COBOL ファイルのプロジェクトへのインポート時にご使用のアプリケーションが
不成功になった場合、アプリケーションにエラー・メッセージが表示されます。問題を訂正し、
ファイルを再度インポートすることができます。
エラーのタイプ
アプリケーション内で表示される可能性のあるエラー・メッセージのタイプを以下に示します。
- ご使用のワークスペースの一部である COBOL ファイル (ローカル):
ローカル COBOL ファイル (ワークスペースの一部) を
プロジェクトにインポートする際にアプリケーションが不成功になる場合、タスク・リストに構文エラー・メッセージ
が表示されます。コード内のエラーのソースを表示するには、以下の図に示すように、問題ビューのエラー・メッセージ行をクリックします。
エラーは、メタデータ・ディレクトリー [workspace]¥.metadata¥CommonBaseEvents.log の下にある一般ログ・ファイルにも記録されます。
- ワークスペースの一部ではない COBOL ファイル: ファイルが
ワークスペースの一部ではない場合、構文エラー・メッセージがあれば、ログ・ファイルに
記録されます。エラー・メッセージは、インポーター障害のエラー・ダイアログの詳細セクションにも表示されます。
- データ名マングリング: 充てん文字データ項目名のみが fill_XX にマングルされます (XX は、接尾部です。充てん文字データ項目が 01 レベルのデータ構造下で発生するたびに、この値が増加します。01 レベルの新規データ構造が発生するたびに、リセットされます)。次に例を示します。
1 struct.
5 Group1.
10 Filler PIC X(30). -> fill_0
10 Sub-Group1.
15 Filler PIC x(10). -> fill_1
5 Group2.
10 Filler PIC X(30). -> fill_2
10 Sub-Group1.
15 Filler PIC x(10). -> fill_3
1 struct1.
5 Group1.
10 Filler PIC X(30). -> fill_0
10 Sub-Group1.
15 Filler PIC x(10). -> fill_1
5 Group2.
10 Filler PIC X(30). -> fill_2
10 Sub-Group1.
15 Filler PIC x(10). -> fill_3
インポートの問題の解決
- 問題: インポートは成功しますが、データがありません (Problem: Import succeeds, but there is no data): この問題に関する
可能性のある理由には、次が含まれます。
- COBOL ソースが、(COBOL インポーターでサポートされていない) ネストされたプログラムである。
- COPY ブック (.cpy ファイル) に完全なプログラムが含まれている。
解決策
- .cbl、.cob、または .ccp に名前を変更する。
- ファイル拡張子 .cpy のデフォルトの振る舞いを、フルプログラムを
参照するように変更する。COBOL インポーター設定ページの「それ以外の COBOL オプション」タブ内にある「ファイル拡張子サポート」テーブルを使用して、
.cpy のファイル拡張子サポートを「FP」に変更することができます (「ウィンドウ」>「設定」>「インポーター」>「COBOL」)。
- 問題: COPY ライブラリーが見つかりません (Problem: COPY library not found): 以下のように、エラー「COPY ライブラリーが見つかりません (COPY library not found)」
がタスク・リストに表示されます。
このエラーの理由は、
COPYBOOK がメイン・ソース・ファイルと同じロケーションにないためです。
これを解決するには、COPYBOOK が、メイン・ソース・ファイルと同じロケーションに
配置されるようにしてください。さらに、設定ページの
SYSLIB テーブルを使用して、コピーブックを検索するためのロケーションを提供できます。
- 問題: 現行ロケールは DBCS データをサポートしません。(Problem: The current locale does not support DBCS data):
以下のように、エラー「現行ロケールは DBCS データをサポートしません (The current locale does not support DBCS data)」が問題タスク・リストに表示されます。
この問題を解決するには、COBOL インポーター設定ページの「それ以外の COBOL オプション」タブに進み (「ウィンドウ」>「設定」>「インポーター」>「COBOL」)、
「コンパイル時のロケール名」で例えば ja_JP を選択して、コンパイル時のロケールを、DBCS データをサポートするものに変更します。
- 問題: 非 COBOL 文字が見つかりました (Problem: Non-COBOL characters were found): 以下のように、エラー「非 COBOL 文字が見つかりました (Non-COBOL characters were found)」が問題タスク・リストに表示される場合があります。

解決策- COBOL ソースに、DBCS 内のデータ名がある場合は、
COBOL インポーター設定ページの「それ以外の COBOL オプション」タブに進み (「ウィンドウ」>「設定」>「インポーター」>「COBOL」)、
「コンパイル時のロケール名」で例えば ja_JP を選択して、コンパイル時のロケールを、DBCS データをサポートするものに変更します。
- Linux の COBOL ソースに Linux 形式の行区切り文字 (改行文字のみ) ではなく Windows 形式の行区切り文字 (つまり復帰文字と改行文字の両方) がある場合、
インポーターは
復帰文字を認識できないので、上に示したエラーを報告します。
- 問題:
Linux オペレーティング・システムの追加の構成要件
- Red Hat Linux 6.0 64 ビット以降
および Ubuntu 10 32 ビットのオペレーティング・システムでは、
COBOL インポーターと依存関係にある一部の機能 (COBOL ファイルにバインドする J2C データの作成など) が動作しません。 Linux オペレーティング・システムには、追加の構成が必要です。
症状:
原因: - COBOL インポーターは、32 ビットのアプリケーションであり、32 ビット・バージョンの
OS システム・ライブラリーを必要とします。これらのライブラリーは、
デフォルトでは RHEL 6.0 x86_64 (64 ビット) 以降および Ubuntu 10 32 ビットにはインストールされません。
解決策: - Red Hat Linux 6.0 64 ビット
以降の場合、redhat-lsb i686 RPM をインストールしてください。 例えば、Red Hat Linux 6.0 64 ビットの場合は、次のようになります。
- Red Hat 6.0 Workstation i386 配布 DVD から次の手順で必要なパッケージをインストールします。
- DVD ドライブをシステムにマウントする。
- DVD ドライブに DVD を挿入する。
- を選択する。
- シェル・ウィンドウで、必要な .rpm ファイルがすべてあるディレクトリーに移動します。DVD を使用している場合は、
次の Packages のサブディレクトリーに移動します。
cd /media/RHEL_6.0¥ i386¥ Disc¥ 1/Packages/
- 次のコマンドを実行して、redhat-lsb i686 RPM をインストールします。
yum install redhat-lsb-4.0-2.1.el6.i686.rpm
- Ubuntu 10 32-bit には、lsb-core パッケージをインストールします。