データを移行するには、これらの移行作業を行う IBM Engineering Requirements Management DOORS (DOORS) クライアントをバージョン 9.6.1.3 以降にアップグレードする必要があります。
Rational DOORS Next Generation には、DOORS に関連付けられているシック・クライアントのインストールおよび保守に関して、Web ブラウザー・ベースの代替方法が用意されています。 IBM Rational solution for Collaborative Lifecycle Management (CLM) の一部として、Rational DOORS Next Generation は、統合、共通管理、トレーサビリティー、およびレポート作成のための、優れた、高度にコラボレーティブな環境を提供します。 詳しくは、『Rational DOORS Next Generation の概要』を参照してください。 これらの能力を活用するために、貴社のチームは、一部の既存 DOORS モジュールを Rational DOORS Next Generation に移行することを選択できます。 Rational DOORS Next Generation の能力を活用できるプロジェクト内容を識別しながら、データを長期間にわたって選択的かつ増分的に移行できます。
モジュールを DOORS から Rational DOORS Next Generation に移行できます。 この片方向の移行により、要件管理が CLM 環境に組み込まれます。 履歴データは移行されません。 ただし、移行によって Rational DOORS Next Generation 内にリンクが作成されます。 このリンクは DOORS 内の対応するレコードに戻る方向にリンクします。 このリンクにより、履歴、ベースライン、およびその他の移行されないデータにアクセスできます。 現行データのみを移行することにより、すべての履歴と監査情報が DOORS に保持され、Rational DOORS Next Generation で監査データと履歴データを移行および再検証するコストが削減されます。
1 つ以上のモジュールを移行パッケージに組み込むことができます。 モジュールの現行バージョンのみが移行されます。 プロジェクト・データの移行は増分可能であるため、あらゆるものを移行する必要があるとは思わないでください。 ビジネス・ニーズおよび Rational DOORS Next Generation と関連のあるデータのみを移行してください。 必要なデータのみに重点を置くことで、労力、中断、およびコストを削減することができます。 この手法は、Rational DOORS Next Generation 内の重要でないデータの急増も防ぎます。
移行プロセス中には、移行されたデータを読み取り専用として扱ってください。 両ツールでの変更の矛盾を避けるために、パッケージのエクスポート後、DOORS 内の移行されたデータに対するロックを維持してください。 移行プロセスが中止された場合にのみ、データをアンロックしてください。