Rational Developer for System z
PL/I for Windows, Version 7.6, プログラミング・ガイド

ディレクティブ

ディレクティブを使用すると、バッチ・ファイルに似た記述ファイルを構成することができます。 NMAKE では、以下の機能を持つディレクティブを提供します。

各ディレクティブは、記述ファイルの最初の列にあり、先頭は感嘆符 (!) から始まっています。感嘆符とディレクティブ・キーワードの間にスペースがあってもかまいません。

以下のリストで、ディレクティブを説明します。

!IF expression
expression がゼロ以外の値と評価される場合、!IF キーワードと、次の !ELSE または !ENDIF ディレクティブの間のステートメントを実行します。

!IF ディレクティブと共に使用される expression は、整数定数、ストリング定数、またはプログラムによって戻される終了コードで構成することができます。整数定数は、数値符号反転 (-)、1 の補数 (~)、および論理否定 (!) の C の単項演算子を使用することができます。以下にリストする C の 2 項演算子も使用可能です。

演算子
説明
+
加算
-
減算
*
乗算
/
除算
%
モジュラス
&
ビット単位の AND
|
ビット単位の OR
^^
ビット単位の XOR
&&
論理 AND
||
論理 OR
<<
左シフト
>>
右シフト
==
等しい
!=
等しくない
<
より小
>
より大
<=
より小または等しい
>=
より大または等しい

!ELSE
!ELSE ディレクティブの前のステートメントが実行されなかった場合、!ELSE および !ENDIF ディレクティブの間のステートメントを実行します。
!ENDIF
ステートメントの !IF、!IFDEF、または !IFNDEF ブロックの終わりをマークします。
!IFDEF macroname
記述ファイル内で macroname が定義されている場合、!IFDEF キーワードと、次の !ELSE または !ENDIF ディレクティブの間のステートメントを実行します。マクロがヌルとして定義された場合でも、定義されているものと見なされます。
!IFNDEF macroname
記述ファイル内で macroname が定義されていない場合、!IFNDEF キーワードと、次の !ELSE または !ENDIF ディレクティブの間のステートメントを実行します。
!UNDEF macroname
前に定義されたマクロの定義を解除します。
!ERROR text
テキストを出力して、実行を停止します。
!INCLUDE filename
ファイル filename を読み取り、評価してから、現行の記述ファイルの処理を再開します。filename が不等号括弧 (<>) で囲まれている場合、NMAKE は INCLUDE マクロによって指定されたディレクトリー内でファイルを探します。それ以外の場合は、現行ディレクトリーのみでファイルを探します。INCLUDE マクロは、最初に INCLUDE 環境変数の値に設定されます。
!CMDSWITCHES {+|-}opt
/D、/I、/N、および /S の 4 つの NMAKE オプションのいずれかをオンまたはオフに切り替えます。オプションが指定されない場合は、これらのオプションを NMAKE 始動時の値にリセットします。オプションをオンにするには、そのオプションの前に正符号 (+) を付加します。オフにする場合は、前に負符号 (-) を付加します。このディレクティブによって、MAKEFLAGS マクロが更新されます。

特殊マクロ を参照。


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