Rational Developer for System z バージョン 7.6.1

リリース 7.1 のフィーチャー

以下の機能は、リリース 7.1 のフィーチャーおよび拡張機能でした。

File Manager Integration

File Manager Integration は、IBM® Rational® Developer for System z® バージョン 7.1 製品にフォーマット済みデータ・エディターを提供する新しいツール製品です。 フォーマット済みデータ・エディターは、COBOL コピーブック、PL/I インクルード、または IBM File Manager テンプレート内に保管されているデータ構造に基づいて順次データ・セット、PDS メンバー、KSDS および ESDS VSAM クラスターへの編集アクセスを提供します。

フォーマット済みデータ・エディターは、コピーブック、インクルード、またはテンプレート内にあるデータ構造をデータ構造を取得します。またそれらをデータ・セットのレコードに適用し、フィールド・タイプに依存した編集セッションを提供します。 Rational Developer for System z File Manager で追加された機能は、IBM File Manager との統合により利用できるようになりました。

Fault Analyzer Integration

Fault Analyzer Integration for Rational Developer for System z バージョン 7.1 は、環境内で有効なユーザビリティー機能も利用しながら、Rational Developer for System z で生成される障害項目ファイル (リアルタイム異常終了分析レポート) を処理するのに役立つ新しいツール製品です。主要な機能は次のとおりです。
  • Rational Developer for System z 環境で生成される障害ヒストリー・ファイルおよびビューへのインターフェース。
  • 複数のシステムから生成される複数の障害ヒストリー・ファイルおよびビューを処理する機能。
  • 異常終了プログラムのリアルタイム分析時に作成される障害項目を参照する機能。
  • 障害項目に関連付けられたダンプ・ストレージを参照するブラウザー。
  • サイド・ファイル (LANGX ファイル) を使用したオンデマンドの異常終了プログラムのソース・リスト。

Integrated Development Environment for System z (IDE)

Integrated Development Environment for System z (IDE) は、以下の機能を含むように改善されました。
  • プロジェクト・プロパティーおよびリソース共用のために z/OS® プロジェクトをインポートおよびエクスポートする機能。
  • ご使用のシステムの CICS® レベルに固有の CICS プログラムのための構文チェックおよびコンテンツ支援。
  • ご使用のワークステーションにインストールされている CICS TXSeries レベルに固有のコンパイル・オプションを提供する機能。
  • プロジェクトまたはリソース・プロパティーに JCL システム変数を追加する機能。
  • z/OS 検索照会を保存し再利用する機能。
  • 「アウトライン」ビューで COBOL プログラムの部分の表示/非表示を行う新規フィルター機能。
  • System z IDE リソース API の公開。
  • ジョブ・モニター、リフレッシュ、COBOL 構文エラー・フィードバック、System z LPEX エディター、ロギング機能、エラー・メッセージのパフォーマンス強化。

BMS エディター

BMS エディターにより、BMS マップ・セットを作成および変更することができます。 新規または既存のマップ・セット内で、フィールドとマップを追加および配置することができます。 表示およびプレビュー・モードでは、特定マップの結合を示すためのフィルター・オプションを含む、 堅固な表示ツールを提供します。 ソース・モードでは、 セットのファイル・コードを直接編集することができます。 マップ・セット・ウィザードは、新しい BMS マップ・セット・ファイルの生成および構成に役立ちます。 エクスポート・ウィザードを使用すると、既存の動的 Web プロジェクト内で、 各マップの JavaServer Faces (JSF) Web ページを作成することができます。 BMS エディターは以下のものを提供するように改善されました。
  • 配列ツールにより、単一の繰り返しフィールドまたは一連のフィールドからなる、垂直または水平の配列構造を作成できます。 生成されるソース・コードには、そのようなフィールドの存在を示すために注釈が付けられます。
  • BMS マクロをアセンブルすることなく、シンボリック・マップを生成できるようになりました。 生成されるシンボリック・マップ (またはコピーブック) は、BMS マクロ言語でサポートされるキーワードに限定されません。

MFS エディター

MFS エディターを使用すると、MFS メッセージの作成および変更と、 ファイルのフォーマット設定を行うことができます。 MFS エディターには、新しい MFS メッセージ・ファイルに加えて、 新しい MFS フォーマット定義を簡単に生成するためのウィザードが備わっています。 また、既存の MFS ソース・ファイルを視覚的およびテキストによって変更するエディターも含まれています。

