J2C Bean のインバウンド・プロセスおよびアウトバウンド・プロセス

Java™ コネクター・ツールを使用する Java Bean を作成し、インバウンドまたはアウトバウンド・トランザクションを使用するアプリケーションを作成できます。

アウトバウンド・プロセス

JCA (JCA 1.0) は、アプリケーション・サーバーからエンタープライズ情報システムへのアウトバウンド・コミュニケーションを提供するために、J2EE 1.3 に導入されました。簡単に定義するなら、アウトバウンド・プロセスとはユーザーのアプリケーションからエンタープライズ情報システムへ送信されるプロセスのことです。WebSphere® アプリケーション・サーバー上で実行されているクライアント・アプリケーションは、ビジネス・データが含まれている要求をアダプターへ送信します。アダプターはその要求を処理し、オペレーションの結果をクライアント・アプリケーションに戻します。例えば、エンタープライズ情報システムからのデータを必要としたクライアント・アプリケーションは、アダプター・コンポーネントに照会とともに Java データ・バインディングを送信します。次にクライアント・アプリケーションが、Java データ・バインディングの形式で結果を受け取ります。クライアント・アプリケーションは、その関数がどのように動作したかや、データがどのように構造化されたかを認識する必要はありません。 J2C Java Bean は、実際の EIS 関数との相互作用をすべて実行します。

インバウンド・プロセス

JCA 1.0 は非同期メッセージ・デリバリーやイベント通知など、EIS からアプリケーション・サーバーへのインバウンド・コミュニケーションのためのメカニズムは備えていませんでした。インバウンド・イベントのプロセスは、アダプターがイベント検知のためエンタープライズ・サーバーを指定された間隔でポーリングすることです。アダプターがイベントを検出した場合、そのイベント・データをビジネス・オブジェクトに変換してクライアント・アプリケーションに送信します。例えば、クライアント・アプリケーションは、エンタープライズ・サーバー上のデータへの変更を認識することが必要になる場合があります。エンタープライズ・サーバー上の該当するイベントを listen して、クライアント・アプリケーションに更新を通知する J2C Bean を生成することができます。この場合、Enterprise サーバーで相互作用が開始されます。

インバウンド・コミュニケーションへのサポートが JCA 1.5 から導入されました。Java EE アプリケーションと EIS 間の双方向コミュニケーションをサポートするトランザクション・インフローおよびメッセージ・インフローを含む、以下のシステム・レベルの規約が提供されています。

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