スナップショットは、特定の時点におけるプロジェクト・エリア全体のキャプチャーまたはベースラインで、単一のプロジェクト・エリアのすべての要素およびリソースが含まれています。
プロジェクト・スナップショットは、任意の時点で作成できます。
スナップショットを作成することには、一般に次の 2 つの理由があります。
- モデルのリソースおよび要素の正式なレビュー中にスナップショットを作成して、レビュー中にリソースが変化しないようにします。
- 任意の時点で、または特定の成果物のレビューが完了した後でスナップショットを作成して、Design Management Server 上のモデルの状態を保存します。
スナップショットが有用であることには多くの理由があります。しかし、最も一般的なユースケースには、モデルの内容を削除し、スナップショットによってそれを参照する、ということが関係しています。
例えば、デスクトップ・ベースのモデリング製品からモデルを削除した後、そのモデルの入ったワークスペースまたはプロジェクトをサーバーに再インポートすると、そのモデルは実質的に削除され、サーバー上で表示されなくなります。
しかし、そのモデルがスナップショットの中に含まれていれば、サーバー上では表示されなくなったモデルを、引き続き参照することができます。
スナップショットの作業を行う際には、次の点に注意が必要です。
- プロジェクト・エリア・スナップショット内の各要素およびリソースは、プロジェクト・スナップショットが作成された時点でのモデルの内容を示しています。
- スナップショット内の要素やリソースを変更することはできません。
- スナップショットの内容に対してコメントを作成することができます。しかし、新しいコメントを作成した場合、そのコメントを表示できるのはすべてのスナップショット (ライブ・モデル・データも含む) の範囲内に限られます。
- スナップショットを表示するとき、リソースを参照してそのコメントを見た場合に、デフォルトでは、そのリソースに対して作成されたすべてのコメント (スナップショットの作成後に追加されたコメントを含む) が表示されます。
したがって、スナップショット内で見ているバージョンのリソースには当てはまらないコメントを目にする可能性があることを覚えておいてください。
重要: 実際にスナップショットを作成または削除するには、「スナップショットの作成」および「スナップショットの削除」権限を持っている必要があります。
デフォルトでは、Rational® Software Architect - Design Manager および Rational Rhapsody® Design Manager クライアント・アクセス・ライセンス (CAL) にそれらの権限が含まれています。しかし、Rational Software Architect - Design Reviewer および Rational Rhapsody Design Reviewer の CAL には含まれていません。
ヒント: 「コメントの作成」ペインにあるスナップショット・フィルターの使用を検討してください。
サーバー上に存在するすべてのスナップショットではなく、特定のスナップショットに対して作成されたコメントを表示できるので、この機能は便利です。
ヒント: コメントが関連付けられているスナップショットが、現在表示しているスナップショットと異なる場合は、「コメントの作成」ペインのリンクをクリックすれば、コメントが作成されたスナップショットにナビゲートできます。