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演習 1.1: JMS 用のサーバーおよびサーバー構成の作成

この演習では、Web サービスで 使用する JMS サーバー構成の作成方法を学習します。
必要な EAR ファイルを以下のようにインポートすることができます。
JMSEAR.ear のインポート

Java EE パースペクティブで、JMSService に注目してください。このプロジェクトには、 エンタープライズ Bean、リモート・インターフェース、および EJB ホームを含む、EJB アプリケーション用のすべてのリソースが含まれています。 JMSServiceRouter プロジェクトも作成されました。これは、Web サービス用のメッセージ・ルーターのメッセージ駆動型 Bean を含む EJB プロジェクトです。

JMS サーバーの作成

既存の WebSphere Application Server または v8.5 サーバーを使用してインポートした EAR と関連付ける方法と、このチュートリアル用にサーバーを新しく作成する方法のいずれかを選択できます。 サーバー JMS 設定の構成すべき量を考慮すると、このチュートリアル用にサーバーを作成することを推奨します。 JMS サーバーを作成するには、次のステップを実行します。
  1. 「ファイル」メニューから、「新規」 > 「その他」 > 「サーバー」 > 「サーバー」 > 「次へ」と選択します。
  2. 「WebSphere Application Server または v8.5」をサーバー・タイプとして選択します。 「次へ」をクリックする。
  3. このランタイムがワークスペースに作成されていない場合は、サーバーのインストール・ディレクトリーを選択するよう、プロンプトが表示されます。 「次へ」をクリックします。
  4. デフォルト・サーバー・ポートと名前を受け入れます。 「次へ」をクリックする。
  5. 選択可能なプロジェクトのリストから JMSEAR を選択し、「追加」をクリックしてサーバーに追加します。 「終了」をクリックします。
  6. サーバーが開始するまで待ちます。 サーバーが開始すると、コンソールに「e-business のためにサーバー server1 がオープンされました」と表示されます。

JMS を使用するようにサーバーを構成する

このサーバーの JMS 設定は、WebSphere Application Server の管理コンソールで設定する必要があります。
  1. 「サーバー」ビューでサーバーを右クリックして「管理」 > 「管理コンソールの実行」を選択して、管理コンソールを起動します。
  2. コンソールで「サーバー」 > 「アプリケーション・サーバー」を選択して、作成したサーバーがリストされていることを確認します。
  3. 左端のペインで、「サービス統合」 > 「バス」の順に展開して、「新規」をクリックします。 「名前」フィールドに固有の名前 (例えば WS_tutorial_bus) を入力して「次へ」をクリックしてから、「終了」をクリックします。
  4. 現行サーバーを新規作成の統合バスと関連付けるには、以下のようにします。
    1. 先ほど作成したバスの名前を選択します (「トポロジー」の下の「バス・メンバー」をクリックします)。
    2. 「追加」をクリックして、統合バスを 関連付けるサーバーを選択してから、「次へ」をクリックします。
    3. メッセージ・パーシスタンスの状態として「ファイル・ストア (File store)」を 選択して、「次へ」をクリックします。
    4. このチュートリアルのデフォルトのメッセージ・ストア・プロパティーを 受け入れて、「次へ」をクリックします。
    5. 独自の Web サービスの JMS バスを作成する場合は、最適な設定に関する 追加情報について、「ヘルプ」を選択して「ファイル・ストア設定 (File store settings)」を検索します。 「終了」をクリックして確認します。
  5. 要求メッセージの物理キューを作成します。
    1. 左端のペインで、「サービス統合」 > 「バス」の順に展開します。 先に作成したバス (WS_tutorial_bus) を選択します。
    2. 「宛先リソース (Destination resource)」の下の「宛先」をクリックします。
    3. 「宛先」ページで「新規」をクリックします。
    4. 宛先タイプとして「キュー」を選択して、「次へ」をクリックします。
    5. ws_tutorial_queueJms などの ID を入力します。 「次へ」をクリックします。

    6. デフォルトのバス・メンバーを受け入れます。 「次へ」をクリックする。
    7. 「終了」をクリックして変更を確認してから、変更内容を保存します。
  6. 新規作成のキューに対して JMS 設定を割り当てます。
    1. 左端のペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「JMS プロバイダー」の順に移動します。
    2. 「有効範囲」ドロップダウン・リストから有効範囲としてサーバーを選択して、プロバイダー・リストから「デフォルトのメッセージング・プロバイダー (Default messaging provider)」を選択します。
    3. 「追加プロパティー」の下で「キュー」を選択します。 「新規」をクリックします。
    4. 名前 (例えば ws_tutorial_queueJms) と JNDI 名 (例えば jms/ws_tutorial_queue) を入力します。 先に作成したバス (WS_tutorial_bus) とキュー (ws_tutorial_queueJms) を選択します。
    5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
  7. 入力キュー用のキュー接続ファクトリーを作成します。
    1. 左端のペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「キュー接続ファクトリー (Queue connection factories)」を選択します。
    2. 「有効範囲」ドロップダウン・リストから有効範囲としてサーバーを選択して、「新規」をクリックします。
    3. デフォルトのメッセージング・プロバイダーを選択し、「OK」をクリックします。
    4. 「一般プロパティー」の下に名前 (例えば WebServicesInput_QCF) と JNDI 名 (例えば jms/ws_tutorial_qcf) を入力します。
    5. 接続ペインで、バス名として先に作成したバス (WS_tutorial_Bus) を選択します。
    6. 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
  8. 応答キュー用のキュー接続ファクトリーを作成します。
    1. 左端のペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「キュー接続ファクトリー (Queue connection factories)」を選択します。
    2. 「有効範囲」ドロップダウン・リストから有効範囲としてサーバーを選択して、「新規」をクリックします。
    3. デフォルトのメッセージング・プロバイダーを選択し、「OK」をクリックします。
    4. 「一般プロパティー」の下に名前として WebServicesReply_QCF (このフィールドには WebServicesReply_QCF を使用する必要があります) と JNDI 名 (例えば jms/WebServicesReplyQCF) を入力します。 応答キュー接続ファクトリーにカスタム名を 使用したい場合は、JMSServiceRouter デプロイメント記述子で参照別名を変更する必要があります。 この参照は、Web サービス・ウィザードの実行時にセットアップされます。 そのため、別の JNDI 名を使用することにした場合は、このプロジェクトに ジャンプして、デフォルト設定をオーバーライドする必要があります。
    5. 接続ペインで、バス名として先に作成したバス (WS_tutorial_Bus) を選択し、「OK」をクリックして変更内容を保存します。
  9. JMS アクティベーション・スペックは、入力キューと listen メッセージ駆動型 EJB を バインドする際に必要です。
    1. 左端のペインで、「リソース」 > 「JMS」 > 「アクティベーション・スペック」を選択します。
    2. 「有効範囲」ドロップダウン・リストから有効範囲としてサーバーを選択して、「新規」をクリックします。
    3. デフォルトのメッセージング・プロバイダーを選択し、「OK」をクリックします。
    4. 名前 (例えば ws_tutorial_JMSRouter) と JNDI 名 (例えば eis/ws_tutorial_JMSRouter) を入力します。 宛先ペインで、宛先タイプとして「キュー」を選択して、 宛先 JNDI 名 (jms/ws_tutorial_queue) を入力し、 バス名 (WS_tutorial_Bus) を選択します。
    5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
  10. 必要な接続ファクトリーとキューまたはトピックを追加したら、構成を保存します。 サーバーを停止してから再起動し、開発ワークスペースに戻ります。

演習のチェックポイント

これで、演習 1.2: Web サービスの作成 を開始する準備が完了しました。

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