フレンド・リンクの作成によるサーバー間通信の確立

Jazz™ プラットフォーム上の製品が相互に対話するには、各サーバーのフレンド・リストに他のサーバーが存在している必要があります。 2 つのサーバー間のリンクをフレンド・リンク と呼びます。

始める前に

Jazz 管理者特権のあるアカウントで製品にログインしておく必要があります。 Jazz Team Server ページの URL は、例えば https://fully_qualified_host_name:9443/jts/admin です。

フレンド・サーバーが生成する暫定キーを許可するために、そのフレンド・サーバーに対する Jazz 管理者特権が必要です。

このタスクについて

サーバー間のフレンド・リンクは、これらのサーバーから出されるすべての要求が信頼できることを示します。 これらのリンクを作成および構成して、サーバー間の通信を確立します。フレンド・リンクを構成することで、Design Management Server は、OAuth 認証をサポートする他のサーバーと通信して、リンク先のリソースまたは成果物を検出することが可能になります。

例えば、モデル・リソースを要求と要求関連成果物にリンクすることができます。 アプリケーションとシステム・エンジニアリングのライフサイクル内のすべての利害関係者は、設計のコラボレーションを行い、設計モデルがビジネス要求および設計要求との関連性を保ち、これらの要求に合わせて調整された状態になるようにすることができます。

手順

  1. Design Management の「サーバー管理」ページで、「サーバー」タブをクリックします。
  2. ページの左側にあるメニューの「通信」で、「フレンド (アウトバウンド)」をクリックします。
  3. 「フレンドのリスト」セクションで、「追加」をクリックします。
  4. 「フレンドの追加」ダイアログ・ボックスで、次のフィールドに値を指定します。
    1. 「名前」: この関係の名前 (リスト内で識別しやすいもの) を指定します。 例えば、rrc.example.com という名前のコンピューターでホストされている Rational® Requirements Composer のインストール済み環境とのフレンド関係を作成している場合は、「RRC on rrc.example.com」と指定することができます。
    2. 「ルート・サービス URI」: ルート・サービス文書に対する Uniform Resource Identifier (URI) を指定します。
      さまざまなコンテキストでの Jazz アプリケーションのルート・サービス文書の、次に挙げる URI の例を検討してください (example.com という名前のサーバーでホストされています)。
      • Jazz Team Server: https://example.com:9443/jts/rootservices
      • Rational Requirements Composer: https://example.com:9443/rm/rootservices
      • Rational Team Concert: https://example.com:9443/ccm/rootservices
      • Rational Quality Manager: https://example.com:9443/qm/rootservices
      • その他の Design Management サーバー: https://example.com:9443/dm/rootservices
      • Rational DOORS®: https://example.com:9443/dwa/public/rootservices
    3. 「OAuth の秘密情報」および「秘密情報の再入力」: 1 つ以上の単語と特殊文字を含む、50 文字を超えない文字列を指定します。 この文字列がユーザー・インターフェースで表示されることは一切なく、この文字列を再び入力することはありません。 この文字列 (OAuth コンシューマー秘密情報ともいう) は、フレンド・サーバーにアクセスするためのパスワードとして機能します。
    4. 「トラステッド」チェック・ボックスを選択します。
      注: 信頼済みコンシューマーは、他の信頼済みコンシューマーと許可を共有でき、 データへのアクセスにユーザーの承認を必要としません。
    5. 「フレンドの作成」をクリックします。
    フレンドが正常に追加された場合は、暫定キーが生成されたことを示すメッセージが表示されます。
  5. 「次へ」をクリックします。
  6. 「暫定キーの許可」ダイアログ・ボックスで、「暫定キーにアクセス権限を付与」をクリックします。 ログインに使用したアカウントがフレンド・サーバーの管理者特権を持っていない場合は、フレンド・サーバーへのログイン・ウィンドウが表示されます。
  7. 「暫定キーの許可」ダイアログ・ボックスで、「承認」をクリックします。 暫定キーが「承認」とマークされたというメッセージが表示されます。
  8. 「完了」をクリックします。 「フレンド」ページで、フレンド関係が確立され、その関係がフレンドのリストに表示されます。
    ヒント: フレンド・サーバーのプロパティーを編集したり、リストから削除するには、フレンドを選択し、「アクション」列で実行するアクションを選択します。

タスクの結果

フレンド・サーバー上のリソースについてホバー・ヘルプ (UI プレビューともいう) を表示するには、そのサーバー上で同様のアウトバウンド・フレンド・リンクを構成する必要があります。 フレンド・サーバー上のリソースに対するリンクの上にカーソルを置くと、ログイン・リンク、またはそのサーバー上のリソースに関する詳細な情報のどちらかが表示されます。 大部分の Jazz 製品 (Rational Team ConcertRational Quality Manager、または Rational Requirements Composer など) の場合、アウトバウンド・フレンド・リンクを構成するためのステップはこのトピックでのステップと似ています。


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