Design Management Server のセットアップと構成

Design Management Server をセットアップして構成するには、以下のステップを実行します。

始める前に

重要: モデル・サーバーをセットアップして構成するときは、ブラウザーを最新表示したり、Web ページを前後に進めるボタンを使用したりしないでください。

手順

  1. 管理者権限を持つアカウントを使用して、サーバーを始動します。
    • Windows システムで Apache Tomcat を使用している場合は、「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM Rational Design Manager」 > 「Jazz Team Server および CLM アプリケーションの開始」の順にクリックします。
      ヒント: サーバーをコマンド行から始動するには、「スタート」 > 「プログラム」 > 「アクセサリ」の順にクリックし、「コマンド プロンプト」をクリックし、「管理者として実行」をクリックします。 管理者用のコマンド・ウィンドウで、ご使用のサーバーのインストール・ディレクトリーの server フォルダーに移動して server.startup.bat を実行します。
    • Linux システムで Tomcat を使用している場合は、ご使用のサーバーのインストール・ディレクトリーの server フォルダーに移動して、server.startup を実行します。
      重要: どちらの場合も、Tomcat を使用している場合は、「情報: Server startup in # ms」というメッセージが表示されるまで待ちます。 サーバーを初めて始動する場合、このステップにはしばらく時間がかかることがありますが、その後再始動するときには、サーバーはもっと高速に始動します。
    • WebSphere® Application Server を使用している場合は、サーバーを WebSphere Application Server 管理コンソールから始動します。
  2. Web ブラウザーで、https://fully_qualified_host_name]:9443/jts/setup にアクセスします。
    注:
    fully_qualified_host_name] には、Jazz™ Team Server がインストールされているサーバーのホスト名と DNS ドメイン参照が入ります。 完全修飾ホスト名は、例えば myserver.example.org のようになります。 完全修飾ホスト名に、localhost や IP アドレスを入れることはできません。 サーバーの完全修飾ホスト名を見つける方法はいくつかありますが、以下に一般的な例を示します。
    • Linux システムの場合、端末ウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。
      hostname --fqdn
      このコマンドを実行すると、端末ウィンドウに完全修飾ホスト名が表示されます。
    • Windows システムの場合、コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
      hostname
      このコマンドを実行すると、端末ウィンドウにご使用のコンピューターのホスト名が表示されます。 次に、以下のコマンドを実行します。
      ipconfig
      このコマンドを Windows で実行すると、ご使用のネットワーク接続に関する情報 (DNS 接尾部も含む) が端末ウィンドウに表示されます。 ホスト名、ピリオド、DNS 接尾部を組み合わせると完全修飾ホスト名になります。

    ご使用のブラウザーのセキュリティー設定によっては、セキュリティー警告が表示されることがあります。 このメッセージは、サーバーにセキュリティー証明書が構成されていないために表示されるものです。 Firefox の多くのバージョンでは、次の図のような警告が表示されます。

