ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーによって、データベース管理者は、ワークロードで参照されているどの表が
IBM DB2 Analytics Accelerator でアクセラレーターに追加されるかを決定することができます。
このタスクについて
このアドバイザーは、SQL ステートメントのワークロードで参照されている表を分析し、それらの表を参照しているコレクション内の
SQL ステートメントのパフォーマンスを向上させるため、どの表がアクセラレーターに追加されるかを決定します。
さらにアドバイザーは、その推奨による CPU 使用率削減の見積もりを報告します。
DB2 Analytics Acceleration Advisor によって利点を得ることができるワークロードのタイプの要約については、IBM Redbook Optimizing DB2 Queries with IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS
(http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/sg248005.html) で、セクション
1.4『Analytics workloads』を参照してください。
手順
表をアクセラレーターに追加するための推奨情報を生成し、それに基づいて対応するには、以下の手順を実行します。
- ワークフロー・アシスタントの「管理」セクションで、「ワークロードの管理」ページを開きます。
- 照会ワークロードを選択し、照会ワークロードのリストの上にあるツールバーで、左端にある「アドバイザーの起動」アイコンをクリックします。
「呼び出し」セクションの「ワークロード・アドバイザーの実行」ページが開きます。
- オプション: ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーのオプションの値を変更します。
「呼び出し」セクションの左側の「ワークロード」の下にある、「アドバイザー・オプションの設定」をクリックします。
次に、「ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザー」 タブをクリックして、変更できるオプションを表示します。
オプションの値の変更が完了した後で、「確認」セクションの左側にある 「ワークロード・アドバイザーの実行」をクリックします。
- 以下の条件のいずれか、または両方に合致する場合は、「ワークロード・アドバイザーの実行前に EXPLAIN 情報を再収集する」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
- 別のアドバイザーによる推奨情報の実装後に、このアドバイザーを実行している。
- 別の時点で取得したこの照会ワークロードの EXPLAIN 情報と比較できる EXPLAIN 情報を収集しようとしている。
- 実行する項目の選択」ボタンをクリックします。
- 「アクティビティーの選択」ウィンドウで、「アナリティクス・アクセラレーション」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。
「確認」セクションの「ワークロード・アドバイザーの推奨情報を確認」ページが開きます。このページの「要約」」セクションは、表をアクセラレーターに追加するときの推奨情報があるかどうかを示しています。
- 「要約」セクションで、「アナリティクス・アクセラレーション」行をダブルクリックします。
「アナリティクス・アクセラレーション」セクションが開き、ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーの検出事項と推奨事項が表示されます。
例
以下のユース・ケースで、ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーを使用すると、どのような場合に役立つかについて説明します。
ユース・ケース 1:
データベース管理者は、DB2 Analytics Accelerator をデプロイしてアプリケーションのパフォーマンス速度を上げたいのですが、どの表をアクセラレーターに追加するのか、どの
SQL ステートメントをオフロードするのかが分かりません。
- ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーがない場合:
- データベース管理者は仮想アクセラレーターを使用して、照会を 1 つずつ分析します。
ステートメントの数が多い場合、この手動プロセスは効率的ではありません。
- ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーがある場合:
- データベース管理者は、ワークロード全体について一度にアドバイスを受け取ることができます。
アドバイザーは、どの表をアクセラレーターに追加できるかを表示するだけでなく、表が置かれているシステムにおける CPU 使用率削減の見積もりも表示します。
さらにアドバイザーは、ワークロード内のどのステートメントがアクセラレーターに対して処理をオフロードにできるか、どのステートメントが処理をオフロードにできないか、また
どのステートメントをオフロードに適格にするために再書き込みできるかを表示します。
ユース・ケース 2:
表が DB2 Analytics Accelerator に対してオフロードになっていて、データベース管理者は、それらの表すべてがその場所になければならないかどうかを知ろうとしています。
いくつもの表を DB2 とアクセラレーターの両方に保管しておくためには、多大なメンテナンス労力がかかります。
- ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーがない場合:
- データベース管理者は、表それぞれをアクセラレーターに置いておくときの利点について、手動で調べる必要があります。
このような作業は、ワークロードが大きいときには困難です。
- ワークロード・アナリティクス・アクセラレーション・アドバイザーがある場合:
- アドバイザーはワークロード全体を一度に分析でき、どの表をアクセラレーターから削除できるかについての推奨事項を提示します。
ユース・ケース 3:
データベース管理者は、アドバイザーから推奨事項を受け取りました。
いくつもの表がワークロードに関係していて、アドバイザーは、その大部分をアクセラレーターに追加するよう推奨しています。
データベース管理者は、それらの一部のみアクセラレーターに追加するだけで、十分なパフォーマンス改善を得ようとしています。
データベース管理者は、アドバイザーによる推奨事項の上にある「候補アナリティクス・アクセラレーションのテスト」ボタンをクリックできます。
開いたページで、データベース管理者はオフロード対象として推奨されている表のリストを調べ、それらの表の一部を選択解除してからアドバイザーを実行し、選択した表をアクセラレーターに追加した結果のパフォーマンス改善を調べることができます。
次のタスク
「候補アナリティクス・アクセラレーションのテスト」ボタンをクリックすると、「ワークロード・テスト候補アナリティクス・アクセラレーション」機能を使用して、推奨事項を変更し、CPU 使用率削減の見積もりを調べることができます。
ワークロードを参照している表が既にアクセラレーターにある場合、テストを実行する前に、それらの表を選択解除することはできません。
推奨事項を実装するには、「推奨の表をアクセラレーターに追加」をクリックしてください。
表を追加した後、それらの表をロードして、使用可能にする必要があります。