IMS TM リソース・アダプター バージョン 11.2 以降では、IMS バージョン 10 以降の OTMA トランザクション有効期限機能のサポートが追加されています。
OTMA トランザクション有効期限機能では、IMS Connect がクライアント・アプリケーションから指示を受け、実行がタイムアウトになったときにトランザクションが満了し、OTMA がトランザクションを廃棄またはデキューするよう、IMS OTMA に指示できるようになっています。
この OTMA 機能強化がサポートされる以前のバージョンでは、executionTimeout プロパティーでの指定に従って割り当てられた時間枠内にトランザクションを処理するリソースを IMS が持っていない場合、トランザクションを取り消すことができません。
この OTMA 機能強化をサポートするために、IMS TM リソース・アダプター バージョン 11.2 以降では、新規の transExpiration プロパティーが IMSInteractionSpec クラスに追加されています。 これにより、OTMA は、実行タイムアウト値に達したときにトランザクションを廃棄またはデキューするよう指示されます。
このサポートにより、IMS TM リソース・アダプター・クライアント・アプリケーションは、OTMA のトランザクション有効期限の機能強化を利用して、OTMA が IMS TM リソース・アダプターからの不要なメッセージを処理しないで済むようにすることができます。
IMS バージョン 10 の OTMA トランザクション有効期限機能には、APAR PK70458、PK74024、および PK74017 が必要です。
これまでは、IMS TM リソース・アダプターが分散 WebSphere Application Server の複数のインスタンスで実行された場合、サーバーの各インスタンスが異なる IMS Connect ポートを使用することで、エラーの原因となるクライアント ID の重複を回避する必要がありました。IMS TM リソース・アダプター バージョン 11 では、IMS TM リソース・アダプターからの着信接続要求が、既に使用されている ID と重複した ID を使用している場合に、IMS Connect により、クライアント・アプリケーションにエラーを送信することなく、IMS TM リソース・アダプターの着信セッションに固有のクライアント ID が自動的に生成されます。