WebSphere Business Monitor のインバウンド・イベント・モニターの使用可能化

J2C インバウンド・アプリケーションで WebSphere® Business Monitor を使用して、モニターを使用可能にすることができます。

始める前に

重要: 複数のリソース・アダプターを同じランタイム・サーバーに独立型としてインストールしないでください。特に、同じ EIS タイプ用のリソース・アダプターの場合 (例えば CICS® ECI 8.0.0.0 と CICS ECI 8.0.0.1) は注意してください。独立型のリソース・アダプターはすべて同じクラス・ローダーを共有するため、両方をインストールすることはできません。
重要: アプリケーションが、 インバウンド・イベント・モニターを使用できるのは、WebSphere Business Monitor が環境にインストールされている場合に限られます。 WebSphere Business Monitor のインストールについて詳しくは、WebSphere Business Monitor のインストールおよび除去を参照してください。WebSphere Business Monitor V7 は WebSphere Application Server V7.x で機能します。WebSphere Application Server v8.0 ではサポートされていません。ソフトウェア要件および構成について詳しくは、WebSphere Monitor のドキュメンテーションを参照してください。 イベント・モニター機能を使用不可にする方法について詳しくは、『イベント・モニターの使用不可化』を参照してください。

手順

  1. 「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」 > 「J2C」の順に選択します。
  2. 「J2C Bean」を選択して、「次へ」をクリックします。
  3. 「リソース・アダプターの選択」ページで、使用したいリソース・アダプターのタイプを選択する。

    WebSphere Business Monitor をサポートする使用可能なリソース・アダプター

    • JD Edwards v. 6.2.0.2 および v. 7.0.0.0
    • Oracle v. 6.2.0.2 および v. 7.0.0.0
    • PeopleSoft v. 6.2.0.1
    • SAP v. 6.2.0.2 および v. 7.0.0.0
    • Siebel v. 6.2.0.2 および v. 7.0.0.0
    リソース・アダプターの選択
  4. 適切なリソース・アダプターを選択した後で、「次へ」をクリックする。
  5. 「コネクター・インポート」ページの「コネクター・プロジェクト」フィールドで、 デフォルト名を受け入れるか、プロジェクト用に異なる名前を入力する。 「ターゲット・サーバー」フィールドで、WebSphere Application Serve V7 を選択し、「次へ」をクリックする。
    コネクター・インポート・ページ
  6. 「コネクター設定」ページで「参照」をクリックし、SAP システム・ファイルをすべて選択する。
    • sapjco3.jar
    • sapjco3.dll
  7. アダプター・スタイル・ページで、「インバウンド」を選択して から、「インバウンド・イベント・モニターを使用可能化 (Enable Inbound Event Monitoring)」を クリックし、「次へ」をクリックする。
    アダプター・スタイル・ページ
  8. 「イベントおよび JMS 構成」ページ で、JMS プロバイダーおよびイベント・モニター機能を構成できます。
    接続情報
    1. 「イベントのタイプ」フィールドで、WebSphere Business Monitor を選択する。
    2. 「キュー接続ファクトリー JNDI 名」フィールドで、「jms/cei/EventQueueConnectionFactory」の デフォルト値を受け入れる。
    3. 「キュー JNDI 名」フィールドで、「jms/cei/EventQueue」の デフォルト値を受け入れる。
    4. 拡張プロパティーを設定するには、「拡張」を クリックする。
      1. リモート JNDI プロバイダーの構成: リモート JNDI プロバイダー構成では、remoteTopic を構成できます (または WebSphere Business Monitor のリモートのキューを サポートします)。
        注: ローカル・セルのバスがリモート・セルのバスと同じ 名前の場合、アプリケーションは常にローカル・セルに接続します。接続ファクトリーで指定されたプロバイダー・エンドポイントはすべて使用されないので、入力したリモート・トピック構成情報は無視されます。 リモート・トピック構成について詳しくは、デフォルト以外のブートストラップ・サーバーへの接続の構成を参照してください。
        1. 「ネーミング・プロバイダー URL ホスト」フィールドで、リモート・サーバーのホストの URL を入力する。
        2. 「ネーミング・プロバイダー URL ポート」フィールドで、リモート・サーバーのポート番号を入力する。
      2. 「接続認証の構成ユーザー名」フィールドで、ユーザー名を入力する。
      3. 「接続認証の構成パスワード」フィールドで、パスワードを入力する。
  9. 「次へ」をクリックします。
  10. 「ディスカバリー構成」ページで、SAP サーバー接続情報を入力する。
    1. ホスト名 (必須): SAP サーバーのホスト名。
    2. システム番号 (必須): SAP サーバーのシステム番号。
    3. サーバー名: SAP サーバーの名前。
    4. ポート番号: SAP サーバーのポート番号。
    5. ユーザー名 (必須): SAP サーバーへの接続用のユーザー名。
    6. パスワード (必須): SAP サーバーへの接続用のパスワード。

