EGL ソフトウェア開発キット (SDK) を使用した生成
EGL ソフトウェア開発キット (SDK) は、開発環境のグラフィカル・ユーザー・インターフェースにアクセスできない場合でも、またはプロジェクトを組織する方法についての詳細にアクセスできない場合でも、あるいはその両方でも、バッチ環境で出力を生成できるフィーチャーです。 例えば、ソフトウェア構成管理 (SCM) ツールに EGL ファイルを保存している場合は、 SCM ツールからファイルを抽出し (おそらく勤務時間の後に)、EGL SDK を使用して 生成を起動する、バッチ・ジョブを作成することができます。
EGL SDK を使用するには、バッチ・ファイルまたはコマンド・プロンプトで、java EGLSDK コマンドを入力します。 コマンド・ステートメント自体は、次の 2 つの書式のいずれでもかまいません。
- 単一の EGL ファイルおよび単一の EGL ビルド記述子パーツを指定できます。この場合、複数のファイルを生成するには、複数のコマンドを書き込む必要があります。以下に、このコマンドの例を示します。これは、1 行で書き込む必要があります。
java EGLSDK generate -eglpath "c:¥myGroup;h:¥myCorp" -generateFile "c:¥myProg.egl" -buildDescriptorFile "c:¥myBuild.eglbld" -buildDescriptorName myBuildDescriptor - 1 つ以上の EGL ファイルの生成に必要な情報を組み込む EGL コマンド・ファイルを指定できます。
java EGLSDK "commandfile.xml"
EGL SDK で生成する場合は、ワークベンチで生成する場合とは異なる方法で情報を指定する必要があります。
- ワークベンチで生成する場合、.eglPath ファイルは、パーツの参照を解決するために検索されるディレクトリーのリストである EGL ビルド・パスを指定します。一方、EGL SDK で生成する場合は、以下の 2 つの方法のいずれかでビルド・パスを指定します。
- コマンド・ファイルを使用せずに生成する場合は、eglpath の値を、java EGLSDK 内の引数として指定します。
- コマンド・ファイルを使用して生成する場合は、eglpath の値を、そのファイル内に指定します。
- EGL で生成されたコードの配置場所を指定するには、genProject ではなく、genDirectory ビルド記述子オプションを指定する必要があります。
デバッグ・ビルド記述子を指定した場合でも、デバッグ情報が生成済み出力に含められることはない点に注意してください。
前提条件
- コードを生成するシステム上に、Java™ 1.5 以降があることを確認する。 EGL をインストールするシステムに、適切なレベルの Java コードが自動的にインストールされます。 生成システムとターゲット・システムの Java レベルに、互換性がある必要があります。
- eglbatchgen.jar が CLASSPATH のシステム変数に入っていることを確認する。JAR ファイルは次のディレクトリーに存在します。
shared_resources¥plugins¥com.ibm.etools.egl.batchgeneration_version¥runtime- shared_resources
- 製品の共用リソース・ディレクトリー。例えば、Windows システムでは C:¥Program Files¥IBM¥SDP70Shared または Linux システムでは /opt/IBM/SDP70Shared。現在の製品をインストールする以前に EGL を含む前のバージョンの IBM® 製品をインストールして保持している場合は、 以前のインストールでセットアップした共用リソース・ディレクトリーを指定する必要があります。
- version
- インストールされているプラグインのバージョン。複数存在する場合は、旧バージョンを使用する理由がない限り、最新のバージョン番号を持つプラグインを使用してください。
複数のターゲット・システムに出力を生成する場合は、システムごとに CLASSPATH を設定する必要があります。
以下に示すのは、コマンド行 CLASSPATH の設定です。これは実際にはすべてを 1 行で入力する必要があります。set CLASSPATH="shared_resources¥plugins¥ com.ibm.etools.egl.batchgeneration_version¥runtime¥eglbatchgen.jar" - 1 つ以上の COBOL プログラムを準備する場合は、セキュリティー・マネージャーが稼働していることを確認してください。 詳しくは、『セキュリティー・マネージャー』を参照してください。
- EGL SDK が生成に必要な EGL ファイルにアクセスできることを確認する。
- 必要に応じて、EGL コマンド・ファイルを作成する。
- 前提条件を満たした後、EGLSDKで説明されているように、java EGLSDK コマンドを発行できます。
代替ディレクトリーからの EGLSDK の実行
代替ディレクトリーから EGLSDK を実行するには、以下のプラグイン・ディレクトリーから runtime サブディレクトリーと lib サブディレクトリーの両方を代替ディレクトリーにコピーします。
shared_resources¥plugins¥com.ibm.etools.egl.batchgeneration_version¥runtime