Developer for System z® は、JCL プロシージャーに追加できるいくつかのグローバル JCL 置換変数を定義します。
始める前に
どの
「JCL 置換」タブ・ページでも、
同じプロセスを使用して JCL プロシージャーにグローバル変数を追加できます。
このタスクについて
以下のプロセスは、COBOL プログラムのグローバル変数の追加方法を示しています。
手順
- COBOL プログラムで使用する JCL プロシージャーの新規グローバル変数を追加するには、
「プロパティー」ウィンドウの「COBOL 設定」 を開きます。
ウィンドウの右ペインで「JCL 置換」タブを選択します。
- 「グローバル変数の挿入」をクリックします。「グローバル変数の挿入」ウィンドウが開きます。
- テーブルから変数名を選択し、「挿入」をクリックします。 変数名と値が、グローバル変数リストに追加されます。
残りのグローバル変数を追加するには、必要に応じて上記の手順を繰り返します。
タスクの結果
グローバル変数を
「JCL 置換」ページに追加して、JCL
を生成するかリモート・ビルドまたは構文検査をトリガーすると、EXEC PROC
ステートメントの直前に SET ステートメントが生成されます。
Developer for System z は、以下のグローバル変数を定義します。
- TCPIPADD
- 解決してワークステーション IP アドレスに変換します。
- MEM
- 解決してソース・メンバーに変換します。このソース・メンバーは、ビルド、構文検査、または JCL 生成のアクションが要求されたものです。
- HLQ
- 解決してリソースの高位修飾子に変換します。このリソースは、ビルド、構文検査、または JCL 生成のアクションが要求されたものです。
- USERID
- 解決して、リモート・システムへのログオンに使用されるユーザー ID に変換します。
例
インストール先システムでカスタム・プリプロセス・ステップ (例えば、COBOL ソースを拡張し、そのプリプロセスの出力を個別の区分データ・セットに書き込みたい場合など) を追加するために COBOL コンパイル JCL プロシージャーをカスタマイズしていると想定します。プリプロセス・メンバーは、コンパイル・ステップへの入力データとすることができます。プリプロセス・メンバーは、元の COBOL ソース・ファイルと同じ名前であり、プリプロセス出力は個別のデータ・セットに書き込まれます。プリプロセス・ステップから区分データ・セットに出力を書き込む場合、以下の DD ステートメントをプロシージャーに追加することができます。
//*custom - preprocess
//SYS012 DD DSN=PDS.NAME(&MEM;),DISP=SHR ---> Writes the pre-processed output to PDS.NAME(&MEM;)
//...
//*compile step
//COBOL.SYSIN DD DSN=PDS.NAME(&MEM;),DISP=SHR
//.....
Developer for System z は、&MEM; を解決してソース・メンバーに変換します。このソース・メンバーは、ビルド、構文検査、または JCL 生成のアクションが要求されるものです。そのため、ユーザーは、「JCL 置換」タブを使用して、グローバル変数 MEM を MVS サブプロジェクトのプロパティーに挿入することができ、このグローバル変数をすべてのメンバーに挿入する必要はありません。