CLI および .NET アプリケーションによってサポートされている pureQuery キーワード

CLI アプリケーションまたは .NET アプリケーションを pureQuery クライアント最適化に対応させる場合は、アプリケーションの構成ファイルでキーワードと値を指定することにより pureQuery クライアント最適化を構成します。
次の表に、CLI アプリケーションまたは .NET アプリケーションで pureQuery キーワードとして使用可能な pureQuery ランタイム・プロパティーをリストします。 pureQuery クライアント最適化に対応した CLI アプリケーションまたは .NET アプリケーションで、すべての pureQuery ランタイム・プロパティーがサポートされるわけではありません。
表 1. pureQuery クライアント最適化に対応した CLI および .NET アプリケーションでサポートされる pureQuery プロパティー
プロパティー 説明
allowDynamicSQL1 以下に挙げる種類の SQL ステートメントの動的実行をアプリケーションで許可するかどうかを指定します。 (1) pureQueryXML ファイルに取り込まれていない SQL ステートメント、 (2) pureQueryXML ファイルに取り込まれているものの StaticBinder ユーティリティーによってまだバインドされていない SQL ステートメント。
capturedOnly1 pureQueryXML ファイル内に存在する SQL ステートメントのみを実行するようにするかどうかを指定します。
captureMode SQL ステートメントに関する情報を取り込むかどうかを指定します。
enableDynamicSQLReplacement1 pureQueryXML ファイル内の代替 SQL ステートメント、および対応する元のステートメントのどちらも StaticBinder ユーティリティーによってバインドされなかった場合に、それらの代替ステートメントを実行するかどうかを指定します。
executionMode 以前に pureQuery Runtime によって取り込まれて保管された SQL ステートメントを静的に実行するかどうかを指定します。
maxNonParmSQL1 取り込むパラメーター化されていない SQL ステートメントの最大数を指定します。 このオプションは、captureMode の値が ON である場合にのみ適用されます。 captureMode が OFF である場合、pureQuery はこのパラメーターを無視します。
propertiesGroupId1 データベースに作成されるリポジトリー内のランタイム・グループ ID を指定します。 pureQuery Runtime は、このランタイム・グループ ID と、リポジトリーを指定する接続情報を使用して、pureQuery ランタイム構成情報 および pureQueryXML ファイル情報を取得します。
pureQueryXml SQL ステートメントを取り込むプロセスで作成されるファイル、またはそのプロセスの結果として既に存在するファイルへの完全修飾パスまたは相対パスとファイル名を指定します。
pureQueryXmlRepository1 pureQuery クライアント最適化対応の CLI アプリケーションまたは .NET アプリケーションで使用される pureQueryXML ファイル・データが含まれるリポジトリーを指定します。
repositoryRequired1 pureQuery データの取得時にエラーが発生した場合の pureQuery クライアント最適化動作を指定します。 つまり、pureQuery ランタイム・プロパティーおよび pureQueryXML データを pureQueryXmlRepository プロパティーで指定されたロケーションから 取得できない場合の pureQuery クライアント最適化動作を指定します。
sqlLiteralSubstitution1 リテラル置換を実行するのかどうかを指定します。 pureQuery Runtime は、SQL ステートメント内のリテラル値をパラメーター・マーカーで置き換えて、 パラメーター化されたバージョンのステートメントを実行しようとします。
traceFile ログの書き込み先となるファイルを指定します。 絶対パス、または pureQuery Log ユーティリティーが実行されるディレクトリーを基準とする相対パスを使用できます。
traceLevel1 ログ・ファイルに書き込む詳細情報のレベルを指定します。
1 IBM Data Server Driver Package V9.7 フィックスパック 6 以降の .NET アプリケーション用 pureQuery でサポートされます。

使用上の注意

  • pureQuery Runtime のキーワードは、アプリケーション接続プロパティーとしても、db2cli.ini ファイル (.NET および CLI アプリケーションの両方) でも、db2dsdriver.cfg ファイル (CLI アプリケーション) でも指定できます。 複数の場所でキーワードを指定した場合の優先順位は、高いほうから低いほうへ、以下のような順番になります。
    • アプリケーション接続プロパティー
    • db2cli.ini ファイル
    • db2dsdriver.cfg ファイル
  • pureQuery Runtime は、pureQuery Runtime キーワードが構成ファイルで指定された場合に、有効な pureQuery ライセンスがあるかどうかを検査します。 有効な pureQuery ライセンスが見つからない場合、pureQuery Runtime は終了し、エラー・コード SQL8029N を返します。
  • pureQuery Runtime は CLI アプリケーションまたは .NET アプリケーション環境で以下のキーワードを検査します。 これらのキーワードがデフォルト値に設定されておらず、pureQueryXML ファイルが必要かどうかを pureQuery Runtime が判別する場合:
    • capturedOnly
    • captureMode
    • enableDynamicSQLReplacement
    • executionMode
  • pureQueryXML ファイルが必要だが指定されていない場合は、pureQuery Runtime は エラー CLI0124E「引数の値が無効です。SQLSTATE=S1009 (Invalid argument value. SQLSTATE=S1009)」をスローします。

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