      拡張 SAP プロパティーを設定するには、「拡張を表示」をクリックします。

  11. 「オブジェクトのディスカバリーと選択」ページで、「システムから IDoc をディスカバー (Discover IDoc from System)」を選択し、「フィルター」をクリックする。
    オブジェクト・ディスカバリー・ページ
  12. 「システムから IDoc をディスカバー (Discover IDoc from System)」の「プロパティーのフィルター」 で、「オブジェクトを検索するパターン」フィールド から、ORDER* を入力し、「OK」をクリックする。
  13. 「ORDERS05」 を選択し、「追加」をクリックします。
    オブジェクトの追加
  14. 「ORDERS05」ページの「構成パラメーター」でデフォルト設定を受け入れ、「OK」 をクリックした後、「次へ」をクリックする。
    「構成プロパティー」ページ
  15. 「コンポジットのプロパティーの構成」ページの「選択した IDoc のサービス操作」フィールドの隣 の「追加」をクリックし、オブジェクトに対して実行するアクションを選択する。
    コンポジット・プロパティーの構成
  16. 「コンポジットのプロパティーの構成」ページの「選択したオペレーションを 識別する IDoc 値 (IDoc values to identify selected operations)」フィールドの隣で、 使用する値を選択して「選択」をクリックし、「OK」をクリックする。
  17. 「コンポジットのプロパティーの構成」ページの「フォルダー」フィールドに、生成された ビジネス・オブジェクトを保管するフォルダーの名前を入力し、「次へ」をクリックする。
    注: 生成されたスキーマ・ファイルを入れるフォルダーを作成することで、モニター・モデルを作成する際のスキーマ・ファイルのエクスポートを容易にします。ファイルは、指定したフォルダー内のサブフォルダー eventMonitor に生成されます。フォルダー名を指定しない場合、スキーマ・ファイルは、フォルダーを含まないプロジェクトのルートに 生成されます。
  18. 「J2C Bean の作成とデプロイメントの構成」ページで、EJB プロジェクトの名前 (WBMSAPProject) を入力し、 「新規」をクリックして、EJB プロジェクトを作成する。 EJB プロジェクト・ページで、次のようにする。
    1. 「プロジェクト名」フィールドに WBMSAPProject と表示されていることを確認する。
    2. 「ターゲット・ランタイム」フィールドで、WebSphere Application Server v7 を選択する。
    3. 「EAR メンバーシップ」フィールドを選択し、「EAR プロジェクト名」 から「WBMSAPProjectEAR」を入力する。
    4. その他のデフォルト値を受け入れ、「終了」をクリックする。
      EJB
プロジェクト・ページ
  19. 「J2C Bean の作成とデプロイメントの構成」ページでは、EJB ローカル・インターフェース、ヘルパー・クラス、セッション Bean およびメッセージ駆動型 Bean を作成してインバウンド・プロセスを収容することができます。EJB、セッション Bean およびメッセージ駆動型 Bean はすべて自動で作成されることに注意してください。インバウンド・モデルの場合、メッセージ駆動型 Bean は外部 EIS メッセージを受信するように設計されています。すべてのリソース・アダプターは、5 つのメソッドを含む javax.resource.spi.ResourceAdapter を実装する必要があります。アプリケーション・サーバーはこれらのメソッドにアクセスしてリソース・アダプターのライフ・サイクルを管理し、メッセージのエンドポイントがデプロイまたはアンデプロイされた時に通知を出します。特定の EIS メッセージを受信するには、受信側 (メッセージ駆動型 Bean) はメッセージ・リスナーを実装することによってそのメッセージをコンシュームする意思を示す必要があります。ActivationSpec クラスはリソース・アダプターが EIS およびメッセージ駆動型 Bean の間の接続を確立するのに必要な構成を表しています。EIS と、リソース・アダプターを使用しているメッセージ駆動型 Bean との関係を作成および管理するために、リソース・アダプターはデプロイされた MDB の ActivationSpec を使用します。 ActivationSpec を構成するには、 「JNDI 名」フィールドの隣で「新規作成」をクリックします。
    J2C Bean の作成
  20. 「サーバーの選択」ページで、「WebSphere Application Server 上 の WebSphere Business Monitor Server v6.2」を 選択し、「次へ」をクリックする。
    「サーバーの選択」
ページ
  21. 「新規 J2C アクティベーション・スペック」ページ で、SAP システムに接続するための情報を入力して、「終了」をクリック し、「J2C Bean の作成とデプロイメントの構成」ページに戻って、「終了」をクリックする。
    「J2C アクティベーション・スペック」ページ
  22. EJB プロジェクトを選択し、「プロジェクト」 > 「クリーン」を 選択して、ファイルを生成し、再コンパイルする。
  23. このアプリケーションの作成中に、以下の成果物が作成されます。
    • eventMonitor フォルダーに位置し、イベント定義に使用される XML スキーマ定義 (.xsd) ファイル。
    • ejbModule フォルダーの下で検出されたデータ・レコード。各データ・レコード・クラス内で、 対応するスキーマ定義を見つけることができます。
    • Java™ クラス
      Java ファイル
      表 1.
      WBMEJB.java インターフェース・クラス
      WBMEJBMDB.java J2C メッセージ駆動型 Bean
      WBMEJBMDBEventInterceptor.java イベント・インターセプター・クラス
      WBMEJBMDBHelper.java イベント・インターセプター・クラス
      WBMEJB.java セッション Bean
      J2C Bean は、インバウンド・イベントを listen し、イベント・インターセプターを使用してイベントをインターセプトし、JMS キューを通じてサーバーに転送します。
  24. メッセージ駆動型 Bean を含むアダプター・アプリケーションを WebSphere Business Monitor サーバーまたはリモート・サーバーにデプロイし、 エンタープライズ情報システム (EIS) から得られるイベントを listen して、 このイベントを Common Event Infrastructure (CEI) に公開できるようにする。WebSphere Business Monitor へのイベントの公開について詳しくは、『WebSphere Business Monitor サーバーを使用した EIS からのイベントのモニター』を参照してください。

タスクの結果


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