Rational Developer for System z バージョン 7.6.1

拡張可能エラー・フィードバック・メカニズム

Rational® Developer for System z® には、COBOL および PL/I 言語ソース・ファイルによって生成されたエラー・メッセージを、統合された DB2® コプロセッサーおよび CICS® 変換プログラムを使用して取り込んで表示する、エラー・フィードバック・メカニズムがあります。このメカニズムを拡張して、 カスタム・プリプロセッサーおよび追加言語 (例えば、アセンブラー) をサポートするようにできます。

Rational Developer for System z エラー・フィードバック・メカニズムの基本機能では、COBOL および PL/I 言語ソース・ファイルについてのエラー・フィードバックがサポートされます。 COBOL または PL/I プログラムのリモート・ビルドまたはリモート構文検査の結果から出るエラーは、 リモート・エラー・リストに報告されます。エラー・フィードバック・プロセスは、COBOL または PL/I コンパイラーのエンタープライズ・バージョンを使用した COBOL または PL/I のコンパイル中に作成される XML ファイルによって決まります。 COBOL および PL/I のエンタープライズ・バージョンが、 統合された DB2 コプロセッサーおよび CICS 変換プログラムをサポートし、 これによってコプロセッサーまたは変換プログラムからのエラーが正しい行番号付きでフィードバックされるので、 この基本機能は、このエンタープライズ・バージョンを使用したエラー・フィードバックをサポートします。 この機能は、セットアップまたはユーザー処置なしで提供されます。

このエラー・フィードバック・メカニズムは拡張可能です。クライアント・ワークスペースで何らかのセットアップを行うことにより、 カスタム・プリプロセッサーから、およびその他の言語ソース・ファイル (例えば、 アセンブラー) からもエラー・フィードバックを行えるように拡張することができます。 Rational Developer for System z は、カスタム・プリプロセッサーまたはその他の言語からのエラーをリモート・エラー・リストに報告するための XML ファイルをユーザーが作成する際に使用できる XML スキーマを定義します。 以下のセクションのトピックでは、この XML ファイルの作成方法と使用方法について説明します。

COBOL および PL/I のエラー・フィードバック

COBOL および PL/I のエラー・フィードバックは、 リモート・システムでのコンパイル・プロセスまたは構文検査プロセス中に生成される XML ファイルによって決まります。 COBOL および PL/I コンパイラー・プロセスでは、コンパイルまたは構文検査のために使用される JCL の SYSXMLSD DD カードによって参照されるデータ・セット・メンバーまたは順次データ・セットにエラーが書き込まれます。

Rational Developer for System z は、 プロパティーの中でユーザーによって指定された JCL プロシージャーを実行する JCL を生成し、 生成されたその JCL を、リモート・コンパイルおよびリモート構文検査のためにユーザーに代わって実行依頼します。 JCL の生成中に、Rational Developer for System z は、 「COBOL コンパイル・ステップ・オプション」または「PL/I コンパイル・ステップ・オプション」ウィンドウの「コンパイラー・エラーのデータ・セット修飾子」フィールドに 基づいて順次データ・セットを割り振り、 さらに、SYSXMLSD DD カードを使用してそのデータ・セットを参照して、 リモート・システムでの COBOL または PL/I コンパイラー・プロセスと、Rational Developer for System z のコンパイルおよび構文検査操作との間にハンドシェークを確立します。Rational Developer for System z がこのデータ・セットを割り振るため、これがデータ・セットの追跡も行い、コンパイルまたは構文検査の操作完了時にそれを検出して構文解析し、リモート・エラー・リストへのデータ取り込みまで行います。

エラー・フィードバックの拡張

COBOL および PL/I のエラー・フィードバックに使用した同じスキームを、 その他の言語およびカスタム・プリプロセッサーをサポートするエラー・フィードバック・スキームの拡張のために使用できます。 エラー・フィードバック拡張スキームは、Rational Developer for System z のビルド・プロセスを使用しているときにのみ、処理できます。『関連タスク』では、Rational Developer for System z クライアントをセットアップして、拡張可能エラー・フィードバック・メカニズムを利用する方法が説明されています。


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