EGL デバッガーの設定の変更
EGL デバッガーには設定のメイン・ページが 2 つあります。最初のページには一般設定が含まれており、2 番目のページには生成されたコード内 (Java™ または COBOL) でデバッグするプログラムまたはサービスのリストが含まれています。EGL DLI デベロッパー機能を設定した場合は、追加のページを使用できます。
- 「プログラムの先頭行で停止」
- 「systemType を DEBUG に設定」
- 「振る舞いマッピングのデバッグ」ダイアログ・ボックスの「サービス参照」タブにある設定
Rich UI の詳細については、『Rich UI デバッグ』を参照してください。
一般的な設定
EGL デバッガーの一般的な設定を行うには、次のステップを実行します。
- メインメニューから、とクリックする。
- 「設定」ウィンドウのツリーで「EGL」を展開して、「デバッグ」をクリックする。EGL デバッガー設定が表示されます。
- デバッガーで、実行単位またはプログラムの先頭行をブレークポイントとして処理する場合は、「実行の中断」の以下のオプションから 1 つ以上を選択します。
- 初期実行単位の先頭行で停止。最初に実行される行は、実行単位のいずれかの場所から参照されるライブラリー内にある可能性もあります。
- 呼び出し先プログラムの先頭行で停止。
- 転送先プログラムの先頭行で停止。
追加の設定で、以下の場合にデバッガーが停止せずに続行するかどうかを指定します。- 以前の設定の 1 つで、デバッガーが EGLAR ファイル内のパーツに到達したときにデバッグ・セッションが停止するよう指示されている。
- デバッガーがそのパーツに到達し、EGLAR ファイルに EGL ソース・コードが含まれていない。
設定は、「ソース・コードが使用できない場合、そのパーツでの停止を避ける (自動的にステップスルー)」です。 デバッガーがパーツに到達したときの対応は、以下のように設定に基づきます。- チェックが存在する場合、デバッグ・セッションは停止せずに続行することを意味します。
- チェックが存在しない場合、デバッグ・セッションはそのパーツで停止することを意味し、変数値を確認できます。
設定に関係なく、パーツのソース・コード内のロジックを表示したり、ロジックにステップイントゥしたりすることはできません。
- デバッグ中にコードを変更するには、「ホット・スワップを使用可能にする (Enable hotswapping)」を選択します。
- デフォルトでは、EGL は最初に名前で呼び出し先プログラムを検索し、次に、さらに遅くなりますが別名で検索します。プログラムを領域で呼び出さず、さらに遅いプロセスを使用不可にする場合は、「別名によるプログラムの呼び出しを許可」をクリアします。
- デバッガーがプログラムを検索していて同じ名前のプログラムが複数選択できる場合、デフォルトでは EGL によってプロンプトが表示されます。プロンプトには EGL ビルド・パス内で見つかったプログラムがリストされ、ワークスペース内で見つかったプログラムが後に続きます。
デバッガーが常に、EGL ビルド・パス内で最初に見つかったプログラムにアクセスするように設定する場合、「EGL ビルド・パスに見つかった最初のプログラムにアクセスすることにより、同じ名前が付いたプログラムに対してプロンプトを出さない (Avoid a prompt for same-named programs by accessing the first one found in the EGL build path)」を選択します。
あるプロジェクト内で、同じ名前のプログラムが複数の異なるパッケージにあった場合、それらのプログラムはいずれも平等に「最初に見つかった」と見なされます。例えば、デバッガーが Program01 というプログラムをプロジェクト内で検索しているときに、pkg1.Program01 と pkg2.Program01 の両方が使用可能な場合、プロンプトを受け取ります。この設定による効果はありません。
- 実行単位の終了時ではなく、プログラムの終了直後に呼び出し先プログラムからリソースを解放する場合は、「呼び出されたプログラムは、デフォルトで、リターン時にリソースを解放する」チェック・ボックスを選択します。
- 「systemType を DEBUG に設定」を選択し、「sysVar.systemType」の値を systemType ビルド記述子オプションの値ではなく DEBUG にします。
- sysVar.terminalID、sysVar.sessionID、および sysVar.userID の初期値を入力します。値を指定しない場合は、それぞれの値にはデフォルトで Windows 2000、NT、XP および Linux のユーザー ID が使用されます。