MFS エディターにより、MFS COPY キーワードのサポートが追加されます。 MFS ソースに COPY キーワードとそれに続くファイル名が含まれている場合、MFS エディターは、コピーするステートメントを動的に取り出して、MFS ファイルを開くことができます。

共通アクセス・リポジトリー・マネージャー (CARMA)

CARMA は、390 ベースのソース・コード管理 (SCM) ツールにアクセスするための統一インターフェースと一連のサービス、 およびカスタム SCM GUI 作成のフレームワークとして使用できる汎用グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) クライアントを提供します。

CARMA は、バージョン 7.1 において、CARMA メンバーに関する関連データを表示するフィールドのサポート、およびバージョン管理のサポートを含むように拡張されました。 さらに、RAM および RAM インスタンスに関する情報収集のサポートと、それらの項目に対するカスタム・アクションの実行のサポートが組み込まれました。

SCLM Developer Toolkit との統合

IBM SCLM Developer Toolkit は Eclipse ベースのプラグイン・アプリケーションです。これは、Eclipse ベースの開発環境にソフトウェア構成管理 (SCM) サービスを提供します。 この製品を Eclipse リポジトリー・プロバイダー・モデルと統合し、 SCLM を使用して SCM 操作に標準化されたインターフェースを提供します。 このようにして Eclipse ベースの開発者は、 このプラグインを SCLM で使用してソース・コード操作およびビルド・プロセスを管理することができます。

SCLM Developer Toolkit は次のものを含むように改善されました。
  • チェックアウト済みファイルの処理は、構文チェックと依存関係リフレッシュをサポートするように拡張されました。
  • SCLM Developer Toolkit LPEX エディターでは、LPEX エディターが提供するコマンド以外に、いくつかの対話式システム生産性向上機能 (ISPF) コマンドを使用できます。
  • 異なる z/OS システムに存在する複数のプロジェクトを、SCLM ビューで表示して処理できるようになりました。
  • バッチ出力をエディターで表示できるため、エディター・コマンドを使用してバッチ・ジョブ内のデータを簡単に見つけることができます。
  • 操作ログが色分けされたため、関連情報が見つけやすくなりました。強調表示された最初のメッセージへの自動スクロール機能もあります。ツリー上のノードをダブルクリックすると、デフォルト・エディターでログが開きます。
  • SCLM 設定に追加されたいくつかの新規オプションにより、ユーザー設定のカスタマイズが容易になりました。
  • 以前は、SCLM 操作ログはディスクに書き込まれ、消去されませんでした。 そのため、大量のファイルが作成されました。 今回の改善により、保存する操作ログの数、または操作ログを保持する期間を指定できることになりました。
  • SCLM Developer Toolkit で SQLJ がプロジェクト・タイプとしてサポートされることになり、SQLJ プロジェクトを SCLM に追加することが可能になりました。
  • 異なるレベルの SCLM 階層にアクセスするビルド・ジョブとプロモート・ジョブは、異なるジョブ・カードを使用できることになりました。 また、これらのジョブ・カードは、次回の使用時まで SCLM Developer Toolkit により記憶されます。
  • バッチ・ビルド処理のロギングおよびメッセージングが改善され、エラー・メッセージ・レポートが明確になりました。 そのため、ビルド・エラーのデバッグが容易になっています。

エンタープライズ・サービス・ツール

前回のリリースと同様に、エンタープライズ・サービス・ツールには次の 3 種類のプロジェクトを作成するツールが含まれています。
  • 単一サービス・プロジェクトでは、単一の既存 CICS アプリケーションを呼び出す Web サービスを作成できます。単一サービス・プロジェクトには次の 4 つのタイプがあり、それぞれ異なる CICS ランタイム環境を対象としています。
    • Web service for CICS プロジェクト
    • SOAP for CICS プロジェクト
    • IMS™ SOAP ゲートウェイ・プロジェクト
    • バッチ、TSO、USS プロジェクト
  • サービス・フロー・プロジェクトでは、包括的な Web サービスを作成できます。この Web サービスでは、複数の CICS® アプリケーションまたは他の Web サービスからデータを収集して処理できます。
  • データベース・アプリケーション・プロジェクトでは、z/OS® DB2® データベースにアクセスする Web 対応のアプリケーションを作成できます。
単一サービス・アプリケーションの開発と実行
単一サービス・プロジェクトの開発と実行のためのリソースには、次のような新規機能があります。
  • 新規機能:
    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、生成された Web サービス・コードにより、既存のアプリケーションに渡される入力構造の特定フィールドをユーザー指定のデフォルト値に初期化できます。 この初期化は、Web サービスが受け取ったデータ構造にユーザーが包含 した入力構造内のフィールドだけでなく、Web サービスが受け取ったデータ構造からユーザーが除外 したフィールドについても、実行できます。