    Firefox のセキュリティー警告。接続が信頼できないと警告している。

    Microsoft Internet Explorer の多くのバージョンでは、次の図のような警告が表示されます。

    Microsoft Internet Explorer のセキュリティー警告

  3. セキュリティー・メッセージが表示され、ユーザーが関連するリスクを理解して受け入れる場合は、警告を無視してサーバーに接続するようブラウザーを構成します。
    • Firefox では、「危険性を理解した上で接続するには」をクリックし、「例外を追加」をクリックし、「証明書を取得」をクリックしてから「セキュリティー例外を承認」をクリックします。 この新しいセキュリティー例外は、このサーバーにのみ適用されます。
    • Microsoft Internet Explorer で、「このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)」をクリックします。
    使用しているブラウザーによって、セキュリティー例外を作成するステップが異なります。
  4. Design Management ServerJazzTeam Server で構築され、実行します。 したがって、セットアップと構成のプロセス中は、標準の JazzTeam Server 機能のパーツを使用しなければなりません。 JazzTeam Server のログイン・ページで、「ユーザー ID」「パスワード」の両方のフィールドに「ADMIN」(大文字と小文字を区別する) と入力して「ログイン」をクリックします。
  5. 概要」ページで、「次へ」をクリックします。
  6. 「パブリック URI の構成」ページで、パブリック URI を https://fully_qualified_host_name:9443/jts の形式で入力します。 警告が表示され、その影響を理解した上で、「パブリック URI は、一度設定すると変更できないことを了解しています」をクリックして、「接続のテスト」をクリックします。 テストが正常に完了したら、「次へ」をクリックします。
    ヒント: サーバーに別の Jazz 製品がインストールされている場合は、ポート番号の衝突を避けるために、デフォルトのポート番号 9443 を 29443 など別の番号に変更します。
    要確認: 変数 fully_qualified_host_name は、JazzTeam Server がインストールされているコンピューターのホスト名と DNS ドメイン参照です。
  7. 「データベースの構成」ページで、ご使用中の JTS データベースに関する以下のステップを実行します。
    1. 「データベース・ベンダー」リストから、データベースのタイプを選択します。
    2. 「接続タイプ」リストから「JDBC」を選択します。
    3. 「JDBC パスワード」フィールドで、データベースにアクセスするデータベース・ユーザーのパスワードを指定します。
    4. 「JDBC ロケーション」フィールドでデータベースのロケーションを {password} 句を使用して、パスワードを中括弧で囲んで指定します。
      • Derby データベースをインストールするには、「JDBC パスワード」フィールドをブランクのままにして、「JDBC ロケーション」フィールドをデフォルト値のままにします。
      • DB2® データベースの場合は、DB2 データベースのセットアップで説明されているとおりに必要なデータベースの準備ができていることを確認してから、データベースの場所を指定します。 例えば、データベースが myserver.example.org のポート 50001 にインストールされており、デフォルトの db2inst1 ユーザーを使用している場合は、JDBC ロケーションを次のように指定します。
        //myserver.example.org:50001/JTS:user=db2inst1;password={password};
      • SQL Server データベースの場合は、SQL Server データベースのセットアップで説明されているとおりにデータベースがセットアップされていることを確認してから、データベースの場所を指定します。例えば、データベースが myserver.example.org にインストールされており、インスタンス名が SQLINSTANCE である場合、この場所は次の例のようになります。
        //myserver.example.org¥SQLINSTANCE;databaseName=JTS;user=jtsDBuser;password={password}
    5. 接続のテスト」をクリックし、データベース接続に問題があれば解決した後に続行します。
    6. 「表の作成」をクリックして、必要な表をデータベースに作成します。 表の作成が完了するまでには時間がかかることがあります。
    7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「E メール通知の使用可能化」ページで、E メール通知を使用可能または使用不可にします。 通知を使用可能にする場合は、E メール・サーバーに関する情報を指定して、接続をテストする必要があります。 選択を行った後、「次へ」をクリックします。
  9. 「アプリケーションの登録」ページでデフォルトの設定を受け入れて、「アプリケーションの登録」をクリックします。 ウィザードにより、インストールされているアプリケーションが検出されます。 「Jazz Team Server とアプリケーションのセットアップ」ウィザードにより /dm アプリケーションが自動的に検出され、「アプリケーション・インスタンス」「URL のディスカバリー」、および「機能ユーザー ID」の各フィールドにデータが取り込まれます。
  10. アプリケーションが登録された後、「次へ」をクリックします。
  11. ユーザー・レジストリーのセットアップ」ページで、次の情報を提供します。
    1. 使用するユーザー・レジストリーのタイプを選択します。
      注: LDAP ユーザー・レジストリーを選択する場合は、JazzTeam Server と LDAP サーバーの間の接続を構成するための情報を指定する必要があります。
    2. Jazz Team Server に対する管理ユーザー・アクセス権限を持つユーザーのユーザー ID、名前、パスワード、および E メール・アドレスを作成します。 ユーザー ID、名前、およびパスワードには、DM_Admin を使用するようにしてもよいでしょう。
    3. セキュリティー上の理由から、ADMIN ユーザーは使用不可に設定します。
    4. 「Rational Software Architect Design Manager - Design Manager」または「Rational Rhapsody Design Manager - Design Manager」のライセンスを新しい DM_Admin アカウントに割り当てて、 「次へ」をクリックします。
