書式パーツの概要

EGL 書式パーツは、一度にユーザーに表示される一連のフィールドのレイアウトと特性を記述するパーツです。

Record や DataItem を宣言するときと同じ方法で、書式を宣言しないでください。 書式パーツにアクセスするには、関連する FormGroup を参照する use 宣言がプログラムに組み込まれている必要があります。

書式パーツは、自身の EGL ソース・ファイル内で、FormGroup の外側に定義できます。ただし、EGL プログラムはスタンドアロン書式に直接アクセスすることはできません。 代わりに、FormGroup パーツで書式の use 宣言を組み込む必要があり、また EGL プログラムはその FormGroup から書式にアクセスする必要があります。

ライブラリーで使用される書式はグローバルなものではないため、ライブラリーの外側でアクセスすることはできません。 また、ライブラリーに書式をパラメーターとして渡すこともできません。 プログラムおよびライブラリーが印刷書式を使用する場合には、それぞれが独自の書式を持ちます。

Form パーツは、以下の 2 つのタイプのいずれかにできます。
  • テキスト書式 では、3270 画面またはコマンド・ウィンドウに表示されるレイアウトを定義します。 1 つの例外を除いて、どのテキスト書式でも、定数フィールドと変数フィールド (ユーザー入力を受け入れる変数フィールドを含む) の両方を組み込むことができます。 ここでいう例外とはヘルプ書式のことです。 ヘルプ書式には、定数情報のみを表示することができます。
  • 印刷書式 では、プリンターに送信するレイアウトを定義します。 印刷書式には、定数フィールドと変数フィールドの両方を組み込むことができます。

書式のプロパティーでは、画面またはページ上の出力のサイズおよび位置を決定し、その出力のフォーマット設定の特性を指定します。

テキスト書式と印刷書式のどちらも、以下のようにさらに詳細にカテゴリー化することができます。
  • 固定書式 には、特定の開始行および開始列があります。 例えば、ページ上の行 10、列 1 から始まる固定の印刷書式を割り当てることなどができます。
  • フローティング書式 は、特定の開始行および開始列をもたない書式です。 フローティング書式は、宣言したサブエリア内の次に空いている行に配置されます。 この宣言したサブエリアのことをフローティング・エリア と呼びます。
    出力装置の最大幅で、行 10 を始点に行 20 まで広がる長方形などとして、フローティング・エリアを宣言することができます。 同じ幅の 1 行のフローティング書式を使用する場合は、以下のアクションを繰り返し実行するループを構成することができます。
    1. フローティング書式にデータを配置します。
    2. そのフローティング書式を、フローティング・エリア内の次の行に書き込みます。

    1 つの FormGroup パーツで複数のフローティング・エリアを宣言することができますが、それらのエリアは @printFloatingAreas プロパティーまたは @screenFloatingAreas プロパティーの一部でなければなりません。 これらのプロパティーはそれぞれ、単一の特定出力装置に対応しています。 フローティング・エリアのないフローティング書式を表示しようとすると、画面全体またはページ全体がフローティング・エリアとして取り扱われます。

  • 部分書式 は、画面またはページの標準サイズよりも小さい書式です。 部分書式は、複数の書式が別々の水平位置に表示されるように宣言および配置することができます。 部分書式の開始列および終了列を指定することはできますが、互いに隣り合った書式を表示することはできません。
以下のように、書式タイプごとに固有の追加の詳細があります。