Rational Developer for System z バージョン 7.6

サイクルの変換処理

アクティビティー図でサイクルが検出されると、サイクルの本体がこれらのノードから構成されることが分かります。しかし、このサイクルが COBOL ループを表していることを述べるには十分ではありません。言い換えると、サイクルはループと同等ではありません。

ここでは、UML から COBOL へのプロセスのサイクルを変換する操作について、詳しく説明します。変換プロセスの理論的な根拠を理解しておくと、アクティビティー図の上手な設計に役立つ場合があります。

例えば、図 1 は無限ループ (WHILE TRUE) を示しています。

図 1. 無限ループ
読み取りおよび書き込みループには中間にテストがあります。

この図には、「Read resource」ノード、デシジョン・ノード、および「WriteResource2」ノードが含まれるループがあります。デシジョン・ノードの 2 番目のブランチ (END ノードに進むもの) は、変換プロセスによって考慮される必要があります。test はループの一部であり、そのすべてのブランチも同様です。ループ内にあるデシジョン・ノードのすべてのブランチを考慮に入れ、対応するコードをループの内部に配置する必要があります。

図 2 には、UNTIL ループが示されています。

図 2. UNTIL ループ
読み取りループは、テストに基づいて続行または終了します。

この図では、Read Resource ノードとデシジョン・ノードの間にループがあります。これは、ループの一方の端がデシジョン・ノードであるケースを示しており、until ループとして解釈されます。ここでは、デシジョン・ノードはループに留まるかループを出るための条件を定義しています。


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