Java™ API for RESTful Web Services (JAX-RS) は JSR-311 とも呼ばれ、Representational State Transfer (REST) サービスを手軽に作成できるようにするプログラミング・モデルです。
JAX-RS アプリケーション開発は、Rational® Application Developer v7.5.5 以上でサポートされます。JAX-RS アプリケーションを開発するには、以下のタスクを実行する必要があります。
- Feature Pack for Web 2.0 および WebSphere® Application
Server 開発用のツールをインストールするように選択して WebSphere Application
Server v7.0 または v8.0 WebSphere テスト環境をインストールするか、Feature Pack バンドルをインストールするように選択して WebSphere Application Server v6.1 テスト環境をインストールします。
- JAX-RS テンプレートを使用して、プロジェクトでアプリケーションを作成します。このテンプレートにより、JAX-RS ファセットと、Web 2.0 ファセットの必須コンポーネントが使用できます。これはプロジェクトに、ライブラリー、サーブレット情報、および JAX-RS 注釈処理および JAX-RS クイック・フィックスへのサポートを追加します。
IBM® JAX-RS 実装を使用して JAX-RS アプリケーションを作成する方法については、チュートリアル: JAX-RS Web サービスの作成を参照してください。
詳細については、公式の仕様 (JSR 311: JAX-RS: The Java API for RESTful Web Services) を参照してください。
Apache Wink および IBM JAX-RS 実装
Wink は、RESTful アプリケーションの開発用の軽量フレームワークを提供する、Apache Software Foundation 内で開発されたプロジェクトです。
Wink は、サーバー上のリソースを記述するために、JAX-RS を使用して実装された REST サービスをサポートします。ただし、クライアント API も Wink によって提供されます。
JAX-RS で定義されたクライアント API は存在しないため、このクライアント API は Wink ランタイム環境に固有のものです。
IBM JAX-RS 実装は、基本 Wink 1.1 ランタイム環境を拡張したものです。
IBM JAX-RS には以下の機能が含まれます。
- JAX-RS 1.1 サーバー・ランタイム
- Apache HttpClient 4.0 を基本クライアントとして使用するオプションがある、スタンドアロンのクライアント API
- JSON4J 用の組み込みエンティティー・プロバイダー・サポート
- Apache Abdera サポートに追加された Atom JAXB モデル
- マルチパート・コンテンツ・サポート
- ユーザー・ハンドラーを要求と応答の処理に統合するハンドラー・システム