このトピックでは、ローカル・プリプロセッサーに設定できるオプションについて説明します。
始める前に
ローカル・システムまたはリモート・システム上で、プロパティー・グループを定義しておく必要があります。
このタスクについて
ローカル・プリプロセッサー・サポートは、以下のコンパイルまたは構文検査操作で使用できます。
ローカル・プリプロセッサーにオプションを定義するには、以下のようにします。
手順
- プロパティー・グループ・エディターでプロパティー・グループを開きます。
- 「ローカル COBOL 設定」ページまたは「ローカル PLI 設定」ページの「ローカル・プリプロセッサー」タブにナビゲートします。 このページには、2 つのセクションがあります。「プリプロセッサー」セクションには、プロパティー・グループに追加されたすべてのプリプロセッサーが表示されます。このリストで作業するには、2 つの方法があります。
- プリプロセッサー名の横のチェック・ボックスを選択して、コンパイル操作または構文検査操作の前にプリプロセッサーの実行を可能にします。このアクションは、「プリプロセッサーの選択」と呼ばれています。プリプロセッサーは、このチェック・ボックスが選択されている場合のみ、実行に対してアクティブになります。
- リスト内のプリプロセッサー名を選択して、そのプリプロセッサーに設定されているオプションを「プリプロセッサー・オプション」セクションに表示します。このアクションは、「プリプロセッサーの強調表示」と呼ばれています。
「プリプロセッサー・オプション」セクションには、選択したプリプロセッサーに関するオプションが表示されます。- プリプロセッサー記述
- 「インクルード・プリプロセッサー」のように、説明を入力します。
- プリプロセッサー名 (完全修飾)
- インクルード・プリプロセッサーの絶対パス名を入力します。${INSTDIR} 変数を使用して、Rational® Developer for System z® インストール・ディレクトリーを指すようにすることができます。この変数は、インクルード・プリプロセッサーを検出するために使用されます。
- プリプロセッサー引数
- プリプロセッサーに渡す引数を入力します。
これらの引数は、コマンド・プロンプトからプリプロセッサーに渡したかのように入力されます。
引数には、プリプロセスされるファイルの完全修飾パスが含まれる場合があります。
引数に、プリプロセッサーによって生成される XML ファイルまたは出力ファイルの完全修飾名が含まれる場合、XML ファイルおよび出力ファイルは、ローカル・プロジェクトの BuildOutput フォルダーで作成される必要があります。
- プリプロセッサー出力ファイル名
- プリプロセッサーが生成する拡張ファイルの名前を入力します。
このファイル名は、非修飾である必要があります。出力ファイルは、ローカル・プロジェクトの BuildOutput フォルダーに生成される必要があります。
- エラー・フィードバックのサポート
- このチェック・ボックスを選択すると、プリプロセッサーによって生成されたエラーがログに記録されます。
このチェック・ボックスを選択すると、「エラー・フィードバック XML ファイル名」フィールドが使用可能になります。このオプションはデフォルトで使用可能になっています。
- エラー・フィードバック XML ファイル名
- エラー・フィードバック用に生成される XML ファイルの名前を指定します。
この XML ファイルは、ローカル・プロジェクトの BuildOutput フォルダーに作成される必要があるため、非修飾にする必要があります。
- 環境変数 (set ステートメント)
- プリプロセッサーに渡される環境変数を指定します。
このフィールドには、SYSLIB の値が含まれていますが、インクルード・ファイルを含むフォルダーを指すように、この値を変更する必要があります。
いずれの入力フィールドにも以下の変数を使用することができます。これらの変数は、プロジェクト・ビルドを一般化するのに役立ちます。
- ${project_loc}
- プロジェクトの場所。これを使用して、プロジェクトのディスクの場所を追加することができます。
プロジェクト内のフォルダーの名前をプリプロセッサーに渡す必要がある場合は、この変数を ${project_loc}¥folder1 のように指定します。
プリプロセッサーを呼び出すと、${project_loc} は置き換えられます。
- ${rdz_cache_home}
