このチュートリアルでは、バージョン 3 リリースの Design
Management から Design
Management 4.0.1 にデータをマイグレーションする方法を示します。Rational® Software Architect モデルを Design
Management 4.0.1 にインポートするときに、マイグレーション・プロセスによって、バージョン 3 リリースの Design
Management コメントおよびリンクがバージョン 4.0.1 で再作成されます。ただし、マイグレーション・プロセスでは、Design
Management バージョン 3 データベースを Design
Management 4.0.1 データベースに変換する処理は行われません。
Design
Management を使用して、モデルなどのリソースを Design Management Server にアップロードして、モデル設計に関するコラボレーション・ディスカッションを行うことができます。設計コラボレーションには、リソースに対するコメントを作成するユーザーやリソース間のリンクを作成するユーザーが関与します。また、Design
Managementリソースと、Rational のコラボレーティブ・ライフサイクル・マネージメント (CLM) ソリューションのアプリケーション (変更および制御管理 (CCM) アプリケーション、要求管理 (RM) アプリケーション、品質管理 (QM) アプリケーションなど) のリソースとの間の追跡可能リンクも作成できます。
制限
バージョン 3 リリースの
Design
Management を以降のバージョンにマイグレーションする処理には、以下に示す制限および既知の問題が存在します。
- Design Management 4.0.1 サーバーのセットアップ時に、バージョン 3 リリースの Design
Management で使用されていたモデル・リソース番号が予約されます。新しい Design
Management 4.0.1 リソースは、予約された番号範囲を超えて作成されますが、インポートされた Design
Management バージョン 3 リソースではそのモデル番号が維持されます。
- バージョン 3 の Design
Management プロジェクトをマイグレーションするときには、Design
Management 4.0.1 プロジェクトが、対応するバージョン 3 プロジェクトと完全に同じ名前を持っている必要があります。Design
Management 管理者は、Design
Management 4.0.1 プロジェクト・エリアの作成、およびユーザーとその役割の関連付けを、手動で行う必要があります。マイグレーションの後で、ユーザーをプロジェクト・エリアに割り当てることができます。
- バージョン 3 の Design
Management プロジェクト用のインポート定義はマイグレーションされません。インポート・プロセスを実行するためには、Design
Management 4.0.1 プロジェクトでインポート定義を再作成する必要があります。Design
Management バージョン 3 リリースでモデルを公開するために使用されていたのと同じソース・モデル・フォルダーを使用する必要があります。ソース・フォルダー名とモデル・ファイル名が異なる場合は、Design
Management バージョン 3 モデル用に予約された範囲から外れた新規モデル番号が、インポートされたモデルに割り当てられます。ターゲットとなる Design
Management バージョン 3 リソースが存在しないため、対応するコメントおよびリンクが作成されます。
- バージョン 3 リリースの Design
Management のコメントのみが、同じユーザーおよび変更日付を使用して Design
Management 4.0.1 で再作成されます。Design
Management バージョン 3 のリンクは、その所有者として Design
Management 管理者が指定されて作成されます。
- プロジェクト・エリアをマイグレーションする前に、Design
Management バージョン 3 ユーザーを、同じ ID を使用して Design
Management 4.0.1 で作成する必要があります。コメントを作成した Design
Management バージョン 3 ユーザーが Design
Management 4.0.1 で作成されていない場合、マイグレーション・プロセスは、デフォルトの属性を使用してそのユーザー・アカウントを作成しようとします。Design
Management バージョン 3 でのユーザー名属性、ID 属性、およびメールボックス属性が使用されますが、Contributor ライセンスのみが割り当てられ、デフォルトのパスワードはユーザー ID と同じになります。マイグレーション・プロセスでユーザー・アカウントを作成できなかった場合は、対応するコメントが作成され、インポート・プロセスを実行している Design Management 管理者がその作成者として指定されます。
- バージョン 3 リリースの Design
Managementでは、ターゲット・プロジェクトに対するアソシエーションがソース・プロジェクトで定義されていれば、異なるプロジェクトのリソース間でリンクを作成できました。同じタイプのリンクを Design
Management 4.0.1 で作成するには、ターゲット・プロジェクトのスナップショット構成に対する依存関係をソース・プロジェクトが持っている必要があります。ただし、マイグレーション時に Design
Management プロジェクト間リンクが作成された場合、そのリンクをクリックすると、適切なリソース・エディターがターゲット Design
Management プロジェクトで開きますが、デフォルトのワークスペース構成が使用されます。
- バージョン 3 リリースの Design
Management のカスタム・リンク・タイプは、Design
Management 4.0.1 では作成されません。それらは手動で作成する必要があります。