    • Web Services for CICS ランタイム、ボトムアップ開発シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、Web サービスの入力構造に反映させたいアプリケーション入力構造のフィールドを選択でき、また同様にWeb サービスの出力構造に反映させたいアプリケーション出力構造のフィールドも選択できるようになりました。 これは、コンパイル変換では以前からサポートされていた機能です。

    • Enterprise PL/I for z/OS の使用が、Web Services for CICS ランタイム用のボトムアップ・シナリオ (解釈変換のみ)、および、バッチ、TSO、USS、および IMS SOAP ゲートウェイ・ランタイム用のボトムアップ・シナリオ (コンパイル変換のみ) でサポートされることになりました。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、XML 名前空間接頭部とデフォルトの名前空間宣言に限定されたサポートが提供されるようになりました。

    • バッチ・プロセッサー・ツールをボトムアップ開発シナリオに使用すると、ソース・ファイルの処理中に検出された構文エラーをすべてユーザー指定の XML ファイルに記録できるようになりました。

    • WSBind ファイルの内容を表示するために、WSBind ファイル・ビューアーを使用できるようになりました。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、バージョン 3.4 の Enterprise COBOL コンパイラーを選択すると、インバウンド XML メッセージとアウトバウンド XML メッセージの最大サイズをそれぞれ 32MB にできるようになりました。 (バージョン 3.1 から 3.4 まで選択できます。)

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換または解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、片方向 Webサービスがサポートされることになりました。 片方向 Web サービスとは、メッセージを受信しても応答を戻さない Web サービスです。

    • IMS SOAP ゲートウェイ・ランタイム、ミート・イン・ミドル開発シナリオ、およびコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、完成後の Web サービスで IMS SOAP ゲートウェイを使用してアウトバウンド Web サービスを呼び出すことができるようになりました。

    • WSDL 2.0 および SOAP 1.2 のサポート:
      • COBOL 言語または PL/I 言語のいずれかを使用し、Web Services for CICS ランタイム、ボトムアップ・シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、ボトムアップ・ウィザードにより、WSDL 1.0 フォーマットまたは WSDL 2.0 フォーマットの WSDL ファイルを生成でき、また SOAP 1.1 フォーマットと SOAP 1.2 フォーマットのいずれかまたは SOAP 1.1 フォーマットと SOAP 1.2 フォーマットの両方の WSDL ファイルを生成できるようになりました。
      • COBOL 言語のみを使用し、Web Services for CICS ランタイム、トップダウン・シナリオ、および解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、トップダウン・ウィザードにより、WSDL ファイル内で WSDL 2.0 を検出して正しく処理でき、適切なドライバー・ソース・コード・ファイルと WSBind ファイルを生成できるようになりました。
  • 使いやすさを向上させる機能:
    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、エンタープライズ・サービス・ツールにより、ユーザーが Web サービスによる入出力用に指定した入力データ構造と出力データ構造が入っている COBOL ソース・ファイルから、コメントを取り出すことができ、それらのコメントを、Web サービス用に作成された WSDL ファイルおよび 2 つの XSD ファイルに注釈として含めることができます。

    • ボトムアップ開発シナリオとコンパイル変換または解釈変換を使用する単一サービス・プロジェクトでは、ワークベンチの「リモート・システム」ビューに示されたリモート z/OS システム上の MVS 区分データ・セットにある COBOL ファイルから「エンタープライズ・サービス・ツール・ウィザード Launchpad」を起動できます。 出力ファイルは、リモート z/OS システムまたはワークステーションのローカル・ディレクトリーのいずれかで生成できます。

    • 以前のバージョンのミート・イン・ミドル開発シナリオでは、これらのツールで要求メッセージと 応答メッセージの処理を自動的に結合できなかったため、2 つの処理を結合するには手動コーディングが必要でした。 新バージョンでは、ミート・イン・ミドル開発シナリオの場合に、変換コードの生成ウィザードによりインバウンド・コンバーターとアウトバウンド・コンバーターの両方を自動生成することができ、CICS Web サービス・ランタイムの場合は、要求メッセージと応答メッセージの両方の処理のための変換セットアップが入った WSBind ファイルを生成できます。

