Rational Developer for System z バージョン 7.6

スマート論理順序付け方式

スマート論理レイアウト方式は、論理順序付け方式の制約を打開するため、およびプログラム言語の特殊な要件に備えるために、Rational® Developer for System z® に導入されています。

スマート論理レイアウトは、次の 2 つの主要な問題を解決するために Rational Developer for System z に導入されています。

双方向の変換可能の問題
暗黙 (論理) 再配列アルゴリズムには、双方向テキストを含む文字列の正しい処理を許可しない既知の制限があります。 結果として、ユーザーは特定の表記を容易に生成することができません。これらの制限により、ビジュアルから論理への変換時にあいまいさも生じます。この変換は通常、zSeries® リモート・システムから Windows® または Java™ クライアントへのデータのダウンロード時に行われます。
複雑な表現の処理
形式言語 (例えば、プログラム言語) で書かれたテキストは、適切な構文によりさまざまな字句の順序を決定する規則に従う必要があります。字句の一部に RTL (右から左) 文字が含まれている場合は、通常のアルゴリズムによる表記のために行われる再配列により、字句は、構文順序とは異なる順序で表示されることがあります。結果として、構造化された双方向データは、ビジュアルから論理への変換により分解することができます。この変換では、データの構造は認識されません。例えば、MVS システム上の COBOL ファイルに、字句がアラビア語またはヘブライ語である次のコード行が含まれていると想定します。
STRING "token1", "token2", "token3", "token4"
ビジュアルから論理への変換後に、この行は、論理エディターでは正しく (ホスト上と同じに) 見えますが、逆の順序で保管されることになります。
STRING "token4", "token3", "token2", "token1"

双方向の変換可能の問題の解決

双方向の変換可能の問題を解決するために、双方向変換アルゴリズムが特殊なオプションを用いて提供されています。このオプションを指定した場合 (すなわち、スマート論理クライアント・レイアウトが Rational Developer for System z のユーザーによって定義されている場合)、あいまいさが生じる可能性のある双方向テキストの前に、自動的に LRM または RLM のマークが付けられます。これらのマークは、字句内マーク とも呼ばれます。

複雑な表現の処理に関する問題の解決

複雑な表現に関する問題の解決も、LRM マークの使用に基づいています。残念なことに、一般的な解決策を用いてこの問題を解決することはできません。これは、この解決が特定言語の構文に強く依存しているためです。スマート論理クライアント・レイアウトが Rational Developer for System z のユーザーによって定義されている場合は、COBOL、C/C++、PL/I、HLASM、および XML で作成されたソース・プログラムのビジュアルから論理への変換は、LRM マークの追加をサポートするように拡張されています。 言語依存の構文の問題を解決するためにスマート論理アルゴリズムによって導入されるマークは、字句間マーク と呼ばれます。


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