以下に記述ファイルと記述ブロックの特殊機構を示します。
- 記述ファイルは、マクロ定義を含むことができ、また、記述ブロック内でマクロを使用することができます。マクロによって、あるテキスト・ストリングを別のテキスト・ストリングに容易に置換することができます。
- 記述ファイルには、推論規則を記述することができます。推論規則が指定されると、NMAKE は、ターゲットおよび従属ファイルで用いられるファイル名拡張子に基づいて、どのコマンドを使用するかを推論することができます。
- 次の構文を使用して、NMAKE が従属ファイルを検索するディレクトリーを指定できます。
targets : {directory1;directory2...}dependents
NMAKE は、最初に現行ディレクトリーを検索し、次に directory1、directory2、(以下同様) というように
検索していきます。
- セミコロン (;) を使用すると、ターゲット・ファイルや従属ファイルと同じ行にコマンドを記述できます。
targets... : dependents... ; command
- 各行の末尾に円記号 (¥) を付加すれば、長いコマンドを複数行にまたがって記述できます。
command ¥
continuation of command
- コマンドの実行は、コマンドの前に特殊文字を付加すれば変更可能です。
- 記述ブロックでコマンドを指定しない場合、NMAKE は推論規則を検索してターゲットをビルドします。
- ワイルドカード文字 (* および ?) は、記述ブロックで使用可能です。例えば、次の記述ブロックは、.PLI 拡張子の付いたすべてのソース・ファイルをコンパイルします。
astro.exe : *.pli
pli $**
- NMAKE は、*.pli という指定を、現行ディレクトリー内のすべての PL/I ファイルのリストに展開します。$** は、現行のターゲットに対して指定されたすべての従属ファイルのリストです。
- NMAKE は、構文の中で数種類の句読文字を使用します。これらの文字の 1 つをリテラル文字として使用するには、その前にエスケープ文字 (^) を付加します。句読文字のリストについては、エスケープ文字を参照してください。
- ターゲット・ファイルは、通常 1 つの記述ブロック内にのみ記述されます。特殊な構文によって、ターゲットを複数の記述ブロックで使用できます。
- 特殊な構文によって、記述ブロック内の最初の従属ファイルのドライブ、パス、ベース名、および拡張子を判別できます。
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