サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用してリポジトリーを構成

サーバー・セットアップ・アプリケーションは、他の Rational® Asset Manager アプリケーションをデプロイし、データベース、セキュリティー、パフォーマンス、およびリポジトリーの設定を構成するのに役立つ、IBM® WebSphere® Application Server 用のブラウザー・ベースの Web アプリケーションです。これらの設定を後で変更する場合に、Rational Asset Manager Web クライアント内の「管理」ページを使用する代わりに、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用できます。

始める前に

手順

  1. セクション 4 で、Rational Asset Manager の設定を構成します。
    1. ライセンス・サーバーのアドレスを、port_number@host_name という形式で入力します。例えば、27000@example.com です。

      jazz.net から Rational Asset Manager をダウンロードした場合は、このフィールドには一時ライセンス・キーが取り込まれます。製品の評価中にキーを変更しないでください。

      代替ライセンス・サーバーがある場合は、複数のエントリーをコンマで区切ります (サーバーを 3 つ指定する必要があります)。例えば、27000@primary.example.com,27000@secondary.example.com,27777@tertiary.example.com のようになります。

      複数のライセンス・サーバーがある (サーバーが異なるネットワーク上にあり、異なるライセンスを持つ) 場合は、以下のようにします。
      • Windows の場合: サーバー・アドレスをセミコロン (;) で区切ります。例えば、27000@main.example.com;27000@backup.example.com のようになります。
      • Linux の場合: AIX の場合: Linux for zSeries の場合: サーバー・アドレスをコロン (:) で区切ります。例: 27000@main.example.com:27000@backup.example.com