- 「リモート・ユーザー」フィールドおよび
「リモート・パスワード」フィールドに、
デバッグ中のリモート呼び出しに使用するユーザー ID とパスワードを入力する。
デバッグ中のリモート呼び出しに使用されるユーザー ID および パスワードは、SQL データベースへのアクセスに使用されるユーザー ID および パスワードとは区別されています。
- 「EGL デバッガー・ポート」フィールドに、EGL デバッガーのポート番号を入力します。デフォルトは 8345 です。詳しくは、このトピックの『EGL デバッガー・ポート』を参照してください。
- 「VSE リモート VSAM コード・ページ」フィールドで、VSE システム上にある VSAM ファイルとの間で送信または取得されるデータの変換に使用するコード・ページを指定します。
- 「文字エンコード」フィールドで、 デバッグ・セッション中にデータを処理する際に使用する文字エンコードのタイプを 選択する。 デフォルトは、ローカル・システムのファイル・エンコードです。 詳しくは、『EGL デバッガーの文字エンコード・オプション』を参照してください。
- デバッグ中の CICS® または SQL データベースへのリモート呼び出しで、ユーザー ID とパスワードの指定を要求するには、「必要な場合はユーザー ID およびパスワードを要求」を選択します。このユーザー ID と パスワードは、SQL データベースへそのものへのアクセスに使用されるものとは区別されています。詳しくは、このトピックの『SQL データベース・アクセス』を参照してください。
- デバッグ・セッションで SQL データベースのユーザー ID とパスワードを保存した場合、保存した情報をクリアするには、「保存されているすべての SQL プロンプト情報のクリア」というラベルが付いた「クリア」ボタンをクリックします。
- デバッグ・セッションでリモート呼び出しのユーザー ID とパスワードを保存した場合、保存した情報クリアするには、「保存されているすべてのリモート呼び出しプロンプト情報のクリア」というラベルが付いた「クリア」ボタンをクリックします。
- プロンプトが可能なすべての場合 (以降はプロンプトを表示しないという意思を以前に示した場合を含む) に EGL デバッガーがプロンプトを出すようにするには、「すべての「今後表示しない」ダイアログ設定のクリア」というラベルが付いた「クリア」ボタンをクリックします。
- デバッガーの実行時にユーザーに対して外部 Java クラスを指定するには、クラスパスを変更する。
例えば、WebSphere® MQ メッセージ・キュー、JDBC ドライバー、または
Java
アクセス関数をサポートするために、追加でクラスが必要になる場合があります。
追加したクラスパスは、WebSphere Application Server テスト環境では可視ではありません。 ただし、サーバー構成の「環境」タブを使用すると、この環境のクラスパスに追加できます。
「クラスパスの順序」セクションの右側のボタンを使用します。
- プロジェクト、JAR ファイル、ディレクトリー、または変数を追加するには、 「プロジェクトの追加」、「JAR の追加」、 「ディレクトリーの追加」、または「変数の追加」のいずれかの ボタンをクリックする。
- エントリーを除去するには、エントリーを選択して、 「除去」をクリックする。
- 複数のエントリーのリストにエントリーを移動するには、エントリーを選択し、 「上に移動」または「下に移動」をクリックする。
- デフォルト設定を復元するには、「デフォルトの復元」をクリックする。
- 変更内容を保存するには、 「適用」または (設定の変更が完了した場合は)「OK」をクリックする。
SQL データベース・アクセス
- デバッグ時に使用するビルド記述子。特に、sqlID および sqlPassword ビルド記述子オプション。
- SQL 設定ページ (SQL データベース接続設定の変更を参照)。 このページでは、他の接続情報も指定できます。
- 接続時間に表示される対話式ダイアログ。このダイアログは、 「必要な場合はユーザー ID およびパスワードを要求」チェック・ボックスを選択した場合に表示されます。
SQL データベースにアクセスするために使用するユーザー ID とパスワードは、デバッグ中にリモート呼び出しを行うのに使用するユーザー ID とパスワードとは別です。 デバッグ中のリモート呼び出しで使用するユーザー ID とパスワードの指定方法については、 デバッガーの設定の変更に関する前述の説明を参照してください。
