CICS の環境で実行するプログラムを開発する場合は、以下のオプションを使用する必要があります。
CICS プログラムが、EXEC CICS ステートメントを格納するファイルをインクルードするか、EXEC CICS ステートメントを含むマクロを使用する場合は、PP オプションの CICS オプションの前に、以下の例に示すように、MACRO コンパイル時オプションまたは PP の MACRO オプションのいずれかを使用することも必要になります。
pp (macro(...) cics(...) macro(...) )
cicsdb2.pli という名前の CICS および DB2 PL/I プログラムを編集する場合は、 以下のコマンドを使用します。
pli -l/usr/lpp/cics/include -qsystem=CICS -qpp=CICS=noedf:nodebug:nosource:noprint:MACRO -o cicsdb2.ibmpli -bl:/usr/lpp/cics/lib/cicsprIBMPLI.exp -eplicics -L/usr/lib/dce -ldcelibc_r -ldcepthreads -ldb2 -lplishr_r -lc_r cicsdb2.pli
INCLUDE(EXT) コンパイル時オプションに対する拡張子として、INC が指定されていることを確認します。 INCLUDEを参照してください。
IBM.SYSLIB 環境変数または INCLUDE 環境変数には、例えば以下のように、CICS インクルード・ファイル・ディレクトリーを 指定する必要があります。
set include=d:¥cicsnnn¥plihdr;
基本マッピング・サポート (BMS) ユーティリティーである CICSMAP によって生成された PL/I 宣言文は、INCLUDE 環境変数で 指定されている最初のディレクトリーに置かれます。 詳しくは、コンパイル時環境変数の設定を参照してください。
以下のいずれかの方法で生成される出力は、CPLI 一時データ・キュー (TDQ) に書き込まれます。
PLIDUMP によって生成される出力は、常時、CPLD 一時データ・キューに書き込まれます。
フル・ワークステーション CICS API が、PL/I プログラムに対してサポートされています。 以下を使用する PL/I プログラムに対するサポートも提供されています。
S/390 CICS に適用される PL/I 考慮事項は、ワークステーション上の CICS にも適用されます。プログラムは、STAE オプションが常時有効であるかのように動作します。NOSTAE オプションはサポートされません。
S/390 CICS サブシステム上での最終実行を目的として、アプリケーションの開発を行っている場合は、DEFAULT(NONASSIGNABLE) コンパイル時オプションを使用して、PL/I プログラムの再入可能違反を検査することができます。
CICS/ESA、CICS/MVS、および CICS/VSE との互換性のため、EXEC CICS コマンドは、必ず、大文字にしてください。
CICS のもとでは、PL/I FETCH と RELEASE を使用できます。
1 つの CICS プログラムが、OPTIONS(MAIN) を持つプロシージャーを複数持つことはできません。
EXEC CICS ADDRESS コマンド、および CICS 制御ブロックに対するポインターを戻す他の類似コマンド (TWA COMMAREA や ACEE など) は、制御ブロックが存在しない場合に SYSNULL() ポインターを戻します。(例えば、'FF000000'x ではなく、'00000000'x)。プログラムでは、そのようなポインターをテストするため、SYSNULL 組み込み関数を使用する必要があります。
CICS プリプロセッサーによって処理される各 PL/I コンパイル単位は、以下を生成します。
dcl IBMMCICS_ID char(n) static init('cics-id-and-version');
プログラムがコンパイルされた対象の CICS システムの名前、バージョン、およびリリース・レベルが示されます。
プログラムの性質、およびプログラムの実行に使用される CICS システムに従って、オプションを考慮する必要もあります。
| 使用する対象 | 使用するコンパイル時オプション |
|---|---|
| CICS for Windows | PP(CICS MACRO) |
| ネイティブ・データを格納する CICS ファイル | 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE) |
| ネイティブ・モードの DB2/2 | 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE) |
| ホスト S/390 データを格納する CICS ファイル | 場合に応じて DEFAULT (EBCDIC NONNATIVE HEXADEC) |
| ホスト S/390 モードの DB2/2 | 場合に応じて DEFAULT (EBCDIC NONNATIVE HEXADEC) |
| 使用する対象 | 使用するコンパイル時オプション |
|---|---|
| CICS for Windows | PP(CICS MACRO) |
| ネイティブ・データを格納する CICS ファイル | 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE) |
| ネイティブ・モードの UDB | 場合に応じて DEFAULT (ASCII NATIVE IEEE) |
EXEC CICS ステートメントを含むプログラムをコンパイルするには、CICS をインストールしておく必要があります。ワークステーション上に CICS をインストールする方法については、各製品のインストール指示を参照してください。