Rational Developer for System z バージョン 7.6


識別されたパラメーターのデフォルト・オーバーライド値を持つ新規メニュー・アクションの作成

このレッスンでは、メニュー・マネージャーを使用して、JCL で識別されたパラメーターに値を提供する新規メニュー・アクションを作成する方法について説明します。

メニュー・マネージャーを使用して、新規アクションを作成し、パラメーターにデフォルト・オーバーライド値を指定します。新規アクションを作成してオーバーライド・パラメーター値を指定するには、以下の手順を実行します。

  1. 「ウィンドウ」>「設定」をクリックし、「メニュー・マネージャー」の下にあるリストを展開し、「アクションおよびメニュー」をクリックします。
  2. 「新規」をクリックして新規アクション・ファイルを作成します。 「新規ファイル」ウィンドウが開きます。
    「新規ファイル」ウィンドウ
  3. 「ファイル」をクリックして、新規ファイルのアクションがファイルに対して実行されることを示します。 「プロジェクト/サブプロジェクト」オプションでは、プロジェクトおよびサブプロジェクトに対して実行されるアクションを作成できます。
  4. 新規アクション・ファイルのファイル・パス名を入力するか、または「参照」をクリックし、アクション・ファイルを保管するロケーションにナビゲートしてそのファイル名を入力します。 アクション・ファイルは XML フォーマットで保管されるため、c:¥worklocation¥myActions.xml など、拡張子 .xml を持つファイル名を指定してください。指定するディレクトリー・パスは既存のパスである必要があります。
  5. 「次へ」をクリックします。 「ファイル・コンテンツの作成」ページが開きます。
    「ファイル・コンテンツの作成」ウィンドウ
  6. 「新規ローカル/リモート・アクションを作成する」をクリックして、「終了」をクリックします。 メニュー・マネージャー新規アクション・ウィザードが開きます。
    「新規アクション」ウィンドウ
  7. 「名前」フィールドに「Define Program to CICS」 と入力し、次に新規アクションをコメントで説明し、「次へ」をクリックします。 指定する名前は、プログラムまたはファイルを選択し、アクションを実行するために右クリックしたときにコンテキスト・メニューに表示される名前です。 「ファイルの関連付け」ページが開きます。
    「ファイルの関連付け」ウィンドウ
  8. このアクションに関連付ける 1 つ以上のファイル・タイプを選択し、「追加」をクリックします。 ファイル・タイプが「選択されたファイル・タイプ」リストに追加されます。
  9. 「次へ」をクリックします。 「実行オプション」ページが開きます。
    「実行オプション」ウィンドウ
  10. アクションに対するコマンドおよびパラメーターをコンマで区切って入力します。 コマンドは 1 行で入力する必要があります。デフォルト・パラメーターに対するオーバーライドを求めるプロンプトをダイアログで出す必要があるかどうかに応じて、以下のいずれかのフォーマットを使用します。PROMPT を指定すると、JCL の実行依頼の前に、一部の値のオーバーライドを許可するダイアログが表示されます。必要なすべての値を指定してプロンプトを出す必要がないときに、NOPROMPT を指定します。値が同じであるか、変数で提供される繰り返しタスクには、NOPROMPT の設定が優先されます。入力が必須である他のタスクには、PROMPT の設定が優先されます。
    • <Action>,<Program>,PROMPT,<Columns>,<Column headers="">,<Button text="">,<Title>,<Column Values="">
    • <Action>,<Program>,NOPROMPT,<Columns>,<Column Values=""></Column></Columns></Program></Action></Column></Title></Button></Column></Columns></Program></Action>
    次のコマンドは、ユーザーに対して値の入力を求めるプロンプトを出します。
    Submit,ELISEE.TEST.JCL(PROGRDO),PROMPT,2,Variable,Value,Submit,Define program to CICS using batch RDO definition,PROGRAM,$name,USERID,$userid,GROUP,MYGROUP,LANGUAGE,COBOL
    次のコマンドは、ユーザーに対して値を求めるプロンプトを出しません。
    Submit,ELISEE.TEST.JCL(PROGRDO),NOPROMPT,2, PROGRAM,$name,USERID,$userid,GROUP,MYGROUP,LANGUAGE,COBOL
  11. 「汎用メニューに表示」をクリックします。
  12. 「既存アクションの使用」をクリックし、「選択」をクリックします。 「アクション選択」ウィンドウが開きます。
    「アクション選択」ウィンドウ
  13. 「com.ibm.etools.varsubstitution」を展開し、「com.ibm.ftt.ui.menumanager.mfivarsubsaction」を選択して「OK」をクリックします。
  14. 新規アクションを保存するには、次のいずれかを行います。
    • 「完了 (Finish)」をクリックして作成済みアクションを保存します。
    • 「OK」をクリックして新規アクションをメニュー・ファイルに保存します。

アクション作成時のいくつかの考慮事項

以下の考慮事項は、パラメーター・オーバーライド値を指定するときに適用されます。
  • PROGRAM パラメーターに値を指定しないと、リソースを選択したときにそのリソースが、実行する JCL として操作されます。例えば、JCL 自体を変更せずに、特定のオプションを持つ CICS® 起動 JCL を実行依頼することが必要な場合があります。パラメーター値が異なれば、同じ JCL を異なるユーザーが実行依頼できます。
  • PROGRAM パラメーターに値を指定すると、それがアクション実行時に実行する JCL です。右クリックして選択したリソースが、実行依頼される JCL に関連付けられます。
  • JCL でパラメーターを指定したが、オーバーライド値を指定しないと、そのパラメーター値は空ストリングに置き換えられます。例えば、JCL の以下のエントリーを考慮します。
    MEMBER=!PROG!,PARM='1920'
    !PROG! エントリーにオーバーライド値を指定しないと、そのエントリーは次のようになります。
    MEMBER=,PARM='1920'
以下に、役立ついくつかの変数値を示します。使用可能なすべての変数値を表示するには、メニュー・マネージャー新規アクション・ウィザード「実行オプション」ページで「変数」をクリックします。
$name
ポップアップ・メニュー・オプションが表示されたときに現在選択されているリソースの名前を返します。メンバーの名前を返します。
$fullname
ポップアップ・メニュー・オプションが表示されたときに現在選択されているリソースの名前を返します。データ・セットの名前およびメンバー名を DATASET(MEMBER) フォーマットで返します。
$datasetname
右クリックして選択されているメンバー・リソースを含むデータ・セットの名前を返します。

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