IBM® Engineering Requirements
Management DOORS®
(DOORS) バージョン 9.4 以降は、Open Services for Lifecycle Collaboration (OSLC) に基づく Rational® Quality
Manager との統合をサポートしています。
DOORS バージョン 9.4 以降には移行ユーティリティーが備えられています。このユーティリティーを使用することで、前のバージョンの統合からのデータを現行バージョンで使用したり、互換性を維持したりできるようになります。
始める前に
このタスクを実行するには、DOORS で管理者特権が必要です。
統合データを移行する前に、次のタスクを実行しておく必要があります。
- 移行前の DOORS データと IBM
Rational Quality Manager データをバックアップします。
- DOORS クライアントのバージョン 9.4 以降をインストールします。 移行を行うために DOORS データベース・サーバーをアップグレードする必要はありません。 移行を行うには、DOORS クライアントを使用します。
このクライアントは、DOORS データベース・サーバー・マシンにあっても他のマシンにあってもかまいません。
- DOORS においてフレンド OSLC QM V2 リポジトリーとして以前の統合バージョンでエクスポートに使用された
プロジェクト・エリアを含む Rational Quality
Manager データベースを構成します。
『Rational Quality Manager サーバーの構成』を参照してください。
- DOORS においてサービス・プロバイダーとして以前の統合バージョンでエクスポートに使用された
プロジェクト・エリアをすべて構成します。
『DOORS サーバーの構成』を参照してください。
- データを移行する準備が整っていることを確認します。 DOORS データベース・サーバー上の conf ディレクトリーを調べます。 以前の統合を使用して実行されたエクスポートごとに、状況ファイルが作成されています。 状況ファイルが存在すれば、データを移行できます。
- 移行中にデータベースが使用されないように、ユーザーに通知を行うか、
または DOORS データベースに対するアクセスを禁止します。
このタスクについて
移行が行われると、次のような結果になります。
- このユーティリティーは、Rational Quality
Manager と以前に統合された DOORS データベースのすべてのビューおよび対応するモジュールを移行します。
- DOORS の新規のリソース (新規のビューや要件も含む) は作成されません。
- 特定の Rational Quality
Manager リソースが削除されます。
- Rational Quality
Manager に以前にエクスポート (コピー) されたすべての要件。
- コピーされた要件と関連テスト・ケースとの間にあるすべての関連。
- OSLC トレーサビリティーが作成されます。
- DOORS ビューが Rational Quality
Manager テスト計画にリンクされます。
- DOORS 要件が Rational Quality
Manager テスト・ケースにリンクされます。
- テスト計画およびテスト・ケースから DOORS リソースにリンクが作成されます。
- 新規 Rational Quality
Manager リソースは作成されません。
- 新規のテスト計画もテスト・ケースもありません。
- Rational Quality
Manager に以前にコピーされた要件と、関連テスト計画との間にあるすべての関連が削除されます。
- コピーされた要件と関連テスト・ケースとの間にあるすべての関連が削除されます。
- 要件は Rational Quality
Manager から永続的に削除されるわけではありません。 ユーザーは、Rational Quality
Manager に備わっている機能を使用して要件を永続的に削除できます。
移行の対象となるデータは、以前のバージョンの DOORS と、Rational Quality
Manager との統合によって
作成されたデータのみです。
Test Tracking Toolkit など、他の DOORS 機能によって作成されたデータは移行の対象とはなりません。
手順
- DOORS バージョン 9.4 以降に管理者でログインします。
- DOORS のメインウィンドウでを
クリックします。 このメニュー・コマンドが表示されない場合は、
上記の『始める前に』で
概説されている条件を満たしていることを確認してください。 「移行 (Migrate)」コマンドを選択すると、ウィンドウが開き、
以前の統合バージョンで実行されたエクスポートがリストされます。 エクスポートごとに次の情報がリストされます。
- DOORS モジュールと、エクスポートされたビューの名前。
- 対応する Rational Quality
Manager プロジェクトと、エクスポートに関連付けられたテスト計画の名前。
- エクスポートが前回、正常に実行された日時。
- Rational Quality
Manager ホストのホスト名とポート番号。
- 移行状況。
- 「移行 (Migrate)」をクリックして移行を開始します。
注: データのサイズによっては、移行が完了するまでに多少の時間がかかることがあります。
移行が完了すると、各ビューの移行状況が表示されます。