validationOrder

validationOrder プロパティーを使用すると、 フィールドに対する検証の実行順序を指定できます。 このプロパティーは、あるフィールドの検証が、前に検証された他のフィールドに応じて行われる場合に、重要です。

この値はリテラル整数です。

検証は、2 ステップの処理です。

最初のステージでは、EGL は、単一のフィールドについて以下のアクションを実行してから、次のフィールドに移動し、そのフィールドについてすべてのアクションを実行します。プロセスは、すべてのフィールドについてすべてのアクションが実行されるまで継続します。
  • 通貨記号や数字区切り文字などの書式制御文字をすべてのフィールドから削除します。
  • alignlowercase、および uppercase などのプロパティーで指定された必要なフォーマット設定を実行します。
  • 日付/時刻フィールドをフォーマットします。
  • すべてのフィールドの inputRequired プロパティーを検査します。
  • すべてのフィールド内のデータが正しいタイプになっていることを検査します。例えば、数値フィールドでは英字は許可されません。
  • 以下のいずれかのプロパティーで指定されたようにフィールドを順に検証します。
    • isDecimalDigit
    • isHexDigit
    • minimumInput
    • needsSOSI
    • validValues

    すべてのプロパティーがすべての UI テクノロジーで有効なわけではありません。

  • フィールドを validatorDataTable と突き合わせて検査します (フィールドに指定されている場合)。

いずれのフィールドでもエラーが検出されない場合、EGL は第 2 ステージに進みます。 第 2 ステージではフィールドの validatorFunction プロパティーに指定されているすべての検証が行われます。

validationOrder プロパティーは、以下の影響を与えます。
  • 検証は最初に、validationOrder プロパティーの値が指定されたフィールドについて行われ、最下位の値を持つ項目が最初に検証されます。
  • 続いて、validationOrder の値を指定していないすべての項目について検証が行われます。 この場合の検証は、JSF ハンドラーまたは VGUI レコードにフィールドが定義されている順序で行われます。 テキスト書式の場合、デフォルトの検証順序は、表示順序で、これは左上から右下への画面上の位置です。

互換性

表 1. validationOrder プロパティーのサポート
データ項目 Rich UI ハンドラー JSF ハンドラー VGUI レコード コンソール UI テキスト書式 Java™ テキスト書式 COBOL 印刷書式 Java 印刷書式 COBOL
あり なし あり あり なし あり あり なし なし