SQL データベース接続の作成
設計時または実行時に使用できる SQL データベース接続は、「新規接続」ウィザードによって作成されます。
EGL では、そのほかにも次の 2 つの方法で SQL 接続を作成できます。
- 実行時に接続をアクティブにするための sqlLib.connect() システム関数 (connect()を参照)。
- VisualAge® Generator または EGL バージョン 5 からマイグレーションされたプログラム用の vgLib.connectionService() システム関数 (connectionService()を参照)。
これらのいずれの関数を使用する場合にも、デフォルト接続を適切に使用することをお勧めします。
前提条件
データベースを設定して、稼働状態にしておく必要があります。このデータベースは、EGL がサポートするいずれかの製品でなければなりません。詳しくは、サポートされる SQL データベース・マネージャーを参照してください。
「新規接続」ウィザードのオープン
EGL では、SQL 接続が必要となる多くの場所から「新規接続」ウィザードにアクセスできます。以下のように、ワークベンチには「新規接続」ウィザードが表示されるいくつかの場所があります。
- ワークベンチ・メニューから、とクリックします。「接続」というラベルの付いたリストの右側で、「新規」というラベルの付いたボタンをクリックします。
- EGL プロジェクトを右クリックしてから、 「プロパティー」をクリックする。「プロパティー」ウィンドウで 、「EGL ランタイム・データ・ソース」をクリック してから、「新規」をクリックします。
- データ・パースペクティブを開きます ()。
このパースペクティブでは「データベース・エクスプローラー」ビューを使用できます (デフォルトでは、ワークベンチの左下隅)。
「接続」を右クリックし、メニューから「新規接続」を選択します。注: データ・パースペクティブは EGL 用にフィルター処理されていないため、他の製品に関する情報も含まれています。 したがって、データ・パースペクティブから「新規接続」ウィザードを実行した場合、EGL がサポートしていないデータベース (汎用 JDBC、Sybase など) がリストされることがあります。『サポートされるデータベース・マネージャー』の表を参照して、EGL で使用できるデータベース・マネージャーを判別してください。
ウィザードで必要となる情報は、使用するデータベースのタイプによって異なります。「データベース・マネージャーの選択」リストから選択すると、 デフォルト値が可能な限りウィザードによって記入されます。 サポート対象のデータベースと各データベースで必要となる情報のリストについては、サポートされる SQL データベース・マネージャーを参照してください。
ウィザードに十分な情報を提供すると、「接続のテスト」ボタンが使用可能になります。 このボタンをクリックして接続情報を確認してください。 エラー・メッセージが表示された場合は、 設定を検査するかデータベース管理者の協力を得て、問題を解決してください。
テストが成功した場合は、データ・アクセス・アプリケーションの作成、SQL テーブル・データの検索などの、設計時接続を必要とする EGL 機能の使用に必要なすべての準備が整ったことになります。ただし、実行時の SQL 接続は自動的には設定されません。 この接続を指定するには、実行時の SQL データベース接続の使用を参照してください。
新規接続の作成
- 「データベース・マネージャーの選択」で、 接続先データベースのタイプおよびバージョンを選択します。 このステップは最初に行う必要があります。このページの残りのフィールドは、この選択に依存するからです。
- データベース・タイプを選択した後で、このページの残りのフィールドに記入します。 記入する必要のあるフィールドは、どのデータベースに接続するかによって異なります。 個々のフィールドについては、「新規接続」ウィザードのフィールドを参照してください。
- ウィザードのフィールドに記入した後で「接続のテスト」をクリックすると、接続が機能しているかどうかを確認できます。
- 「次へ」をクリックします。
- 「フィルター」ページで、接続に組み込みたいスキーマまたは無視したいスキーマをデータベースから選択できます。
デフォルトでは、「新規接続」ウィザードは、データベース内の各スキーマと、そのスキーマ内の各テーブルに関する情報を検索します。 大きなデータベースの場合、この検索には時間がかかることがあります。 「EGL データ・アクセス・アプリケーション」ウィザードでは、データベースからパーツを作成するためにこの接続情報が必要ですが、EGL 設計時アクセス機能の他の領域 (SQL テーブル・データの検索で説明されている SQL 検索機能など) では、この情報は不要です。 したがって、「データ・アクセス・アプリケーション」ウィザードで使用しないスキーマまたはテーブルをフィルターで除外するか、「データ・アクセス・アプリケーション」ウィザードでこの接続をまったく使用しない場合にはすべてのスキーマとテーブルをフィルターで除去することにより、時間を節約できます。
- スキーマを接続からフィルターで除外しない場合は、「完了」をクリックします。
- スキーマを接続からフィルターで除外する場合は、以下の追加ステップに従ってください。
- 「フィルターを無効にする」チェック・ボックスをクリアします。
- 「選択」ラジオ・ボタンをクリックします。データベース内のスキーマがその下にリストされます。
- 接続に組み込みたいスキーマを選択するか、接続から除外したいスキーマを選択するかに応じて、「選択」の下にあるリストから「選択した項目を含む」または「選択した項目を含まない」を選択します。
- リスト内のスキーマの隣にあるチェック・ボックスを選択またはクリアします。少なくとも 1 つのスキーマを選択する必要があります。
