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PL/I for Windows, Version 7.6, プログラミング・ガイド

ワークステーション VSAM データ・セット内のレコードへのアクセス

どのタイプのワークステーション VSAM データ・セット内のレコードでも、キーを使用して直接アクセスでき、また順次に (逆方向または順方向に) アクセスすることもできます。 2 方向の組み合わせを使用することもできます。キーで開始点を選択し、その点から順方向あるいは逆方向に読み取りを行います。

表 18 に、データをどのように この 3 つの異なるタイプのワークステーション VSAM データ・セット内に保管できるかを示し、それぞれの利点と欠点を示しています。

表 18. ワークステーション VSAM データ・セットのタイプと利点
データ・セット・タイプ ロード方式 読み取り方式 更新方式 利点と欠点
順次 順次 (順方向のみ)。

各レコードの順次レコード値を入手して、キーとして使用可能。

SEQUENTIAL 逆方向または順方向。

順次レコード値を使用して KEYED。

キーで位置決めをした後で、逆方向または順方向に順次。

新しいレコードは終わりにのみ。

順次または KEYED のアクセスが可能。

レコードの削除が許可される。

利点 簡単迅速に作成。

用途 データが主として順次式でアクセスされる場合。

キー順 順次、またはキーによってランダム。 レコードのキーを指定した KEYED。

任意の索引を逆方向または順方向に SEQUENTIAL。

キーで位置決めした後に、逆方向または順方向の順次読み取り。

キーを指定して KEYED。

キーで位置決めした後に SEQUENTIAL。

レコードの削除が許可される。

レコードの追加が許可される。

利点 完全アクセスおよび更新。

用途 アクセスがキーと関連する場合に使用。

直接 スロット 1 から順次。

スロット番号を指定して KEYED。

キーで位置決めした後で、順次書き込み。

番号をキーとして指定して KEYED。

空きレコードを省いて、順方向または逆方向へ順次。

指定したスロットから開始し、次のスロットへ順次。

番号をキーとして指定して KEYED。

レコードの削除が許可される。

空きスロットへのレコード追加が許可される。

利点 番号によるレコードへの高速アクセス。

欠点 構造が番号付けに拘束される。

用途 レコードが番号によってアクセスされる場合に使用。


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