WebSphere Application Server 上の前のバージョンからのアップグレード

このガイドを使用して、IBM® WebSphere® Application Server 上の旧バージョンの IBM Rational® Asset Manager からアップグレードしてください。

始める前に

重要:

Rational Asset Manager バージョン 7.5.2 以降では、組み込み WebSphere Application Server および 7.0 より前の バージョンの WebSphere Application Server は サポートされていないため、組み込み WebSphere Application Server または 7.0 より前の バージョンの WebSphere Application ServerRational Asset Manager を 実行している場合は、最初に WebSphere Application Server 7.0 以降の サポート対象バージョンに既存のバージョンの Rational Asset Manager を 再インストールする必要があります。 その後で、このトピックの手順に従って、Rational Asset Manager バージョン 7.5.2 以降に アップグレードします。

ライセンス・サーバーのアップグレードおよび更新されたライセンス・キーの要求の提出を行う必要があります。必要な Rational License Server のバージョンについて詳しくは、Rational License Key Server のインストールを参照してください。

また、アプリケーション・サーバーの停止と再始動を数回行う必要があります。

既存の Rational Team Concert サーバーを、Rational Asset Manager と共に使用できるように構成することもできます。 構成はサーバー・セットアップ・アプリケーションによって処理されます。Rational Team Concert サーバー管理者のユーザー名およびパスワードの情報が必要です。

インターネットにアクセスできる環境では、IBM Installation Manager を使用して Rational Asset Manager 用の IBM 更新リポジトリーで直接更新を検索してインストールできます。

重要: Rational Asset Manager のインストール時には、その更新リポジトリーのロケーションが自動的に Installation Manager に組み込まれます。Installation Manager でデフォルトの更新リポジトリーを検索するには、「リポジトリー」の設定ページで「インストールと更新を行っている間にリンク済みリポジトリーをサーチします」設定が選択されている必要があります。この設定は、デフォルトで選択されています。

別のリポジトリー・ロケーションからフィックスパックをインストールするには (例えば、更新が共用ドライブ上や HTTP サーバーまたは HTTPS サーバー上にある場合)、リポジトリー・ロケーションを Installation Manager に追加します。 リポジトリー・ロケーションを追加するには、Installation Manager でのインストール・リポジトリー設定を参照してください。

Installation Manager を使用する場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用する必要があります。GUI にアクセスできない場合は、応答ファイルを使用して、コマンド行からサイレント・インストールを行う必要があります。詳細については、IBM Installation Manager のオンライン・ヘルプおよび『Installation Manager を使用したサイレント・インストール』を参照してください。

このタスクについて

この概要では、Rational Asset Manager を最新のバージョンにアップグレードするために必要となる作業について説明します。
  1. バックアップを作成してアプリケーション・サーバーを構成することによって、アップグレードの準備を行います (ステップ 1 から 5)。
  2. Oracle を使用している場合は、追加の JDBC .jar ファイルをコピーします (ステップ 6 から 7)。
  3. ライセンス・サーバーを Rational Common Licensing V8.1.2 にアップグレードします (ステップ 8)。
  4. Rational Asset Manager の最新バージョンのアプリケーション・ファイルを取得して、サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイします (ステップ 9 から 10)。
  5. サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して、他の Rational Asset Manager アプリケーションを更新します (ステップ 11 から 14)。
  6. アプリケーション・サーバーを再始動します (ステップ 17)。
  7. Rational Asset Manager Web クライアントにログインして、リポジトリーをマイグレーションします (ステップ 19 から 20)。
  8. オプションで Rational Asset Manager Eclipse アプリケーションを更新します (ステップ 21)。

