IVP 障害の診断

IMS™ TM リソース・アダプター IVP の実行時にエラーが発生する場合は、 まず、WebSphere® Application Server ログの情報を確認します。
WebSphere Application Server ログは、 WebSphere_install_directory¥AppServer¥logs にあります。 trace.log ファイルでは、例外がリストされ、障害の診断に役立つスタック・トレースが提供されます。
IVP 障害の原因としては、次のような問題が考えられます。
  • WebSphere Application Server が正しく始動していません。
  • IVP のエンタープライズ・アプリケーションである IMSICOIVPServiceEAR が開始されていません。 エンタープライズ・アプリケーションの状況は、以下の手順で判別できます。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールで、コンソールの左側にあるナビゲーション・ツリーの「アプリケーション」を展開します。
    2. 「エンタープライズ・アプリケーション」リンクをクリックします。 インストール済みアプリケーションの 1 つとして IMSICOIVPServiceEAR EAR ファイルが表示されます。緑の矢印は、開始済みのアプリケーションを示します。 アプリケーションが開始されていない場合には、IVP EAR ファイルの WebSphere Application Server へのデプロイのアプリケーションの開始に関するトピックの指示に従ってください。
  • 接続ファクトリーの構成時に、無効なデータが指定されました。 以下に例を示します。
    • ホスト名のつづりに誤りがあります。またはホスト名が完全に修飾されていません (TCP/IP 通信の場合)。
    • ターゲットである IMS Connect に間違ったポート番号が指定されました (TCP/IP 通信の場合)。
    • IMS Connect 名のつづりに誤りがありました。
    • ターゲットである IMS のデータ・ストア名が無効である、またはデータ・ストア名のつづりに誤りがありました。データ・ストア名は、大文字で指定する必要があります。
  • IMS が起動していません。
  • IMS Connect が起動していません。
  • IMS Connect ポートがアクティブではありません。 IMS Connect のコマンド VIEWHWS を使用して、ポートがアクティブであるかどうかを調べます。 IMS Connect コマンドの OPENPORT を使用して、IMS Connect ポートをアクティブにしてください。
  • ターゲットである IMS データ・ストアがアクティブではありません。 IMS Connect のコマンド VIEWHWS を使用して、データ・ストアがアクティブであるかどうかを調べます。 IMS Connect のコマンド OPENDS を使用して、IMS データ・ストアをアクティブにしてください。
  • TCP/IP に障害が発生します。ping コマンドを発行してから IVP を実行し、 接続が機能していることを確認してください。
  • ホストで稼働している IMS Connect のレベルが間違っています。 IVP を実行するための前提条件で、必要なレベルの IMS Connect を確認してください。
  • IVP がメッセージ DFS058I hh:mm:ss START COMMAND COMPLETED を戻すことを予期していたが、代わりにメッセージ DFS1292E SECURITY VIOLATION が戻された場合は、次の状態に当てはまらないか確認してください。
    • IVP 接続ファクトリーの「カスタム・プロパティー」に指定されたユーザー名とパスワードは、 IVP が IMS に対して発行する /STA OTMA コマンドを実行する権限を持ちません。
    • IMS Connect でセキュリティーが有効になっていません (VIEWHWS コマンド出力で RACF=Y)。
    • IMS OTMA でセキュリティーが有効になっていません (/DIS OTMA コマンド出力で SECURITY=FULL)。
  • 以下の例外を受け取る場合、IVP が使用する接続ファクトリーを構成して、 CM0Dedicated プロパティーの値が false に設定されるようにする必要があります。
    javax.resource.ResourceException: ICO0087E: 
    com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTCPIPManagedConnection@28f39301.call(Connection, 
    InteractionSpec, Record, Record) error. Protocol violation. Commit Mode 1 is not 
    allowed for interactions on a dedicated persistent socket

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