コンパイラー・バージョンおよびオプション

Rational Developer for Power Systems Software パフォーマンス・アドバイザーでは、ご使用のオペレーティング・システムに 応じて、IBM XL C/C++ コンパイラーと GNU gcc/g++ コンパイラーの両方でビルドされたプログラムの分析がサポートされています。 サポートされているバージョンについて詳しくは、インストール・ガイドを参照してください。

両方のツール・チェーンにおける複数のバージョンがサポートされていますが、コンパイラーには、いくつかの小さな機能の違いがあります。

推奨されるコンパイラー・オプション

一般に、どのようにアプリケーションがコンパイルされたかに関係なく、いくつかのパフォーマンス情報が 提供されますが、推奨されるコンパイラー・オプションを使用することによって、より詳しい分析が可能になります。

また、パフォーマンス・アドバイザーに固有のものではない、一般的な推奨に ついては、『ビルド構成オプションの設定におけるベスト・プラクティス』を 参照してください。

-g (すべてのコンパイラー) または -qlinedebug (XL C/C++ のみ)
このオプションは、プロファイリングされたコードをソースにマッピングし戻すために使用されるデバッグ情報を 生成するよう、コンパイラーに指示します。 このオプションは、最適化オプション (-O2 など) の代わりではなく、それらと一緒に 使用しなければならないことに注意してください。 さらに、プログラムがリンクしているときの -s オプションによっても、プログラムで strip コマンドを実行することによっても、デバッグ情報はストリップされないことを覚えておいてください。 IBM XL C/C++ を使用していれば、-qlinedebug によって生成される実行可能ファイルの大きさは -g の場合よりも小さくなりますが、必要なデバッグ情報はすべて入っています。 XLC バージョン 12 コンパイラーでは、より高い品質の行デバッグ情報を作成するため、-g オプションの代わりに -g8 を使用することも できますが、引き換えに小さなパフォーマンス・オーバーヘッドが発生します。
-qlistfmt=xml=all (XL C/C++ V11.1 以降のみ)
このオプションは、コンパイラー変換レポートと呼ばれる特殊なリスト・ファイルを生成します。これらのレポートは、どのように XL C/C++ がプログラムをコンパイルしたかに関する詳細情報を提供します。 この情報は現在、優れたコンパイラー・オプション推奨値およびインライン化情報をパフォーマンス・ソース・ビューアーで提供するために使用されています。

IBM XL C/C++ コンパイラー文書

IBM XL C/C++ コンパイラーに関する文書については、以下を参照してください。


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