EGL は、接続しているデータベースに基づいて、単純なデータ・アクセス・アプリケーションを作成します。こうして作成されたアプリケーションには、1 つ以上のデータベース・テーブルに基づくデータ・パーツ、論理パーツ、および (オプションで) Web ページが組み込まれます。
アプリケーション用に作成されるファイル
選択するテーブルごとに、「EGL データ・アクセス・アプリケーション」ウィザードによって以下のパーツが作成されます。これらのパーツは、新規プロジェクトに含めることも、1 つ以上の既存プロジェクトに含めることもできます。
- テーブルを基に作成されるデータ・パーツは以下のとおりです。
- テーブルを表す SQLRecord パーツ
- テーブルの列を表す DataItem パーツ
- データベースでレコードの追加、検索、削除などの操作を行う、データ・アクセス関数。これらのデータ・アクセス関数は、ライブラリーやサービスに含めることができます。
アプリケーション内のプロジェクト
アプリケーションの作成を開始する前に、新規ファイルおよびパーツの配置場所について、次の 2 つの決定を行ってください。
- すべての新規ファイルおよびパーツは、1 つのプロジェクトに入れることができますが、ファイルおよびパーツの種類に基づいて異なるプロジェクトに入れることもできます。
データ・パーツと論理パーツをそれぞれ別個のプロジェクトに入れることができます。
- ファイルおよびパーツは、新規プロジェクトに含めることも、既存プロジェクトに含めることもできます。
パーツを異なるプロジェクトに入れる場合、一部を既存のプロジェクトに入れて、残りを新規プロジェクトに入れることができます。
アプリケーションの作成
- の順にクリックします。
- 「新規」ウィンドウで「EGL」を展開し、「EGL データ・アクセス・アプリケーション」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドで、既存の EGL プロジェクトを選択するか、新規プロジェクトの名前を入力します。新規データ・パーツ、論理パーツ、および Web ページの配置先は、後で微調整できます。ただし、ここで指定したプロジェクトに対しては、少なくとも 1 種類のパーツが配置されます。
- 「データベース接続」リストで、データベース接続を選択します。
「新規」ボタンをクリックして新しいデータベース接続を作成することができます。
詳しくは、SQL データベース接続の作成を参照してください。
データベース接続を選択すると、データベース・スキーマ内のテーブルが「テーブル名」リストにリストされます。
- 「テーブル名」リストで、データ・アクセス・アプリケーションに組み込みたいテーブルの隣にあるチェック・ボックスを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
「フィールドの定義」ページに、前のページで選択した各テーブルのタブが表示されます。このページで、各テーブルのキー・フィールド、および検索可能にしたいフィールドを選択します。
- 「キー・フィールドの選択」リストで各テーブルのキー・フィールドを選択します。
データベース内のキー・フィールドが既にテーブルに含まれている場合、そのフィールドは既にキーとして選択されています。
データベースで定義されているキー・フィールドは、除去できません。
- 「次へ」をクリックします。
「プロジェクト作成オプションの定義」ページに、新規プロジェクトおよびパッケージのオプションが表示されます。
- 「デフォルト・パッケージ名」フィールドで、新規 EGL パーツが含まれる最上位のパッケージの名前を入力します。デフォルト値はデータベース接続の名前です。
- 「データ・アクセス方式」で、新規データ・アクセス関数を保持するライブラリー・パーツまたはサービス・パーツを作成するかどうかを選択します。
- テーブルの名前に、データベース・スキーマの名前で接頭部を付ける場合は
、「スキーマでテーブル名を修飾する
(Qualify table names with schema)」を選択します。このチェック・ボックスは、EGL コードが、単にテーブル名でデータベース・テーブルを参照するか、スキーマ名とテーブル名で参照するかを決定します。
このチェック・ボックスを選択するかどうかは、データベースにどのように接続しているかによって異なります。
ほとんどのテスト・データベースの場合、つまり、できるだけ迅速に簡単なアプリケーションを作成したい場合は、EGL コードのスキーマ名を指定して、その他の場所のテーブル名を指定しないようにします。このケースでは、チェック・ボックスを選択します。
ほとんどの実稼働データベースの場合は、EGL コードにテーブル名のみを指定し、JCL のバインド・ステップでスキーマ名を指定します。このケースでは、チェック・ボックスの選択を解除します。
- データベースにあるいずれかのテーブルまたは列の名前が、SQL 予約語の場合、あるいは、テーブル名または列名が、DBCS 言語の文字のように、ANSI SQL で無効な文字を含む場合、「区切り付き SQL ID を
使用 (Use delimited SQL identifiers)」チェック・ボックスを選択します。
このチェック・ボックスを選択すると、EGL コードは、テーブル名および列名に
引用符付きストリングを使用します。
- すべての新規ファイルおよびパーツを 1 つのプロジェクトに入れたい場合は、「複数プロジェクトを作成」チェック・ボックスをクリアします。
前のページの「プロジェクト名」フィールドで入力したプロジェクトに、新規ファイルおよびパーツがすべて作成されます。次に、「完了」をクリックします。
- 新規ファイルおよびパーツを異なるプロジェクトに入れたい場合は、「複数プロジェクトを作成」チェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
次のページで、プロジェクトに関する追加オプションを指定します。
「代替プロジェクト・ロケーションの定義」ページでは、プロジェクトを個別に選択して、新規のデータ・パーツ、論理パーツ、および Web インターフェースのファイルとパーツを保持することができます。ただし、以下の制限事項があります。
- 少なくとも 1 つのプロジェクトは、前のページの「プロジェクト名」フィールドに入力したプロジェクトと同じでなければなりません。
- すべてのファイルおよびパーツを同じプロジェクトに入れることはできません。すべてのファイルを同じプロジェクトに入れたい場合は、1 つ前のページに戻り、「複数プロジェクトを作成」チェック・ボックスをクリアします。
- それぞれのファイルまたはパーツごとに、プロジェクトを選択します。
- 「データ・プロジェクト名」フィールドで、新規データ・パーツを保持するプロジェクトを選択します。
- 「データ・アクセス・プロジェクト名」フィールドで、新規論理パーツ (前のページで選択した内容に応じて、サービスまたはライブラリーのいずれか) を保持するプロジェクトを選択します。
- それぞれのプロジェクトを EGL Web プロジェクトにしたい場合、該当の各プロジェクトごとに、「EGL Web プロジェクト」フィールドを選択します。
- 「次へ」をクリックします。
- ウィザードの最終ページには、これまで選択した内容の要約が表示されます。「完了」をクリックすると、プロセスが完了します。前のページに戻って、選択内容を変更することもできます。
- プロジェクトおよびファイルを作成した後に、他のプロジェクトの EGL ビルド・パスおよび Java™ ビルド・パスに対して、そのプロジェクトを追加しなければならない場合があります。EGL ビルド・パスを参照してください。