会話型プログラム

IMS™ プログラムは、1 つの対話または複数の対話で構成されるトランザクションをサポートできます。 複数の反復で構成されるトランザクションは、会話型トランザクション と呼ばれます。

IMS 会話型プログラムは、複数の対話で完了する、より複雑なトランザクションを処理することを目的とします。 各対話は、会話の反復として知られています。IMS 会話型プログラムは、複雑な処理を、クライアントからプログラムへ、プログラムからクライアントへという一貫性のある連続した対話 (反復とも言われる) に分割します。 会話の各反復において、IMS 会話型トランザクション・プログラムはクライアントから要求メッセージを受け取り、その要求を処理し、クライアントへ返信を送ります。 また、このプログラムは、トランザクションからのすべての中間データをスクラッチパッド領域 (SPA) に保存して、会話の次の反復で使用できるようにします。 ユーザーは、応答に含まれるデータを変更するか、追加データを入力して、それらを要求として IMS に送信し、会話の次の反復を処理することができます。 この新規要求のデータと、直前の反復によって SPA に保持されているすべてのデータを使用して、IMS 会話型プログラムは会話の次の反復を処理します。 これらの反復の処理は、クライアント・アプリケーションまたは IMS によって会話が終了されるまで続きます。

IMS TM リソース・アダプター 会話型サポートの場合、IMS 会話型トランザクションと対話するクライアントは、通常、次のアプリケーションのいずれかを使用しています。

Java アプリケーションまたは Web アプリケーション

Java または Web アプリケーションの場合、ユーザーは同じブラウザー・セッションを使用して、IMS 会話の異なる対話に渡って繰り返される、一連の要求を送信します。 Java サーブレットがブラウザーから入力要求を受け取り、IMS TM リソース・アダプター クラスを使用して、TCP/IP 通信を介して IMS Connect に会話型トランザクション要求を送信するという実装が考えられます。 IMS Connect は次にこのトランザクション要求を OTMA と IMS に 転送して、IMS 会話型トランザクションの 実行をスケジュールし、新規 IMS 会話を 作成します。 IMS アプリケーションは要求を処理し、IMS Connect および IMS TM リソース・アダプターの会話型サポートを介して、Java サーブレットに出力を戻します。 Java サーブレットは 該当する JavaServer Pages をロードして、ブラウザーにユーザーへの出力を表示します。

ビジネス・プロセス・アプリケーション

ビジネス・プロセスとは、特定のビジネス目標を達成するためにサービス・セットを編成したものです。 ビジネス・プロセス・コレオグラフィーは、ビジネス・アプリケーションが柔軟で適応性のある要素で確実に構成されるための、SOA 実装における重要な要素です。 IBM® WebSphere® Process Server はビジネス・プロセスを実行するためのランタイム・インフラストラクチャーを提供し、IBM WebSphere Integration Developer はビジネス・プロセスやその他のさまざまなコンポーネントを作成するためのモデリング・ツールを提供します。


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