IBM® Tivoli® Change and Configuration Management Database (CCMDB) と Tivoli Release Process Manager は、確定版ライブラリーとして IBM Rational® Asset Manager を使用することができます。 さまざまな Rational Asset Manager リポジトリー、構成の異なる統合モジュール、またはその他のタイプのリポジトリーを使用して、CCMDB リポジトリー内に複数の確定版ライブラリーをセットアップすることができます。
確定版ライブラリー は、すべてのソフトウェア構成項目 (CI) の、許可された最も信頼できるバージョンを保管して保護するライブラリーです。 これは、ソフトウェア・バージョンのマスター・コピーが置かれている物理的なライブラリーまたはストレージ・リポジトリーです。
Rational Asset Manager を確定版ライブラリーとして設定することにより、開発、レビュー、および承認のプロセス全体を通してソフトウェア・イメージを追跡し、その後、承認されたソフトウェア・イメージを CCMDB 確定版ライブラリーに属するものとして指定できます。

確定版ライブラリーとして Rational Asset Manager リポジトリーを使用するように CCMDB を構成するには、以下のようにします。
TADDM は、CCMDB 用のディスカバリー・メカニズムです。 ハードウェア、ソフトウェア、および論理エンティティー (Web サーバーや Web コンテナーなど) を発見します。
TADDM は、発見した項目について、CCMDB に実値 CI を作成します。 実値 CI は、CCMDB によって管理されない CI です。 許可 CI は、実値 CI に関連付けられています。許可 CI は、CCMDB によって管理されます。
確定版ライブラリーとしての Rational Asset Manager リポジトリーの実値 CI を TADDM が作成することにより、CCMDB がその CI を確定版ライブラリーとして使用できるようになります。 Rational Asset Manager が自身を TADDM に公開すると、そのアセットも公開されます。 結果として、Rational Asset Manager およびそのリポジトリー内のアセットが実値 CI になります。 Rational Asset Manager 確定版ライブラリーから CCMDB にアセットが移動されると、許可 CI が作成され、実値 CI にリンクされます (TADDM から実値 CI が作成された場合)。