実行タイムアウト設定は、IMS Connect に対して、現行の TIMEOUT 値をオーバーライドするよう指示するために、IMS TM リソース・アダプター・クライアント・アプリケーションで使用されます。
実行タイムアウトが発生する前に対話が完了しなかった場合、IMS Connect は IMS TM リソース・アダプターにエラー・メッセージを戻します。 IMS TM リソース・アダプターは、IMS が IMS Connect に応答するまでに要した時間がタイムアウト値を超えたことを示す例外を クライアント・アプリケーションに戻します。 またこのエラー・メッセージは、IMS Connect によって使用されたタイムアウト値を指定します。
IMS TM リソース・アダプター バージョン 10.4、バージョン 11.2、およびそれ以降では、OTMA トランザクション有効期限の機能強化を利用すると、IMS Connect に明示的に指示を出すことができ、IMS Connect は、実行タイムアウト値に達したときにトランザクションを廃棄またはデキューするよう、OTMA に指示することができます。
デフォルトでは、transExpiration プロパティーは後方互換性を確保するために false に設定されているため、OTMA は、実行タイムアウトの後もトランザクションの処理を続行します。 既に必要とされないトランザクションに対する不要な処理コストと CPU サイクルを節約するために OTMA トランザクション有効期限機能を利用するには、transExpiration プロパティーを true に設定します。
IMS バージョン 10 の OTMA トランザクション有効期限機能には、APAR PK70458、PK74024、および PK74017 が必要です。
会話型トランザクションの場合、実行タイムアウト値は、会話が反復されるたびに適用されます。 反復 は、IMS に送信される 1 つの入力メッセージと、IMS から受信される 1 つの出力メッセージで構成されています。 実行タイムアウトが原因で会話の反復がタイムアウトになった場合は、 会話は終了し、その会話で行われたデータベースの更新はすべてバックアウトされます。
無効な実行タイムアウト値を指定した場合は、IMS Connect 構成メンバーで指定された TIMEOUT 値が使用され、javax.resource.NotSupportedException がスローされます。