サービス・フローの開発と実行
サービス・フロー・プロジェクトの開発と実行のためのリソースには、次のような新規機能があります。
  • 新規機能:
    • ランタイム・ソース・コード・ファイル、JCL、およびその他のファイルは、IBM CICS Service Flow Runtime for CICS Transaction Server for z/OS の V3.2 用または V3.1 用として生成できます。

    • サービス・フローは、(COMMAREA オプション付き LINK コマンドの既存のサポートに加えて) CHANNEL オプション付きの LINK コマンドを使用して、非端末アプリケーションを呼び出すことができます。 (CICS 3.2 のみ)

    • サービス・フローでは、基本マッピング・サポート (BMS) を使用するアプリケーション用の既存のサポートに加えて、基本データ伝送コマンド (SEND、RECEIVE、および CONVERSE) を使用して通信する端末アプリケーションと対話するために、Link3270 ブリッジ・メカニズムを使用できます。(CICS 3.2 のみ)

    • サービス・フローでは、デフォルト以外の CICS トランザクション名を使用して、非端末アプリケーション (CHANNEL オプション付きの LINK コマンドまたは COMMAREA オプション付きの LINK コマンドを使用) を呼び出したり、Web サービスを呼び出したりすることができます。 このフィーチャーは、同じ非端末アプリケーションまたは Web サービスへの異なる呼び出しに、さまざまなアクセス権限を割り当てるのに役立ちます。(CICS 3.2 のみ)

    • Web サービス・ファイルは、各種の WSDL 形式 (WSDL 1.1 または WSDL 2.0) および SOAP 形式 (SOAP 1.1、SOAP 1.2、またはその両方) で生成できます。 WSDL 2.0 および SOAP 1.2 のサポートは、IBM CICS Transaction Server for z/OS V3.2 の CICS Web サービス・アシスタントが提供するサポートのレベルに限定されます。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードでは、ウィザードが生成済みファイルをコピーしたリモート z/OS システムで、以下のタスクが自動的に実行されるようにするオプションを選択できます。
      • このウィザードは、z/OS に生成済み JCL ファイルを送信します。これには、コンパイル JCL、リソース定義 JCL、および (CICS 3.1 の場合のみ) プロパティー・ファイル更新 JCL が含まれます。
      • CICS リソース定義エディターを使用してリモート CICS 領域用の CICS システム定義を構成してある場合は、ウィザードはユーザーが選択した CICS 領域で以下のタスクを自動的に実行します。
        • CICS へのプログラム、トランザクション、およびプロセス・タイプの各リソースのインストール。
        • 選択されたパイプラインおよびディレクトリーのパイプライン・スキャンの実行。
        • サービス・フロー・プロパティー・ファイルの更新用サービス・フロー・ピックアップ・ディレクトリーのスキャン (インストール済みサービス・フロー・ランタイムへの要求による)。(CICS 3.2 のみ)
    • サービス・フロー・プログラミング・インターフェース (SFPI) は、既存のデータ構造および呼び出し情報を、サービス・フロー・プロジェクトで使用されるメッセージ成果物および操作成果物に変換するカスタム・インポーターを作成するのに役立ちます。 (サービス・フロー・プロジェクト用の標準インポーターは、COBOL データ、PL/I データ、WSDL 定義、BMS 情報、およびホスト・アクセス変換サービスの各画面をインポートできます。)

    • 生成プロパティー・エディターで「受信のスキップ」というオプションを選択すると、端末アプリケーションが端末による入力の送信を待たずに複数の画面を端末に伝送する状態を処理することができます。

  • 保守容易性またはパフォーマンスを向上させる機能:
    • WebSphere® MQ 呼び出しを行うと、MQ 呼び出しごとに個別の MQ サーバー・アダプターが作成されるのではなく、サービス・フロー・ランタイムに単一の汎用 MQ アダプター・サーバーが呼び出されるようになりました。 その結果、ユーザーが管理すべきソース・コード・ファイル、JCL ファイル、およびリソース定義の数が少なくなります。(CICS 3.2 のみ)
    • 次のタイプのファイルまたは成果物の名前変更は、名前を変更されるリソースとサービス・フロー内の他のファイルまたは成果物との既存の接続を中断することなく行われます。すなわち、操作ファイル (*.wsdl)、マッピング・ファイル (*.seqmap)、ESQL ファイル (*.esql)、メッセージ・ファイル (*.mxsd)、メッセージ・ファイル内の個別メッセージ、およびメッセージの部分です。