手順

  1. アップグレードする前に、『Rational Asset Manager リポジトリーのバックアップの作成』の手順に従ってリポジトリー、データベース、アセット・ファイル、およびアプリケーション・サーバー設定のフルバックアップを作成します。
  2. Linux の場合: AIX の場合: Linux for zSeries の場合: Linux、AIX®、 または Linux for zSeries の場合は、プロセスで一度に開いておくことができるファイル記述子の数を 65535 以上に増やします。
    1. 現在一度に開いておくことができる記述子の数を表示するには、コマンド行に「ulimit -n」と入力します。
    2. この限度が 65535 より小さい場合は、コマンド「ulimit -n 65535」を使用して限度の値を大きくします。
  3. テーマまたは E メール・メッセージを変更した場合は、Rational Asset Manager サーバーを更新する前に、 現在のテーマおよびメール・メッセージのファイルを (「管理」 > 「ツール」ページで) ダウンロードし、サーバーを更新した後でテーマとメッセージを再適用します。詳しくは、テーマのマイグレーションを参照してください。
  4. WebSphere の場合: WebSphere Application Server のアプリケーション・セキュリティー設定および認証設定を構成します。
    1. Web ブラウザーで、WebSphere Application Server 管理コンソールにログインします。 デフォルトでは、これは次の場所にあります。
      • WebSphere Application Server の場合: http://localhost:9060/ibm/console
    2. 「セキュリティー」をクリックします。
    3. 「グローバル・セキュリティー」をクリックします。
    4. 「管理セキュリティー」セクションで、「管理セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスが選択されている場合は、「アプリケーション・セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスを選択します。
    5. 「適用」をクリックします。
    6. メッセージ・ウィンドウで、「直接マスター構成に保存できます」をクリックします。
    7. サーバーを停止して、再始動します。
  5. すべてのリポジトリー・サーバーが、同じ現在日付、時刻、およびタイム・ゾーンに設定されていることを確認します。
  6. Oracle の場合: Oracle を 使用している場合は、ojdbc6.jar ファイルを アプリケーション・サーバーの WebSphere_install_directory/profiles/profile_name/config/cells/cell_name/ram_jdbc ディレクトリーに コピーします。 適切な .jar ファイルを Oracle からダウンロードできます。 Oracle 10g を使用している場合、適切な .jar ファイルを入手するには、Oracle 11 のパッケージをダウンロードしてください。
  7. Oracle を使用していて、AIX、Linux、または Linux for zSeries を使用している場合、『非ルート・ユーザー用にデータベース接続を使用可能にする (Linux および AIX)』で説明されているように、新規 JDBC .jarファイルに適切なアクセス権を設定します。 Rational Asset Manager から Oracle データベースにアクセスするユーザーには、マイグレーションを完了するための適切な特権を付与する必要があります。
    • RAMSCHEMA ユーザーを使用している場合は、CREATE VIEW 特権を RAMSCHEMA ユーザーに付与します。 例: GRANT CREATE VIEW TO RAMSCHEMA
    • 別のユーザーを使用している場合は、CREATE ANY VIEW 特権をそのユーザーに付与します。例: GRANT CREATE ANY VIEW TO User
  8. Windows の場合:Linux の場合: AIX の場合: Rational Licensing Server を Rational Common Licensing V8.1.2 以降にマイグレーションします。 詳細については、Rational Licensing Server v7.1.x 以前から Rational Common Licensing へのマイグレーション (Migrating from Rational Licensing Server v7.1.x or earlier to Rational Common Licensing) を参照してください。

    Rational License Key Server は、Rational Asset Managerインストール・メディアに含まれています。 また、Rational License Server の最新バージョンは、パスポート・アドバンテージ (Passport Advantage) アカウント、または Rational ダウンロード・センター (IBM Support Portal) を通じて取得できます。

    このプロセスでは、Rational Licensing Server を使用するすべてのアプリケーションのシャットダウン、既存の Rational Licensing Server のアンインストール、ライセンス・ファイルの更新、および Rational Common Licensing サーバーのインストールが必要です。Windows をご使用の場合は、Windows 用ライセンス・サーバーの構成 (Configuring a license server for Windows) を参照してください。AIX または Linux をご使用の場合は、UNIX 用ライセンス・サーバーの構成 (Configuring a license server for UNIX) を参照してください。

