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演習 1.4: XSL スタイルシートの作成および編集

スタイルシートは、XML 文書を他の文書タイプに変換したり、出力をフォーマットしたりする際に使用できるファイルです。この演習では、XML ファイルのデータを HTML ファイルのテーブルにフォーマットする、簡単な XSL スタイルシートを作成します。
始める前に、演習 1.3: XML ファイルの作成と編集を完了しておく必要があります。

スタイルシートの作成

次の手順で、空の新しいスタイルシートを作成します。
  1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」を選択します。「新規」ウィンドウで、「XML」 > 「XSL」を選択します。「次へ」をクリックします。
  2. MyProject ディレクトリーを選択します。
  3. 「ファイル名」フィールドで CDTitle.xsl と入力し、「次へ」をクリックします。
  4. 「XML ファイルの選択」ページで、CDTitle.xml ファイルを選択します。これにより、CDTitle.xml ファイルが CDTitle.xsl ファイルと関連付けられます。
  5. 「終了」をクリックします。
CDTitle.xsl ファイルが作成され、XSL エディターで自動的に開かれます。

スタイルシートの編集

XSL エディターにはたくさんのウィザードが準備されていて、スタイルシートのコンテンツを作成するのに役立ちます。
  1. HTML 文書を作成するには、HTML ヘッダー情報を生成し、文書の出力方式を定義するためのテンプレートを追加します。
    1. XSL エディターで、CDTitle.xsl ファイルの <xsl:stylesheet> 要素の後にある空の行にカーソルを配置します。
    2. 「スニペット」ビューをクリックして、XSL ドロワーを開きます。 「スニペット」ビューが表示されない場合、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」 > 「一般」 > 「スニペット」をクリックすると開けます。
    3. 「デフォルト HTML ヘッダー」をダブルクリックします。このようにすると、<xsl:output> 要素が作成されます。この要素は変換の結果 (つまり、CDTitle.xsl を CDTitle.xml に適用した結果) を HTML で出力します。また、<xsl:apply templates> 規則が設定された HTML ヘッダーを生成するテンプレートも作成されます。この規則によって、CDTitle.xml ファイルの直接の子すべてが処理されます。
  2. HTML テーブルを生成するテンプレートを作成します。
    1. 前述のステップ 1 で生成された </xsl:template> 終了タグの後にある空の行にカーソルを配置します。
    2. XSL ドロワーで、「XSL 内の HTML テーブル」をダブルクリックします。
    3. HTML テーブルをビルドするためのコンテキスト・ノードとして、最初の CD 要素を選択します。
    4. 「テンプレートでのテーブルのラップ」チェック・ボックスをクリックします。このようにすると、新しいテンプレートでこのテーブルをラップすることを指定します。
    5. 「ヘッダーの組み込み」チェック・ボックスをクリックして、このテーブルにヘッダーを組み込むように指定します。「次へ」をクリックします。
    6. 「セル」の間隔フィールドに、20 と入力します。 このようにすると、テーブル内のセル間のスペースが広がるので、テーブルが見やすくなります。
    7. 「終了」をクリックします。CDTitle.xsl ファイルに HTML テーブルを生成する、新しいテンプレートが作成されます。
  3. 「ファイル」 > 「保存」をクリックして、 ファイルを保存します。

XML ファイルの HTML への変換

  1. 「ナビゲーター」ビューで、Ctrl キーを押したまま、CDTitle.xml と CDTitle.xsl を選択します。
  2. 右クリックして、「実行」 > 「XSL 変換」を選択します。
  3. 結果ファイルの名前は _CDTitle_transform.html です。このファイルは Page Designer で自動的に開かれ、テーブルにご使用の XML ファイルのコンテンツが入ります。
  4. Web ブラウザーでこのテーブルがどのように表示されるかを確認するには、_CDTitle_transform.html ファイルを閉じてから「ナビゲーター」ビューでこのファイルを右クリックし、「アプリケーションから開く」 > 「Web ブラウザー」を選択します。
以下のように表示されます。

Web ブラウザー

演習のチェックポイント

XSL エディターにはたくさんのウィザードが準備されていて、コンテンツが入っているスタイルシートを作成するのに役立ちます。また、そのスタイルシートに基づいて HTML テーブルを作成することもできます。
これでこの演習を完了したので、以下の操作が可能です。
  • XSL スタイルシートの作成
  • スタイルシートへのコンテンツの組み込み (これらのコンテンツは HTML テーブルを生成する際に使用します)
  • XML ファイルの HTML への変換
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