スキーマが大きく複雑になると、タイプ定義の数も多くなり、そうしたタイプへの参照も多くなります。例えば、タイプの定義後に、そのタイプへの参照を 10 個作成し、その後にそのタイプの名前を変更するという場合について考えます。XML スキーマ・エディターにはリファクタリング・メカニズムが標準装備されていて、変更内容が自動的に伝搬されます。つまり、ユーザーが手動で更新する必要はありません。以下のステップは、この機能について示しています。
University.xsd ファイルで、Faculties という名前の単純型を定義しました。 Student 複合型では、このタイプへの参照があります。この単純型の名前を Faculty に変更するとします。
University.xsd スキーマでは、ターゲット・名前空間は http://www.example.org/University です。 これは、スキーマ要素の targetNamespace 属性によって指定されています。 つまり、このスキーマで定義されているすべてのタイプは、ターゲット・名前空間 http://www.example.org/University に属しています。
xmlns:tns="http://www.example.org/University"
このスキーマで定義されているタイプを参照するには、この定義済みの接頭部を使用する必要があります。
「ソース」ビューを表示して、major 要素と student 要素がこのタイプを以下のように参照していることに注意してください。<element name="major" type="tns:Faculty"/>
<element name="student" type="tns:Student"/>
スキーマの名前空間接頭部またはターゲット・名前空間を変更するには、「設計」ビューを使用します。以下のステップに従ってください。

XML スキーマ・エディターの別の有用な機能としては、インクリメンタル検証機能があります。XML スキーマ・ファイルを保存した後、「ナビゲーター」ビューでこのファイルを右クリックし、「検証」をクリックします。「問題」ビューには、存在する検証エラーが報告され、「ソース」ビューの対応する行には赤いマーカーが表示されます。