    Linux for zSeries の場合、Rational License Server for UNIX および Linux バージョン 7.0.0.1 をそのまま使用します。
  9. 次のようにして、適切な Rational Asset Manager アプリケーションを取得します。
    • WebSphere Application Server を使用しており、Installation Manager を使用して Rational Asset Manager をご使用のサーバーにデプロイした場合は、アップグレード処理に Installation Manager を使用してください。 『Installation Manager を使用した Rational Asset Manager サーバーのインストール』の説明を参照し、次の相違点に注意してください。
      1. Installation Manager を開始します。Windows Vista で、Installation Manager を管理者として実行します (プログラムのショートカットを右クリックし、「管理者として実行」をクリックします)。
      2. Installation Manager を新しいバージョンに更新する必要がある場合があります。更新を確認するように Installation Manager を構成するには、「スタート」ページで、「ファイル」 > 「設定」とクリックし、「更新」をクリックします。「更新」ページで、「Installation Manager の更新を検索する」を選択します。
      3. Installation Manager の「スタート」ページで、「更新」をクリックします。
      4. Installation Manager のより新しいバージョンが使用可能な場合は、更新するかどうかを確認するウィンドウが開きます。「はい」をクリックします。更新処理が完了したら、「OK」をクリックして Installation Manager を再始動し、「更新」を再度クリックします。
      5. 「パッケージの更新」ページで、「IBM Rational Asset Manager」を選択し、「次へ」をクリックします。展開して Rational Asset Manager サーバーの最新バージョンを選択し、「次へ」をクリックします。
      6. 更新ウィザードの指示に従います。
        1. 「コンテキスト・ルート」ページで、Installation Manager により現在ご使用の Rational Asset Manager Web アプリケーションのコンテキスト・ルートが検出されます。「Rational Asset Manager Setup Server」のコンテキスト・ルートを確認します。サーバー・セットアップ・アプリケーションにアクセスするには、コンテキスト・ルートが必要です。「次へ」をクリックします。
        2. アプリケーション・サーバーのセキュリティーが有効になっている場合 (おそらくそうなっています)、または WebSphere Application Server のセキュリティー設定が製品のインストール後に変更された場合は、 「フィーチャー」セクションの「管理セキュリティー」ページで「はい」を選択し、 アプリケーション・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。
      7. 更新処理が完了したら、次の操作を行います。
        1. 既存の WebSphere Application Server を使用している場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーション .ear ファイルが更新されています。ステップ 11 に進みます。
        2. 既存の WebSphere Application Server ND クラスターを使用している場合は、ステップ 11 に進みます。 バージョン 7.5 以降からのアップグレードで、それがその製品をインストールした最初のバージョンであった場合は、指定したアプリケーション・サーバー上のサーバー・セットアップ・アプリケーションは最初に製品をインストールしたときに更新されています。7.5 より前の任意のバージョンをインストールした場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションはセルの Deployment Manager サーバーで更新されます。
    • Rational Asset Manager .ear ファイルおよび .war ファイルをご使用のアプリケーション・サーバーにデプロイした場合は、最新バージョンの Rational Asset Manager アプリケーション・ファイルを取得してください。詳しくは、『インストール・メディアから直接サーバー・アプリケーション・ファイルを取得する』を参照してください。アプリケーション・ファイルを取得したら、ステップ 10 に進みます。
  10. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションをご使用のアプリケーション・サーバーにデプロイします。
    • WebSphere Application Server クラスターを使用しており、サーバー・セットアップ・アプリケーションを Deployment Manager サーバーにデプロイしている場合 (これは、V7.5 よりも前のクラスターのほとんどの環境について説明しています) は、スクリプトを使用して既存のサーバー・セットアップ・アプリケーションをアンインストールしてから、最新のサーバー・セットアップ・アプリケーションをインストールする必要があります。 deployClusterSetup.py スクリプトおよび UninstallSetup.py スクリプトの使用について詳しくは、『WebSphere Application Server クラスターの Deployment Manager へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ』を参照してください。また、Deployment Manager に直接ではなく、クラスターにサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイすることもできます。 つまり、このようにアプリケーションをデプロイする場合、Jython スクリプトを実行する必要はありません。 サーバー・セットアップ・アプリケーションの Deployment Manager へのデプロイが完了したら、ステップ 11 に進みます。
    • Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションをアプリケーション・サーバーに直接デプロイしている場合は、次のようにして com.ibm.ram.repository.setup.web.ear を取得した最新バージョンに更新してください。
      1. WebSphere Application Server 管理コンソールを起動し、管理者としてログインします。
      2. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションを次のようにして更新します。
        1. 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」をクリックします。
        2. 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
        3. 「com.ibm.ram.repository.setup.web.ear」を選択し、「更新」をクリックします。
        4. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・エンタープライズ・アーカイブ・ファイル (com.ibm.ram.repository.setup.web.ear) のパスおよびファイル名を参照するか、入力します。
        5. 続く 3 ページで、「次へ」をクリックします。
        6. 「要約」ページで、「完了」をクリックします。
        7. com.ibm.ram.repository.setup.web.ear ファイルのインストール時に、「マスター構成に保管」をクリックします。 これで、サーバー・セットアップ・アプリケーションが更新され、デプロイされました。その他のすべてのアプリケーションを更新するには、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用します。 ステップ 11 に進みます。
    • WebSphere Application Server を使用しており、サーバー・セットアップ・アプリケーション (com.ibm.ram.repository.setup.web.ear) をデプロイしていない場合は、『WebSphere Application Server へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ』の説明に従って com.ibm.ram.repository.setup.web.ear アプリケーションをデプロイしてください。 クラスターにデプロイしている場合は、『Websphere Application Server クラスターへのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ』を参照してください。その他のすべてのアプリケーションを更新するには、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用します。サーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイが完了したら、ステップ 11 に進みます。
  11. サーバー・セットアップ・アプリケーションの最新バージョンをデプロイしたら、Web ブラウザーで、URL http://host:port/setup-server-context-root を使用してサーバー・セットアップ・アプリケーションを開きます。 サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルト・コンテキスト・ルートは、ram.setup です。アプリケーション・サーバー上でセキュリティーが有効になっている場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー ID とパスワードを入力します。
  12. ステップ 1 の「インストール・ファイルの検出」セクションで、「サーバー上で次のファイルを含むディレクトリーを指定します 」をクリックし、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバー上のファイル・システムで、新規 Web アプリケーション・ファイルが置かれているディレクトリーを入力します。 Installation Manager の更新ウィザードを使用した場合は、このファイルは package_group_location/ram/apps/was ディレクトリーにあります。 このディレクトリーには、以下のファイルが格納されている必要があります。
    • com.ibm.ram.repository.web_runtime.ear
    • RTC-Server_401.zip
    • RTC-Server_3013.zip
    • ramhelp_war.ear
    • rmcabdgovernprocess_war.ear

