WebSphere JAX-WS アドレス帳 SAML Web サービス・サンプルのセットアップ手順

始める前に

サンプルを実行する前に以下のとおりであることを確認する必要があります。
  • WebSphere® Application Server V8.5 がインストールされ、サーバーが作成されている
  • SAML Bearer 1.1 WS HTTPS ポリシー・セットがインポートされている (これはインストール時にデフォルトでは行われないことに注意)
デフォルト設定では、サーバーは WebSphere Application Server のインストール時に作成されます。このサーバーは「サーバー」ビューで確認できます。 ただし、新規にサーバーを作成する場合は、以下を行ってください。
  1. 「ファイル」メニューから、 「新規」 > 「その他」 > 「サーバー」 > 「サーバー」 > 「次へ」と選択します。
  2. サーバー・タイプとして WebSphere Application Server V8.5 を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. ワークスペースにランタイム環境が接続されていない場合は、WebSphere Application Server のインストール・ディレクトリーを尋ねるプロンプトが表示されます。
  4. 「サーバー設定」ページで、「終了」をクリックします。
  5. 作成したサーバーをワークスペースに表示するには、「ウィンドウ」メニューから、「ビューの表示」 > 「その他」 > 「サーバー」 > 「サーバー」 > 「OK」と選択します。
SAML Bearer 1.1 WS HTTPS ポリシー・セットをインポートするには、次のとおりに行います。
  1. サーバーを右クリックし、「開始」を選択してサーバーを開始します。
  2. サーバーを右クリックし、「管理」 > 「管理コンソールの実行」を選択して管理コンソールを開きます。
  3. 管理コンソールで「サービス」 > 「ポリシー・セット」 > 「アプリケーション・ポリシー・セット (Application policy sets)」を展開します。
  4. 「インポート」 > 「デフォルト・リポジトリーから (From default repository)」をクリックし、「SAML1.1 Bearer WSHTTPS デフォルト (SAML1.1 Bearer WSHTTPS default)」を選択し、「OK」をクリックします。
  5. 「保存」をクリックし、管理コンソールを閉じて、サーバーを再起動します。 サンプルをインポートする準備ができました。

このタスクについて

サンプルを実行するには、以下を行います。 サンプルをインポートしたら、TestClient.jsp を使用してそのサンプルを以下のように実行します。

手順

  1. SAMLBearer_AddressBookClient/WebContent/sampleAddressBookPortProxy/TestClient.jsp を選択し、 右クリックして「実行」 > 「サーバーで実行」を選択します。WebSphere Application Server V8.5 プロファイルが選択されていて、SAMLBearer_AddressBookEAR がサーバーに追加されていることを確認します。
  2. saveAddress メソッドを選択し、名前フィールドに情報を入力します。他のすべてのフィールドはオプションです。「起動」をクリックします。 「結果」ペインに true が表示されます。
  3. findAddress メソッドを選択し、saveAddress メソッドの実行中に使用した名前を入力し、「起動」をクリックします。saveAddress メソッドによって保存された情報が、「結果」ペインに表示されます。

次のタスク

Web サービスおよびクライアントに関連付けられたポリシー・セットを表示するには、次の 2 つの方法があります。
  • SAMLBearer_AddressBookEAR/META-INF 内に 2 つのファイル clientPolicyAttachements.xml および policyAttachements.xml が作成されています。 これらのファイルをデフォルト・エディターで開くことで、クライアントとサービスそれぞれのサービス品質設定を表示できます。
  • JAX-WS Web サービス・ノードの下の「サービス」ビューに、クライアントとサービスがリストされるはずです。 右クリックして「ポリシー・セット関連付けの管理」 を選択することで、ポリシー・セットを表示または変更できます。
デフォルト以外のポートを使用してサンプルを実行するには、以下を行います。TCP/IP モニターなどのデフォルト以外のポートを介して Web サービスのトラフィックを送付する場合は、サンプルのデフォルト・エンドポイントをモニターのポート番号と一致するように変更する必要があります。
  1. 以下のようにして、WebSphere 管理コンソールで、 WebSphere Application Server が使用しているデフォルト・ポートを知ることができます。
    1. 「サーバー」ビューでご使用のサーバーを右クリックして「管理コンソールの実行」を選択することによって、 WebSphere Application Server 管理コンソールを起動します。
    2. 左側のペインにある「サーバー」を展開し、 「アプリケーション・サーバー」を選択します。
    3. リストからサーバー名を選択します。デフォルトでは、これは「server1」です。
    4. 「構成」タブで、「通信」という見出しを検索し、「ポート」を展開します。
    5. 使用されるポートは WC_defaulthost です。
  2. TestClient.jsp を実行します。SAMLBearer_AddressBookClient/WebContent/sampleAddressBookPortProxy/TestClient.jsp を選択し、 右クリックして「実行」 > 「サーバーで実行」を選択します。WebSphere Application Server V8.5 プロファイルが選択されていて、SAMLBearer_AddressBookEAR がサーバーに追加されていることを確認します。
  3. JSP の「サービス品質」ペインで、「エンドポイント」フィールドのポート番号を変更し、 「更新」をクリックします。
注: 「JAXB を使用せずに XML ペイロードを使用する (Bypass JAXB and use XML payloads)」を選択すると、TestClient.jsp メソッドの JAXB バインディング・ビューが未加工の SOAP メッセージで置換されます。この機能を使用する場合は、必要な SOAP ボディ項目を手動で入力する必要があります。これは、Web サービスに含まれるメソッドを、生成されたクライアントですべて処理することができない場合に便利ですが、アドレス帳のサンプルでは必要ありません。

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