コマンド行を使用して、WebSphere® Studio
Application Developer Integration Edition から Rational® アプリケーション・ツールにプログラムをマイグレーションすることができます。
手順
- J2CMigration.bat ファイルと J2CMigration.sh ファイルが置かれているディレクトリーに移動する。
J2C マイグレーション・ツールのデフォルトのインストール・ディレクトリーは、system_drive: <install-dir>¥plugins¥com.ibm.j2c.migration.wsadie_7.2.0.vxxx です。
: J2C マイグレーション・ツールのデフォルトのインストール・ディレクトリーは、<install-dir>¥plugins¥com.ibm.j2c.migration.wsadie_7.2.0.vxxx です。
- J2CMigration.bat または J2CMigration.sh を変更します。
- ファイル内で変数を設定する場所を見つけます。
ECLIPSE_ROOT: eclipse.exe および
eclipse.ini ファイルがある場所です。 Rational アプリケーション開発製品の場合、デフォルト値は <install-dir> になります。
ECLIPSE_ROOT= <install-dir>、
ここで環境に合うディレクトリー・ロケーションを設定します。
SET ECLIPSE_ROOT=/opt/<install-dir>
JDK_HOME : java.exe がある場所です。
デフォルト・パスは %ECLIPSE_ROOT%¥jdk¥jre¥bin です。
SET JDK_HOME=%ECLIPSE_ROOT%/jdk/jre/bin
.
rarsPathVar: リソース・アダプターのフォルダーのパスです。
<install_path>configuration/config.ini を開き、
rarsPathVar を検索すると、正確なパスを見つけることができます。
SET RARVARPATH=%ECLIPSE_ROOT%/ResourceAdapters.
SET RARVARPATH=%ECLIPSE_ROOT%/ResourceAdapters
was.runtime: WAS ランタイム・フォルダーがある場所です。
<install_path>configuration/config.ini を開き、
rarsPathVar を検索すると、正確なパスを見つけることができます。
SET WASRUNTIME=%ECLIPSE_ROOT%/runtimes
SET WASRUNTIME=%ECLIPSE_ROOT%/runtimes
EQUINOXJAR: Jar ファイル org.eclipse.core.Launcher.Main がある場所です。
SET EQUINOXJAR=%ECLIPSE_ROOT%¥plugins¥org.eclipse.equinox.launcher_1.0.101.R34x_v20081125.jar
SET EQUINOXJAR=%ECLIPSE_ROOT%/plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.0.101.R34x_v20081125.jar
- マイグレーション・バッチ・ファイルまたはシェル・スクリプト中で、デフォルトのワークスペース %WORKSPACE% %WORKSPACE% は %WORKSPACE%%ECLIPSE_ROOT%¥workspace¥Migration1 または %ECLIPSE_ROOT%¥workspace¥Migration1 に設定されます。
- ファイルを保存して閉じます。製品インストール・フォルダー内の J2CMigration ディレクトリーから、J2CMigration.bat および J2CMigration.sh を実行します。
- 以下のテーブルで説明されているように、適切なコマンドおよびオプションを入力します。
表 1. J2C マイグレーション・ツールを実行するコマンド| Windows コマンド |
Linux コマンド |
説明 |
| J2CMigration.bat [options] |
./J2CMigration.sh [options] |
次の 2 つの使用パターンのいずれかに従って、
このコマンドを使用して J2C マイグレーション・ツールを開始します。
使用パターン: - J2CMigration.bat -w wsdlsource -d workspace [-p project] [-t type] [-o
option] [-s summary]
- J2CMigration.bat -f migrationinputfile
|
| J2CMigration [options] |
|
オプション- -w wsdlsource: サービス WSDL ファイルの絶対パス、
または 1 つ以上のサービス WSDL ファイルを含むフォルダーの絶対パス。
- -f migrationinputfile: コマンド行マイグレーション・ツールに渡す上記オプションを収容するマイグレーション・ファイル。
この方法は、コマンド行オプションが許容される最大の長さより長い場合に有効です。
詳しくは、SampleMigration.txt マイグレーション用入力ファイルのサンプルを参照してください。
- -d workspace: 出力が生成されるワークスペース。
- [-p project] : マイグレーション後の成果物が生成されるプロジェクトの名前。 パスは含めず、プロジェクトの名前のみを指定してください。 作成する Web プロジェクト、Java™ プロジェクト、または EJB プロジェクトを指定することができます。プロジェクトが指定されない場合は、デフォルトの Java プロジェクトが作成されます。
-p オプションを指定しない場合、マイグレーション済み成果物は、
サービス WSDL ファイルで指定されたプロジェクトに生成されます。
- [-t type]: 出力プロジェクトのプロジェクト・タイプ。
- [-o option]
- databindingonly:: マイグレーション中にデータ・バインディング Bean のみを生成させたい場合、
このオプションを指定します。 databindingonly を指定した場合、commandbean オプションは
無視されます。
- commandbean: コマンド Bean を生成する場合、このオプションを指定します。
- [-s summary]: マイグレーション要約の名前 (.xml なし)。 何も指定されない場合、
デフォルトの要約ファイルは j2cmigration_timestamp.xml となります。
要約ファイルが既に存在する場合、要約を summary_timestamp.xml に書き込みます。
例えば d:¥summaryFolder¥summary というロケーションを指定する場合は、
summaryFolder が存在している必要があります。ロケーションを指定しない場合、要約は現行ディレクトリーに生成されます。
- [cicsver]: マイグレーションされたプロジェクトで使用している CICS rar のバージョンです。例えば、6.1.0.2 のようになります。CICS リソース・アダプターのバージョンが指定されていない場合は、アプリケーションによりレジストリーからバージョンが検出されます。
- [imsver]: マイグレーションされたプロジェクトで使用している IMS™ rar のバージョンです。例えば、9.1.0.2.5a のようになります。IMS リソース・アダプターのバージョンが指定されていない場合は、アプリケーションによりレジストリーからバージョンが検出されます。
- [wasver]: マイグレーションされたプロジェクトで使用している WebSphere Application Server のバージョンです。指定されていない場合、デフォルト値の 7.0 が使用されます。有効な値は次のとおりです。
- [cicsrar]: CICS リソース・アダプターの絶対パスです。例えば、d:¥IBM¥sdp75¥ResourceAdapters¥cicseci6102.rar のようになります。
- [imsrar]: IMS リソース・アダプターの絶対パスです。
例えば、d:¥IBM¥sdp75¥ResourceAdapters¥imsico91025.rar のようになります。
- [suffix]: J2C 実装に使用する、impl、proxy、またはその他の接尾部です。このオプションが指定されていない場合、実装の接尾部は proxy になります。
|
例
コマンド行マイグレーションの例