    rlsclients_rlsibmratl_812.zip ファイルが package_group_location/ram/SharedLibs ディレクトリーに 入っていることに注意してください。

    クラスターの一部であるアプリケーション・サーバーにサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイして、そのアプリケーション・サーバーにアクセスする場合、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバーにファイルをアップロードするには、「サーバーにファイルをアップロードする」をクリックしてから「参照」をクリックして、必要な各ファイルを選択します。

  13. 必要なアプリケーション・ファイルがすべてディレクトリー内にあることを確認する、または必要なアプリケーション・ファイルをすべてサーバーにアップロードするには、「インストール・ファイルの検証 」をクリックします。 アプリケーション・ファイルをアップロードすると、サーバー・セットアップ・アプリケーションによって一時ディレクトリーにファイルが保存されます。必要なファイルがすべて存在するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  14. 「更新」をクリックします。 サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、他のすべての Rational Asset Manager アプリケーション・ファイルが最新バージョンに更新され、そのコンテキスト・ルートが維持されます。この処理には数分かかる場合があります。サーバー・セットアップ・アプリケーションは、 Rational Team Concert V2.0.0.2 の削除も行います。 「概要」ページが開きます。 クラスターにデプロイしており、RAM にバンドルされた内部 Rational Team Concert を使用するオプションを選択している場合、アプリケーション・サーバーが 1 つのみ存在する個別のクラスターに Rational Team Concert をインストールする必要があります。このクラスターがまだ作成されていない場合は、作成します。その後、 Rational Team Concert デプロイメントのリストからクラスターを選択できるように、サーバー・セットアップ・アプリケーションに対するログアウトとログインを行います。 「次へ」をクリックして「デプロイメント」ページを開きます。「アプリケーションのデプロイ 」をクリックして、 Rational Team Concert CCM および JTS アプリケーションをデプロイします。これらは、Rational Team Concert サーバーのコンポーネントです。 この処理では Rational Team Concert 3.0.1.3 と Rational Team Concert 4.0.1 の両方を解凍するため、数分かかる場合があります。 Rational Team Concert 2.0.0.2 データベースを Rational Team Concert 4.0.1 にマイグレーションするには、 Rational Team Concert 3.0.1.3 が必要です。 データベースは、まず Rational Team Concert 3.0.1.3 にマイグレーションしてから、 Rational Team Concert 4.0.1 にマイグレーションしてください。 このマイグレーションは、後のサーバー・セットアップ処理で行います。
  15. Rational Team Concert データベースを構成します。 「データベースの構成」セクションの最初のページで、 作成または変更が必要なデータベースを選択します。3 つのデータベースが必要です。1 つはアセット管理用のデータベースで、残り 2 つはライフサイクル管理で使用するデータベースです。通常、7.5.1.2 より前のバージョンからアップグレードする場合、「RTC の JTS データベースを作成する必要がある (You need to create the RTC's JTS database)」を選択します。Rational Team Concert 4 には、Jazz Team Server (JTS) データベースが必要です。 サーバー・セットアップ・アプリケーションの手順に従って、特定のデータベース・サーバー・ソフトウェアのデータベースを作成します。JTS データベースの作成について詳しくは、 『アセット・ライフサイクル用データベースの作成』のトピックを参照してください。データベースが作成されたら、 Rational Team Concert データベースを Rational Team Concert 2.0.0.2 から Rational Team Concert 4.0.1 にマイグレーションしてください。 正しい情報を指定した後、「マイグレーション」をクリックします。 この実行にはかなり時間がかかり、最大で数時間に及ぶ場合があります。時間はアセット、ライフサイクル、およびポリシーの数により異なります。進行状況 ウィンドウに、 サーバー・セットアップ・アプリケーションがコマンドを実行している間に実行中のステップが表示されます。
  16. 「パート 4: Java 仮想メモリー・ヒープ設定の構成 」が表示されるまで、サーバー・セットアップ・アプリケーションでデータベースおよびアプリケーション・サーバーの設定の構成または調整を続けます。「中」または「大 (Large)」を選択します。
