Rational Developer for System z

ファイル内のプログラム制御フロー

プログラム制御フローは、COBOL プログラム内部の論理フローのグラフィカル・ビューを提供します。このフィーチャーを使用して、潜在的な論理問題を識別したり、使用されていないコードを検索したりすることができます。

COBOL ファイルが編集モードにある間に、そのファイルに対してプログラム分析を実行することができます。分析を開始すると、「プログラム制御フロー」ビューが開き、プログ ラム・ファイル内のパーツの階層型グラフが表示されます。各ノードは、セクションや段落などの呼び出し可能ステートメントを表わします。 例えば、図 1 には、段落がいくつか表示されています。あるノードから別のノードにナビゲートする場合、ツリー内のノードをクリックすると、ファイル内の対応するコードが表示されるようになり、強調表示されます。

図 1. プログラム制御フロー・ダイアグラムの例
Global Mart サンプルのプログラム分析データ

ツリー・ダイアグラムを、特定のノードに関する情報に狭めることができます。これはプログラムが大きい場合に役立ち、単一の段落にフォーカスを合わせることができます。「ここからのプログラム制御フローの表示 (Show Program Control Flow from here)」は、呼び出されるすべてのルーチンを表示します。「ここへのプログラム制御フローの表示 (Show Program Control Flow to here)」は、呼び出されるすべてのルーチンを表示します。ノードの上にカーソルを移動すると、そのノードの簡単な説明が示されます。 この説明には、段落名とその段落の行番号が含まれます。

フロー・ダイアグラムのナビゲート

タスクバー上のフィーチャーは、ズームイン、ズームアウト、および元のサイズに戻す機能を提供します。 保存フィーチャーは、指定した保存場所にダイアグラムのビットマップを作成します。

ノードを名前で検索するには、タスクバーの検索フィールドを使用します。検索フィールドには、プログラム、セクション、または段落の名前の一部またはフルネームを入力します。

ビューに含まれているツールバーを使用して、ダイアグラムをナビゲートすることができます。

下矢印アイコン: ダイアグラム内の次のノードに移動します。

上矢印アイコン: ダイアグラム内の前のノードに移動します。

ズームイン・アイコン: ダイアグラムを拡大します。

ズームアウト・アイコン: ダイアグラムを縮小します。

適合ズーム: ダイアグラムが「プログラム制御フロー」ビューのサイズに合うように拡大または縮小されます。

リセット: ダイアグラムを元のサイズにリセットします。

別名保存アイコン: 指定した保存場所にダイアグラムのビットマップを作成します。

制約事項および考慮事項

このフィーチャーの使用時には、以下に示すような幾つかの制約事項があります。
  • プログラム制御フロー・ダイアグラムには、以下のステートメントにより生成される制御転送の制御フロー・ノードは表示されません。
    • CICS® HANDLE
    • CICS PUSH
    • CICS POP
    • SQL WHENEVER
  • クイック・フィックスは使用不可です。

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