サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用したアプリケーション・ファイルのデプロイ

サーバー・セットアップ・アプリケーションは、他の Rational® Asset Manager アプリケーションをデプロイし、データベース、セキュリティー、パフォーマンス、およびリポジトリーの設定を構成するのに役立つ、IBM® WebSphere® Application Server 用のブラウザー・ベースの Web アプリケーションです。これらの設定を後で変更する場合に、Rational Asset Manager Web クライアント内の「管理」ページを使用する代わりに、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用できます。

始める前に

手順

  1. すべてのリポジトリー・サーバーが、同じ現在日付、時刻、およびタイム・ゾーンに設定されていることを確認します。
  2. Linux の場合: AIX の場合: Linux for zSeries の場合: Linux、AIX®、 または Linux for zSeries® の場合は、プロセスで一度に開いておくことができるファイル記述子の数を 65535 以上に増やします。
    1. 現在一度に開いておくことができる記述子の数を表示するには、コマンド行に「ulimit -n」と入力します。
    2. この限度が 65535 より小さい場合は、コマンド「ulimit -n 65535」を使用して限度の値を大きくします。
  3. WebSphere Application Server のアプリケーション・セキュリティーおよび認証設定を構成します。
    1. Web ブラウザーで、WebSphere Application Server 管理コンソールにログインします。 デフォルトでは、これは次の場所にあります。
      • WebSphere Application Server の場合: http://localhost:9060/ibm/console
    2. 「セキュリティー」をクリックします。
    3. 「グローバル・セキュリティー」をクリックします。
    4. 「管理セキュリティー」セクションで、「管理セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスが選択されている場合は、「アプリケーション・セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスを選択します。
    5. 「適用」をクリックします。
    6. メッセージ・ウィンドウで、「直接マスター構成に保存できます」をクリックします。
    7. サーバーを停止して、再始動します。
  4. WebSphere の場合: WebSphere Application Server クラスターを 使用する場合に Rational Team Concert をインストールする 必要があれば、Rational Team Concert のクラスター上に スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インスタンスを作成しなければなりません。 作成方法については、『WebSphere Application Server の配布済みサーバー・クラスターでの Rational Team Concert のアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成』を参照してください。
    クラスターを使用していない場合は、この操作を行う必要はありません。Rational Team Concert および Rational Asset Manager は、同じアプリケーション・サーバー上にインストールすることができます。
  5. サーバー・セットアップ・アプリケーションを手動でデプロイした場合 (Installation Manager を使用しなかった場合) は、サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイした同じマシンで、次のアプリケーション・サーバー・ファイルを格納するフォルダーを作成します。
    • com.ibm.ram.repository.web_runtime.ear
    • RTC-Server_401.zip
    • RTC-Server_3013.zip
    • ramhelp_war.ear
    • rmcabdgovernprocess_war.ear

    これらのファイルの取得について詳しくは、インストール・メディアから直接サーバー・アプリケーション・ファイルを取得するを参照してください。

    サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイしたマシンにアクセスできない場合は、後でファイルをアップロードできます。

