Rational Developer for System z バージョン 7.6

リモートからローカルへのファイル・マッピング

リモート・システムを定義する場合は、各 MVS データ・セットの最下位修飾子を、 サブプロジェクト内のワークステーション・ベースの関連ファイルに使用されるファイル名拡張子にマップ (関連付け) します。 例えば、デフォルトのマッピングでは、z/OS ベースの修飾子 COBOL はファイル名拡張子 .cbl に関連付けられます。

マッピング

マッピングは、Rational® Developer for System z® が z/OS® とワークステーション間のファイル転送をどのように監視するかを示します。 特に、ファイル転送がテキストの交換 (この場合、ASCII/EBCDIC 変換が行われます) とバイナリー・データ交換のどちらを基にしているのかを示します。 また、マッピングを使用すると、特定のファイルの全般的な目的が一目でわかります。

いくつかのデータ・セットに同一の下位修飾子を使用する場合は、それらの各データ・セットのファイル転送に対して同じマッピングが 適用されます。 デフォルトのマッピングでは、例えば、区分データ・セット USER01.COBOL および USER01.TEST.COBOL と拡張子 .cbl を持つ ワークステーション・ベースのファイルとの間でメンバーを転送できます。

ワークベンチでは、System z LPEX エディターに関連する設定によって、 特定のタイプのワークステーション・ベースのファイルが特定の方法で処理されます。例えば、デフォルト設定に従って、.cbl タイプのファイルが COBOL ソース・ファイルに適した構文強調表示で表されます。 ただし、エディターが z/OS ベースのデータ・セットを処理する際は、ファイル名拡張子 (.cbl など) への修飾子 (COBOL など) のマッピングによって、データ・セットの処理方法が決まります。

次の表にデフォルト・マッピングのリストを示します。 特に指定しない限り、データはテキストとして転送されます。

z/OS 上の低位修飾子 ワークステーション上のファイル名拡張子 メンバーの説明
ASM asm アセンブラー・ソース・ファイル
ASSEMBLE asm アセンブラー・ソース・ファイル
BMS bms BMS マップ・ファイル
C c Csource ファイル
COBCOPY cpy COBOL COPY ファイル
COBOL cbl COBOL ソース
CLIST cmd CLIST
CNTL jcl ジョブ制御言語
COPYLIB cpy COBOL COPY ファイル
CPP cpp C++ ソース・ファイル
EXEC rex REXX ファイル
H h C インクルード・ファイル
HPP hpp C++ インクルード・ファイル
INCLUDE inc PL/I INCLUDE ファイル
JCL jcl ジョブ制御言語
LISTING lst コンパイルまたはリンク・エディットのリスト表示
LOAD exe バイナリー・データとして転送されるロード・モジュール
MACRO mac マクロ・ファイル
OBJ obj バイナリー・データとして転送されるオブジェクト・コード
OUTLIST out ジョブ出力
PLI pli PL/I ソース・ファイル
REXX rex REXX ファイル
SIGYCLST cmd REXX EXEC
XML xml Extensible Markup Language ファイル

システム全体のこれらのマッピングは、「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューにリストされます。 これらのマッピングは、「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューまたは「プロパティー」ウィンドウの「マッピング」ペインを使用して、 リモート・システムの命名規則に一致するようにカスタマイズできます。これらのマッピングのカスタマイズについて詳しくは、 データ・セットのマッピングを参照してください。

コード・ページ

各ファイルに設定できるコート・ページは 1 つだけですが、 同じコード・ページを持つものとして、複数のファイルからなるグループを指定できます。 コード・ページを指定する場合、ローカル・コード・ページとホスト・コード・ページの両方を指定して、 それらの整合性を維持します。 システムのデフォルトのホストおよびローカル・コード・ページは、システム・プロパティーとして定義されます。 次のホスト・コード・ページがサポートされています。

IBM-037 IBM-273 IBM-277 IBM-278 IBM-280
IBM-284 IBM-285 IBM-297 IBM-420 IBM-424
IBM-425 IBM-500 IBM-803 IBM-870 IBM-871
IBM-875 IBM-930 IBM-933 IBM-935 IBM-937
IBM-939 IBM-1026 IBM-1047 IBM-1140 IBM-1141
IBM-1142 IBM-1143 IBM-1144 IBM-1145 IBM-1146
IBM-1147 IBM-1148 IBM-1149 IBM-1153 IBM-1390
IBM-1399 IBM-1364 IBM-1371 IBM-1388 UTF-8
UTF-16 UTF16BE UTF-16LE    

ローカル・コード・ページの可用性は、Eclipse テキスト・エディターでサポートされるテキスト・ファイルのエンコードに基づきます。必ず、ご使用のファイルのコンパイラー設定と整合するコード・ページを指定してください。

ファイル・タイプ

ファイルのタイプは、そのローカル・ファイル拡張子で示されます。 例えば、デフォルト・マッピングを使用する場合、.cbl は COBOL ソース・ファイルとみなされます。 このように、各ファイルには 1 つのファイル・タイプしか設定できません。例えば、組み込みの COBOL ソースを使用する JCL はサポートされていません。


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