「データ・アクセス・アプリケーション」ウィザードでこの接続を使用する場合、接続からフィルターで除外されたスキーマは使用できなくなります。
- 「終了」をクリックします。
「新規接続」ウィザードのフィールド
- JDBC ドライバー
- これは、データベース・マネージャーとの通信に使用されるドライバーの EGL 名です。例:「IBM® DB2® Universal」。
- JDBC ドライバー・クラス
- これは、ドライバーが組み込まれている Java™ クラスの名前です。
- IBM DB2 Universal Driver の場合、ドライバー・クラスは com.ibm.db2.jcc.DB2Driver。
- Windows 用の IBM DB2 APP DRIVER の場合、ドライバー・クラスは COM.ibm.db2.jdbc.app.DB2Driver。
- Oracle JDBC シン・クライアント・サイド・ドライバーの場合、ドライバー・クラスは oracle.jdbc.driver.OracleDriver。
- Informix® JDBC NET ドライバーの場合は、ドライバー・クラスは com.informix.jdbc.IfxDriver。
- SQL Server 用 DataDirect SequeLink JDBC ドライバーの場合、ドライバー・クラスは com.ddtek.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver。
- SQL Server 2005 用 Microsoft JDBC ドライバーの場合、ドライバー・クラスは com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver。 SQL Server 2000 用の場合、ドライバー・クラスは com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver。
- Derby の場合、ドライバー・クラスは org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriver。
- Cloudscape の場合、ドライバー・クラスは com.ibm.db2j.jdbc.DB2jDriver。
- その他のドライバー・クラスについては、各ドライバーの資料を参照してください。
- 接続 URL
- これは、データベースとの接続時に EGL が使用するアドレスです (例:「jdbc:db2://localhost:50000/SAMPLE:retrieveMessagesFromServerOnGetMessage=true;」)。この URL には、ホスト名、ポート番号、および属性が組み込まれています。
JDBC ドライバーに「その他」を選択し、該当する JDBC ドライバー・クラスを指定することで、これらのフィールドのデフォルト値をオーバーライドできます。
- 接続名
- 「デフォルトの命名規則を使用」オプションにチェック・マークを付けた場合には、一般にデータベースの名前が使用されるため、このフィールドを指定する必要はありません。
- SID
- データベースが置かれているサーバーの ID です。
- ホスト
- データベース・サーバーのホスト名です。
- ポート番号
- ホスト上の接続先ポート番号です。
- サーバー
- データベース・サーバーのアドレスです。
- データベース
- 接続する特定のデータベースの名前です。
- クラス・ロケーション
- ドライバー・クラスが含まれている *.jar ファイルまたは *.zip ファイルの、完全修飾ロケーションです。
- IBM DB2 Universal Driver の場合は、db2jcc.jar および db2jcc_license_cu.jar ファイルに対して完全修飾ファイル名を入力する。
- Windows 用 IBM DB2 APP DRIVER の場合は、db2java.zip ファイルに対して完全修飾ファイル名 (例えば、d:¥sqllib¥java¥db2java.zip) を入力する。
- Oracle THIN JDBC DRIVER の場合、ojdbc14.jar ファイルに対して完全修飾パス名を入力する (例: d:¥Ora81¥jdbc¥lib¥ojdbc14.jar または、Oracle トレースを必要とする場合は、ojdbc14_g.jar)。
- Informix JDBC NET ドライバーの場合は、ifxjdbc.jar ファイルに対して完全修飾ファイル名を入力する。
- SQL Server 用 DataDirect SequeLink JDBC ドライバーの場合は、base.jar、util.jar、および sqlserver.jar ファイルに対して完全修飾ファイル名を入力する。
- SQL Server 用 Microsoft JDBC ドライバーの場合は、msbase.jar、msutil.jar、および mssqlserver.jar ファイルに対して完全修飾ファイル名を入力する。
- Derby の場合は、derby.jar ファイルの完全修飾パスを入力する。
- Cloudscape の場合は、db2j.jar ファイルに対して完全修飾ファイル名を入力する。
- その他のドライバー・クラスについては、各ドライバーの資料を参照してください。
- ユーザー ID
- データベースがパスワード保護されている場合は、ユーザー ID をここで保管できます。ただし、Tomcat サーバーでは、ここで指定した userID は無視され、サーバー構成の値が使用されるので注意してください。
- パスワード
- データベースがパスワード保護されている場合は、パスワードをここで保管できます。ただし、Tomcat サーバーでは、ここで指定した userID は無視され、サーバー構成の値が使用されるので注意してください。