  6. Web ブラウザーで http://machine_name:port_number/Server_Setup_Context_Root にナビゲートし、サーバー・セットアップ・アプリケーションを開きます。
    サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルト URL は、次のとおりです。
    • 既存の WebSphere Application ServerRational Asset Manager をインストールする場合は、http://localhost:9080/ram.setup
    • WebSphere Application Server Network Deployment クラスターの場合、Installation Manager を使用してサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイすると、Installation Manager で指定したアプリケーションのホスト名およびポート番号が設定されます。管理コンソールでアプリケーションをデプロイすると、ノードが同期された後に、クラスター上の任意のアプリケーション・サーバー上のアプリケーションにアクセスできます。
      制約事項: アプリケーション・サーバーのクラスターを作成および使用するには、IBM WebSphere Application Server Network Deployment (ND) が必要です。これは、IBM Rational Asset Manager にバンドルされていません。
    アプリケーション・サーバー上でセキュリティーが有効になっている場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー ID とパスワードを入力するためのプロンプトが表示されます。
  7. 「概要」ページで、使用するデータベースのタイプとユーザー認証を指定します。
    1. 「データベース・ベンダー」リストから、使用するデータベース・アプリケーションを選択します。
    2. 使用する Rational Asset Manager Web アプリケーションのユーザー認証のタイプを選択します。
      • LDAP: ユーザー情報は Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) リポジトリーに保管されます。リポジトリーにアクセスするには、管理情報が必要です。
      • ファイル: ユーザー情報は、アプリケーション・サーバーに定義されているカスタム・ユーザー・レジストリーに保管されます。この情報は、アプリケーション・サーバー用に定義されているカスタム・レジストリーの名前としてリストに表示される場合があります。 カスタム・ユーザー・レジストリーの例は、ファイル です。この場合、ユーザー情報はサーバー上のフラット・ファイルに保管されます。その他のタイプの認証を使用していない場合は、このオプションを選択してください。
        ヒント: ファイル・ベースの認証は、実稼働環境用ではありません。LDAP またはカスタム・ユーザー・レジストリーでは、列挙アタックを防ぐための、パスワード・パターン、パスワード有効期限、アカウント・ロックアウトの規則など、一般的なセキュリティー実施がサポートされます。 ファイル・ベースの認証では、これらの機能はサポートされません。
      • フェデレーテッド・リポジトリー: ユーザー情報は、LDAP リポジトリーなどの複数のリポジトリーに保管されます。このタイプの認証は、WebSphere Application Server により管理されます。
      • ローカル・オペレーティング・システム: ユーザー情報は、ローカル・オペレーティング・システム上のユーザー・アカウント・データベースに保管されます。 このタイプの認証は、WebSphere Application Server により管理されます。
    3. Rational Asset Manager には、Rational Team Concert が必要です。 Rational Team Concert をインストールする必要があるかどうかをRational Team Concert サーバー」リストから選択します。
      • 新規 Rational Team Concert サーバーをインストールする必要があります。 (I need to install a new Rational Team Concert server.): 新しい限定バージョンの Rational Team Concert をご使用のアプリケーション・サーバーにインストールします。WebSphere Application Server クラスターを使用している場合は、Rational Team Concert の単一のアプリケーション・サーバー・インスタンスを作成する必要があります。
      • 既存の Rational Team Concert サーバーを使用します。: 既存の Rational Team Concert を、 Rational Asset Manager を処理するように構成します。
    4. リストに表示されているサーバーまたはクラスターが、構成しようとしている対象であることを確認します。 Rational Asset Manager 用に Network Deployment クラスターを作成する必要がある場合は、WebSphere Application Server の資料を参照してください。
    5. 「次へ」をクリックします。
  8. ステップ 1 の「インストール・ファイルの検出」セクションで、「サーバー上で次のファイルを含むディレクトリーを指定します 」をクリックし、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバー上のファイル・システムで、新規 Web アプリケーション・ファイルが置かれているディレクトリーを入力します。
    Installation Manager を使用した場合は、これらのファイルは package_group_location¥ram¥apps¥was ディレクトリーに置かれます。 このディレクトリーには、以下のファイルが格納されている必要があります。
    • com.ibm.ram.repository.web_runtime.ear
    • RTC-Server_401.zip
    • RTC-Server_3013.zip
    • ramhelp_war.ear
    • rmcabdgovernprocess_war.ear

    クラスターの一部であるアプリケーション・サーバーにサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイして、そのアプリケーション・サーバーにアクセスする場合、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバーにファイルをアップロードするには、「サーバーにファイルをアップロードする」をクリックしてから「参照」をクリックして、必要な各ファイルを選択します。

  9. 必要なアプリケーション・ファイルがすべてディレクトリー内にあることを確認する、または必要なアプリケーション・ファイルをすべてサーバーにアップロードするには、「インストール・ファイルの検証 」をクリックします。 アプリケーション・ファイルをアップロードすると、サーバー・セットアップ・アプリケーションによって一時ディレクトリーにファイルが保存されます。必要なファイルがすべて存在するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  10. WebSphere Application Server クラスターを使用している場合は、 アプリケーションのデプロイに十分な Java ヒープ・メモリーがないことを伝えるメッセージが表示される可能性があります。このメッセージが表示される場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションでヒープ・メモリーが推奨設定値まで増やされています。この変更を有効にするには、「サーバーの再起動」リンクをクリックします。再始動するまでの数分間、サーバーが使用不可になる可能性があります。 アプリケーションのデプロイ後、ご使用のアプリケーション・サーバーのヒープ・メモリー設定の変更をすることができます。
  11. ステップ 2 の「インストールするアプリケーションと文書を選択します」セクションで、正常にデプロイされたアプリケーションと、これらのアプリケーションがデプロイされたクラスターまたはサーバーの名前が表示されます。Rational Asset Manager Web アプリケーションをデプロイするには、次のようにします。
    1. デプロイするアプリケーションを 1 つ以上選択します。
    2. 「クラスターおよびサーバー」リストまたは「サーバー」リストから、アプリケーションをデプロイするクラスターまたはサーバーを選択します。 Rational Team Concert をクラスターにデプロイすることはできません。ステップ 4 で作成した単一サーバーを使用してください。
      注: Rational Asset Manager ヘルプ・アプリケーションにアクセスするために (例えばアプリケーション・サーバーまたは外部ファイアウォールを通じて) ユーザーを認証する必要がある場合は、Rational Asset Manager ヘルプ・アプリケーションを Rational Asset Manager Web アプリケーションと同じサーバーまたはクラスターにデプロイする必要があります。
    3. 「アプリケーションのデプロイ (Deploy Applications)」をクリックします。 別のページが開いて進行状況が表示されます。1 つ以上のアプリケーションをデプロイする処理には、数分かかる場合があります。
    4. 「次へ」をクリックして結果を確認します。
    5. 「要約」ページで、「次へ」をクリックします。

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