リソース・マネージャー接続ファクトリー参照の追加 (J2EE 1.x)

J2EE 仕様は、J2EE コンポーネントが、リソース・マネージャー接続ファクトリー参照と呼ばれる「論理」名を使用してリソース・マネージャー接続ファクトリーを参照する際の手段を提供します。 デプロイメント記述子エディターを使用して、リソース・マネージャー接続ファクトリー参照を定義できます。

このタスクについて

リソース・マネージャー接続ファクトリーは、リソース・マネージャーへの接続を作成するのに使用されるオブジェクトです。 例えば、javax.sql.DataSource インターフェースを実装するオブジェクトは、データベース管理システムへの接続を実装する java.sql.Connection オブジェクトのためのリソース・マネージャー接続ファクトリーです。

デプロイメントでは、リソース・マネージャー接続ファクトリー参照は、ターゲットの作動環境に存在する実際のリソース・マネージャー接続ファクトリーへ結び付けられます。

参照を通じてアクセスするリソース・マネージャー接続ファクトリー・オブジェクトは、ルックアップを実行したコンポーネント・インスタンス内でのみ有効です。

定義したそれぞれのリソース・マネージャー接続ファクトリー参照ごとに、resourece-ref 要素がそのアプリケーション・コンポーネントのデプロイメント記述子に追加されます。 参照は、それらが定義されているアプリケーション・コンポーネントにスコープされるので、ランタイム時は他のアプリケーション・コンポーネントからはアクセスできません。 その他のコンポーネントは、名前の競合なしに同じ名前でリソース・マネージャー接続ファクトリー参照を定義できます。

手順

  1. J2EE プロジェクト用のデプロイメント記述子エディターで、「参照の追加 (Add Reference)」ウィザードを開きます
  2. 「リソース参照」を選択して「次へ」をクリックします。
  3. 「名前」フィールドに参照の名前を指定するか、あるいはウィザードで提供されるデフォルト名をそのまま使用します (推奨)。 「名前」フィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の res-ref-name エントリーで使用されます。
    注: 参照の名前は、java:comp/env コンテキストに関係しています。例えば、名前は java:comp/env/jms/StockHistoryDB ではなく、jms/StockHistoryDB でなくてはなりません。
  4. 「型」フィールドでアプリケーション・コンポーネント・コードが予期しているリソース・マネージャー接続ファクトリーの Java プログラム言語型を選択します。 このフィールドに入力した値は、デプロイメント記述子の res-type エントリーで使用されます。
  5. 「認証」フィールドに、アプリケーション (JSP 1.2 Web プロジェクトの場合はサーブレット) がリソース・サインオンをプログラマチックに実行するかどうか (アプリケーション)、あるいはコンテナーがこのリソースに関するすべての認証を管理するかどうか (コンテナー) を指定します。 このフィールドで指定した値は、デプロイメント記述子の res-auth エントリーで使用されます。
  6. J2EE 1.3 以降のプロジェクトの場合、「共有可能」フィールドに、特定のリソース・マネージャー接続ファクトリー参照を介して取得されるリソース・マネージャーへの接続を共有可能にするかどうかを指定します。 デフォルトでは、接続は共有可能であると想定されています。 このフィールドで指定した値は、デプロイメント記述子の res-sharing-scope エントリーで使用されます。
  7. 「記述」テキスト域に、参照の記述を入力します。 「終了」をクリックします。

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