z/OS® プロジェクトおよびサブプロジェクトには、作業を Rational® Developer for System z® で編成および管理する方法が用意されています。ここでは、ローカル・プロジェクト、 z/OS プロジェクト、MVS サブプロジェクト、および z/OS UNIX® システム・サービス・サブプロジェクトでの作業のさまざまな面について説明します。Rational Developer for System z は、プロジェクト とサブプロジェクト を作成できるようにすることで、ワークベンチ・プロジェクト構造を拡張します。
- ワークステーションに常駐し、そこで実行される COBOL または PL/I コードの開発
が目的である場合は、ローカル・プロジェクト を定義します。
この場合、プロジェクトはシステム定義には関連しません。
例えば、Windows® または AIX® ワークステーションで実行する COBOL または PL/I アプリケーションをコンパイルする場合は、
ローカル z/OS プロジェクトを作成できます。
Rational Developer
for System
z には、エンタープライズ・サービス・ツールや
データベース・アプリケーション生成プログラムなど、ホスト・ベースのリソースを含むローカル・プロジェクトを作成するための
ツール・スイートが用意されています。
ローカル・プロジェクトは、構文検査、依存関係の表示、およびプロジェクト・ビルドにローカルのコンパイラーおよび変換プログラムを使用します。Rational Developer for System z には、リモート同期 のためのツールも用意されており、ローカル・プロジェクトをリモート・システムに接続できます。リモート同期を使用すると、COBOL アプリケーションおよび PL/I アプリケーションをローカルで開発して、それらをリモート・システムに転送できます。
- z/OS に常駐し、そこで実行されるコードの開発が目的である場合は、1 つの z/OS プロジェクト と、1 つ以上の MVS サブプロジェクト または z/OS UNIX サブプロジェクト を定義します。プロジェクトとは、1 つ以上の関連サブプロジェクトを保持するコンテナーです。
プロジェクトを使用すると、単一のビルド・コマンドによって複数のロード・モジュールをビルドできます。
サブプロジェクトには、単一ロード・モジュール用のファイルとプログラムが含まれます。
サブプロジェクトは特定のリモート・システムの下で作成され、そのシステムのプロパティーはサブプロジェクト・プロパティーのデフォルト設定として
使用されます。
サブプロジェクト・プロパティーは、変更またはオーバーライドできます。z/OS プロジェクトでの作業の利点としては、以下のサポートがあります。
System z によって、開発者グループの間でコードの共用および管理が簡単になり、z/OS プロジェクトで作業を行うその他の利点も保たれます。
z/OS プロジェクトは、ローカル・プロジェクトと区別するために、リモート・プロジェクト と呼ばれることもあります。リモート・プロジェクトおよびリモート・サブプロジェクトはリモート・システムに関連付けられ、その作成時にはリモート・システムとのアクティブ接続が必要です。ただし、プロジェクトおよびサブプロジェクトを作成したら、それらをオフライン にすることができます。つまり、特定のプロジェクト・リソースをワークステーションに転送してアクティブ接続なしで作業できます。再びオンライン で作業する準備ができたら、Rational Developer
System
z に、変更のあったリソースが表示されるので、その変更されたファイルをマージおよびアップロードできます。
- 「z/OS プロジェクト」ビューのプロジェクトはホスト・ベース またはワークステーション・ベース のいずれかです。
z/OS プロジェクトの制御および管理の容易性を高めるために、サイトでホスト・ベース・プロジェクトを構成できます。ホスト・ベース・プロジェクトはリモート・システムで完全に定義され、そのシステムに接続するとワークスペースにダウンロードされます。
ホスト・ベース・プロジェクトを使用すると、インストール時に、中央の場所からクライアント・ワークスペースに対してプロジェクトを定義し、自動的に伝搬することが
できます。
このようなプロジェクトは、プロジェクト定義を標準化する手段を提供します。
ホスト・ベース・プロジェクトには、プロジェクト、そのプロパティー、
および、そのメンバー・リソースが含まれます。
プロジェクト/サブプロジェクト構造には以下の機能があります。