    • ランタイム・コードの生成ウィザードは、ターゲット・ランタイムが CICS 3.2 の場合、プロパティー・ファイル更新 JCL ファイルではなく、サービス・フロー・プロパティー・ファイル (拡張子 .sfp を持つバイナリー・ファイル) を作成します。 このサービス・フロー・プロパティー・ファイルにより、サービス・フロー・ランタイムは、CICS トランザクションを使用するフローを管理します。このトランザクションは、ユーザーがフローを使用可能または使用不可にしたり、フロー使用回数をモニターしたりするのに役立ちます。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードで「SFR でリソース定義の作成を管理する」というオプションを選択すると、サービス・フロー開発時のリモート z/OS システムでのリソース定義タスクが簡単かつ迅速に行えるようになります。 この機能は、サービス・フロー開発時のみに使用することを意図しています。(CICS 3.2 のみ)

    • ランタイム・コードの生成ウィザードのエラー・メッセージ情報およびログ情報が拡張されました。 各エラー・メッセージには、エラー番号、メッセージ・テキスト、エラーの説明、およびユーザーが行うべきアクションの説明があります。

    • サービス・フローでアプリケーションまたは Web サービスが呼び出されるときに CICS トレース出力に生成される情報が増えたため、その種のイベントの追跡が容易になりました。

  • 使いやすさを向上させる機能:
    • CICS サービス・フロー・ランタイムにより、次の画面記述子が FEPI サービス・フローでサポートされるようになりました。すなわち、フィールドの数、入力フィールドの数、およびフィールド・チェックサムです。 (CICS 3.2 のみ)
    • 新規生成プロパティー・ウィザードでは、同じフローについてはウィザードが既存セットの生成プロパティーと同じ値に新規生成プロパティーを初期化するオプションを設定できます。 この機能は、同じ呼び出しフローについては最初のセットの生成プロパティーと同じ値に 2 番目のセットの生成プロパティーを初期化する場合に非常に便利です。

    • フロー・マッピング・エディターでは、個々のメッセージをエディターのターゲット・ペインまたはソース・ペインにドラッグするか、あるいは選択したメッセージ・ファイル内のすべてのメッセージのリストから複数のメッセージを選択して、メッセージをマッピング・ルーチンに追加できます。

    • フロー・エディターでは、条件ステートメントの作成ウィザードを使用して、While ノード用の ESQL 条件ステートメントを簡単に作成できるようになりました。 (このウィザードは、Switch ノードでは既に使用できました。)

    • EST プロジェクト・エクスプローラーのビューを現在開いているエディターにリンクしておくと、エディターを選択したとき (したがって、そのエディターが一番上になったとき)、編集されるリソースが自動的に EST プロジェクト・エクスプローラーのビューで選択されます。 同様に、編集中の EST プロジェクト・エクスプローラー内のリソースを選択すると、使用中のエディターが自動的に、エディター域内で選択されたエディター (一番上のエディター) になります。

    • EST プロジェクト・エクスプローラーでは、既存のメッセージまたは既存メッセージ内のメッセージ・グループに新規メッセージ・エレメントを追加するために、そのメッセージをメッセージ定義エディターで開く必要がありません。

    • 使いやすさ向上のための以下の機能は、IBM Rational Developer for System z の「リモート・システム」ビューでリモート z/OS システムへの 1 つ以上の接続を作成するときに使用できます。
      • エンタープライズ・サービス・ツールの生成プロパティー・エディターでは、アウトバウンド Web サービスの呼び出しの生成プロパティーを設定するときに、1 つまたは複数のリモート z/OS システムの USS ディレクトリーの階層ツリー・ビューからブラウズし選択して、アウトバウンド Web サービスの WSBind ファイルまたは WSDL ファイル のロケーションを指定できます。

      • エンタープライズ・サービス・ツールのランタイム・コードの生成ウィザードでは、1 つ以上のリモート z/OS システムにウィザードが出力ファイルをコピーするオプションを選択すると、コピーが必要な出力ファイルごとに 1 つまたは複数のリモート z/OS システム (ツリー・ビューに示されている MVS データ・セットと USS ディレクトリーの両方を含む) からロケーションをブラウズしてドラッグすることができます。

