Rational Developer for System z, バージョン 7.6

レイアウト情報

このセクションでは、レコード・レイアウトのオフセットなど特定のレイアウト特性を定義するためのオプション、およびレコード基準を定義する各種方法について説明します。

テンプレート・エディターの上部にあるオプションを使用して、セグメント化データへのアクセスに、現在選択されているテンプレートを使うかどうかを指定します。 また、テンプレートに複数のレコード・レイアウトが含まれる場合、ドロップダウン・ボックスを使用してどのレコード・レイアウトを編集するかを選択します。

オフセットの編集

オフセットの値を入力すると、実際のレコード・データに対して、現在選択されているレコード・タイプの開始位置が変更されます。 オフセット値を入力した場合、その値は、レベル 01 フィールドのレコード長、およびレコード・タイプ内のすべてのフィールドの開始位置に加算されます。 入力したオフセット値は、-32760 から 32760 の範囲になければなりません。

レコード基準

フォーマット済みデータ・エディターのデータ・セットで作業する場合、テンプレートを使って、使用する特定のレコードを選択できます。 編集中のテンプレートのタイプにより、テンプレート・エディター使用中に定義可能なレコード基準は 3 タイプあります。 これには関連レコード識別基準レコード識別基準、および レコード選択基準が含まれます。 これら 3 タイプの基準は、フリー・フォーム、または「フィールド別」基準作成エディターという、2 つの異なる方法を使用して定義できます。
注: 関連レコード識別基準は、基準作成エディターでのみ作成できます。

フリー・フォーム

1 つ目は、表示されたテキスト・フィールドにフリー・フォームの REXX™ 式を入力する方法です。 この式は、#ref comp-op value という形式をとります。
表 1. フリー・フォームの REXX 式
フリー・フォームの REXX 式 説明
#ref

式で使用する現行レコード・レイアウトから値を返すフィールド。 フィールドは、例えば #8 のように、# 記号の後にフィールド参照番号を続けたもので識別します。

また、例えば (#5 + #6) のように、複数フィールドの計算をして返された値を使用することもできます。これを行うには、計算結果を括弧で囲み、少なくとも 1 つのフィールド参照とともに有効な算術演算子を使用する必要があります。

これの代わりとして、例えば MAX(#5,#6,#7) のように、少なくとも 1 つのフィールドを引数としてリストする REXX 関数を使用する方法があります。

comp-op

比較演算子。フィールドまたはフィールド計算から派生した値を value と比較する方法を表す記号です。 例えば、「>」記号は「より大きい」を表します。 File Manager Integration は、すべての REXX 比較演算子をサポートしています。

value

基準式で使用される単一の値を返す任意の式。 これは、文字列、数値、フィールド、値を返す計算、または REXX 関数の形式をとります。

AND (&) や OR (|) などの論理演算子を使用して複数の基準式を作成できます。 括弧を使用して、計算および基準式内での計算順序を制御できます。

基準作成エディター

もう 1 つのオプションは、「フィールド別」基準作成エディターを使用することです。 基準作成エディターは、より構造化された手法によりレコード基準作成を容易にします。 基準作成エディターを使用することにより、フィールド、比較演算子、AND/OR 結合子、および値式のリストから複合式を作成できます。基準作成エディターには、各フリー・フォーム基準テキスト入力位置の後の 「基準作成」と呼ばれるボタンを選択することによりアクセスできます。

基準作成エディターを使用して基準を作成するには、以下の手順を実行します。
  1. エディターの左側にあるメイン・ウィンドウから、この基準の基本となるフィールドを選択します。リストには、編集中のテンプレートに現在定義されているフィールドがすべて含まれます。
  2. 次に、エディターの右上にあるドロップダウン・メニューを開き、比較演算子を 1 つ選択します。
  3. 最後に、ドロップダウン・メニューの下にあるテキスト・ボックスに、最初のステップで選択したフィールドに対応する値を入力します。

    処理をここで終了することも、引き続き基準を強化することもできます。基準を強化するには、エディターの下部にある論理 AND/OR 結合子を利用して、複数の基準を複合式に結合します。「上へ」および「下へ」のラベルが付いたボタンを使用すると、式の順序を再配置することができます。

  4. 基準の定義が完了したら、「OK」を選択してエディターを終了します。
基準作成エディターは、テンプレートに定義されている使用可能なすべてのフィールドのリスト、および複合式の形成に使用できる比較演算子と論理演算子のリストを提供します。

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