設計管理におけるプロジェクト・エリアとプロジェクト

準備中トピック - 設計管理では、各チームはそれぞれの作業をプロジェクト・エリアのコンテキスト内で行います。 ライフサイクル・プロジェクトは、互いに共同作業する複数のプロジェクト・エリアをグループ化し、プロジェクト・エリアとそのメンバーを中央の 1 つの場所から管理できるようにします。

プロジェクト・エリア

プロジェクト・エリアは、ソフトウェア・プロジェクトのシステム表現で、 プロジェクト成果物、チーム構造、プロセス、およびスケジュールを定義します。 プロジェクト・エリアのコンテキスト内のソース管理の下にある、計画、ワークアイテム、要求、テスト・ケース、ファイルなどのすべてのプロジェクト成果物にアクセスします。

各プロジェクト・エリアには、メンバーがどのように作業するかを管理するプロセスがあります。 例えば、プロジェクト・エリア・プロセスでは以下を定義します。
  • ユーザーの役割
  • 役割に割り当てられたアクセス権
  • 予定表および反復
  • 操作の前提条件とフォローアップ・アクション
  • ワークアイテム・タイプとその状態遷移モデル
各 CLM アプリケーション (「変更管理と構成管理」、「要求管理」、および「品質管理」) は、プロジェクト・エリアを使用してチームの作業を編成します。 プロジェクト管理担当者は、プロジェクト・エリアの作成と管理に責任を持ちます。 一般的な管理タスクとしては、プロジェクト・エリアのメンバーとしてユーザーを追加することと、それらのメンバーに役割を割り当てることがあります。 アクセス権は役割に割り当てられるため、メンバーの役割の割り当てによって、メンバーがプロジェクト・エリア内で実行できる操作が決まります。

プロジェクト・エリア間での成果物のリンク

CLM アプリケーションの強力な機能として、アプリケーション・プロジェクト・エリア間で成果物をリンクできます。 例えば、「要求管理」プロジェクト・エリアで定義された要求コレクションを、 「変更管理と構成管理」プロジェクト・エリアで定義されたリリース・プランとリンクし、 それらの両方の成果物を「品質管理」プロジェクト・エリアで定義されたテスト計画にリンクすることができます。 こうしたアプリケーション間のリンクにより、ライフサイクル全体での追跡可能性をサポートします。 プロジェクト・エリア間での成果物のリンクを可能にするには、プロジェクト・エリアのアソシエーションを構成します。

ライフサイクル・プロジェクト

プロジェクト・エリア・エディターを使用して、各アプリケーションでプロジェクト・エリアを作成および管理することができます。 ただし、ライフサイクル・プロジェクト管理アプリケーションを使用してライフサイクル・プロジェクトを作成する方法のほうが効率的です。 ライフサイクル・プロジェクトの作成時には、 作成するプロジェクト・エリア、各プロジェクト・エリアに使用するプロセス、 およびプロジェクト・エリア間に設定するアソシエーションを定義するテンプレートを選択します。

例えば、以下の図では、各 CLM アプリケーションから 1 つずつの、3 つのプロジェクト・エリアを含むライフサイクル・プロジェクトを示しています。 「品質管理 (QM)」プロジェクト・エリアで作業するテスターが、障害および「品質管理」タスクを作成して「変更管理と構成管理 (CCM)」プロジェクト・エリアに保管し、 「要求管理 (RM)」プロジェクト・エリアで作業する分析者が、要求の変更依頼と実装要求を作成して「変更管理と構成管理」プロジェクト・エリアに保管できるように、アソシエーションが構成されています。 さらに、「品質管理」プロジェクト・エリアで作業するテスターは、「要求管理」プロジェクト・エリアに保管される要求を作成することができます。

ライフサイクル・プロジェクトを作成した後は、ライフサイクル・プロジェクト管理アプリケーションを使用して、 そのライフサイクル・プロジェクトに所属する 1 つ以上のプロジェクト・エリアにメンバーとしてユーザーを追加することができます。 各プロジェクト・エリアのそれらのメンバーに役割を割り当てることも可能です。

次のステップ

以下のリンクをたどって、ライフサイクル・プロジェクトおよびプロジェクト・エリアについて理解します。


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