  17. 「サーバーの再始動」をクリックします。
  18. 「ライフサイクル管理設定の構成」ページで、Rational Team Concert アプリケーションのパスおよびログイン情報を入力します。
    1. ステップ 1 で、「Rational Team Concert server」フィールドに Rational Team Concert の場所へのパスを入力します。 「Jazz Team Server」フィールドに、 Jazz Team Server のロケーションへのパスを入力します。セキュア接続 (https://) を使用する必要があります。 デフォルトでは、これらの値は次のとおりです。
      • 既存の WebSphere Application Server の場合: Jazz Team Server は https://server_host:9443/ramccm および https://server_host:9443/ramjts
      • 外部 Rational Team Concert サーバーの場合: Jazz Team Server は https://url:port/ccm および https://url:port/jts
    2. ステップ 2 で、「Jazz 管理者 ID」フィールドに、Rational Team Concert サーバーの管理者のユーザー ID (デフォルトは admin) を入力します。次に、「パスワード」フィールドにそのユーザーのパスワード (デフォルトは admin) を入力します。 サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して Rational Team Concert をインストールした場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを入力してください。
    3. ステップ 3 で、「プロジェクト・エリアの名前」フィールドに、ライフサイクル用に作成されるプロジェクト・エリアの記述名 (例えば、Rational Asset Manager のライフサイクル) を入力します。 次に、「プロジェクト・エリアの管理者 ID」フィールドに、プロジェクト・エリアの管理者にするユーザーのユーザー ID を入力します。次に、そのユーザーのパスワードを入力します。 外部の Rational Team Concert サーバーを使用している場合、プロジェクト・エリア管理者は Jazz サーバー管理者とは異なるユーザーになることがあります。新規 Rational Team Concert をインストールしている場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、プロジェクト・エリアの管理者 ID として Jazz の管理者 ID を使用することを推奨されます。
    4. 「サーバーの構成」をクリックします。 この処理には、数分かかる場合があります。 構成が完了すると、「要約」ページが表示されます。
  19. 「要約」ページで、Rational Asset Manager の使用開始」をクリックします。または、「完了」をクリックします。 Web クライアントが開きます。
  20. Rational Asset Manager リポジトリーを最新バージョンにマイグレーションします。
    1. Web ブラウザーで、Rational Asset Manager Web クライアントを開きます。 更新後、初めて Web クライアントを開くときに、リポジトリーをマイグレーションする必要があることを示すメッセージが表示されます。
    2. 必要に応じて、リポジトリー管理者権限のあるユーザー ID を使用してログインします。
      注: SQL Server を使用している場合に、既存の Rational Asset Manager データベースに _BIN2 で終わるシーケンスに設定された照合 (例えば、Latin1_General_BIN2) がない場合は、メッセージを含む「手動による構成が必要」ページが表示されます。データベースを再作成し、Rational Asset Manager と問題なく動作するように、照合オプションで大/小文字の区別をするよう設定するか、予期しない大/小文字の区別による競合が発生する可能性があることを受諾します。
    3. 「マイグレーション」をクリックします。 大規模リポジトリーでは、マイグレーションに数分かかる場合があります。マイグレーションが完了するまでの間、リポジトリーに関する情報の一部が使用できなくなる場合があります。
    4. マイグレーション・プロセスが完了したら、「ホーム」をクリックします。
  21. オプション: Rational Asset Manager Eclipse アプリケーションを、インストールに使用した方法と同じ方法で更新します。 Eclipse クライアントのインストールについて詳しくは、『Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストール』を参照してください。
    注: 最新バージョンの Rational Asset Manager Eclipse クライアントをインストールする前に、Rational Asset Manager Eclipse クライアント・プラグインをアンインストールしてください。

