Rational Developer for System z バージョン 7.6.1

TXSeries を使用したローカル CICS トランザクションのデバッグ

このトピックでは、COBOL CICS® トランザクションをデバッグするためのプロセスについて説明します。

始める前に

デバッグの準備をするために、以下のようにして、ご使用の CICS アプリケーション・サーバーのプロセス ID を見つけ、プログラムをコピーします。

  1. 「CICSTERM - CICS サーバー選択」ウィンドウを開き、CICS 領域用の正しい CICS サーバーを選択します。
  2. CICS クライアント 3270 端末エミュレーターで、CICS 端末に次のように入力します。
    CEMT INQUIRE TASK
    注: CEMT はすべて大文字で入力してください。 そうでないと、コマンドは機能しません。

    このコマンドの出力が、 ご使用の CICS アプリケーション・サーバーのプロセス ID です。 デバッグを行うために、このプロセスに接続します。

  3. プログラムの新規コピーを作成するには、CICS クライアント 3270 端末エミュレーターで次のコマンドを入力します。
    CEMT SET PROGRAM(TIMEZONE) NEW
    このコマンドにより、CICS アプリケーション・サーバーから TIMEZONE.ibmcob がアンロードされます。

このタスクについて

注: PL/I CICS トランザクションをデバッグするためのプロセスは、ここで説明するプロセスに類似しています。 唯一の違いは、PL/I プログラムの名前が TIMEZONE.ibmcob ではなく、PROGRAM_NAME.IBMPLI (ここで、PROGRAM_NAME はご使用のプログラムの名前) であるということです。

CICS サーバーへの接続

手順

  1. 「z/OS プロジェクト」パースペクティブを開きます。
  2. 「実行」メニューから「デバッグ」を選択します。
  3. 「実行プロセスへの接続」を選択して「新規」をクリックします。
  4. 「メイン」タブを選択します。 「プロジェクト」フィールドで、作業対象のプロジェクトを選択します。
  5. 「プロセス ID」入力フィールドの横にある「参照」をクリックします。 表示される Windows® コンソール・ウィンドウをすべて最小化します。
  6. リストされた最初の cicsas.exe プロセスを選択し、「OK」をクリックします。
  7. 「デバッグ」をクリックします。
  8. 表示される Windows コンソール・ウィンドウをすべて最小化します。
  9. 「エラー・メッセージ・テキストがありません」というメッセージがポップアップ・ウィンドウに表示されたら、「OK」をクリックします。
  10. cicsas.exe のすべての実行中インスタンスに接続するまで、新しいデバッグ構成で上記ステップを 繰り返してください。

CICS 実行可能プログラムのロード時のブレークポイントの設定

手順

  1. 接続した最初の実行中 cicsas.exe プロセスを選択します。
  2. 「ブレークポイント」ビューで右クリックし、「ブレークポイントの追加」を選択してから、「ロード」を選択します。
  3. ライブラリー名に TIMEZONE.ibmcob を指定し、「完了」をクリックします。

cicsas.exe プロセスの再開

手順

  1. まだ拡張されていない場合は、リストされている最初の実行中 cicsas.exe プロセスを展開します。 「状態:」で始まるテキストの行を右クリックします。
  2. 「再開 (Resume)」を選択します。
  3. 接続するすべての cicsas.exe プロセスについて、上記のステップを繰り返してください。

トランザクションの実行

手順

  1. CICS 端末が始動したら、TMZN と入力します。
  2. Ctrl (3270 端末の Return キー) を押します。 CICS 端末の実行が停止されます。 (矢印または時間は表示されません。)

モジュールの選択

手順

  1. 「モジュール」ビューを選択します。
  2. TIMEZONE.ibmcob を見つけて展開します。
  3. TIMEZONE.obj を展開します。
  4. TIMEZONE.cbl を展開します。 TIMEZONE.cbl の下の、TIMEZONE の横に 2 つのギアの絵が表示されます。
  5. この絵をダブルクリックします。 TIMEZONE.cbl ソースが表示されます。

プリプロセス・ソースへの変更

手順

  1. TIMEZONE.cbl ソース・コードの表示を右クリックし、「テキスト・ファイルの変更」を選択します。
  2. プロジェクトの BuildOutput サブディレクトリーから TIMEZONE.ppr ファイルを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。 プリプロセスされた COBOL ソース・ファイルと展開したすべての EXEC CICS 行が表示されます。

ブレークポイントの設定

手順

  1. TIMEZONE.cbl ソースで、COBOL ソースの最初の実行可能行にブレークポイントを設定します。
  2. 「実行」メニューから「再開 (Resume)」を選択します。 これで、プログラムをステップスルーし、デバッグすることができます。

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