非同期コールアウト・メッセージ・フロー

非同期コールアウト・メッセージは、保留キューに入れられ、外部アプリケーションまたはサービスからプルされるのを待機します。応答データが予期される場合は、外部アプリケーションによって通常の IMS™ トランザクションが適切な IMS アプリケーションへ出力データとともに発行されます。
次の図に、一般的な非同期コールアウトのメッセージ・フローを示します。
図 1. 非同期コールアウト・メッセージ・フロー
この図は、非同期コールアウト機能のメッセージ・フローを示しています。
  1. WebSphere® Application Server の Java アプリケーションが開始し、IMS TM リソース・アダプターを介して IMS Connect への共有可能永続的接続を取得します。 アプリケーションは、SYNC_RECEIVE_CALLOUT 対話を実行し、代替クライアント ID の値として tpipe 名を指定して、タイムアウト値を設定します。 次に、IMS TM リソース・アダプターは RESUME TPIPE 要求をその tpipe に出し、IMS Connect からのコールアウト要求を待ちます。
  2. ターミナル、または IMS Connect や OTMA のクライアントなどの開始クライアントが、IMS アプリケーションを開始します。
  3. IMS アプリケーションは、ISRT ALTPCB 呼び出しを OTMA 宛先記述子に発行します。これには宛先の tpipe 名が含まれます。 コールアウト要求メッセージは、この tpipe のキューに入れられます。
  4. コールアウト要求が SYNC_RECEIVE_CALLOUT 要求時に使用できない場合、IMS TM リソース・アダプターはブロックされ、Bean は次の使用可能なコールアウト・メッセージを待機するか、タイムアウトが生じるまで待機します。 コールアウト要求が tpipe で使用可能になると、IMS Connect はコールアウト・メッセージを IMS TM リソース・アダプターに送信します。
  5. IMS TM リソース・アダプター は、コールアウト要求メッセージを受信し、コールアウト要求を Bean に戻します。Bean がコールアウト要求を処理します。
  6. Bean が IMS に戻される応答データを受信すると、Bean は通常の IMS トランザクション要求を、該当する IMS アプリケーションに出力データとともに発行します。

メッセージ駆動型 Bean (MDB) を使用して非同期コールアウト・メッセージを処理するには、IMS TM リソース・アダプター バージョン 10.3 以降が必要です。


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