IBM Data Studio の概要

Data Studio は、管理、アプリケーション開発、および照会チューニングといった、データ管理のライフサイクルにわたる重要なタスクのサポートが組み込まれた基本的なオファリングです。 Data Studio は、Eclipse ベースのクライアントと Web ベースのコンソールという 2 つのコンポーネントで構成されています。

Data Studio の重要なタスク

以下の重要なタスクに対して、Data Studio を使用します。
データベースの管理、ヘルス・モニター、およびジョブの実行
Data Studio は、データベース管理およびメンテナンス・サポートを提供します。これには、オブジェクト、変更、および許可の管理、スクリプト、基本的な正常性および可用性のモニター、およびデータベースに対する変更を自動化するためのジョブ・スケジューリングが含まれます。
図 1. ジョブ管理タスクおよびヘルス・モニター・タスク用の組み込み Web コンソール・ビューを含む Data Studio クライアント
ジョブ管理タスクおよびヘルス・モニター・タスク用の組み込み Web コンソール・ビューを含む Data Studio クライアント。
データベース・アプリケーションの開発
Data Studio は、開発者およびデータベース管理者が、データベース・アプリケーションおよびデータベース・ルーチン (SQL または Java ストアード・プロシージャーおよびユーザー定義関数) を開発、デバッグ、およびデプロイするのに役立ちます。
データ・アクセス開発サポート
Java アプリケーションでデータ・アクセス開発サポートが使用可能になっている場合、開発者およびデータベース管理者は、Data Studio を使用してデータベース・オブジェクト間の関係、ソース・コード、およびソース・コード内の SQL ステートメントについて理解することができます。データ・アクセス開発サポートは、SQL ステートメントのクライアント・メトリックも提供します。
pureQuery サポート
pureQuery サポートが使用可能になっている場合、開発者は、統合された InfoSphere Optim pureQuery Runtime および pureQuery API を使用して、Java アプリケーションを作成することができます。API を使用した場合、開発者は、統合された Java エディターおよび単純な pureQuery 構文を使用して、データ・アクセス・オブジェクト (DAO) パターンで単純な Java データ・アクセス層を作成することができます。
図 2. 開発タスクに使用する Java パースペクティブを表示する Data Studio クライアント。
開発タスクに使用する Java パースペクティブを表示する Data Studio クライアント。
照会のチューニング
Data Studio には、開発者および SQL チューナーがより高性能な照会を作成するのに役立つ、照会のフォーマット、アクセス・パス・グラフ、および統計アドバイスなどの基本的な照会チューニング・ツールが含まれます。InfoSphere Optim Query Workload Tuner のライセンスがアクティブである DB2 データベースまたはサブシステムに接続した場合、Data Studio を使用して IBM InfoSphere Optim Query Workload Tuner のチューニング機能にアクセスすることもできます。
図 3. Data Studio クライアントの Query Tuner ワークフロー・アシスタントのレビュー・セクション。
Data Studio クライアントの Query Tuner ワークフロー・アシスタントのレビュー・セクション。

Data Studio コンポーネント

Data Studio には、Eclipse ベースの Data Studio クライアントと Web ベースのコンソールという、2 つのコンポーネントがあります。
Data Studio クライアント
データベース管理、ルーチンと Java アプリケーションの開発、および照会チューニングのための Eclipse ベースの統合開発環境。これは、他の IBM ソフトウェア製品と共にインストールして、それらの製品と共通の環境を使用することができます。
Data Studio Web コンソール
正常性および可用性のモニター機能や、ジョブ作成ツールおよびジョブ管理ツールを備えた Web ベースのツール。クライアントごとに 1 つの Web コンソールをインストールできます。また、クライアントのグループは 1 つの Web コンソールを共有できます。

シナリオ: チーム環境での Data Studio

Data Studio コンポーネントのインスタンスを複数インストールして、自分が属する組織を反映させたり、自分が属する企業の構造をサポートしたりできます。 例えば、別々の役割とアクセス特権を持つユーザーが属する組織では、チームは Data Studio クライアントのインスタンスを複数インストールできます。

次の図は、1 人のデータベース設計者と、複数のデータベース管理者、および複数のアプリケーション開発者で構成された複雑な使用のシナリオを表したものです。 データベース設計者、データベース管理者、アプリケーション開発者はいずれも、テスト・データベース、実動データベース、および Data Studio Web コンソールに対して 別々のアクセス特権を持っています。

図 4. 複雑なインストールと使用のシナリオのトポロジー・ダイアグラム。
複雑なインストールと使用のシナリオのトポロジー・ダイアグラム

このシナリオにおける多くのユーザーはテスト・データベースにのみアクセスできますが、 テスト・データベース管理者はテスト・データベースのほかに Data Studio Web コンソールにもアクセスできます。 同様に、実動データベース管理者は実動データベースと Data Studio Web コンソールの両方にアクセスできます。 Data Studio Web コンソールにアクセスできる管理者は、データベース・ヘルスをモニターすること、ジョブを管理すること、 組織全体にわたってデータベース接続情報を管理および共有することができます。

データ管理のライフサイクル全体のタスクや責任に関して役立つ他のツールおよび解決法について詳しくは、「InfoSphere Optim Data Management Solutions」を参照してください。


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