バンドルされているネットワーク・ファイル・システム (NFS) サーバーを
処理するように IBM® Rational® Asset Manager を
構成すれば、NFS クライアントが Rational Asset Manager サーバー上の
アセットを使用できるようになります。
このシナリオでは、Rational Asset Manager に保管された
アセットを別のコンピューターにファイルとしてマウントできます。
例えば、Rational Asset Manager に
保管された .ear ファイルをマウントして別のコンピューターにインストールできます。
このシナリオでは、.ear ファイルをダウンロードしてインストール後に削除する必要はありません。
また、クライアント・コンピューターで必要とされるディスク・スペースの量が減ります。
ディスク・スペースの量は、クラウドで仮想イメージを使用するときに重要な問題となる可能性があります。
始める前に
NFS サーバー・ソフトウェアは
Rational Asset Manager に付属しています。
NFS サーバーは、
Rational Asset Manager が実行されるコンピューターと
同じコンピューターで稼働させる必要はありません。
- NFS サーバーが稼働するコンピューターにはバージョン 1.6 以上の Java ランタイム環境 (JRE) をインストールする必要があります。
- Rational Asset Manager によって
使用されるデータベースのタイプに適した JDBC JAR ファイルが NFS サーバーに必要です。
例えば、Rational Asset Manager サーバーで IBM DB2® が
使用されている場合は、db2jcc4.jar が必要です。
- NFS サーバーは、データベースと、Rational Asset Manager によって
使用される永続フォルダーにアクセスできなければなりません。
永続フォルダーについて詳しくは、『ストレージの構成』を参照してください。
手順
- Rational Asset Manager Web クライアントにリポジトリー管理者としてログインします。
- 「ヘルプ」をクリックします。
- 「ヘルプ」ドロップダウン・リストで、「拡張」をクリックします。
- 「拡張」ページの
「Rational Asset Manager NFS サーバー (Rational Asset Manager NFS
Server)」セクションで nfsRAMserver.zip をクリックして NFS サーバー・ソフトウェアをダウンロードします。
- NFS サーバーを稼働させる予定のコンピューターで nfsRamserver.zip ファイルを解凍します。 nfsRamserver.zip ファイルに含まれるすべての JAR ファイルを同じディレクトリーに抽出します。
- 「拡張」ページの
「Rational Asset Manager NFS サーバー (Rational Asset Manager NFS
Server)」セクションで「「ツール」セクションに移動して nfsd.properties ファイルをダウンロード」を
クリックしてサンプル nfsd.properties ファイルをダウンロードします。 「NFS サーバー・プロパティー・ファイルの作成」ページが表示されます。
- 「NFS サーバー・プロパティー・ファイルの作成」ページで以下の情報を
指定して、「ダウンロード」をクリックします。
| オプション |
説明 |
| NFS キャッシュ・ディレクトリー・ロケーション |
NFS サーバーが情報をキャッシュできるディレクトリーのパス名を入力します。 |
| アセット永続ディレクトリー・ロケーション |
Rational Asset Manager の永続フォルダーのパス名を
入力します。 |
| エクスポートするファイル・システム (File Systems to Export) |
NFS クライアントからアクセスできるようにする NFS サーバー上のディレクトリーのパス名を入力します。 |
NFS サーバー・プロパティー・ファイルは、nfsRAMserver.zip ファイルを解凍したディレクトリーと同じディレクトリーに
保存してください。 NFS サーバー・プロパティー・ファイルは、ここで指定された
情報と、Rational Asset Manager から
取り出された情報を使用して作成されます。
- オプション: NFS サーバー・プロパティー・ファイルを編集して、アセットのマウント時にたどる関係を変更します。
com.ibm.nfs.export.asset.relationships.follow プロパティーに対して、
関係名をコンマ区切りのリストで入力してください。
- オプション: NFS サーバー・プロパティー・ファイルを編集して、取得する関連アセットのレベル数を変更します。
com.ibm.nfs.export.asset.relationships.depth プロパティーに対して整数を入力してください。
関連アセットのレベルを無制限にたどる場合は、-1 を入力してください。 取得する関連アセットのデフォルト・レベル数は 10 です。
- Rational Asset Manager NFS サーバーを稼働させる予定の
コンピューターで NFS サーバーが稼働している場合は、そのローカル NFS サーバーを停止します。 通常、多くの UNIX オペレーティング・システムまたは Linux オペレーティング・システムで NFS サーバーを停止するには、
コマンド行で service nfsserver
stop と入力します。
他の NFS サーバー・ソフトウェアが同じコンピューターで稼働している
場合は、Rational Asset Manager NFS サーバーを
稼働させることはできません。
- コマンド・プロンプトで次のいずれかのコマンドを
発行して Rational Asset Manager NFS サーバーを始動します。
| オプション |
説明 |
| java_home¥bin¥java -jar nfsRAMserver.jar |
JDBC JAR ファイルの名前がデフォルト名であり、nfsRAMserver.zip ファイルが解凍されたディレクトリーと
同じディレクトリーに JDBC JAR ファイルが含まれている場合。 |
| java_home¥bin¥java -jar nfsRAMserver.jar JDBC_JAR_directory |
JDBC JAR ファイルの名前がデフォルト名であり、nfsRAMserver.zip ファイルが解凍されたディレクトリーとは
別のディレクトリーに JDBC JAR ファイルが含まれている場合。
JDBC_JAR_directory は、JDBC JAR ファイルが含まれているディレクトリーの完全修飾パス名です。 |
| java_home¥bin¥java -jar nfsRAMserver.jar JDBC_JAR_1 JDBC_JAR_2 ... |
JDBC JAR ファイルの名前がデフォルト名ではない場合。
JDBC_JAR_1 や JDBC_JAR_2 などは、JDBC JAR ファイルの完全修飾パス名です。 |
NFS サーバーを始動するには、管理者特権でログインしていなければなりません。
タスクの結果
NFS サーバーが始動します。
正しいセキュリティー・トークンで NFS クライアントから
Rational Asset Manager サーバー上の
アセットにアクセスできます。
ローカル・ファイル・システムからエクスポートされた任意のアセットにすべての NFS クライアントからアクセスできます。
注: NFS アクセスは読み取り専用です。
マウントされた
アセットを Rational Asset Manager で NFS クライアントから
変更することはできません。
また、NFS サーバーからエクスポートされたファイル・システムを変更することもできません。