ワークスペースには、ユーザーおよびチーム・メンバーが変更できるリソースのセットが入っています。
ご使用のライフサイクル製品で、「構成管理」メニューから選択することによって、使用する構成を指定できます。

プロジェクトの開始時に、チーム・メンバーは、リソース A とリソース B を Great New Product ワークスペースに提供します。ライフサイクル製品は、それらのリソースにバージョン ID を割り当てます。これらのリソースは、このワークスペースを使用するチーム・メンバーから使用できるようになります。
その日の午後、チーム・メンバーである Bob は、トップレベル・ワークスペースのスナップショットを作成します。これは、彼のチームがプロジェクト内のリソースの現在の状態を取り込み、これらのバージョンに今後変更が加えられないようにする必要があるためです。後で、チームがこのスナップショットを使用して、リソースがどのように変更されたかを確認したり、別のプロジェクト・チームが新規プロジェクト・マイルストーンの開始点として使用したりすることができます。
翌日、チーム・メンバーである Charlie は、Great New Product March 2014 スナップショットに基づく、Great New Product Workspace 1 という名前のワークスペースを作成します。Charlie と彼のチーム・メンバーはこの新規ワークスペースを使用して、新規プロジェクトのマイルストーンで開発を開始します。スナップショット内のリソースのバージョンが、新規ワークスペースの初期バージョンになります。 チーム・メンバーは、ワークスペースにリストされているリソースのバージョンを編集し (したがって新規バージョンを作成)、他のリソースを提供し、ワークスペースからリソースを除去することができます。
1 週間後、チーム・メンバーである Dan は、リソース B を更新する変更セットを配信します。この配信により、Great New Product Workspace 1 ワークスペースに関連しているバージョンが変更されます。Dan のチーム・メンバーには、更新されたバージョンのリソースが表示されます。
翌日、チーム・メンバーである Joe は、リソース D を Great New Product Workspace 1 ワークスペースに提供します。ライフサイクル製品は、このバージョンにバージョン ID「103」を割り当て、ワークスペースはこの ID を参照するようになります。
Frank は、リソース C への変更をトップレベルのワークスペースに配信します。 ライフサイクル製品は、このバージョンにバージョン ID「202」を割り当て、このワークスペースはこの ID を参照するようになります。
リソースに対する変更をグループ化するには、変更セットを使用します。変更セットは、その変更セットが作成されたワークスペースに関連付けられます。変更セット内の変更が、対応するワークスペースで表示されるようにするには、それらの変更を共有 する必要があります。
この内容は、 バージョン 4.0.3 以降に適用されます。これらの変更が別のワークスペースでも表示されるようにするには、ワークスペースから、割り当てられたフロー・ターゲット か、変更の配信元のワークスペースと共通の祖先を持つ別のワークスペースのどちらかに、変更を配信 する必要があります。
フロー・ターゲット、および変更の配信とマージについての詳細は、関連トピックへのリンクを参照してください。
構成管理アプリケーションで割り当てられる役割および操作によって、ライフサイクル管理製品内で割り当てられている権限が補完されます (置き換えられるわけではありません)。ライフサイクル管理製品にはさまざまな権限があります。各製品の管理ページまたはオンライン・ヘルプを参照してください。
権限の完全なリストについては、構成管理アプリケーションで、該当する構成管理プロジェクト・エリアの「権限」ページを参照してください。
ご使用のワークスペースで、別の構成スペース内のスナップショットに存在するリソースのバージョンが必要な場合、そのスナップショットへの依存関係を作成できます。スナップショットへの依存関係を追加すると、そのスナップショット内のすべてのリソースがワークスペースの有効範囲に組み込まれるため、ワークスペースが属する構成スペースを使用するすべてのプロジェクト・エリアに組み込まれます。
現行の構成と同じ構成スペースに存在しないスナップショットへの依存関係のみを作成することができます。
ワークスペースではなく、スナップショットのみへの依存関係を指定できます。これは、スナップショットは不変であるためです。
構成管理アプリケーションは、リソースのバージョンの編成およびその他の構成管理機能を管理します。
ライフサイクル管理製品では、チームはプロジェクト・エリア 内で作業します。プロジェクト・エリアは、リポジトリーの管理上指定されているエリアであり、1 つ以上のプロジェクトに関する情報が保管されています。 この情報には、プロジェクトの成果物、チーム構造、プロセス、およびスケジュールが含まれます。通常、リソースは個別のプロジェクト・エリアに編成されるので、情報の論理グループごとに 1 つのプロジェクト・エリアがあります。プロジェクト・エリアについて詳しくは、このトピックの最後にある関連リンクを参照してください。
構成管理アプリケーションに固有の概念は次のとおりです。
構成管理アプリケーションで、構成スペース は、ワークスペースとスナップショットを編成するためのメカニズムです。ライフサイクル製品でプロジェクト・エリアを作成する場合、新規プロジェクト・エリアを既存の構成スペースに割り当てたり、構成スペースを作成したりすることができます。
プロジェクトを構成スペースに関連付けた後で、そのプロジェクトを別の構成スペースに関連付けることはできません。
構成 は固有のリソース・バージョン・セットです。チームが正しいバージョンのリソースで作業するように、構成により、リソースのバージョンがグループに編成されます。スナップショットおよびワークスペースという 2 つのタイプの構成があります。
リソースを変更した後で、スナップショットに戻って、そのリソースがどのように変更されたかを確認することができます。
ワークスペース内のリソースのバージョンを追加、編集、削除するには、構成管理アプリケーションでユーザーまたはその役割に割り当てられている対応する権限が必要です。 ワークスペースの変更を他のチーム・メンバーが見ることができるようにするには、変更をワークスペースからフロー・ターゲット (ワークスペースでもあります) に配信してください。
ワークスペースを作成する際には、新規ワークスペースの元となるスナップショットを選択できます。また、ワークスペースは、同じ構成スペース内の別のワークスペースのコンテンツに基づいて作成することもできます。例えば、上記のシナリオでは、GNP-WS2 という名前のワークスペースを Great New Product Workspace 1 に基づいて作成できます。新規ワークスペース内のリソースのバージョンは、選択したワークスペース内のリソースと同じです。対応するスナップショットも作成されます。 新規ワークスペースでリソースの追加、編集、または削除を行っても、他のワークスペース内のリソースには影響しません。
ご使用のワークスペースで、別の構成スペースにあるワークスペースのリソースが必要な場合は、後者のワークスペースのスナップショットを作成してから、ご使用のワークスペースでそのスナップショットへの依存関係を指定する必要があります。