    • 使いやすさ向上のための以下の機能は、IBM Rational Developer for System z の CICS リソース定義エディターのリモート CICS 領域のシステム定義を作成するときに使用できます。
      • エンタープライズ・サービス・ツールの生成プロパティー・エディターでは、アウトバウンド Web サービスの呼び出しの生成プロパティーを設定するときに、リモート CICS 領域のすべての既存ピックアップ・ディレクトリーのリストから、アウトバウンド Web サービスの WSBind ファイルまたは WSDL ファイルのロケーションを選択できます。

      • 同様に、エンタープライズ・サービス・ツールのランタイム・コード生成のウィザードでは、1 つまたは複数のリモート z/OS システムにウィザードが出力ファイルをコピーするオプションを選択して、Web サービス用の出力ファイルを作成しようとするとき、リモート CICS 領域のすべての既存ピックアップ・ディレクトリーのリストから、Web サービス用の WSBind ファイルまたは WSDL ファイルのロケーションを選択できます。

    • ワークベンチのメインメニューから次のように選択すると、新規サービス・フロー・コンテナーの作成または非表示ビューのオープンが容易になります。
      • 新規コンテナー (プロジェクト、フロー、メッセージ・ファイルなど) を作成するには、「ファイル」 > 「新規」を選択して、ウィザードを開始できます。
      • 非表示ビューを開くには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」を選択できます。
    • ホスト・エディターでは、画面認識に影響する可能性のあるイベントが発生するたびに (画面メッセージ・エディターで画面記述が保存された場合、または画面メッセージ・ファイルが削除された場合、または BMS ファイルをインポートして新規画面ファイルが作成された場合を含む)、現行画面記述が再ロードされ、現在表示中のアプリケーション画面の画面認識が再び実行されます。

System z データベース・アプリケーション生成プログラム

System z データベース・アプリケーション生成プログラムは、z/OS DB2® データベースにアクセス可能な 新しい Web 対応 COBOL アプリケーションを CICS 開発者が簡単に作成できるようにするためのウィザードです。このウィザードでは、ユーザー定義データから JSF Web ページ、および COBOL アプリケーション・プログラムが自動生成されます。

System z データベース・アプリケーション生成プログラムにより、 既存の DB2 スキーマを使用して z/OS データ・アクセス・レイヤーおよび付随する Web クライアントを迅速に作成することができます。 また、UML モデルから直接作業することができます。 これによって UML モデルから COBOL に変換することができ、 これをリレーショナル・データベース (DB2) での z/OS データ・アクセス・レイヤーを提供するために使用できます。 CRUD 操作も提供されます。 そのほかに、System z データベース・アプリケーション生成プログラムには、JSF Web クライアントが用意されています。これを使用すれば、生成済みの COBOL プログラムを Web サービス呼び出しによって起動することができます。

新規 COBOL コード・テンプレートが追加され、COBOL ファイルの新規部分 (division など) のデフォルトのコメントが提供されています。 これらのテンプレートでは、COBOL の各部分のデフォルト・テキストを設定することもできます。 新規 COBOL プログラム・ウィザードには次のものが含まれます。
  • コード・テンプレート。
  • オプションによるフィーチャーの挿入。
  • ローカルまたはリモートでのプログラムの作成。
  • プログラム作成時にコード・スライスの定義、変更、および挿入を行うための新規設定オプション。
  • System z データベース・アプリケーション生成プログラム・プロジェクトでは、DB2 v9.1 データベース・アプリケーションを生成できます。

ホストの統合機能の拡張

Rational Developer for System z バージョン 7.1.0 は、ホスト・アクセス変換サービス (HATS) のリッチ・クライアント・フィーチャー・サポートを提供します。このサポートは、HATS のリッチ・クライアント・アプリケーションを Rational Developer for System z ワークスペースにインストールするのに役立ちます。このフィーチャーでは、HATS リッチ・クライアント・フィーチャー・サポートを使用して、既存のホスト・アプリケーションへのアクセスを変換することができます。

追加情報

z/OS アプリケーションの開発と変換に役立つ追加機能に関する詳細情報は、 ウェルカム・パネルから「ファースト・ステップ」を選択して z/OS アプリケーション・トピックを表示するか、 または「Web リソース」を選択して該当するトピックを選択することによって見つけることができます。 初めてこの製品を開始したときに、Welcome Experience が表示されます。 この製品を使って作業をしていて、まだ Welcome Experience が表示されていない場合は、「ヘルプ」 >「ようこそ」を選択してください。


ご利用条件 | フィードバック

このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)