードが出力ファイルをコピーするオプションを選択して、Web サービス用の出力ファイルを作成しようとするとき、リモート CICS 領域のすべての既存ピックアップ・ディレクトリーのリストから、Web サービス用の WSBind ファイルまたは WSDL ファイルのロケーションを選択できます。

    • ワークベンチのメインメニューから次のように選択すると、新規サービス・フロー・コンテナーの作成または非表示ビューのオープンが容易になります。
      • 新規コンテナー (プロジェクト、フロー、メッセージ・ファイルなど) を作成するには、「ファイル」 > 「新規」を選択して、ウィザードを開始できます。
      • 非表示ビューを開くには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」を選択できます。
    • ホスト・エディターでは、画面認識に影響する可能性のあるイベントが発生するたびに (画面メッセージ・エディターで画面記述が保存された場合、または画面メッセージ・ファイルが削除された場合、または BMS ファイルをインポートして新規画面ファイルが作成された場合を含む)、現行画面記述が再ロードされ、現在表示中のアプリケーション画面の画面認識が再び実行されます。

System z データベース・アプリケーション生成プログラム

System z データベース・アプリケーション生成プログラムは、z/OS DB2 データベースにアクセス可能な 新しい Web 対応 COBOL アプリケーションを CICS 開発者が簡単に作成できるようにするためのウィザードです。このウィザードでは、ユーザー定義データから JSF Web ページ、および COBOL アプリケーション・プログラムが自動生成されます。

System z データベース・アプリケーション生成プログラムにより、 既存の DB2 スキーマを使用して z/OS データ・アクセス・レイヤーおよび付随する Web クライアントを迅速に作成することができます。 また、UML モデルから直接作業することができます。 これによって UML モデルから COBOL に変換することができ、 これをリレーショナル・データベース (DB2) での z/OS データ・アクセス・レイヤーを提供するために使用できます。 CRUD 操作も提供されます。 そのほかに、System z データベース・アプリケーション生成プログラムには、JSF Web クライアントが用意されています。これを使用すれば、生成済みの COBOL プログラムを Web サービス呼び出しによって起動することができます。

新規 COBOL コード・テンプレートが追加され、COBOL ファイルの新規部分 (division など) のデフォルトのコメントが提供されています。 これらのテンプレートでは、COBOL の各部分のデフォルト・テキストを設定することもできます。 新規 COBOL プログラム・ウィザードには次のものが含まれます。
  • コード・テンプレート。
  • オプションによるフィーチャーの挿入。
  • ローカルまたはリモートでのプログラムの作成。
  • プログラム作成時にコード・スライスの定義、変更、および挿入を行うための新規設定オプション。
  • System z データベース・アプリケーション生成プログラム・プロジェクトでは、DB2 v9.1 データベース・アプリケーションを生成できます。

ホストの統合機能の拡張

Rational Developer for System z バージョン 7.1.0 は、ホスト・アクセス変換サービス (HATS) のリッチ・クライアント・フィーチャー・サポートを提供します。このサポートは、HATS のリッチ・クライアント・アプリケーションを Rational Developer for System z ワークスペースにインストールするのに役立ちます。このフィーチャーでは、HATS リッチ・クライアント・フィーチャー・サポートを使用して、既存のホスト・アプリケーションへのアクセスを変換することができます。

追加情報

z/OS アプリケーションの開発と変換に役立つ追加機能に関する詳細情報は、 ウェルカム・パネルから「ファースト・ステップ」を選択して z/OS アプリケーション・トピックを表示するか、 または「Web リソース」を選択して該当するトピックを選択することによって見つけることができます。 初めてこの製品を開始したときに、Welcome Experience が表示されます。 この製品を使って作業をしていて、まだ Welcome Experience が表示されていない場合は、「ヘルプ」 >「ようこそ」を選択してください。


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