      Rational License Server はデフォルトで TCP/IP ポート 27000 を使用します。

    2. 「ライセンス・タイプ」セクションで、Rational Asset Manager サーバーが使用するライセンスのタイプを選択します。
    3. ステップ 11 でアプリケーションをデプロイしたサーバーのアドレスを構成します。 プロトコル、完全修飾ホスト名、およびポート番号を入力します。例えば、http://example.com:9080 です。
      重要: これらのエントリーには、常にホスト名または IP アドレスを使用してください。 localhost は使用してはいけません。IPV6 を使用する場合は、IPV6 ホスト名は使用できますが、IPV6 アドレスは使用できません。
    4. アプリケーションのパスを構成します。 デフォルト・パスは、提供されるサーバー・アドレスに基づいています。
      • Rational Asset Manager: Rational Asset Manager サーバー・アプリケーションのデプロイメント URL を入力します。例えば、http://example.com:9080/ram です。
      • Web サービス: Web サービスのデプロイメント URL を入力します。例えば、http://example.com:9080/ram.ws です。
      • ヘルプとユーザー支援: Rational Asset Manager ユーザー支援アプリケーションのデプロイメント URL を入力します。例えば、http://example.com:9080/ram.help です。
      • アセット・ベースの開発プロセス: Rational アセット・ベース開発プロセス・アプリケーションのデプロイメント URL を入力します。例えば、http://example.com:9080/ram.process です。
      (WebSphere Application Server で異なるコンテキスト・ルートを指定した場合などに) 場所またはコンテキスト・ルートを変更するには、「編集」をクリックします。
    5. 「次へ」をクリックします。
    6. ストレージ・フォルダーの場所を構成します。クラスターにインストールする場合は、そのクラスター名が表示され、そのクラスター内のすべてのノードについて、フォルダーを選択する必要があります。最初のノードに対して入力した設定をすべてのノードに使用するには、「すべてのノードにこれらの設定を使用」をクリックします。
      注: Windows の場合: WebSphere の場合:Linux の場合: リモート・ファイル・サーバーまたは WebSphere Application Server クラスターを使用している場合は、同じ Windows ユーザー・アカウント (ユーザー名およびパスワード) で、 Rational Asset Manager によって使用される各コンピューターにログオンできる必要があります。 そうでない場合は、Rational Asset Manager では異なるファイル・サーバーにファイルを保存することができません。
      • 永続フォルダー: アセットと検索索引の保管場所となるファイル・システム上のフォルダーの完全パスを入力します。 これはマップされたディレクトリーでもかまいません。 クラスターにインストールしようとしている場合は、これは、そのクラスターのすべてのノード間で共用されているロケーションである必要があります。
      • ローカル・ストレージ・フォルダー: Rational Asset Manager Web アプリケーションによりデータが保管されるフォルダーの絶対パスを入力します。これはローカル・コンピューター上のロケーションである必要があり、マップされた場所や共用されている場所であってはいけません。 クラスターにインストールしようとしている場合は、そのクラスター内の各ノードには、他のノードと共用されていない専用のローカル・ストレージ・フォルダーが配置されている必要があります。 複数のサーバーを同じ物理ノードにインストールする場合は、これらのサーバーはすべて、同じ物理ローカル・ストレージ・フォルダーを使用する必要があります。
      • 索引フォルダー: Rational Asset Manager Web アプリケーションにより検索索引ファイルが保管されるフォルダーの絶対パスを入力します。クラスター上では、各ノードにそれ専用の索引フォルダーが保持されます。
        ヒント: 最適なパフォーマンスを得るには、これらのフォルダーはすべて異なる物理ドライブ上にある必要があります。これらのドライブは高速に読み書きできる必要があり、オペレーティング・システムやアプリケーション・サーバーと同じドライブであってはいけません。クラスター・インストールの場合は、各コンピューターには、そのローカル・ハード・ディスク上に専用のローカル・フォルダーが配置されている必要があります。 すべてのアプリケーション・サーバー間でローカル・フォルダーを共用すると、パフォーマンスが低下します。
    7. 「次へ」をクリックします。
    8. クラスター・インストールの場合は、Rational Asset Manager がクラスター内のサーバー間で通信できるように、Java™ Messaging Service (JMS) が正しく構成されている必要があります。JMS が正しく構成されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
  2. オプション: セクション 4 のパート 3 で、WebSphere Application Server のパフォーマンス設定を構成します。
    1. サーバー設定を構成します。
      • クラス・ガーベッジ・コレクション: オプションで、使用するガーベッジ・コレクション・アルゴリズムの名前を入力します。次の推奨値は、サーバー・パフォーマンスを向上させることを目的としています。
        • -XX:+UseParallelGC
        • Linux の場合: AIX の場合: Linux for zSeries の場合: -Xgcpolicy:optavgpause
      • パフォーマンス・モニター: パフォーマンス・モニターは無効のままにしておく必要があります。アプリケーション・サーバー上でパフォーマンス・モニターをオンにするには、「使用可能」にチェック・マークを付けます。
      • 最大セッション数: WebSphere Application Server がメモリー内に保持するセッションの数を入力します。デフォルト値は 1000 です。 メモリー内に保持できるセッション数を増やすには、この数値を大きくします。
      • JDBC 最大接続数: Rational Asset Manager に同時にログインする可能性のあるユーザー数以上の数値を入力します。例えば、100 と入力します。
      • セッション・タイムアウト (分): ユーザーのセッションがタイムアウトになるまでの分数を入力します。 WebSphere Application Server のデフォルトの分数は 30 です。
        ヒント: 「セッション・タイムアウト」値を小さくすると、特に多数のユーザーが短時間のトランザクションを実行する環境では、より多くのユーザーをサポートできる可能性がありますが、タイムアウト値の設定を小さくしすぎると、ユーザーが不便を被ったり、大きいアセットをアップロードできなくなったりする可能性があります。
      • Web コンテナーの最小サイズ: Web コンテナーで許容される最小スレッド数を入力します。 デフォルト値は、Windows では 25 であり、Linux および AIX® では 15 です。 サーバーのプロセッサーの使用率が低い場合は、この数値を大きくし、プロセッサーの使用率が高い場合は、この数値を小さくします。
      • Web コンテナーの最大サイズ: Web コンテナーで許容される最大スレッド数を入力します。 デフォルト値は、Windows では 50 であり、Linux および AIX では 30 です。 サーバーのプロセッサーの使用率が低い場合は、この数値を大きくし、プロセッサーの使用率が高い場合は、この数値を小さくします。
    2. 「次へ」をクリックします。
    3. 「Java 仮想メモリー・ヒープ設定の構成」ページで、サーバーのヒープ・サイズを変更します。 クラスターにインストールしようとしている場合は、ノードごとにヒープ・サイズを設定できます。 デフォルトは「設定なし (No setting)」です。他のいずれかのオプション (「低 (Low)」「中」、または「高」) を選択する前に、コンピューターで使用できる物理メモリー量を確認してください。
    4. 「次へ」をクリックします。 要約ページがもう一度表示されます。
  3. サーバーを再始動します。WebSphere Application Server を再始動するには、ページの下部にある「サーバーの再始動」をクリックし、サーバー管理者の「ユーザー ID」「パスワード」を入力して、「再始動」をクリックします。 サーバーが再始動されるまでは、いずれの Rational Asset Manager デプロイ済みアプリケーションも起動できません。 サーバーが再始動すると、「ライフサイクル管理設定」ページが開きます。サーバーの再始動に 180 秒より長くかかる場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションのスタート・ページ (http://machine_name:port_number/Server_Setup_Context_Root。例えば、http://localhost:13080/ram.setup) にナビゲートして、「ライフサイクル管理設定」ページにアクセスします。
  4. 「ライフサイクル管理設定の構成」ページで、Rational Team Concert アプリケーションのパスおよびログイン情報を入力します。
    1. ステップ 1 で、「Rational Team Concert server」フィールドに Rational Team Concert の場所へのパスを入力します。 保護された (https://) 接続を使用する必要があります。 デフォルトでは、この値は次のとおりです。
      • 既存の WebSphere Application Server の場合: https://localhost:9443/ramjazz
      • 外部 Rational Team Concert サーバーの場合: https://url:port/jazz
    2. ステップ 2 で、「Jazz 管理者 ID」フィールドに、Rational Team Concert サーバーの管理者のユーザー ID (デフォルトは admin) を入力します。次に、「パスワード」フィールドにそのユーザーのパスワード (デフォルトは admin) を入力します。 サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して Rational Team Concert をインストールした場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを入力してください。
    3. ステップ 3 で、「プロジェクト・エリアの名前」フィールドに、ライフサイクル用に作成されるプロジェクト・エリアの記述名 (例えば、Rational Asset Manager のライフサイクル) を入力します。 次に、「プロジェクト・エリアの管理者 ID」フィールドに、プロジェクト・エリアの管理者にするユーザーのユーザー ID を入力します。次に、そのユーザーのパスワードを入力します。 外部の Rational Team Concert サーバーを使用している場合、プロジェクト・エリア管理者は Jazz サーバー管理者とは異なるユーザーになることがあります。新規 Rational Team Concert をインストールしている場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、プロジェクト・エリアの管理者 ID として Jazz の管理者 ID を使用することを推奨されます。
    4. 「サーバーの構成」をクリックします。 この処理には、数分かかる場合があります。 構成が完了すると、「要約」ページが表示されます。
  5. 「要約」ページで、Rational Asset Manager の使用開始」をクリックします。または、「完了」をクリックします。 Web クライアントが開きます。

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