J2CMigration.bat -d "d:¥myworkspace" -w "d:¥mywsdl.wsdl" -p "OutputProject"

./J2CMigration.sh -d /home/myworkspace -w /home/mywsdl.wsdl -p OutputProject
このコマンド行では、d:¥myservicewsd.wsdl で定義されたとおりに単一のサービスがマイグレーションされます。
マイグレーションされた成果物は、ワークスペース d:¥myworkspace 内
の「OutputProject」というプロジェクト名の Java プロジェクトに生成されます。生成されるファイルは次のとおりです。
- インターフェース Java ファイル
- プロキシー (実装) Java ファイル
- データ・バインディング Java ファイル
- j2cmigration_timestamp.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保存されます)

J2CMigration.bat -w "d:¥mywsdlFolder" -p "OutputProject" -s "MigrationReport"

./J2CMigration.sh -w /home/mywsdlFolder -p OutputProject -s /home/myworkspce/MigrationReport
フォルダー d:¥myservicewsdlfolder 内または d:¥myservicewsdlfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた (すべてのサービスの) 成果物は、「OutputProject」というプロジェクト名の単一の Java プロジェクト内に生成されます。生成されるファイルは次のとおりです。
- インターフェース Java ファイル
- プロキシー (実装) Java ファイル
- データ・バインディング Java ファイル
- MigrationReport.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保存されます)。

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o databindingonly

./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o databindingonly
フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 生成されるファイルは次のとおりです。
- データ・バインディング Java ファイル
- j2cmigration_timestamp.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保存されます)

J2CMigration.bat -w "d:¥myfolder" -o commandbean -t EJB

./J2CMigration.sh -w /home/myfolder -o commandbean -t EJB
フォルダー d:¥myfolder 内または d:¥myfolder 下の他のサブフォルダー内に、すべてのサービスがマイグレーションされます。 マイグレーションされた成果物は、WSDL 定義から取られたプロジェクト名を持つ EJB プロジェクトに生成されます。 生成されるファイルおよび成果物は次のとおりです。
- インターフェース Java ファイル
- プロキシー (実装) Java ファイル
- データ・バインディング Java ファイル
- コマンド Bean
- j2cmigration_timestamp.xml ファイル (マイグレーション要約は現行ディレクトリーに保存されます)

J2CMigration.bat -f "d:¥SampleMigration.txt"

./J2CMigration.sh -f /home/SampleMigration.txt"
マイグレーション入力ファイルで指定されているオプションに従ってマイグレーションします。