DevOps は、開発と運用が孤立せず、共同作業が可能になるように、両者の橋渡しとなります。 これは、一般的なチーム・レベルでのコラボレーションよりも高水準のコラボレーションです。 開発スタッフと運用スタッフは、絶えず変化するアプリケーションおよびターゲット環境の組み合わせを管理する必要があります。 デプロイメントを管理および自動化するために、開発スタッフと運用スタッフは、以下を含む数多くのアセットで共同作業を行います。
アプリケーションのデプロイを計画および自動化するためには、標準的なソース・コントロール管理を上回る機能が必要です。 例えば、開発者は、ターゲット環境が変更されたり廃棄されたりしたときに、その旨の通知を受ける必要があります。 運用スタッフは、影響分析を実行できることが必要です。 これにより、例えば、すべてのデータベース・サーバーを新バージョンにアップグレードした場合の影響を判別します。 開発者、テスター、および IT スタッフは、どのようなエンタープライズ・アーカイブが、どこに、またどのような環境 (アプリケーションとデータベース・サーバーのタイプとバージョン、および IP アドレスなど) にデプロイされているかが一見して分かる必要があります。
DevOps シナリオでは、Rational Asset Manager は、ソフトウェア・パッケージと、アプリケーション要件およびデプロイメント環境のモデルのための、単なるストアハウスではありません。 Rational Asset Manager は、モデルを作成し、ワークアイテムと障害を追跡し、環境をデプロイするために使用される他のツール (Rational Software Architect、Rational Team Concert、 Rational Automation Framework など) の出力を統括管理し、追跡することができます。 すべての出力をアセットとして保管することにより、特定のアセットを所有している人物、フォーラムでそのアセットについてディスカッションしている人物、そのアセットを評価している人物を判別することができます。 このような付帯情報のほかに、特定のアプリケーションと、アプリケーションの作成方法およびデプロイ方法のすべての局面 (使用されたコンポーネント・パーツ、デプロイされた IP アドレス、アプリケーション・サーバーのバージョン、データベース・サーバーのバージョンなど) との関係を検索および入手することができます。 例えば、WebSphere® Application Server Version 7.0 にデプロイされたすべてのアプリケーションを照会して検出することにより、WebSphere Application Server を新バージョンにアップグレードした場合の影響を判別することができます。
協調的な開発および運用シナリオでの Rational Asset Manager の使用について詳しくは、ホワイト・ペーパー「Rational Asset Manager guidelines for deployment planning」を参照してください。
Rational Asset Manager を使用して、開発ライフサイクルを有効にし、クラウド環境でその成果物を使用可能にすることができます。 詳しくは、『Rational Asset Manager およびクラウド』を参照してください。
Rational Asset Manager および Rational Software Architect を使用したデプロイメントの自動化の例については、Rational Software Architect インフォメーション・センターの『例: 自動化タスクにアセットを組み込む』を参照してください。