WebSphere® Adapters を使用して、クライアント・アプリケーションは、EIS に要求を送信する (例えば、EIS テーブル内のカスタマー・レコードを照会したり、注文文書を更新する) ことができます。このアダプターは、EIS 上のアプリケーションおよびデータへの標準インターフェースを提供して、クライアント・アプリケーションが EIS 上の詳細 (アプリケーションの実装またはデータ構造) を理解する必要がないようにします。
WebSphere Adapters は、Java™ Connector Architecture (JCA) に準拠します。JCA は、アプリケーション・コンポーネント、アプリケーション・サーバー、エンタープライズ情報システム (EIS など) が相互作用する方法を標準化します。 WebSphere Adapters は、WebSphere Application Server などの JCA 準拠アプリケーション・サーバーが EIS に接続したり、EIS と相互作用することを可能にします。また、JCA 準拠のサーバーで実行されているクライアント・アプリケーションは、Java データ・バインディングとして表されるビジネス・オブジェクトを使用して標準の方法で EIS と通信できます。
企業がそのビジネス・オペレーションのほとんどを調整するために EIS Software を使用するとします。 EIS には、一連のカスタマー ID に応えてカスタマーのリストを戻すビジネス関数が含まれています。 クライアント・アプリケーションは、全体のビジネス・アプリケーションの一部としてこの関数を使用できる場合があります。 例えば、企業内のプロモーション部門は、広告資料をカスタマーに送信して、そのプロセスの一部として、カスタマーのリストを最初に入手する必要があります。
WebSphere Adapters Software を使用して、EIS 関数へのインターフェースを自動的に生成し、EIS 関数の詳細を非表示にすることができます。このアダプターは、WebSphere Application Server にデプロイされるクライアント・アプリケーションによって使用されます。クライアント・アプリケーションは、EIS 関数とではなく、ツール生成コンポーネント、J2C Bean と相互作用します。
「J2C Bean」ウィザードで生成する J2C Bean は、EIS 関数をアプリケーションに公開するインターフェースを提供します。 データは、Java データ・バインディングを使用して表されるビジネス・オブジェクトとして公開されます。このデータ・バインディングは J2C ツールによっても生成されます。