このトピックでは、フォーマット済みデータ・エディターで極大データ・セットがどのように処理されるかを説明します。
IBM® Rational® Developer for System z® File Manager には、ローカル・メモリーに内容を転送したり保管したりすることが困難であるような極大データ・セットを開き、ステップスルーする機能があります。これらのデータ・セットを編集できるようにする場合、フォーマット済みデータ・エディターでは、選択したデータ・セットの小さいサブセットのレコードを一度に開いて表示することのみが試みられます。フォーマット済みデータ・エディターは、最初のサブセットで特定のレコードが表示されないと、所定の数のレコード分だけ前後にステップすることによって、データ・セット内の残りのレコードの全探索を行う機能を備えています。1 ステップを実行すると、既に表示済みのレコード部分を画面から除去しながら、エディターの現行ビューがリフレッシュされ、ターゲット・データ・セット内の次の一連のレコードが表示されます。
例えば、エディターが、一度に 200 レコードを表示し、ステップ・サイズは 50 レコードとして構成されているものと想定します。1,000 のレコードを含むデータ・セットが開かれると、最初にレコード 1 から 200 までが表示されます。データ・セット内の残りのレコードを表示するために 1 ステップ進むと、エディターは、レコード 50 から 250 が表示されるようにリフレッシュを行います。
このプロセスにより、極大データ・セットを開き、操作することができますが、そのサイズの大きさがパフォーマンスに影響を及ぼすことはありません。エディターで最初に開かれ、表示されるレコードの数とエディターのレコード・ステップ・サイズはいずれも「設定」パネル内で構成できます。フォーマット済みデータ・エディターの構成方法について詳しくは、「設定」パネルのセクションを参照してください。
フォーマット済みデータ・エディターでは、データ・セットをステップスルーするために、エディターのツールバーに 2 つのボタンが用意されています。 「ウィンドウを下に移動」ボタンを選択すると、エディターは所定のレコード数だけ先へ 進み、「ウィンドウを上に移動」ボタンを選択すると、エディターは同じ所定のレコード数だけ前に戻ります。 データ・セット内での位置をトラッキングできるようにするために、フォーマット済みデータ・エディターの下部にはレコード範囲状況用のウィンドウがあり、データ・セット内の合計レコード数のうち現在表示されているレコードの割合を示します。
極大データ・セット内のさまざまな位置でレコードを変更する場合は、データ・セットをステップスルーする前に、保存を行う必要はありません。データの編集、レコードの削除あるいは新規レコードの追加といったレコードに対する変更を行うと、フォーマット済みデータ・エディターは、ユーザーがデータ・セットの全探索を行う間、このような変更を維持し、場合によっては当該のレコードをエディターのビューから除外します。必ずしも必要ではありませんが、ホストに一度に送信する変更の数を減らし、ローカルに維持する必要があるレコードの数を減らすためにも、前後にステップする前には保存を行うことをお奨めします。