有効な実行タイムアウト値

実行タイムアウト値はミリ秒で表され、1 から 3600000 まで (両端を含む) の 10 進整数でなければなりません。

すなわち、実行タイムアウト値は、ゼロよりも大きく、かつ 1 時間以下である必要があります。また、時間制限なしで対話を実行したい場合は、実行タイムアウト値を -1 にすることもできます。実行タイムアウト値に非数値文字を含めることはできません。

実行タイムアウト値を指定しない場合、または無効な値を指定した場合は、以下のようになります。
  • SYNC_SEND_RECEIVE 対話の場合は、IMS™ Connect の構成メンバー内のタイムアウト値が使用され、対話は実行され続けます。
  • SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT 対話および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話の場合は、 IMS Connect がタイムアウト値を 2 秒に設定し、対話は引き続き実行されます。

送信のみの対話に実行タイムアウトが指定されていても、 実行タイムアウトは送信のみの対話には適用されないため、無視されます。

無効な値を指定してタイムアウトが発生すると、IMS Connect 構成メンバーで指定したタイムアウト値が使用され、例外 javax.resource.NotSupportedException がスローされます。

ヒント: ホスト・システム管理者は、IMS Connect の構成メンバーでグローバル・タイムアウト値を決定します。 この値を表示するには、z/OS® コンソールで VIEWHWS コマンドを発行してください。 VIEWHWS コマンドについて詳しくは、「IMS Version 11 Commands, Volume 3」を参照してください。

有効な 実行タイムアウト値が設定されている場合は、この値は IMS Connect で使用可能な値に変換されます。 以下の表に、ユーザー指定の値を IMS Connect が使用する値に変換する方法を示します。

ユーザー指定値の範囲 変換規則
1 から 250 ユーザー指定値が 10 で割り切れない場合は、その値よりも大きい、次の 10 の倍数に変換されます。
251 から 1000 ユーザー指定値が 50 で割り切れない場合は、その値よりも大きい、次の 50 の倍数に変換されます。
1001 から 60000 ユーザー指定値は、その値に最も近い 1000 の倍数に変換されます。 1000 ごとの増分のちょうど中央にある値は、その値よりも大きい、次の 1000 の倍数に変換されます。
60001 から 3600000 ユーザー指定値は、その値に最も近い 60000 の倍数に変換されます。 60000 ごとの増分のちょうど中央にある値は、その値よりも大きい、次の 60000 の倍数に変換されます。

例えば、1 という値を指定した場合、この値は 10 に変換されます (1 は 10 では割り切れず、10 は 1 よりも大きい次の増分だからです)。次の例で、各値範囲ごとの変換動作を示します。

ユーザー指定値 (ミリ秒) 変換後の値 (ミリ秒)
1 10
11 20
251 300
401 450
1499 1000
1500 2000
60000 60000
89999 60000
3600000 3600000
3750000 3600000

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