EGL デバッガーのポート
EGL デバッガーは、Eclipse ワークベンチとの通信を確立するためにポートを使用します。デフォルトのポート番号は 8345 です。 別のアプリケーションがこのポートを使用している場合や、 ファイアウォールによってこのポートがブロックされている場合は、 前述の EGL デバッガーの設定方法に従って、別の値を指定してください。
- 「環境」タブの「システム・プロパティー」セクションに移動する。
- 「追加」をクリックします。
- 「名前」フィールドに com.ibm.debug.egl.port と入力する。
- 「値」フィールドにポート番号を入力する。
振る舞いマッピングのデバッグ
プログラムまたはサービスを呼び出すアプリケーション、UI プログラム、または Web トランザクションをデバッグする際、デバッガーでは、EGL ソース・コードを実行するか、または呼び出し先プログラムまたはサービスのために生成されたコードを実行することができます。デフォルトでは、デバッガーは EGL ソース・コードを使用します。 生成されたコードを使用するには、「振る舞いマッピングのデバッグ」テーブルに エントリーを追加します。
- メインメニューから、をクリックする。
- 「設定」ウィンドウのツリーで「EGL」を展開し、「デバッグ」を展開して、「振る舞いマッピングのデバッグ」をクリックする。
- プログラムの呼び出し、UI プログラム、または Web トランザクションの場合は、「呼び出し先プログラム」タブをクリックします。テーブルの各行で、次のフィールドを指定します。
- マッピング・モード
- 次の値から 1 つを選択します。
- ソース
- プログラムの EGL ソース・ファイルを指定する場合。ソースはデフォルトであるため、追加情報を指定するときには、ソース・モードの振る舞いマッピングのみを指定する必要があります。このオプションを選択する状況の例を以下に示します。
- ファイル名に対するパッケージを指定する場合 (myPackage.myFile など)
- call ステートメントに別名が指定されているが、実際のファイル名を指定する場合
- 生成済み
- 指定したプログラムの生成された Java または COBOL コードをデバッグする場合。このオプションを選択する状況の例を以下に示します。
- ワークスペースに EGL ソース・ファイルがない場合
- ソース・ファイルが大きく、デバッガーでの実行に時間がかかる場合
- ターゲットの呼び出し
- デバッグ対象のプログラムから呼び出す、プログラムの名前です。 ターゲット名の末尾には、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用できます。
- パーツ・マッピング
- 「ターゲットの呼び出し」内のプログラムが呼び出される際に デバッガーに使用させる、ソース・ファイルの完全修飾名です。 このフィールドに値を入力するのは、「マッピング・モード」が「ソース」に設定されている場合のみです。このフィールドでは、アスタリスクを使用しないでください。
- サービスに対する呼び出しの場合は、「サービス参照」タブをクリックする。
テーブルの各行で、次のフィールドを指定します。
- マッピング・モード
- 次の値から 1 つを選択します。
- ソース
- サービスの EGL ソース・ファイルを指定する場合。ソースはデフォルトであるため、追加情報を指定するときには、ソース・モードの振る舞いマッピングのみを指定する必要があります。このオプションを選択する状況の例を以下に示します。
- サービス名に対してパッケージを指定する場合 (services.myService など)
- サービス呼び出しに別名が指定されているが、実際のファイル名を指定する場合
- 生成済み
- サービスの生成された Java または COBOL コードをデバッグする場合。このオプションを選択する状況の例を以下に示します。
- ワークスペースにサービスの EGL ソース・ファイルがない場合
- ソース・ファイルが大きく、デバッガーでの実行に時間がかかる場合
- サービス・バインディング・キー
- 呼び出すサービスに対するデプロイメント記述子内にある、バインディング・キーの名前です。
- 「パーツ・マッピング」フィールド
- 「サービス・バインディング・キー」内のサービスが 呼び出される際にデバッガーに実行させる、サービスの完全修飾名です。このフィールドに値を入力するのは、「マッピング・モード」が「ソース」に設定されている場合のみです。このフィールドでは、アスタリスクを使用しないでください。