Java™ EE 6 プラットフォーム開発の目標は、
作成および保守する必要がある成果物の数を最小限に抑え、それによって開発過程を簡素化することです。
Java EE は、
ソース・コードへの注釈の注入をサポートしているため、
リソース、依存関係、サービス、およびライフサイクルの通知をソース・コードに埋め込むことができます。
その際に、これらの成果物をどこか他の場所で維持する必要はありません。
注釈とは、Java クラス、
インターフェース、コンストラクター、メソッド、フィールド、パラメーター、およびローカル変数に追加データを提供する、
修飾子またはメタデータ・タグです。
注釈は、定形文面コード、つまり特定のアプリケーションで必要とされる共通のコードの代わりに使用します。
例えば、Web サービスに必要なインターフェースと実装のペアの代わりに注釈を使用することができます。
また、プログラムとは別個に維持されている、プログラムが必要とする追加ファイルの代わりに注釈を使用することもできます。
例えば、注釈を使用すると、Enterprise Java Bean の別個に維持されているデプロイメント記述子は必要なくなります。
注釈
- ほとんどの目的の記述子の代わりに使用できます。
- マーカー・インターフェース (java.rmi.Remote など) が必要なくなります。
- アプリケーション設定の影響を受けるコンポーネントで、そのアプリケーション設定を表示できます。
Java EE は、特に、以下のタスク向けの注釈を提供します。
- Enterprise Java Bean アプリケーションの開発
- Web サービスの定義および使用
- XML への Java テクノロジー・クラスのマッピング
- データベースへの Java テクノロジー・クラスのマッピング
- 操作へのメソッドのマッピング
- 外部依存関係の指定
- セキュリティー属性などのデプロイメント情報の指定
Java EE では、
ソース・コードに注入できる数多くの注釈が定義されています。
注釈を宣言するには、キーワードの前に @ マークを付けるだけです。
package com.ibm.counter;
import javax.ejb.Stateless;
@Stateless
public class CounterBean {
}
Java EE がサポートする注釈のカテゴリーについて詳しくは、
注釈の型を参照してください。