拡張コピー・ウィザードは、データ・セットをコピーするための追加機能を提供します。これは、「リモート・システム・エクスプローラー」ビューでは使用できないものです。
拡張コピー・ウィザードを使用すると、以下の作業を実行できます。
- ソース・データ・セットからレコードの範囲を選択してコピーします。
- タイプが異なるデータ・セットにコピーします。
- 適切なターゲット・データ・セットを割り振ります。
- テンプレートの使用により、レコードを選択し、フィールドをマップして、さらにフィールドの順序を変えます。
以下の手順を実行して、拡張コピー・ウィザードを起動します。
- 「リモート・システム」ビューから、コピー対象として単一のデータ・セットを選択するか、単一の PDS/PDSE のメンバーを選択します。
- ポップアップ・メニューから、「File Manager」、「コピー」の順に選択します。
- ウィザードの最初の「ソース情報」というタイトルのページで、以下の手順を実行します。
- ソース・データ・セットが PDS/PDSE の場合:
- スキップするレコードの数を設定します。これを定義すると、コピー処理は、ここで定義した数のレコードをスキップしてから開始されます。
- コピーするレコードの最大数を設定します。数値を使用するか、または ALL と入力して、すべてのレコードをコピーすることができます。
- ドロップダウン・リストから、コピーするメンバーを選択します。
- ソース・データ・セットが VSAM の場合:
- 開始キーを指定します。これを定義すると、コピー処理は、ここで定義した値以上のキーを持つ最初のレコードから開始されます。
- スキップするレコードの数を設定します。これを定義すると、コピー処理は、ここで定義した数のレコードをスキップしてから開始されます。
- コピーするレコードの最大数を設定します。数値を使用するか、または ALL と入力して、すべてのレコードをコピーすることができます。
- ウィザードの 2 ページ目の「ターゲットの選択」というタイトルのページで、以下の手順を実行します。
- ファイルをコピーするターゲット・データ・セットも入力します。ターゲット・データ・セットの名前は、手動で入力するか、あるいは、「参照」を選択して、選択可能なデータ・セットのリストから選択することができます。
注: 指定したターゲットが存在しない場合、ウィザードの次のページで、これを割り振ることができます。
- 以下から処理を選択します。
- MOD -「MOD」を選択すると、コピーされたデータは、ターゲット・データ・セット内の既存のデータの後に追加されます。
- OLD -「OLD」を選択すると、コピーされたデータは、ターゲット・データ・セットの先頭から初期化されます。このオプションでは、既存のレコードはすべて置換されます。
- 「完了」をクリックして、ウィザードを終了するか、あるいはコピー時にテンプレートを使用する場合は、「次へ」をクリックします。
- 「ターゲットの割り振り」というタイトルのページで、以下の手順を実行します。
注: このページが表示されるのは、前のステップで指定したターゲットが存在しない場合のみです。
- 新規データ・セット用のモデルとして既存のデータ・セットを使用する場合は、「類似データ・セット」フィールドにこれを定義します。
- ドロップダウン・リストから、新規データ・セットの「ライブラリー・タイプ」を選択します。
注: ここでの選択内容に基づいて、割り振りをさらに詳細にカスタマイズするための追加フィールドが使用可能になります。
- 「完了」をクリックして、ウィザードを終了するか、あるいはテンプレートをマップする場合は、「次へ」をクリックします。
- ウィザードの最後の「マップ・テンプレート」というタイトルのページで、以下の手順を実行します。
- 「テンプレートを使用」の横にチェック・マークを付けます。
- 「コピー元 (From)」および「コピー先 (To)」テンプレートを定義します。
以下の表は、拡張コピー・ユーティリティーが、「コピー元 (From)」および「コピー先 (To)」テンプレートの情報を使用する仕組みを要約したものです。
表 1. 拡張コピー・ユーティリティーでのテンプレートの使用| 拡張コピー・ユーティリティーの判別内容 |
使用する情報 |
対象テンプレート |
| コピー元 |
コピー先 |
| コピーするレコード |
- 選択されたレコード・タイプ
- レコード識別基準
- レコード選択基準
|
X |
|
| コピーするフィールドおよびコピー先 |
フィールド・マッピング |
X |
X |
| 新規 (非マップ式) フィールドの初期化方法 |
作成属性 |
|
X |
注: 拡張コピー・ユーティリティーは、名前が類似したフィールドの相互のフィールド・マッピングのみをサポートします。
- 「完了」を選択してウィザードを終了し、データ・セットをコピーします。