    Eclipse 更新マネージャーを使用して Rational Asset Manager Eclipse クライアント・プラグインをインストールした場合は、最新バージョンの Rational Asset Manager をインストールする前に、Eclipse 構成マネージャーを使用して、名前に Rational Asset Manager が付いているすべてのフィーチャーを削除してください。 Eclipse 構成マネージャーを使用するには、Eclipse で、「ヘルプ」 > 「ソフトウェア更新」 > 「構成の管理」とクリックします。

次のタスク

Rational Asset Manager バージョン 7.5.1 以降の場合、内部 Rational Team Concert サーバーの URL は https://host:port/jazz から https://host:port/ramjazz に変更されています。 7.5.1 より前のリリースの Rational Asset Manager からアップグレードしている場合は、URL 参照を修正し、行う必要のある変更をユーザーに通知してください。

以下のロケーションで URL を更新します。
  • 以前の URL を使用する Rational Team Concert Eclipse IDE リポジトリー接続。 リポジトリー接続を更新するには、以下のようにします。
    1. 「チーム成果物」ビューを開きます。
    2. 「リポジトリー接続」を展開します。
    3. Rational Asset Manager 接続を右クリックし、「プロパティー」を選択します。
    4. 「Jazz リポジトリー接続」を選択します。
    5. URI ロケーションで、URL を http://host_name/ramjazz に変更します。
    6. 「OK」をクリックします。
  • 以前の URL を使用する Rational Team Concert サーバー内の拡張プロパティー。 拡張プロパティーを更新するには、以下のようにします。
    1. 修正された URL http://host_name/ramjazz/admin を使用して、Web ブラウザーで Rational Asset Manager を開きます。
    2. 管理者としてログオンします。
    3. 「サーバー」 > 「構成」 > 「拡張プロパティー」をクリックします。
    4. 以前の URL を含むプロパティーを更新します。 例: com.ibm.ram.repository.service.internal.RepositoryRemoteService
  • Web ブラウザー内のブックマークに格納された Rational Asset Manager リンク。

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