  12. 「データウェアハウスの構成」ページで、データウェアハウスにベンダー情報と接続情報を指定します。今回はデータウェアハウスを構成しない」チェック・ボックスを選択して、データウェアハウスの構成をスキップすることもできます。
    1. 「データベース・ベンダー」リストから、データベースのタイプを選択します。
    2. 「接続タイプ」リストから「JDBC」を選択します。
    3. 「JDBC パスワード」フィールドで、データベースにアクセスするデータベース・ユーザーのパスワードを指定します。
    4. 「JDBC ロケーション」フィールドでデータベースのロケーションを {password} 句を使用して、パスワードを中括弧で囲んで指定します。
      • Derby データベースをインストールするには、「JDBC パスワード」フィールドをブランクのままにして、「JDBC ロケーション」フィールドをデフォルト値のままにします。
      • DB2 データベースの場合は、DB2 データベースのセットアップで説明されているとおりにデータベースがセットアップされていることを確認してから、データベースの場所を指定します。例えば、データベースが myserver.example.org のポート 50001 にインストールされており、デフォルトの db2inst1 ユーザーを使用している場合は、JDBC ロケーションを次のように指定します。
        //myserver.example.org:50001/DW:user=db2inst1;password={password};
      • SQL Server データベースの場合は、SQL Server データベースのセットアップで説明されているとおりにデータベースがセットアップされていることを確認してから、データベースの場所を指定します。例えば、データベースが myserver.example.org にインストールされており、インスタンス名が SQLINSTANCE である場合、この場所は次の例のようになります。
        //myserver.example.org¥SQLINSTANCE;databaseName=DW;user=dwDBuser;password={password}
    5. 「データベース表スペース・フォルダー」フィールドで、表スペースを作成する場所を指定します。 表スペースの場所にはスペースを使用しないでください。
    6. 「カスタム・レポート・データベース・ユーザー」フィールドで、レポート情報を求めてデータウェアハウスにアクセスするユーザーの名前を指定します。
    7. 接続のテスト」をクリックし、データベース接続に問題があれば解決した後に続行します。
    8. 「表の作成」をクリックして、必要な表をデータベースに作成します。 表の作成が完了するまでには時間がかかることがあります。
    9. ページの下部で、データウェアハウスのデータ収集ジョブを実行するユーザーのログイン情報を指定します。 LDAP サーバーまたは別の外部ユーザー・レジストリーを使用している場合は、このレジストリーと一致するユーザーがあることを確認します。
    10. 「次へ」をクリックします。
  13. 「アプリケーションのファイナライズ」ページで 「アプリケーションのファイナライズ」をクリックします。
    トラブルシューティングのヒント: 「アプリケーションのファイナライズ」をクリックすると、ウィザードが自動的に進行します。ただし、ウィンドウが開いたり閉じたりします。これは、認証中に発生する既知の問題です。 ステップの一部が失敗した場合は、ご使用のサーバーでポップアップ・ウィンドウを使用可能にする必要があることがあります。 この問題が発生した場合は、ポップアップ・ウィンドウを使用可能にしてセットアップ・ウィザードに戻り、再度「アプリケーションのファイナライズ」をクリックします。 このプッシュボタンを 2 回目にクリックしたときに、構成が正常に行われます。
  14. アプリケーションをファイナライズした後で「次へ」をクリックします。 プッシュボタンが使用可能な場合でも、「完了」はクリックしないでください。 ウィザードは、サンプル・プロジェクトを作成するページに進みます。 サンプル・プロジェクトの作成はオプションですが、作成すると、速やかに使用開始するのに役立ちます。 ウィザードは sample_user というユーザーを自動的に作成します。 このユーザーは、モデル・リソースを表示してこれにコメントを付けるライセンスを持っています。 また、すべてのユーザーにすべての権限を付与する基本プロセス・テンプレートを含む Sample Project というプロジェクトも作成されます。 またこのウィザードは、sample_user メンバーを Sample Project に追加します。
  15. 「サンプル・プロジェクトの作成」ページで「サンプル・プロジェクトの作成」をクリックし、「次へ」をクリックします。 sample_user というユーザーと Sample Project というプロジェクトが作成されます。
    重要: ウィザードを使用してサンプル・プロジェクトを作成すると、プロジェクトに「基本」というプロセス・テンプレートが適用されます。 このプロセス・テンプレートは役割を定義せず、すべてのユーザーがアプリケーションのすべてのアクションを実行できるため、操作が簡単です。
    ヒント: 権限と役割について調べたい場合には、サーバーのセットアップと構成を終えた後で、別のプロジェクトを作成し、それに 「デフォルト」 というプロセス・テンプレートを適用してみてください。 「デフォルト」プロセス・テンプレートのほうが厳密で、権限を低いレベルで制御しようとする場合に便利です。
  16. 「次へ」をクリックして「要約」ページに進み、JazzTeam Server のセットアップの詳細を確認します。 なお、Design Management ServerJazzTeam Server に基づいて構築されています。 このため、セットアップ・ウィザードでは、数枚のウィザード・ページに JazzTeam Server が表示されます。
    重要: ウィザード内のこの時点でセットアップは正常に完了し、ウィザード内で 「完了」をクリックしなくとも、アプリケーションを使用する準備ができています。 これは既知の問題です。 「完了」をクリックすると、ウィザードは https://fully_qualified_host_name:9443/jts/admin にリダイレクトします。 そこでは、ユーザー・アカウントを追加し、役割と権限を指定することによって、プロジェクトを管理できます。
  17. プロジェクトを使用開始するには、「要約」ページで「1. ユーザーの作成」または「2. サーバーの管理」をクリックします。 これらのリンクにより、ユーザー・アカウントをプロジェクトに取り込んだり、サーバーの設定を変更したりできるアプリケーション内のエリアに直接アクセスできます。 ただし、これら 2 つのページのいずれかをクリックすると、セットアップ・ウィザードには戻れなくなります。

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