JPA マネージャー Bean は、JPA エンティティーに対して 1 対 1 の関係でマップします。 例えば、所属 (Department) エンティティーがある場合、DepartmentManager という名前の JPA マネージャー Bean を作成することができます。これには、所属エンティティーを処理するのに必要なすべてのデータ・アクセス・ロジックが含まれています。
JPA マネージャー Bean は、2 層 Web 環境で使用するための理想的なプログラミング・モデルです。JPA マネージャー Bean は、EJB 環境のセッション Bean が果たすのと同様の役割を果たします。エンティティーに関連するビジネス・ロジックはすべて、JPA マネージャー Bean によって実行されます。
JPA マネージャー Bean の使用は Web アプリケーションに限定されてはいません。JPA ユーティリティー・プロジェクト、またはプレーン Java プロジェクトなど、データ抽象化機能を活用するどこででも、これを使用できます。
また、JPA マネージャー Bean を EJB プロジェクトで使用できます。ただし、JPA マネージャー Bean はこの目的のために設計されていませんし、最適化もされていません。EJB プロジェクト内で JPA を使用する場合、JPA マネージャー Bean を使用するのではなく、EJB セッション Bean を作成し、JPA ロジックをすべて含めて、EJB コンテナーの持っている利点を生かすこともできます。
JPA エンティティーは JPA マネージャー Bean と同じプロジェクトにある必要はありません。例えば、JPA エンティティーは JPA ユーティリティー・プロジェクト内に存在することができ、それらのエンティティーのための JPA マネージャー Bean を Web プロジェクト内に生成することができます。