- ローカル・プリプロセッサーをリモート・ファイルとともに使用する際は、ルート・キャッシュの場所に達することが必要になる場合があります。この場所は、${rdz_cache_sysn} 変数の説明に記述されている Rational Developer for System z のキャッシュの場所です。この変数は、"FttRemoteTempFiles"\RSE Connection Name サブフォルダーを含んでいません。リモート・ファイルのローカル構文検査用の BuildOutput フォルダーは、${rdz_cache_home} の場所にあります。このフォルダーから、ローカル・プリプロセッサーが呼び出されます。
- ${rdz_cache_sysn}
- ローカル・プリプロセッサーをリモート・ファイルとともに使用する際は、Rational Developer for System z のダウンロードの場所にあるファイルを指せるようにすることが必要になる場合があります。この場所は、ワークスペースの場所によって決まります。Rational Developer for System z は、リモート・ファイルのローカル構文検査でコンパイル依存関係をダウンロードします。ダウンロードの場所は、Rational Developer for System z のキャッシュの場所です。リモート・ファイルのローカル構文検査を行う場合、プリプロセッサーをリモート・システムで稼働させる必要があります。プリプロセスとコンパイルの組み合わせがリモート・システムで実行され、ビルド依存関係のリストが作成されます。これは、ファイルで「依存関係の表示」操作を実行したときに表示されるのと同じファイル・リストです。また、これは、「ローカル構文検査」アクションで「依存関係の検査 (Check Dependencies)」ダイアログの 「従属ファイル」ボタンをクリックしたときに表示されるのと同じファイル・リストです。これらのファイルは、キャッシュの場所にダウンロードされます。${rdz_cache_sysn} 変数を使用して、ファイルまたはフォルダーを指すことが必要になる場合があります。例えば、データ・セット・メンバー USERID.A001.COPYLIB(MEM1) が従属ファイルのいずれかである場合、ローカル・プリプロセッサーが取り込めるようにするために、そのファイルのキャッシュの場所を指すことが必要になる場合があります。これを行う 1 つの方法として、ダウンロードしたメンバーを含むフォルダーに対して環境変数を設定するという方法があります。プリプロセッサーの環境変数入力フィールドに SET SYSLIB=${rdz_cache_sysn}\USERID\USERID.A001.COPYLIB. と入力することで、これが可能です。データ・セットに対応するフォルダーの親は、そのメンバーを含むデータ・セット名の高位修飾子です。変数 ${rdz_cache_sysn} は、Rational Developer for System z のキャッシュの場所 "FttRemoteTempFiles"\RSE Connection Name で置き換えられます。
- ${resource_fn}
- プリプロセスされる現在のリソースの非修飾ファイル名。
プロジェクト・ビルドを実行していたときに、プロジェクトに 3 つの COBOL ファイル (RED.cbl、WHITE.cbl、および BLUE.cbl) があった場合、プロジェクト・ビルド中の各プリプロセスに対して、ある値がその変数に割り当てられます。
この値は、RED、WHITE、または BLUE のいずれかになります。この変数は、プロジェクトでプリプロセッサー値を指定するときの値を持ちます。
例えば、「プリプロセッサー出力ファイル名」入力フィールドに ${resource_fn}_PP1.dek を指定すると、「BuildOutput」フォルダーに RED_PP1.dek、WHITE_PP1.dek、および BLUE_PP1.dek という出力ファイルが生成されます。
- ${resource_loc}
- プリプロセスされるリソースのディスクの場所。
プリプロセッサーで、プリプロセスするためにディスク上のファイルの正確な場所が必要な場合、この変数を使用できます。呼び出されるとすぐに、ディスク上のリソースの場所の値は置き換えられます。リモート・ファイルのローカル構文検査を実行する場合、ローカル・プリプロセッサー・オプションの ${resource_loc} の値は、Rational Developer for System z のキャッシュ内のファイルの場所です。
- ${INSTDIR}
- Rational Developer for System z のインストール・ディレクトリー。
構文検査、ビルド、または依存関係の表示アクションによってローカル・プリプロセッサーが呼び出されると、このアクションの現在のディレクトリーは、ローカル・プロジェクトの BuildOutput フォルダーになります。
プリプロセッサーによって作成される XML ファイルおよび拡張ソース・ファイルは、このフォルダーに作成される必要があります。
- 「終了」をクリックして、行った変更を保存します。