Rational® Developer for System z® V7.6 では、エンタープライズ・サービス・ツール・コンポーネントは、以下の新しいフィーチャーを備えます。
プロジェクト、ウィザード、およびバッチ・プロセッサー・オプションの新しいセットにより、CICS TS 4.1 ランタイムで XMLTRANSFORM を使用可能にする成果物を生成できます。
COBOL および PL/I の解釈シナリオの場合、その機能性は、CICS TS V4.1 に導入された CICS XML アシスタント・ツールと同じです。 ボトムアップ・シナリオのコンパイル済み (ベンダー) 変換の場合、この新しいフィーチャーは、対応する COBOL コンバーターを生成します。このフィーチャーによって生成されるリソースは、新しい CICS EXEC TRANSFORM XMLTODATA および DATATOXML で使用できます。
このフィーチャーでは、ウィザードおよびバッチ・プロセッサー・オプションが追加されており、これらのオプションを使用すると、ユーザーは CICS TS 4.1 に導入された新しい WSBind パラメーターを使用して WSBind を生成できます。IBM® Rational Developer for System z の以前のバージョンでは、言語構造から Web サービス・プロバイダーを作成するときに使用できるコンテナーは、1 つのみ (通常は DFHWS-DATA) でした。CICS Transaction Server V 4.1 では、チャネルで多数のコンテナーを使用するアプリケーションから Web サービス・プロバイダーを作成できるようになりました。
新しいオプション DATETIME は、xsd:dateTime タイプおよび CICS ASKTIME フォーマットの XML 要素の追加マッピングを提供します。新しいオプション DATA-TRUNCATION を使用すると、CICS のネイティブ変換機構によるデータの切り捨て方法に関する柔軟性が向上します。
ユーザーは、既存の Web サービスを定義した WSDL 文書から、Web サービス定義に記述される機能の一部または全部を実装する新規アプリケーションの作成を開始できます。新規 PL/I アプリケーションの作成を支援するために、このツールは、新しい Web サービス・プロバイダーまたは新しい Web サービス・コンシューマーのために、テンプレート PL/I プログラム・コードを生成します。 このプログラムは、要求の処理と応答の発行を行う各操作ごとに、メッセージ・エレメントに対応した言語構造を使用します。
操作 --> 入力 --> メッセージ --> 部品 --> 要素
ここで、要素は、XML スキーマ・タイプです。
MTOM (Message Transformation Optimization Mechanism) は、データの搬送に標準的な XML ペイロードではなく、バイナリー・オブジェクトが使用される SOAP メッセージを最適化する技法を、中でも特に記述する抽象仕様です。XOP (XML-binary Optimization Package) は、MTOM を使用して接続された、これらのバイナリー・オブジェクトを base64 ではなく、バイナリー・オクテットで表現する方法を記述します。
MTOM/XOP を使用すると、Web サービス・リクエスターおよび Web サービス・プロバイダーは、中間 XML 表現を使用することなく、バイナリー・フォーマットの要求と応答の言語構造を交換できます。SOAP メッセージが、依然として、この構成で使用されている間は、メッセージ本文は非常に簡潔であり、基本的に、バイナリー添付ファイルを参照する単一の XML 要素を含みます。CICS アプリケーションを MTOM/XOP Web サービスとして使用可能にするには、新しい Web services for CICS の単一サービス・プロジェクトの作成時に、新しい MTOM/XOP サービス・インターフェースの作成のシナリオを指定します。
エンタープライズ・サービス・ツールの単一サービス・プロジェクトのマッピング・エディターおよび COBOL XML コンバーター・コード生成プログラムは、言語構造メンバーへの XML 属性のマッピングをサポートするようになりました。 このサポートを使用すると、XML 要素と XML 属性の両方を含む XML 文書の構文解析と生成が可能になります。一般的に、スキーマ作成者はインスタンス・データを保持するために、慣習として、XML 要素と XML 属性が混在した XML 文書を定義するため、XML 属性の変換機能を備えることは重要です。XML 要素と XML 属性の両方がサポートされていることを示すために、マッピング・エディターでは、要素と属性に対応したアイコンが表示されます。