EJB2WebService ツールの解説

コマンド行から EJB2WebService ツールを使用すると、IBM® WebSphere® ランタイム環境を 使用して、EJB Bean から Web サービスを生成することができます。EJB2WebService13 コマンドが、 EJB v2.0 および J2EE 1.3 をサポートしているのに対し、EJB2WebService コマンドは、 EJB 2.1 および J2EE 1.4 をサポートしています。

構文

一度コマンド行をセットアップすると、次の構文と引数を使用して、 ツールを実行できます。

注: 引数 <EJB.ear> は、最後に置く必要があります。

引数

必須引数:

-project
プロジェクト名を指定します。生成されたすべてのファイルが保管される現行作業ディレクトリーの下に ディレクトリーを作成する場合に使用します。このプロジェクト名が既に存在する場合は、既存の EAR ファイルのバックアップ・コピーが 作成されます。例えば、MyWebService という名前のプロジェクトがある場合、MyWebService.ear ファイルは MyWebService.ear.backup にリネームされます。
-ri
エンタープライズ Bean のリモート・インターフェースの名前を指定します。これは、 完全修飾パッケージ名 (例えば com.ibm.wsdk.testing.TestBeanRemote) でなければなりません。
<EJB.ear>
既存の EAR ファイルの完全修飾パス名を指定します。このファイルには、 少なくとも 1 つの EJB モジュール JAR ファイルが含まれます。 -g オプションを 使用して EJB クラスをコンパイルすると、生成された WSDL ファイルのパーツ名属性に、 メソッドの正しいパラメーター名が含まれるようになります。

オプション引数:

-methods <method list>
エンタープライズ Bean の非静的なパブリック・メソッドのうち、Web サービスで公開するものを指定します。デフォルトでは、すべてのメソッドがここに含まれます。 <method list> 内のメソッドは、スペースで区切ってください。
-clientType <J2SE | Application | Servlet | EJB>
指定したクライアント・タイプのスケルトン実装クラスを生成します。 この引数は、必ず -genMain 引数と一緒に使用します。 -server-side-only 引数を既に指定している場合は、 この引数は使用できません。
-genMain <name of main class>
生成するメイン・クラスの名前を指定します。この引数は、 必ず -clientType 引数と一緒に使用します。 -server-side-only 引数を既に指定している場合は、 この引数は使用できません。
-host <hostName:portNumber>
ホスト名とポート番号を指定します。デフォルト値は localhost:6080 です。
-contextRoot <ContextRoot>
Web サービスのコンテキスト・ルートを指定します。これに対するデフォルト値は、<ProjectName> です。
-servicePortName <PortName>
Web サービスのポート名を指定します。これに対するデフォルト値は、EJB Bean の名前です。

サービス・エンドポイントの URL を指定するには、 引数 -host-contextRoot、 および -servicePortName を使用します。 フォーマットは次のとおりです。http://hostName:portNumber/<ContextRoot>/services/<PortName>

-sei <interface.java>
事前に作成されたサービス・エンドポイント・インターフェース (Java™ ソース・コード・ファイル) の完全修飾パス名を指定します。パス名を指定しない場合は、ツールが実行時に 動的に生成します。
-server-side-only
サーバー・サイド・ヘルパー・クラスのみを生成します。デフォルトでは、 サーバー・サイドだけではなくクライアント・サイドのヘルパー・クラスも生成されます。
-clientEJBName <EJB client filename>
クライアント EJB ファイル内の情報を使用して、クライアント・サイドの webservicesclient.xml 記述子を、 クライアント・アプリケーションの名前で構成します。 この引数を指定しない場合は、webservicesclient.xml を手動で編集してから、 それをクライアント EJB ファイルに追加する必要があります。
-style <style type>
<style type> で指定したスタイル ( rpcdoc、または wrapped) の WSDL を 生成します。デフォルト・スタイルは Wrapped です。-style=DOC を 設定すると、アンラップされた WSDL が生成されることに注意してください。
-use <bindings>
<bindings> の指定に従って、 バインディングが literal または encoded の WSDL を 生成します。デフォルトは literal です。
-splitWsdl
デプロイされていない、個別のインターフェースおよび実装 WSDL 文書を 生成します。デフォルトでは、インターフェースと実装の情報を結合した 単一の文書が作成されます。
重要: この引数を使用すると、 EAR ファイルが生成されますが、それをワークスペースにインポートし、 単体テスト環境またはリモート・サーバーにデプロイすると、 サーバーの始動時に例外が発生します。この例外は、ルーターの Web プロジェクトに WSDL が欠落しているために起こります。 このエラーを防ぐためには、次のいずれかを実行してください。
  • 管理コンソールを使用して、スタンドアロンの WebSphere Application Server にデプロイします。
  • モノリシック WSDL を使用します。-splitWsdl 引数は使用しないでください。
  • EJB プロジェクト内の META-INF/wsdl ディレクトリーにある すべての WSDL ファイルを、ルーター Web プロジェクトの WEB-INF/wsdl に、 手動でコピーします。
- wsSecDir <directory>
WS-Security 情報で生成されたデプロイメント記述子を構成するテンプレートが 含まれているディレクトリーの絶対パスを指定します。このディレクトリーには、 ibm-webservices-bnd.xmi ファイルと ibm-webservices-ext.xmi ファイルが含まれている 必要があり、クライアント・サイドのバインディングを生成する場合は、 ibm-webservicesclient-bnd.xmiibm-webservicesclient-ext.xmi も 含まれている必要があります。
-PkgtoNS <package> <namespace>
Java パッケージの名前空間へのマッピングを指定します。パッケージに 名前空間が存在しない場合は、適切な名前空間名が生成されます。 この引数を繰り返すことにより、複数のパッケージのマッピングを指定することができます。
-voidReturn [ONEWAY | TWOWAY]
void 戻りメソッドを要求/応答操作 (デフォルト) にするか、 片方向操作にするかを指定します。
-verbose
ツールの実行時に追加情報を表示します。
-help
ヘルプ情報を表示します。

注: -deploy オプションは サポートされていません。


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