TSO コマンドを実行するカスタム・アクションにユーザー入力変数を追加することができます。
ポップアップ・メニューからカスタム・アクションを選択すると、ユーザー入力変数は、
ユーザーに対して TSO コマンドのパラメーター値を指定または選択するよう求めるプロンプトを出します。
このタスクについて
TSO コマンドにユーザー入力変数を追加するには、以下の手順を実行します。
- メニュー・マネージャー新規アクション・ウィザードから「変数」ボタンをクリックします。 「置換変数」ウィンドウが開きます。
このウィンドウには、TSO コマンドのユーザー入力変数を作成するために使用する 2 つのオプションがあります。
- $input
- カスタム・アクションを呼び出したユーザーから入力データを収集します。
この変数をカスタム・アクションに追加すると、アクションは、ダイアログ・ボックスを使用してユーザーに対し、入力を指定するか、ドロップダウン・リストから
入力を選択するように求めるプロンプトを出します。
- $list
- ユーザーが値を選択できる、値のリストを組み込むオプションが表示されます。
- 「置換変数」ウィンドウから「$input」を選択し、「挿入」をクリックします。
- ユーザーが値を選択できる、使用可能な値のリストを組み込むには、「置換変数」ウィンドウから「$list」を選択し、「挿入」をクリックします。
この変数はオプションであり、アクション入力に使用可能な値のドロップダウン・リストを構成するために使用されます。
- この変数をカスタム・アクションで使用するには、次のようにこれを指定する必要があります。
$input(PromptString, DefaultValue, $list{string1,string2,string3, . . .,stringn})
- PromptString
- ユーザーに入力を求めるプロンプトを出すダイアログ・ボックス・ラベルを指定します。
このプロンプト・ストリングにはスペースを使用できますが、コンマ (,) やドル記号 ($) は使用できません。
プロンプト・ストリングは必須です。
- DefaultValue
- プロンプトが出されたときにユーザーが値を入力しない場合に、デフォルトとして使用する値を指定します。
デフォルト値にはスペースを使用できますが、コンマ (,) やドル記号 ($) は使用できません。
デフォルト値は必須です。
- $list{string1,string2,string3, . . .,stringn
- ユーザーが値を選択できるストリングのリストを指定します。
この変数はオプションです。これを組み込む場合、ダイアログはユーザーに対して、ドロップダウン・リストからこれらのストリングの 1 つを選択するように求める
プロンプトを出します。
省略した場合、ダイアログはユーザーに対して値の入力を求めるプロンプトを出します。
リストの値にはスペースを使用できますが、コンマ (,) やドル記号 ($) は使用できません。
タスクの結果
下の例は、ユーザー入力変数を使用してメニュー項目を作成する際に開くプロンプトを示しています。
例には、テキスト入力フィールドを持つダイアログと、ドロップダウン・リストを持つダイアログが示されています。
例
次の例では、
Parameter というラベルの付いたドロップダウン・リストを持つダイアログが表示されます。
ユーザーはこのリストから
SMSINFO または
DIRECTORY のいずれかを選択できます。
デフォルト値は
SMSINFO です。
FEKFLDSI '$datasetname' $input(Parameter,SMSINFO,$list{SMSINFO,DIRECTORY})
次の例では、Parameter というラベルの付いたテキスト・フィールドを持つダイアログが表示されます。
ユーザーはこのフィールドにデータを入力できます。
このテキスト・フィールドのデフォルト値は SMSINFO です。
FEKFLDSI '$datasetname' $input(Parameter,SMSINFO)
次の例では、Data Set Name というラベルの付いたドロップダウン・リストを持つダイアログが表示されます。
ユーザーはこのリストからデータ・セット名 HLQ.MY.DATASET または現在選択されているデータ・セットの名前のいずれかを選択できます。
デフォルトは、現在選択されているデータ・セットの名前です。
FEKFLDSI '$input(Data Set Name, $datasetname, $list{HLQ.MY.DATASET,$datasetname})'