Rational Developer for System z, バージョン 7.6

フィールド属性

テンプレート・エディターの「フィールド属性」セクションは、「プロパティー」ビューにあります。 このビューにより、選択したフィールドの使用属性、データ生成属性、およびスクランブル属性の表示および編集ができます。

フィールドの属性を「プロパティー」ビューに表示するには、フィールド・テーブル内でそのフィールドを選択する必要があります。ここでは、使用属性、データ生成属性、およびスクランブル属性という 3 つの属性カテゴリーを定義しています。

使用属性

使用属性は、フィールドをどのように表示するかという特性を制御するために使用されます。次の表で、関連する使用属性を説明します。
表 1. 使用属性
使用属性 説明
フィールド見出し フィールド見出しの表示内容を変更する場合に、この属性を編集します。
フィールド出力幅 フィールドの幅を変更する場合に、この属性を編集します。
先行ゼロ 値が数値の場合に、先行ゼロを表示します。
長さフィールド 選択したフィールドがセグメント長であるかどうか、およびその長さを含むか含まないかを指定する場合に、このチェック・ボックスを選択します。 この属性は、セグメント化されたテンプレートの編集中で、選択されたフィールドの長さが 4 バイト未満の場合にのみ使用可能です。

データ生成属性

データ生成属性は、作成属性とも呼ばれ、データ・セット生成ユーティリティーの振る舞いを制御するために使用されます。次の表で、関連するデータ生成属性を説明します。
表 2. データ生成属性
データ生成属性 フィールド・タイプ 説明
充てん文字 英数字 フィールドの作成中に、他の操作の前にフィールドの各バイトに配置する英数字値を指定します。
アクション 英数字 各レコードでフィールドの内容をどのように変更するかを指定します。
開始文字 英数字 IBM 提供のパターン (AL、AN、または CO) またはユーザー提供のパターン (RO、WV、および FX を除く) を指定する場合に使用する英数字の開始文字を指定します。
生成パターン 英数字 指定されたフィールドのデータを生成するために使用する英数字パターン。ユーザー指定のパターンまたは IBM® 提供のパターンが使用できます。
パターンを繰り返すためのオプション 英数字 ユーザー指定のパターンがフィールド長より短いため、フィールド全体の充てんのためにそのパターンを繰り返す必要がある場合に使用します。
開始値 数値 指定する増分で調整される前に、フィールドに格納されているようにする初期数値を指定します。
終了値 数値 フィールドに設定する最大値 (増分が正の数値の場合) または最小値 (増分が負の数値の場合) を指定します。
増分値 数値 レコードごと (またはレコードのサイクルごと) にフィールド内の値を調整するための正の数値または負の数値を指定します。
サイクル数 数値 増分値がフィールド値に適用される前に生成される出力レコードの数を指定します。

スクランブル属性

File Manager Integration には、実動データを基にテスト・データを生成できる機能がありますが、機密情報を含む可能性のある一定のフィールドの値を変更する機能が備わっています。 この機能をフィールド・スクランブルといいます。スクランブル属性は、順序を変えるフィールドや値を定義するために使用されます。 次の表で、関連するスクランブル属性を説明します。
表 3. 英数字フィールド用のスクランブル属性
スクランブル・タイプ フィールド・タイプ 属性 説明
なし 該当なし 該当なし スクランブル・オプションが 1 つも定義されていません。
ランダム/反復可能 英数字 出力フィールドに値を提供 このオプションを選択すると、順序を変える出力フィールド値を定義できます。
データ・セットから出力値を提供 出力フィールド開始桁 ここで定義する出力フィールド開始桁により、反復される、またはランダムに選択される値の位置が決まります。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
リストから出力値を提供 コピー操作時に反復される、またはランダムに選択される値の英数字リストを入力します。
変換 英数字 入力フィールド開始桁 値データ・セット中の入力フィールド値の開始位置を定義します。入力フィールドを値データ・セットの値と一致させるためコピー操作時に変換処理を実行する場合に使用されます。
出力フィールド開始桁 値データ・セット中の出力フィールド値の開始位置を定義します。値データ・セット上で入力フィールド値が一致した場合に使用されます。この場合、対応する出力値が使用されます。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
出口 英数字 プログラム名 スクランブル出口プログラムの名前。1
パラメーター 出口プログラムに渡すパラメーターを入力します。
表 4. 数値フィールド用のスクランブル属性
スクランブル・タイプ フィールド・タイプ 属性 説明
なし 該当なし 該当なし スクランブル・オプションが 1 つも定義されていません。
ランダム/反復可能 数値 スクランブル・タイプにより決定 順序を変える出力フィールド値を指定しない場合に、このオプションを選択します。
ランダム/反復可能 数値 出力フィールドに値を提供 このオプションを選択すると、出力フィールド値を定義できます。
データ・セットから出力値を提供 出力フィールド開始桁 ここで定義する出力フィールド開始桁により、反復される、またはランダムに選択される値の位置が決まります。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
リストから出力値を提供 コピー操作時に反復される、またはランダムに選択される値の数値リストを入力します。
ランダム/反復可能 数値 出力フィールド値の範囲を提供 最小範囲 反復する、またはランダムに選択する出力値の範囲の最小値を選択します。
最大範囲 反復する、またはランダムに選択する出力値の範囲の最大値を選択します。
変換 数値 入力フィールド開始桁 値データ・セット中の入力フィールド値の開始位置を定義します。入力フィールドを値データ・セットの値と一致させるためコピー操作時に変換処理を実行する場合に使用されます。
出力フィールド開始桁 値データ・セット中の出力フィールド値の開始位置を定義します。値データ・セット上で入力フィールド値が一致した場合に使用されます。この場合、対応する出力値が使用されます。
値データ・セット レコードをランダムに選択する、または反復するデータ・セット。
出口 数値 プログラム名 スクランブル出口プログラムの名前。1
パラメーター 出口プログラムに渡すパラメーターを入力します。
フォーマット・オプション なし 出口プログラムに渡される前に値がフォーマットされないようにする場合に、このオプションを選択します。
フォーマット 出口プログラムに渡される前に値がフォーマットされるようにする場合に、このオプションを選択します。
先行ゼロ 出口プログラムに渡される前に値に先行ゼロを追加する場合に、このオプションを選択します。
1 File Manager Integration でスクランブル用に提供されている機能に加え、提供されたスクランブル機能では行えないスクランブル操作を実行する独自のスクランブル出口プログラムを書くこともできます。

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