Rational Developer for System z バージョン 7.6.1

DB2 表からの宣言の生成

Rational® Developer for System z® では、DB2® ユーティリティー DCLGEN を使用して、データベース表情報からコピーブック、インクルード・ファイル、マクロ、および C/C++ ヘッダー・ファイルを生成できます。このユーティリティーにより、データベース表の構造を簡単にプログラムに組み込めるようになります。

始める前に

DCLGEN ユーティリティーを使用するには、最初に、以下の作業を行う必要があります。
  1. リモート・システムへの接続
  2. データベースへの接続

「データ・ソース・エクスプローラー」も z/OS® プロジェクト・パースペクティブに追加すると、データベース表を使用した作業が簡単になります。「データ・ソース・エクスプローラー」はデータベース表を表示するビューであり、そのうちの 1 つが DCLGEN ウィザードで開かれます。「データ・ソース・エクスプローラー」を開くには、メニュー・バーで「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「データ・ソース・エクスプローラー」をクリックします。

このタスクについて

DCLGEN ユーティリティーを使用して、コピーブック、インクルード・ファイル、マクロ、または C/C++ ヘッダー・ファイルを生成するには、以下のようにします。

手順

  1. 「データ・ソース・エクスプローラー」から z/OS データベース表を選択します。
  2. コンテキスト・メニューから「DCLGEN」をクリックします。 「宣言の生成」ウィザードが開きます。このウィザードでは、一部のフィールドにデフォルト値が入力されています。それらのデフォルト値は現行セッションでユーザーが入力した値によって置き換えられ、次回のセッションのために保存されます。
  3. ウィザードで、必須フィールドおよびその他のオプション・フィールドに入力します。 次の表は、各ページのフィールドの説明です。
    表 1. 「宣言の生成」(DCLGEN) のフィールド
    ページ フィールド 説明
    システム情報 システム名 DB2 表が置かれている z/OS システムの名前。 ウィザードの開始後に別のシステムおよびデータベース表を選択するには、ドロップダウン・リストからシステム名を選択します。「接続」をクリックして、システムに接続します。
      DB2 サブシステム 接続先の DB2 サブシステムの名前。
      プロシージャー 実行する JCL プロシージャーの名前を指定します。デフォルトは ELAXFDCL です。使用可能なサンプルの JCL プロシージャーについて詳しくは、『Rational Developer for System z と一緒に配送されるプロシージャー』を参照してください。
      ステップ 実行する JCL ステップ。デフォルト値は DCLGEN です。
      JCL ジョブ・カード サイトで使用しているデフォルトの JCL ジョブ・カード。 この JCL を編集するか、サイトに必要な JCL ステートメントがあれば追加することができます。
    生成される出力 (Generated output) 言語 生成される宣言の言語を選択します。 このリストには、DCLGEN ユーティリティーでサポートされている言語が表示されます。
    • IBMCOB - IBM® Enterprise COBOL for z/OS
    • PLI - IBM Enterprise PL/I for z/OS
    • C - IBM C/370™
    • COBOL - IBM OS/VS COBOL
    • COB2 - その他の COBOL 言語
    DCLGEN 言語オプションについて詳しくは、関連トピックの DB2 コマンド・リファレンスを参照してください。
      出力データ・セット 生成された JCL を保管するデータ・セットの名前を指定します。「参照」をクリックして、データ・セット名を選択してください。
      メンバー 生成された JCL を格納する区分データ・セット・メンバーの名前を指定します。
      パスワード (必要な場合) 出力データ・セットにパスワードが必要な場合は、それをここに指定します。このパスワードは、生成される JCL に組み込まれます。
    DCLGEN オプション 接続 接続先の DB2 サブシステムを表示します。
      スキーマおよび表 選択した DB2 スキーマおよび表を表示します。
      データ構造名 生成されるデータ構造の名前を指定します。 名前は最大 31 文字を含むことができます。
      接頭部 データ構造内でフィールド名を形成するために使用する接頭部を指定します。接頭部は最大 28 文字を含むことができ、1 から 3 桁の数字と連結されてフィールド名を形成します。例えば、ABC という接頭部を指定すると、フィールド名 ABC1、ABC2、... ABC999 が形成されます。 フィールド名のその他のオプションについては、「COLSUFFIX」 オプションを参照してください。
      DCLGEN オプション (DCLGEN options) 生成されるデータ構造の DCLGEN オプションを選択します。選択可能なオプションを以下で簡単に説明します。これらのオプションの完全な説明については、サイトで使用している DB2 のバージョンの DB2 コマンド・リファレンスを参照してください。
      ACTION 生成されるデータ構造を格納する区分データ・セット・メンバーの作成方法を指定します。既存の区分データ・セット・メンバーを現在生成されようとしているメンバーによって置き換えるには「REPLACE」を選択し、メンバー名がまだ存在しない場合、そのメンバー名を新規メンバーとして追加するには「ADD」を選択します。
      ストリング区切り文字 ホスト言語のストリング区切り文字を指定します。 このオプションは COBOL プログラムにのみ使用されます。アポストロフィをホスト言語ストリング区切り文字として指定するには「APOST」を選択し、引用符をホスト言語ストリング区切り文字として指定するには「QUOTE」を選択します。
      LABEL 列ラベルを出力にコメントとして組み込むかどうかを指示します。列ラベルを組み込むには「YES」、省略するには「NO」を選択します。
      DBCSSYMBOL COBOL PICTURE 節内のグラフィック・データ・タイプを表すために使用する記号を指定します。「G」または「N」を選択します。
      DBCSDELIM 生成される DECLARE table ステートメント内の DBCS 表および列の名前を区切るかどうかを指定します。「YES」または「NO」を選択します。
      COLSUFFIX 「接頭部」フィールドで指定した接頭部に列名を接続してフィールド名を形成するかどうかを決定します。 「接頭部」に列名を付加してフィールド名を形成するには、「YES」を選択します。例えば、接頭部が ABC で列名が EMPNO の場合、生成されるフィールド名は ABCEMPNO になります。接頭部が指定されていない場合、DCLGEN は警告メッセージを発行し、列名をフィールド名として使用します。「接頭部」だけを使用してフィールド名を生成するには、「NO」を選択します。
      INDVAR ホスト変数構造用に標識変数配列を作成するかどうかを決定します。「YES」または「NO」を選択します。「YES」を選択すると、配列名は表名に接頭部「I」(または、表名が 2 バイト文字の場合は DBCS 文字の「<I>」) を付けたものになります。
  4. 「完了 (Finish)」をクリックして、生成された宣言を作成するための JCL を生成および実行依頼します。 Rational Developer for System z は、JCL を生成し、それをリモート・システムへ実行依頼します。ジョブが正常に完了した場合、生成されたデータ構造は、ウィザードの「生成された出力」ページで指定された区分データ・セット・メンバーの中に保管されます。
  5. ジョブ出力を表示するには、「リモート・システム」ビューで「JES」>「ユーザー・ジョブ」フィルターを展開し、ジョブ名をダブルクリックしてジョブ出力を開きます。
  6. 生成されたデータ構造を表示するには、「MVS ファイル」>「ユーザー・データ・セット」フィルターを展開して、ウィザードの「生成された出力」ページで指定した区分データ・セットおよびメンバー名を見つけ、メンバー名をダブルクリックして開きます。

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